JP3154988B2 - 空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容器及び空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容器の製造方法 - Google Patents

空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容器及び空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容器の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接続配管にて室内
機と室外機とを接続する空気調和機の施工に用いる置換
用気体回収容器に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機に用いられる冷凍サイクル
は、圧縮機、熱交換器、キャピラリチューブまたは膨張
弁等の膨張機構を有する冷媒流量制御部を銅管等の配管
にて接続して構成される機構的な部分と、冷媒や潤滑油
組成物等の冷凍サイクル内部に充填される流体から構成
されている。セパレート型空気調和機では、圧縮機、熱
交換器を有する室外ユニットと、冷凍空調がなされる部
位に設置される熱交換器を有する室内ユニットを、銅管
等の接続管にて接続して構成される。このような冷凍サ
イクルでは、予め室外ユニット側に冷媒の一部あるいは
全部と潤滑油組成物を充填して室外ユニットのバルブを
閉じておき、施工時に接続管を用いて室内ユニットと接
続して冷凍サイクルを形成するのが一般的である。この
ように配管を接続しただけでは、室内ユニットと接続管
内には空気が残存している。この空気を除去するために
室外ユニットのバルブに設けられた冷媒チャージポート
に真空ポンプを接続し、空気を除いてからバルブを開き
室内ユニットと室外ユニットを連結して冷凍システムを
構成する施工方法がとられていた。また、簡易的な施工
方法としては、施工時に室外ユニットのバルブを開いて
室外ユニット内の冷媒を接続管と室内ユニットへ流し、
もうひとつの室外ユニットのバルブに設けられた冷媒チ
ャージポート、または該バルブの接続ポートの連結を緩
和してできる隙間部分より空気を含んだ冷媒を放出する
ことにより室内ユニット及び接続管内の気体を置換する
操作が行われていた。これらの方法に対して、特開平3
−70953号公報においては、冷凍サイクル内を酸素
に置換した後、冷媒充填を実施し、冷凍サイクルに装備
された酸素固定剤で酸素を固定化することによる真空ポ
ンプを使用しない冷凍サイクルの製造方法が開示されて
いる。また、特開平7−159004号公報において
は、冷凍圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブまたは膨
張弁等の膨張機構部及び蒸発器のうち、凝縮器あるいは
蒸発器の一方または凝縮器あるいは蒸発器の一方と膨張
機構部が分離され配管で接続されるセパレート型の空気
調和機において、冷凍サイクルの一部に空気中の水分、
酸素、窒素、炭酸ガス等のうち2種類以上を吸収できる
物質を封入する方法を開示している。また、特開平7−
269994号公報では冷媒循環系に酸素吸収剤を配す
る冷凍サイクルを開示している。また、特開平9−29
2168号公報では空気吸収剤を配して配管および室内
機内の空気を除去する方法および配管と室内機内に二酸
化炭素を封入したのち二酸化炭素吸収剤で配管と室内機
内の二酸化炭素を吸収して真空にする方法が開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】冷凍サイクル内に残存
する空気は、非凝縮性ガスとして冷凍能力を下げたり、
酸素や水分が冷凍サイクル内部の冷凍機油や鉄などの劣
化を促進するので必ず除去する必要がある。従来の技術
で述べたもののうち真空ポンプで排気する方法は、一般
的であるが施工現場で真空ポンプを稼動させるためには
電源が利用可能である必要があり、屋根の上等では利用
しにくく簡便な方法とは呼べなかった。また、冷媒によ
る空気の置換方法では冷媒であるフロンの大気放出を避
けられず、地球環境的に見て地球温暖化等の問題から好
ましくなかった。また、室内熱交換器内や接続配管内の
空気を一旦置換用気体と置換した後に、この置換用気体
を回収する方法については、置換用気体を回収する簡便
な装置が提案されていない。
【0004】そこで本発明は、室内熱交換器内や接続配
管内の空気を一旦置換用気体と置換した後に、この置換
用気体を簡便に回収することができる空気調和装置の施
工に用いる置換用気体回収容器を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容器は、圧
縮機内や室外熱交換器内に冷媒ガスを封入した室外機
と、室内熱交換器内を大気中に開放した室内機とを接続
配管で接続し、前記室内熱交換器内や前記接続配管内の
空気を置換用気体と置換し、その後前記置換用気体を捕
集する空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容器
であり、前記室外機の冷媒チャージポートに接続する接
続装置を用い、前記接続装置は前記置換用気体回収容器
との接続側に開封用の刃を備え、前記接続装置に接続し
て用いる置換用気体回収容器であって、内部に置換用気
体を吸着する吸着剤を有し、容器本体に前記置換用気体
を導入する口金を備え、前記口金に、気体透過性の低い
樹脂材料又は金属材料からなる蓋体を設け、前記蓋体は
前記刃によって開封されることを特徴とする。請求項2
記載の本発明の空気調和装置の施工に用いる置換用気体
回収容器は、圧縮機内や室外熱交換器内に冷媒ガスを封
入した室外機と、室内熱交換器内を大気中に開放した室
内機とを接続配管で接続し、前記室内熱交換器内や前記
接続配管内の空気を置換用気体と置換し、その後前記置
換用気体を捕集する空気調和装置の施工に用いる置換用
気体回収容器であり、前記室外機の冷媒チャージポート
に接続する接続装置を用い、前記接続装置は前記置換用
