JP3151547U - 浴槽蓋ハンガー - Google Patents
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Abstract
【課題】浴槽から取り外した浴槽蓋を、風呂を使用する者の邪魔にならないように置いておくことができるようにした浴槽蓋ハンガーを提供する。【解決手段】折り畳んだ浴槽蓋6を宙に浮かせた状態で装脱可能に保持するハンガー本体2と、このハンガー本体2を壁面7に取り付けるための壁面取付部3とを具備してなる。【選択図】図1
Description
本考案は、浴槽蓋を邪魔にならないように片付けておくための設備に関するものである。
従来、入浴の際などに浴槽から取り外した浴槽蓋は、浴槽の周縁部に立て掛けておいたり、洗い場の床に置いたりしていることが一般的であった。このようなものは、立て掛けてある状態から突然倒れてしまうことがあるのみならず、洗い場で体を洗う際等には、手足が浴槽蓋に当たり、邪魔になるなどの弊害があった。また、浴槽蓋を洗い場の床に置いておくと、湿気を帯びたり石けん等の付着物が蓄積したりして滑りやカビが発生し易く、衛生的にも必ずしも好ましいものではなかった(例えば特許文献1参照)。
本考案は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、浴槽から取り外した浴槽蓋を邪魔にならないように置いておくことができるようにした浴槽蓋ハンガーを提供することにある。
本考案は、以上のような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本考案に係る浴槽蓋ハンガーは、折り畳んだ浴槽蓋を宙に浮かせた状態で装脱可能に保持するハンガー本体と、このハンガー本体を壁面に取り付けるための壁面取付部と具備してなることを特徴とする。
このような構成のものであれば、壁面に折りたたんだ前記浴槽蓋を宙に浮かせた状態で保持することができるので浴槽から取り外した前記浴槽蓋を邪魔にならないよう適切に置いておくことができ、風呂全体としての利便性を向上することができる。しかも、前記浴槽蓋を宙に浮かせた状態で保持することにより、前記浴槽蓋の通気性が向上し、湿気を帯びた状態が解消されるとともに、石けん等の付着物が蓄積しにくくなり、衛生的に極めて優れたものとなる。ここで「宙に浮かせた状態」とは、床面から離れた状態をいい、わずかでも床面から離間していればこれに該当する。
前記ハンガー本体が、複数の蓋支持部材からなるものであれば、複数個所でで前記浴槽蓋を支持することができるため個々の前記蓋支持部材を比較的コンパクトな形状のものにすることができ、前記浴槽蓋の通気性をより一層向上させるものとなる。
前記壁面取付部が、複数の取付部材からなるものであれば、凹凸のある壁面にも容易に取り付けることができる。
なお、前記蓋支持部材としては、前記浴槽蓋の下面側を受ける下面受け部を備えたものを挙げることができる。このようなものであると、重力に抗して前記浴槽蓋を上方に支持することができるため、前記浴槽蓋を好適に支持することができる。
さらに、前記蓋支持部材が、前記下面受け部に支持された前記浴槽蓋を上方に取り外すのを阻止する外れ止め部を具備しているものであれば、前記浴槽蓋の上方への取り外しを阻止することができるので、接触等によって前記浴槽蓋が上方から飛び出し、落下するのを防ぐことができる。
前記ハンガー本体が、前記浴槽蓋以外の物品を支持するためのオプション支持部を備えたものであれば、前記ハンガー本体に前記浴槽蓋以外の物品を支持するための部材を装着することができるので、前記浴槽蓋以外の物品を支持して風呂の利便性をより一層向上させることに寄与するものとなる。ここで、「オプション」とは、前記浴槽蓋以外の物品を支持するための部材をいう。また、「浴槽蓋以外の物品」とは、タオルや身体を洗うためのタワシ等が代表的なものであるが、これらの他にも洗面用具や風呂掃除用具等の風呂関連用品や、風呂とは無関係の物品等、種々のものを挙げることができる。
前記浴槽蓋を安定的に保持するとともに製造効率の向上に寄与する構成としては、前記ハンガー本体が、同一形状を成す1対の前記蓋支持部材を備えたものを挙げることができる。
以上説明したように本考案によれば、浴槽から取り外した浴槽蓋を、風呂を使用する者の邪魔にならないように置いておくことができるようにした浴槽蓋ハンガーを提供することができる。
以下、本考案の一実施形態を、図1ないし図5を参照して説明する。
この浴槽蓋ハンガー1は、図1ないし図5に示すように、折り畳んだ浴槽蓋6を宙に浮かせた状態で装脱可能に保持するハンガー本体2と、このハンガー本体2を壁面7に取り付けるための壁面取付部3とを具備してなる。
前記ハンガー本体2は、図1、図2及び図5に示すように、複数の蓋支持部材21からなっている。具体的には、前記浴槽蓋6を受ける下面受け部211を備えた1対の前記蓋支持部材21から成る。すなわち、前記蓋支持部材21は、合成樹脂により一体に成形されたものであり、全体形状がほぼJの字形を成している。
前記壁面取付部3は、図1、図2及び図5に示すように、複数の前記取付部材31から成っている。具体的には、壁面7に取り付けるための取付面311を備えた1対の前記取付部材31から成る。すなわち、前記取付部材31は、合成樹脂により一体に成形されたもので、全体形状が四角柱を成しており、その1つの側面を前記取付面311としている。そして、この前記取付面311に開口するように止着具装着部たるビス挿通孔312を設けており、このビス挿通孔312に挿通される前記止着具たるビス4によってこの前記取付部材31が浴室の壁面7に取り付けられるようになっている。
