JP3153513B2 - 被服用ハンガー - Google Patents

被服用ハンガー

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JP3153513B2
JP3153513B2 JP21242598A JP21242598A JP3153513B2 JP 3153513 B2 JP3153513 B2 JP 3153513B2 JP 21242598 A JP21242598 A JP 21242598A JP 21242598 A JP21242598 A JP 21242598A JP 3153513 B2 JP3153513 B2 JP 3153513B2
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穰 田中
かよ子 池田
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穰 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被服用ハンガーに
関し、特に、スラックス、スカート等の被服(本明細書
において、単に「被服」という。)を、縫製工場から販
売店等へ出荷する際に使用される業務用の被服用ハンガ
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】被服を、縫製工場から販売店等へ出荷す
る際に使用される業務用の被服用被服用ハンガーとし
て、従来、フック部を形成したハンガー本体のアーム部
に、略U字形のばねを有するピンチを配設した被服用ハ
ンガーが汎用されている(例えば、実開平5−2067
3号公報参照)。この被服用ハンガーは、被服を被服用
ハンガーに保持した状態で、縫製の際に使用した針の残
留を検知する検針装置にかけることができるように、略
U字形のばねを有するピンチを含むすべての部材を、鉄
分を有しない合成樹脂により製造するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、合成樹脂製
のばねは、金属製のばねに比べて破損し易いという問題
があった。しかしながら、従来の被服用ハンガーは、被
服用ハンガーのピンチを組み立てる際の作業性等を考慮
して、ピンチを開放的な構造としているため、略U字形
のばねが露出し、このため、ばねが破損したとき、破損
したばねの破片が飛散して、作業者等が負傷するおそれ
があった。
【0004】本発明は、上記従来の被服用ハンガーの有
する問題点に鑑み、ピンチに用いる略U字形のばねが破
損しても、破損したばねの破片が飛散することがなく、
かつ、被服用ハンガーのピンチを簡単に組み立てること
ができる被服用ハンガーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の被服用ハンガーは、フック部を形成したハ
ンガー本体のアーム部に、略U字形の合成樹脂製のばね
を有するピンチを配設し、前記ピンチを、端部に挟持部
及び操作部を、中央部の内側に外向きのばね係止爪を、
中央部の外側にばね保持片を、それぞれ形成した2個の
対向するピンチ片と、前記ピンチ片のばね係止爪と係合
する内向きの係止爪を両脚片に形成した略U字形のばね
で構成した被服用ハンガーであって、前記略U字形の
ばねの両脚片を、前記2個の対向するピンチ片のばね係
止爪と、該ばね係止爪の上端よりその下端が下方に位置
するばね保持片の間に形成された空間にそれぞれ挿入す
ることにより、ばねの脚片に内向きに形成した係止爪と
ばね係止爪とが係合するように構成したことを特徴とす
る。
【0006】この被服用ハンガーは、ピンチを構成する
2個の対向するピンチ片の中央部の内側に外向きのばね
係止爪を、中央部の外側にばね保持片を、それぞれ形成
し、略U字形のばねの両脚片を、2個の対向するピンチ
片のばね係止爪と、ばね係止爪の上端よりその下端が下
方に位置するばね保持片の間に形成された空間にそれぞ
れ挿入することにより、ばねの脚片に内向きに形成した
係止爪とばね係止爪とが係合するように構成するように
しているので、略U字形のばねの両脚片が露出すること
がなく、ばねが破損しても、破損したばねの破片が飛散
することがない。
【0007】この場合において、ピンチ片の操作部の内
側に略逆L字形をした補強リブを、2個の対向するピン
チ片間において抵触しないように、ピンチ片より突出す
