JP3155073B2 - フェノールアラルキル樹脂およびその製法 - Google Patents
フェノールアラルキル樹脂およびその製法Info
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Description
脂およびその製法に関する。更に詳しくは本発明は、二
官能成分の少ないフェノールアラルキル樹脂およびその
製法に関するものである。本発明のフェノールアラルキ
ル樹脂は、電気的特性、耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性等
に優れ、成形材、摩擦材、塗料、特に封止材等の基材と
して有用される。
エーテルの反応生成物であるフェノールアラルキル樹脂
の製造方法は多数の方法が公知となっている。例えば、
特公昭47−15111号公報ではフェノール化合物の
アラルキル化合物に対するモル比が1.3ないし3:1
で、触媒として酸性ボールクレー、フリーデルクラフツ
型、ジエチル硫酸、硫酸を用いる方法が開示され、特公
昭52−14280号公報では触媒として銅、水銀、銀
またはナトリウム化合物を、アラルキルエーテルは関連
化合物を含んだものを用いてフェノールアラルキル樹脂
を得る製造方法が開示されている。
公昭47−15111号公報、特公昭52−14280
号公報に開示されている方法で得られるフェノールアラ
ルキル樹脂では、反応終了モル比と二官能成分含有量、
軟化点、分子量、溶融粘度とは密接な関係を示し、殆ど
の物性は反応終了モル比で決まる。すなわち、モル比コ
ントロールの製造で得られる樹脂は、二官能成分含有量
を少なくすれば軟化点、分子量、溶融粘度が高くなり、
溶融粘度等を低くして流動性の良好な樹脂を得ようとす
れば二官能成分の含有量が必然的に多くなるという欠点
がある。一方、成形材料、封止材分野の用途では樹脂の
粘度が低く、硬化させた場合に架橋密度が高く、高いガ
ラス転移温度を持った二官能成分の含有量の少ない樹脂
が要望され、その改良が求められていた。
ラルキル化合物を反応させて得られるフェノールアラル
キル樹脂から二官能成分を除去して、しかも溶融粘度が
低く、硬化させた場合には高いガラス転移温度を持った
硬化物を与えるフェノールアラルキル樹脂およびその製
法を提供することにある。
を解決するため二官能成分の除去方法について鋭意検討
した結果、本発明に到った。
一般式(1)〔化5〕
ル基である。)で示されるアラルキル化合物とから得ら
れる、下記一般式(2)〔化6〕
アルキル基、フェニル基、ハロゲン原子を示す。)で表
される樹脂であって、(1)150℃の溶融粘度が10
ポイズ未満であり、(2)軟化点が95℃未満であり、
且つ、(3)フェノール性水酸基に関して二官能成分が
15重量%未満であることを特徴とするフェノールアラ
ルキル樹脂である。
酸性触媒存在下、一般式(1)〔化7〕
性化合物1.8〜2.5モルとを反応したのち、未反応
のフェノール性化合物を除去した後、下記一般式(2)
〔化8〕
アルキル基、フェニル基、ハロゲン原子を示す。)にお
けるnが1である成分の一部を水または有機溶剤の少な
くとも一種類の溶剤を用いて抽出除去することを特徴と
する、上記一般式(2)で表される、(1)150℃の
溶融粘度が10ポイズ未満であり、(2)軟化点が95
℃未満であり、且つ、(3)フェノール性水酸基に関し
て二官能成分が15重量%未満であるフェノールアラル
キル樹脂の製法である。
ェノール性化合物は、芳香族核に結合した1個の水酸基
を含有するが、芳香核の炭素原子に結合した置換基が全
体で3個以下の芳香族化合物、またはそれらの混合物で
ある。例えば、フェノール、o−クレゾール、m−クレ
ゾール、p−クレゾール、2,6−キシレノール、p−
tert−ブチルフェノール、p−フェニルフェノー
ル、α−ナフトール、β−ナフトール等が挙げられる。
特に好ましいフェノール性化合物はフェノール、o−ク
レゾール、p−クレゾール等である。
(1)〔化5〕
ル基である。)で表される。
ン、α,α’−ジクロロo−キシレン、α,α’−ジク
ロロm−キシレン、p−キシリレングリコール、α,
α’−ジメトキシp−キシレン(以下PXDMと略称す
る。)、α,α’−ジエトキシp−キシレン、α,α’
−ジメトキシo−キシレン、α,α’−ジメトキシm−
キシレン等が挙げられ、特に好ましいアラルキル化合物
はPXDMである。
終了モル比がフェノール性化合物/アラルキル化合物=
1.3/1以上の割合で、好ましくは1.8/1〜2.
