JP3154410B2 - 蒸気式の豆類煮炊き装置 - Google Patents

蒸気式の豆類煮炊き装置

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JP3154410B2
JP3154410B2 JP24462599A JP24462599A JP3154410B2 JP 3154410 B2 JP3154410 B2 JP 3154410B2 JP 24462599 A JP24462599 A JP 24462599A JP 24462599 A JP24462599 A JP 24462599A JP 3154410 B2 JP3154410 B2 JP 3154410B2
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義則 中川
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有限会社ナカイ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蒸気式豆類煮炊き装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に最も近似すると思われる蒸気式
の豆類煮炊き装置としては、特公平8−2258号が提
案されている。
【0003】この公知発明に記載の豆煮釜(1)では、
その釜本体(11)の内缶(12)を包囲する蒸気ジャ
ケットを、仕切板(15)によって上段蒸気ジャケット
(13)と下段蒸気ジャケット(14)に仕切り、その
内缶(12)内の水が沸騰するまでの当初には、上段蒸
気ジャケット(13)と下段蒸気ジャケット(14)と
の双方へ蒸気を供給し、その沸騰した後には上段蒸気ジ
ャケット(13)へ供給する蒸気量を減少させ、主とし
て下段蒸気ジャケット(14)へ供給する蒸気により、
先に沸騰した熱湯の温度を維持制御するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知発
明の場合「内缶(12)の上下方向中間部すなわち円筒
状の缶胴部(12a)の下部外周に、上段蒸気ジャケッ
ト(13)が上外缶(13a)によって設けられ、内缶
(12)の缶胴部(12a)下方に連続する半球状の缶
底部(12b)の外周に、下段蒸気ジャケット(14)
が下外缶(14a)によって設けられ、上段蒸気ジャケ
ット(13)と下段蒸気ジャケット(14)とが上下外
缶(13a)(14a)に固定した仕切板(15)によ
って仕切られている。」(公報第6欄第18〜25行
目)
【0005】つまり、釜本体(11)における内缶(1
2)の缶底部(12b)が半球状に造形されており、し
かもその半球状缶底部(12b)の偏心位置には、煮熟
完了した豆の皮を切断すると共に内缶(12)内の熱湯
に対流を生じさせるための回転カッター(31)が、傾
斜回転軸(32)を介して回転駆動し得るように組み付
けられているので、上記内缶(12)内へ直かに入れた
豆を、所謂バラ煮する煮炊き装置としてはともかく、豆
を一旦煮篭(金網容器)に収納し、その煮篭の複数個を
上記内缶(12)の内部へ、積み重ね状態に挿入する煮
炊き装置としては使用することができず、まして粒餡の
製造に供することは到底不可能である。
【0006】又、上記釜本体(11)の内缶(12)
へ、これよりも僅かに径小な円形煮篭の複数個が挿入さ
れた使用状態を想定すると、その内缶(12)の缶底部
(12b)は曲率半径の小さい半球状に造形されている
ため、最下段の煮篭が上段蒸気ジャケット(13)と下
段蒸気ジャケット(14)との仕切り部において、受け
止められる位置関係となり、その最下段に位置する煮篭
の底面と缶底部(12b)との上下相互間隔もいたづら
に広大となる。
【0007】その結果、沸騰後下段蒸気ジャケット(1
4)に供給される蒸気を、その煮篭に収納の豆に対して
下方から熱効率良く作用させることが困難となり、まし
てその蒸気を360度の横方向から作用させることは不
可能である。更に、釜本体(11)の大きさを一定とし
た場合、その内缶(12)の缶底部(12b)と最下段
に位置する煮篭の底面との上下相互間隔が広大であれば
ある程、釜本体(11)自身は背高くなるため、その内
缶(12)の開口上面から煮篭を出し入れする作業も困
難となる。
【0008】他方、上段蒸気ジャケット(13)は円筒
状をなす缶胴部(12a)の下部外周へ局部的に設けら
れており、その缶胴部(12a)の残る上部外周には設
けられていないため、その上部外周に対応位置する高さ
まで大量の豆を入れた場合、上段蒸気ジャケット(1
3)へ蒸気を供給したとしても、その豆の全体を短時間
での効率良く、且つ均一に煮炊きすることは不可能であ
り、その豆の投入量に制約を受けることとなる。
【0009】更に、上段蒸気ジャケット(13)への蒸
気供給管(18)と下段蒸気ジャケット(14)への蒸
気供給管(19)は、その何れも各蒸気ジャケット(1
3)(14)内の上端部へ偏心した位置に開口する1点
から蒸気を吹き出すようになっているため、その各蒸気
ジャケット(13)(14)内の全体に対する蒸気の廻
りが遅く、上記回転カッター(31)が無ければ、未だ
その釜本体(11)内の豆全体に及ぶ有効な熱湯の対流