気体回収容器との接続側に開封用の刃を備え、前記接続
装置に接続して用いる置換用気体回収容器であって、内
部に置換用気体を吸着する吸着剤を有し、容器本体に前
記置換用気体を導入する口金を備え、前記口金に、薄肉
のシーリングプレートと、孔を有する補強プレートとを
積層してなる蓋体を設け、前記蓋体は前記刃によって開
封されることを特徴とする。請求項3記載の本発明は、
請求項2に記載の空気調和装置の施工に用いる置換用気
体回収容器において、前記補強プレートを、前記口金側
に設けたことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装
置の施工に用いることを特徴とする。請求項4記載の本
発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の空気
調和装置の施工に用いる置換用気体回収容器において、
前記口金の前記蓋体との接合部を平坦面としたことを特
徴とする。請求項5記載の本発明の空気調和装置の施工
に用いる置換用気体回収容器は、圧縮機内や室外熱交換
器内に冷媒ガスを封入した室外機と、室内熱交換器内を
大気中に開放した室内機とを接続配管で接続し、前記室
内熱交換器内や前記接続配管内の空気を置換用気体と置
換し、その後前記置換用気体を捕集する空気調和装置の
施工に用いる置換用気体回収容器であり、前記室外機の
冷媒チャージポートに接続する接続装置を用い、前記接
続装置は前記置換用気体回収容器との接続側に開封用の
弁体を備え、前記接続装置に接続された状態で前記弁体
によって開封される置換用気体回収容器であって、内部
に置換用気体を吸着する吸着剤を有するとともに、内部
を負圧状態としており、容器本体に前記置換用気体を導
入する口金を備え、前記口金内部に、内部の負圧によっ
て開封しない大きさの付勢力によって外部側に付勢され
ているバルブコアと、前記バルブコアによって閉塞され
る弁座とからなる虫バルブを設けたことを特徴とする。
請求項6記載の本発明の空気調和装置の施工に用いる置
換用気体回収容器は、圧縮機内や室外熱交換器内に冷媒
ガスを封入した室外機と、室内熱交換器内を大気中に開
放した室内機とを接続配管で接続し、前記室内熱交換器
内や前記接続配管内の空気を置換用気体と置換し、その
後前記置換用気体を捕集する空気調和装置の施工に用い
る置換用気体回収容器であって、内部を隔壁によって少
なくても2室に区分し、一つの室には前記置換用気体を
充填し、他の室には前記置換用気体を吸着する吸着剤を
充填することを特徴とする。請求項7記載の本発明は、
請求項6に記載の空気調和装置の施工に用いる置換用気
体回収容器において、容器本体に前記置換用気体を導入
する口金を備え、前記口金に、前記口金内の気体の流れ
方向を表示する表示手段を設けたことを特徴とする。請
求項8記載の本発明は、請求項6に記載の空気調和装置
の施工に用いる置換用気体回収容器において、容器本体
に前記置換用気体を導入する口金を備え、前記口金に、
気体透過性の低い樹脂材料又は金属材料からなる蓋体を
設けたことを特徴とする。請求項9記載の本発明は、請
求項6に記載の空気調和装置の施工に用いる置換用気体
回収容器において、容器本体に前記置換用気体を導入す
る口金を備え、前記口金に、薄肉のシーリングプレート
と、孔を有する補強プレートとを積層してなる蓋体を設
けたことを特徴とする。請求項10記載の本発明は、請
求項8又は請求項9に記載の空気調和装置の施工に用い
る置換用気体回収容器において、前記置換用気体を充填
する室を、前記口金側に設けたことを特徴とする。請求
項11記載の本発明の空気調和装置の施工に用いる置換
用気体回収容器の製造方法は、圧縮機内や室外熱交換器
内に冷媒ガスを封入した室外機と、室内熱交換器内を大
気中に開放した室内機とを接続配管で接続し、前記室内
熱交換器内や前記接続配管内の空気を置換用気体と置換
し、その後前記置換用気体を捕集する空気調和装置の施
工に用いる置換用気体回収容器の製造方法であって、内
部に置換用気体を吸着する吸着剤と、CO、O、N
、又はHe等の希ガスからなる気体とを内部に充填し
て密封することを特徴とする。請求項12記載の本発明
の空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容器の製
造方法は、圧縮機内や室外熱交換器内に冷媒ガスを封入
した室外機と、室内熱交換器内を大気中に開放した室内
機とを接続配管で接続し、前記室内熱交換器内や前記接
続配管内の空気を置換用気体と置換し、その後前記置換
用気体を捕集する空気調和装置の施工に用いる置換用気
体回収容器の製造方法であって、内部に置換用気体を吸
着する吸着剤を加熱した状態で充填して密封し、又は充
填した吸着剤を加熱した状態で密封することを特徴とす
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容器は、内
部に置換用気体を吸着する吸着剤を有し、容器本体に前
記置換用気体を導入する口金を備え、前記口金に、気体
透過性の低い樹脂材料又は金属材料からなる蓋体を設け
たものである。本実施の形態によれば、口金に、気体透
過性の低い樹脂材料又は金属材料からなる蓋体を設ける
ことで、容器本体内を気密に保つことができ、吸着剤の
吸着効果を保持することができる。
【0007】本発明の第2の実施の形態による空気調和
装置の施工に用いる置換用気体回収容器は、内部に置換
用気体を吸着する吸着剤を有し、容器本体に前記置換用
気体を導入する口金を備え、前記口金に、薄肉のシーリ
ングプレートと、孔を有する補強プレートとを積層して
なる蓋体を設けたものである。本実施の形態によれば、
口金に蓋体を設けることで、容器本体内を気密に保つこ
とができ、吸着剤の吸着効果を保持することができる。
また、本実施の形態によれば、薄肉のシーリングプレー
トと、孔を有する補強プレートとを積層してなる蓋体を
用いることで、蓋体の耐久性を高めることができるとと
もに、例えばニードルのような刃によって容易に開封す
ることができる。
【0008】本発明の第3の実施の形態は、第2の実施
の形態による空気調和装置の施工に用いる置換用気体回
