JP3148687B2 - 中空ジルコニア質発熱体 - Google Patents

中空ジルコニア質発熱体

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JP3148687B2 JP19836697A JP19836697A JP3148687B2 JP 3148687 B2 JP3148687 B2 JP 3148687B2 JP 19836697 A JP19836697 A JP 19836697A JP 19836697 A JP19836697 A JP 19836697A JP 3148687 B2 JP3148687 B2 JP 3148687B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超高温電気抵抗炉
に用いられる中空ジルコニア質発熱体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、宇宙航空科学技術等の発達に伴い
高温乃至超高温に耐える材料の開発、高温乃至超高温で
の材料の熱処理方法、または装置の開発が望まれ、それ
に伴いかかる材料の物性測定や熱処理に供しうる超高温
電気抵抗炉が開発されているが、そこでは1700〜2
000℃の温度に耐え得るジルコニア質発熱体が多く用
いられている。
【0003】このような発熱体を用いた炉の一例として
は本件出願人の出願に係る特開平5−66093号公報
に開示の超高温電気抵抗炉がある。
【0004】この内容は図14を参照して簡単に説明す
ると、1は通常ジルコニア質の中空円筒型抵抗発熱体で
あって、この高さ方向の中央部に細い径すなわち小さい
断面積の発熱部2を有し、その両端にそれより太い径す
なわち大きな断面積を有して一定長さの端子部3,3を
備えている。この端子部3、3には白金線のような通常
通電用リード線4が取付けられている。この発熱体1の
上下には発熱体1を垂直に支持するためのパイプ状耐火
物5,5が設けられている。
【0005】この発熱体1の外側は順に円筒状に囲むよ
うにジルコニア質耐火物6、アルミナ質耐火物7が配置
されている。そして発熱体1とジルコニア質耐火物6と
の間に若干の空間8が設けられ、またアルミナ質耐火物
7の表面には発熱体1を予熱するためのワイヤー状の予
熱発熱体9が設けられている。
【0006】アルミナ質耐火物7の外側にはセラミック
質断熱材10と外殻鉄皮11が設けられている。
【0007】一方、前記発熱体1とパイプ状耐火物5の
内部には上下に貫通する空間13が形成され、発熱体1
の発熱部2付近には超高温加熱空間12が形成されてい
る。
【0008】そして試料または被処理物はこの空間12
に載置、または懸垂されて熱処理を受けるか、または試
験に供されるようになっている。
【0009】図15は図14に準ずる円筒炉の変形例の
断面図であり、ワイヤー状発熱体9の代わりにU字状の
発熱体14を予備装置として使用するようにしたもので
ある。
【0010】またこの例ではパイプ状耐火物5の代わり
に板状耐火物15が用いられ、他は図14と同様である
ので、図14と同じ個所は同じ符号で表している。
【0011】図16(A)と(B)はそれぞれ発熱体1
x,1yの2つの実施例の正面図であり、発熱体1x,
1yの上下端には発熱部2x,2yより比較的断面積の
大きい端子部3x,3yがそれぞれが設けられている。
【0012】図16(A)のように発熱部2xには、外
部からの観察用、または温度制御用の孔16が設けられ
ているものもある。例えば高温での引張強度試験の場
合、この孔16から試験片の変位を観測することができ
て便利である。
【0013】図16(B)では端子部3yと発熱部2y
の間にテーパ17が形成されている。
【0014】図16(C)は他の例の発熱体1zの斜視
図であり、ここでの発熱部2zは、上下の端子部3z,
3zとが通ずる断熱角型の中空部13が形成されてお
り、断熱角型の比較的長尺の板状被加熱物の修理乃至試
験に便利に供し得るように形成されている。そして端子
部3z,3zには白金リード線4が設けられている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述のように発熱部の
上下に端子部を設けた場合、発熱部からの熱を受ける白
金リード線を保護するため端子部を長くする必要があ
