JP3154764B2 - マスキング用感圧性接着剤とその接着フイルム - Google Patents

マスキング用感圧性接着剤とその接着フイルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸やアルカリ水溶液中
におけるメツキ、エツチング、脱脂などの処理時に、非
処理部をマスクするためのマスキング用感圧性接着剤と
その接着フイルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸やアルカリ水溶液中での各種の表面処
理において、非処理部を感圧性の接着フイルムでマスク
する方法が知られているが、この目的で用いられる接着
剤としては、シリコ―ン系感圧性接着剤や熱可塑性接着
剤などが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シリコ―ン系感圧性接
着剤は、主として、シリコ―ンの低表面エネルギ―に基
づく撥水性により、マスク部の液の浸入を防ぐものであ
り、酸性メツキ浴による無電解メツキには多大な効果が
認められているが、アルカリ性処理浴による電解脱脂や
電解メツキには、マスク部への液の浸入が発生する場合
があつた。
【0004】また、熱可塑性接着剤は、主に、金属条へ
の連続ストライプメツキ時のマスキング用接着剤として
使用されており、その機能は、熱圧着による接着剤の可
塑化によつて被着体の金属表面と接着剤との密着を物理
的に上げることにより、液の浸入を防ぐものであるが、
熱圧着時の熱により金属条の表面の酸化が促進され、メ
ツキの密着性が悪くなる場合があつた。しかも、液の浸
入を防ぐ効果は、被着体の表面と接着剤との物理的な密
着性が主であるため、処理液中に界面活性剤などが添加
されて、金属への処理液の濡れ性が高くなつた場合や処
理時間が長くなつた場合に、液の浸入が発生することが
あつた。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、マス
キング用感圧性接着剤とその接着フイルムとして、酸性
処理液はもちろんのことアルカリ性処理液に対しても、
液の浸入を確実に防止しうるものを提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、鋭意検討した結果、特定構成の
(メタ)アクリル酸アルキルエステル系ポリマ―に特定
量の油溶性フエノ―ル樹脂を添加してなる感圧性接着剤
が、メツキなどのマスキング用としてすぐれた性能を発
揮するものであることを知り、本発明を完成するに至つ
た。
【0007】すなわち、本発明は、酸またはアルカリ
水溶液中での表面処理において非処理部をマスクするた
めのマスキング用感圧性接着剤であつて、重量平均分子
量が15万〜200万の(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル系ポリマ―(以下、アクリル系ポリマ―という)
に、このアクリル系ポリマ―100重量部に対して油溶
性フエノ―ル樹脂1〜40重量部を加えてなるマスキン
グ用感圧性接着剤に係るものであり、特に上記のアクリ
ル系ポリマ―が架橋されて、そのゲル分率および膨潤度
が特定範囲に設定された上記接着剤に係るものである。
【0008】また、本発明は、酸またはアルカリ水溶
液中での表面処理において非処理部をマスクするための
マスキング用の接着フイルムであつて、上記のように
橋された上記構成の感圧性接着剤の層が、厚さが6〜2
50μmのプラスチツクフイルム上に、1〜100μm
の厚さに設けられてなる接着フイルムに係るものであ
る。
【0009】本発明の接着フイルムによれば、これを酸
やアルカリによる各種の表面処理における非処理部のマ
スク材として用いたとき、アクリル系ポリマ―中に油溶
性フエノ―ル樹脂を配合したことによる、必ずしも十分
でない相溶性に起因した層分離効果によつて、油溶性フ
エノ―ル樹脂における無極性のアルキル基部分などがア
クリル系ポリマ―中に食い込んで配向され、他方有極性
の水酸基は、被着体の表面が特に金属である場合に、こ
の被着体の表面と強固な水素結合を生じ、これによりマ
スク部への処理液の浸入を効果的に防止する。
【0010】また、感圧性接着剤の層を構成するアクリ
ル系ポリマ―は、これが適正な架橋度に架橋されること
により、酸やアルカリ処理液中において、接着剤の処理
液と接触している部分でその一部が適度に溶解,膨潤
し、これにより接着剤と被着体との濡れ性や密着性が向
上する結果、マスク部への処理液の浸入をさらに一段と
防ぐことができる。
【0011】
【発明の構成・作用】本発明におけるアクリル系ポリマ
―は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分と
し、これに通常官能基含有モノマ―を加えてなるモノマ
―混合物を、重合開始剤を用いて、常法よりラジカル
重合させることにより、得られるものである。