作用を発揮させることもできない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような諸問
題の改良を企図しており、そのための構成上円筒型の胴
面と、断面形状の半円よりも大きい曲率半径の浅い円錐
受皿型をなす底面とから全体的な断面ほぼU字型に造形
された煮釜と、
【0011】その煮釜の内部へ積み重ね状態に挿入使用
される複数の豆類収納用煮篭と、
【0012】上記煮釜における胴面の上端部付近に各々
設けられた渋切り用溢水孔と給水管との上下一対と、
【0013】同じく煮釜における底面の中央部から一体
的に垂下された排水口筒と、
【0014】上記煮釜の底面を包囲する状態として、最
下段に位置する煮篭の底面よりも一定距離だけ高い位置
となる上端部において煮釜の胴面へ溶接一体化された下
段蒸気ジャケットと、
【0015】その下段蒸気ジャケットの下端中央部へ、
上記煮釜の排水口筒を包囲する固定状態に内蔵設置され
た径小な円環状の下段蒸気吹出し管と、
【0016】その下段蒸気吹出し管への蒸気導入口筒に
連通接続された下段蒸気ジャケット用の蒸気分配供給管
と、
【0017】上記煮釜の胴面を包囲する状態として、最
上段に位置する煮篭の底面よりも一定距離だけ高い位置
となる上端部において煮釜の胴面へ、残る下端部におい
て上記下段蒸気ジャケットの上端部又はその下段蒸気ジ
ャケットの上端部に隣接する煮釜の胴面へ、各々溶接一
体化された上段蒸気ジャケットと、
【0018】その上段蒸気ジャケットの下端部へ、上記
煮釜の胴面を包囲する固定状態に内蔵設置された円環状
の上段蒸気吹出し管と、
【0019】その上段蒸気吹出し管への蒸気導入口筒に
連通接続された上段蒸気ジャケット用の蒸気分配供給管
とを備え、
【0020】沸騰するまでの1次的には上段蒸気ジャケ
ットと下段蒸気ジャケットとの双方へ供給する蒸気の加
熱力により、豆類を煮炊きすると共に、
【0021】その沸騰後の2次的には上段蒸気ジャケッ
トに対する蒸気の供給を止めるか又は弱めて、主に下段
蒸気ジャケットへ供給する蒸気の加熱力により、その豆
類を引き続き煮炊きするように定めたことを特徴とする
ものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の具体
的構成を詳述すると、その豆類の煮炊き装置を示した図
1〜7において、(10)は胴面(10a)と底面(1
0b)とから一定の口径(D)(例えば約708mm)
と深さ(S)(例えば約820mm)を有する全体的な
断面ほぼU字型に造形された煮釜であるが、その底面
(10b)は特に断面形状として半円よりも大きな曲率
半径の浅い円錐受皿型をなしている。
【0023】つまり、その煮釜(10)の胴面(10
a)がステンレス鋼の胴板から捲き曲げ円筒化されてい
る一方、同じく煮釜(10)の底面(10b)は浅い円
錐受皿型に塑性変形されたステンレス鋼の皿鏡板から成
り、その底面(10b)の上端部と上記胴面(10a)
の下端部とが突き合わせ状態に溶接一体化されているの
である。
【0024】(11)は上記煮釜(10)の開口上面に
載置された開閉蓋、(12)はその煮釜(10)におけ
る円筒型胴面(10a)の上端部付近に連通配管された
給水管であり、水道の蛇口などと接続使用されることに
なる。(13)はその給水管(12)の開閉バルブ(ボ
ールバルブ)、(14)は同じく煮釜(10)の胴面
(10a)に開口する渋切り(アク抜き)用の溢水孔で
あり、上記給水管(12)よりも上方位置に配設されて
いる。
【0025】(15)は上記煮釜(10)における円錐
受皿型底面(10b)の中央部から一体的に垂下する排
水口筒であり、その下端部には排水管(16)が連通状
態にフランジ接合されている。(17)はその排水管
(16)の開閉バルブ(ボールバルブ)を示している。
【0026】(18)は上記煮釜(10)の胴面(10
a)を包囲する気密状態として、その胴面(10a)へ
溶接固定された上段蒸気ジャケット、(19)は同じく
煮釜(10)の底面(10b)を包囲する気密状態とし
て、やはり胴面(10a)へ溶接一体化された下段蒸気
ジャケットであり、その上段蒸気ジャケット(18)と
下段蒸気ジャケット(19)との境界部は気密状態に仕
切られている。
【0027】上段蒸気ジャケット(18)の上端部は上
記給水管(12)と接近する高い位置にあり、ここには
上段蒸気ジャケット用のエヤートラップ(20)と安全
弁(21)が取り付けられている。
【0028】又、同じく上段蒸気ジャケット(18)の
下端部には、上記煮釜(10)の胴面(10a)を包囲
する円環状の上段蒸気吹出し管(22)が固定状態に内
蔵設置されている。(23)はその上段蒸気吹出し管
(22)への蒸気導入口筒、(24)は同じく上段蒸気
吹出し管(22)へ一定間隔おきに点在分布された多数
の蒸気吹出し孔であり、その蒸気吹出し管(22)自身
の円周面から悉く上向きに開口している。
【0029】上段蒸気ジャケット(18)の下端部に円
環状の上段蒸気吹出し管(22)が、同じくジャケット
(18)の上端部にエヤートラップ(20)が各々配設
されているため、その上段蒸気ジャケット(18)内の
エヤーを洩れなく速やかに抜き出すことができる。
【0030】他方、煮釜(10)の円錐受皿型底面(1
0b)と対応する下段蒸気ジャケット(19)の下端中
央部には、その煮釜(10)の上記排水口筒(15)を
包囲する径小な円環状の下段蒸気吹出し管(25)が固
