JP2820423B2 - セラミックスヒータ炉 - Google Patents

セラミックスヒータ炉

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JP2820423B2
JP2820423B2 JP1029726A JP2972689A JP2820423B2 JP 2820423 B2 JP2820423 B2 JP 2820423B2 JP 1029726 A JP1029726 A JP 1029726A JP 2972689 A JP2972689 A JP 2972689A JP 2820423 B2 JP2820423 B2 JP 2820423B2
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ceramic heater
furnace
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哲雄 市来崎
和彦 鴛海
孝樹 正木
俊明 伊藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Toray Industries Inc
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、セラミックスヒータ炉に関し、特に焼成
炉、熱間静水圧プレス装置(HIP)用炉、超高温試験測
定炉、単結晶溶解炉等の発熱体としてセラミックスヒー
タを使用するセラミックスヒータ炉に関する。
[従来の技術] 従来のセラミックスヒータ炉に使用されているセラミ
ックスヒータは、第3図に示すように、セラミックスヒ
ータエレメント1の上下部に電極5,5が捲装された給電
部2,4と、これらの給電部2,4間の発熱部3とからなって
いる。なお、この電極5,5にはリード線6,6が接続されて
いる。
このセラミックスヒータエレメント1のセラミックス
材料は、第5図に示すように、その特性上、常温下及び
1000℃以下の温度領域で比抵抗値が高いので、本来、発
熱部3の太さがあればよい給電部2,4を発熱部3より太
くして、抵抗値を低く抑えるようにしている。すなわ
ち、抵抗値を低く抑えるために、セラミックスヒータエ
レメント1の線径を太くするようにしている。
このように、抵抗値を低くするための給電部2,4を発
熱部3より太くしている第3図に示す従来のセラミック
スヒータでは、給電部2,4に印加する電圧を高くする必
要があり、この通電により給電部2,4が発熱し熱膨張し
て熱応力が発生し、早期に破損すると言う問題があっ
た。
この問題を解決すべく、本発明者らは、先に棒状セラ
ミックスヒータエレメントの両端部に給電部を設け、同
給電部の外周面に電極を取付けたセラミックスヒータに
おいても、該給電部の外周面に前記電極の幅よりも広い
金属被覆層を形成したヒータエレメントを提案した(特
願昭62−256316号)。
第4図はこの先願のヒータエレメントの構造を示す図
である。
第4図において、U字形の棒像セラミックスヒータエ
レメント10において、11が発熱部で、12がセラミックス
ヒータエレメント10の両端部に設けられた給電部であ
り、該給電部12の外周面に電気抵抗の低い(電気伝導性
の良好な)金属被覆層13,13が形成され、該金属被覆層1
3,13の外周面に電極14,14が取付けられ、該電極14,14に
リード線15,15が取付けられている。
なお、金属被覆層13,13の幅は電極14,14の幅よりも広
くなっている。
上記の棒状セラミックスヒータエレメント10の材料に
は、例えば純度が99.5%以上のジルコニア(ZrO2)が使
用される。このジルコニア(ZrO2)は、6〜10モル%の
イットリア(Y2O2)か、10〜15モル%のカルシニア(Ca
O)又はマグネシア(MgO)を添加して安定化させたもの
で、成形前は粉末状になっている。
また、9〜14モル%のイットリア(Y2O2)とカルシニ
ア(CaO)を添加した粉末状のものであってもよいが、
その場合には、高価なイットリア(Y2O2)の量を2〜6
モル%程度に少なくすることができる。
以上の材料を棒状に成形するには、押出成形法、静水
圧プレス法、鋳込成形法を採用し、成形後所望のヒータ
形状に加工することができる。その際、焼結は、1600〜
1850℃の温度に数時間以上保持して行う。
また、棒状セラミックスヒータエレメント10には、冷
却時の熱衝撃や熱膨張時の熱応力による破損を防止する
ために、図示省略のスリットを軸方向及び円周方向に設
けてもよい。
上記の金属被覆層13の材料には、白金、白金−ロジウ
ム合金、金等が使用され、これらのペーストによる塗
布、ディッピング、メッキ溶射により棒状セラミックス
ヒータエレメント10の給電部12の外周面に層状に金属被
覆層13が形成される。その厚さは、5〜50μmとするこ
とが好ましい。電極14及びリード線15の材料には、白金
ロジウム線や白金線が使用され、これらの線が金属被覆
層13の端部に近い部分に数回巻付けられて電極14が構成
される。
なお、第4図のものは、各給電部12にテーパを付して
いるが、その理由は各給電部12の径を発熱部11の径より
も太くして、各電極14の金属被覆層13に対する接触面積
を増大させるためである。
[発明が解決しようとする課題] 上記の棒状セラミックスヒータエレメント10は、1600
〜2000℃程度の超高温領域で使用するのに適したもので
あるが、本発明者等の実験により、実際には、このよう
な超高温域で使用すると、ヒータエレメント材料(ジル
コニア焼結体)の高温強度が低下して変形(クリープ)
が生じるため、ヒータエレメントを自立型にしてヒータ
を構成することは困難であることが明らかになった。
そこで、本発明では、上記のような超高温領域でも安
定して使用することのできるセラミックスヒータエレメ
ントの構成を考案し、このセラミックスヒータエレメン
トを用いたセラミックスヒータ炉を提案することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記の目的を、棒状(中実、中空いずれで
も良い)セラミックスヒータエレメントの発熱部及び給
電部の表面を覆い、かつ組立て自在に分割されたエレメ
ント支持体を具備し、1600℃以上の超高温領域で使用す
ることを特徴とするセラミックスヒータ炉により達成す
るものである。
