JP3153265B2 - フルオロシリコーンレジンおよびその製造方法 - Google Patents
フルオロシリコーンレジンおよびその製造方法Info
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ンに関し、詳しくは新規な熱可塑性フルオロシリコ−ン
レジンに関するものである。
位)と2官能性単位(R2SiO単位)から構成される
シリコーンレジンおよびその製造方法は知られている。
例えば特開昭49−93500号公報、特開昭50−7
7500号公報および特開昭53−10700号公報に
は、オルガノトリクロロシランとジオルガノジクロロシ
ランの混合物を水とアセトンの存在下に加水分解してシ
リコーンレジン を製造する方法が記載されている。し
かし、これらの公報にはフルオロシリコーンレジンにつ
いては記載されていない。
基を有する3官能性単位を主骨格とする新規な熱可塑性
フルオロシリコーンレジンおよびその製造方法を提供す
るにある。
(CF3CH2CH2SiO1.5)n(RMeSiO)m(式中、Rは炭素数1〜
8の置換または非置換の1価炭化水素基である。nは
0.9以上1未満の数であり、mは0を越える数であ
り、n+m=1である。Meはメチル基を表す。)で表
され、軟化点が50〜250℃である、熱可塑性フルオ
ロシリコ−ンレジンおよびその製造方法に関する。
コ−ンレジンは、上式中、Rは、メチル基,エチル基,
プロピル基,オクチル基のようなアルキル基;ビニル
基,アリル基,ヘキセニル基のようなアルケニル基;フ
ェニル基などのアリ−ル基;3,3,3−トリフルオロプ
ロピル基のような置換炭化水素基で例示される1価炭化
水素基である。これらの中でもRが、メチル基または
3,3,3−トリフルオロプロピル基が好適である。また
nとmの和は、n+m=1であるが、nは0.9以上1
未満の数である。nが0.6未満の場合は、液体であ
り、常温で固体とならなくなる。mは0を越える数であ
るが、好ましくは0.05〜0.4である。かかる本発明
のフルオロシリコーンレジンは常温で固体であり、熱可
塑性である。そして、その軟化点は50〜250℃の範
囲内にある。また、本発明のフルオロシリコーンレジン
はジエチルエ−テル、テトラヒドロフランから選ばれる
エ−テル類およびアセトン、メチルイソブチルケトンか
ら選ばれるケトン類に可溶であり、ベンゼン、トルエン
から選ばれる芳香族溶媒、または、ヘキサン、ヘプタン
から選ばれるアルカンに不溶である。
のような方法によって製造される。即ち、一般式 (b)
CF3CH2CH2SiX3(式中、Xは塩素,臭素で例示される。
ハロゲン原子またはメトキシ基,エトキシ基,プロポキ
シ基,ブトキシ基等で例示されるアルコキシ基であ
る。)で表される有機ケイ素化合物と一般式 (c) RMe
SiX2(式中、RとMeとXは前記と同じである。)で表
わされる有機ケイ素化合物とを有機溶剤と酸性水溶液の
存在下で共加水分解し、次いで、得られたフルオロシリ
コーンレジンの溶液を水洗,中和,脱水し、しかる後、
次いで、アルカリ金属触媒存在下で加熱脱水し、水洗,
中和することによって製造される。ここで、一般式(b)
で表される有機化合物と一般式(c)で表される有機化合
物とを共加水分解する方法としては、例えばこれらの混
合物を、有機溶剤の溶液として、この溶液を、酸性水溶
液中に、撹拌しながら滴下する方法、または、その有機
溶剤の溶液中に、撹拌しながら酸性水溶液を滴下する方
法がある。有機溶剤は、上記一般式(b)で表される化合
物、上記一般式(c)で表される化合物、さらに、生成す
るフルオロシリコ−ンレジンを溶解するものが好まし
い。かかる有機溶剤を例示すると、ジエチルエ−テル,
テトラヒドロフラン等のエ−テル類,アセトン,メチル
イソブチルケトン等のケトン類が好ましい。上記一般式
(b)および一般式(c)で表される化合物の有機溶剤中の
濃度は、作業性によって任意に決められるが、通常、得
られるフルオロシリコーンレジンの有機溶剤中の濃度
が、10〜80重量%になるように調製される。酸性水
