JP2006125180A - バケット用刃板 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バケット用刃板において、材質の強度向上や厚みを大幅に増すことなく強度が向上できるとともに作業性も向上するショベル機械のバケットに付設される刃板を提供するものである。
【解決手段】 隣接する刃板35相互を係合する当接部49.50(51A)と当接体55とを設け、その当接面は雄部と雌部で係合する嵌合機構を有することで刃板35先端からの外力を吸収しつつ、複数枚の刃板35全体に分散してこれを杭することができると供に、横方向で係合する複数枚の刃板35を連結一体で固定する貫通部45、53と固定部材58.59からなる固定手段を設けたものである。さらに、当接体55の背面の位置を刃板35先端の背面から水平とし、バケット体底板34の背面と平行に設け地面に残る筋状の軌跡を均すとともにバケット体底板34の背面の損傷を軽減し、作業性を向上させるものである。
【選択図】図11

Description

本発明は、ショベル機械やホイルローダー等建設機械におけるバケット本体の底板の先端に装着されるツース盤、或いは、バケット先端部装着具等と称せられるバケット用刃板に関するものである。
従来、ショベル機械等、建設機械においてバケット体の底板の先端部に沿って、間隔をおいて並設された取付部に装着されると共に、相互に左右両側を調整幅部を介して重ね合せて並設されるバケット用刃板において、該刃板のバケット体底板の上面に重合状態となる、正面の位置に、板状の隠蔽体が一体成形されていると共に該隠蔽体によりバケット体底板の端面と前記刃板の基端との間に生じる隙間からこぼれおちる土砂の漏れを防止するようになっている(例えば、特許文献1)。
また、この種のものとして、例えば特許文献1記載の前記刃板の隠蔽体をバケット体底板の背面と近接させる該刃板の背面側に設け、該隠蔽体のバケット体底板背面と重なり合う中心部の部位に貫通孔が形成されている前記刃板において、
該刃板を前記バケット体底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部に装着した際、前記刃板の隠蔽体のバケット体底板と重なり合う箇所に形成されている該刃板の貫通孔の位置に該バケット体底板に底板を貫通する貫通孔を成形加工することにより、前記バケット体底板側と前記刃板の隠蔽体側の相互の前記貫通孔とを介して嵌挿される、棒状部材と前記バケット体底板と前記隠蔽体とで挟み込み状態で当接する当接部材からなる固定部が構成されると共に、前記バケット体底板と前記刃板の隠蔽体との間に前記当接部材を挟み込み状態で該棒状部材により締め付け該バケット体底板と該刃板とを連結固定されるものである(例えば、特許文献2)。
意匠登録第1069304号公報 特開2004−124414号公報
ショベル機械等建設機械におけるバケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部にそれぞれ着脱自在に装着されると共に相互に左右両側を調整幅部を介して重ね合せて並設されるバケット用刃板において、前記取付部に該刃板の係合凹部を被嵌しロックピン部材などの固定手段により該刃板を装着することで掘削作業や掘削した土砂や砂利や岩石など積載作業及び整地作業を行うものである該刃板は、複数枚が個々に前記取付部に分割された状態で装着されていることから掘削作業などにおいて前記刃板の先端から発生する衝撃などの外力が前記取付部の装着面にダイレクトに加わるなど、さらに該装着面には前記外力及びねじれなどによる磨耗作用により損耗を早め、前記取付部の装着面と前記刃板の係合凹部の装着面とにガタ付きが生じることにより、複数枚が分割されて装着されている該刃板は個々にゆれるなど悪条件となり作業性が低下すると共に、前記取付部と該刃板の製品寿命を短くすることが懸念される。さらに前記ガタ付現象により前記取付部に該刃板を装着する際に付設するロックピンとロックピンを保持する抜け止め具が損傷し、ロックピンが脱落することにより、該刃板が落下することが懸念される。
また、前記背景技術で記載内容の特許文献2による前記バケット用刃板において、バケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された前記取付部に該刃板を装着した際、バケット体の底板に該刃板の前記背景技術で記載の隠蔽体と称する土砂漏れ防止体に形成されている貫通孔との部位に前記バケット体の底板を貫通する貫通孔を現合による成形する作業をし、さらに前記バケット体の底板と該刃板の隠蔽体との間に前記背景技術で記載の当接部材と称するものを挟み込み前記バケット体の底板と該刃板の隠蔽体との相互の貫通孔を介して前記背景技術で記載の棒状部材と称するものにより、前記バケット体の底板と該刃板とを締め付け固定するものであるが、前記バケット体の底板に該貫通孔を現合する成形加工を必要とするなど該刃板の着脱等の作業性が悪いことが懸念されると共に、該刃板における隠蔽体の一箇所の前記貫通孔を介して前記当接部材及び棒状部材により前記バケット体の底板とを固定するものであってバケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部に相互に左右両側を調整幅部を介して重ね合せて並設されている該刃板において隣接する相互の該刃板間には固定手段がないことから掘削等の作業において、該刃板の先端から発生する衝撃等の外力が前記取付部の装着面にダイレクトに集中することにより前記取付部の装着面及び係合する該刃板の装着面との損耗を早めることとなりガタ付きが生じ該刃板が個々にゆれるなどの悪条件による作業性の低下及び前記取付部と該刃板の製品寿命を短くすることが懸念される。
さらにバケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部にそれぞれ着脱自在に装着されると共に、相互に左右両側を調整幅部を介して重ね合せて並設されるバケット用刃板の該刃板の背面側である隣接する相互の調整幅部において、前記取付部の取付幅が広い機械のバケットに該刃板が装着された場合は前記調整幅部の幅も広がり該刃板の背面側である刃板の先端からバケット体側の全長にかけ縦方向の溝が形成されるものであることから、作業においては掘削の他に傾斜面や下面の地面を地均しする整地作業も行われるのでこの地均しをする際において、該刃板の背面側である前記縦方向の溝により地均し面に筋状の軌跡が形成されてしまうので整地作業における作業性が低下することが懸念される。
