JP5877430B1 - ツース盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】ツース盤のバケットからの脱落を確実に防止する。【解決手段】ツース盤11は、ショベル機械用のバケット1の先端側に装着され、互いに側方に隣接して配列される複数のツース盤11,12,13のうち、当該ツース盤の列における一端側に配置される。ツース盤11の裏側には、当該ツース盤11の第1平板状部21に対向して側方に突出すると共に、隣接する中央ツース盤12の第2段差部33に係合することによって、当該ツース盤11の脱落を防止する第2ストッパ部25が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、ショベル機械用のバケットの先端に装着されるツース盤に関する。
例えばパワーショベルやショベルローダなどのショベル機械のバケットには、その先端に複数のアダプタの基部が所定の間隔で固着されている。各アダプタの先端側には、複数のツース盤がそれぞれ装着される(例えば特許文献1等参照)。ツース盤は、掘削した土砂などの整地や運搬車などへの積み込み等に利用される。
ツース盤の基端側中央部分には、凹嵌部が形成されている。そして、ツース盤は、凹嵌部をアダプタに嵌め付けた状態で、固定手段としてのロックピンが差し込まれることにより、当該アダプタに一体に固定される。
バケットの底部先端には、複数のツース盤が横並び状態で配置される。すなわち、バケットの底部先端には、正面から見て右端に装着される右側ツース盤と、左端に装着される左側ツース盤と、左側ツース盤及び右側ツース盤の間に配置される複数の中央ツース盤とが装着される。例えば、左側ツース盤の側部又は右側ツース盤の側部と、中央ツース盤の側部とには、互いに対向する表側平板部及び裏側平板部からなる連結部が形成されている。連結部には、隣に配置される他のツース盤の平板状部が挟み込まれる。
ここで、ツース盤を長期に亘って使用すると、ツース盤本体、アダプタ及びロックピンの接触部分が摩耗してロックピンが抜け落ちてしまう場合がある。その結果、ツース盤がバケットから脱落してしまうおそれがある。
そこで、例えば、左側ツース盤及び中央ツース盤に対し、右隣のツース盤の表側平板部を下方から支持する凸状部を設けることが一般に知られている。そのことにより、右側ツース盤及び中央ツース盤は、ロックピンが抜け落ちた場合でもバケットから脱落しにくくなる。
しかし、この場合、従来は左側ツース盤に対する脱落防止対策が無く、左側ツース盤については、ロックピンが抜けると脱落してしまうことが避けられなかった。
この問題に対し、特許文献1には、左側ツース盤における右平板状部の裏側にL字状のストッパを形成し、その右隣りの中央ツース盤における裏側平板部の上端に、上記ストッパを係合させることが開示されている。この構成によって、左側ツース盤の脱落を防止しようとしている。
実用新案登録第3146193号公報
ところで、通常、互いに隣り合うツース盤は、一方のツース盤の平板状部と他方のツース盤の連結部との重なり幅が変化できるようになっている。そのことによって、ツース盤は、アダプタのピッチが異なる複数種類のバケットに対して装着可能となっている。
しかし、上記特許文献1のツース盤では、ツース盤の平板状部と連結部との重なり幅が狭い場合(つまり、アダプタのピッチが広い場合)、平板状部の裏側に形成されているストッパと、連結部における裏側平板部の上端との重なり幅も狭くなるので、ストッパと裏側平板部の上端との係合状態が浅くなり不安定になってしまう。よって、特許文献1のストッパでは、依然として左側ツース盤が脱落してしまうおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、互いに連接するツース盤の列における一端側に配置されるツース盤について、バケットからの脱落を確実に防止しようとすることにある。