収容器において、補強プレートを口金側に設けたもので
ある。本実施の形態によれば、薄肉のシーリングプレー
トを直接口金に接合する場合に比べて、補強プレートを
口金側に設けることで、口金と補強プレートとの接合を
確実に行うことができるとともに、補強プレートの端面
の平坦性を保持しやすいために、補強プレートとシーリ
ングプレートとの接合も行いやすいため、製造時におけ
る作業性を高めることができる。
【0009】本発明の第4の実施の形態は、第1から第
3の実施の形態による空気調和装置の施工に用いる置換
用気体回収容器において、口金の蓋体との接合部を平坦
面としたものである。本実施の形態によれば、口金の蓋
体との接合部を平坦面とすることで、気密性を高めるこ
とができる。
【0010】本発明の第5の実施の形態による空気調和
装置の施工に用いる置換用気体回収容器は、内部に置換
用気体を吸着する吸着剤を有し、容器本体に置換用気体
を導入する口金を備え、口金内部に、外部側に付勢され
ているバルブコアと、バルブコアによって閉塞される弁
座とからなる虫バルブを設けたものである。本実施の形
態によれば、外部側に付勢されているバルブコアと、バ
ルブコアによって閉塞される弁座とからなる虫バルブを
口金に設けることで、バルブコアを押圧することで使用
時にのみ容易に開封することができるとともに、繰り返
し利用を行うことができる。
【0011】本発明の第6の実施の形態による空気調和
装置の施工に用いる置換用気体回収容器は、内部を隔壁
によって少なくても2室に区分し、一つの室には置換用
気体を充填し、他の室には置換用気体を吸着する吸着剤
を充填するものである。本実施の形態によれば、容器本
体内に、置換用気体とこれを回収するための吸着剤との
両方を備えているので、一つの容器で置換用気体の充填
と回収を行うことができる。
【0012】本発明の第7の実施の形態は、第6の実施
の形態における空気調和装置の施工に用いる置換用気体
回収容器において、容器本体に置換用気体を導入する口
金を備え、口金に、口金内の気体の流れ方向を表示する
表示手段を設けたものである。本実施の形態によれば、
口金内の気体の流れ方向を表示する表示手段によって、
気体の流れ方向を確認できるので、置換用気体を容器本
体から放出している状態や、置換用気体を回収している
状態を視覚的に確認することができ、施工作業が正確に
行われているか否かを判断することができる。
【0013】本発明の第8の実施の形態は、第6の実施
の形態における空気調和装置の施工に用いる置換用気体
回収容器において、口金に、気体透過性の低い樹脂材料
又は金属材料からなる蓋体を設けたものである。本実施
の形態によれば、口金に、気体透過性の低い樹脂材料又
は金属材料からなる蓋体を設けることで、容器本体内を
気密に保つことができる。
【0014】本発明の第9の実施の形態は、第6の実施
の形態における空気調和装置の施工に用いる置換用気体
回収容器において、容器本体に置換用気体を導入する口
金を備え、口金に、薄肉のシーリングプレートと、孔を
有する補強プレートとを積層してなる蓋体を設けたもの
である。本実施の形態によれば、口金に蓋体を設けるこ
とで、容器本体内を気密に保つことができ、また、薄肉
のシーリングプレートと、孔を有する補強プレートとを
積層してなる蓋体を用いることで、蓋体の耐久性を高め
ることができるとともに、例えばニードルのような刃に
よって容易に開封することができる。
【0015】本発明の第10の実施の形態は、第8又は
第9の実施の形態による空気調和装置の施工に用いる置
換用気体回収容器において、置換用気体を充填する室
を、口金側に設けたものである。本実施の形態によれ
ば、置換用気体を充填する室が口金側に配置され、置換
用気体を吸着する吸着剤を有する室が口金から遠い位置
に配置されるため、作業手順に沿って各室を利用するこ
とができるので、作業性に優れている。
【0016】
【0017】本発明の第11の実施の形態による空気調
和装置の施工に用いる置換用気体回収容器の製造方法
は、内部に置換用気体を吸着する吸着剤と、CO、O
、N、又はHe等の希ガスからなる気体とを充填し
て密封するものである。本実施の形態によれば、密封後
に、封入した気体を吸着剤が吸収するので、容器内を負
圧にすることができ、この置換用気体回収容器を空気調
和装置の配管に接続したときに、配管側からの気流流れ
を生じさせることができるので、吸着作用を早く行わせ
ることができる。
【0018】本発明の第12の実施の形態による空気調
和装置の施工に用いる置換用気体回収容器の製造方法
は、内部に置換用気体を吸着する吸着剤を加熱した状態
で充填して密封し、又は充填した吸着剤を加熱した状態
で密封するものである。本実施の形態によれば、密封後
に、容器内の負圧を高めることができ、この置換用気体
回収容器を空気調和装置の配管に接続したときに、配管
側からの気流流れを生じさせることができるので、吸着
作用を早く行わせることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1及び図2は、同実施例に用いる空気調
和装置の冷凍サイクルの構成図であり、図1は置換用気
体充填容器を接続した状態を示し、図2は置換用気体回
収容器を接続した状態を示している。
【0020】まず、図1及び図2を用いて空気調和装置
を構成する冷凍サイクルの全体構成について説明する。
冷凍サイクルは、圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器
3、絞り装置4、ドライヤー5、室内熱交換器6によっ
て構成されている。圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器
3、絞り装置4、ドライヤー5は、室外機Aに配設さ
れ、室内熱交換器6は、室外機Bに配設されている。室
外機Aには、液側2方弁7とガス側3方弁8が設けられ
ている。室外機Aと室内機Bとを接続する接続配管9,
10は、それぞれ液側2方弁7とガス側3方弁8を用い
て接続されている。液側2方弁7は、ネジ部7aを有し
ており、このネジ部7aを開くことで室外機A側の配管
