JPH04323223A - フルオロシリコーンレジンおよびその製造方法 - Google Patents

フルオロシリコーンレジンおよびその製造方法

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JPH04323223A
JPH04323223A JP12223191A JP12223191A JPH04323223A JP H04323223 A JPH04323223 A JP H04323223A JP 12223191 A JP12223191 A JP 12223191A JP 12223191 A JP12223191 A JP 12223191A JP H04323223 A JPH04323223 A JP H04323223A
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Hideki Kobayashi
秀樹 小林
Ko Saikai
航 西海
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Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフルオロシリコ−ンレジ
ンに関し、詳しくは新規な熱可塑性フルオロシリコ−ン
レジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、3官能性単位(RSi01.5単
位)と2官能性単位(R2SiO単位)から構成される
シリコーンレジンおよびその製造方法は知られている。 例えば特開昭49−93500号公報、特開昭50−7
7500号公報および特開昭53−10700号公報に
は、オルガノトリクロロシランとジオルガノジクロロシ
ランの混合物を水とアセトンの存在下に加水分解してシ
リコーンレジン を製造する方法が記載されている。し
かし、これらの公報にはフルオロシリコーンレジンにつ
いては記載されていない。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は、トリフルオロプロピル
基を有する3官能性単位を主骨格とする新規な熱可塑性
フルオロシリコーンレジンおよびその製造方法を提供す
るにある。
【0004】
【発明の構成とその作用】本発明は、平均単位式 (a
)  (CF3CH2CH2SiO1.5)n(RMe
SiO)m(式中、Rは炭素数1〜8の置換または非置
換の1価炭化水素基である。nは 0.6以上1未満の
数であり、mは0を越える数であり、n+m=1である
。Meはメチル基を表す。)で表され、軟化点が50〜
250℃である、熱可塑性フルオロシリコ−ンレジンお
よびその製造方法に関する。
【0005】これを説明すると、本発明のフルオロシリ
コ−ンレジンは、上式中、Rは、メチル基,エチル基,
プロピル基,オクチル基のようなアルキル基;ビニル基
,アリル基,ヘキセニル基のようなアルケニル基;フェ
ニル基などのアリ−ル基;3,3,3−トリフルオロプ
ロピル基のような置換炭化水素基で例示される1価炭化
水素基である。これらの中でもRが、メチル基または3
,3,3−トリフルオロプロピル基が好適である。また
nとmの和は、n+m=1であるが、nは 0.6以上
であり、1未満である。nが 0.6未満の場合は、液
体であり、常温で固体とならなくなる。mは0を越える
数であるが、好ましくは0.05〜0.4である。かか
る本発明のフルオロシリコーンレジンは常温で固体であ
り、熱可塑性である。そして、その軟化点は50〜25
0℃の範囲内にある。また、本発明のフルオロシリコー
ンレジンはジエチルエ−テル、テトラヒドロフランから
選ばれるエ−テル類およびアセトン、メチルイソブチル
ケトンから選ばれるケトン類に可溶であり、ベンゼン、
トルエンから選ばれる芳香族溶媒、または、ヘキサン、
ヘプタンから選ばれるアルカンに不溶である。
【0006】本発明のフルオロシリコ−ンレジンは、次
のような方法によって製造される。即ち、一般式 (b
)  CF3CH2CH2SiX3(式中、Xは塩素,
臭素で例示される。 ハロゲン原子またはメトキシ基,エトキシ基,プロポキ
シ基,ブトキシ基等で例示されるアルコキシ基である。 )で表される有機ケイ素化合物と一般式 (c)  R
MeSiX2(式中、RとMeとXは前記と同じである
。)で表わされる有機ケイ素化合物とを有機溶剤と酸性
水溶液の存在下で共加水分解し、次いで、得られたフル
オロシリコーンレジンの溶液を水洗,中和,脱水し、し
かる後、次いで、アルカリ金属触媒存在下で加熱脱水し