このエレメント支持体の材料としては、繊維強度セラ
ミックス多孔質体で、気孔率が20〜50%のものを使用す
る。該多孔質の母材としては、マグネシア、カルシア、
イットリア等で安定化させたジルコニア、マグネシア、
アルミナ等の高温用酸化物や複合酸化物が適しており、
強化用繊維としては、母材と同材質か、これらと反応し
ない熱的に安定な酸化物のウイスカや短又は長繊維が適
している。
[作用] 本発明セラミックスヒータ炉においては、該炉を1600
℃を超える超高温領域で運転し、棒状セラミックスヒー
タエレメントが変形を生じたとしても、該エレメントが
エレメント支持体で支持されているため、大きく変形す
ることはない。
従って、上記のような超高温領域での連続した運転が
可能となり、同時にセラミックスヒータの寿命が飛躍的
に向上する。
また、エレメント支持体に使用される上記の繊維強化
セラミックス多孔質体は、熱衝撃応力を緩和する作用を
有する。この多孔質体の気孔率は、この熱衝撃応力を効
果的に緩和し得る最適な範囲が、上記の20〜50%であ
る。
なお、エレメント支持体は、母材粉末と強化用繊維と
を所定の割合で混合した後、鋳込み成形等で必要な形状
に加工し、1600〜1900℃で焼成等して調製される。
このエレメント支持体の比抵抗値は、棒状のセラミッ
クスヒータエレメントの10倍以上であるため、もし上記
のような超高温領域で運転中にセラミックスヒータエレ
メントとエレメント支持体が接触したとしても、この棒
状セラミックスヒータエレメントからエレメント支持体
への短絡は起こらない。
[実施例] 第1図は本発明セラミックスヒータ炉の一実施例を示
す縦断面図、第2図は第1図のA−A線断面矢視図であ
る。
第1,2図において、20が本発明に係るセラミックスヒ
ータであり、棒状(中実又は中空)のセラミックスヒー
タのエレメント10、これを支持するための内側エレメン
ト支持体21と外側エレメント支持体22、内側エレメント
支持体21の上端部に嵌合する炉室上蓋23、断熱シエル24
及び被加熱材料を載せるための炉床26から構成される炉
室28を持つ。
内側エレメント支持体21と外側エレメント支持体22
は、棒状セラミックスヒータエレメント10の周囲を囲む
ように、該棒状セラミックスヒータエレメント10の形状
に合った溝を有し、該内・外側エレメント21,22に分
割、組立て可能に構成されている。
また、上記の炉室28の温度、炉室28内に配置された側
温センサ25により検出し、これにより炉室28内の温度を
制御する。
更に、上記のセラミックスヒータ20は炉架台29上にセ
ットされ、周囲を予熱ヒータ27で囲まれたセラミックス
ヒータ炉(加熱炉)30として構成される。
このセラミックスヒータ炉30は、上蓋31、円筒胴33、
下蓋32よりなる高圧容器40内にセットされ、高圧、高温
下での酸素ガスを数vol%から数十vol%含有する熱間静
水圧成形(HIP)処理等に使用される。
棒状セラミックスヒータエレメント10及び予熱ヒータ
27への給電は、それぞれ高圧容器40下蓋32を貫通して配
された給電ケーブル34,35により行う。
内・外側ヒータ支持体21,22及び炉室28上蓋23は、棒
状セラミックスヒータエレメント10により超高温(1600
〜2000℃)に加熱されるので、耐熱性が有り、超高温域
において強度劣化が少ない材質を選ぶ必要がある。
第1,2図の例では、ジルコニアファイバで強化したジ
ルコニア複合材からなる多孔質体(空孔率30〜50%)を
使用した。
本例の構造を持つセラミックスヒータ炉30で昇温試験
を実施した。
運転条件は、予熱ヒータ27の温度;1300℃、炉室28内
の温度;2100℃、圧力;200Kg/cm2、圧力媒体ガス;酸素
・アルゴン混合ガス(酸素ガス濃度5%)とした。
この結果、運転中は電気系の短絡もなく、2100℃の保
持が良好にできた。
また、運転後の各部材の状況は良好であり、破損等も
なく、連続運転における耐久性が大きく向上したことが
確認された。
棒状セラミックスヒータエレメント10は、多少変形が
認められたが、内・外側エレメント支持体21,22により
支持され、大きな変形は生じなかった。
[発明の効果] 以上のように、本発明セラミックスヒータ炉によれ
ば、棒状セラミックスヒータエレメントの超高温域での
高温強度低下に伴う変形を、支持体を設けることによっ
て防止乃至は局所的な変形に止めることができるため、
超高温域での性能(保温性、断熱効果、熱効率)の向上
及び寿命の延長を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明炉の一実施例を示す縦断面図、第2図は
第1図のA−A線横断面図、第3図は従来のセラミック
スヒータ炉を示す一部縦断面図、第4図は先願に係る棒
状セラミックスヒータエレメントを示す一部縦断面図、
第5図はセラミックスの温度と比抵抗値特性を示すグラ
フである。 10:棒状(中実又は中空)セラミックスヒータエレメン
ト 21,22:内・外側エレメント支持体 30:セラミックスヒータ炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正木 孝樹 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ 株式会社滋賀事業所内 (72)発明者 伊藤 俊明 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ 株式会社滋賀事業所内 (56)参考文献 特開 昭63−48789(JP,A) 特開 昭63−91988(JP,A) 特開 昭56−92127(JP,A) 特公 昭41−3947(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 3/14 H05B 3/64 H05B 3/06 F27D 3/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】棒状セラミックスヒータエレメントの発熱
    部及び給電部の表面を覆い、かつ組立て自在に分割され
    た気孔率20〜50%の繊維強化セラミックス多孔質体から
    なるエレメント支持体を具備し、1600℃以上の超高温領
    域で使用することを特徴とするセラミックスヒータ炉。
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