と接続配管7とを連通する。また、ガス側3方弁8は、
ネジ部8aと冷媒チャージポート8bを有しており、こ
のネジ部8aを開くことで室外機A側の配管と接続配管
10とを連通する。冷媒チャージポート部8bには、図
1に示すように、接続装置30を用いて置換用気体充填
容器20を接続することができ、また図2に示すよう
に、接続装置50を用いて置換用気体回収容器40を接
続することができる。これら置換用気体充填容器20や
置換用気体回収容器40は、接続装置30,50に接続
することで、接続配管10と連通することができる。
【0021】ここで、置換用気体充填容器20内には、
冷媒に対して不活性であり、常温常圧で気体である一種
もしくは多種類の混合気体からなる置換用気体を封入し
ている。より具体的には、この置換用気体は冷媒よりも
地球温暖化係数が小さいものが好ましい。たとえば冷媒
にR410Aを用いた場合、地球温暖化係数(GWP)
は1730なので、これよりも小さく冷凍サイクルに対
し不活性な気体が好ましい。より具体的には二酸化炭素
(GWP=1)、プロパン(GWP<3)、ブタン(G
WP<3)等があげられる。
【0022】一方、置換用気体回収容器40内には、置
換用気体を吸収する吸着剤を封入している。置換用気体
を吸収する物質としては、置換用気体として二酸化炭素
を封入した場合、ゼオライト、エポキシ化合物、水酸化
カルシウム、塩化カルシウム等を用いることができる。
この中でも、ゼオライトは、吸収速度が速いためより好
ましい。そしてこのゼオライトは、細孔径が1.0nm
のものが二酸化炭素の吸収速度が速く最適である。また
ゼオライトの形状は特に指定しないが、球状になってい
る方が破砕しにくく好ましい。
【0023】次に、図3から図9を用いて、図2に示す
置換用気体回収容器40の各実施例について以下に説明
する。図3及び図4は、本発明の一実施例による置換用
気体回収容器の概略構成図でり、図3は同置換用気体回
収容器の側断面図、図4は同置換用気体回収容器の要部
拡大断面図である。本実施例による置換用気体回収容器
は、アルミ製や銅製の金属材料で円筒状に形成された容
器本体41と、この容器本体41の一端側に絞り加工又
は溶接等によって形成された口金41Aの開口部を閉塞
する蓋体61と、容器本体41の内部に充填している吸
着剤Aを封止するためのバッフル71から構成されてい
る。ここで口金41Aは、その外周にネジ溝41Bが形
成され、口金41Aの開口部の端面は平坦面に仕上げら
れている。また口金41Aの内部には、バッフル71を
係止する凸部41Cが形成されている。蓋体61は、気
体透過性の低い樹脂材料又は金属材料で形成された薄肉
のシーリングプレート61Aと、金属材料からなる補強
プレート61Bとから構成されている。ここで補強プレ
ート61Bは、その中心に孔61Cを形成している。こ
の蓋体61は、補強プレート61Bを口金41A側に、
シーリングプレート61Aを補強プレート61Bに、そ
れぞれを積層して設けている。バッフル71は、底部7
1Aと円筒部71Bからコップ形状に構成され、底部7
1Aには、多数の孔71Cを有している。この孔71C
は、吸着剤Aが通過しない大きさとしている。本実施例
によれば、容器本体41は、アルミ製や銅製の金属材料
で形成されているので、置換用気体を吸収するときに発
生する熱を、容器本体41から放熱することができる。
また本実施例は、バッフル71によって、容器本体41
の内部に充填している吸着剤Aを封止することで、吸着
剤Aが振動等によって粉砕されることを防止することが
できる。また本実施例は、底部71Aに設けた孔71C
は、吸着剤Aが通過しない大きさとしているため、空気
調和装置の冷凍サイクル内に吸着剤が混入することを防
止することができる。また本実施例は、口金41Aの開
口部の端面を平坦面に仕上げるとともに、補強プレート
61Bを口金41A側に、シーリングプレート61Aを
補強プレート61Bに、それぞれを積層して設けている
ため、蓋体61の確実な気密保持を行うことができると
ともに、作業性にも優れている。
【0024】次に本実施例による置換用気体回収容器の
製造方法について説明する。本実施例による置換用気体
回収容器は、まず加熱した吸着剤Aを容器本体41Aに
充填する。その後、バッフル71を凸部41Cに当接す
るまで口金41A内に挿入し、このバッフル71によっ
て吸着剤Aを封止する。この状態で、容器本体41A内
に、CO、O、N、又はHe等の希ガスからなる
気体を容器本体41A内部に少量封入して蓋体61によ
って密封する。蓋体61は、口金41Aに、補強プレー
ト61Bと、シーリングプレート61Aとを順に積層し
て接合する。なお、上記製造方法では、あらかじめ加熱
した吸着剤Aを封入することとしているが、容器本体4
1A内に吸着剤Aを封入した後に、容器本体41Aを加
熱することで、吸着剤Aを加熱してもよい。また、吸着
剤Aは、このように密封前に加熱することで、吸着剤A
が既に吸着している気体を脱気しておくことが好ましい
が、必ずしも吸着剤Aの加熱工程を有する必要はない。
【0025】図5は、本発明の他の実施例による置換用
気体回収容器の概略構成を示す側断面図である。なお、
本実施例及び下記の実施例において、上記実施例と同一
の部材には同一番号を付し、一部詳細な説明を省略す
る。本実施例による置換用気体回収容器は、内部に吸着
剤Aの他に置換用気体Bを充填している。本実施例によ
る置換用気体回収容器は、アルミ製や銅製の金属材料で
円筒状に形成された容器本体42と、この容器本体42
の一端側に絞り加工又は溶接等によって形成された口金
42Aの開口部を閉塞する蓋体62と、容器本体42内
を2つの室に区分する隔壁81とから構成されている。
ここで口金42Aは、その外周にネジ溝42Bが形成さ
れ、口金42Aの開口部の端面は平坦面に仕上げられて
いる。蓋体62は、気体透過性の低い樹脂材料又は金属
材料で形成された薄肉のシーリングプレート62Aと、
金属材料からなる補強プレート62Bとから構成されて
いる。ここで補強プレート62Bは、その中心に孔62
Cを形成している。この蓋体62は、シーリングプレー