、水洗,中和することによって製造される。ここで、一
般式(b)で表される有機化合物と一般式(c)で表さ
れる有機化合物とを共加水分解する方法としては、例え
ばこれらの混合物を、有機溶剤の溶液として、この溶液
を、酸性水溶液中に、撹拌しながら滴下する方法、また
は、その有機溶剤の溶液中に、撹拌しながら酸性水溶液
を滴下する方法がある。有機溶剤は、上記一般式(b)
で表される化合物、上記一般式(c)で表される化合物
、さらに、生成するフルオロシリコ−ンレジンを溶解す
るものが好ましい。かかる有機溶剤を例示すると、ジエ
チルエ−テル,テトラヒドロフラン等のエ−テル類,ア
セトン,メチルイソブチルケトン等のケトン類が好まし
い。上記一般式(b)および一般式(c)で表される化
合物の有機溶剤中の濃度は、作業性によって任意に決め
られるが、通常、得られるフルオロシリコーンレジンの
有機溶剤中の濃度が、10〜80重量%になるように調
製される。酸性水溶液は、硫酸,硝酸,塩酸等の酸の水
溶液が用いられるが、塩酸の水溶液が好ましい。塩酸の
場合は、塩化水素の濃度は5重量%以上の濃度が必要で
ある。滴下時および滴下後の温度は、0〜120℃が適
当である。
【0007】一般式(b)で表される化合物と該一般式
(b)で表される化合物と一般式(c)との共加水分解
により得られたフルオロシリコーンレジン溶液は、必要
に応じて、有機溶媒あるいは水を加えて、静置し、水層
は分離される。フルオロシリコ−ンレジンを含む有機溶
剤層は中性になるまで水洗される。さらに脱水するのが
望ましい。脱水は、水の溶解性の少ない有機溶剤であれ
は、水分分離管を用い有機溶剤の共沸下でおこなえばよ
い。 得られたフルオロシリコ−ンレジンは、若干の残存シラ
ノ−ル基を含んでいるので、さらに、フルオロシリコ−
ンレジンの有機溶剤に、アルカリ金属触媒を添加して加
熱することにより、残存シラノ−ル基を縮合させ、脱水
し、ならびに、フルオロシリコ−ンレジンの分子量分布
を、再平衡により調製し、軟化点等の特性を調製するこ
とが可能である。アルカリ金属触媒の例としては、水酸
化カリウム,水酸化ナトリウム,水酸化セリウム等のア
ルカリ金属水酸化物、あるいはそれらのシラノレ−トが
挙げられる。フルオロシリコ−ンレジンの特性の安定性
という点では、残存シラノ−ル基を縮合するこの操作が
好ましい。次いで、アルカリ金属触媒は、中和され、水
洗し、再び脱水し、最後に有機溶剤をストリッピングす
ることにより本発明のフルオロシリコ−ンレジンが得ら
れる。別の方法としては、フルオロシリコ−ンレジンの
溶液を、一般式 (d)  (R’3Si)aQ(式中
、R’ は炭素数1〜8の置換または非置換の1価炭化
水素基であり、aは1もしくは2であり、aが1の場合
はQは水素原子,ハロゲン原子,水酸基,アルコキシ基
、−NR”2、−ONR”2もしくは、−OCOR”で
あり、aが2の場合Qは−O−もしくは−NR”−であ
り、R”は水素原子もしくはアルキル基である。)で表
される有機ケイ素化合物処理剤を用いて、フルオロシリ
コーンレジン中の残存シラノ−ル基をキャッピング(封
鎖)してもよい。一般式(d)で示される有機ケイ素化
合物は、シラノ−ル基と反応しやすい化合物である。式
中、R’ は、炭素数1〜8の1価炭化水素基であり、
これには、前記平均単位式(a)中のRで例示された1
価炭化水素基が挙げられる。1分子のR’ は同種であ
ってよく、また異種であってもよい。また平均単位式(
a)中のRと同種であってもよく、また異種であっても
よい。aは1もしくは2であり、aが1の場合はQとし
ては水素原子,ハロゲン原子,水酸基,アルコキシ基,
−NR22、−ONR22または−OCOR”である。 ハロゲン原子およびアルコキシ基は前記一般式(b)で
示される有機ケイ素化合物で例示したものが挙げられる
。aが2の場合は、Qは−O−もしくは−NR”であり
、R2は水素原子もしくはアルキル基であり、アルキル
基としてはメチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基
,ペンチル基が例示される。 この有機ケイ素化合物の使用量は、シラノ−ル基の残存
量によるが、前記平均単位式(a)で示されるフルオロ
シリコ−ンレジン100重量部に対し、10〜20重量
部添加すれば十分である。過剰な分は除去される。一般
式(d)で表される有機ケイ素化合物の添加はフルオロ
シリコ−ンレジンの溶液にされ、必要により加熱される
。その後、フルオロシリコ−ンレジンの溶液は、中性に
なるまで水洗され、同様に脱水し、最後に有機溶媒をス
