JP6853333B1 - バケット用ツース構造及びそのバケット - Google Patents

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Abstract

【課題】アダプタ間の配置ピッチに応じて右端ツース部材、左端ツース部材及び中間ツース部材を左右方向に移動して配置ピッチの大小に応じて全体の取付幅の調節範囲を拡大することができ、上記各ツース部材の歯板部の表面側への地盤や舗装層等の被処理物の係留付着を防ぐことができる。【解決手段】中間ツース部材C及び右端ツース部材Rの各挟持凸部Sは中間ツース部材及び右端ツース部材の各歯板部Taの左端辺部TLよりそれぞれ突出形成され、中間ツース部材の歯板部の右側裏面下部に右端ツース部材又は中間ツース部材の挟持凸部の下辺部SWに当接可能な下側抜止凹部6が陥没形成され、左端ツース部材Lに中間ツース部材の挟持凸部の下辺部に当接可能な下側抜止凹部が陥没形成され、上記左端ツース部材に中間ツース部材の挟持凸部の上辺部SUに当接可能な上側抜止凹部7が陥没形成されている。【選択図】図8

Description

本発明はショベル系掘削機に用いられるバケット用ツース構造及びそのバケットに関するものである。
従来、この種のバケット用ツース構造及びそのバケットとして、例えば、鋳鉄製にして、ショベル系掘削機のバケットの先端辺部に並列配置される複数個のツース部材を備え、上記各ツース部材は略四角板状の歯板部の基部に嵌入穴部が形成され、歯板部の先端辺部は掘削先縁部に形成され、バケットの先端辺部に複数個のアダプタが並列固定され、アダプタの先端部に歯板部の嵌入穴部に嵌入可能な嵌入杆部が形成され、各アダプタと各ツース部材とを着脱機構により着脱自在に設け、複数個の各ツース部材は、バケットの先端辺部に対向して左右方向に順次配置される上記バケットの掬い取り面側を表面として見て左端位置の左端ツース部材、少なくとも1個の中間位置の中間ツース部材及び右端位置の右端ツース部材からなり、中間ツース部材及び右端ツース部材の歯板部の左側表面に左側に向いて挟持凸部が突設され、中間ツース部材の歯板部の右側表面下部に右側に隣り合う右端ツース部材又は中間ツース部材の挟持凸部の下辺部に当接可能な下側抜止凸部が隆起形成され、左端ツース部材の歯板部の右側表面下部に右側に隣り合う中間ツース部材の挟持凸部の下辺部に当接可能な下側抜止凸部が隆起形成され、上記左端ツース部材の歯板部の右側表面上部に右側に隣り合う中間ツース部材の挟持凸部の上辺部に当接可能な上側抜止凸部が隆起形成され、しかして、複数個の各ツース部材の歯板部の掘削先縁部、歯板部の表面及び裏面を用いて、地盤や配管用ピット等の掘削作業、アスファルト舗装層の剥離作業、砕土作業、土均し作業等の各種の対土作業を行う構造のものが知られている。
特開2017−57575
しかしながら上記従来構造の場合、ショベル系掘削機のバケットを操作して各ツース部材の掘削先縁部、歯板部の表面や裏面により対土作業を行うに際し、バケットの掬い取り面側としての上記各ツース部材の歯板部の表面には着脱機構の故障に伴うツース部材の抜け落ちを防止する構造として、上記挟持凸部、下側抜止凸部及び上側抜止凸部がそれぞれ形成されており、このため、上記各ツース部材の歯板部の上記バケットの掬い取り面側としての表面に地盤や舗装層等の被処理物が係留し易く、被処理物の係留付着によりツース部材の地盤等への穿入抵抗の増加及び被処理物のツース部材からの円滑な落下が困難となり、掘削作業性が低下することがあるという不都合を有している。