り、発熱部に対して全長が5〜10倍必要となり、発熱
体の全長の長さが長くなる。またに電力の半分近くを費
やされてしまうため通過電流量が多くなり、これにより
白金リード線の使用量が多くなってコストの増大にもつ
ながる。
【0016】さらにジルコニア質発熱体を通電可能にす
るため、ジルコニア質発熱体全体を予熱する必要があ
り、これにより予熱部の全長も長くなって炉全体が大き
くなり、消費電力の増加につながる等の諸問題が生じて
くる。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、消費電力の削
減、炉体形状の小型化、炉体製造コストの削減、温度分
布の優れた均一性等が容易に得られる中空ジルコニア質
発熱体を提供することを課題としたもので、その解決手
段としては発熱部からの熱の放散を少なくするようにし
たことにある。
【0018】すなわち請求項1記載の発明は、筒状の発
熱部と、該発熱部と一体の端子部とを備え、前記発熱部
内の中空部分で試料または被処理材を加熱することがで
きる中空ジルコニア質発熱体において、前記端子部を発
熱部の外側面軸方向に設け、該端子部の長さが前記発熱
部と同等乃至はそれより短く形成されていることを特徴
とする。
【0019】また請求項2は請求項1記載の発明におい
て、前記端子部の端部に鍔部を接続し、該鍔部が前記発
熱部外側から覆うように形成したことにある。
【0020】さらに請求項は請求項1または2記載の
発明において、前記端子部に通電用リード線が接触接合
されていることを特徴とし、請求項は請求項1、2ま
たは3のいずれか1項記載の発明において、前記ジルコ
ニア質発熱体が安定化剤を添加されたジルコニア粉末、
またはジルコニアァイバーから作られていることを特徴
とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる中空ジルコ
ニア質発熱体の一実施形態を図1〜図13を参照して説
明する。
【0022】図1および図2はそれぞれの中空ジルコニ
ア質発熱体1a,1bを示すものでそれぞれ中央部に発
熱部2a,2b、その外側面両端に端子部3a,3bが
あり、これらが一体に形成されている。
【0023】発熱部2a,2bは断面円形状で、端子部
3a,3bは断面角形状をなす。したがって発熱部2
a,2bの内部は適宜太さの円形および長さを有する中
空部分12aが貫通状態に形成され、試料または被処理
材をこの部分で加熱し得るようになっている。
【0024】図1および図2のうち図1は発熱部2aの
長さと端子部3aの長さが同じものを示し、図2は発熱
部2の長さが端子部3の長さよりも若干長いものを
示す。
【0025】このようにすることにより発熱体1aは 1)全長を短くできる。 2)端子部3aを小さくできるので端子部に取られてい
た電力が低減でき、全体の電力値を抑さえることができ
る。
【0026】これに対して発熱体1bは発熱部2bの出
っ張リの部分は電流が流れず、温度の上昇が少ないため
上下に断熱材等を接触できる。等のそれぞれの利点があ
る。
【0027】図3は図1の発熱体1aの内部に置かれた
試料または被処理材を観察し得るようにスリット20を
発熱部2aに複数個形成した斜視図を示す。
【0028】これはスリット20を設けることにより端
子部3aと発熱部2aの面積比を大きくとれるので全抵
抗の調整や、端子部の発熱を抑えることができる。
【0029】前述の図1と図2は発熱体が全部一体に形
成された例であり、図3は中空パイプと端子部が別体に
形成され、これを接着用組成物で接着して発熱体を形成
した例であるが、両者の中では接着して形成した後者の
方が好適である。
【0030】それは発熱部と端子部との膨脹差により生
ずる応力が接着部により吸収され、発熱部と端子部との
境界に発生し易い亀裂が防止されるからで、これは全て
の形態の発熱体にいえることである。
【0031】図4および図5にそれぞれ示す発熱体1
c,1dの場合も、中央部に発熱部2c,2d、その側
面両端に端子部3c,3dがあり、これらが一体に形成
されている。
【0032】そして発熱部2c,2dおよび端子部3
c,3dともに断面が角形状をなし、その発熱部2c,
2dの内部には適宜大きさ、形状の角形の中空部分12
bが貫通して形成され、試料または被処理材をこの部分
で加熱し得るようになっている。
【0033】このうち図4は発熱部2cの長さと端子部
