JP3296245B2 - 艶消し塗装補修方法 - Google Patents

艶消し塗装補修方法

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JP3296245B2 JP09755997A JP9755997A JP3296245B2 JP 3296245 B2 JP3296245 B2 JP 3296245B2 JP 09755997 A JP09755997 A JP 09755997A JP 9755997 A JP9755997 A JP 9755997A JP 3296245 B2 JP3296245 B2 JP 3296245B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、艶消し塗膜中に生
じたブツなどの塗装不具合を補修する艶消し塗装補修方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】艶消し塗装された被塗装物の塗膜に、ブ
ツなどによる塗装不良(不具合)が生じていれば、補修
が施される。艶消し塗装補修方法には、塗装不良が生じ
ている補修部を研ぎ、艶消し塗装に用いた塗料と同一種
類の艶消し塗料を塗装して補修する方法がある。しか
し、この方法では艶消し塗料が補修部周辺の塗装不良の
生じていない非補修部にも飛散し、非補修部には、塗料
ダストが付着することによる凸状部分が生成されるた
め、被塗装物の外観が損なわれる。そこで、図3(たと
えば特開昭62−124160号)に示すように、補修
部(不具合部位)12をペーパーにて研ぎ()、艶消
し塗料(補修塗料)13を塗布()したあと、塗料ダ
スト13’にぼかし液(艶消し剤を含む艶消しクリア塗
料)14をスプレー塗装し、最後に焼付けを行う()
ことにより、塗料ダスト13’が凸状に残るのを目立た
なくし、外観が損なわれるのを防止する方法が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3に示す補
修が施された補修部12は、補修部周辺の塗装不良とさ
れる凸状部の生成が抑制されるものの、艶感が部分的に
異なるという問題がある。艶消し感は、塗料中に含有さ
れた艶消し剤が、焼付け時に塗膜の表層に配向して塗膜
表面を微細な凹凸にするため、光が塗膜表面で乱反射さ
れることにより得られる。図3に示す補修方法では、ウ
エットな状態にある艶消し塗料(補修塗料)13の上に
艶消しクリア塗料14が塗装される部分Aがあり、その
部分では焼付け時に補修塗料13と艶消しクリア塗料1
4が混合し、艶消しクリア塗料中の艶消し剤が塗膜の表
層に配向しにくくなる。そのため、補修部は、艶消し剤
が塗膜の表層に配向している部分と、配向していない部
分とを有し、部分的に艶感が異なる。本発明の課題は、
艶消し塗装された塗膜の不良部分を、艶感が均一となる
ように補修する方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の艶消し塗装補修方法は、つぎの通りである。 (1) 艶消し塗料を塗装して得た艶消し塗膜の補修部
を研ぐ工程と、補修部に前記艶消し塗料と実質的に同一
種類の艶消し塗料を塗装する工程と、塗装された艶消し
塗料を焼付ける工程と、補修部および補修部周辺の表面
を研磨して研磨部とする工程と、研磨部に艶消しクリア
塗料を塗装する工程と、塗装された艶消しクリア塗料を
焼付ける工程と、を順に行う艶消し塗装補修方法。 (2) 艶消し塗料を塗装して得た艶消し塗膜の補修部
を研磨して研磨部とする工程と、研磨部に艶消しクリア
塗料を塗装する工程と、塗装された艶消しクリア塗料を
焼付ける工程と、を順に行う艶消し塗装補修方法。
【0005】上記(1)の艶消し塗装補修方法では、補
修部に塗装された艶消し塗料を焼付け、補修部および補
修部周辺の表面を研磨した後に艶消しクリア塗料を塗装
するため、艶消し塗料と艶消しクリア塗料とが混層する
ことがなく、補修部の艶感は均一となる。上記(2)の
艶消し塗装補修方法では、艶消しクリア塗料は、焼付け
硬化されている塗膜の上に塗装されるため、艶消し塗料
からなる塗膜と混層することなく補修部の艶感は均一と
