JP3149192U - タンパーエビデント性を付与する外部キャップ - Google Patents

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由里子 渡邊
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Abstract

【課題】タンパーエビデント容器であると否とを問わず、容器に対してタンパーエビデント性を与える外部キャップを提供する。【解決手段】容器のキャップとは別の外部キャップを用い、容器のキャップを、当該外部キャップと容器のキャップないし容器との間に空間をもたせた形で封印し、当該外部キャップを開封ないし破壊しない限り、容器のキャップに触れることも、容器のキャップの感触すらも得られない構造を外部キャップに設けることで、容器のキャップの無断取り外しを不可能ないし困難にする。【選択図】図1

Description

本考案は、タンパーエビデント容器であると否とを問わず、容器に対してタンパーエビデント性を与えるものである。
従来の容器はタンパーエビデント性を容器のキャップ構造に与えるものである。またタンパーエビデント性を有しない容器には、そのままではタンパーエビデント性を与えることができない。またタンパーエビデント性を有していても、より厳重なタンパーエビデント性は与えられていない。
タンパーエビデント性を容器が有しているか否かを問わず、容器の内容物の安全性をより担保するには、容器のキャップ以外の方法により、タンパーエビデント性を与える必要性がある。その際に、容器の内容物の化学的特性の如何にかかわらず、また内容物に影響を与えず、かつ簡易にタンパーエビデント性を与える必要がある。本考案は簡易かつ安全にタンパーエビデント性を与えるものである。
タンパーエビデント構造を有するか否かを問わず、容器が十分に封がされた後に、タンパーエビデント性をより厳重にあるいは新たに与えるためには、容器のキャップとは別の外部キャップを用い、容器のキャップを、当該外部キャップと容器のキャップないし容器との間に空間をもたせた形で封印し、その外部キャップを開封ないし破壊しない限り、容器のキャップに触れることも、容器のキャップの感触すらも得られない構造を外部キャップに設けることで、容器のキャップの取り外しを不可能ないし困難にする。装着の方法の一例としては、容器キャップの外径よりも小さな穴の構造を有する外部キャップ下部の円周状のひさし部分が容器キャップの下側に位置することで(図1)、タンパーエビデント性が与えられる。あるいはタンパーエビデントの容器の場合、通常、キャップ開封時にキャップの下部が破断して口元にのこる構造を有しているが、この下部の破断部分を支えるために、容器本体に設けられる円周状の突部の下側に、当該突部の外径よりも小さな穴径の構造を有する外部キャップ下部の円周状のひさし部分が位置することでタンパーエビデント性が与えられる。もとよりタンパーエビデント構造を有する容器には、より厳重なタンパーエビデント性を与えられ、タンパーエビデント構造を有していないか、失った容器に対しては、新たにタンパーエビデント性を与えられる。
容器キャップを考案の外部キャップで封印することにより、当該外部キャップを開封ないし破壊をしない限りは、容器のキャップを取り外し、あるいは容器のキャップに触れることも、容器のキャップの感触すらも得られなくなり、タンパーエビデント性が与えられる。もとよりタンパーエビデント構造を有する容器には、より厳重なタンパーエビデント性が与えられ、タンパーエビデント構造を有していないか、失った容器に対しては、新たにタンパーエビデント性が与えられる。
考案を実施する最良の形態は、具体的には容器の構造等によるが、通常は外部キャップに横開きの構造を持たせ一体成形で成形する場合に得られる。横開きにより、容器のキャップへの装着が上開きの場合に比べより容易となり、一体成形であることにより、装着の工程が非常に簡易化され作業性を高めることができる。また成形方法の手段を問わず金型などにより量産すれば、外部キャップに経済性をもたせることもできる。
装着の方法の一例としては、容器のキャップの外径よりも小さな穴の構造を有する外部キャップ下部の円周状のひさし部分を、容器キャップの下側に位置させることで(図1)、タンパーエビデント性が与えられる。あるいはタンパーエビデントの容器に対して外部キャップを装着させる場合に関しては、通常のタンパーエビデント容器は、キャップ開封時にキャップの下部が破断して口元にのこる構造を有しているが、この下部の破断部分を支えるために容器本体に設けられている円周状の突部の下側に、当該突部の外径よりも小さな穴径の構造を有する外部キャップ下部の円周状のひさし部分を位置させることでタンパーエビデント性が与えられる。
医療、食品、研究試験分野等において、容器に入る内容物の安全性などを確保し、人的物的被害を未然に防止するために、容器にタンパーエビデント性をもたせる需要がある。
図は上開き、一体構造、ケーブル穴による封構造の場合の一例
外部キャップを容器キャップに装着した場面を示した断面図である。外部キャップ下部の円周状のひさし部分が、容器のキャップの下側に位置し、外部キャップがタンパーエビデント性を与えている。 外部キャップのケーブル穴構造部を左右にした場面を示す正面図である。 正面図を90°回転させた側面図である。 外部キャップを上から見た上面図である。点線の円は、容器キャップの外径、あるいはタンパーエビデント容器のキャップの開封時破断するキャップの下側部分を支える容器に設けられている円周状突部外径よりも径の小さい穴の部分を示す。 外部キャップを容器のキャップに装着する場面の例を示す図である。屈曲性ないし可動性をもたせた部分から外部キャップを開き、容器のキャップへ装着。屈曲性ないし可動性をもたせた部分で一体構造を持たせた例。
符号の説明
1. ケーブル穴
2. ひさし部分
3. 接合面(図6のように開いて装着した際の左右のパートの接合する面)
4. 容器のキャップの外径よりも小さな穴 (あるいはタンパーエビデント容器の本体に設けられる円周状の突部の外径よりも小さな穴)
5. 屈曲性ないし可動性をもたせた部分(図は上開きの場合なので、図4上図の上部に設けられており、この場合はケーブル穴の結束部は左右に必要となる。仮に横開きの場合は、この部分は上部でなく、横の側面分等に設けられ、ケーブル穴の結束部は左右いずれかの一方でも足り得る。)

Claims (2)

  1. ドラム缶等の大型特殊容器を除く普通考えられる容器のキャップを、別の外部キャップで封印する構造のもので、当該外部キャップと容器のキャップないし容器との間に空間をもたせた形で覆い、外部キャップを破壊もしくは開封しなくては、容器のキャップに触ることも、また容器のキャップの感触すらも得られない構造のものすべてを含む。外部キャップは、一体成形であるか、左右セパレートであるか、上開きであるか横開きであるか、その構造ないし装着方法は問わない。本外部キャップの成形方法、色彩、材質、サイズ、形状は問わない。
  2. 外部キャップの封をする方法としては、外部キャップにケーブル穴を設けケーブル穴にケーブルを通して結束する方法、あるいは接合部の凹凸構造による封構造、あるいは当該キャップをヒートシールする方法、あるいは当該キャップの接合部を接着ないし溶着する方法、外部キャップを上部よりプッシュオンして抜けなくする方法など、ケーブル穴を設けると否とを問わず、容器のキャップを開封しようとした場合に外部キャップに証拠が残るあらゆる封構造を含む。ケーブル穴を設ける場合、穴の構造、位置、個数は問わない。
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