また、掘削作業や整地作業において、前記取付部に装着される該刃板の左右両側に調整幅部が設けられた地均し面となる板面体が刃板の先端から前記バケット体の底板の端面と交差する角度で形成されているので掘削作業には適すると思われるが整地作業においては前記地均し面となる板面体の刃板の先端からの角度が強すぎるので作業性が低下すると共に前記バケット体底板の背面における損傷を大きくするものであることが懸念される。
他に、前記地均し面となる板面体がバケット体底板の背面より一段下の位置で刃板の先端から全長にかけ前記バケット体底板の背面と平行に形成されているタイプもあるが掘削する角度がないので掘削作業においては作業性が低下すると共に、整地作業においても先端からの平行面の長さがバケット体底板の端面よりバケット体側に入り込んだ位置までありこの個所のバケット体底板の背面との段差が大きいので作業性が低下することが懸念される。
さらに、前記バケット体底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部と取付部との間の前記バケット体底板の端面において掘削作業などの作業時における土塊や土砂や岩石などによる阻害により損傷することが懸念される。
解決しようとする問題点は、
バケット体底板の先端部に沿って間隔をおいて並設した取付部にそれぞれ着脱自在に装着されると共に、相互に左右両側を調整幅部を介して重ね合せて並設されるバケット用刃板において、該刃板における材質の強度向上や厚みを大幅に増すことなく、全体強度を向上させ、作業性においても安全性についても向上できる極めて画期的なバケット用刃板を提供すると共に、整地作業における地均し面には筋のような軌跡が形成されず平坦かつきれいに地均しできる極めて画期的なバケット用刃板を提供するものである。
請求項1の発明は、建設機械におけるバケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部にそれぞれ着脱自在に装着されると共に相互に左右両側を調整幅部を介して重ね合せて並設されるバケット用刃板において、
前記刃板相互の左右両側の調整幅部におけるバケット体底板側の該刃板の後側縁に当接面を横向きに形成し、他方の隣接する刃板側には、前記当接面とを係合可能とする当接部を設けると共に、
前記刃板の調整幅部の背面には、刃板先端から前記バケット体底板側の後側縁とのほぼ中央に前記調整幅部を横断し、該調整幅部の隣接する刃板側の横側縁より隣接する他方の刃板側へ突出する板状の当接体を横向きに設けて該当接体の刃板先端側の一側縁に当接面を横向きに形成し他方の隣接する刃板側には前記当接面とを係合可能とする当接部を設け、
前記刃板のバケット体底板側の後側縁と前記当接体との個所に刃板先端から生じる外力を受ける当接部を形成したことを特徴とするバケット用刃板である。
請求項2の発明は、請求項1記載の刃板における刃板相互の左右両側の調整幅部において、
前記バケット体底板側の後側縁の当接面を雌部により形成し他方の隣接する刃板側の前記当接部の当接面を雄部により形成する嵌合機構を設けると共に、
前記刃板の背面側全長におけるほぼ中央に横向きに設けた前記当接体の当接面を雄部により形成し他方の隣接する刃板側の前記当接部の当接面を雌部により形成する嵌合機構を設け、
前記調整幅部におけるバケット体底板側の後側縁の当接部と刃板背面のほぼ中央部にある当接体の当接部とにおいて、前記嵌合機構により、隣接する相互の刃板を係合可能に設けたことを特徴とする請求項1記載のバケット用刃板である。
請求項3の発明は、建設機械におけるバケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部にそれぞれ着脱自在に装着されると共に相互に左右両側を調整幅部を介して重ね合せて並設されるバケット用刃板において、
前記刃板の左右両側の調整幅部に正面側と背面側とを貫通する貫通部を形成すると共に、該貫通部に固定部材を嵌挿することで隣接する前記刃板本体の相互を固定して横方向に並設された前記刃板の複数枚を連結一体とする固定手段を設けたことを特徴とするバケット用刃板である。
請求項4の発明は、建設機械におけるバケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部にそれぞれ着脱自在に装着されると共に相互に左右両側を調整幅部を介して重ね合せて並設されるバケット用刃板において、
前記刃板の左右両側に調整幅部が設けられている板面体における前記取付部に装着された状態の角度と位置を、該板面体の先端の前側縁をバケット体底板の端面より前方の該バケット体底板の背面より下方に位置させると共に、
前記板面体先端の前側縁からバケット体底板側の後側縁に向けて角度を有し、バケット体底板の端面側の背面に近接させて形成したことを特徴とするバケット用刃板である。
請求項5の発明は、請求項1記載の刃板の背面における刃板先端の前側縁からバケット体底板側の後側縁とのほぼ中央に横向きに設けた板状の当接体において、
該当接体の背面を請求項4記載の板面体の先端部の背面とほぼ水平となる位置に設けると共に、
前記板面体の先端部の背面と前記当接体の背面とのほぼ水平となるほぼ平坦な面は、前記バケット体底板の背面とほぼ平行に、該バケット体底板の背面より一段下方に形成されていることを特徴とするバケット用刃板である。
請求項6の発明は、前記板面体の正面側となる面に前記バケット体底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された前記取付部と取付部との間の該バケット体底板の端面に沿った前方の近接した位置に壁体を立ちあがり状に形成すると共に、該壁体の頭部をバケット体底板の上面と水平に形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のバケット用刃板である。
請求項7の発明は、建設機械におけるバケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部にそれぞれ着脱自在に装着されると共に相互に左右両側を調節幅部を介して重ね合わせて並設されるバケット用刃板において、