定状態に内蔵設置されている。(26)はその下段蒸気
吹出し管(25)へやはり一定間隔おきに点在分布され
た多数の蒸気吹出し孔であるが、これらはその蒸気吹出
し管(25)自身の円周面から上向きのみならず、横向
きにも開口している。(27)は下段蒸気吹出し管(2
5)への蒸気導入口筒、(28)はその蒸気導入口筒
(27)と相俟って、下段蒸気吹出し管(25)を下段
蒸気ジャケット(19)の内部へ安定良く固定支持する
ための脚柱である。
【0031】(29)(30)は下段蒸気ジャケット
(19)の上端部に取り付けられた下段蒸気ジャケット
用のエヤートラップと安全弁であり、その下段蒸気ジャ
ケット(19)の下端中央部に下段蒸気吹出し管(2
5)が内蔵設置されていることとの位置関係上、そのエ
ヤートラップ(29)から下段蒸気ジャケット(19)
内のエヤーも洩れなく速やかに抜き出すことができる。
(31)は下段蒸気ジャケット(19)に連通配管され
た圧力計であり、煮釜(10)の上方位置まで見やすく
垂立している。
【0032】又、(32)は下段蒸気ジャケット(1
9)における上記蒸気導入口筒(27)と向かい合う中
央部付近から一体的に垂下された復水用ドレン口筒、
(33)はこれに連通接続されたドレン管であり、その
一端部にはスチームトラップ(34)が、残る他端部に
は開閉バルブ(ボールバルブ)(35)が各々取り付け
られている。
【0033】(36)は上記復水用ドレン管(33)の
中途部から分岐する分岐ドレン管であり、上段蒸気ジャ
ケット(18)の下端部に設置された復水用ドレン口筒
(37)と連通している。(38)はその分岐ドレン管
(36)に介挿設置された逆止弁である。
【0034】図4は上記煮釜(10)に対する上段蒸気
ジャケット(18)と下段蒸気ジャケット(19)との
組立状態を示しており、その組み立てに当っては予じめ
底面(10b)の中央部から排水口筒(15)が垂下す
る断面ほぼU字型として仕上げられている煮釜(10)
の胴面(10a)へ、図8のように下段蒸気ジャケット
(19)の上端部となるステンレス鋼の平鏡板(19
a)を通し込んで、その煮釜(10)の胴面(10a)
へ溶接固定すると共に、予じめ下段蒸気吹出し管(2
5)やこれへの蒸気導入口筒(27)並びに復水用ドレ
ン口筒(32)などが付属一体化されているステンレス
鋼の皿鏡板(19b)を、上記平鏡板(19a)へ下方
から突き合わせて溶接一体化することにより、煮釜(1
0)の底面(10b)を包囲する下段蒸気ジャケット
(19)として仕上げる。
【0035】他方、予じめ上段蒸気ジャケット(18)
の上端部となるステンレス鋼の平鏡板(18a)に、同
じくステンレス鋼の胴板(18b)が突き合わせ溶接さ
れ、しかもその胴板(18b)に上段蒸気吹出し管(2
2)やこれへの蒸気導入口筒(23)並びに復水用ドレ
ン口筒(37)などが付属一体化されている上段蒸気ジ
ャケット(18)を、引き続き図9のように上記煮釜
(10)の胴面(10a)へ上方から通し込み、その上
段蒸気ジャケット(18)における胴板(18b)の下
端部を下段蒸気ジャケット(19)の上記平鏡板(19
a)へ溶接一体化して、煮釜(10)の胴面(10a)
を包囲する上段蒸気ジャケット(18)に仕上げるので
あり、そうすれば下段蒸気ジャケット(19)の上端部
をなす平鏡板(19a)によって、その下段蒸気ジャケ
ット(19)と上段蒸気ジャケット(18)とが図4の
ような気密状態に仕切られる結果となる。但し、上段蒸
気ジャケット(18)における胴板(18b)の下端部
を、下段蒸気ジャケット(19)の上記平鏡板(19
a)と隣接する煮釜(10)の胴面(10a)へ溶接一
体化しても良い。
【0036】更に、図1〜7において、(39)は図外
のボイラーと接続使用される蒸気供給管であって、その
入口部に開閉バルブ(ゲートバルブ)(40)を備えて
いるが、これは中途部から上段蒸気ジャケット(18)
への蒸気分配供給管(39a)と、下段蒸気ジャケット
(19)への蒸気分配供給管(39b)に分岐されてい
る。
【0037】そして、その上段蒸気ジャケット用の蒸気
分配供給管(39a)が上段蒸気吹出し管(22)の蒸
気導入口筒(23)へ、下段蒸気ジャケット用の蒸気分
配供給管(39b)が下段蒸気吹出し管(25)の蒸気
導入口筒(26)へ各々連通接続されているである。
【0038】(41)はその上段蒸気ジャケット用の蒸
気分配供給管(39a)に取り付けられた電磁弁、(4
2)は下段蒸気ジャケット用の蒸気分配供給管(39
b)に取り付けられた電磁弁であり、上記煮釜(10)
内の加熱温度検知センサー(43)から出力される電気
信号に基いて、その蒸気の分配供給量を調整制御するよ
うになっている。その加熱温度検知センサー(43)は
上段蒸気ジャケット(18)から煮釜(10)の胴面
(10a)を貫通する差し込み状態に取り付けられてお
り、豆類(M)の加熱温度(熱湯の温度)を検知する。
【0039】(44)は下段蒸気ジャケット(19)か
ら一体的に垂下された複数本(図例では合計4本)の据
付けスタンドであり、その下端部に各々付属する据付け
高さ調整ジャッキ(45)の操作によって、煮釜(1
0)を作業床へ安定良く据え付けることができるように
なっている。
【0040】又、(46)は上記据付けスタンド(4
4)の隣り合う2本に固定横架された連結プレートであ
