JP3148539B2 - パターン欠陥検査装置 - Google Patents

パターン欠陥検査装置

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JP3148539B2 JP29644794A JP29644794A JP3148539B2 JP 3148539 B2 JP3148539 B2 JP 3148539B2 JP 29644794 A JP29644794 A JP 29644794A JP 29644794 A JP29644794 A JP 29644794A JP 3148539 B2 JP3148539 B2 JP 3148539B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はプリント基板の外観検
査などにおいて使用されるパターン欠陥検査装置に関す
るもので、特に、比較検査におけるパターン欠陥の検出
精度を欠陥の種別によらずに一定化するための改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板における導電性パターンな
どの外観検査装置として、被検査基板の画像(オブジェ
クトパターン)と標準パターン画像(マスターパター
ン)とを相互に比較してパターン欠陥の判定を行う比較
検査法(パターンマッチング法)が知られている。
【0003】ところで、このような比較検査法において
は被検査画像と標準パターン画像との正確な位置決めが
必要となるが、実際にはプリント基板の画像の読取りな
どにおいて誤差が生じることを避け難い。また、検査す
べきプリント基板自身に歪みなどがあると、被検査画像
と標準パターン画像との位置関係が場所ごとに異なると
いう事態も生じる。特に、プリント基板が大型化するに
伴って被検査画像全体の歪みなどが大きくなるため、被
検査画像全体を一度に標準パターン画像と比較すると正
確な検査結果を得ることが困難となる。
【0004】このような状況に対処するために、被検査
画像の領域分割を行うとともに標準パターン画像の該当
部分に対して相対的に偏位させつつ比較を行う方法が開
発されて利用されており、このような方法はたとえば特
公平6−21769号公報に開示されている。この方法
ではまず、図19(a)に示すように、被検査画像Iを複
数の区画(被検査区画)の集合{SCij}に概念的に分
割して、各区画SCijごとの画像Iijを得る。また、図
19(b)に示すように、標準パターン画像I0からは被検
査区画SCijに相当する基準エリアAR0と、その基準
エリアAR0を画素単位で2次元的に偏位させた偏位エ
リアARSとを抽出する。そして、このようにして得ら
れた各エリアAR0,ARSの画像によって、被検査区画
の画像Iijと比較すべき複数の参照画像の集合{Ri+m,
j+n}を得る。図19(b)にはふたつの偏位エリアのみが
破線で示されているが、実際には被検査区画SCijを上
下左右に所定画素分だけ拡張した拡張区画EAij内に多
数の参照画像が定義される。
【0005】このようにして得られた区画画像Iijは、
複数の参照画像Ri+m,j+nのそれぞれと相互に比較され
る。したがって、区画画像Iijが基準エリアARijの参
照画像と一致している場合のみでなく、それから所定画
素以内の範囲でずれている場合であれば、対応する標準
パターン画像と整合させた状態で比較できることにな
る。また、それぞれの比較処理は被検査画像Iの全体と
比較して小さなサイズを持った区画画像Iijについて行
われるため、仮にプリント基板全体の位置誤差や歪みが
大きくても、ひとつの区画画像Iijについては比較的小
さな誤差となり、その結果として検査精度が向上する。
【0006】このような方法は区画画像Iijを基準エリ
アAR0を中心として相対的にゆすらせつつ標準パター
ン画像I0と比較することと等価であるため、以下では
このような方法を「分割揺動比較法」と呼ぶことにする
が、この「分割揺動比較法」では上記以外の利点もあ
る。すなわち、ひとつの参照画像についてのみ区画画像
と比較した場合には、不良品とされるべき本来のパター
ン欠陥と実用上では実害のない軽度のパターン欠陥とを
識別できない場合があるが、上記のように各区画画像を
複数の参照画像と比較することによって、それらの比較
結果を総合的に勘案して本来のパターン欠陥のみを抽出
できる。
【0007】なお、この「分割揺動比較法」における区
画画像と参照画像との偏位(揺動)は相対的なものであ
るため、参照画像を偏位(揺動)させることは区画画像
を偏位(揺動)させていることと実質的に等価である。
このため、以下では、説明の目的に応じて偏位ないしは
揺動させている画像を区画画像であるように表現する場
合もあり、また参照画像であるように表現する場合もあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリント基
板のパターン欠陥としては、図20(a)に示す突起PJ
のほか、残銅,ピンホール,ネック切れなど種々のもの
がある。ところが、従来の分割揺動比較法ではこれらの
パターン欠陥の種類によってその検出感度(検出可能な
最小欠陥サイズ)が異なってしまうという問題がある。
これをより具体的に説明すると次のようになる。
【0009】分割揺動比較法の典型的プロセスにおいて
は、まず着目する区画画像と参照画像との差分画像を生
成する。たとえば、図20(a)の被検査パターンPに対
応する標準パターンが同図(b)のパターンP0であるとき
には、それらの差分画像は図21(a),(b)のようにな
る。ただし、図21(a)は被検査パターンPの位置が標
準パターンP0の位置と整合した位置関係になっている
ように参照画像の抽出が行われた場合であり、図21
(b)は被検査パターンPから標準パターンP0が1画素分
だけずれた状態の参照画像が抽出された場合である。そ
して突起PJが2×2画素の大きさを持っているとする
と、図21(a)ではこの2×2画素の突起PJがそのま
ま差分画像に現れ、図21(b)では1×2画素のクラス
ターPJaが、対応する場所に現れる。
【0010】次のステップでは、たとえば2×2画素の
サイズを持ったオペレータOPによって各差分画像を走
査し、このオペレータOPが差分画像に完全に含まれる
ような部分があるかどうかを判定する。図21(a)の場
合はオペレータOPが突起PJ上に来たときにそれが差
分画像に完全に含まれるため、「欠陥あり」との判定結
果を得る。また、図21(b)の場合には、オペレータO
Pが差分画像に完全に含まれることはないため、「欠陥
なし」との判定結果を得る。
【0011】そして、各参照画像から得られた差分画像
についてのオペレータOPによる判定結果がすべて「欠
陥あり」のときのみ、最終的に「パターン欠陥あり」と
の結論を得る。このため、図20から得られた図21
(a),(b)を総合的に判定した場合の最終結論は「欠陥な
し」であり、したがって、2×2画素の突起PJはパタ
ーン欠陥としては検出されない。
【0012】一方、図22(a)に示す残銅PCの場合に
は、その付近での標準パターン画像は、同図(b)のよう
にパターンがない画像である。このため、図22(b)の
画像の位置を種々に変化させて複数の参照画像とし、そ
れらと図22(a)の画像との差分画像を求めたとき、図
23(a),(b)に示すように、いずれについても残銅PC
がそのまま差分画像に現れる。このため、元の残銅PC
が2×2画素のサイズを持っている場合には差分画像に