ト62Aを口金42A側に、補強プレート62Bをシー
リングプレート62Aに、それぞれを積層して設けてい
る。隔壁81は、その中心部に薄肉部81Aを形成して
いる。上記のように本実施例は、容器本体42内を2つ
の室に区分する隔壁81を設け、口金42A側に置換用
気体Bを封入し、奥側に吸着剤Aを封入しているので、
図1に示す置換用気体充填容器20の働きを兼ねること
ができる。なお、本実施例による置換用気体回収容器を
使用するには、接続装置50に、少なくても蓋体62か
ら隔壁81Aまでの寸法よりも長いニードル等の刃を設
けておく必要がある。
【0026】図6は、本発明の他の実施例による置換用
気体回収容器の概略構成を示す側断面図である。本実施
例による置換用気体回収容器も図5の実施例と同様に、
内部に吸着剤Aの他に置換用気体Bを充填している。本
実施例による置換用気体回収容器は、アルミ製や銅製の
金属材料で円筒状に形成された容器本体43と、この容
器本体43の一端側に絞り加工又は溶接等によって形成
された口金43Aの開口部を閉塞する蓋体62と、容器
本体43内を2つの室に区分する隔壁81とから構成さ
れている。ここで口金43Aは、その外周にネジ溝43
Bが形成され、口金43Aの開口部の端面は平坦面に仕
上げられている。上記のように本実施例は、容器本体4
2内を2つの室に区分する隔壁81を設け、口金42A
側に吸着剤Aを封入し、奥側に置換用気体Bを封入して
いるので、図1に示す置換用気体充填容器20の働きを
兼ねることができる。なお、本実施例による置換用気体
回収容器を使用するには、接続装置50に、少なくても
蓋体62から隔壁81Aまでの寸法よりも長いニードル
等の刃を設けておく必要がある。また、バッフル71
は、ニードル等の刃によって開封可能な構成とする必要
がある。
【0027】図7は、本発明の他の実施例による置換用
気体回収容器の概略構成を示す要部側面図である。本実
施例による置換用気体回収容器は、容器本体44の一端
側に形成された口金44Aに、リング状に凹部44Bを
形成している。また、口金44Aには、表示手段91を
備えている。この表示手段91は、口金44A内の気体
の流れ方向によって移動可能なフロート91Aを内部に
有している。そしてこのフロート91Aは、例えば口金
44A外部から置換用気体が吸収されているときには、
図示のように容器内部側に位置し、口金44A外部に気
体が流出しているときには、口金44Aの開口部側に位
置するように構成されている。上記のように本実施例
は、図6までに示す実施例と異なり、凹部44Bを形成
することで、接続装置との間でカップリング結合を行う
ことができる。特に本実施例のように表示手段91を設
ける場合には、口金44Aの長さを短く構成する上で凹
部44Bによるカップリング結合が好ましい。また、本
実施例のように、口金44A内の気体の流れ方向を視覚
的に認識可能な表示手段91を設けることで、作業の確
実性を高めることができる。なお、本実施例における凹
部44Bによるカップリング結合や表示手段91は、本
実施例以外の各実施例において適用することができる。
特に図5に示す実施例や図6に示す実施例のように、容
器内に、吸着剤Aと置換用気体Bとを備えた実施例にお
いては、よりその効果は高い。
【0028】図8は、本発明の他の実施例による置換用
気体回収容器の概略構成を示す要部側断面図である。本
実施例による置換用気体回収容器は、アルミ製や銅製の
金属材料で円筒状に形成された容器本体45と、この容
器本体45の一端側に絞り加工又は溶接等によって形成
された口金45Aの開口部を閉塞する虫バルブ63と、
容器本体45の内部に充填している吸着剤Aを封止する
ためのバッフル71から構成されている。また、口金4
5Aは、その外周にネジ溝45Bが形成され、口金45
Aの開口部の端面は平坦面に仕上げられている。また口
金45Aの内部には、バッフル71を係止する凸部45
Cが形成されている。ここで、虫バルブ63は、バルブ
コア63Aと、このバルブコア63Aを付勢する弾性体
63Bと、バルブコア63Aの移動によって開閉される
弁座63Cと、バルブコア63Aと弾性体63Bとを連
結する連結材63Dとより構成されている。この虫バル
ブ63は、不使用時には、バルブコア63Aによって弁
座63Cは常に閉塞状態に保持されている。なお、容器
本体45内を負圧に保つ場合には、弾性体63Bの付勢
力は、負圧によって開封しない大きさの力が必要であ
る。そして、使用時には、接続装置50に設けられた弁
体によって、バルブコア63Aが押し込められ、弁座6
3Cは開封される。本実施例による置換用気体回収容器
は、虫バルブ63のような開閉手段を設けることで容器
の再利用ができる。
【0029】図9は、本発明の他の実施例による置換用
気体回収容器の外観斜視図である。本実施例による置換
用気体回収容器は、容器本体46をラミネートフィルム
で構成したものである。この容器本体46には、口金4
6Aの開口部を閉塞する蓋体62が設けられるととも
に、口金46Aの外周にはネジ溝46Bが形成されてい
る。本実施例による容器本体46は、ラミネートフィル
ムの内表面又は外表面、若しくは内外表面にアルミ材等
の金属材料を蒸着することが好ましい。このように金属
材料を蒸着することで、強度が向上するだけでなく、置
換用気体の吸着時に発生する熱を放熱しやすい。なお、
本実施例のような容積が変動するとともに柔らかい容器
本体46とする場合には、本実施例のようなネジ溝46
Bを口金46Aに直接設けるよりも、口金46Aに対し
て回動可能に結合部材を別途設けるか、又は図7の実施
例で示したような凹部の形成によるカップリング結合が
好ましい。なお、図5から図9に示す実施例において
は、蓋体62を用いて説明したが、図3及び図4に示す
実施例で用いた蓋体61を用いることも可能であり、ま
た、図3及び図4に示す実施例において蓋体62を用い
ることも可能である。また、上記実施例では、蓋体6
1、62は、シーリングプレート61A、62Aと、補
強プレート61B、62Bとで構成したが、金属材料単
体、又は気体透過性の低い樹脂材料単体で構成してもよ
い。ここで、気体透過性の低い樹脂材料としては、例え
ばポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフッ化
ビニリデン(PVDF)、又はポリテトラフロロエチレ
ン(PTFE)を用いることができる。
【0030】次に、上記空気調和装置の施工方法につい
て説明する。なお、施工前の状態では、圧縮機1内や室
外熱交換器3内等の室外機A側の配管内には冷媒ガスが
充填されている。このとき、室外機Aには、運転時に必
要な作動用冷媒ガスの他にパージ用冷媒ガスが充填され
ている。一方、室内熱交換器6等の室内機B側の配管
と、接続配管9,10とは、特に密封状態にはなく、大
気中に開放された状態である。
【0031】まず、室外機Aと室内機Bとを接続配管
9,10にて接続する。この際、液側2方弁7と接続配
管9との間は密閉せずに少し漏れるようにしておく。な
お、液側2方弁7のネジ部7aとガス側3方弁8のネジ
部8aとは閉状態としておく。次に、室外機Aのガス側
3方弁8の冷媒チャージポート8bに、接続装置30を
取り付ける。接続装置30を冷媒チャージポート8bに
装着することによって、冷媒チャージポート8b内のバ
ルブコアが、接続装置30内の弁棒によって押され、冷
媒チャージポート8bは、開放状態となる。その後、置
換用気体充填容器20を接続装置30に装着することに
よって、置換用気体充填容器20の開口部が、接続装置
30内の刃によって開封する。その結果、置換用気体充
填容器20内部の置換用気体は、接続装置30を介して
冷媒チャージポート8bから、接続配管10、室内機B
内に導入され、接続配管9に導かれる。この導入された
置換用気体によって、接続配管9、10及び室内機B内
部の空気は、導入された置換用気体とともに液側2方弁
7のフレアー部の緩み部分から大気に放出される。ここ
で、液側2方弁7と接続配管9との間から気体が漏れ出
すのを確認し、所定量の気体を放出した後に、この液側
2方弁7と接続配管9との接合部を密閉する。放出する
所定量の気体は、流量計で計測してもよいが、置換用気
体充填容器20内の気体量を、室内機B内の配管や接続
配管9,10内の容積量よりも若干多めにし、置換用気
体充填容器20を1個で1台の空気調和機の施工ができ
るようにしておけば、特に流量計を使わずに漏れ出す気
体の音が小さくなった時点で、液側2方弁7と接続配管
9との接合部を密閉すればよい。
【0032】次に冷媒チャージポート8bから、置換用
気体充填容器20を接続装置30に装着したままの状態
で、接続装置30を取り外す。なお、空気調和機内部に
不活性気体を導入するだけの場合は、この状態で液側2
方弁7のネジ部7aとガス側3方弁8のネジ部8aとを
開状態とし、室外機A内の冷媒を室内機B内に流通させ
る。導入した置換用気体を除去する場合には、この時点
では液側2方弁7のネジ部7aとガス側3方弁8のネジ
部8aとを開状態とせず、図2に示すような、置換用気
体回収工程に進む。
【0033】置換用気体回収工程は、置換用気体吸収容
器40を冷媒チャージポート8bに接続することで達成
される。一つの方法としては、まず接続装置50の雌ネ
ジ54に置換用気体回収容器40の雄ネジ41を螺合す
ることで、接続装置50を置換用気体回収容器40に接
続する。この状態で、置換用気体回収容器40は、接続
装置50の刃57で開封される。そして、置換用気体回
収容器40の先端に穴があいたのを確認して接続装置5
0の他端を冷媒チャージポート8bに接続する。このよ
うに、接続装置50を冷媒チャージポート8bに螺合す
ることによって接続装置50の弁棒55が冷媒チャージ
ポート8b内のバルブコア82を押す。そして、置換用
気体回収容器40と冷媒チャージポート8bとが連通す
ることによって、接続配管9,10や室内機Bの配管内
の炭酸ガスは、冷媒チャージポート8bから置換用気体
回収容器40内に導入される。このように、接続装置5
0と置換用気体回収容器40とを先に接続することで、
冷媒チャージポート8bから置換用気体が流出し、その
後大気中の空気が混入することを防止することができ
る。他の方法としては、まず接続装置50の他端を冷媒
チャージポート8bに接続し、その後、接続装置50に
置換用気体回収容器40を接続する。このように、接続
装置50と冷媒チャージポート8bとを先に接続するこ
とで、接続装置50内にある空気を置換用気体によって
押し出すことができる。この導入された置換用気体は、
置換用気体回収容器40内部の吸着剤によって捕集され
る。その後、冷媒チャージポート部8bから接続装置5
0を取り外し、液側2方弁7のネジ部7aを完全に開放
する。なお、冷媒チャージポート部8bからの接続装置
50の取り外しは、置換用気体回収容器40を接続装置
50に接続した状態で行う。最後に、ガス側3方弁8の
ネジ部8aも完全に開放することで空気調和装置の施工
に関する据え付け作業が完了する。
【0034】上記の工程で施工を行うことで、冷凍サイ
クル内の空気を除去することができる。なお、本実施例
では、通常の2方弁と3方弁を具備した室外機の施工方
法について説明したが、3方弁と3方弁を具備した室外
機にも適用できる。また必ずしも2方弁や3方弁に限ら
れるものではなく、冷媒チャージポートを有する弁体を
具備した空気調和機であればよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、口金に、
気体透過性の低い樹脂材料又は金属材料からなる蓋体を
設けることで、容器本体内を気密に保つことができ、吸
着剤の吸着効果を保持することができる。また、本発明
によれば、口金に蓋体を設けることで、容器本体内を気
密に保つことができ、吸着剤の吸着効果を保持すること
ができる。また、薄肉のシーリングプレートと、孔を有
する補強プレートとを積層してなる蓋体を用いること
で、蓋体の耐久性を高めることができるとともに、例え
ばニードルのような刃によって容易に開封することがで
きる。また、本発明によれば、薄肉のシーリングプレー
トを直接口金に接合する場合に比べて、補強プレートを
口金側に設けることで、口金と補強プレートとの接合を
確実に行うことができるとともに、補強プレートの端面