【0012】(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、
アルキル基の炭素数が通常1〜12個であるアクリル酸
アルキルエステルまたはメタクリル酸アルキルエステル
であり、たとえば、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシルなどが挙げられ、
その1種または2種以上が用いられる。なお、この(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルの一部を、必要により
スチレンや酢酸ビニルなどの他のモノマ―に置き換えて
もよい。
【0013】官能基含有モノマ―は、被着体表面の活性
度や濡れ性を改良する成分として寄与するほか、架橋点
としても作用して凝集力の向上に好結果を与えるもので
ある。このようなモノマ―としては、アクリル酸、メタ
クリル酸、無水マレイン酸などのカルボキシル基含有モ
ノマ―、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸
2−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシビニルエ―テ
ルなどの水酸基含有モノマ―、アクリル酸N・N−ジメ
チルアミノエチル、メタクリル酸N・N−ジメチルアミ
ノエチルなどのアミノ基含有モノマ―、アクリル酸アミ
ド、メタクリル酸アミドなどのアミド基含有モノマ―な
どが挙げられ、その他エポキシ基、ホスフイン基、スル
ホン基などを有するモノマ―も用いることができる。
【0014】このような官能基含有モノマ―は、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対し
て、通常0.5〜20重量部の使用量とするのがよい。
過少では被着体表面の活性度やぬれ性が不十分となつた
り、架橋が不十分となつて凝集力が低下する。また過多
となると、接着性の低下を生じたり、アクリル系ポリマ
―を生成する際の重合操作が不安定となる。
【0015】本発明におけるアクリル系ポリマ―は、重
量平均分子量が15万〜200万の範囲にあることが必
要で、特に好ましくは20万〜90万の範囲にあるのが
よい。分子量が低すぎると、接着剤の凝集力が低下し、
また酸やアルカリなどに対する耐薬品性が低下して接着
剤の分解,溶出が大きくなりすぎる。また、分子量が高
すぎると、初期の接着特性が悪くなり、作業性が低下す
る。
【0016】本発明における油溶性フエノ―ル樹脂とし
ては、100%フエノ―ル樹脂、天然樹脂変性フエノ―
ル樹脂、乾性油変性樹脂などがあるが、油溶性と知られ
るものであれば特に限定はない。100%フエノ―ル樹
脂の合成原料として用いるp−アルキルフエノ―ルとし
ては、p−第三ブチル、p−第三アミル、p−第三オク
チルフエノ―ルなどがある。
【0017】このような油溶性フエノ―ル樹脂の市販品
としては、たとえば、荒川化学工業(株)製の商品名タ
マノル510、同610、同581、住友デユレズ
(株)製の商品名スミライトレジン12603、同PR
−22193、住友化学工業(株)製の商品名タツキロ
―ル201、群栄化学工業(株)製の商品名RP−45
07などが挙げられる。
【0018】油溶性フエノ―ル樹脂の使用量は、アクリ
ル系ポリマ―100重量部に対し、1〜40重量部であ
り、特に好ましくは5〜20重量部とするのがよい。1
重量部未満では、酸やアルカリ処理液に対するシ―ル性
が十分でなく、40重量部を超えると、接着剤全体のガ
ラス転移点が上昇することにより、室温付近での感圧接
着性が乏しくなる。
【0019】本発明のマスキング用感圧性接着剤は、上
記のアクリル系ポリマ―と油溶性フエノ―ル樹脂とを必
須成分として含有し、これに必要に応じて可塑剤、界面
活性剤、撥水剤、着色剤、充てん剤、接着付与樹脂など
の各種の添加剤を適量加えることができる。
【0020】このような構成成分を含んでなる本発明の
マスキング用感圧性接着剤は、マスク材として使用する
にあたり、適宜の手段で架橋処理されて、アクリル系ポ
リマ―のゲル分率および膨潤度が適当な値となるように
調整される。
【0021】すなわち、アクリル系ポリマ―の架橋度と
して、10重量%の水酸化ナトリウム水溶液中に60℃
で3日間浸漬したときのゲル分率が30〜95%、好ま
しくは60〜90%となり、かつ同膨潤度が1.5〜1
5倍、好ましくは3〜12倍となるように、架橋処理さ
れる。このゲル分率および膨潤度が上記の範囲外となる
と、被着体への密着性の向上効果が乏しくなつて、シ―
ル性が低下したり、接着剤の溶解,溶出が大きくなりす
ぎて、処理液の汚染を生じるなどの支障をきたしやす
い。
【0022】なお、上記のゲル分率とは、10重量%の
水酸化ナトリウム水溶液中に60℃で3日間浸漬したの
ち取り出してその乾燥重量(Wt )を測定し、浸漬前の
初期の乾燥重量(Wo )に対する百分率、つまり(Wt
