JPH09220520A - メタリック塗膜補修方法 - Google Patents

メタリック塗膜補修方法

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JPH09220520A
JPH09220520A JP3076996A JP3076996A JPH09220520A JP H09220520 A JPH09220520 A JP H09220520A JP 3076996 A JP3076996 A JP 3076996A JP 3076996 A JP3076996 A JP 3076996A JP H09220520 A JPH09220520 A JP H09220520A
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JP
Japan
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coating
metallic
coating composition
pigment
paint
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Application number
JP3076996A
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English (en)
Inventor
Sou Ookawa
草 大川
Mamoru Mitsusaki
守 光崎
Masataka Muramatsu
正隆 村松
Mitsuhiro Fukuda
光博 福田
Mitsuo Fujita
光生 藤田
Shinichi Hamamatsu
賑一 浜松
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車外板等の被塗物に塗装されたメタリック
塗面の補修部分を非補修部分と同一外観に仕上げるこ
と。 【解決手段】メタリック顔料および着色顔料を含む水性
メタリック塗料組成物(A)の硬化塗面の微小欠陥部を
補修塗装するにあたり、補修用塗料として、該水性メタ
リック塗料組成物(A)からメタリック顔料を除いた着
色塗料組成物(B)と該水性メタリック塗料組成物
(A)との混合物を使用することを特徴とするメタリッ
ク塗膜補修方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性メタリック塗料
塗膜の微小欠陥部の新規な補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車外板部等の被塗物に水性メタリッ
ク塗料を塗装するラインで、該塗膜に付着したゴミやホ
コリなどによる微小欠陥部を除去する方法として、例え
ば硬化せしめたメタリック塗膜の微小欠陥部を研磨除去
し、その部分に塗装ラインで使用したのと同じメタリッ
ク塗料を塗装し補修している。
【0003】塗装ラインでは、通常、自動エア霧化塗装
機又は静電遠心霧化型ベル塗装機等でメタリック塗装
(本塗装)が行われるが、補修塗装には手動式エア霧化
塗装機が使用されている。塗膜中でのメタリック顔料の
配向性は塗装方式によって異なり、手動式エア霧化塗装
機で塗装した補修部分のメタリック塗膜は他の方法で塗
装した塗膜に比べ、フリップフロップ性(角度により輝
きが異なるという現象)が強くメタリック感が異なり、
非補修部分と同一外観に仕上げることは困難である。特
にメタリック顔料濃度が高い淡彩色ではこの傾向が顕著
である。
【0004】その解決策として、ラインで使用した水性
メタリック塗料に水性クリヤー塗料と白色顔料入り水性
ホワイト塗料とを混合した塗料を補修用塗料として使用
することも提案されているが、非補修部分と同一外観に
仕上げることは依然として困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、自動
車外板等の被塗物に水性メタリック塗料を自動エア霧化
塗装機又は静電遠心霧化型ベル塗装機等で塗装されたメ
タリック塗面の補修部分を手動式エア霧化塗装機で補修
しても、メタリック顔料の配向性が実質的に変わらず、
非補修部分と同一外観に仕上げることができる方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、メ
タリック顔料および着色顔料を含む水性メタリック塗料
組成物(A)の硬化塗面の微小欠陥部を補修塗装するに
あたり、補修用塗料として、該水性メタリック塗料組成
物(A)からメタリック顔料を除いた着色塗料組成物
(B)と該水性メタリック塗料組成物(A)との混合物
を使用することを特徴とするメタリック塗膜補修方法に
係る。
【0007】本発明の方法は、本塗装の塗装ラインで発
生した微小塗膜欠陥部を、該塗装ラインまたは付設のラ
イン(リペアーライン)で補修するのに適している。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、水性メタリック