トリッピングすることにより本発明のフルオロシリコ−
ンレジンが得られる。尚、一般式(d)で示される有機
ケイ素化合物を使用した場合には、平均単位式(a)で
示される以外の構成成分が少量含有されることになるが
、本発明に含まれれる。また平均単位式(a)で示され
るフルオロシリコ−ンレジンに、他の少量の構成成分が
含まれた場合でも、本発明の目的を損わない限り差し支
えない。
【0008】本発明のフルオロシリコ−ンレジンは、常
温で固体であり、ベンゼン,トルエン等の芳香族炭化水
素系溶剤または、ヘキサン,ヘプタン等の脂肪族炭化水
素系溶剤に不溶であるという特性をもつ熱可塑性のシリ
コーンレジンであるため、かかる特性が要求される用途
に使用される。例えば、耐溶剤性が要求されるカプセル
皮膜形成材料,シリコーン樹脂保護皮膜形成材料等とし
て有用である。また他の有機樹脂の物理特性改質用添加
剤として有用である。フルオロシリコ−ンレジン単独で
用いる事もあるが、他の樹脂への添加剤としても有用で
ある。また、熱可塑性カプセルなどにも用いることがで
きる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例をあげる。
【0010】
【実施例1】36重量%塩酸水 39.2gとテトラヒ
ドロフラン120gを混合し、室温で撹拌しながら、式
 CF3CH2CH2Si(OCH3)3で示されるア
ルコキシシラン78.4g(0.36モル)と式 (C
H3)2Si(OCH3)2で示されるアルコキシシラ
ン 4.8g(0.04モル)を有機溶剤としてのテト
ラヒドロフラン40gに溶解した混合物を、滴下した。 滴下終了後、さらに1時間撹拌を続けた。次いで、12
0gの水を加え、5分間撹拌し静置した。反応混合物が
2層に分離した後、下層部の有機溶剤層を採取して、こ
れにメチルイソブチルケトン270gと水200gを加
え、4重量%の重曹水でpH7にした後、水洗を繰り返
した。次いでメチルイソブチルケトン層を取り、水分分
離管のついたフラスコに移して、加熱し、メチルイソブ
チルケトンの還流温度で脱水した。溶媒を除去すると、
室温で固体のフルオロシリコ−ンレジン(サンプルAと
する)が得られた。サンプルAを30重量%の濃度でメ
チルイソブチルケトンに溶解させ、次いでこれに水酸化
カリウム0.04gを加え、しかる後に水分分離管のつ
いたフラスコ中で加熱還流させた。水分の流出が終わる
まで加熱還流を4時間続けた。反応混合物を冷却した後
、酸を加えて中和し、水洗し、有機溶剤を除去し加熱乾
固すると、室温で固体のフルオロシリコ−ンレジン(サ
ンプルBとする)が得られた。  サンプルAおよびB
は、ジエチルエ−テル,テトラヒドロフラン,アセトン
,メチルイソブチルケトンに可溶であり、ベンゼン,ト
ルエン,ヘキサンおよびヘプタンに不溶であった。また
その軟化点はそれぞれ、90℃であることが認められた
。得られたサンプルAおよびBの分析結果は以下の通り
であった。 (サンプルA) 29SiNMR       δ(ppm):−14(
1.9Si,br,HO(CH3)2SiO1/2)−
17(11.5Si,br,(CH3)2SiO2/2
)−60(5.3Si,br,HO(CF3CH2CH
2)SiO2/2) −69(86.4Si,br,CF3CH2CH2Si
O3/2) 13CNMR       δ(ppm):129(q
,−CF3) 28(q,−CH2−CH2CF3) 5(S,SiCH2CH2−) 0(S,Si−CH3) GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィー)M
w(重量平均分子量)=8.9×103Mn(数平均分
子量)=8.0×103得られたサンプルAは、末端に
残存水酸基をもつ、仕込み通りの((CH3)2)Si
O2/2)0.1(CF3CH2CH2SiO3/2)
0.9  の化学構造を有する化合物であることが判明
した。 (サンプルB) 29SiNMR       δ(ppm):−14(
1.8Si,br,HO(CH3)2SiO1/2)−
17(9.7Si,br,(CH3)2SiO2/2)
−60(2.1Si,br,HO(CF3CH2CH2
)SiO2/2) −69(86.4Si,br,CF3CH2CH2Si
O3/2) 13CNMR       δ(ppm):129(q
,−CF3) 28(q,−CH2−CH2CF3) 5(S,SiCH2CH2−) 0(S,Si−CH3) GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィー)M
w(重量平均分子量)=1.0×104Mn(数平均分