3cの長さが同じ長さをなすもので、図5は端子部3d
の長さより発熱部2dの長さがの方が長く形成されてい
る。
【0034】このように断面形状を角形にすることによ
り、中に入れる試料が角形の場合には当然熱効率が向上
する。
【0035】図6および図7のそれぞれの発熱体1e,
1fの場合、発熱部2e,2fと端子部3e,3fの接
合部21が細くなっているが、発熱部の有効面積は図1
および図2に比べて広くなっている。
【0036】図7のような長方形の中空部分12bを有
する発熱体は高温度で引張り強度試験機用として好適で
あるが、この引張り試験に用いる場合、その試験片の形
状は通常25W×5t×200mmである関係上、32
×8mmの大きさに形成するのが適当である。一方、こ
のような長方形状の中空部分を有するときは端子部の外
径は上記長方形の対角線の寸法の1.2〜3倍であるこ
とが好ましい。
【0037】これに対して1.2倍未満の場合、端子部
3bの接合部分のコーナに亀裂が入り易くなり、3倍を
越える場合は発熱部との境界に亀裂が入り易くなる。
【0038】図8(A),(B)はそれぞれ別形態の発
熱体1g,1hの横断面形状を示し、発熱部2g,2h
につながった側面端子部3g,3hにはそれぞれ発熱部
2g,2hの外周を覆うように鍔部22が形成されてい
る。
【0039】この形態の利点はつぎの通りである。
【0040】1)端子部で発熱部を覆うことにより、発
熱部から発生する熱を外部に逃がさないため熱効率が向
上し、熱が外部に逃げないため予熱発熱体を保護でき
る。 2)発熱体の周りに断熱材を施す構造となり、発熱体に
断熱構造が組み込まれているため、施工が楽になる。
【0041】図8中、12aは(A)の、12cは
(B)のそれぞれの中空部分を示す。
【0042】図9は図8(B)における鍔部22の別形
状のものを示す。ここで鍔部22の断面形状は円形・角
形のいずれの形状であってもよい。
【0043】図10は図8(A),(B)の端子間の形
状を図10(A),(B)のように斜めにすることによ
り発熱部3k,3mから漏れる熱を効率よく遮断するよ
うにしたものである。
【0044】つぎに端子部の端部に鍔を形成された中空
ジルコニア質発熱体の作用について図8(A)を用いて
説明する。
【0045】発熱部2gの一部を覆う鍔部22と22の
間の長さXは発熱部2gの円周の3〜55%が望まし
く、55%以上であれば熱が放散してしまい断熱の効果
が得られない。
【0046】また3%もしくは3mm以下となれば端子
部3gと端子部3gの間にアークが飛ぶ可能性があって
好ましくない。この鍔部22の内径は発熱部2gの外径
より4mm以上あることが適当であり、4mm以下であ
ると鍔部22と発熱部2gが接触もしくはアークが飛ぶ
可能性がある。なお鍔部22の厚さYは5mm以上が適
当であり、5mm以下であると熱が放散してしまい、断
熱の効果が得られない。
【0047】ちなみにこのような発熱体の大きさは通常
全長40〜100mmであり、発熱部の長さと端子部
(片方)の長さは略等しく、外径は30〜100mm、
円形中空部の内径は15〜75mmである。なおこの明
細書では図面において左右方向の長さのみでなく、上下
方向に描かれて高さと呼び得る大きさも長さと云うこと
とする。
【0048】さらに中空部分の形状に関係なく端子部の
中空部分を除いた断面の実質面積は発熱部断面の実施面
積の3〜10倍であることが好ましい。なぜならば3倍
未満の場合、端子部の発熱が大きくなり、リード線の溶
断が起き易くなる。10倍を越えると発熱部との境界に
亀裂が入り易くなる。
【0049】上記のような発熱体はジルコニアで作られ
るが、ジルコニアZrOは約2715℃と云う高い融
点を持ち、熱伝導性が非常に小さく、電気抵抗度が高温
で低く、低温で高いなど他のセラミックスにない特有な
特性を有している。
【0050】ジルコニア質発熱体は通常安定化剤を添加
されたジルコニアファイバーまたはジルコニア粉末から
作られる。
【0051】上記安定化剤としてはイットリアY
・マグネシアMgO、ライムCaOが好ましく、特にイ
ットリアを添加したものがよい。また安定化剤は混合物
の5〜20%の量とするのが好ましい。
【0052】ジルコニアファイバーの径は0.1〜20
μm、長さは0.1〜50mmの範囲のもの、ジルコニ
ア粉末としては0.1〜1000μmの範囲の粒度のも