塗料組成物(A)の塗装までは従来の既知の方法で行う
ことができる。例えば金属性外板部を化成処理し、カチ
オン電着塗料などの下塗塗装を行い、必要に応じて中塗
塗料を塗装し加熱硬化してから、水性メタリック塗料組
成物(A)を塗装する。
【0009】水性メタリック塗料組成物(A)は、ビヒ
クル成分、着色顔料、メタリック顔料および水を主成分
としてなる。
【0010】ビヒクル成分は基体樹脂および架橋剤から
なっており、基体樹脂としては水酸基、カルボキシル基
およびエポキシ基などの架橋性官能基を有するアクリル
樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂およびアルキド
樹脂など、架橋剤としてはこれらの官能基と反応し得る
ブロックポリイソシアネート、メラミン樹脂、カルボキ
シル基含有化合物などがあげられる。
【0011】メタリック顔料はアルミニウムフレーク、
マイカフレーク、着色マイカフレーク、雲母状酸化鉄フ
レークなどのフレーク顔料が好適である。着色顔料とし
ては、亜鉛華、チタン白、カーボンブラック、モリブデ
ン赤、弁柄、パーマネントレッド、ペリレンバーミリオ
ン、クロムエロー、モノアゾ顔料、クロムバーミリオ
ン、シアニングリーン、シアニンブルー、キクリドンレ
ッドなどが包含される。
【0012】水性メタリック塗料組成物(A)の塗装手
段は特に制限ないが、自動エア霧化塗装機又は静電遠心
霧化型ベル塗装機などで行うことが好ましい。塗装膜厚
は硬化塗膜を基準に10〜30μmが適している。
【0013】本発明の方法においては、水性メタリック
塗料組成物(A)を塗装し加熱硬化させる1コート方式
によって塗膜を形成してから、又は該塗料組成物(A)
を塗装し加熱硬化後クリヤー塗料を塗装し加熱硬化させ
る2コート2ベーク方式によって塗膜を形成してから、
若しくは該塗料組成物(A)を塗装し加熱硬化せずにク
リヤー塗料を塗装しその後両塗膜を加熱硬化させる2コ
ート1ベーク方式によって塗膜を形成させてから補修塗
装を行うことが好ましい。特に、2コート2ベーク方式
及び2コート1ベーク方式によって塗膜を形成させてか
ら補修塗装を行うのがより好ましい。
【0014】ここで上記における加熱硬化温度は120
〜160℃が好ましく、加熱硬化時間は10〜40分が
好ましい。
【0015】クリヤー塗料としては、例えば水酸基、カ
ルボキシル基およびエポキシ基などの架橋性官能基を有
するアクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂お
よびアルキド樹脂などの基体樹脂とポリイソシアネート
化合物(ブロック化物も含む)、メラミン樹脂、カルボ
キシル基含有化合物などの架橋剤とを主成分とする熱硬
化性組成物が適しており、透明塗膜を形成する。
【0016】本発明の方法では、上記メタリック塗面ま
たはクリヤー塗面に付着したゴミやホコリ、ピンホー
ル、ヘコミなどによる微小欠陥部を既知の方法で研磨ま
たは研削し、さらに必要に応じてパテ塗り、プライマー
サーフェーサなどの適宜の下地処理を行ってから、補修
塗装を行う。
【0017】本発明の方法で使用する補修用途料は、メ
タリック顔料および着色顔料を含む水性メタリック塗料
組成物(A)からメタリック顔料を除いた着色塗料組成
物(B)と該水性メタリック塗料組成物(A)との混合
物である。つまり、該補修用塗料において、樹脂固形分
に対する着色顔料の比率は、該塗料組成物(A)および
(B)と同一で、メタリック顔料の比率は塗料組成物
(A)よりも小さくなっている。水性メタリック塗料組
成物(A)単独で補修すると非補修部とのメタリック顔
料の配向性は明確に異なるが、これに着色塗料組成物
(B)を混合してなる該補修用塗料の塗膜中でのメタリ
ック顔料の樹脂固形分に対する比率が小さくなり、フリ
ップフロップ性も緩和され、非補修部とのメタリック感
を一致させやすくなった。
【0018】上記塗料組成物(B)はメタリック顔料お
よび着色顔料を含む水性メタリック塗料組成物(A)か
ら単にメタリック顔料を除いた水性塗料であって、それ
以外はすべて塗料組成物(A)と同じ組成である。かか
る着色塗料組成物(B)はメタリック塗料組成物(A)
との相溶性が優れているので、平滑性などを低下させる
ことなく、補修部分を非補修部と同程度のメタリック感
に仕上げることが可能になった。
【0019】本発明で使用する補修用塗料は水性メタリ
ック塗料組成物(A)に着色塗料組成物(B)を混合し
てなり、該両塗料の比率は被補修部分と非補修部塗膜と
のメタリック感の差異の程度によって任意に試しながら
選択できる。該両塗料を混合してなる補修用塗料におけ
る着色顔料の樹脂固形分に対する比率は混合前の該塗料
組成物(A)と同じであるが、メタリック顔料のその比
率は混合前の該塗料組成物(A)と比べて小さい。具体
的には、通常、混合前の該水性メタリック塗料組成物
(A)における樹脂固形分に対するメタリック顔料量を
100重量部とした場合、混合後の補修用塗料における
