JP3149552U - ショベル機械用バケットのツース部材固定装置 - Google Patents

ショベル機械用バケットのツース部材固定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ロック部材の不用意な脱落ひいてはツース部材の落下を防止できるショベル機械用バケットのツース部材固定装置を提供する。【解決手段】アダプタ部材5と、ツース部材1と、アダプタ部材とツース部材の何れか一方に設けられロック用貫通孔15を備えた係合凸部11と、何れか他方に設けられ係合凸部が挿入されると共にロック用貫通孔を備えた係合凹部17と、係合凸部のロック用貫通孔内に予め内装される駒部材と、係合凸部を係合凹部に挿入した状態で係合凹部のロック用貫通孔と係合凸部のロック用貫通孔とが重合した部分に挿入され駒部材23による押圧力によって保持されてツース部材をアダプタ部材に固定するロック部材53と、を具備したショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、駒部材は弾性樹脂材料からなる駒部材本体と駒部材本体にその一部を露出した状態で埋設・一体化された単一の板ばね部材とで構成する。【選択図】図3

Description

本考案は、ショベル機械用バケットのツース部材固定装置に係り、特に、ツース部材をアダプタ部材に固定する際に使用する駒部材の構成を改良することにより、ロック部材の不用意な脱落ひいてはツース部材の不用意な落下を防止することができるように工夫したものに関する。
従来のショベル機械用バケットのツース部材固定装置は、例えば、図7乃至図9に示すような構成になっている。まず、図7に示すように、ツース部材101がある。上記ツース部材101には係合凹部103が形成されており、この係合凹部103にはロック用貫通孔105が形成されている。上記係合凹部103の内周面は底面側(図7中左側)が狭くなるようなテーパ形状となっている。上記係合凹部103内には段差107が設けられている。
一方、アダプタ部材109があり、このアダプタ部材109には上記係合凹部103に係合する係合凸部111が形成されている。この係合凸部111にはロック用貫通孔113が設けられている。上記ツース部材101の係合凹部103と上記アダプタ部材109の係合凸部111を係合させたときに、上記ロック用貫通孔113の上記係合凸部111の基部側(図7中右側)の部分と上記ロック用貫通孔105が連通するように構成されている。
又、図7に示すように、上記アダプタ部材109の上記係合凸部111に設けられたロック用貫通孔113内には駒部材115が内装されている。上記駒部材115は、図8及び図9に示すように、駒部材本体117と複数個(図示するものは3個)ローラ123とから構成されている。
上記駒部材本体117は、図8に示すような形状をなしていて、長手方向両側面119、119´は傾斜面となっていて、上記駒部材本体117の図8(a)中左右方向の幅が上記駒部材本体117の底面121側に向かって徐々に小さくなるように形成されている。上記底面121は、図8(b)に示すように、その横断面形状が略半円形状となっている。
又、図8及び図9に示すように、上記駒部材本体117には、既に説明したように、3個のローラ123、123、123が埋設されている。上記ローラ123は円柱状に形成されている。上記ローラ123の軸方向に直交する方向に沿った略1/3の部分は、上記駒部材本体117の上面125から外部に露出している。
又、図9に示すように、上記ローラ123の軸芯位置には貫通孔129が設けられている。上記貫通孔129の内部には上記駒部材本体117を構成している弾性樹脂材料が入り込んでいる。これは、上記駒部材本体117を型により成形する際、該型内部に上記ローラ123を所定の位置・方向で予め設置しておき、その後弾性樹脂材料を該型内部に流し込むことによる。上記貫通孔129内に弾性樹脂材料が入り込んで固化することにより、及びローラ123の外周面と弾性樹脂材とが密着・固化することにより、駒部材本体117と上記ローラ123との一体化がなされる。
又、図7に示すように、上記係合凸部111のロック用貫通孔113及び上記係合凹部103のロック用貫通孔105内にはロック部材127が挿入されていて、それによって、上記ツース部材101が上記アダプタ部材109に着脱可能に固定されている。すなわち、まず、上記ツース部材101と上記アダプタ部材109を上記係合凹部103及び上記係合凸部111を係合させることより一体化する。その際、上記アダプタ部材109のロック用貫通孔113内には駒部材115が予め内装されている。次に、上記ロック用貫通孔113と上記ロック用貫通孔105の連通した部分にロック部材127を挿入し、外部から図示しないハンマ等を使用して叩くことにより押し込む。それによって、上記ツース部材101が上記アダプタ部材109に着脱可能に固定されることになる。
