JPH06269727A - つや消し塗装面の補修方法 - Google Patents

つや消し塗装面の補修方法

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JPH06269727A
JPH06269727A JP5750893A JP5750893A JPH06269727A JP H06269727 A JPH06269727 A JP H06269727A JP 5750893 A JP5750893 A JP 5750893A JP 5750893 A JP5750893 A JP 5750893A JP H06269727 A JPH06269727 A JP H06269727A
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JP
Japan
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matte
coating
polishing
polished
repairing
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Pending
Application number
JP5750893A
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English (en)
Inventor
Akira Sasaki
亮 佐々木
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 つや消し塗装面にごみ・物等の異物が強固に
付着したり食い付いたりしたときに、この異物等を除去
する補修を行ったときでも、補修箇所において再びつや
消し塗装面を得ることができるようにする。 【構成】 表面を凹凸状にして乱反射面に形成すること
によりつや消し感を具現するつや消し塗装においてつや
消し塗装面に付着しないしは食い付いたごみ・物等の異
物を除去してつや消し塗装面の補修を行うに際し、前記
異物を除去した痕跡部分を磨き加工したのち、磨き面を
凹凸状に加工して乱反射面に形成することによりつや消
し感を再現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表面を凹凸状にして
乱反射面に形成することによりつや消し感を出すように
したつや消し塗装においてつや消し塗装面に強固に付着
したないしは食い付いたごみ・物等の異物を除去してつ
や消し塗装面の補修を行うのに利用されるつや消し塗装
面の補修方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塗装は、自動車,オートバイ,家庭電気
製品,事務機器,金属製家具・建具などの幅広い分野に
おいて、さび止めや外観品質,外観意匠性の向上などの
ために日常的に採用されている。
【0003】このような塗装に際しては、エアースプレ
ー塗装,エアーレススプレー塗装,静電塗装,粉体塗
装,電着塗装,カーテンフロー塗装など、各種の塗装方
法から適宜選択して適用されている(例えば、『化学便
覧 応用化学編』昭和61年10月15日 社団法人
日本化学会発行 第1248頁〜第1254頁 「1
6.5.3 塗装」に説明がある。)。
【0004】このような塗装において、とくに、自動車
外板の塗装では、例えば、図5に示すように、電着塗装
(下塗り)21,中塗り22,上塗りカラーベース2
3,上塗りクリアー24という多層の塗装を行い、塗装
面のつや出しによって光線が矢印A方向に規則正しく反
射する正反射面に形成することにより外観意匠性を向上
させるようにしている。
【0005】一方、このようなつや出し塗装のほか、つ
や消し塗装もあり、このつや消し塗装では、図6に示す
ように、電着塗装(下塗り)1,中塗り2,上塗りカラ
ーベース3,上塗りクリアー4という多層の塗装を行
い、上塗りクリアー4にはつや消し顔料やガラスビーズ
5等を混入して塗膜の表面を凹凸状にすることにより光
線が矢印B方向に不規則に反射する乱反射面に形成する
ことにより、つや出し塗装とはまた違った外観意匠性を
もつつや消し面として具現できるようにしている。した
がって、自動車の外板塗装では、一般につや出し塗装が
採用されているが、趣向の多様性からいってこのような
つや消し塗装を採用してみることも考えられなくはな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなつや消し塗装を行った塗装面において、ごみ・物等
の異物が強く付着したり食い付いたりしたときに、この
異物を除去し、異物を除去した痕跡部分に研磨を行って
補修しようとした場合には、図7に示すように、研磨面
が平滑なつやの出た面Sになってしまうことから、まわ
りのつや消し面Sとの間で違和感を生じることとなる
ので、とくに自動車外板へのつや消し塗装の量産適用は
行いがたいという問題点があった。また、研磨によって
形成された平滑なつやの出た面Sに対して図8に示すよ
うにスポット補修層6を形成させるスポット補修を行う