本発明はこれらの不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明は、ショベル系掘削機のバケットの先端辺部に並列配置される複数個のツース部材を備え、上記各ツース部材は略四角板状の歯板部の基部に嵌入穴部が形成され、該歯板部の先端辺部は掘削先縁部に形成され、該バケットの先端辺部に複数個のアダプタが並列固定され、該アダプタの先端部に該歯板部の嵌入穴部に嵌入可能な嵌入杆部が形成され、該各アダプタと各ツース部材とを着脱機構により着脱自在に設け、該複数個の各ツース部材は、該バケットの先端辺部に対向して左右方向に順次配置される上記バケットの掬い取り面側を表面として見て左端位置の左端ツース部材、少なくとも1個の中間位置の中間ツース部材及び右端位置の右端ツース部材からなり、該中間ツース部材及び右端ツース部材の歯板部の左側裏面に左側に向いて挟持凸部が突設され、該各挟持凸部は該中間ツース部材及び右端ツース部材の各歯板部の左端辺部よりそれぞれ突出形成され、該中間ツース部材の歯板部の右側裏面下部に右側に隣り合う該右端ツース部材又は該中間ツース部材の挟持凸部の下辺部に当接可能な下側抜止凹部が陥没形成され、該左端ツース部材の歯板部の右側裏面下部に右側に隣り合う該中間ツース部材の挟持凸部の下辺部に当接可能な下側抜止凹部が陥没形成され、上記左端ツース部材の歯板部の右側裏面上部に右側に隣り合う該中間ツース部材の挟持凸部の上辺部に当接可能な上側抜止凹部が陥没形成されていることを特徴とするバケット用ツース構造にある。
又、請求項2記載の発明は、上記中間ツース部材の歯板部の挟持凸部の外面は凸面状に形成され、上記右端ツース部材の歯板部の裏面及び挟持凸部の外面は凸面状に形成され、上記左端ツース部材の歯板部の裏面は凸面状に形成されていることを特徴とするものであり、又、請求項3記載の発明は、上記着脱機構として、上記各アダプタ及び上記各ツース部材にそれぞれ縦角穴を形成し、該各縦角穴に角状の弾性材を嵌入すると共に該各縦角穴に角ピンを圧入してなることを特徴とするものである。
又、請求項4記載の発明は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載のバケット用ツース構造を備えてなることを特徴とするバケットにある。
本発明は上述の如く、請求項1又は請求項4記載の発明にあっては、ショベル系掘削機のバケットの先端辺部にアダプタを複数個並列固定し、複数個のツース部材を着脱機構によって取り付け、ショベル系掘削機のバケットを操作することにより各ツース部材の掘削先縁部や歯板部の表面、裏面により地盤や配管用ピット等の掘削作業、アスファルト舗装層の剥離作業、砕土作業、土均し作業等の各種の対土作業を行うことになり、この際、上記バケットの掬い取り面側を表面として見て左端ツース部材に右側に隣り合う中間ツース部材の挟持凸部の上辺部に当接可能な上側抜止凹部を設けているから、上記対土作業中において、硬質土、岩石、砂利等に衝突して想定以上の衝撃力が加わり、上記左端ツース部材とアダプタとの着脱機構に故障が生じた場合、左端ツース部材がアダプタから抜け落ちようとしても、左端ツース部材の上側抜止凹部が左端ツース部材の右側に隣り合う中間ツース部材の挟持凸部の上辺部に当接し、挟持凸部の上辺部と上側抜止凹部との当接により左端ツース部材の抜け落ちを防止することができ、左端ツース部材の抜け落ちによる欠損を防いで対土作業性を向上することができ、左端ツース部材の抜け落ちによる紛失を防ぐことができ、経済性を向上することができ、さらに、上記各挟