又、上記ツース部材101を上記アダプタ部材109から取り外す場合には、図示しない治具を上記ロック部材127の上記ロック用貫通孔105から外部に露出している面に当接させてハンマ等(図示せず)を用いて叩く。それによって、上記ロック部材127を上記ロック用貫通孔105及び113から取り出す。それによって、ツース部材101をアダプタ部材109より取り外すことができる。
尚、同種のショベル機械用バケットのツース部材固定装置の構成を開示するものとして、例えば、特許文献1がある。
特開平11−107329号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。すなわち、従来の場合には弾性樹脂材料からなる駒部材本体117の弾性復帰力を利用して、ロック部材127を3個のローラ123に係合させた状態で押圧・保持し、それによって、ツース部材101のアダプタ部材109に対する取付状態を保持するような構成になっていた。しかしながら、繰り返し使用していると、駒部材本体117の弾性樹脂材料の劣化(経年変化による劣化、外部からの水、土、ヘドロ等の浸入による劣化等)等が原因となって駒部材本体117の弾性復帰力が低下してしまうことがあった。そのような状態では駒部材本体117の弾性復帰力によるロック部材127の押圧・保持が不十分となり、ロック用貫通孔105及び113からロック部材127が不用意に脱落し、その結果、ツース部材101がアダプタ部材109から脱落してしまうおそれがあった。
又、駒部材本体117の弾性樹脂材料が劣化した場合、ローラ123周辺及びローラ123の貫通孔129内において、弾性樹脂材料がローラ123を十分に保持することができなくなってしまう。そのような場合、ツース部材101をアダプタ部材109から外すべくロック部材127をロック用貫通孔105及び113から取り出すと、その際の衝撃等により複数個のローラ123の一部が駒部材本体117より脱落してしまうことがあった。一部のローラ123が脱落した状態でロック部材127を押し込んでツース部材101をアダプタ部材109に固定し、その状態でショベル機械を使用し続けた場合に、ロック部材127が不用意に脱落し、アダプタ部材109からツース部材101が脱落してしまうことがあった。
本考案はこのような点に基いてなされたもので、その目的とするところは、ロック部材の不用意な脱落ひいてはツース部材の不用意な落下を防止することを可能にするショベル機械用バケットのツース部材固定装置を提供することにある。
上記目的を達成すべく本願考案の請求項1によるショベル機械用バケットのツース部材固定装置は、アダプタ部材と、このアダプタ部材に着脱可能に取り付けられるツース部材と、上記アダプタ部材と上記ツース部材の何れか一方に設けられロック用貫通孔を備えた係合凸部と、上記アダプタ部材と上記ツース部材の何れか他方に設けられ上記係合凸部が挿入されると共にロック用貫通孔を備えた係合凹部と、上記係合凸部のロック用貫通孔内に予め内装される駒部材と、上記係合凸部を上記係合凹部に挿入した状態で上記係合凹部のロック用貫通孔と上記係合凸部のロック用貫通孔とが重合した部分に挿入され上記駒部材による押圧力によって保持されて上記ツース部材を上記アダプタ部材に固定するロック部材と、を具備したショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、上記駒部材は弾性樹脂材料からなる駒部材本体と上記駒部材本体にその一部を露出した状態で埋設・一体化された単一の板ばね部材とから構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項2によるショベル機械用バケットのツース部材固定装置は、請求項1記載のショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、上記板ばね部材の露出した一部は波型に湾曲・形成されており、上記ロック部材の上記板ばね部材側には上記板ばね部材の波型に湾曲・形成された部分と対応する形状の凹凸が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるショベル機械用バケットのツース部材固定装置は、請求項2記載のショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、上記板ばね部材はその横断面形状が略Z字形状をなしていて、上記露出した一部を除いた部分は上記駒部材本体内に深く埋設されていることを特徴とするものである。