子量)=9.2×103得られたサンプルBは、末端に
残存水酸基をもつ、((CH3)2)SiO2/2)0
.1(CF3CH2CH2SiO3/2)0.9  の
化学構造を有する化合物であることが判明した。
【0011】
【実施例2】36重量%の塩酸水 39.2gとテトラ
ヒドロフラン120gを混合し、室温で撹拌しながら、
式 CF3CH2CH2Si(OCH3)3で示される
アルコキシシラン82.8g(0.38モル)と式 (
CH3)2Si(OCH3)2で示されるアルコキシシ
ラン2.4g(0.02モル)をテトラヒドロフラン4
0gに溶解した混合物を滴下した。滴下終了後、さらに
1時間撹拌を続けた。次いで、120gの水を加え、5
分間撹拌し、静置した。2層に分離した後、有機層をと
り、メチルイソブチルケトン270gと200gの水を
加え、4%の重曹水でpH7にした後、水洗を繰り返し
た。メチルイソブチルケトン層をとり、水分分離管のつ
いたフラスコに移して、加熱し、メチルイソブチルケト
ンの還流温度で脱水した。次に有機溶媒を留出させて、
固形分が30重量%の濃度のメチルイソブチルケトンに
溶液とし、水酸化カリウム 0.04gを加え、水分分
離管のついたフラスコ中で加熱還流させた。 水分の流出が終わるまで加熱還流を4時間続けた。冷却
した後、酸を加えて中和、水洗し、溶媒を除去して加熱
乾固すると、室温で固体のフルオロシリコ−ンレジン(
サンプルC)が得られた。サンプルCは、ジエチルエ−
テル,テトラヒドロフラン,アセトン,メチルイソブチ
ルケトン等に可溶であり、ベンゼン,トルエン,ヘキサ
ンおよびヘプタンに不溶であった。また、その軟化点は
120℃であることが認められた。得られたサンプルC
の分析結果は以下の通りであった。 (サンプルC) 29SiNMR       δ(ppm):−14(
5.0Si,br,HO(CH3)2SiO1/2)−
17(1.5Si,br,(CH3)2SiO2/2)
−60(8.0Si,br,HO(CF3CH2CH2
)SiO2/2) −69(120.0Si,br,CF3CH2CH2S
iO3/2) 13CNMR       δ(ppm):129(q
,−CF3) 28(q,−CH2−CH2−CF3)5(S,Si−
CH2−CH2−) 0(S,Si−CH3) GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィー)M
w(重量平均分子量)=9.3×103Mn(数平均分
子量)=8.8×103得られたサンプルCは、末端に
残存水酸基をもつ、仕込み通りの((CH3)2)Si
O2/2)0.05(CF3CH2CH2SiO3/2
)0.95  の化学構造を有する化合物であることが
判明した。
【0012】
【実施例3】36重量%塩酸水 39.2gとテトラヒ
ドロフラン120gを混合し、室温で撹拌しながら、式
 CF3CH2CH2Si(OCH3)3で示されるア
ルコキシシラン78.4g(0.36モル)と式 CF
3CH2CH2MeSiCl2で示されるクロロシラン
8.4g(0.04モル)をテトラヒドロフラン40g
に溶解した混合物を滴下した。滴下終了後、さらに1時
間撹拌を続けた。次いで、120gの水を加え、5分間
撹拌した後、静置した。この溶液を2層に分離した後、
有機溶剤層をとり、メチルイソブチルケトン270gと
200gの水を加え、4重量%の重曹水でpH7にした
後、水洗を繰り返した。メチルイソブチルケトン層をと
り、水分分離管のついたフラスコに移して、加熱し、メ
チルイソブチルケトンの還流温度で脱水した。溶媒を除
去すると、室温で固体のフルオロシリコ−ンレジン(サ
ンプルD)が得られた。サンプルDを30重量%の濃度
でメチルイソブチルケトンに溶解させ、水酸化カリウム
0.04gを加え、水分分離管のついたフラスコ中で加
熱還流させた。水分の流出が終わるまで加熱還流を4時
間続けた。冷却した後、酸を加えて中和、水洗し、溶媒
をとばして加熱乾固すると、室温で固体のフルオロシリ
コ−ンレジン(サンプルE)が得られた。 サンプルDおよびEは、ジエチルエ−テル,テトラヒド
ロフラン,アセトン,メチルイソブチルケトンに可溶で
あり、ベンゼン,トルエン,ヘキサンまたはヘプタンに
不溶であった。軟化点はそれぞれ、110℃であった。 GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィー)(
サンプルE) Mw(重量平均分子量)=8.6×103Mn(数平均
分子量)=8.2×103(サンプルF) Mw(重量平均分子量)=8.3×103Mn(数平均