のが用いられる。これら主原料に種々の添加物を加える
ことができる。例えばジルコニアゾル、ジルコニア塩水
溶液やポリビニルアルコール、メチルセルロース等のバ
インダーや界面活性剤、凝集剤などが加えられる。
【0053】これらの原料のほかに酸化セリウム、炭酸
セリウム等を加えて混練したものはジルコニア焼成物内
の接着剤として良好に用いることができ、例えば上述し
た発熱部と端子部を接着する接着用組成物として良好に
用いることができる。
【0054】端子部材には通電用リード線4が取付けら
れる。このようなリード線としては白金線または白金ー
ロジウム合金線が好んで用いられる。
【0055】このような材料で発熱部と端子部を形成し
リード線を取付けてから約100℃で数時間乾燥したあ
と1000〜2000℃で焼成して発熱体を得る。この
発熱体は通電によって2000〜2300℃までの発熱
が可能である。
【0056】このようにして得られた中空ジルコニア質
発熱体は図11の如き高温乃至超高温電気抵抗炉に設置
して用いられる。そして(例えば)図1に示す発熱体1
aの内側に設けた円形の中空部分12aに試料または被
処理材を適宜手段により懸垂または載置して、高温での
各種物性の試験または熱処理に良好に使用することがで
きる。
【0057】なお図11の高温電気抵抗炉については実
施例3で説明する。
【0058】つぎに本発明について幾つかの実施例を挙
げて説明する。
【0059】実施例1 イットリア安定化ジルコニア粉末100重量部とイット
リア安定化ジルコニアファイバー100重量部をメチル
セルロース5重量部と水70重量部を配合して図8
(B)に示す発熱体1hを作った。
【0060】すなわち発熱部2h、端子部3hはともに
外径は円形で一体に作られており、両部を貫通して長方
形状の中空部分12cが形成され、端子部3hの端面に
鍔部22が形成されている。
【0061】端子部は直径が55mm、長さが30mm
で、これに鍔部10mmが形成されており(端子部は鍔
部10mmを含めて長さ40mmとなる)、発熱部は肉
厚が3mm,長さが30mmである。中空部分は発熱部
と上下端子部を通して32×8mmの長方形の同一形状
をなしている。成形後100℃で2時間乾燥後、180
0℃で2時間焼成して発熱体とした。
【0062】実施例2 実施例1と同じ原料を用い、図1、図5に示す形状の同
じ寸法の発熱体1aおよび1dを作った。ただし図12
および図13に示すように発熱部2b,2dと端子部3
a,3dは別体に作り、これを接着用組成物26で接着
した。この接着剤の組成物26は上記の如き配合物に酸
化セリウム50重量部を加え混練して得たものである。
【0063】実施例3 実施例2でつくられた発熱体1aを図11に示す炉に載
置した。図中、2aは中空質ジルコニア発熱体の発熱
部、3aは端子部4はリード線、6はジルコニア質耐火
物、7はアルミナ質耐火物、9は予熱発熱体、10はセ
ラミック質断熱材、11は鉄皮を示す。ここで25×5
×200mm寸法の試験片を上記発熱体の中空部に挿入
し、酸化雰囲気で2000℃まで加熱した。試験片の部
分加熱を温度分布のばらつきが少ない状態で行うことが
できた。
【0064】実施例4 実施例1〜2でつくられた発熱体を図11に示す炉に載
置した。この炉の引張り強度試験機の上下のチャック間
に設置し、25×5×200mm寸法の試験片の中心部
が細くなった引張り強度試験片を上記発熱体の中空部分
に挿入し、酸化雰囲気で2000℃まで加熱した。試験
片の引張り強度を温度分布のばらつきが少ない状態で測
定することができた。
【0065】実施例5 上記発熱体を図11に示す炉に載置し、25×5×20
0mm寸法の試験片のゾーンシンタリングを行った。方
法としては試験片を白金線で吊り下げ、上下に移動させ
ることにより試験片下部100mmを温度分布のばらつ
きが少ない状態で焼成することができた。
【0066】実施例6 上記発熱体を図11に示す炉に載置し、空炉状態で常温
から2000℃まで7時間の昇温スピードで昇温し、2
000℃で1時間保持後、常温まで7時間の昇温スピー
ドで降温した。この温度パターンで昇降温を繰り返した
ところ、150回で発熱体1aのリード線4が断線し
た。発熱体を交換後同じ温度パターンで昇降温を繰り返
したところ600回で予熱発熱体が断線した。これは本
発明の対策前のジルコニア発熱体の寿命の約1.5倍で