又、請求項4によるショベル機械用バケットのツース部材固定装置は、請求項3記載のショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、上記板ばね部材の露出した一部側の端は上記駒部材本体側に屈曲・形成されていて駒部材本体内に埋設されていることを特徴とするものである。
又、請求項5によるショベル機械用バケットのツース部材固定装置は、請求項3記載のショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、上記駒部材本体の上記係合凸部のロック用貫通孔に対する挿入方向に沿った両側部には切欠溝が夫々設けられていることを特徴とするものである。
以上述べたように本願考案の請求項1による固定装置によると、アダプタ部材と、このアダプタ部材に着脱可能に取り付けられるツース部材と、上記アダプタ部材と上記ツース部材の何れか一方に設けられロック用貫通孔を備えた係合凸部と、上記アダプタ部材と上記ツース部材の何れか他方に設けられ上記係合凸部が挿入されると共にロック用貫通孔を備えた係合凹部と、上記係合凸部のロック用貫通孔内に予め内装される駒部材と、上記係合凸部を上記係合凹部に挿入した状態で上記係合凹部のロック用貫通孔と上記係合凸部のロック用貫通孔とが重合した部分に挿入され上記駒部材による押圧力によって保持されて上記ツース部材を上記アダプタ部材に固定するロック部材と、を具備したショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、上記駒部材は弾性樹脂材料からなる駒部材本体と上記駒部材本体にその一部を露出した状態で埋設・一体化された単一の板ばね部材とから構成されているので、駒部材本体による弾性復帰力と板ばね部材による弾性復帰力の両方によってロック部材を押圧・保持することになり、よって、繰り返し使用しても必要な弾性復帰力が損なわれるようなことはなく、ロック部材が不用意に離脱してツース部材がアダプタ部材から外れてしまうようなことを防止することができる。
又、請求項2によるショベル機械用バケットのツース部材固定装置は、請求項1記載のショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、上記板ばね部材の露出した一部は波型に湾曲・形成されており、上記ロック部材の上記板ばね部材側には上記板ばね部材の波型に湾曲・形成された部分と対応する形状の凹凸が設けられているので、上記効果をより高めることができる。
又、請求項3によるショベル機械用バケットのツース部材固定装置は、請求項2記載のショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、上記板ばね部材はその横断面形状が略Z字形状をなしていて、上記露出した一部を除いた部分は上記駒部材本体内に深く埋設されているので、例えば、ツース部材をアダプタ部材に固定する際にロック部材をハンマ等によって打ち込んでも、板ばね部材が駒部材本体から剥離してしまうようなことはない。
又、請求項4によるショベル機械用バケットのツース部材固定装置は、請求項3記載のショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、上記板ばね部材の露出した一部側の端は上記駒部材本体側に屈曲・形成されていて駒部材本体内に埋設されているので、これによっても、板ばね部材が駒部材本体より剥離してしまうようなことを確実に防止することができる。
又、請求項5によるショベル機械用バケットのツース部材固定装置は、請求項3記載のショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、上記駒部材本体の上記係合凸部のロック用貫通孔に対する挿入方向に沿った両側部には切欠溝が夫々設けられているので、それによって、駒部材本体ひいては駒部材がより弾性変形し易い構成とすることができる。