本発明に係るツース盤は、ショベル機械用のバケットの先端側に装着され、互いに側方に隣接して配列される複数のツース盤のうち、当該ツース盤の列における一端側に配置されるツース盤であって、上記複数のツース盤は、側部に平板状部が形成されると共に、該平板状部の重なり幅が増減可能となっており、当該ツース盤の上記平板状部である第1平板状部は、上記バケットの内側に面した側である表側に第1段差部が形成されており、当該ツース盤に隣接する中央ツース盤の表側には、該中央ツース盤の上記平板状部である第2平板状部に対向して側方に延びると共に、上記第1段差部に係合することによって、該中央ツース盤の脱落を防止する第1ストッパ部が形成されており、上記第2平板状部は、上記バケットの外側に面した側である裏側に、第2段差部が形成されており、当該ツース盤の裏側には、上記第1平板状部に対向して側方に突出すると共に、上記第2段差部に係合することによって、当該ツース盤の脱落を防止する第2ストッパ部が形成されている。
上記第2ストッパ部は、当該ツース盤の先端側へ向かって断面が小さくなるテーパ状に形成されていることが好ましい。
上記第2ストッパ部と所定の間隔で設けられ、上記第1平板状部に対向すると共に上記第2ストッパ部に沿って延びる支持部を備え、上記支持部及び上記第2ストッパ部と、上記第1平板状部との間で、上記中央ツース盤の第2平板状部を挟み込むように構成されていてもよい。
上記第2ストッパ部は、上記バケット先端のエッジを裏側から覆うカバー状に形成されていてもよい。
本発明によれば、当該ツース盤の表側では、中央ツース盤の第1ストッパ部が当該ツース盤の第1段差部に係合して支持されるので、中央ツース盤の脱落を防止できる。さらに、当該ツース盤の裏側では、第2ストッパ部が中央ツース盤の第2段差部に係合して支持されるので、当該ツース盤の脱落を防止できる。しかも、第2ストッパ部が側方に突出しているので、当該ツース盤と中央ツース盤との平板状部の重なり幅が狭くなった場合であっても、第2ストッパ部を第2段差部に対して十分に深く係合させることができる。よって、当該ツース盤のバケットからの脱落を確実に防止することができる。
また、第2ストッパ部がテーパ状に形成されていれば、当該ツース盤が土砂等を掘削する際に第2ストッパ部が土砂等から受ける摩擦抵抗を低減できる。よって、当該ツース盤の寿命を向上させることが可能となる。
また、第2ストッパ部と所定の間隔で設けられた支持部を備え、支持部及び第2ストッパ部と、第1平板状部との間で、中央ツース盤の第2平板状部を挟み込むようにすれば、中央ツース盤に対する当該ツース盤のぐらつきが抑制されるので、当該ツース盤の脱落をより好適に防止できる。
また、第2ストッパ部をカバー状に形成すれば、第2ストッパ部によってバケット先端のエッジを裏側から覆うことができるので、当該ツース盤が土砂等を掘削する際にバケット先端のエッジを保護することができる。
図1は、ピッチが広い配置でバケットに装着されたツース盤を示す正面図である。 図2は、ピッチが狭い配置でバケットに装着されたツース盤を示す正面図である。 図3は、図2に示されるツース盤の背面図である。 図4は、互いに隣接する右側ツース盤及び中央ツース盤を示す斜視図である。 図5は、本実施形態1における右側ツース盤を示す正面図である。 図6は、本実施形態1における右側ツース盤を示す斜視図である。 図7は、本実施形態1における右側ツース盤を示す背面図である。 図8は、本実施形態1における右側ツース盤を示す左側面図である。 図9は、本実施形態1における右側ツース盤を示す平面図である。 図10は、中央ツース盤を示す正面図である。 図11は、中央ツース盤を示す平面図である。 図12は、左側ツース盤を示す正面図である。 図13は、本実施形態2における右側ツース盤を示す正面図である。 図14は、本実施形態2における右側ツース盤を示す背面図である。 図15は、本実施形態2における右側ツース盤を示す左側面図である。 図16は、本実施形態2における右側ツース盤を示す平面図である。 図17は、本実施形態3における右側ツース盤を示す正面図である。 図18は、本実施形態3における右側ツース盤を示す背面図である。 図19は、本実施形態3における右側ツース盤を示す左側面図である。 図20は、本実施形態3における右側ツース盤を示す平面図である。 図21は、その他の実施形態における第2ストッパ部及び第2平板状部を示す断面図である。 図22は、その他の実施形態におけるバケットに装着されたツース盤の背面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《実施形態1》