分子量)=8.1×103
【0013】
【実施例4】サンプルDを20重量%の濃度でメチルイ
ソブチルケトンに溶解させ、ヘキサメチルジシラザンを
サンプルDの重量に対し15重量%の量を加え、フラス
コ中で4時間加熱還流させた。冷却した後、酸を加えて
中和、水洗し、溶媒をとばして加熱乾固すると、室温で
固体のフルオロシリコ−ンレジン(サンプルF)が得ら
れた。サンプルFは、ジエチルエ−テル,テトラヒドロ
フラン,アセトン,メチルイソブチルケトンに可溶であ
り、ベンゼン,トルエン,ヘキサンおよびヘプタンに不
溶であった。また、その軟化点は100℃であった。 GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィー)M
w(重量平均分子量)=6.9×103Mn(数平均分
子量)=6.2×103
【0014】
【発明の効果】本発明のフルオロシリコーンレジンは新
規な化合物であり、またその製造方法はかかるフルオロ
シリコーンレジンを容易に製造できるという特徴を有す
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  平均単位式 (a)  (CF3CH
    2CH2SiO1.5)n(RMeSiO)m(式中、
    Rは炭素数1〜8の置換または非置換の1価炭化水素基
    である。nは 0.6以上1未満の数であり、mは0を
    越える数であり、n+m=1である。 Meはメチル基を表す。)で表され、軟化点が50〜2
    50℃である、熱可塑性フルオロシリコ−ンレジン。
  2. 【請求項2】  一般式 (b)  CF3CH2CH
    2SiX3(式中、Xはハロゲン原子またはアルコキシ
    基である。)で表される有機ケイ素化合物と、一般式 
    (c)  RMeSiX2(式中、RとMeは前記と同
    じであり、Xはハロゲン原子またはアルコキシ基である
    。)で表わされる有機ケイ素化合物との共加水分解物縮
    合物である、請求項1記載のフルオロシリコ−ンレジン
  3. 【請求項3】  一般式 (b)  CF3CH2CH
    2SiX3(式中、Xはハロゲン原子またはアルコキシ
    基である。)で表される有機ケイ素化合物と、一般式 
    (c)  RMeSiX2(式中、RとMeとXは前記
    と同じである。)で表わされる有機ケイ素化合物を有機
    溶剤と酸性水溶液の存在下で共加水分解し、次いで、得
    られたフルオロシリコ−ンレジン溶液を水洗,中和,脱
    水し、しかる後、アルカリ金属触媒存在下で加熱脱水し
    、水洗、中和することを特徴とする請求項1記載のフル
    オロシリコ−ンレジンの製造方法。
  4. 【請求項4】  一般式 (b)  CF3CH2CH
    2SiX3(式中、Xはハロゲン原子またはアルコキシ
    基である。)で表される有機ケイ素化合物と一般式 (
    c)  RMeSiX2(式中、RとMeとXは前記と
    同じである。)で表わされる有機ケイ素化合物を有機溶
    剤と酸性水溶液の存在下で共加水分解し、次いで、得ら
    れたフルオロシリコ−ンレジン溶液を水洗,中和,脱水
    し、しかる後、一般式 (d)  (R’3Si)aX
    (式中、R’は炭素数1〜8の置換または非置換の1価
    炭化水素基であり、aは1もしくは2であり、aが1の
    場合はXは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルコキ
    シ基、−NR”2,−ONR”2または−OCOR”で
    あり、aが2の場合はXは−O−もしくは−NR”−で
    あり、R”は水素原子またはアルキル基である。)で表
    される有機ケイ素化合物により前記フルオロシリコーン
    レジン中の残存シラノ−ル基をキャッピングすることを
    特徴とする請求項1記載のフルオロシリコ−ンレジンの
    製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0657487A2 (en) * 1993-12-07 1995-06-14 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Thermoplastic fluorosilicone resins, their manufacture and use

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