JP3149282U - 洋傘 - Google Patents
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Abstract
【課題】隣接する傘生地の側端部相互を縫着して縫目となる中縫線の開傘時における防水性に優れ、また雨水が隣接する傘生地相互に伝わることなく、各傘生地における雨水の分配、排水が確実にかつ効率良く行える洋傘を提供する。【解決手段】平面視略三角形の傘生地1A,1B・・・の隣接する側端部2a,2b相互は、表面側において断面ループ状の第1閉鎖布片3の下半部3Aが中縫線N内に挿入されて縫着され、裏面側において第2閉鎖布片5が中縫線に沿って第1閉鎖布片の基端部4aと一緒に傘生地の側端部相互を包み込むように縫着され、第2閉鎖布片5は、切端部5aが内側に折り込まれる。【選択図】図1
Description
本考案は洋傘に関し、隣接する傘生地の側端部相互を縫着して縫目となる中縫線の開傘時における防水性に優れ、また雨水が隣接する傘生地相互に伝わることなく、各傘生地における雨水の分配、排水が確実にかつ効率良く行えるものである。
従来、雨傘には、ビニロン繊維布等の超音波融着可能な傘生地の頂角を挟む2辺の縫い合わせ目を超音波融着手段により傘生地同士を融着縫合して、開傘時における略球面状となるように形成し、傘の親骨に取り付けるものがあった。そして、予め融着可能な糸により縫着して仮縫いした後に、超音波融着手段により傘生地同士を融着、縫合するものがあった(例えば特許文献1参照。)。
しかしながら、特許文献1に記載の上記従来の傘は、紫外線を受けたり、雨水に含まれる酸性成分の影響を受けて使用による経年変化により傘生地が劣化するため、傘生地同士を融着縫合する傘生地の縫い合わせ目個所が風力を受けたり、または開傘時に強い引っ張り力等の外力が加わると、開裂することがある。そして、この開裂個所から、雨水が漏れ、傘は最早、使用の役に立たないことになり、防水性が万全とはいえなかった。
また、特許文献1に記載の上記従来の傘は、傘生地自体がビニロン繊維布等の超音波融着可能なものでなければ、超音波融着手段により傘生地同士を融着、縫合することにより傘を製作ができなかった。それ以外の合成繊維布は使用の予定としないものであった。
そして、特許文献1に記載の上記従来の傘は、超音波融着手段により傘生地同士を融着、縫合するものなので、設備費が高価であった。
さらに、特許文献1に記載の上記従来の傘は、傘の中棒を把持して傘を傾けると、傾けられた方向に隣接する傘生地を伝って雨水が落下する傾向にあり、降雨量が多くなると、傘の局部個所に集中して雨水は流れ落ち、排水が行われるので、使用者もその方向に臨まれる身体部所だけが雨水により濡れ易いという、問題があった。
本考案は上記従来の問題を解決し、隣接する傘生地の側端部相互を縫着して縫目となる中縫線の開傘時における防水性に優れ、また雨水が隣接する傘生地相互に伝わることなく、各傘地における雨水の分配、排水が確実にかつ効率良く行え、また、傘生地自体は防水性を発揮するものならば如何様な素材のものでも良く、設備費も安価に済む洋傘を提供することを目的とする。
本考案の請求項1に記載の考案は、平面視略三角形をなす8枚以上の傘生地の左右2つの挟辺のうちの隣接する相互の側端部を縫着する洋傘であり、
前記傘生地の側端部相互は、表面側において断面ループ状の第1閉鎖布片の基端部側の下半部が前記側端部を縫着する中縫線内に挿入されて縫着され、
前記傘生地の側端部相互は、裏面側において第2閉鎖布片が前記中縫線に沿って前記第1閉鎖布片の基端部と一緒に前記傘生地の側端部相互を包み込むように縫着され、
前記第2閉鎖布片は、その左右の切端部が内側に折り込まれていることを特徴とする。
前記傘生地の側端部相互は、表面側において断面ループ状の第1閉鎖布片の基端部側の下半部が前記側端部を縫着する中縫線内に挿入されて縫着され、
前記傘生地の側端部相互は、裏面側において第2閉鎖布片が前記中縫線に沿って前記第1閉鎖布片の基端部と一緒に前記傘生地の側端部相互を包み込むように縫着され、
前記第2閉鎖布片は、その左右の切端部が内側に折り込まれていることを特徴とする。
また、本考案の請求項2に記載の考案は、請求項1において、前記傘生地の左右の側端部のうち何れか一方は、隣接する前記傘生地の左右の側端部のうちの何れか他方を包み込むように前記中縫線に沿って上方から下方に、および下方から上方に折曲されて縫着されていることを特徴とする。
また、本考案の請求項3に記載の考案は、請求項1または2の何れかにおいて、前記第1閉鎖布片が、断面逆U字形に2つ折りされて上半部が隣接される前記傘生地の表面側に石突を中心に突出されて前記中縫線に沿って縫着されていることを特徴とする。
また、本考案の請求項4に記載の考案は、請求項1〜3の何れか1項において、前記第2閉鎖布片が、左右何れか一方の側に前記切端部が重ね合わされて前記切端部が内側に折り込まれるように2つ折りされてから3つ折りに設けられるか、または前記中縫線を基準として前記切端部が内側に折り込まれるように3つ折りして設けられていることを特徴とする。
さらに、本考案の請求項5に記載の考案は、請求項1〜4の何れか1項において、前記傘生地の底辺部には、その切端部が包み込まれる被覆布片が2つ折りされて縫着けられていることを特徴とする。