前記請求項3記載の前記刃板の複数枚を連結一体とする固定手段である固定部材における正面側の形状を前記刃板の板面体正面側の前側縁と後側縁とのほぼ中央の位置よりバケット体底板の端面の内面側一側縁を結ぶ接線にほぼ沿って角度を有し前記取付部と取付部との間のバケット体底板の端面に近接させ形成し、さらに、その延長は前記バケット体底板の端面を越し前記バケット体底板の内面に沿って角度を変え前記バケット体底板の内面を覆うように重ね合わせて形成するとともに、前記取付部と取付部との間のバケット体底板の端面に沿って該固定部材の幅も広く設け該固定部材のほぼ中央を凹設して形成したことを特徴とする請求項3記載のバケット用刃板である。
請求項8の発明は、建設機械におけるバケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部にそれぞれ着脱自在に装着されると共に相互に左右両側を調整幅部を介して重ね合せて並設されるバケット用刃板において、前記刃板の左右両側の調整幅部に平板状の連結固定具を跨って載置すると共に、該連結固定具と並設された刃板をそれぞれ溶接して横方向に並設された前記刃板の複数枚を連結一体とすることを特徴とするバケット用刃板である。
バケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部に、それぞれ着脱自在に装着されると共に、相互に左右両側を調整幅部を介して重ね合せて並設されるバケット用刃板において、
請求項1の発明は、掘削などの作業時に局部的に衝撃などの大きな外力が加わっても隣接する前記刃板の前記調整幅部には、該衝撃などの大きな外力を受けることのできる請求項1で記載の当接部と当接体との2箇所の係合部が設けられている。さらに、前記調整幅部における前記当接体の隣接する刃板側の横側縁が該調整幅部の隣接する刃板側の横側縁より隣接する他方の刃板側へ突設しているので、前記取付部に装着されている複数枚の前記刃板の離れて隣接しあう個々の該刃板相互であっても係合を確保することができ、横方向に並設された複数枚の前記刃板の全体に前記外力を分散し、これを杭することができるので、材質強度の向上や厚みの増大など生産コストを大幅に増加することなく強度が向上し、耐久性も向上することになる。
請求項2の発明は、請求項1の発明で記載の刃板の当接部と当接体との2箇所の係合部における請求項2で記載の当接面において、該当接面は個々にテーパー形状の雄部と雌部で係合する嵌合機構を有し、該当接面の形状においては、前記記載の衝撃などの外力を隣接する相互の刃板の前記調整幅部の相互の重なり面に該外力を吸収させ、これを抗することができる。さらに、前記請求項1の発明は、の効果を最大限に高め助成することができるので、強度が向上すると共に耐久性も確実に向上することになる。
請求項3の発明は、前記刃板の左右両側の調整幅部における該刃板の正面側と背面側とを貫通する貫通部が形成されている隣接する該刃板相互の調整幅部において、該貫通部を介して固定部材嵌挿する固定手段により隣接する前記刃板相互を固定するとともに、横方向に並設された複数枚の前記刃板を連結固定し、一体とすることができるので、前記の請求項1,2の発明は、の効果を最大限に高め助成することができる。さらに、前記刃板の複数枚の全体に強度が向上し耐久性も確実に向上することになるとともに、複数枚の該刃板が連結一体で固定されるので作業性においても向上することになる。かつ、隣接する複数枚の前記刃板を前記固定手段により連結固定することにおける、前記の発明が解決しようとする課題で記載の、前記取付部の装着面と、該装着面に係合する前記刃板の係合凹部の装着面が損耗することによる前記刃板にガタ付きが生じるなどの悪条件により、前記取付部に該刃板を装着する際に付設するロックピンとロックピンを保持する抜け止め具が損耗するに至りロックピンが脱落し、前記刃板が落下するという事故を防止するという安全性が確保されることになる。
また、前記固定手段は複数枚の前記刃板間の貫通部において、個々に固定部材を嵌挿するという簡単な固定方法によるものであるので前記刃板の着脱は容易に行なえるものである。
請求項4の発明は、前記記載の刃板における該刃板の左右両側に調整幅部が設けられている板面体において、前記刃板が前記バケット体底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部に装着された状態の該板面体の位置と角度が該板面体の先端の前側縁を前記バケット体底板の端面より前方の前記バケット体底板の背面より下方に位置させて該板面体の先端の前記前側縁から、バケット体底板側の後側縁に向けて角度を有し、バケット体底板の端面側の背面に近接させて形成されている該板面体は、バケット本体に対する該板面体の先端の位置と該板面体における先端からの角度は、作業において地面に突き刺す掘削する作業に適し、該板面体のバケット体底板側の後側縁は前記バケット体底板の端面側の背面に近接していることから掘削作業などにおける土砂などの流出を防ぎ円滑な作業が行なえるので作業性が向上することになる。
請求項5の発明は、前記記載の刃板の背面側である隣接する該刃板相互の前記調整幅部において、バケット体底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された前記取付部の取付幅の広がりに伴い、該取付部に装着される前記刃板の背面における前記調整幅部も広がるので、前記刃板の先端からのバケット体底板側の全長にかけ縦方向の溝が形成される。作業においては、掘削の他に傾斜面や下面の地面を地均しする整地作業も行われることからこの整地作業の地均し面において、前記刃板の背面側である前記縦方向の溝の影響により筋状の軌跡が形成されるものであるが、前記刃板の背面側における前記調整幅部において、前記刃板の先端の前側縁からバケット体底板側の後側縁とのほぼ中央に横方向に前記調整幅部を横断し、該調整幅部の横側縁を隣接する他方の刃板側へ突設して設けられている板状の請求項1と5で記載の前記当接体により前記地均し面に残る筋状の軌跡を均してしまうので該筋状の軌跡を残さずに滑らかで均一に整地作業が行なえることになる。