それが40〜99重量部、特に50〜90重量部になる
ように、塗料組成物(A)及び(B)を混合することが
好ましい。
【0020】本発明の方法は、メタリック塗面(さらに
クリヤー塗料が塗装されているものも含む)の微小欠陥
部を研磨、研削してなる補修部分に該補修用塗料を塗装
することによって行われる。補修用塗料の塗装方法は特
に制限されないが、手動式エア霧化塗装機を使用するこ
とが好ましく、自動エア霧化塗装機又は静電遠心霧化型
ベル塗装機で塗装してもさしつかえない。
【0021】補修用塗料を塗装してから、必要に応じ
て、さらにクリヤー塗料を塗装することができる。クリ
ヤー塗料としてはすでに例示したものから選ばれたもの
を使用することが好ましい。
【0022】補修用塗料又は補修用塗料及びクリヤー塗
料の加熱硬化条件は、通常、100〜160℃で、10
〜60分が好ましい。
【0023】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0024】実施例1 カチオン電着塗料および中塗塗料を塗装し硬化してなる
金属板に水性メタリック塗料「マジクロンTW−400
ベースコート」(関西ペイント社製、商品名、アクリル
樹脂・メラミン樹脂系、メタリック顔料としてのアルミ
ニウムフレーク10PHR、及び着色顔料としてのフタ
ロシアニンブルー3PHRとペリレンレッド8PHRを
含有)(注:PHRは、樹脂100重量部あたりの量)
を硬化塗膜で15μmになるように静電遠心霧化型ベル
塗装機で塗装し、室温で5分放置後、さらに60℃で1
0分間乾燥させてから、クリヤー塗料「マジクロンTC
−71クリヤー」(関西ペイント社製、商品名、アクリ
ル樹脂・メラミン樹脂系)を硬化塗膜で40μmになる
ように静電遠心霧化型ベル塗装機で塗装し、室温で5分
放置してから140℃で30分加熱して両塗膜を硬化し
た。
【0025】ついで、その塗面の一部を研磨し該メタリ
ック塗膜を露出させ欠陥部を除去してから、その部分に
下記補修用塗料を手動式エア霧化塗装機で塗装し、室温
で5分放置後、さらに60℃で10分間乾燥させてか
ら、手動式エア霧化塗装機で「マジクロンTC−71ク
リヤー」を硬化塗膜で30μmになるように塗装し、室
温で5分放置してから140℃で30分加熱して両塗膜
を硬化した。
【0026】補修用塗料は、上記水性メタリック塗料
(「マジクロンTW−400ベースコート」)(メタリ
ック塗料組成物(A))からメタリック顔料のみを除い
て着色塗料(着色塗料組成物(B))とし、該両塗料を
混合して作成した。両塗料の混合比率は樹脂固形分比
で、水性メタリック塗料:着色塗料で100:15が最
も好ましかった。水性メタリック塗料組成物(A)にお
ける樹脂固形分に対するメタリック顔料量を100重量
部とした場合、混合後の補修用塗料におけるそれが60
重量部であった。
【0027】得られた補修部分のフリップフロップ性は
非補修部分と殆ど同じで、メタリック感は外観上区別で
きなかった。
【0028】比較例1 水性メタリック塗料(メタリック塗料組成物(A))の
みで補修塗装した以外はすべて実施例1に準じて行っ
た。その結果、補修部分のフリップフロップ性が非補修
部分と明確に異なり、同一外観に仕上げることが不可能
であった。
【0029】
【発明の効果】自動エア霧化塗装機又は静電遠心霧化型
ベル塗装機等で塗装されたメタリック塗面を手動式エア
霧化塗装機で補修塗装しても、メタリック顔料の配向性
が実質的に変わらず、非補修部分と同一外観に仕上げる
ことが可能になった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 光博 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1番 地 関西ペイント株式会社内 (72)発明者 藤田 光生 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1番 地 関西ペイント株式会社内 (72)発明者 浜松 賑一 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1番 地 関西ペイント株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタリック顔料および着色顔料を含む水性
    メタリック塗料組成物(A)の硬化塗面の微小欠陥部を
    補修塗装するにあたり、補修用塗料として、該水性メタ
    リック塗料組成物(A)からメタリック顔料を除いた着
    色塗料組成物(B)と該水性メタリック塗料組成物
    (A)との混合物を使用することを特徴とするメタリッ
    ク塗膜補修方法。
JP3076996A 1996-02-19 1996-02-19 メタリック塗膜補修方法 Pending JPH09220520A (ja)

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