り、これによって上段蒸気ジャケット用蒸気分配供給管
(39a)の中途部と下段蒸気ジャケット用蒸気分配供
給管(39b)の中途部とを安定良く支持している。
(47)はその連結プレート(46)から一体的に垂立
された制御パネル用の支持ポールであり、その上端部に
加熱温度制御パネル(48)が取り付けられている。
【0041】上記煮釜(10)はその複数本の据付けス
タンド(44)によって、作業床へ直かに据え付け使用
することができるけれども、図1のような煮釜(10)
に対する煮篭(A)の揚げ降ろし用電動チェンブロック
(49)とのユニットとして、そのユニットベース(5
0)上へ搭載させることが好ましい。
【0042】(51)は上記ユニットベース(50)か
ら一体的に垂立された電動チェンブロック用支持ポール
であり、その煮釜(10)の開口上面に向かって張り出
し屈曲する上端部に、上記電動チェンブロック(49)
が取り付けられている。(52)はその電動チェンブロ
ック(49)の昇降フック、(53)は上記ユニットベ
ース(50)の下端部に付属する複数本の据付け高さ調
整ジャッキである。
【0043】本発明に係る豆類(M)の煮炊き装置は、
その豆類(M)を煮篭(A)に収納した状態として、上
記煮釜(10)の内部へ挿入使用するようになってお
り、その煮篭(A)は煮釜(10)と対応する平面視の
円形な篭本体(54)と、その篭本体(54)への落し
込みセット可能な落し蓋(55)との1組から成る。
【0044】先ず、篭本体(54)はステンレス鋼など
の発錆しないパンチングメタルや金網、その他の多孔板
(56)から、図10〜12のような一定の口径(d)
(例えば約670mm)と深さ(s)(例えば約170
mm)を備えた断面ぼほU字型に造形されている。(5
7)はその多孔板(56)の補強用骨組であり、篭本体
(54)の歪み変形するおそれを防止して、落し蓋(5
5)と正しく整合する状態に保つ。
【0045】(58)は篭本体(54)の上端部へ起伏
的な回動自在に枢着された向かい合う一対の把手であ
り、これに適当な索条を介して、上記電動チェンブロッ
ク(49)の昇降フック(52)を係止させることによ
り、その篭本体(54)を上記煮釜(10)の内部へ安
楽に吊り降ろし又は吊り揚げることができる。又、その
両把手(58)を伏倒させることによって、篭本体(5
4)の複数を安定良く積み重ねることもできるようにな
っている。
【0046】(59)は篭本体(54)の底面中央部か
ら、その篭本体(54)の深さ(s)とほぼ同じ高さだ
け一体的に垂立された昇降ガイド用多孔芯筒であり、落
し蓋(55)の円滑な昇降ガイド作用を営なみ、その落
し蓋(55)が振れ動き傾斜することを防止する。しか
も、その多孔芯筒(59)は倒立U字型として底無し形
態にあり、篭本体(54)の中心部にも熱湯を自由に導
入させることができ、その豆類(M)の煮炊き作用に所
謂盲点を生成しないようになっている。
【0047】(60)は上記多孔芯筒(59)の上端部
から篭本体(54)の深さ(s)よりも一定高さ(y)
だけ背高く突出された凸曲型の落し蓋用ガイド芯であ
り、ここから落し蓋(55)を篭本体(54)の内部へ
自づと正しく、且つ円滑に落し込むことができるほか、
その篭本体(54)の複数を正確な整合状態に積み重ね
ることにも役立つ。
【0048】又、(61)は上記篭本体(54)の底面
から全体的な放射対称分布型として、且つ篭本体(5
4)の深さ(s)よりも背低い高さ(h1)として一体
的に垂立された複数の対流促進用多孔筒であり、その何
れもステンレス鋼やその他の熱しやすく冷めやすい金属
のパンチングメタルから円筒型に捲き曲げられている。
そのため、各多孔筒(61)の中空内部にも熱湯を自由
に導入させることができ、豆類(M)への熱湯対流作用
や伝熱作用を促進させ得るのである。
【0049】他方、先に一言した落し蓋(55)は篭本
体(54)の多孔板(56)と同じ材質の多孔板(6
2)から、図13〜15のような篭本体(54)の口径
(d)と対応する外径の円盤型に作成されており、その
多孔板(62)を裏打ち状態に支持する補強用の骨組
(63)によって、やはり歪み変形しないようになって
いる。
【0050】(64)は落し蓋(55)における板面の
就中骨組(63)へ起伏的な回動自在に枢着された一対
の把手であり、これにも適当な索条を介して、上記電動
チェンブロック(49)の昇降フック(52)を係止さ
せることにより、その落し蓋(55)を篭本体(54)
の内部に対して便利良く落し込み又は吊り出すことがで
きる。
【0051】(65)は上記落し蓋(55)の周縁部に
沿い固着一体化されたウエイトリングであって、ステン
レス鋼などのフラットバーから成り、これによって落し
蓋(55)が篭本体(54)への落し込み使用中、熱湯
の対流を受けても遊動せず、且つ沸騰後における豆類
(M)の煮炊き中には、その豆類(M)の上面と接触状
態を保ち、それにも拘らず豆類(M)の経時的な膨軟作
用を妨げず、その膨軟作用に自づと追従して昇降し得る
適度な重量が付与されているのである。
【0052】(66)は落し蓋(55)の中央部に開口
形成された芯筒受け入れ口であって、上記篭本体(5
4)側の多孔芯筒(59)と対応し、その多孔芯筒(5
9)へ自づと正確に落し込むことができるようになって
いる。
【0053】更に、(67)は落し蓋(55)の板面か