さらに、前記当接体が形成されている位置が前記請求項4の発明は、で記載の刃板における板面体において、該板面体の先端部の背面とほぼ水平となる位置に形成されているとともに、前記板面体の先端部の背面から該当接体の背面とのほぼ水平となるほぼ平坦な面は前記バケット体底板の背面とほぼ平行に形成され前記バケット体底板の背面より一段下方に設けられているので、整地作業において、前記板面体の先端部の背面から前記当接体の背面とのほぼ水平となるほぼ平坦な面が地面と接地し地均しする接地面となるので該接地面により地面を滑らかで均一にする整地作業を行なえるとともに、前記接地面が前記板面体の先端の背面から前記当接体の背面との短い距離の幅で形成されていることと、該接地面が前記バケット体底板の背面とほぼ平行に該背面の一段下方に位置するので前記バケット体底板の背面とバケット体底板の先端に並設されている取付部の背面とにおいて、該接地面より一段上方に位置することになり掘削作業と整地作業においても土塊や土砂などに阻害され損傷することを軽減することができるとともに整地作業を円滑に行ない作業性においても向上することとなる。
請求項6の発明は、請求項4の発明で記載の刃板における板面体において、該板面体の正面側となる面に、前記バケット体底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された前記取付部と取付部との間の、該バケット体底板の端面に沿った前方の近接した位置に壁体を立ちあがり状に形成したことにより、前記取付部と取付部との間の前記バケット体底板の端面が掘削作業などの作業時における土塊や土砂や岩石などによる阻害により損傷をすることを防ぐとともに、立ちあがり状に形成した該壁体の頭部はバケット体底板の上面と水平に形成され突出していないのでその箇所での土砂など積載物が詰まるなどの阻害要因とならず、積み込み作業を円滑に行なえるので、作業性が向上することになる。
請求項7の発明は、請求項3記載の刃板の複数枚を連結一体とする固定手段である固定部材における正面側の形状を前記刃板の板面体正面側の前側縁と後側縁とのほぼ中央の位置よりバケット体底板の端面の内面一側縁を結ぶ接線にほぼ沿って角度を有し前記取付部と取付部との間のバケット体底板の端面に近接させ形成し、さらに、その延長は前記バケット体底板の端面を越し前記バケット体底板の内面に沿って角度を変え前記バケット体底板の内面を覆うように重ね合わせて形成するとともに、前記取付部と取付部との間のバケット体底板の端面に沿って該固定部材の幅を広く設けたことにより、前記取付部と取付部との間のバケット体底板の端面が掘削作業などの作業時における土塊や土砂や岩石などにより阻害され損傷することを防ぐとともに該土砂などが漏れ出すことを防ぎ、さらに、該固定部材の正面側の角度を有した傾斜面により該土塊や土砂や岩石などをバケット内に円滑に搬入することができるので作業性が向上することになる。
さらに、該固定部材のほぼ中央を凹説して形成したことにより該固定部材を固定する固定具を掘削作業の土塊や土砂や岩石などの阻害により損傷することを防ぐことができるとともに該固定部材は自在に着脱することができるので損耗しても容易に交換することができる。
以上のように、本発明は従来にはない画期的な構造機構をもち極めて高い作用効果を発揮するとともに、商品価値においても極めて高いものになる。
請求項8の発明では、連結固定具と刃板をそれぞれ溶接して横方向に並設された刃板の複数枚を確実に連結一体とすることができる。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
図1〜図18は実施例1を示しており、図18に示すように建設機械10に主アーム20を介して設けられるアーム31の先端に取り付けられるバケット体32は、前方を開口したバケット本体33と、その底板34に装着した刃板35とからなる。刃板本体としての板面体35Bは正面がほぼ正方形を含む長方形をなした鉄製の板状であって、先端の縁36側は全幅にわたって前方へ向って次第に薄くなるように形成されている。
そして、図16、図17に示すように刃板35のバケット本体33の底板34との取付にあっては、従来技術と同様にバケット本体33の先端に固着したアダプターなどと称する先細形状で、バケット本体33の先端に沿って間隔をおいて複数並設する取付部37にそれぞれ装着するものであり、それぞれの刃板35の後側である基端側に設けた係合連結部38が取付部37に挿入して係合し、さらに係合連結部38、ひいては刃板35と、取付部37、ひいてはバケット本体33側とは、これら係合連結部38及び取付部37を上下方向に貫通するピン39によって固定している。尚、図中40,41はピン39がほぼ一直線状に貫通する係合連結部38、取付部37に設けた孔であり、42はピン39と孔41との間に介在する比較的硬質な弾性体からなる抜け止め具である。
図2、図10、図11等に示すように前記刃板35の正面側35Bには、一側縁たる横側縁43の長さ全域にわたって調整幅部の一方を形成する段部44が形成されている。この段部44は正面(上面)を欠いて凹設して厚みを薄くして形成したものであって、その段部44には正面側35Bと背面側35Aを貫通する貫通部45が形成されている。貫通部45は間隔Aをおいて平行な一対の辺46が横側縁43と直交するように一側を開口して切り欠き形成されたものであり、一対の辺46の箇所は正面側35Bへ次第に両者間が狭まるようにテーパー状に形成されている。さらに、前記段部44の背面側35Aの中央部に形成される段部としての当接部48は、正面側が背面側より刃板の先端側に向くようにテーパー面に形成されている。さらに、前記段部44の隅角には矩形の切り欠き部49が形成される。そして切り欠き部49の前辺としての嵌合機構の一方を形成し雄部を形成する当接面50は、刃板先端側に広がるようにテーパー状に形成されている。
前記刃板35の背面側35Aには、段部44に載置するような調整幅部の他方を形成する段部51が設けられている。この段部51は背面35Aを欠くように凹設して肉厚を薄く形成したものである。さらに、段部51においては、隣接する刃板35の前記貫通部45と対応するように貫通部53が前記貫通部45と同様な間隔Aをおいて平行な一対の辺54が横
