JP2010502386A - 取り外し可能な付属品を有する壁面取付け式ワイヤグリッドオーガナイザシステム - Google Patents

Abstract

壁面取付け式ワイヤグリッドオーガナイザラック組立体は、外周フレームと、その外周フレームに接続された複数の横断支持部材とを備える支持グリッド構造体を備えている。複数の付属品が、支持部材に取り外し可能に接続されており、少なくとも１つの延伸除去式粘着ストリップが、ラックを壁に固定するために、支持グリッドと壁との間に配置されている。

Description

本発明は、一般に、壁面取付け式収納物品及び整理物品に関し、より具体的には、浴室又はシャワーで広く使用されている種々の用品を保持するために、例えば浴室の垂直壁面又は浴槽若しくはシャワー室の内表面に粘着によって取り付けることができるワイヤ型の棚組立体に関する。

しばしばシャワーキャディ又はバスキャディと呼ばれるシャワー及び浴槽用の収納装置は、石鹸、シャンプー、並びにシャワー室及び浴槽における他の浴用品などの用品を保持及び／又は収納するために、広く使用されている。収納される用品の重量により、また、釘及びねじなどの機械的締結具を使用してそのような用品をシャワー室又は浴槽に取り付けることは一般に実用的ではないため、そのような装置は、通常、シャワーノズル固定具から吊るされる。そのような装置は、先行技術において既知である。例えば、米国特許第４，９６９，５８０号（ミカエル・エサット（Mikhail Essatt））、米国特許第４，１０８，３１４（ラッカ（Racca））、米国特許第５，２５５，４０１号（サンブルックス（Sambrookes）ら）、及び米国特許第６，５２０，３５１号（ザドロ（Zadro））は、そのような装置を開示している。また、そのような装置を、例えば米国特許第５，２８９，９２７号（エメリー（Emery））に開示されているような吸盤を使用して取り付けることも知られている。

しかしながら、そのような装置には、特定の欠点及び短所がある。例えば、シャワーノズル固定具から吊るされる装置は、大きく邪魔になりがちで、また、そのような装置は、キャディ内の用品をユーザーが手にすることができるように、シャワーヘッドの下のシャワーノズル固定具から下方に吊り下げなければならないため、不安定であり、横向きに揺動するか又はシャワーノズル固定具から滑り落ちる傾向がある。加えて、取付け位置は、シャワーノズル固定具の位置によって限定され、そのため装置を動かすことができず、また、装置は、シャワーヘッドのすぐ下に取り付けられなければならないため、シャワーの使用の邪魔になる傾向がある。それに対して、吸盤で取り付けられる装置は、保持能力が制限され、時間と共にその保持力を失う傾向がある。結果として、吸盤で取り付けられた装置がしばしば機能しなくなり、それによって、装置及びその内容物が、壁から落下してしまう。したがって、シャワー室又は浴槽の壁面に粘着によって取り付けられることができ、安価で、据付が容易で、調節が可能で、かつそのような装置に一般に収納される用品を支持するのに十分な強度で保持する収納装置が求められている。

米国特許第４，９６９，５８０号 米国特許第４，１０８，３１４号 米国特許第５，２５５，４０１号 米国特許第６，５２０，３５１号 米国特許第５，２８９，９２７号 米国特許第４，０２４，３１２号 米国特許第５，５１６，５８１号 米国特許第６，２３１，９６２号 米国特許第６，５６９，５２１号 米国特許第７，０７８，０９３号 ドイツ特許第３３３１０１６号 米国特許第６，９７２，１４１号 米国特許第６，６４１，９１０号 米国特許第６，５４１，０８９号

したがって、シャワー室又は浴槽の壁面に粘着によって取り付けられることができ、安価で、製作と使用が容易で、調節が可能で用途が広く、かつそのような装置に一般に収納される用品を支持するのに十分な強度で保持する収納装置が求められている。

本発明は、例えばシャワー室又は浴槽の壁面に粘着によって取り付けられることができ、安価で、据え付けが容易で、かつそのような装置に一般に収納される用品を支持するのに十分な強度で保持するオーガナイザラック組立体を提供することによって、当該分野における上記に特定した限界を克服する。

一実施形態において、本発明は、外周フレームと、その外周フレームに接続された複数の横断支持部材とを備える支持グリッド構造体と、支持部材に取り外し可能に接続された少なくとも１つの付属品と、ラックを壁面に粘着によって付着させるために支持グリッドと壁との間に配置された少なくとも１つの延伸剥離粘着ストリップとを備える壁面取付け式オーガナイザラック組立体を提供する。一態様において、本発明は、支持グリッドに接続される少なくとも１つの後部プレートを備え、その後部プレートに少なくとも１つの延伸除去式粘着ストリップが接着されるラックを提供する。