あり、予熱発熱体の寿命の約2倍であった。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、筒状の発
熱部と、該発熱部と一体の端子部とを備え、前記発熱部
内の中空部分で試料または被処理材を加熱することがで
きる中空ジルコニア質発熱体において、前記端子部を発
熱部の外側面軸方向に設けたことにより発熱体の全長が
発熱部の長さとほぼ同じ長さにすることができる。
【0068】1)これにより端子部にかかっていた電力
が減少し、同じ容積の空間を同じ温度にする場合の電力
が約半分にできる。
【0069】2)高価なリード線の白金の使用量が削減
でき、電気炉全体のコストを抑えることができる。
【0070】3)予熱炉の全長を短くすることができ、
それに伴い予熱炉の電力も小さくすることができる。
【0071】4)この発熱体を使用してジルコニア炉を
構築した場合、従来の炉に比べ形状、制御盤とも小さく
することができるので製造コストも低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる中空ジルコニア質発熱体の発熱
部が円形の場合の実施形態を示し、(A)は平面図、
(B)は立面図。
【図2】図1の1部の変形による実施形態を示し、
(A)は平面図、(B)は立面図。
【図3】本発明の中空ジルコニア質発熱体の他の実施形
態を示す斜視図。
【図4】図1の発熱部を角形とした場合の実施形態を示
し、(A)は平面図、(B)は立面図。
【図5】図4の1部の変形による実施形態を示し、
(A)は平面図、(B)は立面図。
【図6】図1の発熱部と端子部との間に接合部を設けた
実施形態を示し、(A)は平面図、(B)は立面図。
【図7】図6の発熱部を角形とした実施形態を示し、
(A)は平面図、(B)は立面図。
【図8】本発明の中空ジルコニア質発熱体に鍔部を設け
た別形態を示し、(A)は発熱部が円形の場合の平面
図、(B)は発熱部が角形の場合の平面図。
【図9】図8(B)の鍔部を角形形状とした2通りの平
面図。
【図10】図8の鍔部に対応したそれぞれの別形状を示
す2通りの平面図。
【図11】本発明の中空ジルコニア質発熱体を公知の超
高温電気抵抗炉に設置した状態を示す断面図。
【図12】本発明の中空ジルコニア質発熱体を図1と同
じ寸法で作った場合の実施例2を示し、(A)は平面
図、(B)は立面図。
【図13】本発明の中空ジルコニア質発熱体を図5と同
じ寸法で作った場合の実施例2を示し、(A)は平面
図、(B)は立面図。
【図14】公知の超高温電気抵抗炉を示す断面図。
【図15】図14の超高温電気抵抗炉の変形例の断面
図。
【図16】公知の中空円筒型抵抗発熱体の各実施例を示
す正面図および斜視図。
【符号の説明】
1a,1b,…1m 中空ジルコニア質発熱体 2a,2b,…2m 発熱部 3a,3b,…3m 端子部 4 リード線 12a,12b,12c 中空部分 22,23,24,25 鍔部 26 接着用組成物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F27D 11/02 C04B 35/48 H05B 3/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の発熱部と、該発熱部と一体の端子部
    とを備え、前記発熱部内の中空部分で試料または被処理
    材を加熱することができる中空ジルコニア質発熱体にお
    いて、前記端子部を発熱部の外側面軸方向に設け、該端
    子部の長さが前記発熱部と同等乃至はそれより短く形成
    されていることを特徴とする中空ジルコニア質発熱体。
  2. 【請求項2】前記端子部の端部に鍔部を接続し、該鍔部
    が前記発熱部の外側から覆うように形成されている請求
    項1記載の中空ジルコニア質発熱体。
  3. 【請求項3】前記端子部に通電用リード線が接触接合さ
    れている請求項1または2記載の中空ジルコニア質発熱
    体。
  4. 【請求項4】前記ジルコニア質発熱体は安定化剤を添加
    されたジルコニア粉末、またはジルコニアァイバーから
    形成されている請求項1〜3のいずれか1項記載の中空
    ジルコニア質発熱体。
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