溶液は、硫酸,硝酸,塩酸等の酸の水溶液が用いられる
が、塩酸の水溶液が好ましい。塩酸の場合は、塩化水素
の濃度は5重量%以上の濃度が必要である。滴下時およ
び滴下後の温度は、0〜120℃が適当である。
(b)で表される化合物と一般式(c)との共加水分解によ
り得られたフルオロシリコーンレジン溶液は、必要に応
じて、有機溶媒あるいは水を加えて、静置し、水層は分
離される。フルオロシリコ−ンレジンを含む有機溶剤層
は中性になるまで水洗される。さらに脱水するのが望ま
しい。脱水は、水の溶解性の少ない有機溶剤であれは、
水分分離管を用い有機溶剤の共沸下でおこなえばよい。
得られたフルオロシリコ−ンレジンは、若干の残存シラ
ノ−ル基を含んでいるので、さらに、フルオロシリコ−
ンレジンの有機溶剤に、アルカリ金属触媒を添加して加
熱することにより、残存シラノ−ル基を縮合させ、脱水
し、ならびに、フルオロシリコ−ンレジンの分子量分布
を、再平衡により調製し、軟化点等の特性を調製するこ
とが可能である。アルカリ金属触媒の例としては、水酸
化カリウム,水酸化ナトリウム,水酸化セリウム等のア
ルカリ金属水酸化物、あるいはそれらのシラノレ−トが
挙げられる。フルオロシリコ−ンレジンの特性の安定性
という点では、残存シラノ−ル基を縮合するこの操作が
好ましい。次いで、アルカリ金属触媒は、中和され、水
洗し、再び脱水し、最後に有機溶剤をストリッピングす
ることにより本発明のフルオロシリコ−ンレジンが得ら
れる。別の方法としては、フルオロシリコ−ンレジンの
溶液を、一般式 (d) (R'3Si)aQ(式中、R' は炭素数
1〜8の置換または非置換の1価炭化水素基であり、a
は1もしくは2であり、aが1の場合はQは水素原子,
ハロゲン原子,水酸基,アルコキシ基、-NR"2、-ONR"2
もしくは、-OCOR"であり、aが2の場合Qは-O-もしく
は-NR"-であり、R"は水素原子もしくはアルキル基であ
る。)で表される有機ケイ素化合物処理剤を用いて、フ
ルオロシリコーンレジン中の残存シラノ−ル基をキャッ
ピング(封鎖)してもよい。一般式(d)で示される有機
ケイ素化合物は、シラノ−ル基と反応しやすい化合物で
ある。式中、R' は、炭素数1〜8の1価炭化水素基で
あり、これには、前記平均単位式(a)中のRで例示され
た1価炭化水素基が挙げられる。1分子のR' は同種で
あってよく、また異種であってもよい。また平均単位式
(a)中のRと同種であってもよく、また異種であっても
よい。aは1もしくは2であり、aが1の場合はQとし
ては水素原子,ハロゲン原子,水酸基,アルコキシ基,
-NR2 2、-ONR2 2または-OCOR"である。ハロゲン原子およ
びアルコキシ基は前記一般式(b)で示される有機ケイ素
化合物で例示したものが挙げられる。aが2の場合は、
Qは-O-もしくは-NR"であり、R2は水素原子もしくはア
ルキル基であり、アルキル基としてはメチル基,エチル
基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基が例示される。
この有機ケイ素化合物の使用量は、シラノ−ル基の残存
量によるが、前記平均単位式(a)で示されるフルオロシ
リコ−ンレジン100重量部に対し、10〜20重量部
添加すれば十分である。過剰な分は除去される。一般式
(d)で表される有機ケイ素化合物の添加はフルオロシリ
コ−ンレジンの溶液にされ、必要により加熱される。そ
の後、フルオロシリコ−ンレジンの溶液は、中性になる
まで水洗され、同様に脱水し、最後に有機溶媒をストリ
ッピングすることにより本発明のフルオロシリコ−ンレ
ジンが得られる。尚、一般式(d)で示される有機ケイ素
化合物を使用した場合には、平均単位式(a)で示される
以外の構成成分が少量含有されることになるが、本発明
に含まれれる。また平均単位式(a)で示されるフルオロ
シリコ−ンレジンに、他の少量の構成成分が含まれた場
合でも、本発明の目的を損わない限り差し支えない。
温で固体であり、ベンゼン,トルエン等の芳香族炭化水
素系溶剤または、ヘキサン,ヘプタン等の脂肪族炭化水
素系溶剤に不溶であるという特性をもつ熱可塑性のシリ