5/1の割合で無触媒またはフリーデルクラフツ型、硫
酸系等の触媒で反応して得られる樹脂である。
ル等の有機溶剤が用いられる。
第二錫、塩化亜鉛、塩化第二鉄、塩化第二銅、硫酸第二
銅、硫酸第二水銀、硫酸第一水銀、塩化第二水銀、塩化
第一水銀、硫酸銀、塩化銀、硫酸水素ナトリウム、硫酸
等の無機化合物、あるいは、モノエチル硫酸、ジエチル
硫酸、ジメチル硫酸等の硫酸化合物、p−トルエンスル
ホン酸、p−フェノールスルホン酸、メタンスルホン酸
等の有機スルホン酸類が使用され、反応には少なくとも
一種類の触媒が使用される。好ましい触媒としては、塩
化第二錫、ジエチル硫酸、p−フェノールスルホン酸で
ある。
行われるが、好ましくは130〜160℃である。
成分とする蒸発物を分縮器を通して反応系外に除去する
温度は、副生アルコールの沸点〜150℃の範囲である
が、好ましくは65〜100℃である。
圧あるいは1000mmH2O以下の僅かな加圧が好ま
しい。
応温度、分縮器の能力にもよるが通常30分〜10時間
である。好ましくは1〜5時間である。
性化合物が除去されるが、温度、真空度等に特に制限は
ない。反応液の粘度、フェノール性化合物の蒸気圧によ
り所望の条件で行われる。また、反応液中に不活性のガ
ス、例えば窒素、水蒸気を装入して同伴除去する方法も
効果的である。
説明する。本発明の方法は、主として、フェノール性化
合物とアラルキル化合物とを反応した後、未反応のフェ
ノール性化合物を除去して得られるフェノールアラルキ
ル樹脂に少なくとも一種類の溶剤を加えて溶解、混合し
た後、樹脂相と溶剤相とに分離して、フェノールアラル
キル樹脂に含まれる二官能成分の一部を溶剤相とともに
除去することを特徴とする。他の方法としては、高温高
真空下での蒸留によって二官能成分を除去する方法、水
蒸気、窒素によるストリッピングにより二官能成分を除
去する方法、アラルキル化合物を加え、反応によって残
存二官能成分を少なくする方法が挙げられる。また、1
20〜250℃に保持した固定式羽根を有する配管内に
初期縮合反応液と水蒸気を同時供給混合して、混合物を
反応装置へ戻すことからなる循環処理を行って、未反応
のフェノール性化合物や二官能成分を除去する方法も挙
げられる。
以上を用いて樹脂中の二官能成分を高い選択性で抽出除
去する方法について説明する。水としては蒸留水、イオ
ン交換水が好ましく使用される。
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン、アセトフェノン等のケトン類、メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール、オクタノール、
2−エチルヘキサノール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール等のアルコール類、エチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、エチルカルビトール、ブチルカルビ
トール、ジメチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジ
エチルエーテル等のエーテル類、ギ酸エチル、酢酸エチ
ル等のエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロルベンゼン等の芳香族炭化水素及びその塩素化物等が
挙げられ、一般的に溶剤と称されるものは殆ど有効であ
る。
合物とアラルキル化合物の反応で得られるフェノールア
ラルキル樹脂はOH基当量が大きいため、水の単独使用
では二官能成分を高い選択率で抽出除去出来るものの、
あまりにも抽出率が低いため効率が悪く現実的では無
い。またケトン、アルコール、グリコール、グリコール
エーテルに対しては比較的良く溶解するが分液性、二官
能成分の選択的抽出除去の効率から水との併用が好まし
い。またエステル、芳香族炭化水素及びその塩素化物は
二官能成分の選択的抽出効率が悪いため、水以外の溶剤
と併用することが望ましい。これらの理由から有効な溶
剤の中でもケトン/水、アルコール/水の混合溶剤が好
ましく、特に水と低沸点のアルコールとを適宜組み合わ
せて使用することが最も有効な手段である。