なお、各前記取付部材31は前記各蓋支持部材21の基端に連続するように一体成形されており、この前記取付部材31と前記蓋支持部材21とによってハンガー構成部品11が構成されている。この実施形態の浴槽蓋ハンガー1は、同一形状を成す1対の前記ハンガー構成部品11から成っている。
そしてこれらの前記ハンガー構成部品11は、図1、図2及び図5に示すように左右方向に一定の間隔をあけて、壁面7の同一高さ位置に取り付けられる。すなわち、前記ハンガー構成部品11を壁面7に取り付けた状態では、前記蓋支持部材21の先端が壁面7より突出して、折り畳まれた前記浴槽蓋6の両端部近傍を支持するようにしている。
なお、前記ハンガー本体2は、図1ないし図5に示すように、前記浴槽蓋6以外の物品を支持するためのオプション支持部22を備えており、具体的には、前記蓋支持部材21の先端を前記オプション支持部22としている。この前記オプション支持部22に取り付けられるオプションとしては、図5に示すようなタオル掛け5などを挙げることができる。このタオル掛け5は、両蓋支持部材21の先端に着脱可能に帽着されるキャップ51とこれら両キャップ51,51間に架設された架材52とを具備してなる。
以上詳述したような構成のものであれば、浴室の壁面7などの所望高さ位置に取り付けておくことによって壁面7に折りたたんだ前記浴槽蓋6を宙に浮かせた状態で保持することができる。このため、浴槽から取り外した前記浴槽蓋6を邪魔にならないよう適切に置いておくことができ、風呂全体としての利便性を向上することができる。しかも、前記浴槽蓋6を宙に浮かせた状態で保持することにより、前記浴槽蓋6の通気性が向上し、湿気を帯びた状態が解消されるとともに、石けん等の付着物が蓄積しにくくなり、衛生的に極めて優れたものとなる。
さらに、双方に独立した複数のハンガー構成部品11により、浴槽蓋ハンガー1を構成しているので、小さな金型により成形することができる。
また、各前記ハンガー構成部品11の全体形状がほぼJの字形であるので、丸めた状態の前記浴槽蓋6に沿って安定して保持することができる。
さらに、前記ハンガー本体2に設けられた前記オプション支持部22に前述したようなオプションたるタオル掛け5を取り付けることにより、複数の前記ハンガー構成部品11が分断して設けられているにもかかわらず、前記ハンガー本体2のぐらつきを抑制することができる。
なお、本考案は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、ハンガー本体の形状は本実施形態のものに限らず種々変更可能であり、また、壁面取付部の形状も四角柱に限られず、板状や円柱状等、壁面に取り付けることができる形状であればどのようなものであってもよい。さらに、壁面取付部はビスによって取り付けるものに限られず、リベットや接着剤、吸着盤を用いるもの等、種々変更可能である。
また、浴槽蓋ハンガー1の材質は、合成樹脂に限らずステンレスや真鍮等の金属であってもよい。合成樹脂の場合も塩化ビニールやポリプロピレンをはじめ、種々のものから選択することが可能である。
例えば、図6ないし図9は、本実施形態の変形例として、金属製の浴槽蓋ハンガーを示している。図6に示すのは、金属帯板材をコ字状に塑性変形させてハンガー本体A2と壁面取付部A3を構成したものである。図7に示すのは、金属帯板材をJの字状に塑性変形させてハンガー本体B2と壁面取付部B3を構成したものである。図8に示すのは、金属帯板材を円形ループ状に塑性変形させてハンガー本体C2と壁面取付部C3を構成したものである。図9に示すのは、金属帯板材を角形ループ状に塑性変形させてハンガー本体D2と壁面取付部D3を構成したものである。なお、図8及び図9においては、さらに、前記ハンガー本体C2、D2の蓋支持部材C21、D21が、前記下面受け部C211、D211に支持された前記浴槽蓋6を上方に取り外すのを阻止する外れ止め部C212、D212を備えている。そのため、前記浴槽蓋6の上方への取り外しを阻止することができるので、接触等によって前記浴槽蓋6が上方から飛び出し、落下するのを防ぐことができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…浴槽蓋ハンガー
2…ハンガー本体
21…蓋支持部材
211…下面受け部
212…外れ止め部
22…オプション支持部
3…壁面取付部
31…取付部材
6…浴槽蓋
7…壁面
2…ハンガー本体
21…蓋支持部材
211…下面受け部
212…外れ止め部
22…オプション支持部
3…壁面取付部
31…取付部材
6…浴槽蓋
7…壁面
Claims (7)
- 折り畳んだ浴槽蓋を宙に浮かせた状態で装脱可能に保持するハンガー本体と、このハンガー本体を壁面に取り付けるための壁面取付部とを具備してなることを特徴とする浴槽蓋ハンガー。
- 前記ハンガー本体が、複数の蓋支持部材からなる請求項1記載の浴槽蓋ハンガー。
- 壁面取付部が、複数の取付部材からなる請求項1又は2記載の浴槽蓋ハンガー。
- 前記蓋支持部材が、前記浴槽蓋の下面側を受ける下面受け部を備えたものである請求項2又は3記載の浴槽蓋ハンガー。
- 前記蓋支持部材が、前記下面受け部に支持された前記浴槽蓋を上方に取り外すのを阻止する外れ止め部をさらに備えている請求項4記載の浴槽蓋ハンガー。
- 前記ハンガー本体が、前記浴槽蓋以外の物品を支持するためのオプション支持部を備えている請求項1,2,3,4又は5記載の浴槽蓋ハンガー。
- 前記ハンガー本体が、同一形状を成す1対の前記蓋支持部材を備えたものである請求項2,3,4,5又は6記載の浴槽蓋ハンガー。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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