コーンレジンであるため、かかる特性が要求される用途
に使用される。例えば、耐溶剤性が要求されるカプセル
皮膜形成材料,シリコーン樹脂保護皮膜形成材料等とし
て有用である。また他の有機樹脂の物理特性改質用添加
剤として有用である。フルオロシリコ−ンレジン単独で
用いる事もあるが、他の樹脂への添加剤としても有用で
ある。また、熱可塑性カプセルなどにも用いることがで
きる。
ロフラン120gを混合し、室温で撹拌しながら、式 C
F3CH2CH2Si(OCH3)3で示されるアルコキシシラン78.4
g(0.36モル)と式 (CH3)2Si(OCH3)2で示されるア
ルコキシシラン 4.8g(0.04モル)を有機溶剤と
してのテトラヒドロフラン40gに溶解した混合物を、
滴下した。滴下終了後、さらに1時間撹拌を続けた。次
いで、120gの水を加え、5分間撹拌し静置した。反
応混合物が2層に分離した後、下層部の有機溶剤層を採
取して、これにメチルイソブチルケトン270gと水2
00gを加え、4重量%の重曹水でpH7にした後、水
洗を繰り返した。次いでメチルイソブチルケトン層を取
り、水分分離管のついたフラスコに移して、加熱し、メ
チルイソブチルケトンの還流温度で脱水した。溶媒を除
去すると、室温で固体のフルオロシリコ−ンレジン(サ
ンプルAとする)が得られた。サンプルAを30重量%
の濃度でメチルイソブチルケトンに溶解させ、次いでこ
れに水酸化カリウム0.04gを加え、しかる後に水分
分離管のついたフラスコ中で加熱還流させた。水分の流
出が終わるまで加熱還流を4時間続けた。反応混合物を
冷却した後、酸を加えて中和し、水洗し、有機溶剤を除
去し加熱乾固すると、室温で固体のフルオロシリコ−ン
レジン(サンプルBとする)が得られた。 サンプルA
およびBは、ジエチルエ−テル,テトラヒドロフラン,
アセトン,メチルイソブチルケトンに可溶であり、ベン
ゼン,トルエン,ヘキサンおよびヘプタンに不溶であっ
た。またその軟化点はそれぞれ、90℃であることが認
められた。得られたサンプルAおよびBの分析結果は以
下の通りであった。 (サンプルA)29 SiNMR δ(ppm): −14(1.9Si,br,HO(CH3)2SiO1/2) −17(11.5Si,br,(CH3)2SiO2/2) −60(5.3Si,br,HO(CF3CH2CH2)S
iO2/2) −69(86.4Si,br,CF3CH2CH2SiO
3/2)13 CNMR δ(ppm): 129(q,−CF3) 28(q,−CH2−CH2CF3) 5(S,SiCH2CH2−) 0(S,Si−CH3) GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィー) Mw(重量平均分子量)=8.9×103 Mn(数平均分子量)=8.0×103 得られたサンプルAは、末端に残存水酸基をもつ、仕込
み通りの((CH3)2)SiO2/2)0.1(CF3CH2C
H2SiO3/2)0.9 の化学構造を有する化合物である
ことが判明した。 (サンプルB)29 SiNMR δ(ppm): −14(1.8Si,br,HO(CH3)2SiO1/2) −17(9.7Si,br,(CH3)2SiO2/2) −60(2.1Si,br,HO(CF3CH2CH2)S
iO2/2) −69(86.4Si,br,CF3CH2CH2SiO
3/2)13 CNMR δ(ppm): 129(q,−CF3) 28(q,−CH2−CH2CF3) 5(S,SiCH2CH2−) 0(S,Si−CH3) GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィー) Mw(重量平均分子量)=1.0×104 Mn(数平均分子量)=9.2×103 得られたサンプルBは、末端に残存水酸基をもつ、
((CH3)2)SiO2/2)0.1(CF3CH2CH2Si
O3/2)0.9 の化学構造を有する化合物であることが判
明した。
ドロフラン120gを混合し、室温で撹拌しながら、式
CF3CH2CH2Si(OCH3)3で示されるアルコキシシラン82.