ら上記篭本体(54)側の対流促進用多孔筒(61)と
干渉しない全体的な放射対称分布型に、且つやはり篭本
体(54)の深さ(s)よりも背低い高さ(h2)とし
て一体的に垂下された複数の対流促進用多孔筒であり、
篭本体(54)側の多孔筒(61)と同じ材質のパンチ
ングメタルから、やはり円筒型に捲き曲げられている。
【0054】つまり、篭本体(54)の底面から上向く
多孔筒(61)のP.C.D(Pitch Circle Diameter)
(P1)と、落し蓋(55)の板面から下向く多孔筒
(67)のP.C.D(P2)とは相違変化されている
わけであるが、これら多孔筒(61)(67)の個数は
図示以外に増減することができ、何れにしても篭本体
(54)の内部へ全体的な均一の点在分布状態に配置さ
せることが好ましい。
【0055】本発明に係る煮炊き装置の場合、豆類
(M)を収納した煮篭(A)の複数(図例では合計4
個)が、上記煮釜(10)の内部へ吊り降ろし挿入使用
されるようになっており、その使用状態では図4、16
から示唆されるように、最下段に位置する煮篭(A)の
底面が煮釜(10)の円錐受皿型底面(10b)に受け
止められ、その煮篭(A)の底面よりも一定距離(L
1)だけ高い位置へ、上記煮釜(10)を包囲する上段
蒸気ジャケット(18)と下段蒸気ジャケット(19)
との仕切り部が臨み、その下段蒸気ジャケット(19)
へ供給した蒸気の加熱力を上記煮篭(A)の胴面にも3
60度の横方向から作用させ得るように関係設定されて
いる。
【0056】他方、上段蒸気ジャケット(18)の上端
部は最上段に位置する煮篭(A)の底面よりも、一定距
離(L2)だけ高い位置に臨み、その上段蒸気ジャケッ
ト(18)へ供給した蒸気の加熱力を上記煮篭(A)の
胴面にも、360度の横方向から作用させることができ
ように定められているのである。
【0057】本発明の煮炊き装置を用いて、豆類(M)
の煮炊き作業を行なうに当っては、その水洗いした豆類
(M)を煮篭(A)の各個へ収納させるのであるが、そ
の各煮篭(A)に対する収納量としては図16、17の
ように、豆類(M)の上面が篭本体(54)の底面から
垂立する対流促進用多孔筒(61)の一定高さ(h1)
よりも低く(少なく)、その篭本体(54)へ落し込み
セットされた落し蓋(55)が、その豆類(M)の上面
から一定間隙(H)だけ浮上することとなって、豆粒の
自由な動きを許す状態に保つ。
【0058】そして、上記豆類(M)が収納された煮篭
(A)を図16のように、順次煮釜(10)の内部へ吊
り降ろし挿入して、その複数の積み重ね状態に保つと共
に、上記煮釜(10)の内部へ給水管(12)から給水
する。その給水量としては、煮炊き完了後の理想的な水
面よりも予じめ多い量として、最上段の煮篭(A)まで
も浸漬されてしまう高レベル(L−L)に維持すれば良
く、特別の気遣いを要しない。
【0059】このような準備状態のもとで、先ず1次的
に煮釜(10)の上段蒸気ジャケット(18)と下段蒸
気ジャケット(19)との双方へ蒸気を供給し、その加
熱力により豆類(M)を煮炊き作用する。その初期の煮
炊き中、各煮篭(A)へ収納されている豆類(M)の内
部には、篭本体(54)側の多孔筒(61)と落し蓋
(55)側の多孔筒(67)が複数づつ垂立しており、
その豆類(M)の上面には落し蓋(55)が接触してい
ないため、豆粒は自由自在に動き、その豆粒に対する熱
湯の対流作用と伝熱作用が、上記多孔筒(61)(6
7)により促進されることとなり、豆類(M)の全体を
ムラなく高効率に加熱することができる。
【0060】そして、一旦沸騰した時には上記煮釜(1
0)の上段蒸気ジャケット(18)に対する蒸気の供給
を止めるか又は弱めて、主に下段蒸気ジャケット(1
9)へ引き続き供給する蒸気の加熱力により、上記豆類
(M)を2次的に煮炊き作用するのである。
【0061】その場合、煮釜(10)の底面(10b)
は断面形状の半円よりも大きな曲率半径を備えた浅い円
錐受皿型に造形されているため、その底面(10b)と
最下段に位置する煮篭(A)の底面との上下相互間隔が
狭小に保たれ、しかも下段蒸気ジャケット(19)に供
給されている蒸気の加熱力は、その最下段に位置する煮
篭(A)の胴面へ360度の横方向からも作用するよう
になっている関係上、煮釜(10)の内部における下段
の豆類(M)を熱効率良く煮炊きすることができ、上段
の豆類(M)のみが局部的に高温となる加熱ムラを無く
せるのである。
【0062】更に、上記煮炊き進行中、煮釜(10)内
の熱湯は徐々に蒸発して、その水面が低レベルに沈下す
ることとなり、これと相対する如く豆類(M)は吸水作
用により、徐々に軟らかく膨潤変化して、その体積が数
倍に背高く嵩張ることとなるため、その過程では各煮篭
(A)の落し蓋(55)が自づと図16、17から図1
8、19のように、豆類(M)の上面と接触状態を保ち
つつ追従的に上昇する。
【0063】そのため、沸騰後における豆類(M)の踊
り現象やこれに伴なうゴウ(豆の中味)の露出を、その
落し蓋(55)によって確実に防止することができ、粒
餡の製造にも支障を生じない。しかも、その落し蓋(5
5)から垂下する多孔筒(67)と、上記篭本体(5
4)から垂立する多孔筒(61)との効果的な熱湯の対
流・伝熱作用により、煮釜(10)における豆類(M)
の全体を短時間での効率良く、且つムラなく均一に煮炊
きできることとなる。