ことも考えられなくはないが、このようなスポット補修
を行うとスポット補修層6の外周に隈が形成されてしま
うので、この場合にも外観意匠性が低下するという問題
点があった。
【0007】そのため、つや消し塗装面の補修を良好に
行うことが可能であってつや消し塗装の採用による塗装
の多様化が実現できるようにすることが望まれていると
いう課題があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題にかん
がみてなされたものであって、表面を凹凸状にして乱反
射面に形成することによりつや出し感を出すようにした
つや消し塗装において、つや消し塗装面にごみ・物等の
異物が強く付着したり食い付いたりしたときに、この異
物を除去する補修を行ったときでも、補修箇所において
再びつや消し塗装面を得ることが可能であり、補修を行
っていないつや消し塗装面との間で違和感を生じること
がないようにすることが可能であるつや消し塗装面の補
修方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるつや消し
塗装面の補修方法は、表面を凹凸状にして乱反射面に形
成することによりつや消し感を具現するつや消し塗装に
おいてつや消し塗装面に強固に付着しないしは食い付い
たごみ・物等の異物を除去してつや消し塗装面の補修を
行うに際し、前記異物を除去した痕跡部分を磨き加工し
たのち、磨き面を凹凸状に加工して乱反射面に形成する
ことによりつや消し感を再現するようにしたことを特徴
としており、実施態様においては、前記磨き面を凹凸状
に加工する手段としてショットブラストを用いることを
特徴としている。
【0010】本発明に係わるつや消し塗装面の補修方法
では、図6に示したように、電着塗装(下塗り)1,中
塗り2,上塗りカラーベース3,上塗りクリアー4から
なる多層塗装を行い、上塗りクリアー4にはつや消し顔
料やガラスビーズ5等を混入して塗膜の表面を凹凸状に
することにより光線が矢印B方向に不規則に反射する乱
反射面に形成したつや消し塗装において、つや消し塗装
面にごみ・物等の異物が強固に付着しないしは食い付い
たときには、まず、ナイフ等の小道具によって異物を除
去する。
【0011】次に、異物を除去したのちにその痕跡部分
に対して例えばサンディングペーパなどの研磨用小道具
を用いて研ぎ加工を行い、続いて研ぎ跡部分に対しポリ
ッシャーなどの磨き道具を用いて荒磨き加工を行うこと
によって、図7に示したと同様につや消し面Sの一部
補修部分をつやの出た磨き面Sにする。
【0012】次いで、荒磨き加工を行ったあと、仕上げ
磨き加工を行うこともできるが、このような仕上げ磨き
加工を行うことによって磨き過剰となったときには、補
修後において見る角度によってはつや面として残って見
える可能性があるので、荒磨き加工程度とし、続いて、
つやの出た磨き面Sに対して図1に示すように角度θの
ショットブラスト等よりなる凹凸形成加工を行う。この
場合、ショット材としてはガラスビーズを用いることが
でき、ショット圧は適宜に選定することが望ましい。
【0013】このようなショットブラストによって磨き
面Sを凹凸状にして乱反射面に形成することによりまわ
りのつや消し面Sと同様のつや消し感が得られるよう
につや消し面を再現する。
【0014】
【発明の作用】本発明に係わるつや消し塗装方法では、
上記した構成としているので、つや消し塗装面にごみ・
物等の異物が強固に付着したり食い付いたりしたとき
に、異物の除去を行った後に異物除去の痕跡部分を補修
することにより、補修部分でつや消し感が再現されるこ
ととなる。
【0015】
【実施例】図6に示した多層構造のつや消し塗装におい
て、異物が強固に付着した部分において補修を行った。
【0016】この補修に際しては、図2に示すように、
まず、つや消し面Sに付着した異物(ごみ等)11を
ナイフ12によって除去するごみ等の除去工程と、当て
板付きサンディングペーパー(#1000,#800,
#600の3種類をそれぞれ個別に使用)13によって
ナイフによる痕跡面S等を研ぎ加工する工程と、荒磨
き剤を付着させた荒磨き用ポリッシャー14を用いて研
ぎ跡面S等を荒磨きする工程と、仕上げ磨き用ポリッ
シャー15を用いて荒磨き面S等を仕上げ磨きする工
程と、仕上げ磨き面S等に対してショットブラスト装
置のノズル16からガラスビーズ(#80)を0.4k
gf/cmのショット圧力で衝突させてショットブラ
スト面Sに形成するショットブラスト工程の各工程の
うち、図3に○印で示す工程を選択して実施する補修を
行った。
【0017】この実施例におけるショットブラスト工程
においては、図4に示すようなショットブラスト装置を
用いた。
【0018】このショットブラスト装置31は、ボック
ス32の内部に、ショット材回収サイクロン33と、吸
引機34,35と、ブロアー36と、ショット材ホース
37と、ショット材ホース37の先端に設けたノズルを
覆うヘッド38と、回収ホース39を主要部品として構
成してなるものである。
【0019】この結果、図3に示すように、供試No.