るように突設することができる。
【0008】これにより、ピンチ片の強度が向上すると
ともに、補強リブにより、ばねが破損しても、破損した
ばねの破片が飛散することをより確実に防止することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の被服用ハンガーの
実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6に、
本発明の被服用ハンガーの一実施例を示す。この被服用
ハンガーは、合成樹脂にて一体成形されたハンガー本体
Hと、このハンガー本体Hのアーム部H1,H2に摺動
可能に支持した2個のピンチPとで構成される。
【0010】ハンガー本体Hは、図1に示すように、中
央部にフック部H3を形成し、両側に略水平に伸びるア
ーム部H1,H2を一体に形成するようにしているが、
その形状は、図1のものに限定されず、任意の形状のも
のを採用することができる。
【0011】各種サイズのスラックス、スカート等の被
服を保持することができるように、アーム部H1,H2
に摺動可能に支持されるピンチPは、図2以下に示すよ
うに、2個の合成樹脂製のピンチ片1,1と、1個の略
U字形の合成樹脂製のばね2とからなり、同じ形状のピ
ンチ片1,1を互いに対向させ、これを略U字形のばね
2により一体に組み立てるようにする。
【0012】ピンチ片1は、図2〜図4に示すように、
ピンチ片1の本体10の一端に被服を挟持する挟持部1
1を、他端に指を掛けて押圧する操作部12を形成し、
この挟持部11と操作部12間の本体10の両側に補強
リブを兼ねた側片13,13を一体に形成するととも
に、本体10の中央部の内側に外向きのばね係止爪14
を、中央部の外側にばね保持片15を、それぞれ形成
し、また、側片13の中央部に、ハンガー本体Hのアー
ム部H1,H2を摺動可能に挟持するためのハンガー保
持溝16を形成し、さらに、操作部12の内側に略逆L
字形をした補強リブ17を、ピンチ片1より突出するよ
うに突設して構成するようにする。
【0013】この場合、ばね係止爪14は、ピンチ片1
の中央部に所要の弾性を備えるようにして突出し、略U
字形のばね2の両脚片21,21を、2個のピンチ片
1,1のばね係止爪14とばね保持片15の間に形成さ
れた空間18にそれぞれ挿入することにより、ばね2の
脚片21に内向きに形成した係止爪22とばね係止爪1
4とが係合するように構成するようにする。
【0014】そして、略U字形のばね2は、その脚片2
1が、ピンチ片1のばね係止爪14と、このばね係止爪
14の上端よりその下端が下方に位置するばね保持片1
5の間に形成された空間18に挿入することにより、ば
ね2が破損した場合に、破損したばね2の破片が飛散す
ることを防止することができるものとなる。
【0015】また、ピンチ片1の操作部12の内側に
ピンチ片1より突出するように突設した略逆L字形をし
た補強リブ17により、ピンチ片1の強度を向上させる
とともに、この補強リブ17の水平片17aにより、略
U字形のばね2の上方を覆って、ばね2が破損した場合
に、破損したばね2の破片が飛散することを防止するこ
とができるものとなる。この補強リブ17の水平片17
aは、2個の対向するピンチ片1,1間において抵触し
ないように、操作部12の幅の略1/2に形成するよう
にする。
【0016】略U字形の合成樹脂製のばね2は、図2及
び図5に示すように、その両脚片21,21の端部に内
向きに係止爪22,22を、それぞれ一体に形成して構
成するようにする。
【0017】次に、上記の2個のピンチ片1,1と、1
個の略U字形のばね2とを用いてピンチPを組み立てる
方法について説明する。
【0018】まず、図6(A)に示すように、2個のピ
ンチ片1,1を、位置をずらして対向させ、このピンチ
片1,1間に、略U字形のばね2を配設する。このと
き、一方のピンチ片1(図6において、左側のピンチ片
1)のばね係止爪14とばね保持片15の間に形成され
た空間18に、略U字形のばね2の一方の脚片21を挿
入することにより、ばね2の脚片21に内向きに形成し
た係止爪22とばね係止爪14とが係合するようにす
る。
【0019】この状態で、2個のピンチ片1,1を対向
するように相対的にスライドさせることにより、図6
(B)に示すように、他方のピンチ片1(図6におい
て、右側のピンチ片1)のばね係止爪14とばね保持片