おいても2×2画素のパターンが各差分画像に現れる。
その結果、2×2画素のオペレータOPを各差分画像に
適用すると、すべて「欠陥あり」という結果になり、し
たがって、最終的な結論も「パターン欠陥あり」という
ことになる。
【0013】このように、同じ2×2画素オペレータO
Pを使用したにもかかわらず、突起PJについては「パ
ターン欠陥なし」との結論が得られ、残銅PCについて
は「パターン欠陥あり」との結論となるため、欠陥の種
類によって検出感度が異なってしまうのである。
【0014】そして、この問題は、プリント基板の検査
装置だけでなく、パターン検査を必要とする他の装置、
たとえばICマスクパターンやリードフレーム、それに
液晶表示用基板におけるパターン検査などにおいても生
じる問題となっている。
【0015】
【発明の目的】この発明は従来技術における上記の問題
の解決を意図しており、パターン欠陥検査における分割
揺動比較法を実行する装置において、欠陥の種類にかか
わらず、欠陥検出の精度を一定にすることを目的として
いる。
【0016】
【発明の原理】この発明では、従来の分割揺動比較法に
おける問題が、被検査画像と各参照画像との比較結果の
すべてを一律に使用して最終的な欠陥判定をしているこ
とに起因していることに着目する。すなわち、被検査区
画内の被検査画像と複数の参照画像との比較において、
対応するパターンが空間的に整合している状態での比較
結果が本来必要としているものであり、それ以外は不要
な情報である。にもかかわらず、従来技術ではすべての
参照画像についての比較結果を考慮しているため、「欠
陥あり」とすべきものについても「欠陥なし」との判定
結果が得られている。
【0017】そこで、この発明では被検査画像における
パターンに対して空間的に整合しているような参照画像
についての比較結果と、それ以外の参照画像についての
比較結果とを区別し、前者に基づいて最終的な欠陥検査
結果を得るようにする。
【0018】ここにおいて、被検査画像内のパターンと
空間的に整合している参照画像を特定する指標として、
この発明では被検査画像と参照画像とのそれぞれのパタ
ーンにおけるエッジ画像に着目する。そして、それらが
実質的に整合しているような参照画像についての比較結
果に基づいて、最終的なパターン欠陥検査結果を得る。
【0019】また、残銅などを含む区画画像について
は、それに対応する参照画像にエッジ画素が少ないこと
に着目し、参照画像におけるエッジ画素の数を指標とし
てパターン欠陥の判断に使用する参照画像と使用しない
参照画像とを区別できるようにする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記のようなこの発明の
原理に従って、この発明では、被検査画像と標準パター
ン画像とを前記被検査画像の被検査区画ごとに比較する
ことによって、前記被検査画像に含まれるパターン欠陥
を検出する装置において、(a)前記標準パターン画像か
ら、前記被検査区画に相当する部分と、当該部分を画素
単位で2次元的に偏位させた部分とを抽出することによ
って、前記被検査区画の画像と比較すべき複数の参照画
像を得る参照画像抽出手段と、(b)前記複数の参照画像
のそれぞれにおけるパターンのエッジを検出して複数の
参照エッジ画像を求める参照エッジ画像抽出手段と、
(c)前記被検査区画の画像におけるパターンのエッジを
検出して被検査エッジ画像を求める被検査エッジ画像抽
出手段と、(d)前記参照エッジ画像のエッジ画素の内、
前記被検査エッジ画像のエッジ画素と一致している画素
数と所定の基準画素数とを比較して、前記複数の参照エ
ッジ画像のそれぞれと前記被検査エッジ画像との一致性
を判定するエッジ一致性判定手段と、(e)前記複数の参
照画像のうち前記一致性の判定結果に応じて選択された
1または複数の特定の参照画像と前記被検査区画の画像
との比較結果に応答してパターン欠陥の検査結果信号を
発生する検査結果信号発生手段とを設けている。
【0021】
【0022】
【作用】この発明では、前記参照エッジ画像のエッジ画
素の内、前記被検査エッジ画像のエッジ画素と一致して
いる画素数を指標として、区画ごとの被検査画像と参照
画像との比較結果を選択使用しているため、被検査画像
とパターン位置が大きく離れた参照画像についての比較
結果がパターン欠陥の検査結果に反映されることはな
い。
【0023】すなわち、図20(a)の例からもわかるよ
うに、突起などの欠陥ではその近傍にラインパターンな
どが隣接しているため、被検査画像と参照画像との整合
性が低いときには、それらの比較において、参照画像中
のラインパターンが被検査画像中の突起と重なってしま
う。そして、この重なりが大きいと本来の突起の形状が
崩れてしまうため、それが誤報の原因となる。
【0024】これに対してこの発明では、パターンのエ
ッジの一致性を指標とすることによって、このような不
適切な参照画像についての比較結果を排除する。このた
め、近傍にラインがないような孤立欠陥、たとえば残銅
のような欠陥と同じ精度で、突起などの非孤立欠陥の検
出が行われることになる。
【0025】
【0026】
【0027】
【実施例】
【0028】
【1.全体構成】図1はこの発明のパターン欠陥検査装
置の一実施例として構成されたプリント基板検査装置1
の全体構成を示すブロック図である。この装置1は画像
読取部2と検査装置本体3とに大別されており、このう
ち画像読取部2においては被検査物としてのプリント基
板20がテーブル21上に載置される。プリント基板2
0は基材の上に銅などの導電性パターンが形成されてい
るとともに、スルーホールなども形成されている。
【0029】このプリント基板20に対して照明装置2
2から光が照射され、プリント基板20の表面で反射し
た光がCCDイメージセンサ23に入射する。イメージ
センサ23とテーブル21とを相対的に移動させつつ走
査線ごとの画像読取りを行うことによって、プリント基
板20上のパターンの画像がイメージセンサ23から検
査装置本体3へ順次に伝送される。
【0030】検査装置本体3の2値化回路31において
は、このようにして入力した被検査画像の信号を所定の
閾値を使用して2値化し、比較検査部100に送出す
る。この比較検査部100についての詳細とその動作に
ついては後述するが、ここでは、あらかじめ画像メモリ
32に記憶させておいた標準パターン画像の信号を入力
するとともに、それを「分割揺動比較法」に従って被検
査画像の信号と比較することにより、プリント基板20
についてのパターン欠陥の検査を行う。
【0031】このうち標準パターン画像は、プリント基
板20上のパターンとして設計された段階でのパターン
配置の画像であってもよく、良品であることが既に確認
されている標準的プリント基板の画像をあらかじめ読取
って記憶させたものであってもよい。
【0032】比較検査部100での検査結果は、パター
ン欠陥の検査結果信号として出力部34に与えられ、こ
の出力部34はそれに基づいてパターン欠陥の検査結果
を表示する。
【0033】
【2.比較検査部100における検査原理】次に、比較
検査部100における比較判定の原理を説明する。ここ
で説明する原理を適用した場合の欠陥検出の具体例が後
で示され、また、このような原理を装置化して具体的な
回路とした場合の構成についてはさらにその後で説明す
る。
【0034】図2は、この実施例における分割揺動比較
法の原理を概念的に示す図である。この基本的概念は既
述した図19と同様であるが、この実施例における諸量