図1及び図2は、ショベル機械用のバケット1における先端側に装着された複数のツース盤11,12,13を示している。各ツース盤11,12,13は、例えば鋳鉄によって形成されている。バケット1の先端であるエッジ3には、複数のアダプタ2が所定の間隔で溶接等により固着されている。各ツース盤11,12,13は、アダプタ2を介してバケット1に装着されている。
アダプタ2のピッチは、バケット1の大きさ等に応じて異なっている。図1はアダプタ2のピッチが比較的広い場合を示し、図2はアダプタ2のピッチが比較的狭い場合を示している。図3は、図2に示すツース盤を裏側から見た背面図である。図4は、互いに隣接するツース盤11,12を示す斜視図である。
本明細書では、バケット1の内側に面した側(例えば図1で紙面表側)を「表側」と称し、バケット1の外側に面した側(例えば図1で紙面裏側、図3で紙面表側)を「裏側」と称する。また、一列に並ぶツース盤11,12,13の配列方向を「側方」と称する。
複数のツース盤11,12,13は、互いに側方に隣接して配列されている。本発明に係るツース盤11は、このツース盤11,12,13の列における一端側に配置されており、本実施形態では、表側から見て右端に設けられた右側ツース盤11である。また、このツース盤11,12,13の列には、表側から見て左端に設けられた左側ツース盤13と、左側ツース盤13及び右側ツース盤11の間に配置された2枚の中央ツース盤12とが含まれる。
このように、複数のツース盤11,12,13は、4枚構成でバケット1に装着されることにより、例えば地均し板として機能するようになっている。尚、ツース盤11,12,13の枚数は4枚に限らず、バケット先端の幅に応じて複数枚であればよい。すなわち、中央ツース盤12は1枚以上あればよい。
図5〜図9は右側ツース盤11を示し、図10及び図11は中央ツース盤12を示している。また、図12は左側ツース盤13を示している。本明細書では、例えば図5における上下方向を単に「上下方向」と称する。
図1〜図12に示すように、右側ツース盤11、中央ツース盤12及び左側ツース盤13は、それぞれ全体として板状に形成されており、その上端側(言い換えれば基端側)の中央部分には膨出部5が形成されている。一方、各ツース盤11,12,13の下端部(言い換えれば先端部)には、図5、図10及び図12に示すように、板状の刃部7が形成されている。
膨出部5は、ツース盤11,12,13の表側及び裏側にそれぞれ膨出しており、図9に示すように、アダプタ2が嵌挿される凹陥部4を有している。凹陥部4は、膨出部5の上端で開口している。膨出部5には、各ツース盤11,12,13をアダプタ2に固定するためのピン穴6が形成されている。一方、アダプタ2には、ピン穴6に対応した穴部(図示省略)が形成されている。そうして、凹陥部4にアダプタ2が嵌挿され、ピン穴6がアダプタ2の穴部に連続するように位置づけられた状態で、これらピン穴6及び穴部にロックピン(図示省略)を打ち込んで嵌挿させる。そのことにより、ツース盤11,12,13は、アダプタ2に連結固定される。
また、ツース盤11,12,13には、左右の側部に平板状部20,21,31,16,41,46が形成されている。すなわち、図5〜図9に示すように、右側ツース盤11は、膨出部5の右側に形成された右平板状部20と、膨出部5の左側に形成された左平板状部(第1平板状部)21とを備えている。さらに、右側ツース盤11の左平板状部21には、表側の先端側部分で盛り上がった第1段差部22が形成されている。また、右平板状部20には、裏側の先端側部分で盛り上がった第3段差部23が形成されている。