に好ましく用いられるアルコールとしては沸点が100
℃未満のメタノール、エタノール、イソプロピルアルコ
ール等が挙げられるが、水との併用によって該フェノー
ル樹脂中から最も効率良く二官能成分を抽出除去できる
アルコールはメタノールである。
業用、またフェノール性合物とPXDMの反応で副生す
るものでも構わない。
で1/19〜9/1が好ましく、4/6〜6/4の混合
割合が最も好ましい。メタノール/水の混合割合が1/
19未満では二官能成分の選択的な抽出が行われるもの
の、抽出効果が著しく悪く、樹脂に対して大過剰の量を
必要とする。また9/1を超えると分液性の低下、二官
能成分以外の高分子物質も抽出され、選択性の低下、高
粘度化及び収率低下の原因となる。
制限はない。抽出効率、所望の溶融粘度、二官能成分の
含有量によって選択できる。
く、あるいは連続式の並流もしくは向流抽出によっても
よい。
沸点までの幅広い範囲で行うことが出来る。特に、最も
好ましいメタノール/水混合溶剤を用いる場合は、室温
ないし100℃未満の間で抽出効率、所望の溶融粘度、
二官能成分の含有量にあわせて選ぶことができる。
いて説明する。この方法は、常圧、真空下のいずれの方
法も良いが、二官能成分の沸点、融点が高いため5mm
Hg未満の高真空下で250℃以下に加熱して除去する
ことが好ましい。常圧及び低真空下の蒸留では樹脂温度
を著しく高温に加熱しなければならないため、大がかり
な加熱装置が必要となる。また400℃を超えると熱分
解の恐れも生ずる。
ッピング除去方法について説明する。この方法は、常圧
または減圧下で樹脂と不活性ガスである窒素または水蒸
気を100℃〜250℃で接触させ、不活性ガスととも
に二官能成分を除去する方法であり、樹脂中に不活性ガ
スを通しても良く、スタティックミキサーの如く混合機
を備えた、且つ加熱されたパイプ中に同時に樹脂及び不
活性ガスを通した後、蒸発缶を経て除去しても高い効果
がある。
に示す濃度(%)はすべて重量パーセントである。 製造例1 907.5g(9.643モル)のフェノールと31.
8gのメタノール及び0.853gのジエチル硫酸を7
0℃の冷却水を通した凝縮器を備えた反応器に装入し、
撹拌しながらオイルバスで昇温した。液温が140℃に
達したところでPXDMの装入を開始した。800g
(4.813モル)のPXDMを4時間かけて連続的に
装入した後、更に液温140℃で90分間熟成反応を行
った。次いで液温を160℃に昇温し、減圧下で未反応
のフェノールを除去して、1025gの樹脂を得た。こ
れを化合物Aという。
メタノール水溶液をコンデンサー、撹拌機を備えたフラ
スコに入れオイルバスで昇温した。75℃を保ち、30
分間撹拌した後静置し、溶剤相と樹脂相に分液させ、溶
剤相を取り除いた。新たな300gの50%メタノール
水溶液を樹脂相の入ったフラスコに入れ、同様にして7
5℃で、撹拌、静置、分液を行い溶剤相を取り除いた。
次いでフラスコ内の樹脂相を昇温しながら常圧下で溶剤
の除去を行い、更に160℃に昇温して、減圧下で完全
に溶剤の除去を行い樹脂を得た。これを化合物Bとい
う。
同様に溶剤除去を行い樹脂を得た。これを化合物Cとい
う。
同様に溶剤除去を行い樹脂を得た。これを化合物Dとい
う。
同様に溶剤除去を行い樹脂を得た。これを化合物Eとい
う。
と同様に溶剤除去を行い樹脂を得た。これを化合物Fと
いう。
メタノール及び0.186gのジエチル硫酸を70℃の
冷却水を通した凝縮器を備えた反応器に装入し、撹拌し
ながらオイルバスで昇温した。液温が140℃に達した
ところでPXDMの装入を開始した。183.3g
(1.103モル)のPXDMを3時間かけて連続的に
装入した後、更に液温140℃で90分間熟成反応を行
った。次いで液温を160℃に昇温し、減圧下で未反応
のフェノールを除去して235gの樹脂を得た。これを
化合物Gという。
コンデンサー、撹拌機を備えたフラスコに入れ25℃の
室温で30分間撹拌した後静置し、溶剤相と樹脂相に分
液させ、溶剤相を取り除いた。次いでフラスコ内の樹脂
相を昇温しながら常圧下で溶剤の除去を行い、更に16
0℃に昇温して、減圧下で完全に溶剤の除去を行い樹脂
を得た。これを化合物Hという。
%メタノール水溶液をコンデンサー、撹拌機を備えたフ
