JP2515170B2 - ビ―ズ添加低光沢塗装品の部分補修方法 - Google Patents

ビ―ズ添加低光沢塗装品の部分補修方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,自動車の内装部品等に用いるビーズ添加低
光沢塗装品について,部分的に補修を行う際の部分補修
方法に関する。
〔従来技術〕
自動車内装用のコンソールボックス等においては,第
4図に示すごとく,コンソールボックス等の被塗物8の
表面に,ビーズ91を配合した塗料9を塗装したビーズ添
加低光沢塗装品が用いられている。このビーズ91として
は,例えばウレタンビーズがある。
ところで,かかるビーズ添加低光沢塗装品において
は,運搬時,装着時等において,第5図に示すごとく,
その塗装表面に欠け等の塗面欠陥95を生ずることがあ
る。この塗面欠陥に対しては,部分補修塗装をすること
が考えられる。
〔解決しようとする課題〕
しかしながら,部分補修塗装は,塗装膜中のビーズが
塗装溶剤に対して不活性であるため,塗料ダスト部の平
滑処理が極めて困難である。そのため,補修後の外観仕
上がり性が悪い。
ここに,塗料ダスト部とは,塗面欠陥部分に施した補
修用塗料の周縁部分から,元の塗装表面へ移行していく
部分のことをいう。
そのため,部分補修は行わず,その塗装品の表面全体
に再塗装を施すか,或いは当該塗装品は不良品であると
して廃却されている。
また,塗装品を車両に組付けた後に塗面欠陥が見つか
った場合には,解体取外しを行い,無欠陥の塗装品を再
度組付けねばならない。
しかし,かかる再塗装や廃却は,資源の損失であると
共にコストアップを招く。また,再組付けもコストアッ
プ,取付け工数の増大を招来する。
本発明は,かかる従来の問題点に鑑み,塗料ダスト部
の平滑処理を容易に行うことができ,外観仕上がり性の
良い,ビーズ添加低光沢塗装品の部分補修方法を提供し
ようとするものである。
〔課題の解決手段〕
本発明は,ビーズ添加低光沢塗装品を部分的に補修す
るに当たり,補修部分を研磨した後,該補修部分に元の
塗料中のビーズよりも平均粒子径が小さいビーズを含む
補修用塗料を塗布すると共に,その周辺の塗料ダスト部
に塗料の溶解力が強く,かつ高沸点の塗料用希釈溶剤を
吹き付け,次いで,上記補修用塗料を焼付け硬化させた
後,上記塗料ダスト部を方向性のない軟質の研磨材によ
り研磨することを特徴とするビーズ添加低光沢塗装品の
部分補修方法にある。
本発明において,塗面欠陥が生じている補修部分を研
磨する際には,まず,例えば♯600番相当の研磨紙を用
いて研磨し,更に該補修部分の周辺をこれよりも細い研
磨粒子である♯800番相当の軟質の研磨材を用いて研磨
し,研磨疵をぼかすように仕上げすることが好ましい。
また,補修用塗料中のビーズは,補修すべき塗装面中
のビーズ,つまり元の塗料中のビーズよりも平均粒子径
が小さいことが必要である。通常,ビーズ添加低光沢塗
装品に用いるビーズは,直径10〜50μmである。それ
故,補修用塗料中のビーズは,直径10〜40μmとするこ
とが好ましい。
もしも,補修用塗料中のビーズが,元の塗料中のビー
ズよりも大きい径を有していると,上記塗料ダスト部に
おける外観仕上がり性が悪い。
上記補修用塗料を補修部分に塗布する方法としては,
吹き付けが一般的である。
また,塗料ダスト部に吹き付ける上記塗料用希釈溶剤
は補修部分の元の塗料を若干溶解させること,及びこの
元の塗料と補修用塗料とのなじみ性を向上させるために
用いるものである。そのため,該塗料用希釈溶剤は塗料
の種類によって異なるが,元の塗料に対する溶解力が強
く,かつ高沸点の溶剤を用いる。かかる溶剤としては,
例えばシンナー,ソルベッソ150,イソホロン等の混合溶
剤が適切である。
また,上記焼付け硬化は,上記補修用塗料及び塗料用
希釈溶剤吹き付け部分に対して行う。この焼付けは,赤
外線ランプの照射などにより行う。焼付け硬化後は,塗
料ダスト部を方向性のない軟質の研磨材により研磨し,
最終仕上げを行う。
かかる研磨材としては,例えばナイロン等の不織布に
♯1500番相当の研磨粒子を接着したものがある。そし
て,この仕上げ研磨によって,塗膜表面から著しく突出
したビーズの頭部を削り取り,元の塗料塗膜と色,肌,
風合いを合わせる。
〔作用及び効果〕
本発明においては,上記のごとく補修部分を研磨した
後上記ビーズを含む補修用塗料を塗布している。そのた
め,補修部分には比較的小粒径のビーズが入り,補修部