との関係を明確にする目的で、ここで改めて説明してお
く。
【0035】この図2(a)において、被検査画像Iが図
1のプリント基板20の読取り画像であり、これが複数
の被検査区画SC11,SC12,…,SCij,…へと概念
的に分割されて区画画像I11,I12,…,Iij,…とな
る。この図2における方向Xはイメージセンサ23にお
ける走査線の方向、すなわち主走査方向であり、方向Y
はイメージセンサ23とプリント基板20との相対的移
動方向、すなわち副走査方向である。
【0036】一方、標準パターン画像I0は図1の画像
メモリ32から与えられる画像であり、図2(b)に示す
ように、この標準パターン画像I0からは被検査区画S
Cijに相当する基準エリアAR0の部分と、その基準エ
リアAR0を画素単位で2次元的に最大N画素まで偏位
させた複数の偏位エリアARSの部分とを抽出する。そ
して、このようにして得られた各エリアAR0,ARSの
画像によって、被検査区画の画像Iijと比較すべき複数
の参照画像の集合{Ri+m,j+n}を得る。図19の場合
と同様に、図2(b)にはふたつの偏位エリアのみが破線
で示されているが、実際には被検査区画SCijを上下左
右に所定画素分だけ拡張した拡張区画EAij内に多数の
参照画像が定義される。
【0037】このようにして得られた区画画像Iijは、
複数の参照画像Ri+m,j+nのそれぞれと相互に比較さ
れ、その結果に応じて各区画SCijおけるパターン欠陥
の有無が判定される。
【0038】ところで、上記のように被検査区画の画像
Iijと参照画像の集合{Ri+m,j+n}のそれぞれを比較
するにあたっては、それらの信号を画素ごとに整合させ
る必要がある。その一方で比較検査部100には、被検
査画像Iおよび標準パターン画像I0のいずれも走査線
順次で入力されるため、このような走査線順次の入力信
号から、被検査区画SCijごとの区画画像信号および参
照画像信号を生成しなければならない。
【0039】図3はその原理を示す図であり、この図は
空間的関係ではなく時間的な入力順序の関係を示してい
る。このうち図3(a)は被検査画像Iと標準パターン画
像I0とを同じタイミングで入力した場合の状況を示し
ており、この場合には被検査区画の画像Iijが入力され
た状態では、拡張区画EAijのうち被検査区画の画像I
ijよりも走査座標が大きい部分Qについての標準パター
ン画像は入力されていない。このため、被検査区画の画
像Iijとこの部分Qの標準パターン画像とを比較するこ
とはできないことになる。
【0040】そこで、図3(b)のように被検査区画の画
像Iijの入力タイミングを、標準パターン画像の入力タ
イミングよりも副走査方向にNライン分遅延させるとと
もに、主走査方向にもN画素分遅延させる。これによっ
て、被検査区画の画像Iijが入力された時点ではそれと
比較すべき拡張区画EAij内の標準パターン画像も入力
を完了しているため、この拡張区画EAij内から各参照
画像を抽出して被検査区画の画像Iijと比較できる。ま
た、このような遅延はすべての被検査区画について必要
になるため、回路構成上では、比較検査部100の入力
段のうち被検査画像の画像信号についての入力部分に、
Nライン分とN画素分との遅延を行う回路を設ければよ
い。
【0041】以上のようにして時間的な整合を取って読
み込まれた参照画像の集合{Ri+m,j+n}と被検査区画
の画像Iijとを画素単位で比較することにより欠陥を検
出する。そこで、そのための方法として、図4(a)に示
すような2×2画素オペレータを、被検査区画の画像と
各参照画像との差分画像に適用し、オペレータ全体が差
分画像中のパターンに完全に含まれる場合を「欠陥あ
り」とし、それ以外を「欠陥なし」として、これを仮の
判定結果とする。その際オペレータの大きさは1×1画
素から用いることができるが、量子化誤差を欠陥としな
いために、2×2画素以上の大きさのものを実用として
用いる。
【0042】このような2×2画素オペレータを用いて
仮の判定結果を得るに際しての論理式は次の数1のよう
になる。
【0043】
【数1】
【0044】ここでfp,qは区画画像Iij内の各画素の
2値データを表しており、また、gp+m,q+nは参照画像
Ri+m,j+n内の画素単位の2値データを表す。また、Σ
はp,qの被検査区画の切り出し幅(この実施例では共通
にKとする)の内部での論理和を取るものである。この
式の右辺の中括弧内の第1因子が図4(a)の画素O1に対
応するもので、fp,qの画素データがgp+m,q+nと食い違
っている場合、すなわち(p,q)の位置にある被検査
画像の画素とそれから(m,n)だけ離れた標準パター
ン画像の画素とのそれぞれのデータ値が相反する場合に
は、この因子は「1」となり、そうでなければ「0」と
なる。同様に第2因子が図4(a)の画素O2に、第3因子
が画素O3に、第4因子が画素O4に対応するものであ
り、これらの因子すべてが「1」のとき、すなわちオペ
レータ中の各画素O1〜O4の全てについて被検査区画の
画像Iij内の画素データと参照画像Ri+m,j+n内の画素
データとが食い違う場合のみ中括弧は「1」となり、1
画素でも両者が重なる場合は「0」となる。画素データ
が不一致となるような画素は被検査画像と参照画像との
差分画像を構成する画素のひとつであるから、このよう
な論理演算は、これらの差分画像中に(p,q)の位置
を左隅とする2×2画素クラスターが存在しているかど
うかを判定していることと等価になる。そして、この演
算を着目している被検査区画内の全画素に対して行い論
理和をとったものに相当する論理値がS(m,n)である。
つまり論理値S(m,n)は被検査区画の画像Iijと参照画
像Ri+m,j+nとの差分画像に2×2画素以上の欠陥が1
つでも見つかれば「1」となり、1つも見つからなけれ
ば「0」となる。なお、この実施例では2×2画素のオ
ペレータの例を示したが、上述のように他の大きさのオ
ペレータを用いることもできる。図4(b)は3×3画素
の例を示している。この場合の参照画像Ri+m,j+nの欠
陥の有無を示す論理値S(m,n)を表す式は2×2画素の
場合と同様に次式のようになる。
【0045】
【数2】
【0046】以上のようにして参照画像Ri+m,j+nにつ
いての欠陥の有無の判定を、さらに0≦m≦2N,0≦
n≦2Nの範囲内の全てのm,nについて、すなわち参
照画像の集合{Ri+m,j+n}全体について行う。
【0047】しかし、この結果の全てを基にして、最終
的な欠陥判定結果を求めると、前述のように、パターン
によって欠陥検出の感度が異なるという問題が生じる。
そこで、さらに参照画像の集合{Ri+m,j+n}の内、被
検査区画の画像Iijのパターンに対して空間的に整合し
ているような参照画像Ri+m,j+nについての比較結果の
みに基いて、最終的な欠陥検査結果を得るようにする。
具体的には、被検査画像と参照画像の両画像のエッジの
一致が概ね達成されていることの判定を行う。両画像の
エッジの一致が概ね達成されていることを示す論理値J
(m,n)は次式によって与えられる。
【0048】
【数3】
【0049】ここでのΣはp,qの被検査区画の切り出し
幅Kの内部で和(加算値)を取るものである。また、g
ep+m,q+nは参照画像Ri+m,j+n内のパターンのエッジ画
像の画素単位の2値化データを表し、fep,qは被検査
区画の画像Iij内のパターンのエッジ画像の画素単位の