ラスコに入れ25℃の室温で30分間撹拌した後静置
し、溶剤相と樹脂相に分液させ、溶剤相を取り除いた。
次いでフラスコ内の樹脂相を昇温しながら常圧下で溶剤
の除去を行い、更に160℃に昇温して、減圧下で完全
に溶剤の除去を行い樹脂を得た。これを化合物Iとい
う。
メタノール及び0.185gのジエチル硫酸を70℃の
冷却水を通した凝縮器を備えた反応器に装入し、撹拌し
ながらオイルバスで昇温した。液温が140℃に達した
ところでPXDMの装入を開始した。182g(1.0
95モル)のPXDMを3時間かけて連続的に装入した
後、更に液温140℃で90分間熟成反応を行った。次
いで液温を160℃に昇温し、減圧下で未反応のフェノ
ールを除去して233gの樹脂を得た。これを化合物J
という。
モル)のPXDMを使用した以外は比較例1と同様にし
て、265gの樹脂を得た。これを化合物Kという。
モル)のPXDMを使用した以外は比較例1と同様にし
て、307gの樹脂を得た。これを化合物Lという。
モル)のPXDMを使用した以外は比較例1と同様にし
て、311gの樹脂を得た。これを化合物Mという。
(1)〔数1〕
ェノールのモル数 C:仕込みPXDMのモル数 D:分縮によって反応系外に回収したアルコール中のP
XDMのモル数 で求めた反応終了モル比を〔表1〕にまとめた。
化合物B、C、D、E、F、製造例2で得られた化合物
G、実施例6〜7得られた化合物H、I及び比較例1〜
4で得られた化合物J、K、L、Mについて軟化点を測
定した。結果を〔表2〕に示す。軟化点の測定方法はJ
IS K2207による。
化合物B、C、D、E、F、製造例2で得られた化合物
G及び比較例1〜4で得られた化合物J、K、L、Mに
ついて溶融粘度を測定した。結果を〔表2〕に示す。測
定機器はリサーチ・エクィップメント(ロンドン)社
(RESEACH EQUIPMENT(LONDO
N)LTD.)製のアイ.シー.アイ.コーン.アン
ド.ビスコメーター(I.C.I.CONE&VISC
OMETER)を使用。150℃の溶融粘度を0〜10
ポイズ用のコーンを使用して測定した。
いて二官能成分含有量をカラム(東洋曹達(株)社製、
TSKゲルG−4000HB及びG−2000HBを直
列に構成)を用いて、高速液体クロマトグラフ測定装置
(東洋曹達(株)社製、HLC−802UR、及び昭和
電工(株)社製、ショーデックス(Shodex)RI
検出器により分析を行った。またデータ処理は島津製作
所製、クロマトパックC−R4AXにより行った。結果
を〔表2〕に示す。
化合物B、C、D、E、FのGPCチャートは〔図
2〕、〔図3〕、〔図4〕、〔図5〕、〔図6〕に、化
合物G、H、IのGPCチャートは〔図7〕、〔図
8〕、〔図9〕に、化合物J、K、L、MのGPCチャ
ートは〔図10〕、〔図11〕、〔図12〕、〔図1
3〕に示した。また二官能成分のピークをで表し、二
官能成分含有量はベンゼンを内部標準物質として求め
た。なおベンゼンのピークはで表した。
いてエポキシ樹脂との硬化反応を行い、得られた硬化物
を東洋ボールドウィン(株)社製、自動動的粘弾性測定
器(RHEOVIBRON)を用いて測定、tanδ
(損失弾性率/動的弾性率)のピーク温度をガラス転移
温度として、結果を〔表2〕に示す。
法を示す。 1.配合:化合物とエポキシ樹脂及び硬化触媒の使用割
合は〔表3〕に示す。また用いたエポキシ樹脂及び触媒
は次の通り。 エポキシ樹脂:日本化薬(株)社製、EOCN−103
S 触媒:四国化成(株)社製、2E4MZ(2−エチル−
4−メチルイミダゾール) 配合は、粉砕した化合物とエポキシ樹脂をアルミ容器に
入れ、スパチュラで混合した後触媒を添加し、次いで1
40℃の熱板上で溶融し、5分間スパチュラで充分混練
した。混練後冷却、固化、粉砕した。
150℃、5分間、100kg/cm 2Gの条件下でプ
レスして厚さ約0.1mmのフィルムを得た。次いで、
175℃のオーブン中で5時間ポストキュアーを行っ
た。
ィルムを幅2mm、長さ20mmに切り出し測定用試料
とした。
を有する従来のフェノール系樹脂と比較した場合、二官
能成分の含有量が少なく、しかも溶融粘度が低い。その
ため、エポキシ樹脂の硬化剤として使用した場合には、
配合物の粘度も低下し、成形時の作業性が著しく向上す
