JP3153152B2 - 二次空気供給装置のリードバルブ - Google Patents
二次空気供給装置のリードバルブInfo
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Description
のリードバルブに関し、特に部品点数を少なくしたリー
ドバルブに関する。 【０００２】 【従来技術】一般に、内燃機関においては排気ガス規制
対策の一つとして二次空気供給装置が用いられている。
そして、前記の二次空気供給装置は、エアクリーナと排
気系の管との間に接続される連結管にリードバルブを配
装し、排気が脈動を行うことによって排気系に発生する
負圧あるいは排気系の絞り効果によって発生する負圧を
利用して、前記のエアクリーナから前記の排気系内の排
気ガス中に前記のリードバルブを介して二次空気を供給
し、該排気ガスの再燃焼を図ることによって未燃成分の
燃焼を行わせるようにしたものである。そして、前記の
連結管に配装したリードバルブによって排気系側が正圧
時にエアクリーナ側に排気ガスが逆流しないようにして
いる。 【０００３】従来、この種のリードバルブとして図 6に
示すような構造のものが用いられている。すなわち、流
体の流通孔3 1 を有するケースコンプリート3 0 の上面
に前記の流体の流通孔3 1 を覆うように弾性を有する薄
板製の弁体3 2 が片持状に固定され、また、前記の弁体
3 2 の上面側に該弁体3 2 の開放の上限を制限するスト
ッパ3 3 がビス3 4 にて前記のケースコンプリート3 0
に弁体3 2 とともに固着されている。 【０００４】前記した弁体3 2 及びストッパー3 3 が一
体的に固着されたケースコンプリート3 0 が流体の流出
口3 5 を有する上部ケース3 6 と、流体の流入口3 7 を
有する下部ケース3 8 との間に配置され、前記のケース
コンプリート3 0 の周縁を上部ケース3 6 の周縁で抱持
し、下部ケース3 8 の周縁によって前記抱持されたケー
スコンプリート3 0 の周縁及び上部ケース3 6 の周縁を
かしめることにより結合している。 【０００５】上記した弁体3 2 は通常の状態ではケース
コンプリート3 0 の流体の流通孔31 を閉鎖しており、
上部ケース3 6 及び下部ケース3 8 内において、ケース
コンプリート3 0 の上方と下方との圧力差によって前記
弁体3 2 が開き下部ケース38 の流体の流入口3 7 から
上部ケース3 6 の流体の流出口3 5 への流体の流れを許
し、反対方向の流れを阻止するようになっている。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来のリード
バルブは、ケースコンプリート3 0 、上部ケース3 6 、
下部ケース3 8 、弁体3 2 、ストッパ3 3 及びビス3 4
よりなるもので、その部品点数は極めて多く、また、そ
の組立等においても多くの工数を必要とし、結果的に高
価にならざるを得ないものであった。そこで本発明は、
上記の問題点を解決し部品点数を少なくし、しかも組立
の容易な二次空気供給装置のリードバルブの提供を目的
とするものである。 【０００７】 【課題を解決するための手段】本発明に係る二次空気供
給装置のリードバルブは、前記の目的を達成するため
に、二次空気供給装置のリードバルブにおいて、流体の
流通孔を有するとともに弁体嵌入用突条を形成した合成
樹脂製の下部ケースの上面に前記流体の流通孔を通過す
る流体の流体圧に応じて開閉する弾性を有する弁体の一
側を前記弁体嵌入用突条に嵌入せしめて前記の流通孔を
覆うように片持状に配設し、前記流体の流通孔と連通す
る流体の流出口を備えるとともに前記下部ケースの弁体
嵌入用突条が嵌入可能な小径の溝を凹設または穿設した
合成樹脂製の上部ケースを前記下部ケースに接合して構
成したことをその特徴とするものである。 【０００８】 【作用】上記のように構成された本発明は、リードバル
ブを構成する部品としては、下部ケース，弁体及び上部
ケースの3 点のみであって、部品点数を最小とすること
ができるので、組立ての工数を減少することができ、し
かも下部ケース及び上部ケースは合成樹脂製であるので
軽量であり、かつその製作も容易である。 【０００９】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基づい
て説明する。1 は合成樹脂製の下部ケースであり、該下
部ケース1 には流体の流入口2 となる管状突出体3 が形
成され、前記流体の流入口2 の反対側である上面側の一
側に弁体嵌入用の突条4 ,4を設けるとともに、前記流体
の流入口2 に連通する流体の流通孔5 が形成されてい
る。また、下部ケース1 の周縁部には帯状突起6 が周設
されている。 【００１０】8 は合成樹脂製の上部ケースであり、該上
部ケース8 は、その一側方に肉厚部9 が形成され、該肉
厚部9 に前記下部ケース1 に設けられた弁体嵌入用突条
4 ,4 が嵌入可能な小径の溝1 0 ,1 0を凹設し、前記肉
厚部9 に連設して外方に向けて凹状にそらせた湾曲部1
1 を形成するとともに、前記湾曲部1 1 の端部から垂直
方向に延設して内部に空間部1 2 が形成されるように
し、その延設端部に前記した下部ケース1 に設けられた
流体の流通孔5 と前記空間部を介して連通する流体の流
出口1 3 を有する管状突出体1 4 を形成してある。ま
た、1 5 は、前記した下部ケース1 の周縁の帯状突起6
が嵌入する凹溝である。なお、前記した下部ケース1 の
弁体嵌入用突条4 , 4 が嵌入可能な上部ケース8 の小径
の溝1 0 , 1 0 は小孔としてもよい。 【００１１】1 7 は、前記した下部ケース1 に形成され
た流体の流通孔5 の上面（流体の流入口2 の反対側）を
覆うように設けられた金属等の薄板状の弁体であり、該
弁体1 7 には、前記した下部ケース1 に設けた弁体嵌入
用突条4 ,4 が嵌入する小孔1 8 ,1 8( 一方図示しな
い）が穿設され、該小孔1 8 に前記の下部ケースの弁体
嵌入用突条4 , 4 を嵌入して弁体 1 7を下部ケース1 の
弁体載置部1 9 に位置決め載置して弁体1 7 を片持状に
取付け、前記の弁体嵌入用突条4 , 4 を上部ケース8 に