2値化データを表している。さらにαおよびβは所定の
閾値である。この数3で最初の中括弧の項(以下「α
項」という)はエッジ画像が概ね一致していることを示
す項で、参照画像のエッジに対する、被検査画像のエッ
ジの一致の割合がαより大きい場合に「1」となり、そ
うでない場合には「0」となる。
【0050】2番目の中括弧の項(以下「β項」とい
う)は残銅またはピンホールの検出のための項で、参照
画像にβ個以下のエッジ画像しかない場合には「1」と
なり、そうでない場合は「0」となる。これは、残銅な
どについては孤立した欠陥であるために、残銅などを含
む区画画像に対応した参照画像においては、残銅の場合
にはパターンを含まず、ピンホールの場合にはすべてが
パターン画素となっており、いずれにしてもパターンエ
ッジが存在していないことが通例であることと関係して
いる。なお、数3でβ項内の左辺の和が0、すなわち参
照画像にエッジがない場合、α項の分母は「0」となっ
て分数値は不定値になってしまうが、この場合にはα項
の判定結果として強制的に「0」を与えるなどの例外的
扱いを行えばよい。
【0051】つぎに以上の二つの論理値J(m,n)、S(m,
n)を用いて最終的な欠陥判定を行うためにつぎのような
論理値を導入する。すなわち、
【0052】
【数4】
【0053】である。この数4の右辺の第1項はJ(m,
n)の否定を表す。そして、このD(m,n)を0≦m≦2
N,0≦n≦2Nの範囲の全てのm,nについての論理
積をとることによって最終的な欠陥判定結果を得る。す
なわち、
【0054】
【数5】
【0055】で与えられる論理値Dが、D=0ならばそ
の被検査区画の画像Iijには欠陥がなく、D=1ならば
その被検査区画の画像Iijには欠陥があるとするもので
ある。
【0056】この最終判定法の意味するところは、参照
画像Ri+m,j+nの内、被検査区画の画像Iijのエッジ
と、ある程度以上重なるエッジを持つものについてのみ
被検査区画の画像Iijとの比較による仮の判定結果を考
慮し、それらのすべてにおいて欠陥が検出されたとき
は、その被検査区画の画像Iijに欠陥があると判断する
ものである。
【0057】具体的には、エッジの一致性が高いなどの
原因によって数3のJ(m,n)が「1」となるとき、数4
におけるJ(m,n)の否定は「0」であるから、数4のD
(m,n)はS(m,n)と一致する。すなわち、(m,n)だけ
偏位している参照画像Ri+m,j+nと区画画像Iijとの比
較によって得られた仮の欠陥判定結果S(m,n)がD(m,n)
として採用される。
【0058】一方、参照画像におけるエッジ画素数はβ
より大きいがエッジの一致性が低いときには、数3のJ
(m,n)は「0」となり、それによって数4におけるJ(m,
n)の否定は「1」となる。このため、数4のD(m,n)は
S(m,n)の値にかかわらず「1」となる。すなわち、こ
のような状況を与えるような参照画像については、それ
と区画画像との比較による欠陥検出の仮の判定結果が強
制的に「欠陥あり」とされる。
【0059】後者のような強制はあくまで便宜的なもの
である。すなわち、数5のように最終的な判定結果D
は、形式上すべての仮の判定結果D(0.0)〜D(2N,2N)の
論理積として定義されるため、エッジの一致性が低いた
めにそれに対応する仮の判定結果を最終的な判定結果に
反映させないためには、それに対応するD(m,n)を
「0」ではなく「1」とする必要があるのである。すな
わち、一例として2N=2とすると、数5は、
【0060】
【数6】
【0061】となるが、たとえばこの中でエッジ一致性
が高いものに対応する結果がD(0,0)とD(1,0)であり、
残りのD(0.1)とD(1,1)とはエッジ一致性が低いものに
対応するときには、
【0062】
【数7】
【0063】のように、D(0,1)とD(1,1)とを無視して
D(0,0)とD(1,0)とのみに依存する形にすることが必要
となる。そのためには数6において強制的にD(0,1)=
1,D(1,1)=1とすることが必要であり、それゆえに
既述したような取扱いを行う。このため、強制的にD
(0,1),(1,1)のそれぞれを「1」にすることは、最終的
な判定結果Dを「1」にすることではない。
【0064】以上のような参照画像の選別、すなわち、
エッジ一致性などを指標として、それと区画画像との比
較結果を最終的な欠陥判定に使用するかどうかの選別を
受け、それによって最終的な欠陥判定に考慮されること
になる参照画像が、この発明において「特定の参照画
像」と呼ばれている。この「特定の参照画像」はひとつ
のこともあり、複数のこともある。
【0065】
【3.欠陥検査原理の具体的適用例】つぎにこの欠陥判
定原理の具体的な適用の例を説明する。なお前述のよう
にこの実施例では2×2画素のオペレータを用いてい
る。さらに以下の例では数2のαは0.5でありβは0
としている。以下では図5〜図10を参照するが、これ
らの図のそれぞれでは次のような記号の使い方をしてい
る。
【0066】Iij:区画画像Iijの範囲 Ri+m,j+nなど:参照画像Ri+m,j+nなどの範囲 JEAij:拡張区画EAijの範囲 f:区画画像Iij中のパターン画素(数1のfp,qなど
に対応) g:参照画像Ri+m,j+n中のパターン画素(数1のgp,q
などに対応) fe:区画画像中のパターンエッジ画素(数3のfep,
qなどに対応) ge:参照画像中のパターンエッジ画素(数3のgep,
qなどに対応) なお、これらの各図では区画画像Iijと参照画像のひと
つとを位置合わせした状態を示しているため、図中にお
けるIijとRi+m,j+n(またはRi+m+1,j+n+1など)とは
同一の範囲として示されている。
【0067】まず、図5(a)の例では被検査画像のエッ
ジと参照画像のエッジとは完全に一致していて、欠陥は
ない。したがって数1よりS(m,n)=0となる。さらに
この図5(a)のエッジのみの重なりを示した図が図5(b)
である。この場合エッジの一致画素数は85である。す
なわち数3におけるα項の左辺の分子(以下「一致和」
という)が85ということである。この場合β項の左辺
(以下「エッジ和」という)も85になり、したがって
α項の左辺は1となる。したがってα項は真「1」とな
ってJ(m,n)=1となる。これらの結果を数4に適用す
るとD(m,n)=0となる。
【0068】つぎに図6(a)は図5で考えた被検査区画
の画像Iijと同じものを、別の参照画像Ri+m+1,j+n+1
と重ねた図である。この図6(a)より分かるように、両
画像の食い違っている部分に2×2画素のオペレータの
当てはまる領域はないので、数1よりS(m,n)=0であ
る。さらにこの図6(a)のエッジのみの重なりを示した
図が図6(b)である。この場合エッジの一致画素数は5
である。さらに参照画像Ri+m+1,j+n+1のエッジの画素
数は83である。したがって、α項の左辺は5/83で
あり、α=0.5より小さいので、α項は偽(「0」)
となる。さらにβ項の左辺が5であるから、β=0より
大きいのでβ項も偽となり数3よりJ(m,n)=0とな
る。以上の結果を数4に用いるとD(m+1,n+1)=1とな
る。
【0069】図6(a),(b)の例のようにして0≦m≦2
N,0≦n≦2Nの範囲の全てのm,nについて参照画
像{Ri+m,j+n}と被検査区画の画像Iijとの比較を行
うと、図5(a),(b)の場合のみJ(m,n)=1となり、参
照画像Ri+m,j+nのみが、「特定の参照画像」として選