本考案の請求項1に記載の考案によれば、平面視略三角形をなす8枚以上の傘生地の左右2つの挟辺のうちの隣接する相互の側端部を縫着する洋傘であり、前記傘生地の側端部相互は、表面側において断面ループ状の第1閉鎖布片の基端部側の下半部が前記側端部を縫着する中縫線内に挿入されて縫着され、前記傘生地の側端部相互は、裏面側において第2閉鎖布片が前記中縫線に沿って前記第1閉鎖布片の基端部と一緒に前記傘生地の側端部相互を包み込むように縫着され、前記第2閉鎖布片は、その左右の切端部が内側に折り込まれているので、隣接する傘生地の側端部相互を縫着して縫目となる中縫線から雨水が侵入するのが、傘生地の表面側においては第1閉鎖布片により傘生地の左右の側端部における縫着個所が覆われて侵入が阻止されるのと、傘生地の裏面側においては第1閉鎖布片の基端部と一緒に前記傘生地の側端部相互を包み込むように第2閉鎖布片が縫着されることにより傘生地に降雨された雨水が傘生地を縫着した縫い目個所から浸透されるのが、第2閉鎖布片により阻止されるのと、の傘生地の表面側および裏面側の双方において阻止されるため、開傘時の防水性は優れたものになる。また、傘生地の側端部相互は、断面ループ状の第1閉鎖布片の基端側の下半部が、前記側端部を縫着する中縫線内に挿入されることにより表面側に前記第1閉鎖布片の上半部が突出されるように縫着されているので、傘生地相互は傘生地の表面側に上半部が突出された第1閉鎖布片により仕切られるため、雨水が隣接する傘生地相互に伝わって流れ落ちることなく、各傘生地における雨水の分配、排水が確実にかつ効率良く行える。また、特許文献1に記載の従来の傘の傘生地とは異なり、傘生地自体は防水性を発揮するものならば如何様な素材のものでも良く、特許文献1に記載の従来の傘のように、超音波融着手段により傘生地同志を融着、縫合するものではないので、設備費も安価に済む。
また、本考案の請求項2に記載の考案によれば、請求項1において、前記傘生地の左右の側端部のうち何れか一方は、隣接する前記傘生地の左右の側端部のうちの何れか他方を包み込むように前記中縫線に沿って上方から下方に、および下方から上方に折曲されて縫着されているので、傘生地の左右の側端部のうち何れか一方は、隣接する他方の傘生地の左右の側端部のうちの何れかにより包み込まれて縫着されるため、傘生地相互の中縫線に沿う縫い目個所の雨水に対する防水性に優れる。また、傘生地の左右の側端部での切端部における糸の解れは保護される。
また、本考案の請求項3に記載の考案によれば、請求項1または2の何れかにおいて、前記第1閉鎖布片が、断面逆U字形に2つ折りされて上半部が隣接される前記傘生地の表面側に石突を中心に突出されて前記中縫線に沿って縫着されているので、隣接する傘生地の側端部相互を縫着して縫目となる中縫線から雨水が侵入するのが、傘生地の表面側においては第1閉鎖布片により傘生地の左右の側端部における縫着個所が覆われることにより阻止され、雨水に対する傘生地の表面側からの防水性が発揮される。
また、本考案の請求項4に記載の考案によれば、請求項1〜3の何れか1項において、前記第2閉鎖布片が、左右何れか一方の側に前記切端部が重ね合わされて前記切端部が内側に折り込まれるように2つ折りされてから3つ折りに設けられるか、または前記中縫線を基準として前記切端部が内側に折り込まれるように3つ折りして設けられているので、隣接する傘生地の側端部相互は、第2閉鎖布片が縫目となる中縫線に沿って裏面側に縫着されることにより、傘生地の裏面側においては第1閉鎖布片の基端部と一緒に前記傘生地の側端部相互を包み込むように第2閉鎖布片が縫着されて傘生地に降雨された雨水が傘生地を縫着した縫い目個所から浸透されるのが、第2閉鎖布片により阻止されるため、開傘時における雨水に対する傘生地の裏面側からの防水性に優れる。また、傘生地の左右の側端部における切端部、および第2閉鎖布片自体の左右の切端部の糸の解れは、第2閉鎖布片により、傘生地の下面から保護される。
さらに、本考案の請求項5に記載の考案によれば、請求項1〜4の何れか1項において、前記傘生地の底辺部には、その切端部が包み込まれる被覆布片が2つ折りされて縫着けられているので、被覆布片により傘生地の底辺部における切端部からの糸の解れは防止される。
以下図面に従い、本考案を実施するための最良の形態につき詳細を説明する。
本実施形態は、平面視略三角形をなす8枚以上の傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の左右2つの挟辺のうちの隣接する相互の側端部2a,2bを縫着する洋傘であり、前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の側端部2a,2b相互は、表面側において断面ループ状の第1閉鎖布片3の基端部4a,4a側の下半部3Aが前記側端部2a,2bを縫着する中縫線N内に挿入されて縫着され、前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の側端部2a,2b相互は、裏面側において第2閉鎖布片5が前記中縫線Nに沿って前記第1閉鎖布片3の基端部4a,4aと一緒に前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の側端部2a,2b相互を包み込むように縫着され、前記第2閉鎖布片5は、その左右の切端部5a,5aが内側に折り込まれている。