凹設された小径の溝1 0 ,1 0に嵌入するとともに、前記
した下部ケース1に周設の帯状突起6 を、該帯状突起6
に対設して上部ケース8 の周縁部に凹設した凹溝1 5 に
嵌入して両ケース1 , 8 を接合し、この接合により所望
のリードバルブを得ることができるものである。そし
て、前記の弁体1 7 が流体の流入側と流出側との間の圧
力の変動によって開いたとき、前記の上部ケース8 の外
方向にそった湾曲部1 1 の背面側が弁体1 7 のストッパ
となるように構成されている。 【００１２】前記した下部ケース1 及び上部ケース8 は
合成樹脂よりなるものであるが、その材質は特に限定す
るものでないが、後記する接合手段との関係で、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド樹脂、
ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂が好ましい。また、
下部ケース1 と上部ケース8 との接合手段としては、熱
溶接、高周波溶接、超音波溶接等の公知の接合方法があ
り、特に限定されるものではないが、熱可塑性樹脂の接
合に好適な超音波溶接を用いるのがよい。 【００１３】前記した二次空気供給装置のリードバルブ
は、通常エアクリーナと内燃機関の排気系との間に接続
される連結管（図示しない）のエアクリーナ側に下部ケ
ース1 の流体の流入口2 を有する管状突出体3 を接続
し、また、上部ケース8 の流体の流出口1 3 を備えた管
状突出体1 4 を前記連結管の排気系側に接続してリード
バルブを連結管に配装し、排気が脈動を行うことによっ
て排気系に発生する負圧を利用して、前記したようにエ
アクリーナから排気系内の排気ガス中に二次空気を供給
するものであり、前記の排気系方向への空気流は、排気
系内の負圧によってリードバルブの下部ケース1 の流体
の流通孔5 を開閉する弁体1 7 を押し開いて空気を通過
させるが、排気系が正圧になったときは前記の弁体1 7
が流体の流通孔5 を閉鎖して排気系方向からの流れを遮
断するようにしている。 【００１４】前記の本発明の実施の形態による二次空気
供給装置のリードバルブは、上述したように、合成樹脂
製の下部ケース1 と該下部ケース1 の流体の流通孔5 を
開閉する弁体1 7 及び前記下部ケース1 に一体的に接合
される合成樹脂製の上部ケース8 とよりなるものであ
り、その部品点数を極めて少くすることができ、しかも
軽量で組立ての省力化が可能でありその結果リードバル
ブを安価に供給できるものである。 【００１５】 【発明の効果】本発明に係る二次空気供給装置のリード
バルブは、流体の流通孔を有するとともに弁体嵌入用突
条を形成した合成樹脂製の下部ケースの上面に前記流体
の流通孔を通過する流体の流体圧に応じて開閉する弾性
を有する弁体を前記弁体嵌入用突条に嵌入せしめて前記
の流体の流通孔を覆うように片持状に配設し、前記流体
の流通孔と連通する流体の流出口を備えるとともに前記
下部ケースの弁体嵌入用突条が嵌入する小径の溝を凹設
した合成樹脂製の上部ケースを前記下部ケースに接合し
て構成したので、リードバルブを構成するのは、下部ケ
ース、弁体及び上部ケースの三点のみであって、部品点
数を最小とすることができるので、組立ての工数を減少
することができ、しかも下部ケース及び上部ケースは合
成樹脂製であるので軽量でその製作も簡易であり、しか
も接合が容易で、かつ安価に提供できる。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1 】 二次空気供給装置のリードバルブにおい
て、流体の流通孔を有するとともに弁体嵌入用突条を形
成した合成樹脂製の下部ケースの上面に前記流体の流通
孔を通過する流体の流体圧に応じて開閉する弾性を有す
る弁体の一側を前記弁体嵌入用突条に嵌入せしめて前記
の流通孔を覆うように片持状に配設し、前記流体の流通
孔と連通する流体の流出口を備えるとともに前記下部ケ
ースの弁体嵌入用突条が嵌入可能な小径の溝を凹設また
は穿設した合成樹脂製の上部ケースを前記下部ケースに
接合して構成したことを特徴とする二次空気供給装置の
リードバルブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16064597A JP3153152B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 二次空気供給装置のリードバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16064597A JP3153152B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 二次空気供給装置のリードバルブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10332008A JPH10332008A (ja) | 1998-12-15 |
| JP3153152B2 true JP3153152B2 (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=15719421
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16064597A Expired - Fee Related JP3153152B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 二次空気供給装置のリードバルブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3153152B2 (ja) |
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-
1997
- 1997-06-04 JP JP16064597A patent/JP3153152B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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