15の間に形成された空間18に、略U字形のばね2の
他方の脚片21を挿入することにより、ばね2の脚片2
1に内向きに形成した係止爪22とばね係止爪14とが
係合するようにして、対向するピンチ片1,1を略U字
形のばね2により一体に組み立てることができ、組立時
の作業性を向上することができる。
【0020】その後、ピンチ片1の挟持部11側から、
略U字形のばね2に付勢力に抗して対向するピンチ片
1,1を拡開するようにしながら、ハンガー本体Hのア
ーム部H1,H2を押し込むことにより、ピンチ片1,
1が、ピンチ片1の側片13の中央部に形成したハンガ
ー保持溝16を介して、ハンガー本体Hのアーム部H
1,H2を挟持するようにして、ピンチPをハンガー本
体Hに装着するようにする。
【0021】
【発明の効果】本発明の被服用ハンガーによれば、ピン
チを構成する2個の対向するピンチ片の中央部の内側に
外向きのばね係止爪を、中央部の外側にばね保持片を、
それぞれ形成し、略U字形のばねの両脚片を、2個の対
向するピンチ片のばね係止爪と、ばね係止爪の上端より
その下端が下方に位置するばね保持片の間に形成された
空間にそれぞれ挿入することにより、ばねの脚片に内向
きに形成した係止爪とばね係止爪とが係合するように構
成するようにしているので、略U字形のばねの両脚片が
露出することがなく、ばねが破損しても、破損したばね
の破片が飛散することがなく、安全性の高い被服用ハン
ガーとすることができる。
【0022】また、ピンチ片の操作部の内側に略逆L字
形をした補強リブを、2個の対向するピンチ片間におい
て抵触しないように、ピンチ片より突出するように突設
することにより、ピンチ片の強度が向上するとともに、
補強リブにより、ばねが破損しても、破損したばねの破
片が飛散することをより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被服用ハンガーの一実施例を示す正面
図である。
【図2】図1のA−A断面図で、(A)はピンチを開い
た状態、(B)はピンチが閉じている状態を示す。
【図3】ピンチ片の説明図で、(A)は正面図、(B)
は側面図である。
【図4】ピンチ片の説明図で、(A)は背面図、(B)
は(A)のB−B断面図、(C)は底面図である。
【図5】ばねの説明図で、(A)は正面図、(B)は
(A)のC−C断面図である。
【図6】ピンチの組立説明図で、(A)は2個のピンチ
片を位置をずらして対向させた状態を示す側面断面図、
(B)は2個のピンチ片を対向するように相対的にスラ
イドさせた状態を示す側面断面図である。
【符号の説明】
H ハンガー本体 P ピンチ 1 ピンチ片 11 挟持部 12 操作部 13 側片 14 ばね係止爪 15 ばね保持片 16 ハンガー保持溝 17 補強リブ 18 空間 2 ばね 21 脚片 22 係止爪

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フック部を形成したハンガー本体のアー
    ム部に、略U字形の合成樹脂製のばねを有するピンチを
    配設し、前記ピンチを、端部に挟持部及び操作部を、中
    央部の内側に外向きのばね係止爪を、中央部の外側にば
    ね保持片を、それぞれ形成した2個の対向するピンチ片
    と、前記ピンチ片のばね係止爪と係合する内向きの係止
    爪を両脚片に形成した略U字形のばねとで構成した被服
    用ハンガーであって、前記略U字形のばねの両脚片を、
    前記2個の対向するピンチ片のばね係止爪と、該ばね係
    止爪の上端よりその下端が下方に位置するばね保持片の
    間に形成された空間にそれぞれ挿入することにより、ば
    ねの脚片に内向きに形成した係止爪とばね係止爪とが係
    合するように構成したことを特徴とする被服用ハンガ
    ー。
  2. 【請求項2】 ピンチ片の操作部の内側に略逆L字形を
    した補強リブを、2個の対向するピンチ片間において抵
    触しないように、ピンチ片より突出するように突設した
    ことを特徴とする請求項1記載の被服用ハンガー。
JP21242598A 1998-07-28 1998-07-28 被服用ハンガー Expired - Lifetime JP3153513B2 (ja)

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