8g(0.38モル)と式 (CH3)2Si(OCH3)2で示される
アルコキシシラン2.4g(0.02モル)をテトラヒド
ロフラン40gに溶解した混合物を滴下した。滴下終了
後、さらに1時間撹拌を続けた。次いで、120gの水
を加え、5分間撹拌し、静置した。2層に分離した後、
有機層をとり、メチルイソブチルケトン270gと20
0gの水を加え、4%の重曹水でpH7にした後、水洗
を繰り返した。メチルイソブチルケトン層をとり、水分
分離管のついたフラスコに移して、加熱し、メチルイソ
ブチルケトンの還流温度で脱水した。次に有機溶媒を留
出させて、固形分が30重量%の濃度のメチルイソブチ
ルケトンに溶液とし、水酸化カリウム 0.04gを加
え、水分分離管のついたフラスコ中で加熱還流させた。
水分の流出が終わるまで加熱還流を4時間続けた。冷却
した後、酸を加えて中和、水洗し、溶媒を除去して加熱
乾固すると、室温で固体のフルオロシリコ−ンレジン
(サンプルC)が得られた。サンプルCは、ジエチルエ
−テル,テトラヒドロフラン,アセトン,メチルイソブ
チルケトン等に可溶であり、ベンゼン,トルエン,ヘキ
サンおよびヘプタンに不溶であった。また、その軟化点
は120℃であることが認められた。得られたサンプル
Cの分析結果は以下の通りであった。 (サンプルC)29 SiNMR δ(ppm): −14(5.0Si,br,HO(CH3)2SiO1/2) −17(1.5Si,br,(CH3)2SiO2/2) −60(8.0Si,br,HO(CF3CH2CH2)S
iO2/2) −69(120.0Si,br,CF3CH2CH2SiO
3/2)13 CNMR δ(ppm): 129(q,−CF3) 28(q,−CH2−CH2−CF3) 5(S,Si−CH2−CH2−) 0(S,Si−CH3) GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィー) Mw(重量平均分子量)=9.3×103 Mn(数平均分子量)=8.8×103 得られたサンプルCは、末端に残存水酸基をもつ、仕込
み通りの((CH3)2)SiO2/2)0.05(CF3CH2
CH2SiO3/2)0.95 の化学構造を有する化合物であ
ることが判明した。
ロフラン120gを混合し、室温で撹拌しながら、式 C
F3CH2CH2Si(OCH3)3で示されるアルコキシシラン78.4
g(0.36モル)と式 CF3CH2CH2MeSiCl2で示されるク
ロロシラン8.4g(0.04モル)をテトラヒドロフラ
ン40gに溶解した混合物を滴下した。滴下終了後、さ
らに1時間撹拌を続けた。次いで、120gの水を加
え、5分間撹拌した後、静置した。この溶液を2層に分
離した後、有機溶剤層をとり、メチルイソブチルケトン
270gと200gの水を加え、4重量%の重曹水でp
H7にした後、水洗を繰り返した。メチルイソブチルケ
トン層をとり、水分分離管のついたフラスコに移して、
加熱し、メチルイソブチルケトンの還流温度で脱水し
た。溶媒を除去すると、室温で固体のフルオロシリコ−
ンレジン(サンプルD)が得られた。サンプルDを30
重量%の濃度でメチルイソブチルケトンに溶解させ、水
酸化カリウム0.04gを加え、水分分離管のついたフ
ラスコ中で加熱還流させた。水分の流出が終わるまで加
熱還流を4時間続けた。冷却した後、酸を加えて中和、
水洗し、溶媒をとばして加熱乾固すると、室温で固体の
フルオロシリコ−ンレジン(サンプルE)が得られた。
サンプルDおよびEは、ジエチルエ−テル,テトラヒド
ロフラン,アセトン,メチルイソブチルケトンに可溶で
あり、ベンゼン,トルエン,ヘキサンまたはヘプタンに
不溶であった。軟化点はそれぞれ、110℃であった。 GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィー) (サンプルE) Mw(重量平均分子量)=8.6×103 Mn(数平均分子量)=8.2×103 (サンプルF) Mw(重量平均分子量)=8.3×103 Mn(数平均分子量)=8.1×103
ソブチルケトンに溶解させ、ヘキサメチルジシラザンを
サンプルDの重量に対し15重量%の量を加え、フラス
コ中で4時間加熱還流させた。冷却した後、酸を加えて
中和、水洗し、溶媒をとばして加熱乾固すると、室温で
固体のフルオロシリコ−ンレジン(サンプルF)が得ら
れた。サンプルFは、ジエチルエ−テル,テトラヒドロ
フラン,アセトン,メチルイソブチルケトンに可溶であ
り、ベンゼン,トルエン,ヘキサンおよびヘプタンに不