持凸部は中間ツース部材及び右端ツース部材の各歯板部の左端辺部よりそれぞれ突出形成されているから、アダプタ間の配置ピッチに応じて右端ツース部材、中間ツース部材、一体に組み付けた状態の左端ツース部材及び中間ツース部材を左右方向に移動して配置ピッチの大小に応じて全体の取付幅の調節範囲を拡大することができ、用途の拡大を図ることができ、さらに、上記各ツース部材の歯板部の裏面側に着脱機構の故障に伴うツース部材の抜け落ちを防止するための上記挟持凸部、下側抜止凹部及び上側抜止凹部がそれぞれ形成され、このため、上記各ツース部材の歯板部の上記バケットの掬い取り面側としての表面側への地盤や舗装層等の被処理物の係留付着を防ぐことができ、被処理物の係留付着に伴うツース部材の地盤等への穿入抵抗の増加を抑制することができ、被処理物のツース部材からの落下が円滑に行われ、掘削作業性を向上することができる。
又、請求項2記載の発明にあっては、上記中間ツース部材の歯板部の挟持凸部の外面は凸面状に形成され、上記右端ツース部材の歯板部の裏面及び挟持凸部の外面は凸面状に形成され、上記左端ツース部材の歯板部の裏面は凸面状に形成されているから、挟持凸部、上記中間ツース部材の歯板部、上記右端ツース部材の歯板部、上記左端ツース部材の歯板部の機械的強度を高めることができ、挟持凸部の破損を防ぐことができ、又、請求項3記載の発明にあっては、上記着脱機構として、上記各アダプタ及び上記各ツース部材にそれぞれ縦角穴を形成し、各縦角穴に角状の弾性材を嵌入すると共に各縦角穴に角ピンを圧入してなるから、各アダプタに各ツース部材を容易に着脱することができると共に確実に固定することができる。
本発明の実施の第一形態例の表面側の分離斜視図である。 本発明の実施の第一形態例の裏面側の分離斜視図である。 本発明の実施の第一形態例の分離状態の表面側の正面図である。 本発明の実施の第一形態例の分離状態の裏面側の正面図である。 本発明の実施の第一形態例の分離状態の斜視図である。 本発明の実施の第一形態例の使用状態の側断面図である。 本発明の実施の第一形態例の使用状態の表面側の正面図である。 本発明の実施の第一形態例の使用状態の裏面側の正面図である。 本発明の実施の第一形態例の使用状態の平断面図である。 本発明の実施の第一形態例の使用状態の表面側の正面図である。 本発明の実施の第一形態例の使用状態の裏面側の正面図である。 本発明の実施の第一形態例の使用状態の平断面図である。 本発明の実施の第一形態例の使用状態の側断面図である。 本発明の実施の第二形態例の使用状態の表面側の正面図である。 本発明の実施の形態例の使用状態図である。
図1乃至図15は本発明の実施の形態例を示し、図1乃至図13は第一形態例、図14は第二形態例を示している。
図1乃至図13の第一形態例において、図15の如く、1はショベル系掘削機Qのバケットであって、図7、図8、図9の如く、バケット1の先端辺部に複数個、この場合、計4個のアダプタ2・2・2・2が並列固定され、各アダプタ2・2・2・2にそれぞれ複数個のツース部材T・T・T・T、この場合、図5、図6の如く、上記バケット1の掬い取り面側を表面として見て、左端ツース部材L、2個の中間ツース部材C・C及び右端ツース部材Rがバケット1の先端方向に向いて着脱機構Mにより着脱自在に並列配置されている。