中央ツース盤12は、図10及び図11に示すように、膨出部5の左側部に形成された左平板状部31と、膨出部5の右側部に形成された右平板状部(第2平板状部)16と備えている。さらに、右平板状部16には、裏側の先端側部分で盛り上がった第2段差部33が形成されている。また、中央ツース盤12の左平板状部31には、表側の先端側部分で盛り上がった第4段差部32が形成されている。
中央ツース盤12の表側には、右平板状部(第2平板状部)16に対向して側方に延びる第1ストッパ部15が形成されている。本実施形態の第1ストッパ部15は、その上端部分が右平板状部16よりも上側に延びており、右平板状部16とバケット1のエッジ3との隙間を覆うように構成されている。そのことにより、バケット1にすくい取った土砂が右平板状部16とバケット1との隙間から漏れ出ないようにしている。
そして、第1ストッパ部15は、隣接する右側ツース盤11の第1段差部22、又は隣接する中央ツース盤12の第4段差部32に係合することによって、中央ツース盤12の脱落を防止するようになっている。
また、中央ツース盤12の第1ストッパ部15及び右平板状部16は、隣接する右側ツース盤11の左平板状部21、又は隣接する中央ツース盤12の左平板状部31を挟み込んで連結する連結部17を構成している。
そして、本発明の主たる特徴として、図5〜図9に示すように、右側ツース盤11の裏側には、左平板状部(第1平板状部)21に対向して側方に突出する第2ストッパ部25が形成されている。第2ストッパ部25は、図3及び図4に示すように、隣接する中央ツース盤12の第2段差部33に係合することによって、右側ツース盤11の脱落を防止するようになっている。
第2ストッパ部25の基端は、膨出部5と一体に形成されている。一方、第2ストッパ部25の先端は、左平板状部21の側端よりも側方(つまり中央ツース盤12側)に突出して延びている。第2ストッパ部25は、右側ツース盤11の先端側へ向かって断面が小さくなるテーパ状に形成されている。
左側ツース盤13は、図12に示すように、膨出部5の左側部に形成された左平板状部41と、膨出部5の右側部に形成された右平板状部46と備えている。左側ツース盤13の左平板状部41には、表側の先端側部分で盛り上がった第5段差部42が形成されている。一方、左側ツース盤13の右平板状部46には、図3に示すように、裏側の先端側部分で盛り上がった第6段差部43が形成されている。
左側ツース盤13の表側には、右平板状部46に対向して側方に延びる第3ストッパ部45が形成されている。本実施形態の第3ストッパ部45は、上記第1ストッパ部15と同様に、その上端部分が右平板状部46よりも上側に延びており、右平板状部46とバケット1のエッジ3との隙間を覆うように構成されている。
そして、第3ストッパ部45は、図1及び図2に示すように、隣接する中央ツース盤12の第4段差部32に係合することによって、左側ツース盤13の脱落を防止するようになっている。また、左側ツース盤13の第3ストッパ部45及び右平板状部46は、隣接する中央ツース盤12の左平板状部31を挟み込んで連結する連結部47を構成している。
右側ツース盤11と中央ツース盤12とを連結する連結部17,27では、右側ツース盤11の左平板状部21と、中央ツース盤12の右平板状部16とが重なっている。中央ツース盤12同士を連結する連結部17では、右側の中央ツース盤12における左平板状部31と、左側の中央ツース盤12における右平板状部16とが重なっている。さらに、左側ツース盤13と中央ツース盤12とを連結する連結部47では、中央ツース盤12の左平板状部31と、左側ツース盤13の右平板状部46とが重なっている。
そして、図1及び図2に示すように、ツース盤11,12,13は、各平板状部21,16,31,46の重なり幅が増減可能となっている。このため、ツース盤11,12,13は、アダプタ2のピッチが異なる複数種類のバケット1に対応して装着できる。
上記ツース盤11,12,13をバケット1に装着する場合、まず、左側ツース盤13を左端のアダプタ2に装着した状態で、ロックピンをピン穴6に打ち込む。そのことにより、左側ツース盤13をアダプタ2に固定する。