溶であった。また、その軟化点は100℃であった。 GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィー) Mw(重量平均分子量)=6.9×103 Mn(数平均分子量)=6.2×103
規な化合物であり、またその製造方法はかかるフルオロ
シリコーンレジンを容易に製造できるという特徴を有す
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 平均単位式(a) (CF3CH2CH2SiO1.5)n(R
MeSiO)m(式中、Rは炭素数1〜8の置換または非置換
の1価炭化水素基である。nは0.9以上であり1未満
の数であり、mは0を越える数であり、n+m=1であ
る。Meはメチル基を表す。)で表され、軟化点が50
〜250℃である、熱可塑性フルオロシリコ−ンレジ
ン。 - 【請求項2】 一般式(b) CF3CH2CH2SiX3(式中、X
はハロゲン原子またはアルコキシ基である。)で表され
る有機ケイ素化合物と、一般式 (c) RMeSiX2(式中、
RとMeは前記と同じであり、Xはハロゲン原子または
アルコキシ基である。)で表わされる有機ケイ素化合物
との共加水分解物縮合物である、請求項1記載のフルオ
ロシリコ−ンレジン。 - 【請求項3】 一般式(b)CF3CH2CH2SiX3(式中、Xは
ハロゲン原子またはアルコキシ基である。)で表される
有機ケイ素化合物と、一般式 (c) RMeSiX2(式中、R
とMeとXは前記と同じである。)で表わされる有機ケ
イ素化合物{該(b)成分の量は(a)成分100有機
溶剤と酸性水溶液の存在下で共加水分解し、次いで、得
られたフルオロシリコ−ンレジン溶液を水洗,中和,脱
水し、しかる後、アルカリ金属触媒存在下で加熱脱水
し、水洗、中和することを特徴とする請求項1記載のフ
ルオロシリコ−ンレジンの製造方法。 - 【請求項4】 一般式(b)CF3CH2CH2SiX3(式中、Xは
ハロゲン原子またはアルコキシ基である。)で表される
有機ケイ素化合物と一般式(c)RMeSiX2(式中、RとM
eとXは前記と同じである。)で表わされる有機ケイ素
化合物を有機溶剤と酸性水溶液の存在下で共加水分解
し、次いで、得られたフルオロシリコ−ンレジン溶液を
水洗,中和,脱水し、しかる後、一般式(d)(R'3Si)aX
(式中、R'は炭素数1〜8の置換または非置換の1価
炭化水素基であり、aは1もしくは2であり、aが1の
場合はXは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルコキ
シ基、-NR"2,-ONR"2または-OCOR"であり、aが2の場
合はXは-O-もしくは-NR"-であり、R"は水素原子または
アルキル基である。)で表される有機ケイ素化合物によ
り前記フルオロシリコーンレジン中の残存シラノ−ル基
をキャッピングすることを特徴とする請求項1記載のフ
ルオロシリコ−ンレジンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12223191A JP3153265B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | フルオロシリコーンレジンおよびその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12223191A JP3153265B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | フルオロシリコーンレジンおよびその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH04323223A JPH04323223A (ja) | 1992-11-12 |
JP3153265B2 true JP3153265B2 (ja) | 2001-04-03 |
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---|---|---|---|---|
JP3024473B2 (ja) * | 1993-12-07 | 2000-03-21 | 信越化学工業株式会社 | 熱可塑性フルオロシリコーン樹脂及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-04-24 JP JP12223191A patent/JP3153265B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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