特定の態様において、後部プレートは、壁に面する概ね平坦な表面を有し、少なくとも１つの延伸除去式粘着ストリップは、後部プレートの平坦面上に配置されている。別の態様において、支持部材は、一対の離間した概ね平行なロッド部分を備える環状装着ロッドを備えている。一方のロッド部分は後部プレートに接続されており、他方のロッドは外周フレームに接続されている。このようにして、環状装着ロッドは、外周フレームを壁から離間した関係に維持するように働く。

本発明について、添付の図面を参照して更に説明することにする。
取り外し可能な付属品を有する壁面取付け式ワイヤグリッドラック組立体の斜視図。 どのようにしてワイヤグリッドラック組立体が壁面に装着されるかを示す、一部を分解した詳細図。

ここで図面を参照すると、同様の参照符号は、全体を通じて、同様の又は対応する部品を指しており、図１及び２は、石鹸、シャンプーなどの用品を、例えばシャワー室又は浴槽において保持するための、壁に装着されたワイヤグリッドラック組立体２を示している。ラック２は、支持グリッド構造体４と、その支持グリッド構造体４に取り外し可能に接続された複数の付属品６、８、１０、１２、１４と、グリッド構造体４を壁面１８に粘着によって付着するように配置された、延伸除去式粘着ストリップ１６とを備えている。

支持グリッド構造体４は、外周フレーム２０と、その外周フレーム２０に接続された複数の横断支持部材２２とを備えている。外周フレーム２０は、上部レール部分２０ａと、下部レール部分２０ｂと、その上部レール部分２０ａから下部レール部分２０ｂに延びる、対向する側部レール部分２０ｃ、２０ｄとを備えている。図示の実施形態において、支持部材２２は、一方の側部レール部分２０ｃからその反対側の側部レール部分２０ｄに延びる水平ロッドを構成している。

図示の実施形態において、ラック２は、支持グリッド４に接続された後部プレート２４を備えている。後部プレート２４は、壁面１８に面する概ね平坦な表面を有しており、その後部プレートに、延伸除去式粘着ストリップ１６が貼り付けられ、それによって、支持グリッド４が壁面１８に粘着によって付着される。

図示の実施形態において、グリッド構造体４は、３つの環状装着ロッド２６、２８、３０を備えており、これらは、フレーム２０を壁面１８から離間するように働き、また付属品６、８、１０、１２、１４のうちの１つ以上に対する支持部材として働く。各環状装着ロッド２６、２８、３０は、一対の離間した概ね平行なロッド部分２６ａ、２６ｂと、２８ａ、２８ｂと、３０ａ、３０ｂとを備えている。環状ロッド２６を参照すると、一方のロッド部分２６ａは、後部プレート２４に接続されており、他方のロッド部分２６ｂは、外周フレーム２０に接続されており、それによって、環状装着ロッド２６は、外周フレーム２０を、壁面１８から離間した関係に維持するように働く。他方のロッド部分２６ｂは、付属品が取り付けられ得る支持部材として働く。このようにして、装着ロッドの後方部分２６ａ、２８ａ、３０ａは、壁面に隣接して配置され、装着ロッドの前方部分２６ｂ、２８ｂ、３０ｂは、壁面１８と離間した関係に置かれ、付属品６、８、１０、１２、１４が固定され得る支持体として働く。

図示の実施形態において、２つの上部の環状装着ロッド２６、２８は、上部レール部分２０付近の側部レール部分２０ｃの間で延び、後部プレート２４に接続されており、下部の環状装着ロッド３０は、下部レール部分２０ｂ付近の側部レール部分２０ｃの間で延びている。環状装着ロッド２８、３０の間に配置された２つの支持部材２２は、側部レール部分２０ｃ、２０ｄの間で延び、付属品を支持するように働く、単一のロッドである。

図示の実施形態において、各付属品６、８、１０、１２、１４は、支持ロッド２２のうちの一方か又は環状装着ロッド２６、２８、３０のうちの１つの前方部分２６ｂ、２８ｂ、３０ｂのいずれかの上に収まる湾曲した末端部６ａ、８ａ、１０ａ、１２ａ、１４ａを備えている。環状装着ロッド２６、２８、３０の場合、前方及び後方ロッドは、関連する付属品６、８、１０、１２、１４の末端部分６ａ、８ａ、１０ａ、１２ａ、１４ａが通って延びることができる細長い開口部３２を画定するように離間している。