択される。具体的にはこの参照画像Ri+m,j+nについて
のみD(m,n)=S(m,n)となり、他はD(m+1,n+1)=1の
ようにすべて「1」とされるため、それらの論理積とし
ての最終的な判定結果はS(m,n)だけで表される。そし
て、この例の場合はS(m,n)=0であるため、「欠陥な
し」という結論がこの区画画像Iijについて得られる。
【0070】つぎに実際に欠陥がある場合の例を挙げ
る。図7(a),(b)および図8(a),(b)は2×2画素の凸
型の欠陥(突起)がある例を示している。図7(a)では
被検査画像と参照画像のパターンは一致しているが、突
起部分だけが一致していない。この場合、欠陥部分に2
×2画素のオペレータが当てはまるため、数1よりS
(m,n)=1となる。さらに図7(b)は図7(a)の両画像の
エッジのみを重ねた図である。この図ではエッジの一致
画素数は84である。また参照画像Ri+m,j+nのエッジ
画素数は85であるからα項の左辺は84/85となり
αより大きいため数3よりJ(m,n)=1となる。したが
ってこの場合D(m,n)=1となる。
【0071】つぎに図8(a),(b)は被検査区画の画像I
ijと参照画像Ri+m-1,j+n-1とを重ねた図である。この
場合2×2画素のオペレータが当てはまるような両画像
の食い違いはないので、数1よりS(m,n)=0となる。
さらに両画像のエッジのみを重ねた図8(b)よりエッジ
の一致画素数は7であり、エッジ画素数は87であるか
らα項およびβ項共に偽「0」となり、数3よりJ(m,
n)=0となる。したがって数4よりD(m,n)=1とな
る。
【0072】図7および図8の例のようにして0≦m≦
2N,0≦n≦2Nの範囲の全てのm,nについて参照
画像{Ri+m,j+n}と被検査区画の画像Iijとの比較を
行うと、D(m,n)の値は全て1になるから、それら全て
の論理積をとった論理値Dは数5より1となる。したが
ってこの被検査区画の画像Iijの判定は欠陥ありとな
る。
【0073】この例において図7の参照画像Ri+m,j+n
のみが区画画像Iijとのエッジ一致性が高いものとして
「特定の参照画像」に採用され、図8の参照画像Ri+m+
1,j+n+1については採用されていないことに注意された
い。従来の装置では図7(a)の状態も図8(a)の状態も最
終的な欠陥判定のために利用していたため、図8(a)の
ずれ画像部分(差分画像)中に2×2画素オペレータが
含まれないという事情が、「欠陥なし」という誤判定の
原因となっていたのである。これに対してこの実施例で
は、エッジ一致性が高い図7の状況での結果のみを採用
するため、図8の状況による「欠陥なし」という仮の結
果は最終的な結論に影響を及ぼさない。
【0074】従来装置の場合にはこの例における2×2
画素の大きさを持つ突起を検出できなかったが、この実
施例ではこの2×2画素の突起を「欠陥」として検出で
きる。後述する図9,図10では2×2画素の残銅が、
欠陥として検出されるが、この実施例ではそれと同じ精
度で突起なども検出できるのである。
【0075】図9(a),(b)は配線パターン以外に2×2
画素の残銅がある例を示している。図9(a)では被検査
画像と参照画像のパターンは一致しているが、残銅部分
だけが一致していない。この場合、残銅部分に2×2画
素のオペレータが当てはまるため、数1よりS(m,n)=
1となる。さらに図9(b)は図9(a)の両画像のエッジの
みを重ねた図である。この図9(b)ではエッジの一致画
素数は85である。また参照画像Ri+m,j+nのエッジ画
素数も85であるから数3におけるα項の左辺は1とな
りαより大きいためJ(m,n)=1となる。したがってこ
の場合数4はD(m,n)=1となる。
【0076】さらにこの例では示していないが、図6
(a),(b)および図8(a),(b)の例のようにして0≦m≦
2N,0≦n≦2Nの範囲の全てのm,nについて参照
画像Ri+m,j+nと被検査区画の画像Iijとの比較を行う
と、D(m,n)の値は全て1になる。したがってそれら全
ての論理積をとった論理値Dは数5より1となり、この
被検査区画の画像Iijの判定は欠陥ありとなる。
【0077】最後に参照画像に配線パターンがなく、被
検査区画の画像Iijに残銅のみがある場合を図10に示
す。この場合、残銅部分に2×2画素のオペレータが当
てはまるため、数1より0≦m≦2N,0≦n≦2Nの
範囲の全てのm,nについてS(m,n)=1となる。
【0078】またこの例では参照画像の集合{Ri+m,j+
n}全てにおいてエッジ画素がないため、数3の但し書
きに示したように0≦m≦2N,0≦n≦2Nの範囲の
全てのm,nについてJ(m,n)=1となる。したがって
数4より0≦m≦2N,0≦m≦2Nの範囲の全ての
m,nについてD(m,n)=1となり、さらに数5よりD
=1となって、欠陥ありの判定結果を得る。
【0079】このように、この発明の原理に従えば、突
起などの非孤立欠陥も、残銅などの孤立欠陥と同程度の
精度で検出できるようになる。
【0080】
【4.比較検査部100における並列パターンマッチン
グ】図11は以上のような原理を実行可能にするように
構成された比較検査部100のシステム構成図である。
図1の2値化回路31により2値化された画素単位の被
検査画像の信号Iが比較検査部100に入力されると、
まず前遅延処理回路110において図3(b)で説明した
NラインおよびN画素の遅延処理が施され、標準パター
ンとの入力タイミングが調整される。つぎにその被検査
画像の信号I自身と、シフトレジスタ等により構成され
るラインディレー回路LD0により1ライン遅延させた
信号とが、エッジ抽出回路120および比較検査ブロッ
クB-N,-Nに入力される。エッジ抽出回路120に入力
された被検査画像信号Iはエッジ抽出回路120内のラ
ッチ回路R1に、1画素遅延の信号はエッジ抽出回路1
20内のラッチ回路R2に、1ライン遅延の信号はエッ
ジ抽出回路120内のラッチ回路R3によってそれぞれ
ラッチされた後、排他論理和ゲートEXR1およびEX
R2に送られる。ここでは主走査方向および副走査方向
に隣り合った2画素の排他論理和を取る。すなわち隣り
合った2画素の2値データが一致すれば「0」が、一致
しなければ「1」が出力される。さらにそれらの出力は
論理和ゲートOR1の入力とされ、それらの入力が共に
「0」の場合には「0」を、それ以外の場合には「1」
を、それぞれ出力する。これによりエッジ抽出回路12
0の出力feは、被検査画像のうちその時点で検査対象
となっている画素がパターンエッジに当たる場合
「1」、そうでない場合「0」となる。
【0081】また、比較検査部100には被検査画像の
信号I以外に、画像メモリ32から標準パターン画像の
信号I0も入力される。この入力された標準パターン画
像の画素単位の2値化信号I0はそのまま比較検査ブロ
ックB-N,-Nに入力される。さらに信号I0はラインディ
レー回路LD1によって1ラインの遅延を受けた後比較
検査ブロックB-N,-Nに入力される。
【0082】以上より比較検査ブロックB-N,-Nには、
2ライン分の被検査画像Iの信号と2ライン分の標準パ
ターン画像の信号I0とが同期して画素単位で順次に送
られてくるとともに、その時点で着目している画素につ
き、それが被検査画像Iのパターンエッジであるかどう
かを指示する信号feが与えられる。
【0083】各ブロックはマトリクス状に配置されてお
り、その行方向および列方向の数はともに(2N+1)