側縁52と直交するように一側を開口して切り欠き形成されたものであり、一対の辺54の箇所は背面側35Aへ、次第に両者間が狭まるようにテーパー状に形成されている。また、段部51の基端の縁には嵌合機構の他方を形成する雌部を形成する当接部51Aが設けられている。この雌部を形成する当接部51Aは段部51の全幅に設けられおり、その内側辺、すなわち雌部を形成する当接部51Aの当接面は雄部を形成する当接面50に係合するように刃板の先端側へ傾斜するテーパー状に形成されている。
さらに、刃板35の背面35Aには嵌合機構の一方を形成する板状の当接体55を設ける。前記当接体55は、横側縁52より他方へ突出して、その前縁は嵌合機構の一方を形成する当接面56の雄部が当接部48に係合するものであって、雄部を形成する当接面56は当接部48と係合するようにテーパー状に形成されている。そして、雄部を形成する当接体55には係合連結部38側へ向けて延長部57が背面35Aを横断するようにして設けられており、その端部は横側縁43側に位置している。尚、当接体55の背面と延長部57の背面は背面35Aと平行に一段下方に形成されている。
尚、貫通部45と貫通部53とを介して隣接する刃板35相互を連結し固定する連結固定部材たるボルト・ナット58と貫通部45と貫通部53との間にはくさび状の座部材59が一対となって設けられている。
さらに、図16,17におけるバケット底板34と刃板35との取付角度において、刃板先端の前方への接線方向X、すなわち刃板35の先端の縁36の厚みを二等分する方向は、底板34の前方への接線方向Yと交差している。実施例ではその交差点60は底板34内に配置され、さらにそのような取付角度において背面35Aの先端と延長部57を結ぶ仮想線Z(図では地面と同一線によって表されている)が、バケット体の底板とほぼ平行に設けられている。
次に前記構成についてその作用を説明する。刃板35において、取付部37に係合連結部38を挿入して装着すると共に、孔40,41にピン39を抜け止め具42と共に挿入して、バケット本体33に刃板35を固定する。同時に隣接する刃板35の段部44に段部51を重ね合せる。このように隣接する刃板35の横側縁43側と他側縁52側とを重ね合せると、貫通部45と貫通部53とが前後方向において同じ位置に配置されて同軸状に連通状態となる。したがって、貫通部45と貫通部53の背面側からと正面側からとで座部材59をそれぞれ挿入すると共に、これら座部材59間にボルト・ナット58を介在することにより、隣接する刃板35相互を固定することができる。
そして、取付部37の取付ピッチがそれぞれのバケット本体33において相違することに起因して、幅方向の調節を行なう必要がある。このような場合には刃板35の重なり度合いを調節することで隣接する刃板35間に隙間を形成することなく調節を行なうことができる。すなわち、図12に示すように隣接する刃板35相互を密着すれば全体幅としては最小幅となり、一方図13に示すように隣接する刃板35相互を離すように調整幅を形成すれば全体幅としては最大幅となる。このように取付部37の取付ピッチに応じて幅方向を比較的自由に調節して取り付けを行うことができる。
また、このような幅調節があっても、貫通部45と貫通部53は横長であるのでいずれの状態であっても、座部材59を介してボルト・ナット58により固定することができる。したがって、隣接する刃板35相互の取付強度を向上でき、刃板35の落下などを防止することができる。
そして、このようにバケット体32に刃板35を固定した状態で、掘削作業を行なう際に加わる衝撃等外力は、刃板の先端の縁36から刃板35、取付部37を介してバケット本体33へと伝達されるものである。この際隣接する刃板35相互間においては、実施例においては、切り欠き部49の雄部を形成する当接面50と雌部を形成する当接部51Aとのテーパー状の係合の他に、の当接部48と当接体55の雄部を形成する当接面56との係合を有するものであるので、掘削時に局部的に大きな外力が加わっても、隣接する刃板35においては2箇所の係合部により外力を分散してこれに抗することができる。しかも、当接体55は横側縁52より突設しているので、離れて隣接している刃板35相互であっても、当接部48と雄部を形成する当接面56との係合を確保することができる。
さらに、掘削作業ではなく地均し作業においては、底板34を地面とほぼ平行にして刃板の先端の縁36側を接地して行なうものであるが、図13のように調整幅があるようなときにはこの調整幅に伴い刃板の背面における刃板35間に隙間が形成され、この隙間に起因して横側縁43、他側縁52の軌跡が地面に形成されるものであるが、このような軌跡が形成されても隣接する刃板35間に配置される調整幅部44.5を横断する当接体55によってこれを均してしまうので軌跡が残らずにすむ。しかも、刃板35の先端36の背面から当接体55の背面が、バケット体底板34の背面とほぼ平行で一段下方に位置するので、背面35Aが地面に面接触的となっていっそう軌跡が形成されにくくなる。
以上のように、前記実施例では、
刃板35相互の左右両側の調整幅部におけるバケット体32の底板34側の該刃板35の後側縁に当接面50を横向きに形成し、他方の隣接する刃板35側には、前記当接面50とを係合可能とする当接部51Aを設けると共に、
前記刃板35の調整幅部の背面には、刃板35先端から前記バケット体32の底板34側の後側縁とのほぼ中央に前記調整幅部を横断し、該調整幅部の隣接する刃板35側の他側縁52より隣接する他方の刃板35側へ突出する板状の当接体55を横向きに設けて該当接体55の刃板34の先端側の一側縁に当接面56を横向きに形成し他方の隣接する刃板35側には前記当接面48とを係合可能とする当接部48.56を設け、
前記刃板35のバケット体32の底板34側の後側縁と前記当接体55との個所に刃板35先端から生じる外力を受ける当接部51A、50、48、56を形成したことにより、掘削などの作業時に局部的に衝撃などの大きな外力が加わっても隣接する前記刃板35の前記調整幅部には、該衝撃などの大きな外力を受けることのできる請求項1で記載の当接部と当接体との2箇所の係合部が設けられている。さらに、前記調整幅部における前記当接体55の隣接する刃板35側の横側縁55が該調整幅部の隣接する刃板35側の横側縁43より隣接する他方の刃板35側へ突設しているので、前記取付部37に装着されている複数枚の前記刃板35の離れて隣接しあう個々の該刃板35相互であっても係合を確保することができ、横方向に並設された複数枚の前記刃板35の全体に前記外力を分散し、これを杭することができる。