前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・は、たとえばポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂等の合成繊維、レーヨンのような人造繊維、また、絹、綿、麻等の天然繊維よりなる布帛、綿等の撥水加工や防水加工が施されたものが使用される。
図1、および図4に示すように、前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の左右の側端部2a,2bのうち何れか一方は、隣接する前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の左右の側端部2a,2bのうちの何れか他方を包み込むように前記中縫線Nに沿って上方から下方に、および下方から上方に折曲されて縫着されている。
図1、および、図2、図4に示すように、前記第1閉鎖布片3が、断面逆U字形に2つ折りされて上半部3Bが隣接される前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の表面側に石突6を中心に突出されて前記中縫線Nに沿って縫着されている。
前記第2閉鎖布片5が、図1、および図4に示すように左右何れか一方の側に前記切端部5a,5aが重ね合わされて前記切端部5a,5aが内側に折り込まれるように2つ折りされてから閉鎖端を3つ折りに設けられるか、または図7に示すように前記中縫線Nを基準として前記切端部5a,5aが内側に折り込まれるように3つ折りして設けられても良い。
前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の底辺部8には、その切端部9a,9aが包み込まれる被覆布片9が2つ折りされて縫着けられている。
Kは隣接する傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の側端部2a,2b相互、前記第1閉鎖布片3の下半部3A、第2閉鎖布片5とを縫い目個所に一緒に縫着するための縫糸である。
本考案の洋傘の実施形態は以上の構成からなり、平面視略三角形をなす8枚以上の傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の左右2つの挟辺のうちの隣接する相互の側端部2a,2bは、表面側において断面ループ状の第1閉鎖布片3の基端部4a,4a側の下半部3Aが前記側端部2a,2bを縫着する中縫線N内に挿入されて縫着されているので、表面側においては第1閉鎖布片3により傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の左右の側端部2a,2bにおける縫着個所が覆われるため、隣接する傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の側端部2a,2b相互を縫着して縫目となる中縫線Nから雨水が侵入するのが阻止される。また、傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の表面側においては第1閉鎖布片3により傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の左右の側端部2a,2bにおける縫着個所が覆われるので、縫着個所が表面側から見えるという、外観的な不体裁はなくなる。
この際、図1、および図4に示すように、前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の左右の側端部2a,2bのうち何れか一方は、隣接する前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の左右の側端部2a,2bのうちの何れか他方を包み込むように前記中縫線Nに沿って上方から下方に、および下方から上方に折曲されて縫着されているので、傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の左右の側端部2a,2bのうち何れか一方は、隣接する他方の傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の左右の側端部2a,2bのうちの何れか他方により包み込まれて縫着されるため、傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・相互の中縫線Nに沿う縫い目個所の雨水に対する防水性は充分である。そして、傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の左右の側端部2a,2bでの切端部における糸の解れは、側端部2a,2bのうちの何れか一方を、側端部2a,2bのうちの何れか一方により保護される。