なる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施例の艶消
し塗装補修方法を示し、図2は本発明の第2実施例の艶
消し塗装補修方法を示す。本発明の全実施例に共通する
部分には本発明の全実施例にわたって同じ符号が付して
ある。
【0007】まず、本発明の第1実施例を図1を参照し
て、説明する。図1に示すように、本発明の第1実施例
の艶消し塗装補修方法は、艶消し塗料を塗装して得た艶
消し塗膜1(焼付け硬化されている)に生じているブツ
などの塗装不具合部位(補修部)2をサンドペーパー等
で研ぐ工程()と、補修部2に艶消し塗膜1を形成す
る艶消し塗料と同一種類の艶消し塗料3(補修塗料)を
塗装する工程()と、塗装された艶消し塗料3(補修
部の周囲に飛散した艶消し塗料3’を含む)を焼付ける
(たとえば、140°×20分)工程()と、艶消し
塗料塗装部(艶消し塗料が塗装された補修部であり、サ
ンドペーパー等にて研いだ補修部イおよび艶消し塗料を
補修部に塗装した時に周辺に飛散した艶消し塗料(ダス
ト)3’が付着している部分ロに相当する)および艶消
し塗料塗装部の周辺ハの表面を研磨剤(コンパウンド)
等で研磨し研磨部とする工程()と、研磨部(イ、
ロ、ハの部分に相当する)に、もしくは研磨部および研
磨部周辺ニに、艶消しクリア塗料4を塗装する工程
()と、塗装された艶消しクリア塗料4を焼付ける
(たとえば、140°×20分)工程()と、からな
る。不具合部位ではない補修部周辺には、補修部2を艶
消し塗料3で塗装した際に飛散した艶消し塗料(ダス
ト)3’が付着しているが、塗料ダスト3’がウエット
状態のときに補修部周辺(ロの部分に相当する)にシン
ナーを塗布して、その後で焼付け硬化する()ことに
より、補修部および補修部周辺(艶消し塗料塗装部およ
び艶消し塗料塗装部周辺)の表面が研磨しやすくなり、
研磨に要する時間を短縮することができる。
【0008】艶消し塗膜を得るために用いられる艶消し
塗料は、樹脂(たとえばポリエステル樹脂、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂)、顔料(たとえばカーボンブラッ
ク)、艶消し剤(たとえば、酸化ケイ素)、添加剤、溶
剤から構成される。補修部に塗装される艶消し塗料3
は、艶消し塗膜を得るために用いた艶消し塗料と同一種
類の塗料、あるいは、各成分の組成比が多少異なる塗料
が用いられる。艶消しクリア塗料4は、樹脂(たとえば
ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂)、艶
消し剤(たとえば、酸化ケイ素)、添加剤、溶剤から構
成され、補修部以外の部分の艶に合うように調合された
塗料が用いられる。
【0009】本発明の第1実施例においては、補修部2
に艶消し塗料3を塗布する際に、補修部周辺にも艶消し
塗料3が付着するが、艶消し塗料3(補修部の周囲に飛
散した艶消し塗料3’を含む)を焼付けた後に行われる
艶消し塗料塗装部および周辺の表面を研磨する工程
()により、塗装不良の要因となる艶消し塗料3’が
除かれるため、補修部周辺が凸状となり塗装不良とされ
ることが防止される。また、艶消しクリア塗料4は、艶
消し塗料3が塗布され、焼付けられ、研磨によりフラッ
トな表面にされた研磨部もしくは研磨部および研磨部周
辺に塗布されるため、艶消しクリア塗料4が焼付けられ
る際には、艶消し塗料3と混層することなく、艶消しク
リア塗料4に含有されている艶消し剤が研磨部もしくは
研磨部および研磨部周辺の塗膜表面に均一に配向し、表
面を微細な凹凸にする。したがって、艶消しクリア塗料
が塗装された研磨部(補修部)は均一な艶感を有する。
また、艶消しクリア塗料が塗装された研磨部(補修部)
は補修部以外の部分と同じ艶感を有する。
【0010】つぎに、本発明の第2実施例を図2を参照
して説明する。本発明の第1実施例は、ブツなどの塗装
不具合部位が深い場合の補修に適するのに対し、本発明
の第2実施例は、塗装不具合部位が浅い場合の補修に適
する。図2に示すように、本発明の第2実施例の艶消し
塗装補修方法は、艶消し塗料(補修塗料)を塗装して得
た艶消し塗膜1(焼付け硬化されている)に生じている
ブツなどの塗装不具合部位(補修部)2(イの部分に相