また、前記底板34側の後側縁の当接面50を雄部により形成し他方の隣接する刃板35側の前記当接部50.51Aの当接面51Aを雌部により形成する嵌合機構を設けると共に、前記刃板35の背面35A側全長におけるほぼ中央に横向きに設けた前記当接体55の当接面56を雄部により形成し他方の隣接する刃板側の前記当接部48の当接面48を雌部により形成する嵌合機構を設け、
前記調整幅部における底板34側の後側縁の当接部51Aと刃板背面35Aのほぼ中央部にある当接体55の当接部とにおいて、前記嵌合機構により、隣接する相互の刃板35を係合可能に設けたことにより、刃板35の当接部51Aと当接体55との2箇所の係合部における当接面(50.51A)、(48.56)において個々にテーパー形状の雄部と雌部で係合する嵌合機構を有し、該当接面(50.51A)、(48.56)の形状においては、前記記載の衝撃などの外力を隣接する相互の刃板35の前記調整幅部の相互の重なり面に該外力を吸収させ、これをこれを杭することができる。
さらに、刃板35の左右両側の調整幅部に正面側と背面35A側とを貫通する貫通部45、53を形成すると共に、該貫通部45、53に固定部材58.59を嵌挿することで隣接する前記刃板35の相互を固定して横方向に並設された前記刃板35の複数枚を連結固定し、一体とすることができる。
しかも、刃板35の左右両側に調整幅部が設けられている板面体35Bにおける前記取付部37に装着された状態の角度と位置を、該板面体35Bの先端の前側縁をバケット体32の底板34の端面より前方の該底板34の背面より下方に位置させると共に、前記板面体35B先端の前側縁から底板34側の後側縁に向けて角度を有し、底板34の端面側の背面に近接させて形成したことにより、板面体35Bは、バケット本体33に対する該板面体35Bの先端の位置と該板面体35Bにおける先端からの角度は、作業において地面に突き刺す掘削する作業に適し、該板面体35Bの底板34側の後側縁は前記底板34の端面側の背面に近接していることから掘削作業などにおける土砂などの流出を防ぎ円滑な作業が行なえるので作業性が向上することになる。
また、当接体55の背面を板面体35Bの先端部の背面とほぼ水平となる位置に設けると共に、前記板面体35Bの先端部の背面と前記当接体55の背面とのほぼ水平となるほぼ平坦な面は、前記底板34の背面とほぼ平行に、該底板34の背面より一段下方に形成されていることにより、前記記載の刃板35の背面側である隣接する該刃板35相互の前記調整幅部において、底板34の先端部に沿って間隔をおいて並設された前記取付部37の取付幅の広がりに伴い、該取付部37に装着される前記刃板35の背面における前記調整幅部も広がるので、前記刃板35の先端からの底板34側の全長にかけ縦方向の溝が形成される。作業においては、掘削の他に傾斜面や下面の地面を地均しする整地作業も行われることからこの整地作業の地均し面において、前記刃板35の背面35A側である前記縦方向の溝の影響により筋状の軌跡が形成されるものであるが、前記刃板35の背面35A側における前記調整幅部において、前記刃板35の先端の前側縁から底板34側の後側縁とのほぼ中央に横方向に前記調整幅部を横断し、該調整幅部の横側縁43を隣接する他方の刃板35側へ突設して設けられている板状の前記当接体55により前記地均し面に残る筋状の軌跡を均してしまうので該筋状の軌跡を残さずに滑らかで均一に整地作業が行なえることになる。さらに、前記当接体55が形成されている位置が刃板35における板面体35Bにおいて、該板面体35Bの先端部の背面とほぼ水平となる位置に形成されているとともに、前記板面体35Bの先端部の背面から該当接体55の背面とのほぼ水平となるほぼ平坦な面は前記底板34の背面とほぼ平行に形成され前記底板34の背面より一段下方に設けられているので、整地作業において、前記板面体35Bの先端部の背面から前記当接体55の背面とのほぼ水平となるほぼ平坦な面が地面と接地し地均しする接地面となるので該接地面により地面を滑らかで均一にする整地作業を行なえるとともに、前記接地面が前記板面体35Bの先端の背面から前記当接体55の背面との短い距離の幅で形成されていることと、該接地面が前記底板34の背面とほぼ平行に該背面の一段下方に位置するので前記底板34の背面と底板34の先端に並設されている取付部37の背面とにおいて、該接地面より一段上方に位置することになり掘削作業と整地作業においても土塊や土砂などに阻害され損傷することを軽減することができるので整地作業を円滑に行ない、作業性においても向上することとなる。
図19〜26は実施例2を示しており、前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。実施例2は、板面体35Bの正面側となる面に前記バケット体32の底板34の先端部に沿って間隔をおいて並設された前記取付部37と取付部37との間の該バケット体32の底板34の端面に沿った前方の近接した位置に壁体61を立ちあがり状に形成すると共に、該壁体61の頂部62をバケット体32の底板34の上面と水平に形成したものである。
したがって、以上のように前記実施例では、前記板面体35Bの正面側となる面に前記底板34の先端部に沿って間隔をおいて並設された前記取付部37と取付部との間の該底板34の端面に沿った前方の近接した位置に壁体61を立ちあがり状に形成すると共に、該壁体61の頭部62を底板34の上面と水平に形成したことにより、前記取付部37と取付部37との間の前記底板34の端面が掘削作業などの作業時における土塊や土砂や岩石などによる阻害により損傷をすることを抑止するとともに、立ちあがり状に形成した該壁体61の頭部62は底板34の上面と水平に形成され突出していないのでその箇所での土砂など積載物が詰まるなどの阻害要因とならず、積み込み作業を円滑に行なえる。
図26及び図27は実施例3を示しており、前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。貫通部45と貫通部53とを介して隣接する刃板35相互を連結し固定する連結固定部材たるボルト58A、ナット58と貫通部45と貫通部53との間にはくさび状の座部材59Aが,59Bが上下一対となって設けられている。