/Wo )×100(%)として算出される値を意味す
る。また、上記の膨潤度とは、浸漬前の初期の体積(V
o )と上記条件で浸漬し取り出した状態の体積(Vt
とから、(Vt /Vo )として算出される値を意味する
【0023】このように架橋処理する手段は、任意であ
り、特に限定はない。たとえば、感圧性接着剤中に予め
適宜の架橋剤、たとえば、多官能性イソシアネ―ト、メ
チロ―ル化合物、酸触媒などを添加しておき、接着フイ
ルムを作製する場合は、これを支持体としてのプラスチ
ツクフイルム上に塗設したのち、あるいは一旦セパレ―
タ上に塗設しこれを上記支持体上に転写したのち、常温
または加温下に放置して架橋処理すればよい。
【0024】本発明の接着フイルムにおいて、支持体と
して用いるプラスチツクフイルムとしては、たとえば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レ―トなどの単独または2種以上の混合物からなるも
の、あるいは積層されたものからなる、厚さが6〜25
0μm、好ましくは12〜100μmのプラスチツクフ
イルムが用いられる。このプラスチツクフイルムは、処
理液に対して分解,劣化しないものが好ましいが、使用
される処理条件により分解,劣化が著しくなければ使用
できる。また、このプラスチツクフイルム上に前記の如
くして設けられる架橋された感圧性接着剤の層の厚さ
は、適宜に決定してよいが、通常は1〜100μm、好
ましくは2〜50μmであるのがよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、マス
キング用感圧性接着剤の主成分となるアクリル系ポリマ
―に油溶性フエノ―ル樹脂を加えたことにより、また上
記のアクリル系ポリマ―を適度に架橋してそのゲル分率
および膨潤度を適正範囲に設定したことにより、酸やア
ルカリ水溶液中におけるメツキ、エツチング、脱脂など
の処理時に、非処理部としてのマスク部に処理液が浸入
するのを効果的に防止することができる。
【0026】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載してより具体
的に説明する。なお、以下において、部とあるのは重量
部を意味する。
【0027】実施例1 アクリル酸エチル40部、アクリル酸ブチル60部、ア
クリル酸5部を、重合開始剤として過酸化ベンゾイルを
用いて、トルエン中で共重合させることにより、重量平
均分子量が30万のアクリル系ポリマ―を含む固形分濃
度が30重量%のポリマ―溶液を得た。このポリマ―溶
液に、油溶性フエノ―ル樹脂としてタツキロ―ル201
〔住友化学工業(株)製の商品名〕20部、架橋剤とし
てトルエンジイソシアネ―ト3部を混合して、感圧性接
着剤の溶液を調製した。
【0028】この接着剤溶液を、片面コロナ処理した厚
さが60μmのポリプロピレンフイルムのコロナ処理面
に、乾燥後の厚さが10μmになるように塗布し、10
0℃で5分間乾燥して、接着フイルムを作製した。この
フイルムにおける感圧性接着剤の層を構成するアクリル
系ポリマ―のゲル分率は70%、膨潤度は4倍であつ
た。
【0029】実施例2 アクリル酸エチル70部、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル30部、アクリル酸3部を、重合開始剤としてアソビ
スイソブチロニトリルを用いて、酢酸エチル中で共重合
させることにより、重量平均分子量が80万のアクリル
系ポリマ―を含む固形分濃度が30重量%のポリマ―溶
液を得た。このポリマ―溶液に、油溶性フエノ―ル樹脂
としてスミライトレジンPR−12603〔住友デユレ
ズ(株)製の商品名〕10部、架橋剤としてトルエンジ
イソシアネ―ト1部を混合して、感圧性接着剤の溶液を
調製した。
【0030】この接着剤溶液を、厚さが24μmのポリ
エチレンテレフタレ―トフイルムに、乾燥後の厚さが2
0μmとなるように塗布し、100℃で5分間乾燥し
て、接着フイルムを作製した。このフイルムにおける感
圧性接着剤の層を構成するアクリル系ポリマ―のゲル分
率は85%、膨潤度は7倍であつた。
【0031】実施例3 アクリル酸エチル50部、アクリル酸ブチル50部、ア
クリル酸5部を、重合開始剤として過酸化ベンゾイルを
用いて、酢酸エチル中で共重合させることにより、重量
平均分子量が70万のアクリル系ポリマ―を含む固形分
濃度が30重量%のポリマ―溶液を得た。このポリマ―
溶液に、油溶性フエノ―ル樹脂としてタマノイル610
〔荒川化学工業(株)製の商品名〕15部、架橋剤とし
てトルエンジイソシアネ―ト2部、メラミン架橋剤4部
を混合して、感圧性接着剤の溶液を調製した。
【0032】この接着剤溶液を、厚さが24μmのポリ
エチレンテレフタレ―トフイルムの片面に、乾燥後の厚
さが5μmとなるように塗布し、100℃で5分間乾燥
して、接着フイルムを作製した。このフイルムにおける