図示の実施形態において、付属品６は、最下方の環状装着ロッド３０に取り付けられた一体型フックである。付属品８は、１個の石鹸を保持するように構成された一体型トレーである。付属品１０は、例えばシャンプー又はコンディショナーのボトルを保持するように設計された一体型棚構造体である。付属品１２は、一対の離間した隆起領域１２ａを備える一体型フックであり、それらの隆起領域１２ａは、通常のカミソリを保持するように構成された、くぼんだ領域をその間に画定している。また、付属品１４は、例えば歯ブラシを保持するように設計されたカップ形状の物品である。

図１に破線で示すように、延伸除去式粘着ストリップ１６が、後部プレート２４と壁面１８との間に配置されており、それによって、ラック２が壁面１８に粘着によって付着される。好適な延伸除去式粘着材は、ミネソタ州セントポール（St. Paul）のスリーエム社（3M Company）からコマンド（COMMAND）の商標標記で入手可能な両面延伸除去式粘着ストリップである。市販のコマンド粘着ストリップは、除去する間ストリップの引張りを促進するために、ストリップの一端が非粘着性のプルタブを備える別個のストリップとして現在製造されている。

延伸除去式粘着材は、保持力が強力であることと、きれいに剥がれ、表面の損傷がないこととを併せ持つ高性能な感圧性粘着材である。両面粘着ストリップ１６は、弾性の裏材を有する延伸除去式粘着テープ、高度に延伸性がありかつ実質的に非弾性の裏材を有する延伸除去式粘着テープ、又は固体の弾性感圧性粘着材を備える延伸除去式粘着テープを含む、従来より知られる延伸除去式粘着テープであってもよいが、好ましくは、耐湿性のある（即ち、水の存在下において及び／又は高湿度環境において保持力を維持する）延伸除去式粘着ストリップである。

本発明の様々な実施形態における使用に好適な具体的なテープには、米国特許第４，０２４，３１２号（コープマン（Korpman））に記載されている弾性の裏材を有する感圧性粘着テープ、米国特許第５，５１６，５８１号（クレッケル（Kreckel）ら）、第６，２３１，９６２号（ブリーズ（Bries）ら）、第６，５６９，５２１号（シェリダン（Sheridan）ら）、及び第７，０７８，０９３号（シェリダンら）に記載されている高度に延伸性がありかつ実質的に非弾性の裏材を有する感圧性粘着テープ、並びにドイツ特許第３３３１０１６号に記載されている固体の弾性感圧性粘着材が挙げられる。他の好適な延伸除去式粘着構造体には、米国特許第６，９７２，１４１号（ブリーズ（Bries）ら）に記載されている分離可能な締結具と、米国特許第６，６４１，９１０号（ブリーズ（Bries）ら）及び第６，５４１，０８９号（ハメルスキー（Hamerski）ら）に記載されている細長い延伸除去式テープ構造体とを備える延伸除去式粘着テープ積層体が挙げられる。

延伸除去式粘着ストリップ１６は、図２に示すように、後部プレート２４が壁面１８に装着されると後部プレート２４によって通常は遮蔽される粘着性の部分１６ａと、後部プレート２４の底部を越えて外向きに延びる非粘着性のプルタブ部分１６ｂとを備えている。図示の実施形態において、ラック２は、後部プレート２４の上に配置された、任意のカバープレート３４を更に備えている。カバープレート３４が、後部プレート２４の上に組み付けられると、カバープレート３４は、延伸除去式粘着ストリップ１６の非粘着性のプルタブ部分１６ｂを遮蔽するように働くが、後部プレート２４から取り外されると、非粘着性のプルタブ１６ｂが見え、粘着ストリップ１６を壁面１８から延伸除去することを望むユーザーが、容易に手で触れることができる。

粘着ストリップ１６が、米国特許第６，９７２，１４１号（ブリーズ（Bries）ら）に記載されているような分離可能な締結具を備えている場合、粘着ストリップ１６は、粘着ストリップの粘着性の部分１６ａと非粘着性のプルタブ部分１６ｂとの双方を後部プレート２４によって遮蔽できるように配置されてもよい。このことが可能になるのは、まず分離可能な締結具によって粘着ストリップを分離し、次いで各残りの半分をそれぞれの表面から延伸除去することによって、各粘着ストリップを除去できるからである。この場合、カバープレート３４は省略されてもよい。

