JP2535485Y2 - 超高温抵抗炉のライニング構造 - Google Patents

超高温抵抗炉のライニング構造

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JP2535485Y2
JP2535485Y2 JP1990081456U JP8145690U JP2535485Y2 JP 2535485 Y2 JP2535485 Y2 JP 2535485Y2 JP 1990081456 U JP1990081456 U JP 1990081456U JP 8145690 U JP8145690 U JP 8145690U JP 2535485 Y2 JP2535485 Y2 JP 2535485Y2
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ultra
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zirconia
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temperature
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行雄 尾崎
優一 亀川
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Shinagawa Refractories Co Ltd
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Shinagawa Refractories Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、高融点酸化物の溶融、結晶の育成および熱
処理(アニール)、焼結あるいは圧縮、曲げ、引張試験
等の品質評価試験などに利用されるジルコニア発熱体を
用いた超高温抵抗炉に関わり、特に超高温抵抗炉の予熱
(保温)室内部に配設される超高温加熱室のライニング
構造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、酸化雰囲気において用いられる高温用発熱
体としては、1400℃程度までは炭化珪素が、また1700℃
程度までは二珪化モリブデンが用いられいる。また、こ
れ以上の高温度の発熱体としてはランタンクロマイトが
用いられ、さらに超高温用発熱体としてはジルコニア発
熱体が使用されている。
第4図は超高温用発熱体を用いた超高温抵抗炉の例を
示す図で、第4図(a)は縦断面図、第4図(b)は第
4図(a)のA−A断面図である。
超高温抵抗炉20は、アルミナファイバーボード27で形
成された予熱・保温室21内にジルコニアハローボード26
及び昇降式炉床28で形成された超高温加熱室22が設けら
れた構造になっている。超高温加熱室は昇降式炉床28に
載置して昇降することにより炉への出し入れを行い、ま
た前側には炉扉30が設けられており、被焼結体の炉への
出し入れを行う。そして、予熱・保温室21は二珪化モリ
ブデン発熱体23で高温にまで加熱され、絶縁リング25を
通して超高温加熱室に挿通されたジルコニア発熱体24を
加熱し、ジルコニア発熱体は高温で導電性を示すように
なり、通電することにより発熱して1800℃以上の超高温
状態が達成される。なお、炉内の温度は放射温度計29で
測定することができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、ジルコニア発熱体を用いて1800℃を越えて
炉内雰囲気を上げても、この超高温に安定して耐えられ
るライニング構造が従来得られなかった。これは、主に
超高温への昇温と降温に伴う膨張収縮または焼結収縮の
繰り返しにより、亀裂の発生あるは割れが発生してしま
うためであった。
本考案は上記課題を解決するためのもので、ジルコニ
ア発熱体等を用いて1800℃を越える炉内雰囲気温度にお
いても安定して耐えられる超高温抵抗炉のライニング構
造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のライニング構造は、予熱・保温室内に大径の
セラミックチューブ内に小径のセラミックチューブを配
置し、両チューブ間に形成される空隙部にセラミック粒
を充填して超高温加熱室の炉壁を構成し、セラミックチ
ューブおよびセラミック粒の品質を同等にして、セラミ
ックスの膨張収縮または焼結収縮を自在に吸収させるこ
とを特徴としている。この場合、大径及び小径のセラミ
ックチューブをそれぞれ2層以上の複数層にすることに
より、いずれかのセラミックチューブが割れても、セラ
ミック粒が散在せず、安定して使用できる。
〔作用〕
本考案の超高温抵抗炉は、大気雰囲気下で加熱温度が
1900℃以上に達し、大径及び小径のセラミックチューブ
およびセラミック粒が使用温度において同じ膨張収縮挙
動を示す品質を選定することにより、昇温、降温中にセ
ラミックチューブは自在に膨張収縮し、熱応力の作用に
よる亀裂の発生あるいは焼結収縮による割れを防止する
ことにより、1800℃以上の超高温度に安定して耐えられ
るライニング構造が得られる。ただし、1770〜1780度の