当する)および補修部周辺(ホの部分に相当する)を研
磨剤で研磨し研磨部(補修用の艶消し塗料塗装が施され
ない補修部および補修部周辺の研磨部)とする工程
と、研磨部(イ、ホの部分に相当する)もしくは研磨部
および研磨部周辺ヘに艶消しクリア塗料4を塗装する工
程()と、塗装された艶消しクリア塗料4を焼付ける
(たとえば、140°×20分)工程と、からなる。塗
装不具合部位(補修部)2を研磨する工程()の前
に、補修部2を砥石等で研ぐ工程()を加えることに
より、研磨に要する時間および補修に要する時間を短縮
することができる。
【0011】艶消し塗膜を得るために用いられる艶消し
塗料は、樹脂(たとえばポリエステル樹脂、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂)、顔料(たとえばカーボンブラッ
ク)、艶消し剤(たとえば、酸化ケイ素)、添加剤、溶
剤から構成される。艶消しクリア塗料4は、樹脂(たと
えばポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂)、艶消し剤(たとえば、酸化ケイ素)、添加剤、溶
剤から構成され、補修部以外の部分の艶に合うように調
合された塗料が用いられる。
【0012】本発明の第2実施例においては、艶消しク
リア塗料4は、焼付けられている塗膜の上に塗布される
ため、艶消しクリア塗料4の焼付けの際には、艶消しク
リア塗料4中に含有されている艶消し剤が塗膜表面に均
一に配向し、表面を微細な凹凸にする。したがって、艶
消しクリア塗料が塗装され焼き付けられた補修部は均一
な艶感を有する。また、艶消しクリア塗料が塗装され焼
き付けられた補修部は補修部以外の部分と同じ艶感を有
する。
【0013】
【発明の効果】請求項1の艶消し塗装補修方法によれ
ば、補修部に塗装した艶消し塗料を焼付け、補修部およ
び補修部周辺の表面を研磨した後に艶消しクリア塗料を
塗装するため、艶消しクリア塗料が焼付けられる際に、
艶消しクリア塗料中の艶消し剤が表面に均一に配向し、
補修部の艶感が均一になる。請求項2の艶消し塗装補修
方法によれば、研磨した補修部に塗装した艶消しクリア
塗料を焼き付ける際に、艶消しクリア塗料中の艶消し剤
が表面に均一に配向するため、補修部の艶感が均一にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の艶消し塗装補修方法を説
明する図である。
【図2】本発明の第2実施例の艶消し塗装補修方法を説
明する図である。
【図3】従来の艶消し塗装補修方法を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 艶消し塗膜 2 補修部 3 艶消し塗料 4 艶消しクリア塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−315374(JP,A) 特開 昭62−124160(JP,A) 特開 昭63−93380(JP,A) 特開 昭62−186970(JP,A) 特開 平7−256204(JP,A) 特開 昭63−7880(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 5/06 B05D 7/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 艶消し塗料を塗装して得た艶消し塗膜の
    補修部を研ぐ工程と、補修部に前記艶消し塗料と実質的
    に同一種類の艶消し塗料を塗装する工程と、塗装された
    艶消し塗料を焼付ける工程と、補修部および補修部周辺
    の表面を研磨して研磨部とする工程と、研磨部に艶消し
    クリア塗料を塗装する工程と、塗装された艶消しクリア
    塗料を焼付ける工程と、を順に行う艶消し塗装補修方
    法。
  2. 【請求項2】 艶消し塗料を塗装して得た艶消し塗膜の
    補修部を研磨して研磨部とする工程と、研磨部に艶消し
    クリア塗料を塗装する工程と、塗装された艶消しクリア
    塗料を焼付ける工程と、を順に行う艶消し塗装補修方
    法。
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