この場合、図1の如く、上記左端ツース部材L、2個の中間ツース部材C・C及び右端ツース部材Rの各ツース部材T・T・T・Tは、それぞれ略四角板状の歯板部Taの基部に嵌入穴部Tbが形成され、歯板部Taの先端辺部は掘削先縁部Kに形成され、又、この場合、上記着脱機構Mとして、図5、図6の如く、上記アダプタ2の先端部に歯板部Taの嵌入穴部Tbに嵌入可能な嵌入杆部2aが形成され、上記アダプタ2及び上記2個の中間ツース部材C・C、左端ツース部材L及び右端ツース部材Rにそれぞれ縦角穴2b・Tc・Tcを形成し、嵌入穴部Tbに嵌入杆部2aを挿入し、縦角穴2bに角状の弾性材3を嵌入すると共に縦角穴Tc・Tc及び縦角穴2bに角ピンTdを圧入し、この角ピンTdの挿脱により各アダプタ2・2・2・2と各ツース部材T・T・T・T、即ち左端ツース部材L、2個の中間ツース部材C・C及び右端ツース部材Rを着脱自在に構成している。
又、この場合、図1、図7の如く、各ツース部材T・T・T・Tは、バケット1の先端辺部に対向して左右方向に順次配置される左端位置の左端ツース部材L、2個の中間位置の中間ツース部材C・C及び右端位置の右端ツース部材Rからなり、図1、図2、図3、図4の如く、上記2個の中間ツース部材C・C及び右端ツース部材Rの左端ツース部材L側となる左側裏面に裏側段部4を形成し、対向間隙を置いて左側裏面に左側に向いて挟持凸部Sが突設され、各挟持凸部S・S・Sは中間ツース部材C・C及び右端ツース部材Rの各歯板部Ta・Ta・Taの左端辺部T・T・Tよりそれぞれ突出形成され、中間ツース部材C及び左端ツース部材Lの右端ツース部材R側となる右側裏面に裏側段部5を形成しており、この場合、図7、図8、図9の如く、隣り合う左端ツース部材L、中間ツース部材C及び右端ツース部材Rの裏側段部4と裏側段部5とを相互に重ね合わせ可能に形成している。
6は下側抜止凹部であって、図2、図4の如く、中間ツース部材Cの歯板部Taの右側裏面下部に右側に隣り合う右端ツース部材R又は中間ツース部材Cの挟持凸部Sの下辺部SWに当接可能な下側抜止凹部6が陥没形成され、左端ツース部材Lの歯板部Taの右側裏面下部に右側に隣り合う該中間ツース部材Cの挟持凸部Sの下辺部SWに当接可能な下側抜止凹部6が陥没形成され、図8の如く、中間ツース部材Cに右側に隣り合う右端ツース部材R又は中間ツース部材Cの挟持凸部Sの下辺部SWに下側抜止凹部6・6が当接可能に形成されている。
7は上側抜止凹部であって、図2、図4の如く、上記左端ツース部材Lの歯板部Taの右側裏面上部に右側に隣り合う中間ツース部材Cの挟持凸部Sの上辺部SUに当接可能な上側抜止凹部7が陥没形成され、図8の如く、左端ツース部材Lに右側に隣り合う中間ツース部材Cの挟持凸部Sの上辺部SUに上側抜止凹部7が当接可能に形成されている。
この場合、図2の如く、上記中間ツース部材Cの歯板部Taの挟持凸部Sの外面は凸面状Yに形成され、上記右端ツース部材Rの歯板部Taの裏面及び挟持凸部Sの外面は凸面状Yに形成され、上記左端ツース部材Lの歯板部Taの裏面は凸面状Yに形成されている。
この実施の第一形態例は上記構成であるから、図5、図6、図7の如く、ショベル系掘削機Qのバケット1の先端辺部にアダプタ2を4個並列固定し、4個のツース部材T・T・T・T、この場合、予め、左端ツース部材Lの裏側段部5と中間ツース部材Cの裏側段部4との重ね合わせ及び左端ツース部材Lの下側抜止凹部6及び上側抜止凹部7の間に中間ツース部材Cの挟持凸部Sを挿入して左端ツース部材Lと隣り合う中間ツース部材Cとを一体に組み付けて置き、図7、図8、図9、あるいは、図10、図11、図12の如く、アダプタ2・2間の配置ピッチPに応じ、右端ツース部材R、中間ツース部材C、一体に組み付けた状態の左端ツース部材L及び中間ツース部材Cを左右方向に移動して全体の取付幅Bを調節して上記各アダプタ2・2・2・2に各ツース部材T・T・T・Tを着脱機構Mによって取り付け、図15の如く、ショベル系掘削機Qのバケット1を操作することにより各ツース部材T・T・T・Tの掘削先縁部Kや歯板部Taの表面、裏面により地盤Gや配管用ピット等の掘削作業、アスファルト舗装層の剥離作業、砕土作業、土均し作業等の各種の対土作業を行うことになる。