るとともに、更に硬化物のガラス転移温度が高くなる特
徴を有し、耐熱性が改良される。またヘキサメチレンテ
トラミンを硬化剤として使用、成形材料等の基材として
用いた場合も成形時の作業性が著しく向上するととも
に、硬化物の熱時硬度が高く、耐熱性、接着性、機械的
強度等の改良が期待できる樹脂である。
て求めた。
Claims (3)
- 【請求項1】 フェノール性化合物と下記一般式(1)
〔化1〕 【化1】 (Xはハロゲン原子、ヒドロキシ基またはオキシアルキ
ル基である。)で示されるアラルキル化合物とから得ら
れる、下記一般式(2)〔化2〕 【化2】 (式中nは1以上の整数を示し、R、R’は水素原子、
アルキル基、フェニル基、ハロゲン原子を示す。)で表
される樹脂であって、(1)150℃の溶融粘度が10
ポイズ未満であり、(2)軟化点が95℃未満であり、
且つ、(3)フェノール性水酸基に関して二官能成分が
15重量%未満であることを特徴とするフェノールアラ
ルキル樹脂。 - 【請求項2】 無触媒または酸性触媒存在下、一般式
(1)〔化3〕 【化3】 で示されるアラルキル化合物1モルに対し、フェノール
性化合物1.8〜2.5モルとを反応し、未反応のフェ
ノール性化合物を除去した後、下記一般式(2)〔化
4〕 【化4】 (式中nは1以上の整数を示し、R、R’は水素原子、
アルキル基、フェニル基、ハロゲン原子を示す。)にお
けるnが1である成分の一部を水または有機溶剤の少な
くとも一種類の溶剤を用いて抽出除去することを特徴と
する、上記一般式(2)で表される、(1)150℃の
溶融粘度が10ポイズ未満であり、(2)軟化点が95
℃未満であり、且つ、(3)フェノール性水酸基に関し
て二官能成分が15重量%未満であるフェノールアラル
キル樹脂の製法。 - 【請求項3】 有機溶剤がメタノールである請求項2記
載のフェノールアラルキル樹脂の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18369792A JP3155073B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | フェノールアラルキル樹脂およびその製法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18369792A JP3155073B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | フェノールアラルキル樹脂およびその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625392A JPH0625392A (ja) | 1994-02-01 |
JP3155073B2 true JP3155073B2 (ja) | 2001-04-09 |
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ID=16140364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18369792A Expired - Lifetime JP3155073B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | フェノールアラルキル樹脂およびその製法 |
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---|---|---|---|---|
JP4585255B2 (ja) * | 2004-08-19 | 2010-11-24 | 旭有機材工業株式会社 | フェノールアラルキル樹脂及びその製造方法 |
JP6828413B2 (ja) * | 2016-12-19 | 2021-02-10 | Dic株式会社 | フェノール樹脂、硬化性樹脂組成物及びその硬化物 |
-
1992
- 1992-07-10 JP JP18369792A patent/JP3155073B2/ja not_active Expired - Lifetime
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