分の塗膜表面を平滑に美しく仕上げることができる。
また,補修部分周辺の塗料ダスト部には上記塗料用希
釈溶剤を吹き付けるので,補修用塗料と元の塗料とのな
じみ性が向上し,塗膜表面における両者の境界部分が判
然と区別できない状態を形成する。それ故,補修部分の
見栄えが良くなる。
更に,補修用塗料を焼付け硬化して硬い塗膜面を形成
すると共に,上記硬質の研磨材により塗料ダスト部にお
ける突出したビーズの頭部を研磨する。そのため,補修
部分と元の塗料との間は強固に固着して塗面欠陥が補修
され,また両者の塗膜表面も連続した,平滑で美しい仕
上がり面を呈する。
それ故,補修部分と元の塗料との間の塗膜の色,肌,
風合いを容易に合わせることができる。
したがって,本発明によれば,塗料ダスト部の平滑処
理を容易に行うことができ,外観仕上がり性に優れた,
ビーズ添加低光沢塗装品の部分補修方法を提供すること
ができる。
〔実施例〕
本発明の実施例につき,第1図〜第3図を用いて説明
する。
まず,第1図に示すごとく,本例のビーズ添加低光沢
塗装品は,被塗物8の表面にビーズ91を添加した塗料9
が焼付塗装されている。そして,その表面の一部に,塗
面欠陥による補修部分96を有している。
なお,上記ビーズ91は,直径10〜50μmの球状の軟質
ポリウレタン粒子である。このビーズは,塗膜表層に突
出することにより,入射光を透過拡散させ,抵光沢感及
び独特の風合い感を発している。また,塗料9は,アク
リルウレタン樹脂をベースとした塗料である。
次に,この補修部分96を補修するに当たっては,ま
ず,補修部分96における内側部分21を♯600番相当の研
磨紙で研磨してその表面を若干平滑状にする。そして,
更に補修部分96の内側部分21を含めて外周縁部分22まで
を,♯800番相当の軟質の研磨材で研磨した。これによ
り,上記♯600番相当研磨紙による研ぎ疵をぼかすよう
に研磨した。なお,上記軟質の研磨材は,ナイロン不織
布に研磨粒子を接着したものである。
次に,上記補修部分96に対して,第3図に示すごと
く,ビーズ11の平均粒子径が10〜40μmでその他は上記
塗料9と同じ成分の補修用塗料1を,吹き付けた。
更にこれに続けて,補修部分96周辺の塗料ダスト部23
に塗料用希釈溶剤を吹き付けた。該塗料用希釈溶剤とし
ては,上記塗料9に対して溶解力が強く,かつ高沸点の
ものを用いた。
その後,上記補修用塗料1及び塗料ダスト部23に対し
て,赤外線ランプ照射法を用いて焼付けを行い,補修用
塗料1を硬化させた。次いで,第3図に示すごとく,上
記塗料ダスト部23を方向性のない硬質の研磨材により研
磨した。これにより,塗料ダスト部におけるビーズ11の
頭部111を研磨して平坦状にした。この研磨材として
は,♯1500番相当の研磨粒子をナイロン不織布に接着さ
せたものを用いた。
これにより,補修部分96においては元の塗料9と補修
用塗料1とが相互に強固に固着し合い,また両者の塗膜
表面も連続した平滑で美しい仕上がり面を呈する。
そのため,補修用塗料1と元の塗料9との両塗膜にお
ける,色,肌,風合いも良く合っており,補修部分が目
立たない。
このように,本例によれば外観仕上がり性に優れた,
ビーズ添加低光沢塗装品の部分補修を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は実施例における部分補修方法の工程を
示す説明図,第4図及び第5図はビーズ添加低光沢塗装
品及びその塗膜欠陥を示す説明図である。 1……補修用塗料,11……ビーズ,23……塗料ダスト部,8
……被塗物,9……元の塗料,91……元の塗料中のビーズ,
96……補修部分,

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビーズ添加低光沢塗装品を部分的に補修す
    るに当たり,補修部分を研磨した後, 該補修部分に元の塗料中のビーズよりも平均粒子径が小
    さいビーズを含む補修用塗料を塗布すると共に,その周
    辺の塗料ダスト部に塗料の溶解力が強く,かつ高沸点の
    塗料用希釈溶剤を吹き付け, 次いで,上記補修用塗料を焼付け硬化させた後,上記塗
    料ダスト部を方向性のない軟質の研磨材により研磨する
    ことを特徴とするビーズ添加低光沢塗装品の部分補修方
    法。
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