この場合、上記バケット1の掬い取り面側を表面として見て上記左端ツース部材Lに右側に隣り合う中間ツース部材Cの挟持凸部Sの上辺部SUに当接可能な上側抜止凹部7を設けているから、上記対土作業中において、硬質土、岩石、砂利等に衝突して想定以上の衝撃力が加わり、上記左端ツース部材Lとアダプタ2との着脱機構Mに故障が生じた場合、左端ツース部材Lがアダプタ2から抜け落ちようとしても、左端ツース部材Lの上側抜止凹部7が左端ツース部材Lの右側に隣り合う中間ツース部材Cの挟持凸部Sの上辺部SUに当接し、挟持凸部Sの上辺部SUと上側抜止凹部7との当接により左端ツース部材Lの抜け落ちを防止することができ、左端ツース部材Lの抜け落ちによる欠損を防いで対土作業性を向上することができ、左端ツース部材Lの抜け落ちによる紛失を防ぐことができ、経済性を向上することができる。
この場合、上記中間ツース部材Cの歯板部Taの右側裏面下部に右側に隣り合う右端ツース部材R又は中間ツース部材Cの挟持凸部Sの下辺部SWに当接可能な下側抜止凹部6が陥没形成され、左端ツース部材Lの歯板部Taの右側裏面下部に右側に隣り合う中間ツース部材Cの挟持凸部Sの下辺部SWに当接可能な下側抜止凹部6が陥没形成されているから、例えば、角ピンTdの破損などによる中間ツース部材C及び右端ツース部材Rの着脱機構Mが故障したとしても、上記各下側抜止凹部6と各挟持凸部Sの下辺部SWとの当接によりアダプタ2からの抜け落ちを防ぐことができる。
この場合、上記各挟持凸部S・S・Sは中間ツース部材C・C及び右端ツース部材Rの各歯板部Taの左端辺部T・T・Tより突出量F分それぞれ突出形成されているから、図7、図8、図9、あるいは、図10、図11、図12の如く、アダプタ2・2間の配置ピッチPに応じて右端ツース部材R、中間ツース部材C、一体に組み付けた状態の左端ツース部材L及び中間ツース部材Cを左右方向に移動して配置ピッチPの大小に応じて全体の取付幅Bの調節範囲を拡大することができ、用途の拡大を図ることができ、さらに、中間ツース部材C・C及び左端ツース部材Lの歯板部Taの右側裏面下部に挟持凸部Sの下辺部SWに当接可能な下側抜止凹部6が陥没形成され、上記左端ツース部材Lの歯板部Taの右側裏面上部に右側に隣り合う中間ツース部材Cの挟持凸部Sの上辺部SUに当接可能な上側抜止凹部7が陥没形成されているから、上記各ツース部材T・T・T・Tの歯板部Taの裏面側に着脱機構Mの故障に伴うツース部材Tの抜け落ちを防止するための上記挟持凸部S、下側抜止凹部6及び上側抜止凹部7がそれぞれ形成され、このため、図13の如く、上記各ツース部材T・T・T・Tの歯板部Taの上記バケット1の掬い取り面側としての表面側への地盤Gや舗装層等の被処理物Wの係留付着を防ぐことができ、被処理物Wの係留付着に伴うツース部材T・T・T・Tの地盤G等への穿入抵抗の増加を抑制することができ、被処理物Wのツース部材T・T・T・Tからの落下が円滑に行われ、掘削作業性を向上することができる。