そして、上位置に設けられる固定部材たる座部材59Aは、その下部に貫通部53に挿入するくさび部70を有し、上面71においては正面側の形状を前記刃板35の板面体正面側の前側縁と後側縁とのほぼ中央の位置よりバケット体底板34の端面の内面側一側縁を結ぶ接線72にほぼ沿って角度を有し前記取付部37と隣接する取付部37との間のバケット体底板34の端面に近接させ形成し、さらに、その延長は前記バケット体底板34の端面を越し前記バケット体底板34の内面に沿って角度を変え前記バケット体底板34の内面を覆うように重ね合わせて形成し、さらに前記取付部37と取付部37との間のバケット体底板34の端面に沿って該固定部材たるナット58の幅も広く設けほぼ中央を凹部73を形成したものである。一方下位置に設けられる座部材59Bはくさび状に形成されている。
したがって、前記実施例と同様に座部材59A,59Bが貫通部53,45に嵌合すると共に、これらをボルト58A、ナット58を介して固定するものである。
したがって、実施例3では前記実施例の作用効果の他に、座部材59Aにおける正面側の形状を前記刃板35の板面体正面側の前側縁と後側縁とのほぼ中央の位置よりバケット体底板34の端面の内面一側縁を結ぶ接線72にほぼ沿って上面71は角度を有し前記取付部37と取付部37との間のバケット体底板34の端面に近接させ形成し、さらに、その延長は前記バケット体底板34の端面を越し前記バケット体底板34の内面に沿って角度を変え前記バケット体底板34の内面を覆うように重ね合わせて形成するとともに、前記取付部37と隣接する取付部37との間のバケット体底板34の端面に沿って該座部材59Aの幅を広く設けたことにより、前記取付部37と取付部37との間のバケット体底板34の端面が掘削作業などの作業時における土塊や土砂や岩石などにより阻害され損傷することを防ぐとともに該土砂などが漏れ出すことを防ぎ、さらに、該座部材59Aの正面側の角度を有した傾斜面71Aにより該土塊や土砂や岩石などをバケット体32内に円滑に搬入することができるので作業性が向上することになる。
さらに、該座部材59Aのほぼ中央を凹設して形成したことにより該座部材59Aを固定するナット58を掘削作業の土塊や土砂や岩石などの阻害により損傷することを防ぐことができるとともに該ボルト58A、ナット58は自在に着脱することができるので損耗しても容易に交換することができる。
図28及び図29は実施例4を示しており、前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。実施例4においては、前記実施例における刃板35に形成した貫通部53をなくして、別途平面が矩形でほぼ平板状の連結固定具81によって、隣接する刃板35相互を連結するものである。刃板35の上面において係合連結部38の先端側から他側縁52まで幅方向に形成した段部82によって上面では後縁まで低く形成されている。連結固定具71の前後長さは段部82から後縁までの長さとほぼ同じに形成されている。一方、連結固定具71の幅は、調整幅部の一方を形成する段部44の幅と、前記段部82の幅とを加えたものにほぼ等しい。そして、連結固定具71の背面(底面)においては、後縁に該後縁に沿って形成した断面L形の切り欠き部83が形成され、さらに連結固定具71の背面(底面)においては、他側縁に沿って段部84が形成されている。この段部84は前縁より切り欠き部73にわたって形成されている。
次に前記構成について、その作用を説明する。バケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部にそれぞれ着脱自在に装着されると共に相互に左右両側を調整幅部の一方を形成する段部44と、調整幅部の他方を形成する段部51を介して重ね合せて刃板35を並設する。そして、段部44と段部51に背面が接するように連結固定具81を載置すると共に、連結固定具81を介して並設した刃板35を一体的に溶接している。これは段部84を段部44に載置し、背面の他の面を段部82に載置し、さらに段部82の前縁に連結固定具81の前縁を係止した上で、切り欠き部83を介して該切り欠き部83に沿って設けられた溶接部85によって溶着し、さらに段部82の前縁並びに連結固定具81の前縁を該前縁に沿って溶接部86によって溶着したものである。
以上のように、前記実施例においては前記刃板35の左右両側に平板状の連結固定具81を跨って載置すると共に、該連結固定具81と刃板35をそれぞれ溶接して横方向に並設された刃板35の複数枚を確実に連結一体とすることができる。
以上のように本発明にかかる、種々のバケットの用途にも適用できる。また、実施例3で示した座部材59Aも、種々の連結用固定部材として使用することができる。
本発明の実施例1を示す全体斜視図である。 本発明の実施例1を示す正面図である。 本発明の実施例1を示す背面図である。 本発明の実施例1を示す平面図である。 本発明の実施例1を示す底面図である。 本発明の実施例1を示す側面図である。 本発明の実施例1を示す他側の側面図である。 本発明の実施例1を示す図2のAーA線断面図である。 本発明の実施例1を示す貫通部まわりの断面図である。 本発明の実施例1を示す離れた状態の分解斜視図である。 本発明の実施例1を示す近接した状態の分解斜視図である。 本発明の実施例1を示す最小幅時の正面図である。 本発明の実施例1を示す最大幅時の正面図である。 本発明の実施例1を示す取り付け状態の背面図である。 本発明の実施例1を示すバケットまわりの側面図である。 本発明の実施例1を示す要部の断面図である。 本発明の実施例1を示す要部の側面図である。 本発明の実施例1を示す取付状態の概略斜視図である。 本発明の実施例2を示す離れた状態の分解斜視図である。 本発明の実施例2を示す正面図である。 本発明の実施例2を示す背面図である。 本発明の実施例2を示す近接した状態の分解斜視図である。 本発明の実施例2を示すバケットまわりの側面図である。 本発明の実施例2を示す要部の断面図である。 本発明の実施例2を示す要部の側面図である。 本発明の実施例3を示す断面図である。 本発明の実施例3を示す要部の平面図である。 本発明の実施例4を示す分解斜視図である。 本発明の実施例4を示す側面図である。
符号の説明
32 バケット体
34 底板
35 刃板
35A 背面