次に、中央ツース盤12を、左側ツース盤13に隣接する位置でアダプタ2に装着する。このとき、中央ツース盤12の左平板状部31を、左側ツース盤13の連結部47に差し込む。そして、この状態でロックピンをピン穴6に打ち込むことにより、中央ツース盤12をアダプタ2に固定する。
次に、右側ツース盤11の左平板状部21を、他の中央ツース盤12の連結部17に差し込むことにより、これら右側ツース盤11と他の中央ツース盤12とを予め連接させておく。このとき、中央ツース盤12の右平板状部16は、右側ツース盤11の連結部27に差し込まれることとなる。
続いて、この連接状態とした右側ツース盤11及び他の中央ツース盤12を、先にアダプタ2に固定した中央ツース盤12の右側方で同時にアダプタ2に装着する。そして、各ピン穴6にロックピンを打ち込むことにより、この右側ツース盤11及び他の中央ツース盤12をアダプタ2に固定する。このようにして、各ツース盤11,12,13をバケット1に装着する。
ところで、バケット1に装着したツース盤11,12,13を長期に亘って使用すると、ロックピン等が損耗してツース盤11,12,13及びアダプタ2から抜け落ちてしまう場合がある。しかし、ロックピンが左側ツース盤13から抜け落ちた場合は、左側ツース盤13の第3ストッパ部45が、その右隣りの中央ツース盤12の段差部32に係合して支持されるので、左側ツース盤13のバケット1からの脱落を防止することができる。
また、左側ツース盤13の右隣りの中央ツース盤12については、その第1ストッパ部15が、さらにその右隣りの中央ツース盤12(図1に示される2つの中央ツース盤12のうち右側の中央ツース盤12)の段差部32に係合して支持される。さらに、この右側の中央ツース盤12については、その第1ストッパ部15が右側ツース盤11の段差部22に係合して支持される。よって、ロックピンが抜け落ちた場合であっても、これら2つの中央ツース盤12は、バケット1からの脱落が防止される。
そして、右側ツース盤11については、ロックピンが抜け落ちた場合に、隣接する中央ツース盤12の第2段差部33に第2ストッパ部25が係合して支持される。そのため、ロックピンが抜け落ちた場合であっても、右側ツース盤11のバケット1からの脱落を防止することができる。
しかも、第2ストッパ部25が右側ツース盤11における左平板状部21の側端よりも側方に突出して延びているので、この右側ツース盤11及び中央ツース盤12の各平板状部16,21の重なり幅が狭くなった場合であっても、第2ストッパ部25を第2段差部33に対して十分に深く係合させることができる。よって、右側ツース盤11のバケット1からの脱落を確実に防止することができる。
また、中央ツース盤12の連結部17によって右側ツース盤11の左平板状部21を挟み込むと同時に、右側ツース盤11の連結部27によって中央ツース盤12の右平板状部16を挟み込む構成としたので、中央ツース盤12に対する右側ツース盤11のぐらつきを好適に抑制できる。その結果、ロックピン等の損耗が抑えられるので、ロックピンを抜け落ちにくくすることもできる。
さらに、第2ストッパ部25を右側ツース盤11の先端側へ向かって断面が小さくなるテーパ状に形成したので、この右側ツース盤11が土砂等を掘削する際に第2ストッパ部25が土砂等から受ける摩擦抵抗を低減できる。よって、右側ツース盤11の寿命を向上させることができる。
また、第2段差部33等の各段差部22,23,32,33,42,43は、各平板状部16,20,21,31,41,46における先端側の厚みを大きくして補強するために盛り上がった形状となっている。本実施形態では、このように右平板状部16を補強している第2段差部33を利用して、右側ツース盤11の脱落を防止することができる。
《実施形態2》