【0064】そして、その全体的にムラなく煮炊きでき
た時点では、上記下段蒸気ジャケット(19)に対する
蒸気の供給も止めて、煮釜(10)の内部へ給水するこ
とにより、煮汁を渋切り(アク抜き)用溢水孔(14)
から排出させて、その渋切り(アク抜き)を行なう。
【0065】その際、渋切り(アク抜き)用の溢水孔
(14)は煮釜(10)における給水管(12)の上方
位置に配設されているため、その給水管(12)から給
水すれば、その新鮮な冷水が徐々に上昇して、煮釜(1
0)内の熱い煮汁を溢水孔(14)からオーバーフロー
させることになり、その給水に連れて自づと渋切り(ア
ク抜き)できる利点がある。
【0066】その給水が上記レベル(L−L)まで達し
たならば、それから再度煮釜(10)の上段蒸気ジャケ
ット(18)と下段蒸気ジャケット(19)へ蒸気を供
給する1次的な上記煮炊き作用と、その沸騰後主として
下段蒸気ジャケット(19)へ蒸気を供給する2次的な
上記煮炊き作用とを反復するのであり、その豆類(M)
が熟成状態に仕上がった最後には、一定時間の放置によ
って蒸らし、適量の打ち水を施して、煮釜(10)の排
水管(16)から熱湯を排出させる一方、その煮釜(1
0)の開口上面から上記煮篭(A)を順次吊り揚げるこ
とにより、豆類(M)を取り出せば良い。
【0067】何れにしても、上記煮炊き中における豆類
(M)の加熱温度(熱湯の温度)はその煮釜(10)の
内部へ臨む検知センサー(43)によって検知され、そ
の出力信号を受けた上段蒸気ジャケット用電磁弁(4
1)と下段蒸気ジャケット用電磁弁(42)によって、
蒸気供給量が終始適度に調整制御されることとなる。
【0068】尚、本発明に係る煮炊き装置の使用上、そ
の煮釜(10)の内部へ挿入使用する煮篭(A)が少な
い場合に限っては、上段蒸気ジャケット(18)へ蒸気
を供給せず、下段蒸気ジャケット(19)へ供給する蒸
気の加熱力のみにより、豆類(M)の上記1次的な煮炊
き作用と2次的な煮炊き作用を行なってもさしつかえな
い。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る蒸気式の豆
類煮炊き装置は円筒型の胴面(10a)と、断面形状の
半円よりも大きい曲率半径の浅い円錐受皿型をなす底面
(10b)とから全体的な断面ほぼU字型に造形された
煮釜(10)と、
【0070】その煮釜(10)の内部へ積み重ね状態に
挿入使用される複数の豆類収納用煮篭(A)と、
【0071】上記煮釜(10)における胴面(10a)
の上端部付近に各々設けられた渋切り用溢水孔(14)
と給水管(12)との上下一対と、
【0072】同じく煮釜(10)における底面(10
b)の中央部から一体的に垂下された排水口筒(15)
と、
【0073】上記煮釜(10)の底面(10b)を包囲
する状態として、最下段に位置する煮篭(A)の底面よ
りも一定距離(L1)だけ高い位置となる上端部におい
て煮釜(10)の胴面(10a)へ溶接一体化された下
段蒸気ジャケット(19)と、
【0074】その下段蒸気ジャケット(19)の下端中
央部へ、上記煮釜(10)の排水口筒(15)を包囲す
る固定状態に内蔵設置された径小な円環状の下段蒸気吹
出し管(25)と、
【0075】その下段蒸気吹出し管(25)への蒸気導
入口筒(27)に連通接続された下段蒸気ジャケット用
の蒸気分配供給管(39b)と、
【0076】上記煮釜(10)の胴面(10a)を包囲
する状態として、最上段に位置する煮篭(A)の底面よ
りも一定距離(L2)だけ高い位置となる上端部におい
て煮釜(10)の胴面(10a)へ、残る下端部におい
て上記下段蒸気ジャケット(19)の上端部又はその下
段蒸気ジャケット(19)の上端部に隣接する煮釜(1
0)の胴面(10a)へ、各々溶接一体化された上段蒸
気ジャケット(18)と、
【0077】その上段蒸気ジャケット(18)の下端部
へ、上記煮釜(10)の胴面(10a)を包囲する固定
状態に内蔵設置された円環状の上段蒸気吹出し管(2
2)と、
【0078】その上段蒸気吹出し管(22)への蒸気導
入口筒(23)に連通接続された上段蒸気ジャケット用
の蒸気分配供給管(39a)とを備え、
【0079】沸騰するまでの1次的には上段蒸気ジャケ
ット(18)と下段蒸気ジャケット(19)との双方へ
供給する蒸気の加熱力により、豆類(M)を煮炊きする
と共に、
【0080】その沸騰後の2次的には上段蒸気ジャケッ
ト(18)に対する蒸気の供給を止めるか又は弱めて、
主に下段蒸気ジャケット(19)へ供給する蒸気の加熱
力により、その豆類(M)を引き続き煮炊きするように
定めてあるため、冒頭に述べた従来技術の諸問題を悉く
改良できる効果がある。
【0081】即ち、本発明はあくまでも豆類(M)を煮
篭(A)に収納して、その煮篭(A)の複数を煮釜(1
0)の内部へ、積み重ね状態に挿入使用する蒸気式の煮
炊き装置を対象としており、その本発明の上記構成によ
れば、豆類収納用煮篭(A)との相関々係上、煮釜(1
0)の底面(10b)が断面形状の半円よりも曲率半径
の大きな浅い円錐受皿型をなすものとして、その煮釜
(10)の底面(10b)と最下段に位置する煮篭
(A)の底面とが、可及的に接近する狭小な上下相互間
隔を保つように定められている。
【0082】しかも、上記煮釜(10)の底面(10
b)を包囲する下段蒸気ジャケット(19)の上端部