また、前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の側端部2a,2b相互は、裏面側において第2閉鎖布片5が前記中縫線Nに沿って前記第1閉鎖布片3の基端部4a,4aと一緒に前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の側端部2a,2b相互を包み込むように縫糸Kにより縫着され、前記第2閉鎖布片5は、図7に示すように2つ折り、または図1、および図4に示すように3つ折りにされて、その左右の切端部5a,5aが第2閉鎖布片5自体の内側に折り込まれているので、傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の裏面側においては第1閉鎖布片3の基端部4a,4aと一緒に前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の側端部2a,2b相互を包み込むように第2閉鎖布片5が外側裏面から縫着されることにより傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・に降雨された雨水が傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・を縫着した中縫線Nに沿う縫い目個所から浸透されるのが、第2閉鎖布片5により阻止される。また、前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の側端部2a,2b相互の縫着個所は、図1,図3,図4に示すように裏面側において第2閉鎖布片5により覆われるので、側端部2a,2b相互の縫着個所が外部より見えるという、外観的な不体裁は一掃される。
この際、第2閉鎖布片5が、前記中縫線Nに沿って前記第1閉鎖布片3の基端部4a,4aと一緒に前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の側端部2a,2b相互を包み込むように縫着するには、図1、および図4に示すように左右何れか一方の側に前記切端部5a,5aが重ね合わされて前記切端部5a,5aが内側に折り込まれるように2つ折りされてから3つ折りに設けられるか、または、図7に示すように前記中縫線Nを基準として前記切端部5a,5aが内側に折り込まれるように3つ折りして設ければよい。
また、傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の左右の側端部2a,2bにおける切端部、および第2閉鎖布片5自体の左右の切端部5a,5aの糸の解れは、第2閉鎖布片5が、傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の下面から覆うことにより保護される。
このように、傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の表面側および裏面側の双方において、隣接される傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の側端部2a,2b相互を縫着した縫い目個所は、表面側は第1閉鎖布片3により、また裏面側は第2閉鎖布片5により、雨水の侵入が阻止されるため、開傘時の防水性は優れたものになる。
従って、特許文献1に記載の上記従来の傘では、紫外線を受けたり、雨水に含まれる酸性成分の影響を受けて使用による経年変化により傘生地が劣化した場合に、傘生地同士を融着縫合する傘生地の縫い合わせ目個所が風力を受けたり、または開傘時に強い引っ張り力等の外力が加わると、開裂することがあり、この開裂個所から、雨水が漏れ、傘は最早、使用の役に立たないことになり、防水性が万全とはいえなくなるという問題は本実施形態ではなくなる。
また、特許文献1に記載の上記従来の傘は、傘生地自体がビニロン繊維布等の超音波融着可能なものでなければ、超音波融着手段により傘生地同志を融着、縫合することができないのとは異なり、本実施形態では傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の側端部2a,2b相互を固着するのに、特許文献1に記載の上記従来の傘のように、超音波融着手段を採用することなく、縫着により行われているので、傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・自体は、たとえばポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂等の合成繊維、レーヨンのような人造繊維、また、絹、綿、麻等の天然繊維よりなる布帛、綿等の布帛に撥水加工や防水加工が施されたものであれば如何様なものでも良く、設備費も安価になる。