図13〜図16は、実施形態2における右側ツース盤51を示している。図13〜図16は、それぞれ右側ツース盤51の正面図、背面図、左側面図、及び平面図である。尚、以降の各実施形態では、上記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態における右側ツース盤51は、上記実施形態1における第2ストッパ部25と同様の第2ストッパ部52と、この第2ストッパ部52と所定の間隔で設けられ、左平板状部(第1平板状部)21に対向すると共に第2ストッパ部52に沿って側方に延びる支持部53を備えている。
すなわち、第2ストッパ部52の基端は、膨出部5と一体に形成されている。一方、第2ストッパ部52の先端は、左平板状部21の側端よりも側方(つまり中央ツース盤12側)に突出して延びている。第2ストッパ部52は、右側ツース盤11の先端側へ向かって断面が小さくなるテーパ状に形成されている。
支持部53は、第2ストッパ部52の上側に配置されると共に、その基端が膨出部5と一体に形成されている。一方、支持部53の先端は、左平板状部21の側端よりも側方へ突出して延びている。支持部53の厚み(図14で紙面に直交する方向の厚み)は、第2ストッパ部52の上端における厚みと略同じになっている。
このようにして、右側ツース盤51は、支持部53及び第2ストッパ部52と、左平板状部21との間で、中央ツース盤12の右平板状部(第2平板状部)16を挟み込むように構成されている。すなわち、本実施形態における連結部27は、支持部53と、第2ストッパ部52と、左平板状部21とによって構成されている。
したがって、本実施形態によると、右側ツース盤51の連結部27として、第2ストッパ部52だけでなく支持部53をも設けるようにしたので、この連結部27により中央ツース盤12の右平板状部16をより強固に挟み込むことができる。よって、中央ツース盤12に対する右側ツース盤51のぐらつきを確実に抑制して、右側ツース盤51の脱落をより好適に防止することができる。
《実施形態3》
図17〜図20は、実施形態3における右側ツース盤61を示している。図17〜図20は、それぞれ右側ツース盤61の正面図、背面図、左側面図、及び平面図である。
本実施形態における右側ツース盤61は、中央ツース盤12の第4段差部32に係合する第2ストッパ部62を備えている。そして、第2ストッパ部62は、バケット1先端のエッジ3を裏側から覆うカバー状に形成されている。
すなわち、第2ストッパ部62は、右側ツース盤61の左平板状部(第1平板状部)21に対向した状態で、側方に突出すると共に基端側(つまりバケット1側)にも突出して延びる板状に形成されている。そして、第2ストッパ部62の表面は、右側ツース盤11の先端側へ向かって左平板状部21側へ傾斜する傾斜面となっている。
したがって、本実施形態によると、第2ストッパ部62を設けることにより、右側ツース盤11の脱落を防止しながらも土砂の掘削等の際にバケット1のエッジ3を保護することができる。しかも、第2ストッパ部62の表面を傾斜面としたので、第2ストッパ部25が土砂等から受ける摩擦抵抗を低減できる。よって、右側ツース盤11の寿命が向上することとなる。
《その他の実施形態》
図21及び図22は、その他の実施形態を示している。図21は、第2ストッパ部25及び右平板状部(第2平板状部)16の断面を示している。また、図22は、バケット1に装着されたツース盤11,12,13の背面図である。
上記実施形態1〜3では、中央ツース盤12における右平板状部16の裏側で盛り上がった第2段差部33に対し、右側ツース盤11の第2ストッパ部25,52,62を係合させる構成としたが、本発明における第2段差部はこのような形状に限定されない。
例えば、図21に示すように、中央ツース盤12における右平板状部16の裏側に側方に延びる溝70を形成し、その溝70の側面が第2段差部33を構成するようにしてもよい。
この場合、第2ストッパ部25は、溝70に嵌め込まれることによって第2段差部33に係合可能となる。また、図22に示すように、中央ツース盤12には、右平板状部16の裏面における基端側(つまり上側)に盛り上がった第7段差部72を形成してもよい。このようにすれば、第2ストッパ部25は第7段差部72に係合可能となる。
