JP3152919B2 - 水性メタリック塗膜の補修方法 - Google Patents

水性メタリック塗膜の補修方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば車両等の水性メタリック塗装におい
て、塗膜にゴミ等が含まれた時等の補修方法に関する。
(従来の技術) 最近、車両の塗装においても環境汚染対策のため水性
塗料が使用されるようになり、メタリック塗装の場合も
例外ではない。そして従来の水性メタリック塗装法にお
いては、まず下塗り塗膜或は中塗り塗膜の上に水性メタ
リックベース塗料を塗布し、フラッシュオフした後溶剤
型クリア塗料を塗布して焼付乾燥する手順が踏まれる。
しかしこのような塗装においてはゴミ等の不純物がつき
ものであり、塗装を完了した後塗膜中にゴミ等を含んだ
不良箇所が発見された場合は、これを除去して美観を整
える必要があった。このため従来では第7図、第8図に
示すように、下塗り塗膜51、中塗り塗膜52、水性メタリ
ックベース塗膜53、溶剤型クリア塗膜54からなる塗膜の
不良箇所をサンドペーパーで研削し、この研削部55に、
若干広めの面積に既に使用したものと同じ水性メタリッ
クベース塗料53aを塗布して100℃で約10分間のフラッシ
ュオフ後、溶剤型クリア塗料54aを塗布して焼付乾燥す
る補修方法が採られる。
(発明が解決しようとする課題) しかし上述のような従来のやり方では、補修箇所の周
縁がリング状に色変化を起すいわゆるリング不良という
欠陥を招くことがあった。このリング不良56は、補修時
に水性メタリックベース塗料53aが塗料ガンによる吹き
付け時にダストとなって周縁部に飛散し、しかもダスト
中の水分は飛散時に減少して、塗料中のアルミ粒子等の
金属粉が塗膜下面に潜り込めず、又塗布面周縁部では膜
厚が薄いことも相俟って、アルミ粒子が下位塗面に倣っ
て均一に配置されないことに起因するものである。すな
わち品質の良好な塗装では、アルミ粒子が塗膜の下面に
潜って、下位塗面に倣って配置されるため外観仕上がり
が良く、光沢も良好となるものであるが、リング不良の
場合は光沢が変化し、リング状に黒ずんで見えるという
ものである。
従ってこのようなリング不良56を起した場合、リング
不良箇所部を軽くサンドペーパーで研削し、再度溶剤型
クリア塗料を塗布して再補修する必要があった。
(課題を解決するための手段) かかる課題を解決するため本発明は、水性メタリック
塗装面の不良箇所を研削して補修するようにした補修方
法において、この方法は、塗装不良箇所を研削した後、
研削箇所の直径の1.5倍から2倍程度の範囲に亘って、
塗装に用いられたものと同一の水性メタリックベース塗
料のから顔料と金属粉を除去した水性クリア塗料を、膜
厚が20μ以上となるように塗布する第1の工程と、この
塗装面上にウエットオンウエットで研削箇所を覆う程度
の範囲に前記水性メタリックベース塗料を塗布する第2
の工程と、フラッシュオフ後、該塗装面上に溶剤型クリ
ア塗料を塗布する第3の工程とからなることを特徴とす
る。
(作用) 塗装不良箇所を研削した後、研削箇所の直径の1.5倍
から2倍程度の範囲に亘って、膜厚が20μ以上となるよ
うに、研削補修箇所に、水性メタクリックベース塗料を
塗布する前に、同一の水性メタリック塗料から着色顔
料、金属粉を除去した水性クリア塗料を塗布し、次いで
水性メタリックベース塗料をウエットオンウエットで塗
布するようにしたため、水性メタリックベース塗料塗布
時に発生するダスト中の金属粉を水性クリア塗料中に取
り込むことが出来、金属粉が下位塗面に倣って配置され
る。このためリング不良は発生しない。
(実施例) 本発明の補修方法について添付した図面に基づき説明
する。
第1図から第5図は、補修方法を示す工程図である。
第1図のように防錆を目的とした下塗り塗膜1の上面
に表面調整、外的衝撃からの下塗り塗膜の保護、上塗り
の付着性向上等を目的とする中塗り塗膜2が塗り重ねら
れ、その上面に水性メタリックベース塗膜3と溶剤型ク
リア塗膜4からなる上塗りが施されて車両の塗装が完了
する。
この時、中塗り塗膜2中にゴミ不良7が存在する場
合、従来の場合と同様、サンドペーパー等によって研削
排除し、この際第2図に示すような研削箇所5が形成さ
れる。
ここで本発明では、この研削箇所5まわりに直径が約
1.5倍から2倍程度の範囲に亘って水性クリア塗料6を
塗布する(第3図)。この水性クリア塗料6は、周辺の
水性メタリックベース塗膜3の塗料と同一の水性メタリ
ックベース塗料から着色顔料と金属粉を除去したもので
あり、本発明では20μ以上の膜厚として塗布することと
している。又、この塗布面積及び膜厚は、後述の実施例
で示すようにリング不良の発生頻度を低下せしめるため