また、傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の側端部2a,2b相互は、断面ループ状の第1閉鎖布片3の基端部4a,4a側の下半部3Aが、前記側端部2a,2bを縫着する中縫線N内に挿入されることにより表面側に前記第1閉鎖布片3の上半部3Bが突出されるように縫着されているので、傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・相互は傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の表面側に上半部3Bが突出された第1閉鎖布片3により仕切られるため、雨水が隣接する傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・相互に伝わって流れ落ちることなく、各傘地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・における雨水の分配、排水が確実にかつ効率良く行える。
従って、特許文献1に記載の上記従来の傘では、傘の中棒を把持して傘を傾けると、傾けられた方向に隣接する傘生地を伝って雨水は流れ落ちるので、降雨量が多くなると、傘の局部個所に集中して雨水は流れ落ち、排水が行われるため、使用者はその方向に臨まれる身体部所だけが雨水により濡れ易くなっていたのとは本実施形態は異なる。
また、前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の底辺部8には、被覆布片9が2つ折りされて切端部8aが包み込まれるように縫着されているので、被覆布片9より傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の底辺部8における切端部8aからの糸の解れは防止される。
なお、前述のように、傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の側端部2a,2b相互の縫着部を覆う第1閉鎖布片3、および裏面側から覆う第2閉鎖布片5、さらに、傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の底辺部8における切端部8aを覆う被覆布片9を、前記傘生地1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H・・・の色と調和させたり、変化のある色彩、図柄を施せば、斬新なデザインになり、他社製品との差別化が容易になる。
本考案は、隣接する傘生地の側端部相互を縫着して縫目となる中縫線の開傘時における防水性に優れ、また雨水が隣接する傘生地相互に伝わることなく、各傘地における雨水の分配、排水が確実にかつ効率良く行え、また、傘生地自体は防水性を発揮するものならば如何様な素材のものでも良く、設備費も安価に済むという用途・機能に適する。
1A 傘生地
1B 傘生地
1C 傘生地
1D 傘生地
1E 傘生地
1F 傘生地
1G 傘生地
1H 傘生地
2a 側端部
2b 側端部
3 第1閉鎖布片
3A 下半部
3B 上半部
4a 基端部
5 第2閉鎖布片
7 親骨
9 被覆布片
N 中縫線
1B 傘生地
1C 傘生地
1D 傘生地
1E 傘生地
1F 傘生地
1G 傘生地
1H 傘生地
2a 側端部
2b 側端部
3 第1閉鎖布片
3A 下半部
3B 上半部
4a 基端部
5 第2閉鎖布片
7 親骨
9 被覆布片
N 中縫線
Claims (5)
- 平面視略三角形をなす8枚以上の傘生地の左右2つの挟辺のうちの隣接する相互の側端部を縫着する洋傘であり、
前記傘生地の側端部相互は、表面側において断面ループ状の第1閉鎖布片の基端部側の下半部が前記側端部を縫着する中縫線内に挿入されて縫着され、
前記傘生地の側端部相互は、裏面側において第2閉鎖布片が前記中縫線に沿って前記第1閉鎖布片の基端部と一緒に前記傘生地の側端部相互を包み込むように縫着され、
前記第2閉鎖布片は、その左右の切端部が内側に折り込まれている
ことを特徴とする洋傘。 - 前記傘生地の左右の側端部のうち何れか一方は、隣接する前記傘生地の左右の側端部のうちの何れか他方を包み込むように前記中縫線に沿って上方から下方に、および下方から上方に折曲されて縫着されていることを特徴とする請求項1に記載の洋傘。
- 前記第1閉鎖布片が、断面逆U字形に2つ折りされて上半部が隣接される前記傘生地の表面側に石付を中心に突出されて前記中縫線に沿って縫着されていることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の洋傘。
- 前記第2閉鎖布片が、左右何れか一方の側に前記切端部が重ね合わされて前記切端部が内側に折り込まれるように2つ折りされてから3つ折りに設けられるか、または前記中縫線を基準として前記切端部が内側に折り込まれるように3つ折りして設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の洋傘。
- 前記傘生地の底辺部には、その切端部が包み込まれる被覆布片が2つ折りされて縫着けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の洋傘。
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JP2009000039U JP3149282U (ja) | 2009-01-07 | 2009-01-07 | 洋傘 |
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