使用温度でジルコニア質とアルミナ質ライニング材(断
熱材)を介在させると、これらが反応して低融物を生成
するので好ましくない。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の実施例に係る超高温抵抗炉を示す図
で、第1図(a)は第1図(b)のA−A断面図、第1
図(b)は縦断面図を示している。図中、1は超高温抵
抗炉、2は予熱・保温室、3は超高温加熱室、4、5は
ジルコニアチューブ、6はジルコニア粒、7はジルコニ
ア、8は二珪化モリブデン発熱体、9はジルコニア発熱
体、10,11はマグネシアチューブ、12はジルコニアボー
ド、13はアルミファイバーボードである。
超高温抵抗炉1は、アルミファイバーボード13で包囲
される予熱・保温室2内に、直径の大きいジルコニアチ
ューブ4(250φ)と、直径の小さいジルコニアチュー
ブ5(170φ)とで形成される空隙部に直径約2mmの中実
のジルコニア粒6を充填して超高温加熱室3の炉壁を形
成する構造になっている。
予熱・保温室2には、高温抵抗発熱体として、複数の
二珪化モリブデン発熱体8が同心円に配設されている。
また、超高温加熱室3には、超高温抵抗発熱体として、
複数のジルコニア発熱体9がマグネシアチューブ10、11
を通して設けられている。マグネシアチューブ10、11は
ジルコニア発熱体9とジルコニアボード12との接触によ
る漏電を防止するものである。
このように構成されたライニング構造を、超高温加熱
室3に採用した結果、昇降温中に、大小ジルコニアチュ
ーブ4,5が自在に膨張収縮し、熱応力の作用による亀裂
の発生あるいは焼結収縮による割れを防止することがで
き、ライニング材に、空隙の発生がなくなり1900℃の超
高温においても安定して耐えられるライニング構造が得
られた。
第2図は本考案の他の実施例を示す図で、第2図
(a)は正面図、第2図(b)は第2図(a)の断面図
である。なお、14はジルコニアピンである。
本実施例においては、超高温加熱室の天井、壁および
床を通して断熱材の各コーナーを、ジルコニアピン14を
用いて連結したものである。このような構造とすること
により、膨張収縮あるいは焼結収縮によるライニング材
の目地開きを防止できた。
第3図は本考案の他の実施例を示す図で、第3図
(a)は正面図、第3図(b)は第3図(a)の側面図
である。なお、15はジルコニア「かすがい」である。
本実施例においては、超高温加熱室の天井、壁および
床に配設した断熱材をジルコニア製の「かすがい」で連
結したものである。このような構造とすることにより、
膨張収縮または焼結収縮によりライニング材の目地開き
を防止できた。
なお、第1図、第2図の実施例のものは中大型炉のも
ので、ジルコニアボード7、12を使用するようにした
が、小型炉ではジルコニアボードに代えてジルコニアフ
ァイバーを添加したジルコニーハローボードを適用する
ことも可能である。
〔効果〕 以上述べた通り、本考案によるライニング構造を超高
抵抗炉の超高温加熱室に採用することにより、天井、壁
および床に配設した断熱材(ライニング材)に昇降温中
における膨張収縮または焼結収縮による目地開きがなく
なり、超高温加熱室内の雰囲気温度が安定すると共に、
1900℃の超高温度に、安定して耐えられるライニング構
造が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る超高温抵抗炉を示す図
で、第1図(a)は第1図(b)のA−A断面図、第1
図(b)は縦断面図、第2図は本考案の他の実施例を示
す図で、第2図(a)は正面図、第2図(b)は第2図
(a)の断面図、第3図はさらに他の実施例を示す図
で、第3図(a)は正面図、第3図(b)は第3図
(a)の側面図、第4図は従来の超高温抵抗炉の構造を
説明するための図である。 1……超高温抵抗炉、2……予熱・保温室、3……超高
温加熱室、4、5……ジルコニアチューブ、6……ジル
コニア粒、7……ジルコニアボード、8……二珪化モリ
ブデン発熱体、9……ジルコニア発熱体、14……ジルコ
ニアピン、15……ジルコニア「かすがい」。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】高温用断熱材で包囲され、高温抵抗発熱体
    で加熱される予熱・保温室内に、酸化雰囲気下で超高温
    抵抗発熱体で加熱され、被加熱物が配置される超高温加
    熱室を有する超高温抵抗炉において、大径のセラミック
    チューブ内に小径のセラミックチューブを配置するとと
    もに、前記両セラミックチューブ間に形成される間隙に
    セラミックチューブと同品質のセラミック粒を充填して
    超高温加熱室の炉壁を構成したことを特徴とする超高温
    抵抗炉のライニング構造。
  2. 【請求項2】前記大径のセラミックチューブ及び小径の
    セラミックチューブをそれぞれ複数層としたことを特徴
    とする請求項1記載の超高温抵抗炉のライニング構造。
JP1990081456U 1990-07-31 1990-07-31 超高温抵抗炉のライニング構造 Expired - Lifetime JP2535485Y2 (ja)

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