1において、図2に示した工程をすべて採用した場合に
は、仕上げ磨きによって磨き面がきれいになりすぎてい
るため、ショットブラストによる凹凸加工を行ったあと
において、見る方向によっては仕上げ磨きによるつや面
が残って見える状態となり、むしろ、このような仕上げ
磨きを行わなかった供試No.2の場合には良好なるつ
や消し面Sが再現され、このつや消し面Sはまわり
のつや消し面Sと違和感のないものとなっていた。
【0020】また、供試No.3,No.4,No.5
のように、荒磨きおよび仕上げ磨きを行わず、研ぎ加工
による研ぎ傷が消えるまでショットブラストを行った場
合には、まわりのつや消し面Sと外観が異なる凹凸面
が形成されて好ましくなかった。
【0021】さらに、供試No.6のように、研ぎおよ
び磨き加工を行わずして異物11の痕跡部分に対してシ
ョットブラストを行った場合にはナイフによる傷跡が消
えないので好ましくなく、従来例であるNo.7のよう
にショットブラストを行わないときには磨き面Sにつや
が出ることとなってまわりのつや消し面Sと異質な面
が形成されて好ましくないものとなっていた。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係わ
るつや消し塗装面の補修方法では、表面を凹凸状にして
乱反射面に形成することによりつや消し感を具現するつ
や消し塗装においてつや消し塗装面に付着しないしは食
い付いたごみ・物等の異物を除去してつや消し塗装面の
補修を行うに際し、前記異物を除去した痕跡部分を磨き
加工したのち、磨き面を凹凸状に加工して乱反射面に形
成することによりつや消し感を再現する構成としたか
ら、つや消し塗装面にごみ・物等の異物が強く付着した
り食い付いたりしたときに、この異物を除去する補修を
行ったときでも、補修箇所において再びつや消し面を形
成させることが可能であり、補修を行っていないつや消
し面との間で違和感を生じることがなくなるので、自動
車外板等のとくに量産製品でしかも外観における品質に
ついても厳しいものが要求される分野においてもつや消
し塗装を採用することが可能になり、趣向の多様化にも
応え得るものになるという著しく優れた効果がもたらさ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磨き加工面にショットブラスト加工を加えて補
修を行う様子を示す断面説明図である。
【図2】補修手順の各工程を示す説明図である。
【図3】図2に示した補修手順の選択工程を示す説明図
である。
【図4】ショットブラスト装置の説明図である。
【図5】つや出し塗装面の断面説明図である。
【図6】つや消し塗装面の断面説明図である。
【図7】つや消し塗装面の一部に研磨加工を行った場合
の断面説明図である。
【図8】図7の研磨加工面にスポット補修を行った場合
の断面説明図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面を凹凸状にして乱反射面に形成する
    ことによりつや消し感を具現するつや消し塗装において
    つや消し塗装面に付着しないしは食い付いたごみ・物等
    の異物を除去してつや消し塗装面の補修を行うに際し、
    前記異物を除去した痕跡部分を磨き加工したのち、磨き
    面を凹凸状に加工して乱反射面に形成することによりつ
    や消し感を再現することを特徴とするつや消し塗装面の
    補修方法。
  2. 【請求項2】 磨き面を凹凸状に加工する手段としてシ
    ョットブラストを用いる請求項1に記載のつや消し塗装
    面の補修方法。
JP5750893A 1993-03-17 1993-03-17 つや消し塗装面の補修方法 Pending JPH06269727A (ja)

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