37 取付部
43 横側縁
44 調整幅部の一方を形成する受け段部
45 貫通部
48 当接部
50 嵌合機構の一方を形成する雄部を形成する当接面
51 調整幅部の他方を形成する段部
51A) 嵌合機構の他方を形成する雌部を形成する当接部
53 貫通部
55 嵌合機構の一方を形成する雄部を形成する板状の当接体
56 嵌合機構の一方を形成する雄部を形成する当接面
58 連結固定部材たるボルト・ナット
59A 59B 座部材(連結固定部材)
58 ナット(固定部材)
61 壁体
62 頭部
71 上面
71A 傾斜面
72 接線
73 凹部
81 連結固定具

Claims (8)

  1. 建設機械におけるバケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部にそれぞれ着脱自在に装着されると共に相互に左右両側を調整幅部を介して重ね合せて並設されるバケット用刃板において、
    前記刃板相互の左右両側の調整幅部におけるバケット体底板側の該刃板の後側縁に当接面を横向きに形成し、他方の隣接する刃板側には、前記当接面とを係合可能とする当接部を設けると共に、
    前記刃板の調整幅部の背面には、刃板先端から前記バケット体底板側の後側縁とのほぼ中央に前記調整幅部を横断し、該調整幅部の隣接する刃板側の横側縁より隣接する他方の刃板側へ突出する板状の当接体を横向きに設けて該当接体の刃板先端側の一側縁に当接面を横向きに形成し他方の隣接する刃板側には前記当接面とを係合可能とする当接部を設け、
    前記刃板のバケット体底板側の後側縁と前記当接体との個所に刃板先端から生じる外力を受ける当接部を形成したことを特徴とするバケット用刃板。
  2. 請求項1記載の刃板における刃板相互の左右両側の調整幅部において、
    前記バケット体底板側の後側縁の当接面を雌部により形成し他方の隣接する刃板側の前記当接部の当接面を雄部により形成する嵌合機構を設けると共に、
    前記刃板の背面側全長におけるほぼ中央に横向きに設けた前記当接体の当接面を雄部により形成し他方の隣接する刃板側の前記当接部の当接面を雌部により形成する嵌合機構を設け、
    前記調整幅部におけるバケット体底板側の後側縁の当接部と刃板背面のほぼ中央部にある当接体の当接部とにおいて、前記嵌合機構により、隣接する相互の刃板を係合可能に設けたことを特徴とする請求項1記載のバケット用刃板。
  3. 建設機械におけるバケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部にそれぞれ着脱自在に装着されると共に相互に左右両側を調整幅部を介して重ね合せて並設されるバケット用刃板において、
    前記刃板の左右両側の調整幅部に正面側と背面側とを貫通する貫通部を形成すると共に、該貫通部に固定部材を嵌挿することで隣接する前記刃板本体の相互を固定して横方向に並設された前記刃板の複数枚を連結一体とする固定手段を設けたことを特徴とするバケット用刃板。
  4. 建設機械におけるバケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部にそれぞれ着脱自在に装着されると共に相互に左右両側を調整幅部を介して重ね合せて並設されるバケット用刃板において、
    前記刃板の左右両側に調整幅部が設けられている板面体における前記取付部に装着された状態の角度と位置を、該板面体の先端の前側縁をバケット体底板の端面より前方の該バケット体底板の背面より下方に位置させると共に、
    前記板面体先端の前側縁からバケット体底板側の後側縁に向けて角度を有し、バケット体底板の端面側の背面に近接させて形成したことを特徴とするバケット用刃板。
  5. 請求項1記載の刃板の背面における刃板先端の前側縁からバケット体底板側の後側縁とのほぼ中央に横向きに設けた板状の当接体において、
    該当接体の背面を請求項4記載の板面体の先端部の背面とほぼ水平となる位置に設けると共に、
    前記板面体の先端部の背面と前記当接体の背面とのほぼ水平となるほぼ平坦な面は、前記バケット体底板の背面とほぼ平行に、該バケット体底板の背面より一段下方に形成されていることを特徴とするバケット用刃板。
  6. 前記板面体の正面側となる面に前記バケット体底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された前記取付部と取付部との間の該バケット体底板の端面に沿った前方の近接した位置に壁体を立ちあがり状に形成すると共に、該壁体の頭部をバケット体底板の上面と水平に形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のバケット用刃板。
  7. 建設機械におけるバケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部にそれぞれ着脱自在に装着されると共に相互に左右両側を調節幅部を介して重ね合わせて並設されるバケット用刃板において、
    前記請求項3記載の前記刃板の複数枚を連結一体とする固定手段である固定部材における正面側の形状を前記刃板の板面体正面側の前側縁と後側縁とのほぼ中央の位置よりバケット体底板の端面の内面側一側縁を結ぶ接線にほぼ沿って角度を有し前記取付部と取付部との間のバケット体底板の端面に近接させ形成し、さらに、その延長は前記バケット体底板の端面を越し前記バケット体底板の内面に沿って角度を変え前記バケット体底板の内面を覆うように重ね合わせて形成するとともに、前記取付部と取付部との間のバケット体底板の端面に沿って該固定部材の幅も広く設け該固定部材のほぼ中央を凹設して形成したことを特徴とする請求項3記載のバケット用刃板。
  8. 建設機械におけるバケット体の底板の先端部に沿って間隔をおいて並設された取付部にそれぞれ着脱自在に装着されると共に相互に左右両側を調整幅部を介して重ね合せて並設されるバケット用刃板において、前記刃板の左右両側の調整幅部に平板状の連結固定具を跨って載置すると共に、該連結固定具と並設された刃板をそれぞれ溶接して横方向に並設された前記刃板の複数枚を連結一体とすることを特徴とするバケット用刃板。

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