の平坦性を保持しやすいために、補強プレートとシーリ
ングプレートとの接合も行いやすいため、製造時におけ
る作業性を高めることができる。また、本発明によれ
ば、口金の蓋体との接合部を平坦面とすることで、気密
性を高めることができる。また、本発明によれば、外部
側に付勢されているバルブコアと、バルブコアによって
閉塞される弁座とからなる虫バルブを口金に設けること
で、バルブコアを押圧することで使用時にのみ容易に開
封することができるとともに、繰り返し利用を行うこと
ができる。また、本発明によれば、容器本体内に、置換
用気体とこれを回収するための吸着剤との両方を備えて
いるので、一つの容器で置換用気体の充填と回収を行う
ことができる。また、本発明によれば、口金内の気体の
流れ方向を表示する表示手段によって、気体の流れ方向
を確認できるので、置換用気体を容器本体から放出して
いる状態や、置換用気体を回収している状態を視覚的に
確認することができ、施工作業が正確に行われているか
否かを判断することができる。また、本発明によれば、
置換用気体を充填する室が口金側に配置され、置換用気
体を吸着する吸着剤を有する室が口金から遠い位置に配
置されるため、作業手順に沿って各室を利用することが
できるので、作業性に優れている。また、本発明によれ
ば、内部を負圧状態としているので、この置換用気体回
収容器を空気調和装置の配管に接続したときに、配管側
からの気流流れを生じさせることができるので、吸着作
用を早く行わせることができる。また、本発明によれ
ば、内部に置換用気体を吸着する吸着剤と、CO、O
、N、又はHe等の希ガスからなる気体とを内部に
封入することで、密封後に、封入した気体を吸着剤が吸
収するので、容器内を負圧にすることができ、この置換
用気体回収容器を空気調和装置の配管に接続したとき
に、配管側からの気流流れを生じさせることができるの
で、吸着作用を早く行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いる空気調和装置の冷凍サ
イクルであって置換用気体充填容器を接続した状態の構
成図
【図2】本発明の実施例に用いる空気調和装置の冷凍サ
イクルであって置換用気体回収容器を接続した状態の構
成図
【図3】本発明の一実施例による置換用気体回収容器の
概略構成を示す側断面図
【図4】同置換用気体回収容器の要部拡大断面図
【図5】本発明の他の実施例による置換用気体回収容器
の概略構成を示す側断面図
【図6】本発明の他の実施例による置換用気体回収容器
の概略構成を示す側断面図
【図7】本発明の他の実施例による置換用気体回収容器
の概略構成を示す要部側面図
【図8】本発明の他の実施例による置換用気体回収容器
の概略構成を示す要部側断面図
【図9】本発明の他の実施例による置換用気体回収容器
の外観斜視図
【符号の説明】
1 圧縮機 2 四方弁 3 室外熱交換器 4 絞り装置 6 室内熱交換器 7 液側2方弁 8 ガス側3方弁 8b 冷媒チャージポート 9 接続配管 10 接続配管 20 置換用気体充填容器 30 接続装置 40 置換用気体回収容器 41 容器本体 41A 口金 42 容器本体 42A 口金 43 容器本体 43A 口金 44 容器本体 44A 口金 45 容器本体 45A 口金 46 容器本体 46A 口金 50 接続装置 61 蓋体 61A シーリングプレート 61B 補強プレート 61C 孔 62A シーリングプレート 62B 補強プレート 62C 孔 63 虫バルブ 63A バルブコア 63C 弁座 81 隔壁 91 表示手段 A 吸着材 B 置換用気体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 中角 英二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 武内 裕幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−292168(JP,A) 特開 平10−141814(JP,A) 特開 平10−153363(JP,A) 特開 平11−14203(JP,A) 特開 平7−43050(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 43/04 F25B 45/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機内や室外熱交換器内に冷媒ガスを
    封入した室外機と、室内熱交換器内を大気中に開放した
    室内機とを接続配管で接続し、前記室内熱交換器内や前
    記接続配管内の空気を置換用気体と置換し、その後前記
    置換用気体を捕集する空気調和装置の施工に用いる置換
    用気体回収容器であり、前記室外機の冷媒チャージポー
    トに接続する接続装置を用い、前記接続装置は前記置換
    用気体回収容器との接続側に開封用の刃を備え、前記接
    続装置に接続して用いる置換用気体回収容器であって、
    内部に置換用気体を吸着する吸着剤を有し、容器本体に
    前記置換用気体を導入する口金を備え、前記口金に、気
    体透過性の低い樹脂材料又は金属材料からなる蓋体を設
    、前記蓋体は前記刃によって開封されることを特徴と
    する空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容器。
  2. 【請求項2】 圧縮機内や室外熱交換器内に冷媒ガスを
    封入した室外機と、室内熱交換器内を大気中に開放した
    室内機とを接続配管で接続し、前記室内熱交換器内や前
    記接続配管内の空気を置換用気体と置換し、その後前記
    置換用気体を捕集する空気調和装置の施工に用いる置換
    用気体回収容器であり、前記室外機の冷媒チャージポー
    トに接続する接続装置を用い、前記接続装置は前記置換
    用気体回収容器との接続側に開封用の刃を備え、前記接
    続装置に接続して用いる置換用気体回収容器であって、
    内部に置換用気体を吸着する吸着剤を有し、容器本体に