個である。したがって、このマトリクス配列の中心のブ
ロックをB0,0とすると、この中心ブロックB0,0の上下
左右にN個ずつのブロックが配列されていることにな
る。各ブロックの内部構成の詳細は後述するが、各ブロ
ックはライン方向(図11では水平方向)にそれぞれ連
鎖をなすように接続され、ひとつのブロックに着目すれ
ば、そこでは、数1,数3および数4に相当する論理判
定を行なう。また、各ブロックへ与えられる被検査画像
の信号Iおよびその1ライン遅延信号は、ひとつの時点
で見ればすべてのブロックで共通であるが、標準パター
ン信号I0についてはブロック1個分だけ右に移るごと
に1画素分の遅延を、またブロック1個分だけ下に移る
ごとに1ライン分の遅延を受けた信号になっている(ラ
インディレーLD1〜LD2N+1)。したがって、ある時
点で見たとき、着目する画素についての被検査画像信号
Iと標準パターン画像信号I0との比較検査が中心ブロ
ックB0,0で行なわれており、同時に他のブロックで
は、その着目画素上下左右N画素分の標準パターン画像
信号I0が着目画素の被検査画像信号Iと比較検査され
ていることになる。
【0084】すなわち、この比較検査ブロックのマトリ
クス配列は、着目画素に対して上下左右にN画素分だけ
「ゆすらせ」ないしは「揺動」させた各画素との比較を
もあわせて行なっており、ブロックB-N,-N〜BN,Nはそ
れぞれの比較結果D(0,0)〜D(2N,2N)を出力する。
【0085】そしてこのブロックのひとつひとつから出
力された{D(m,n)}の信号は全て集められて論理積ゲ
ートAND1に送られる。これは数5に相当する演算で
あって、この出力がDである。したがって、この出力が
「0」の場合が欠陥なし、「1」の場合が欠陥ありの判
定を示す。そして、入力信号が画素単位で順次に入力さ
れて行くことにより、最終的には被検査画像の全体が検
査される。
【0086】図12は前遅延処理回路110の構成を示
している。この回路110に入力された被検査画像Iの
信号はまずラインディレーNLD1に送られ1ラインの
遅延を施された後、次のラインディレーNLD2に送ら
れる。以下同様に1ラインずつ遅延されて次のラインデ
ィレーに送られ、最終的にNラインの遅延を受けた後ラ
インディレーNLDNから出力される。次にラッチ回路
NR1に送られた信号はここで1画素の遅延を受け次の
ラッチ回路NR2に送られる。以下同様に1画素ずつ遅
延を受け、最終的にNラインとN画素の遅延を受けて前
遅延処理回路110から出力される。
【0087】図13は比較検査部100内の任意の比較
検査ブロックBmnのブロック図である。ただし、図11
の比較検査ブロックのマトリクス配列における行および
列の指定のための添字を(−N)から(+N)までの範
囲とした関係上、図13の説明におけるm,nはそれぞ
れ(−N)から(+N)までの値をとる。ただし、この
範囲の総数は(2N+1)であるため、m,nのそれぞ
れの範囲を「0」から2Nまでと表記することと実質的
には同一である。
【0088】図13において、RB1〜RB11はラッチ
回路を示している。この比較検査ブロックBmnは前述の
ように2値化された被検査画像Iの着目画素(p,q)
の信号Ipqおよびその1ライン前の信号Ip,q-1、着目
画素(p,q)から(m,n)だけ偏位した画素につい
ての標準パターン画像I0の信号I0:p+m,q+nとその1ラ
イン前の信号I0:p+m,q+n-1、それに着目画素について
の被検査エッジ画素の信号fepqが入力される。また、
m=(−N)でないブロックについては、前ブロック
(図12では左隣のブロック)からの信号DMが入力さ
れているが、これは前ブロックまでの数4の論理値の論
理積、すなわち、D(0,n)*(1,n)*…*D(m-1,n)に相
当する信号である。そして、このブロックBmn自身は
(m,n)だけ偏差している画素の標準パターン画像信
号と着目画素の被検査画像信号とを比較するとともに、
エッジ一致性などに応じて論理値D(m,n)を発生する。
そして、これと信号DMとの論理積を求めて次段のブロ
ックへ伝送する。
【0089】まず、被検査画像の信号IpqおよびIp,q-
1はそれぞれラッチ回路RB1およびRB3に入力され
る。このラッチ回路RB1〜RB4の2×2配列は2×2
画素クラスターに相当する。また、標準パターン画像の
信号I0:p+m,q+nおよびI0:p+m,q+n-1は、ラッチ回路R
B5およびRB7に入力される。ラッチ回路RB5〜RB8
の2×2配列もまた2×2画素クラスタ−に相当する。
したがって、対応する画素同士の排他的論理和を排他論
理和ゲートEXR11〜EXR14で求めることにより、2
×2画素オペレータを被検査画像と標準パターン画像と
の差分画像に作用させていることと等価となる。そし
て、それらの論理積をANDゲートAND11にて求める
ことにより、数1で定義した論理値S(m,n)が得られる
ことになる。
【0090】一方、標準パターン画像の信号を、ラッチ
回路RB5〜RB8で遅延させた後の信号はエッジ抽出回
路130に送られる。ここで行われる処理はエッジ抽出
回路120と同様なので詳細は省略するが、標準パター
ン画像のその時点で入力された画素信号がエッジを表す
場合に「1」、そうでない場合に「0」を出力する。こ
の信号は数3のgei+m,j+nに相当するgep+m,q+nを表
している。
【0091】そしてこの信号はfep,qと共に論理積ゲ
ートAND12に送られると共に、カウンタCR2に送ら
れる。ここでこれらの信号を用いて数3の演算に相当す
る処理を行う。論理積ゲートAND12に入力された被検
査画像Iのエッジ信号fep,qおよび標準パターン画像
I0のエッジ信号gep+m,q+nは論理積をとられた後にカ
ウンタCR1に送られる。カウンタCR1では時系列的に
次々と入力される信号をカウントしていくが、これは両
エッジ信号の論理積結果の和をとるものである。この和
は、被検査の画像と標準パターン画像(参照画像)とで
エッジが一致している画素の数を表している。
【0092】これと並行してカウンタCR2ではgep+
m,q+nの和をとっているが、これは標準パターン画像
(参照画像)におけるエッジ画素の数を表している。
【0093】ここでエッジ一致画素数の信号をAS、参
照エッジ画素数の信号をBSとする。信号ASおよびB
Sはそれぞれラッチ回路RB10およびRB11でラッチさ
れた後、除算回路DVに送られてAS/BSの除算を施
されて比信号とされ、さらに、コンパレータCMP1に
送られ所定の閾値αと比較される。ここでは比信号が閾
値αより大きければ「1」、それ以外は「0」が出力さ
れる。この結果は数3におけるα項を表している。さら
に信号BSはコンパレータCMP2にも送られ、他の閾
値βと比較される。ここでは信号BSが閾値β以下の場
合「1」、それ以外は「0」が出力される。この結果は
数3におけるβ項を表している。そしてこれらの信号は
論理和ゲートOR13に送られ論理和を取られる。この結
果は数3におけるJ(m,n)を表している。
【0094】そしてこの結果は否定を取られた後に論理
和ゲートOR11に送られ、ラッチ回路RB9でラッチさ
れた信号S(m,n)と共に論理和を取られる。この結果が
数4におけるD(m,n)である。そしてこの信号は前のブ
ロックから送られてきたD(0,n)*D(1,n)*…*D(m-
1,n)の論理積の積算結果の信号DMと共に論理積ゲート
AND13によって論理積を取られて、D(0,n)*D(1,n)