この場合、上記中間ツース部材Cの歯板部Taの挟持凸部Sの外面は凸面状Yに形成され、上記右端ツース部材Rの歯板部Taの裏面及び挟持凸部Sの外面は凸面状Yに形成され、上記左端ツース部材Lの歯板部Taの裏面は凸面状Yに形成されているから、挟持凸部S、上記中間ツース部材Cの歯板部Ta、上記右端ツース部材Rの歯板部Ta、上記左端ツース部材Lの歯板部Taの機械的強度を高めることができ、挟持凸部Sの破損を防ぐことができ、又、この場合、上記着脱機構Mとして、上記各アダプタ2・2・2・2及び上記各ツース部材T・T・T・Tにそれぞれ縦角穴2b・Tc・Tcを形成し、縦角穴2bに角状の弾性材3を嵌入すると共に縦角穴Tc・Tc及び縦角穴2bに角ピンTdを圧入してなるから、各アダプタ2・2・2・2に各ツース部材T・T・T・Tを容易に着脱することができると共に確実に固定することができる。
図14の第二形態例は別例構造を示し、上記第一形態例にあっては、2個の中間ツース部材C・Cを用いていたが、この第二形態例の場合、3個の中間ツース部材C・C・Cを用い、左端ツース部材L、中間ツース部材C、中間ツース部材C、中間ツース部材C、及び右端ツース部材Rの計5個のツース部材T・T・T・T・Tとした構造となっている。
この第二形態例にあっても、上記第一形態例と同様に、上記バケット1の掬い取り面側を表面として見て上記左端ツース部材Lに右側に隣り合う中間ツース部材C・Cの挟持凸部Sの上辺部SUに当接可能な上側抜止凹部7を設けているから、上記対土作業中において、硬質土、岩石、砂利等に衝突して想定以上の衝撃力が加わり、上記左端ツース部材Lとアダプタ2との着脱機構Mに故障が生じた場合、左端ツース部材Lがアダプタ2から抜け落ちようとしても、左端ツース部材Lの上側抜止凹部7が左端ツース部材Lの右側に隣り合う中間ツース部材Cの挟持凸部Sの上辺部SUに当接し、挟持凸部Sの上辺部SUと上側抜止凹部7との当接により左端ツース部材Lの抜け落ちを防止することができ、左端ツース部材Lの抜け落ちによる欠損を防いで対土作業性を向上することができ、左端ツース部材Lの抜け落ちによる紛失を防ぐことができ、経済性を向上することができ、かつ、上記各中間ツース部材C・C・Cに右側に隣り合う右端ツース部材R又は中間ツース部材Cの各挟持凸部S・S・S・Sの下辺部SWに当接可能な下側抜止凹部6が陥没形成され、左端ツース部材Lに右側に隣り合う中間ツース部材Cの挟持凸部Sの下辺部SWに当接可能な下側抜止凹部6が陥没形成されているから、各中間ツース部材C・C・C及び右端ツース部材Rの着脱機構Mが故障したとしても、上記各下側抜止凹部6と各挟持凸部Sの下辺部SWとの当接によりアダプタ2からの抜け落ちを防ぐことができ、さらに、上記各挟持凸部S・S・S・Sは中間ツース部材C・C・C及び右端ツース部材Rの各歯板部Taの左端辺部T・T・T・Tよりそれぞれ突出形成されているから、図14の如く、アダプタ2・2間の配置ピッチPに応じて右端ツース部材R、中間ツース部材C、中間ツース部材C、一体に組み付けた状態の左端ツース部材L及び中間ツース部材Cを左右方向に移動して配置ピッチPの大小に応じて全体の取付幅Bの調節範囲を拡大することができ、用途の拡大を図ることができ、さらに、中間ツース部材C・C・C及び左端ツース部材Lの歯板部Taの右側裏面下部に挟持凸部Sの下辺部SWに当接可能な下側抜止凹部6が陥没形成され、上記左端ツース部材Lの歯板部Taの右側裏面上部に右側に隣り合う中間ツース部材Cの挟持凸部Sの上辺部SUに当接可能な上側抜止凹部7が陥没形成されているから、上記各ツース部材T・T・T・T・Tの歯板部Taの裏面側に着脱機構Mの故障に伴うツース部材Tの抜け落ちを防止するための上記挟持凸部S、下側抜止凹部6及び上側抜止凹部7がそれぞれ形成され、このため、図13の如く、上記各ツース部材T・T・T・T・Tの歯板部Taの上記バケット1の掬い取り面側としての表面側への地盤Gや舗装層等の被処理物Wの係留付着を防ぐことができ、被処理物Wの係留付着に伴うツース部材T・T・T・T・Tの地盤G等への穿入抵抗の増加を抑制することができ、被処理物Wのツース部材T・T・T・T・Tからの落下が円滑に行われ、掘削作業性を向上することができる。
尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、例えばバケット1、アダプタ2、左端ツース部材L、中間ツース部材C、右端ツース部材R、下側抜止凹部6、上側抜止凹部7、着脱機構Mの構造、形態、形成位置、材質等は適宜設計して変更されるものである。
以上、所期の目的を充分達成することができる。
Q ショベル系掘削機
T ツース部材
L 左端ツース部材
C 中間ツース部材
R 右端ツース部材
M 着脱機構
B 取付幅
F 突出量
Ta 歯板部
Tb 嵌入穴部
Tc 縦角穴
Td 角ピン
左端辺部
K 掘削先縁部
S 挟持凸部
SW 下辺部
SU 上辺部
Y 凸面状
1 バケット
2 アダプタ
2a 嵌入杆部
2b 縦角穴
3 弾性材
6 下側抜止凹部
7 上側抜止凹部

Claims (4)

  1. ショベル系掘削機のバケットの先端辺部に並列配置される複数個のツース部材を備え、上記各ツース部材は略四角板状の歯板部の基部に嵌入穴部が形成され、該歯板部の先端辺部は掘削先縁部に形成され、該バケットの先端辺部に複数個のアダプタが並列固定され、該アダプタの先端部に該歯板部の嵌入穴部に嵌入可能な嵌入杆部が形成され、該各アダプタと各ツース部材とを着脱機構により着脱自在に設け、該複数個の各ツース部材は、該バケットの先端辺部に対向して左右方向に順次配置される上記バケットの掬い取り面側を表面として見て左端位置の左端ツース部材、少なくとも1個の中間位置の中間ツース部材及び右端位置の右端ツース部材からなり、該中間ツース部材及び右端ツース部材の歯板部の左側裏面に左側に向いて挟持凸部が突設され、該各挟持凸部は該中間ツース部材及び右端ツース部材の各歯板部の左端辺部よりそれぞれ突出形成され、該中間ツース部材の歯板部の右側裏面下部に右側に隣り合う該右端ツース部材又は該中間ツース部材の挟持凸部の下辺部に当接可能な下側抜止凹部が陥没形成され、該左端ツース部材の歯板部の右側裏面下部に右側に隣り合う該中間ツース部材の挟持凸部の下辺部に当接可能な下側抜止凹部が陥没形成され、上記左端ツース部材の歯板部の右側裏面上部に右側に隣り合う該中間ツース部材の挟持凸部の上辺部に当接可能な上側抜止凹部が陥没形成されていることを特徴とするバケット用ツース構造。
  2. 上記中間ツース部材の歯板部の挟持凸部の外面は凸面状に形成され、上記右端ツース部材の歯板部の裏面及び挟持凸部の外面は凸面状に形成され、上記左端ツース部材の歯板部の裏面は凸面状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のバケット用ツース構造。
  3. 上記着脱機構として、上記各アダプタ及び上記各ツース部材にそれぞれ縦角穴を形成し、該各縦角穴に角状の弾性材を嵌入すると共に該各縦角穴に角ピンを圧入してなることを特徴とする請求項1又は2記載のバケット用ツース構造。
  4. 上記請求項1〜3のいずれか1項に記載のバケット用ツース構造を備えてなることを特徴とするバケット。
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