    前記置換用気体を導入する口金を備え、前記口金に、薄
    肉のシーリングプレートと、孔を有する補強プレートと
    を積層してなる蓋体を設け、前記蓋体は前記刃によって
    開封されることを特徴とする空気調和装置の施工に用い
    る置換用気体回収容器。
  3. 【請求項3】 前記補強プレートを、前記口金側に設け
    たことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置の施
    工に用いる置換用気体回収容器。
  4. 【請求項4】 前記口金の前記蓋体との接合部を平坦面
    としたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれ
    かに記載の空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収
    容器。
  5. 【請求項5】 圧縮機内や室外熱交換器内に冷媒ガスを
    封入した室外機と、室内熱交換器内を大気中に開放した
    室内機とを接続配管で接続し、前記室内熱交換器内や前
    記接続配管内の空気を置換用気体と置換し、その後前記
    置換用気体を捕集する空気調和装置の施工に用いる置換
    用気体回収容器であり、前記室外機の冷媒チャージポー
    トに接続する接続装置を用い、前記接続装置は前記置換
    用気体回収容器との接続側に開封用の弁体を備え、前記
    接続装置に接続された状態で前記弁体によって開封され
    る置換用気体回収容器であって、内部に置換用気体を吸
    着する吸着剤を有するとともに、内部を負圧状態として
    おり、容器本体に前記置換用気体を導入する口金を備
    え、前記口金内部に、内部の負圧によって開封しない大
    きさの付勢力によって外部側に付勢されているバルブコ
    アと、前記バルブコアによって閉塞される弁座とからな
    る虫バルブを設けたことを特徴とする空気調和装置の施
    工に用いる置換用気体回収容器。
  6. 【請求項6】 圧縮機内や室外熱交換器内に冷媒ガスを
    封入した室外機と、室内熱交換器内を大気中に開放した
    室内機とを接続配管で接続し、前記室内熱交換器内や前
    記接続配管内の空気を置換用気体と置換し、その後前記
    置換用気体を捕集する空気調和装置の施工に用いる置換
    用気体回収容器であって、内部を隔壁によって少なくて
    も2室に区分し、一つの室には前記置換用気体を充填
    し、他の室には前記置換用気体を吸着する吸着剤を充填
    することを特徴とする空気調和装置の施工に用いる置換
    用気体回収容器。
  7. 【請求項7】 容器本体に前記置換用気体を導入する口
    金を備え、前記口金に、前記口金内の気体の流れ方向を
    表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項6に
    記載の空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容
    器。
  8. 【請求項8】 容器本体に前記置換用気体を導入する口
    金を備え、前記口金に、気体透過性の低い樹脂材料又は
    金属材料からなる蓋体を設けたことを特徴とする請求項
    6に記載の空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収
    容器。
  9. 【請求項9】 容器本体に前記置換用気体を導入する口
    金を備え、前記口金に、薄肉のシーリングプレートと、
    孔を有する補強プレートとを積層してなる蓋体を設けた
    ことを特徴とする請求項6に記載の空気調和装置の施工
    に用いる置換用気体回収容器。
  10. 【請求項10】 前記置換用気体を充填する室を、前記
    口金側に設けたことを特徴とする請求項8又は請求項9
    に記載の空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容
    器。
  11. 【請求項11】 圧縮機内や室外熱交換器内に冷媒ガス
    を封入した室外機と、室内熱交換器内を大気中に開放し
    た室内機とを接続配管で接続し、前記室内熱交換器内や
    前記接続配管内の空気を置換用気体と置換し、その後前
    記置換用気体を捕集する空気調和装置の施工に用いる置
    換用気体回収容器の製造方法であって、内部に置換用気
    体を吸着する吸着剤と、CO、O、N、又はHe
    等の希ガスからなる気体とを充填して密封することを特
    徴とする空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容
    器の製造方法。
  12. 【請求項12】 圧縮機内や室外熱交換器内に冷媒ガス
    を封入した室外機と、室内熱交換器内を大気中に開放し
    た室内機とを接続配管で接続し、前記室内熱交換器内や
    前記接続配管内の空気を置換用気体と置換し、その後前
    記置換用気体を捕集する空気調和装置の施工に用いる置
    換用気体回収容器の製造方法であって、内部に置換用気
    体を吸着する吸着剤を加熱した状態で充填して密封し、
    又は充填した吸着剤を加熱した状態で密封することを特
    徴とする空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容
    器の製造方法。
JP09457399A 1999-04-01 1999-04-01 空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容器及び空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容器の製造方法 Expired - Fee Related JP3154988B2 (ja)

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