*…*D(m,n)となり、次のブロックBm+1,nに送られ
る。
【0095】ところでこの実施例における比較検査は概
念的には被検査区画ごとに行われるが、実際の回路構成
では走査線順次に画像データが入力されるため、各画素
がどの被検査区画に属する画素であるかを回路が認識す
る必要がある。図14はこのような処理に対応して、被
検査画像の区画分けと、走査方向領域切換え信号SSお
よびライン方向切換え信号LSとの発生のタイミングの
関係を示した図である。ただし、この図でXは主走査方
向を、Yは副走査方向を表し、左端から右端へ伸びるX
方向の矢印は各走査線上における主走査の動きを表して
いる。さらにこのの左右方向の点線は全てライン方向切
換え信号LSを表し、上下方向の点線は走査方向領域切
換え信号SSを表している。またA、B、C…は各被検
査区画に対応する領域を表している。ここでは例として
X方向にA〜Eの5の区画に分けられた場合を示した。
【0096】最初にA領域の左上からX方向に走査が開
始される。A領域からB領域の境界に走査がさしかかっ
たところで走査方向領域切換え信号SSが発生される。
同様にB領域とC領域の境界でも走査方向領域切換え信
号SSが発生される。この様なことがA〜E領域のそれ
ぞれの境界で行われる。すなわちX方向の走査領域が変
わるごとに走査方向領域切換え信号SSが発生される。
走査がE領域の右端にたどり着くと、走査方向領域切換
え信号SSを発生すると同時に次のラインのA領域の左
端から再び走査が始まる。このようにしてE領域の最下
ラインの走査が終わると、走査方向領域切換え信号SS
を発生させると同時にライン方向切換え信号LSも発生
させる。このようにしてY方向に走査領域が変わる毎に
ライン方向切換え信号LSが発生される。
【0097】この走査方向領域切換え信号SSおよびラ
イン方向切換え信号LSの発生回路を示した図が図15
である。主走査方向の1画素分の走査時間毎に発生され
る画素クロック信号CLSが走査方向分割領域カウンタ
に刻々と入力されて行き、カウンタの値が走査方向分割
領域の幅(この実施例ではK)の画素数と同じになると
走査方向領域切換え信号SSが出力される。また副走査
方向に走査ラインが1ライン進むごとに発生されるライ
ンスタート信号LSSがラインカウンタに刻々と入力さ
れて行き、カウンタの値が副走査方向分割領域の幅の画
素数と同じ値になるとライン方向切換え信号LSが発生
される。
【0098】また、図16は比較検査ブロックBmn内の
ラッチ回路RB9およびRB10、RB11のブロック図で
ある。この図16におけるレジスタRG1〜RG5は主走
査方向の区画数と同じだけ設けられている。そしてレジ
スタRG1〜RG5は、図14で説明した被検査区画A〜
Eに対応している。
【0099】まずラッチ回路RB9の場合について説明
して行く。この場合レジスタRG1〜5はD−フリップフ
ロップで構成されている。そしてさらに入力信号ISは
S(m,n)である。S(m,n)は前述のように欠陥判定の2値
データである。まず、A領域の走査が始まったときに
は、入力セレクタがレジスタRG1と接続していて、入
力信号ISはレジスタRG1に入力されていく。そして
走査方向領域切換え信号SSが入力セレクタに入力され
ると、接続はレジスタRG2に切り替わるが、レジスタ
RG1は結果を保持したままであって、入力信号ISは
レジスタRG2に入力され始める。このように走査方向
領域切換え信号SSの入力の度にレジスタの接続が切り
替わる。そしてレジスタRG5に入力中に走査方向領域
切換え信号SSが入力されると、入力セレクタは再び前
のラインの結果を保持したままのレジスタRG1に接続
し、そのままレジスタRG1に入力され、検査結果信号
を登録する。そしてライン方向切換え信号LSが入力さ
れた時に、各レジスタは保持した結果を出力しクリアさ
れる。そしてその後は図14のF領域の走査に対応して
レジスタRG1にF領域のS(m,n)が入力され始める。し
たがって、このラッチ回路RB9では画像データが走査
線順次に入力されても、矩形の被検査区画ごとのデータ
の登録が可能となっている。
【0100】ラッチ回路RB10、RB11の場合も同様の
ことを行うが、この場合は入力信号はカウンタ値ASお
よびBSであるのでレジスタRG1〜RG5は単一のD−
プフリップフロップではなく複数のフリップフロップか
らなる数値レジスタである。そしてそれぞれのレジスタ
に保持された値は1ライン走査毎にカウンタCR1,C
R2(図13)にプリセットされる点が異なる。したが
って、これらラッチ回路でもまた、画像データが走査線
順次に入力されるにもかかわらず、矩形の被検査区画ご
とのデータの数値登録が可能となっている。
【0101】図17は図11の比較検査ブロックのマト
リクス配列とANDゲートAND1との関係を概念的に
示す図であって、数5におけるD(0,0)*D(1,0)*…*
D(m,n)*…D(2N,2N)が得られる過程例を示している。
ただし、各ブロックにおいて描かれているANDゲート
は図13のANDゲートAND13に相当し、その一方入
力がそのブロックで生成されたD(m,n)に相当してい
る。そして、これらの論理積がまずマトリクス配列の行
ごとに求められ、それら全体の論理積と最終的な欠陥判
定結論Dを得ている。また、各ブロックのうち黒丸印を
付したブロックではエッジ一致性が高いためにJ(m,n)
=1となったものの例として示しており、それ以外はエ
ッジ一致性が低くかつ参照画像のエッジ画素が少ないた
めにJ(m,n)=0、したがって、実際に欠陥が検出され
たかどうかと関係なく強制的にD(m,n)=1とされたブ
ロックの例を示している。この例ではエッジの一致性が
高いために「特定の参照画像」として選択された10個
の参照画像のうち、9個では「欠陥あり」とされたが1
個において「欠陥なし」とされたため、結論としては
「欠陥なし」とされている。
【0102】
【5.第2実施例】第1実施例では被検査画像と参照画
像の両画像のパターンのエッジの一致が概ね達成されて
いることの判定を行うための論理値J(m,n)を数3で与
えられるものとし、それに相当する演算を図13の比較
検査ブロックBm,nによって行っていた。それに対して
この実施例では理論値J(m,n)を与える式として、
【0103】
【数8】
【0104】を採用する。すなわち第1実施例では、被
検査画像と参照画像の両画像のパターンのエッジの一致
が概ね達成されていることの判定に、参照画像Ri+m,j+
n内のパターンのエッジ画素の内、被検査区画の画像Ii
jのパターンのエッジ画素と一致している画素の、参照
画像Ri+m,j+n内のパターンのエッジ画素全体に対する
割合が、基準値α以上であるという条件を採用していた
のに対して、この第2実施例では参照画像Ri+m,j+n内
のパターンのエッジ画素の内、被検査区画の画像Iijの
パターンのエッジ画素と一致している画素の数が、基準
値α以上であるという条件を採用している。
【0105】図18は、この処理を実現するための比較
検査ブロックBm,nの構成を示すブロック図である。こ
の図18が第1実施例における図13と異なる点は、図
13ではラッチ回路RB10の出力ASとラッチ回路RB
11の出力BSを除算回路DVに入力して比率AS/BS
を求めて、コンパレータCMP1に入力して基準値αと
比較していたものを、除算回路DVを用いずにラッチ回
路RB10の出力ASをそのままコンパレータCMP1に
入力して基準値αと比較している点である。なお、この