感圧性接着剤の層を構成するアクリル系ポリマ―のゲル
分率は80%、膨潤度は9倍であつた。
【0033】比較例1 油溶性フエノ―ル樹脂を配合しなかつた以外は、実施例
1と同様にして、感圧性接着剤溶液を調製し、この接着
剤溶液を用いて、実施例1と同様にして、接着フイルム
を作製した。
【0034】比較例2 油溶性フエノ―ル樹脂を配合しなかつた以外は、実施例
2と同様にして、感圧性接着剤溶液を調製し、この接着
剤溶液を用いて、実施例2と同様にして、接着フイルム
を作製した。
【0035】比較例3 油溶性フエノ―ル樹脂を配合しなかつた以外は、実施例
3と同様にして、感圧性接着剤溶液を調製し、この接着
剤溶液を用いて、実施例3と同様にして、接着フイルム
を作製した。
【0036】以上の実施例1〜3および比較例1〜3の
各接着フイルムの特性評価のため、予めトリクロロエチ
レン中で溶剤脱脂した銅板の一部に各接着フイルムをラ
ミネ―タロ―ルにより5kg/cm2 の圧力で1回圧着し
て、試料を作製した。この試料を用いて、以下の処理試
験を行い、処理液の浸入状況などを調べた。その結果
を、後記の表1に示す。
【0037】<アルカリ電解脱脂処理>液組成を炭酸ナ
トリウム50g/リツトル、第三リン酸ナトリウム30
g/リツトル、水酸化ナトリウム15g/リツトルと
し、浴温を60℃に調整したビ―カ―中に、試料を浸漬
し、陰極側において電流密度5A/dm2 で1分間処理し
た。このアルカリ電解脱脂処理後の試料について、接着
フイルムによるマスク部への処理液の浸入防止効果を調
べ、処理液の浸入が0.5mm以下の場合を○、0.5mm
を超える場合を×、と評価した。
【0038】<活性化処理>10%容量の硫酸中に室温
にて30秒間浸漬して処理した。この活世化処理後の試
料について、接着フイルムによるマスク部への処理液の
浸入防止効果を調べ、処理液の浸入が0.5mm以下の場
合を○、0.5mmを超える場合を×、と評価した。
【0039】<電解メツキ処理>市販の電解金メツキ浴
(金含有量10g/リツトル、シアン化金カリウム15
g/リツトル、pH5.5)にて、浴温60℃、電流密
度1A/dm2 で3分間処理した。この電解メツキ処理後
の試料について、接着フイルムによるマスク部への処理
液の浸入防止効果と、メツキ,非メツキ境界線における
メツキのにじみ防止効果とを調べ、処理液の浸入が0.
5mm以下でかつメツキのにじみが全く認められない場合
を○、処理液の浸入が0.5mmを超えるか、あるいはメ
ツキのにじみが認められる場合を×、と評価した。
【0040】
【表1】
【0041】上記の表1の結果から明らかなように、本
発明の接着フイルムによれば、酸やアルカリ性水溶液に
おけるメツキ、エツチング、脱脂などの処理時に、非処
理部を非常に効果的にマスクできるものであることがわ
かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−93771(JP,A) 特開 平2−70781(JP,A) 特開 昭56−45971(JP,A) 特開 昭53−94519(JP,A) 特開 昭53−79930(JP,A) 特開 昭55−5935(JP,A) 特開 平2−34680(JP,A) 特開 平2−206671(JP,A) 特公 昭29−1997(JP,B1) 特公 昭38−19849(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 133/06 - 133/12 C09J 7/02 - 7/04 C09J 161/06 - 161/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸またはアルカリ水溶液中での表面処
    理において非処理部をマスクするためのマスキング用感
    圧性接着剤であつて、重量平均分子量が15万〜200
    万の(メタ)アクリル酸アルキルエステル系ポリマ―
    に、このポリマ―100重量部に対して油溶性フエノ―
    ル樹脂1〜40重量部を加えてなるマスキング用感圧性
    接着剤。
  2. 【請求項2】 (メタ)アクリル酸アルキルエステル系
    ポリマ―が架橋されてなり、その架橋度として、10重
    量%の水酸化ナトリウム水溶液中に60℃で3日間浸漬
    したのちのゲル分率が30〜95%、同膨潤度が1.5
    〜15倍である請求項1に記載のマスキング用感圧性接
    着剤。
  3. 【請求項3】 酸またはアルカリ水溶液中での表面処
    理において非処理部をマスクするためのマスキング用の
    接着フイルムであつて、厚さが6〜250μmのプラス
    チツクフイルム上に、請求項2に記載のマスキング用感
    圧性接着剤が1〜100μmの厚さに設けられてなる接
    着フイルム。
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