本考案の一実施の形態を示す図で、ショベル機械のバケット部分の全体構成を示す斜視図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、ショベル機械用バケットのツース部材固定装置の分解斜視図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、ツース部材をアダプタ部材に着脱可能に固定した状態におけるツース部材固定装置の断面図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、図4(a)は駒部材の正面図であり、図4(b)は駒部材の側面図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、駒部材の斜視図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、駒部材の図4(b)におけるVI−VI断面図である。 従来のショベル機械用バケットのツース部材固定装置の断面図である。 従来のショベル機械用バケットのツース部材固定装置に用いられる駒部材を示す図で、図8(a)は正面図、図8(b)は側面図である。 従来のショベル機械用バケットのツース部材固定装置に用いられる駒部材を示す図で、図8(b)のIX−IX断面図である。
以下、図1乃至図6を参照して、本考案の一実施の形態を説明する。まず、ショベル機械のバケット本体1がある。上記バケット本体1のエッジ部3には、図1に示すように、複数個(この実施の形態の場合には5個)のアダプタ部材5が溶接・固定されており、これら5個のアダプタ部材5にはツース部材7が夫々着脱可能な状態で取付・固定されている。
上記アダプタ部材5は、図2に示すように、アダプタ部材本体9と係合凸部11とから構成されている。上記アダプタ部材本体9の上記係合凸部11の反対側には取付溝13が設けられている。この取付溝13内に既に説明したバケット本体1のエッジ部3が差し込まれることになり、その状態で溶接・固定されることになる。
上記係合凸部11は上記アダプタ本体9側に向かってその横断面積が徐々に大きくなるようなテーパ状に形成されている。上記係合凸部11にはロック用貫通孔15が形成されている。上記ロック用貫通孔15の上記係合凸部11の先端側は後述する駒部材が内装される駒部材収納部15aとなっている。又、上記ロック用貫通孔15の上記係合凸部11の基部側は後述するロック部材が挿入されるロック部材収納部15bとなっている。
上記ツース部材7には、図2及び図3に示すように、上記アダプタ部材本体9側の係合凸部11が係合する係合凹部17が形成されている。上記係合凹部17にはロック用貫通孔19が形成されている。上記係合凹部17は上記アダプタ部材側に開口しており、その横断面席が開口側に向かって徐々に広くなるようにテーパ状に形成されている。
上記アダプタ部材5の係合凸部11と上記ツース部材7の係合凹部17を係合させた状態で、上記ロック用貫通孔19は上記係合凸部11のロック用貫通孔15のロック部材収納部15bと連通するような位置に形成されている。
又、図3に示すように、上記アダプタ部材5と上記ツース部材7は上記係合凸部11と上記係合凹部17を係合させることにより一体化されている。又、上記アダプタ部材5の係合凸部11のロック用貫通孔15の駒部材収納部15aには駒部材23が内装されている。上記駒部材23は駒部材本体25と板ばね部材27から構成されている。
上記駒部材本体25は、弾性樹脂材料からなり、図4に示すような形状をしている。図4(a)において長手方向両側面29、29´は傾斜面となっていて、上記駒部材本体25の図4(a)中左右方向の幅が上記駒部材本体25の底面31側に向かって徐々に狭くなるように形成されている。上記駒部材本体25の上記側面29、29´には切欠溝35、35´が夫々設けられている。上記切欠溝35、35´は、図4(a)中紙面と平行な断面が三角形となっていて、その三角形の頂点を上記駒部材本体25の内側に向けた形状となっている。上記駒部材本体25の上記底面31の横断面形状は、図4(b)に示すように、略半円形状となっている。
又、図3及び図4に示すように、上記板ばね部材27は上記駒部材本体25に埋設されている。上記板ばね部材27は、例えば、金属製の平板状の材料を折り曲げて成形したものである。又、図6に示すように、上記板ばね部材27は、その横断面形状が略Z字形状をなしていて、波型部43と中央部45とベース部49とから構成されている。上記波型部43は上記駒部材本体25より露出していて、3つの山部39、39、39及び2つの谷部41、41を有する構成になっている。又、上記板ばね部材27の一方の端37は上記ベース部49の方向に向かって屈曲・形成されており、上記板ばね部材27の他方の端47は上記波型部43の方向に向かって屈曲・形成されている。