は、最下段に位置する煮篭(A)の底面よりも一定距離
(L1)だけ高い位置において、その煮釜(10)の胴
面(10a)へ溶接一体化されており、この下段蒸気ジ
ャケット(19)の上端部又はここに隣接する煮釜(1
0)の胴面(10a)へ、上段蒸気ジャケット(18)
の下端部が溶接一体化されてもいる。
【0083】その結果、上記煮釜(10)の胴面(10
a)を包囲する上段蒸気ジャケット(18)の上端部
が、最上段に位置する煮篭(A)の底面よりも一定距離
(L2)だけ高い位置において、その煮釜(10)の胴
面(10a)へ溶接一体化されていることとも相俟ち、
沸騰するまでの1次的な煮炊き中、豆類(M)の全体を
効率良く加熱できることは勿論、特に沸騰後の2次的な
煮炊き中において、主に下段蒸気ジャケット(19)へ
供給される蒸気の加熱力を、煮釜(10)の底面(10
b)から煮篭(A)の底面へ指向させるのみならず、そ
の煮釜(10)の胴面(10a)から煮篭(A)の胴面
に対しても、360度の横方向から効率良く作用させる
ことができ、煮釜(10)内の下段に位置する豆類
(M)を、上段のそれと加熱ムラが無い煮炊き状態にす
ばやく仕上げ得るのである。
【0084】その場合、上記豆類収納用煮篭(A)とし
て請求項4の構成を採用するならば、その篭本体(5
4)側から上向きに垂立する複数の多孔筒(61)と、
落し蓋(55)側から下向きに垂下する複数の多孔筒
(67)とが、豆類(M)の内部に点在分布することに
なるため、これらの多孔筒(61)(67)によって熱
湯の対流作用を著しく促進させることができ、ますます
熱効率良く豆類(M)の煮炊き作用を達成し得ることに
なる。
【0085】又、本発明の場合上段蒸気ジャケット(1
8)の下端部に、煮釜(10)の胴面(10a)を包囲
する円環状の上段蒸気吹出し管(22)が内蔵設置され
ている一方、下段蒸気ジャケット(19)の下端中央部
に、煮釜(10)の排水口筒(15)を包囲する径小な
円環状の下段蒸気吹出し管(25)が内蔵設置されてい
るため、上段蒸気ジャケット(18)と下段蒸気ジャケ
ット(19)との何れに対しても、その全体へのすばや
く蒸気を廻り込み供給させることができ、これらよりも
上方位置へ上段蒸気ジャケット用のエヤートラップ(2
0)や、下段蒸気ジャケット用のエヤートラップ(2
9)を制約なく配設することにより、その両蒸気ジャケ
ット(18)(19)からのエヤーも洩れなく速やかに
抜き出せるため、煮炊き作用の立ち上がり性能に優れ
る。
【0086】更に、請求項2の構成を採用するならば、
豆類(M)の加熱温度(熱湯の温度)を終始検知センサ
ー(43)により検知して、その出力信号を受けた上段
蒸気ジャケット用の電磁弁(41)と下段蒸気ジャケッ
トの電磁弁(42)により、その両蒸気ジャケット(1
8)(19)に対する蒸気の供給量を自動的に調整制御
することができ、その蒸気の有効利用と豆類(M)の大
量処理に著しく優れる。
【0087】請求項3の構成を採用するならば、煮釜
(10)に対する豆類収納用煮篭(A)の吊り降ろし挿
入作業と、その煮炊き完了後の吊り揚げ取り出し作業と
を、電動チェンブロック(49)での軽快に能率良く行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る豆類煮炊き装置の全体を示す正面
図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2の3−3線に沿う拡大断面図である。
【図4】煮釜を抽出して示す断面図である。
【図5】図4の5−5線に沿う拡大断面図である。
【図6】図5の6−6線に沿う拡大断面図である。
【図7】図6の7−7線に沿う拡大断面図である。
【図8】煮釜に対する下段蒸気ジャケットの組立工程を
示す断面図である。
【図9】同じく煮釜に対する上段蒸気ジャケットの組立
工程を示す断面図である。
【図10】豆類収納用煮篭の篭本体を抽出して示す斜面
図である。
【図11】図10の平面図である。
【図12】図11の12−12線断面図である。
【図13】同じく煮篭の落し蓋を抽出して示す斜面図で
ある。
【図14】図13の平面図である。
【図15】図14の15−15線断面図である。
【図16】豆類の煮炊き作用状態を示す断面図である。
【図17】図16の煮篭とその豆類の収納状態を抽出し
て示す拡大断面図である。
【図18】豆類の膨軟変化に伴なう落し蓋の上昇状態を
示す拡大断面図である。
【図19】図18の19−19線断面図である。
【符号の説明】
(10)・煮釜 (10a)・胴面 (10b)・底面 (12)・給水管 (14)・溢水孔 (15)・排水口筒 (18)・上段蒸気ジャケット (19)・下段蒸気ジャケット (22)・上段蒸気吹出し管 (24)(26)・蒸気吹出し孔 (25)・下段蒸気吹出し管 (23)(27)・蒸気導入口筒 (39)・蒸気供給管 (39a)(39b)・蒸気分配供給管 (41)(42)・電磁弁 (43)・加熱温度検知センサー (44)・据付けスタンド (49)・電動チェンブロック (50)・ユニットベース (51)・支持ポール (54)・篭本体 (55)・落し蓋 (56)(62)・多孔板 (59)・多孔芯筒 (61)(67)・多孔筒 (A)・煮篭 (M)・豆類 (S)・煮釜の深さ (D)・煮釜の口径 (s)・篭本体の深さ (d)・篭本体の口径 (h1)(h2)・多孔筒の高さ (H)・一定間隙 (L1)・一定距離 (L2)・一定距離