場合の基準値αは第1実施例の基準値αが割合(比率)
の閾値としてあったのとは異なり、画素数で与えられ
る。ちなみにこの例ではα=50画素としている。残余
の構成と動作は第1実施例と同様である。
【0106】既述した第1実施例では、被検査画像と参
照画像とで一致するエッジ画素数ASを参照画像中のエ
ッジ画素数BSに対する割合として把握し、それを基準
としてエッジ一致性の判定をしているため、参照画像中
のエッジ画素数BSの多寡にかかわらず一定の精度で欠
陥検出が可能となるという利点がある。これに対してこ
の第2実施例では一致するエッジ画素の絶対数ASを指
標として利用しているため、パターンエッジASが多い
参照画像の方が「エッジ一致」と判定されやすくなる。
すなわち、この第2実施例では、参照画像と被検査画像
との比較結果の採否判定にあたって、参照画像中のパタ
ーンエッジ画素数に応じた実質的な重みづけがなされて
いるため、パターンエッジが多い領域を中心にして欠陥
検査をしたいような場合にはこの第2実施例が特に有効
である。
【0107】
【9.変形例】上記各実施例では被検査画像と参照画像
との比較をすべての参照画像について行い、そのうちエ
ッジの一致性が高いもののみについての比較結果を使用
して最終的な欠陥検査結果を得ているが、先にエッジの
一致性を判定するとともに、エッジの一致性が高い参照
画像のみを被検査画像と比較してもよい。
【0108】エッジの一致性を判定する閾値としての基
準値αは適宜に定めることが可能であり、それによって
一致性の許容範囲を指定することができる。エッジ画素
の基準値βについても同様である。
【0109】この発明は、上記プリント基板の検査装置
だけでなく、ICマスクパターンやリードフレーム、そ
れに液晶表示用基板におけるパターン検査などにおいて
も利用できる。
【0110】
【発明の効果】請求項1のパターン欠陥検査装置によれ
ば、パターン欠陥検査において、被検査画像とパターン
のエッジの一致性がある程度以上の参照画像についての
判定結果のみに基づいて最終的な欠陥判定結果を採用す
ることによって、欠陥検出の感度がパターン欠陥の種類
によらず均一になるという効果がある。
【0111】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるプリント基板検査
装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】分割揺動比較法の原理を概念的に示す図であ
る。
【図3】被検査区画の画像および参照画像の時間的入力
関係を示す図である。
【図4】実施例における欠陥検査のための2×2画素お
よび3×3画素のオペレータの例を示す図である。
【図5】欠陥のない被検査区画の画像と参照画像の重ね
合わせを示す図である。
【図6】欠陥のない被検査区画の画像と参照画像の重ね
合わせを示す図である。
【図7】突起のある被検査区画の画像と参照画像の重ね
合わせを示す図である。
【図8】突起のある被検査区画の画像と参照画像の重ね
合わせを示す図である。
【図9】残銅のある被検査区画の画像と参照画像の重ね
合わせを示す図である。
【図10】残銅のみ存在する被検査区画の画像と参照画
像の重ね合わせを示す図である。
【図11】第1実施例の比較検査部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】前遅延処理回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】比較検査ブロックの構成を示すブロック図で
ある。
【図14】被検査画像の区画分けと、被検査画像の走査
と走査方向領域切換え信号およびライン方向切換え信号
の発生のタイミングを示した図である。
【図15】被検査画像の走査と走査方向領域切換え信号
およびライン方向切換え信号の発生回路のブロック図で
ある。
【図16】比較検査ブロック内のラッチ回路のブロック
図である。
【図17】比較検査ブロックのマトリクス配列とAND
ゲートの関係を示す概念図である。
【図18】第2実施例の比較検査部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図19】従来の分割揺動比較法の、被検査画像の分割
とそれに対する基準エリアおよび偏位エリアの概念図で
ある。
【図20】従来の分割揺動比較法の、突起欠陥の被検査
パターンおよびそれに対応する標準パターンを示す図で
ある。
【図21】従来の分割揺動比較法の、欠陥検出感度の違
いを示す図である。
【図22】従来の分割揺動比較法の、残銅欠陥の被検査
パターンおよびそれに対応する標準パターンを示す図で
ある。
【図23】従来の分割揺動比較法の、残銅欠陥の被検査
パターンとそれに対応する標準パターンの差分画像およ
びオペレータを示す図である。
【符号の説明】
23 イメージセンサ 31 2値化回路 32 画像メモリ 33 制御部 34 出力部 100 比較検査部 110 前遅延処理回路 120 エッジ抽出回路 Bm,n 比較検査ブロック SCij 被検査区画 Iij 被検査区画の画像 EAij 拡張区画 ARS 偏位エリア Ri+m,j+n 参照画像 fp,q 区画画像の2値画素データ gp+m,q+n 参照画像の2値画素データ fep,q 区画画像の2値エッジ画素データ gep+m,q+n 参照画像の2値エッジ画素データ S(m,n) オペレータによる仮の欠陥判定を表す論理値 J(m,n) エッジ一致判定のための論理値 D(m,n) Ri+m,j+nについての欠陥判定を表す論理値 D 最終欠陥判定のための論理値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01N 21/956 G06T 1/00 305 G06T 7/00 300

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検査画像と標準パターン画像とを前記被
    検査画像の被検査区画ごとに比較することによって、前
    記被検査画像に含まれるパターン欠陥を検出する装置で
    あって、 (a)前記標準パターン画像から、前記被検査区画に相当
    する部分と、当該部分を画素単位で2次元的に偏位させ
    た部分とを抽出することによって、前記被検査区画の画
    像と比較すべき複数の参照画像を得る参照画像抽出手段
    と、 (b)前記複数の参照画像のそれぞれにおけるパターンの
    エッジを検出して複数の参照エッジ画像を求める参照エ
    ッジ画像抽出手段と、 (c)前記被検査区画の画像におけるパターンのエッジを
    検出して被検査エッジ画像を求める被検査エッジ画像抽
    出手段と、 (d)前記参照エッジ画像のエッジ画素の内、前記被検査
    エッジ画像のエッジ画素と一致している画素数と所定の
    基準画素数とを比較して、前記複数の参照エッジ画像の
    それぞれと前記被検査エッジ画像との一致性を判定する
    エッジ一致性判定手段と、 (e)前記複数の参照画像のうち前記一致性の判定結果に
    応じて選択された1または複数の特定の参照画像と前記
    被検査区画の画像との比較結果に応答してパターン欠陥
    の検査結果信号を発生する検査結果信号発生手段と、 を備えることを特徴とするパターン欠陥検査装置。
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