このように図21及び図22に示す構成としても、右側ツース盤11のバケット1からの脱落を適切に防止することができる。すなわち、第2ストッパ部25の上下方向のぐらつきや、第2段差部33の角部分(第2ストッパ部25の中央部分に接触する第2段差部33の角部分)を中心として回転しようとする右側ツース盤11のぐらつきを、溝70や第7段差部72によって好適に抑制することができる。
尚、図22では、上記実施形態1の第2ストッパ部25に係合する第7段差部72を設けた例について説明したが、これに限らず、例えば上記実施形態2において、第2ストッパ部52に係合する第7段差部72と、支持部53に係合する第8段差部(図示省略)を隣接する中央ツース盤12の右平板状部16に形成してもよい。この場合、第7段差部72と第8段差部との間に支持部53が配置されることとなる。このようにすれば、右側ツース盤11のぐらつきをより適切に抑制できる。
また、上述の各実施形態では、中央ツース盤12の第1ストッパ部15と、左側ツース盤13の第3ストッパ部45とを、それぞれバケット1のエッジ3を覆う板状に形成した例について説明したが、これに限らず、例えば第2ストッパ部25のような側方に延びる横長の板状に形成してもよい。
また、各ツース盤11,12,13は、全て左右対称な形状であってもよい。この場合は、左側に配置されて第1ストッパ部を有しない左側ツース盤(上述の右側ツース盤11に相当する)に対して、第2ストッパ部25を設けるようにすればよい。
以上説明したように、本発明は、ショベル機械用のバケットの先端に装着されるツース盤について有用である。
1 バケット
2 アダプタ
3 エッジ
11 右側ツース盤(当該ツース盤)
12 中央ツース盤
13 左側ツース盤
15 第1ストッパ部
16 右平板状部(第2平板状部)
20 右平板状部
21 左平板状部(第1平板状部)
22 第1段差部
25 第2ストッパ部
31 左平板状部
33 第2段差部
41 左平板状部
46 右平板状部
52 第2ストッパ部
53 支持部
62 第2ストッパ部

Claims (4)

  1. ショベル機械用のバケットの先端側に装着され、互いに側方に隣接して配列される複数のツース盤のうち、当該ツース盤の列における一端側に配置されるツース盤であって、
    上記複数のツース盤は、側部に平板状部が形成されると共に、該平板状部の重なり幅が増減可能となっており、
    当該ツース盤の上記平板状部である第1平板状部は、上記バケットの内側に面した側である表側に第1段差部が形成されており、
    当該ツース盤に隣接する中央ツース盤の表側には、該中央ツース盤の上記平板状部である第2平板状部に対向して側方に延びると共に、上記第1段差部に係合することによって、該中央ツース盤の脱落を防止する第1ストッパ部が形成されており、
    上記第2平板状部は、上記バケットの外側に面した側である裏側に、第2段差部が形成されており、
    当該ツース盤の裏側には、上記第1平板状部に対向して側方に突出すると共に、上記第2段差部に係合することによって、当該ツース盤の脱落を防止する第2ストッパ部が形成されている、ツース盤。
  2. 請求項1に記載のツース盤において、
    上記第2ストッパ部は、当該ツース盤の先端側へ向かって断面が小さくなるテーパ状に形成されている、ツース盤。
  3. 請求項1又は2に記載のツース盤において、
    上記第2ストッパ部と所定の間隔で設けられ、上記第1平板状部に対向すると共に上記第2ストッパ部に沿って延びる支持部を備え、
    上記支持部及び上記第2ストッパ部と、上記第1平板状部との間で、上記中央ツース盤の第2平板状部を挟み込むように構成されている、ツース盤。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つに記載のツース盤において、
    上記第2ストッパ部は、上記バケット先端のエッジを裏側から覆うカバー状に形成されている、ツース盤。
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