又、図6に示すように、上記板ばね部材27の波型部43は上記板ばね部材27の中央部45と反対側の面を露出させた状態で上記駒部材本体25に埋設されている。又、上記板ばね部材27の一方の端37、上記板ばね部材27の中央部45、上記板ばね部材27のベース部49及び上記板ばね部材の他方の端47は、上記駒部材本体25内部に埋設されている。又、上記板ばね部材27の波型部43における上記板ばね部材27の中央部45側の面は上記駒部材本体25に密着した状態となっている。又、上記駒部材本体25に設けられた切欠溝35は上記板ばね部材27の一方の端37と上記板ばね部材27の中央部45との間に位置し、上記駒部材本体25に設けられた切欠溝35´は上記板ばね部材27の中央部45と上記板ばね部材27のベース部49の間に位置している。
又、図3に示すように、上記係合凸部11に設けられた上記ロック用貫通孔15の上記ロック部材収納部15b及び上記係合凹部17のロック用貫通孔19にはロック部材53が挿入されており、それによって、ツース部材7をアダプタ部材5に取付・固定しているものである。すなわち、上記ツース部材7の係合凹部17に上記アダプタ部材の上記係合凸部11を係合させる。その際、上記駒部材23が上記係合凸部11に設けられた上記ロック用貫通孔15内の上記駒部材収納部15aに内装されている。その状態で、上記ロック用貫通孔15の上記ロック部材収納部15b及び上記係合凹部17のロック用貫通孔19にロック部材53を挿入して、外部から図示しないハンマ等を使用して叩いて押し込む。それによって、上記ツース部材7が上記アダプタ部材5に固定されることになる。
上記ロック部材53には、上記ロック部材収納部15bへ挿入された際上記駒部材23の板ばね部材27の波型部43と当接し、該波型部43の形状に対応する凹凸部55が形成されている。すなわち、4個の凸部56とそれら4個の凸部55相互間に形成された3個の凹部58とから形成されている。
以上の構成を基にその作用を説明する。まず、アダプタ部材5の係合凸部11のロック用貫通孔15の駒部材収納部15aに駒部材23を予め内装しておく。次に、ツース部材7の係合凹部17とアダプタ部材5の係合凸部11を係合させる。それによって、上記係合凸部11のロック用貫通孔15のロック部材収納部15bと上記係合凹部17のロック用貫通孔19が連通した状態となる。次に、上記ロック部材収納部15bとロック用貫通孔19が連通した部分にロック部材53を挿入する。そして、図示しないハンマによって上記ロック部材53を叩きながら押し込む。
上記ロック部材53を押し込むことにより板ばね部材27及び駒部材本体25が弾性変形する。その弾性復元力によって、上記ロック部材53は上記ツース部材7のロック用貫通孔19の上記アダプタ部材5側の内周面に押圧され、その結果、上記ツース部材7と上記アダプタ部材5は強固に固定されることになる。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することかできる。
まず、駒部材本体25による弾性復帰力と板ばね部材27による弾性復帰力の両方によってロック部材53を押圧・保持する構成になっているので、繰り返し使用することにより駒部材本体25が劣化しても必要な弾性復帰力が損なわれるようなことはなく、よって、ロック部材53が不用意に離脱してツース部材7がアダプタ部材9から外れてしまうようなことを防止することができる。
又、上記駒部材23の板ばね部材27は従来個々に設置されていたローラと異なり単一部材として構成されていて、且つ、その全長の略3分の2を駒部材本体25内に深く埋設されている。そのため、上記駒部材本体25の弾性樹脂材料が劣化した場合でも、ツース部材7をアダプタ部材9から取り外す際のロック部材53の取出作業により板ばね部材27が駒部材本体25から不用意に離脱してしまうようなことはない。
又、板ばね部材27が不用意に離脱してしまうことはないので、上記ロック部材53を用いて上記ツース部材7を上記アダプタ部材9に再度装着してショベル機械を使用した場合にも、上記ロック部材53が不用意に離脱して上記ツース部材7が上記アダプタ部材9から外れてしまうようなことを防止することができる。
又、上記板ばね部材27の一方の端37は上記駒部材本体25側に屈曲・形成されていて上記駒部材本体25内に埋設されているので、それによっても、上記板ばね部材27が上記駒部材本体25より剥離してしまうことを防止することができる。