有効なことが実証されている。次いで第4図に示すよう
に、ウェットオンウェットで水性メタリックベース塗料
3aを、研削箇所5より若干広めの面積で塗布し、その後
100℃、10分間のフラッシュオフを施して、第5図に示
す溶剤クリア塗料4aを塗布する。そしてこの溶剤型クリ
ア塗料4aは、水性メタリックベース塗料3aより僅かに広
めの面積とし、塗布後焼付乾燥して補修を完了する。こ
うして補修すると水性メタリックベース塗料3aを塗布ガ
ンで塗布する際に飛散する周縁のダストは、水性クリア
塗料6によって取り込まれ、金属粉は水性クリア塗料6
の下方に潜り込んで、下位塗面に倣って配置される。こ
のためリング不良は発生しない。
<実施例> 次に本発明の実施例について説明する。直径20cmから
40cmの研削箇所に対し、その直径の1.3倍から2倍の範
囲に変化させて水性クリア塗料を塗布し、ウェットオン
ウェットのもとに水性メタリックベース塗料を塗布し
て、100℃、10分間のフラッシュオフを施し、更に溶剤
型クリア塗料を塗布して焼付乾燥後のリング不良を確認
した。この際、水性クリア塗料の塗布諸元は、使用ノズ
ル30/1000インチ口径、扇型ノズルチップの塗装ガンの
吹き付け距離を20cmから30cm、吐出圧を2Kg/cm2から3Kg
/cm2、膜厚を20μから30μにそれぞれ変化させて確認し
た。尚、水性クリア塗料の粘度は2000CPSである。
この結果は、次表1のとおりであり、塗布範囲の直径
が研削箇所の直径の1.5倍以上になるとリング不良は発
生しないことが判る。尚表中○はリング不良のない状態
である。これは、この範囲以外になるとダストが水性ク
リア塗装域を超えて飛散するからであると思われる。
次に同様の要領で、研削箇所直径を20cm一定、塗装ガ
ンの吹き付け距離を20cm一定、吐出圧を2Kg/cm2一定に
して、水性クリア塗料の塗布範囲と膜厚のみを変化させ
た時の確認結果は、次表2のとおりである。
この結果によると、膜厚は20μ以上とすることによっ
て有効となり、これ以下であると水性クリア塗料中に金
属粉を完全に取り込めないことが判る。
(発明の効果) 以上のように本発明では、水性メタリック塗装面の不
良箇所を研削して補修するようにした補修方法におい
て、この方法は、塗装不良箇所を研削した後、研削箇所
の直径の1.5倍から2倍程度の範囲に亘って、塗装に用
いられたものと同一の水性メタリックベース塗料のから
顔料と金属粉を除去した水性クリア塗料を、膜厚が20μ
以上となるように塗布する第1の工程と、この塗装面上
にウエットオンウエットで研削箇所を覆う程度の範囲に
前記水性メタリックベース塗料を塗布する第2の工程
と、フラッシュオフ後、該塗装面上に溶剤型クリア塗料
を塗布する第3の工程とからなることを特徴とするの
で、上記水性クリア塗料を、研削箇所の直径の1.5倍か
ら2倍程度の範囲に亘り塗布し、且つ膜厚が20μ以上と
なるように塗布することで、表(1)の結果で明らかな
ように、従来のようなリング不良箇所の発生が抑えら
れ、リング不良箇所を改めて再補修する必要がなくな
り、補修作業能率が向上するとともに、表(2)の結果
で明らかなように、金属粉が水性クリア塗料中に取り込
まれ、補修箇所の仕上りが、光沢とともに良好に保つこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第5図は本発明の補修方法を示す工程図、第
6図は仕上がり時の平面図、第7図、第8図は従来例を
示す。 尚、同図中、1,51は下塗り塗膜、2,52は中塗り塗膜、3,
53は水性メタリックベース塗膜、3a,53aは水性メタリッ
クベース塗料、4,54は溶剤型クリア塗膜、4a,54aは溶剤
型クリア塗料、5,55は研削箇所、6は水性クリア塗料、
7はゴミ不良、56はリング不良を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性メタリック塗装面の不良箇所を研削し
    て補修するようにした補修方法において、 この方法は、塗装不良箇所を研削した後、研削箇所の直
    径の1.5倍から2倍程度の範囲に亘って、塗装に用いら
    れたものと同一の水性メタリックベース塗料のから顔料
    と金属粉を除去した水性クリア塗料を、膜厚が20μ以上
    となるように塗布する第1の工程と、 この塗装面上にウエットオンウエットで研削箇所を覆う
    程度の範囲に前記水性メタリックベース塗料を塗布する
    第2の工程と、 フラッシュオフ後、該塗装面上に溶剤型クリア塗料を塗
    布する第3の工程と、 からなることを特徴とする水性メタリック塗膜の補修方
    法。
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