外周フレーム２０と、支持部材２２と、環状装着ロッド２６、２８、３０とを備える支持ラック４は、典型的には、ビニルコーティングされた金属製のロッドなどの金属製ロッドで形成されるが、射出成形された合成プラスチック材料などの任意の好適な材料で形成されてもよい。付属品６、８、１０、１２、１４は、典型的には射出成形された合成プラスチック材料で形成されるが、金属を含めた任意の好適な材料で形成されてもよい。後部プレート２４及びカバープレート３４もまた、金属及び／又は合成プラスチック材料で形成されてもよい。

上述した本発明に対して様々な変更及び修正が、本発明の構想から逸脱することなく成され得ることは、当業者には理解されよう。例えば、ラック２は、各々が２つの粘着ストリップ１６を有する２つの後部プレート２４で装着されて示されているが、１つ以上のそのような装着プレート及び粘着ストリップが使用され得ることが認識されよう。加えて、ラック２は、任意の実用的な数の支持部材２２を備えていてもよいことが認識されよう。したがって、本発明の範囲は、本出願において述べた構造体に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の文言によって述べられた構造体及びそれらの構造体の等価物によってのみ限定されるべきである。

Claims (15)

1. （ａ）外周フレームと、該外周フレームに接続された複数の横断支持部材とを備える支持グリッド構造体と、
   （ｂ）前記支持部材に取り外し可能に接続された少なくとも１つの付属品と、
   （ｃ）ラックを壁面に固定するために前記支持グリッドと壁との間に配置された少なくとも１つの延伸除去式粘着ストリップとを備える、壁面取付け式オーガナイザラック組立体。
2. 前記フレームが、上部レール部分及び下部レール部分と、該上部レール部分から該下部レール部分に延びる対向する側部レール部分とを備える、請求項１に記載のラック。
3. 前記支持部材が、一方の側部レール部分から対向する側部レール部分に延びる支持ロッドを備える、請求項１に記載のラック。
4. 前記ラックが、前記支持グリッドに接続された少なくとも１つの後部プレートを備え、該後部プレートが、前記壁に面する概ね平坦な表面を有し、更に、前記少なくとも１つの延伸除去式粘着材が、前記後部プレートの平坦な表面上に配置されている、請求項１に記載のラック。
5. 前記支持部材が、一対の離間した概ね平行なロッド部分を備える環状装着ロッドを備え、一方のロッド部分は後部プレートに接続され、他方のロッドは前記外周フレームに接続され、それによって、前記環状装着ロッドが、前記外周フレームを前記壁から離間した関係に維持するように作用する、請求項４に記載のラック。
6. 一方は前記上部レール部分付近の前記側部レール部分の間で延び、もう一方は前記下部レール部分付近の前記側部レール部分の間で延びる、一対の環状装着ロッドを備える、請求項５に記載のラック。
7. 前記側部レール部分の間で延び、後部プレートに接続された一対の環状装着ロッドを備える、請求項５に記載のラック。
8. 前記付属品が、前記付属品を支持ロッドから支持するように構成された湾曲した末端部分を備える、請求項１に記載のラック。
9. 前記付属品が一体型フックである、請求項１に記載のラック。
10. 前記付属品が一体型棚構造体である、請求項１に記載のラック。
11. 前記付属品が、石鹸を保持するように構成された一体型トレーである、請求項１に記載のラック。
12. 前記付属品が、一対の離間した隆起領域を備える一体型フックであり、該隆起領域は、通常のカミソリを保持するように構成された、くぼんだ領域をその間に画定する、請求項１に記載のラック。
13. 前記延伸除去式粘着ストリップが、非粘着性のプルタブを一方の端部に備える両面粘着ストリップであり、前記後部プレートが垂直壁面上に装着されると、前記非粘着性のプルタブが、前記後部プレートの前記端部を越えて外側に延び、それによって、前記非粘着性のプルタブが、前記粘着ストリップを前記壁面から延伸除去することを望むユーザーによってアクセスできる、請求項４に記載のラック。
14. 前記後部プレートに取り外し可能に接続されたカバープレートを更に備え、前記カバープレートが前記後部プレートに接続されると、前記カバープレートが、前記延伸除去式粘着ストリップの前記非粘着性のプルタブ部分を隠すように作用する、請求項１３に記載のラック。
15. 前記支持グリッド構造体が、金属製のロッドで形成されており、前記付属品が、射出成形された合成プラスチック材料で形成されている、請求項１に記載のラック。

Images