又、上記駒部材本体25には切欠溝35、35´が設けられている。これにより、上記駒部材本体25ひいては上記駒部材23がより弾性変形し易くなり、必要な弾性復帰力を得易くなると共に上記ロック部材53の挿入・取出作業も容易になる。
尚、本考案は前記一実施の形態に限定されるものではない。
例えば、板ばね部材及びロック部材が当接する部分の凹凸の個数を増減させたり形状を変更したりすることが考えられる。
又、板ばね部材の全体的な形状もZ字型に限らず、弾性変形しやすい折り曲げられた形状とすることが考えられる。
又、前記一実施の形態ではアダプタ部材側に係合凸部を設けツース部材側に係合凹部を設けたが、アダプタ部材側に係合凹部を設けツース部材側に係合凸部を設けてもよい。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
本考案は、ツース部材をアダプタ部材に固定する際に使用する駒部材の構成を改良することにより、ロック部材の不用意な脱落ひいてはツース部材の不用意な落下を防止することができるように工夫したショベル機械用バケットのツース部材固定装置に関し、特に過酷な環境下で頻繁に使用されるショベル機械用バケットのツース部材固定装置に好適である。
1 バケット本体
5 アダプタ部材
7 ツース部材
11 係合凸部
15 ロック用貫通孔
17 係合凹部
19 ロック用貫通孔
23 駒部材
25 駒部材本体
27 板ばね部材
35、35´ 切欠溝
37 板ばね部材の一方の端
43 波型部
53 ロック部材
55 凹凸部

Claims (5)

  1. アダプタ部材と、このアダプタ部材に着脱可能に取り付けられるツース部材と、上記アダプタ部材と上記ツース部材の何れか一方に設けられロック用貫通孔を備えた係合凸部と、上記アダプタ部材と上記ツース部材の何れか他方に設けられ上記係合凸部が挿入されると共にロック用貫通孔を備えた係合凹部と、上記係合凸部のロック用貫通孔内に予め内装される駒部材と、上記係合凸部を上記係合凹部に挿入した状態で上記係合凹部のロック用貫通孔と上記係合凸部のロック用貫通孔とが重合した部分に挿入され上記駒部材による押圧力によって保持されて上記ツース部材を上記アダプタ部材に固定するロック部材と、を具備したショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、
    上記駒部材は弾性樹脂材料からなる駒部材本体と上記駒部材本体にその一部を露出した状態で埋設・一体化された単一の板ばね部材とから構成されていることを特徴とする固定装置。
  2. 請求項1記載のショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、
    上記板ばね部材の露出した一部は波型に湾曲・形成されており、
    上記ロック部材の上記板ばね部材側には上記板ばね部材の波型に湾曲・形成された部分と対応する形状の凹凸が設けられていることを特徴とするショベル機械用バケットのツース部材固定装置。
  3. 請求項2記載のショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、
    上記板ばね部材はその横断面形状が略Z字形状をなしていて、上記露出した一部を除いた部分は上記駒部材本体内に深く埋設されていることを特徴とするショベル機械用バケットのツース部材固定装置。
  4. 請求項3記載のショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、
    上記板ばね部材の露出した一部側の端は上記駒部材本体側に屈曲・形成されていて駒部材本体内に埋設されていることを特徴とするショベル機械用バケットのツース部材固定装置。
  5. 請求項3記載のショベル機械用バケットのツース部材固定装置において、
    上記駒部材本体の上記係合凸部のロック用貫通孔に対する挿入方向に沿った両側部には切欠溝が夫々設けられていることを特徴とするショベル機械用バケットのツース部材固定装置。

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JP2011042976A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Heat Parts:Kk ショベル機械用バケットのツース部材固定装置

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