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒型の胴面(10a)と、断面形状の半
    円よりも大きい曲率半径の浅い円錐受皿型をなす底面
    (10b)とから全体的な断面ほぼU字型に造形された
    煮釜(10)と、 その煮釜(10)の内部へ積み重ね状態に挿入使用され
    る複数の豆類収納用煮篭(A)と、 上記煮釜(10)における胴面(10a)の上端部付近
    に各々設けられた渋切り用溢水孔(14)と給水管(1
    2)との上下一対と、 同じく煮釜(10)における底面(10b)の中央部か
    ら一体的に垂下された排水口筒(15)と、 上記煮釜(10)の底面(10b)を包囲する状態とし
    て、最下段に位置する煮篭(A)の底面よりも一定距離
    (L1)だけ高い位置となる上端部において煮釜(1
    0)の胴面(10a)へ溶接一体化された下段蒸気ジャ
    ケット(19)と、 その下段蒸気ジャケット(19)の下端中央部へ、上記
    煮釜(10)の排水口筒(15)を包囲する固定状態に
    内蔵設置された径小な円環状の下段蒸気吹出し管(2
    5)と、 その下段蒸気吹出し管(25)への蒸気導入口筒(2
    7)に連通接続された下段蒸気ジャケット用の蒸気分配
    供給管(39b)と、 上記煮釜(10)の胴面(10a)を包囲する状態とし
    て、最上段に位置する煮篭(A)の底面よりも一定距離
    (L2)だけ高い位置となる上端部において煮釜(1
    0)の胴面(10a)へ、残る下端部において上記下段
    蒸気ジャケット(19)の上端部又はその下段蒸気ジャ
    ケット(19)の上端部に隣接する煮釜(10)の胴面
    (10a)へ、各々溶接一体化された上段蒸気ジャケッ
    ト(18)と、 その上段蒸気ジャケット(18)の下端部へ、上記煮釜
    (10)の胴面(10a)を包囲する固定状態に内蔵設
    置された円環状の上段蒸気吹出し管(22)と、 その上段蒸気吹出し管(22)への蒸気導入口筒(2
    3)に連通接続された上段蒸気ジャケット用の蒸気分配
    供給管(39a)とを備え、 沸騰するまでの1次的には上段蒸気ジャケット(18)
    と下段蒸気ジャケット(19)との双方へ供給する蒸気
    の加熱力により、豆類(M)を煮炊きすると共に、 その沸騰後の2次的には上段蒸気ジャケット(18)に
    対する蒸気の供給を止めるか又は弱めて、主に下段蒸気
    ジャケット(19)へ供給する蒸気の加熱力により、そ
    の豆類(M)を引き続き煮炊きするように定めたことを
    特徴とする蒸気式の豆類煮炊き装置。
  2. 【請求項2】煮釜(10)の内部へ臨む加熱温度検知セ
    ンサー(43)を、その煮釜(10)の胴面(10a)
    を包囲する上段蒸気ジャケット(18)の貫通状態に差
    し込むと共に、 その検知センサー(43)からの出力信号に基いて蒸気
    の供給量を調整制御するための電磁弁(41)(42)
    を、上段蒸気ジャケット用の蒸気分配供給管(39a)
    と下段蒸気ジャケット用の蒸気分配供給管(39b)に
    各々取り付けたことを特徴とする請求項1記載の蒸気式
    の豆類煮炊き装置。
  3. 【請求項3】煮釜(10)の下段蒸気ジャケット(1
    9)から複数の据付けスタンド(44)を一体的に垂下
    させると共に、 その据付けスタンド(44)を搭載するユニットベース
    (50)から、電動チェンブロック用支持ポール(5
    1)を一体的に垂立させて、その支持ポール(51)が
    煮釜(10)の開口上面に向かって張り出す上端部へ、
    その煮釜(10)に対する煮篭(A)の揚げ降ろし用電
    動チェンブロック(49)を取り付けたことを特徴とす
    る請求項1記載の蒸気式の豆類煮炊き装置。
  4. 【請求項4】豆類収納用煮篭(A)の各個を、多孔板
    (56)から断面ほぼU字型に造形された篭本体(5
    4)と、同じく多孔板(62)から篭本体(54)内へ
    の落し込みセット可能な円盤型に造形された落し蓋(5
    5)との1組として、 その篭本体(54)の底面からは複数の対流促進用多孔
    筒(61)を全体的な放射対称分布型に、且つその悉く
    篭本体(54)の深さ(s)よりも背低い高さ(h1)
    として一体的に垂立させる一方、 落し蓋(55)の板面からは複数の対流促進用多孔筒
    (67)を上記篭本体(54)側の多孔筒(61)と干
    渉しない全体的な放射対称分布型に、且つやはり篭本体
    (54)の深さ(s)よりも背低い高さ(h2)として
    一体的に垂下させると共に、 上記篭本体(54)の内部へ豆類(M)を、その上面よ
    りも落し蓋(55)が一定間隙(H)だけ浮上すること
    となる少量収納させて、その当初からの煮炊き進行に連
    れて背高く膨軟変化する豆類(M)の上面へ、上記落し
    蓋(55)が自づと接触するように定めたことを特徴と
    する請求項1記載の蒸気式の豆類煮炊き装置。
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