JP3147999U - 水密容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】側壁隙間に水密フィルムを容易に挿入することができ、立設した側壁と隣接する側壁との間から水密フィルムがはみ出ることなく、水密性を確保した水密容器を提供する。【解決手段】多角形状の底板10と、底板10の各辺に連設され、底板10に対して立設される複数の側壁20・30と、隣接する側壁20・30間に張設された水密フィルム40と、を具備する水密容器1Aであって、隣接する側壁20・30のうちの第1側壁20は、底板10に連設された第1側板21と第1側板21に連設された第2側板22とが重合される構成であり、第2側壁30は、底板10に連設された第3側板31の側辺30aに、水密フィルム40が定着された案内片50aが連設される構成であり、底板10に対して第1側壁21と第2側壁22とが立設されるにあたり、第1側板21と第2側板22との間に、案内片50aと水密フィルム40とが挿入される。【選択図】図1

Description

本考案は、水密容器の技術に関する。
従来、隣接する側壁間を繋ぐ折込片を具備し、側壁間から液体が浸出することを当該折込片によって防止した水密容器は公知である(例えば、特許文献1参照)。ところが、前記従来の水密容器において、折込片は、底板や各側壁と同様の素材、例えば、ボール紙素材で構成されている。このため、折込片は折曲げ難く、折曲げ作業性が悪いものであった。
また、前記水密容器における折込片に代えて、隣接する側壁間を繋ぐ水密フィルムを具備した水密容器についても公知である。この水密フィルムは、薄いポリプロピレン(以下、PP)等の素材からなり、容易に折り曲げることができる。このため、水密フィルムの折曲げ作業性は良好なものであった。
このような水密フィルムを具備する水密容器の各側壁は、第1側板とこれに連設される第2側板とからなり、底板に対して各側壁を立設させるにあたり、第1側板と第2側板とを重合し、その間に水密フィルムを挿入する。その際、隣接する側壁間から水密フィルムがはみ出ないようにする必要がある。隣接する側壁間から水密フィルムがはみ出ると、毛細管現象等により、水密フィルムを伝って液体が水密容器外へ流出し、水密容器の水密性を確保することができないためである。
特開2000−326956号公報
しかしながら、水密フィルムは容易に変形するものである。このため、重合された第1側板と第2側板との間に水密フィルムを挿入する際の、作業性が悪いという問題がある。また、底板に対して複数の側壁を立設させた状態において、隣接する側壁間から水密フィルムがはみ出ないようにすることは困難である。そして、係る状態では、水密容器の水密性を損なう可能性がある。
本考案は、以上のような状況を鑑みてなされたものであり、側壁を構成する第1側板と第2側板との間に水密フィルムを容易に挿入することができ、立設した隣接する側壁間から水密フィルムがはみ出ることなく、水密性を確保した水密容器を提供することを目的とする。
本考案の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、多角形状の底板と、前記底板の各辺に連設され、前記底板に対して立設される複数の側壁と、隣接する前記側壁間に張設された水密フィルムと、を具備する水密容器であって、前記隣接する側壁のうちの第1側壁は、前記底板に連設された第1側板と前記第1側板に連設された第2側板とが重合される構成であり、前記隣接する側壁のうちの第2側壁は、前記底板に連設された第3側板の側辺に、前記水密フィルムが定着された案内片が連設される構成であり、前記底板に対して前記第1側壁と前記第2側壁とが立設されるにあたり、前記第1側板と前記第2側板との間に、前記案内片と前記水密フィルムとが挿入されるものである。
請求項2においては、前記第2側壁は、前記底板に連設された第3側板と前記第3側板に連設された第4側板とが重合される構成であり、前記第3側板または前記第4側板の側辺に前記案内片が連設されるものである。
請求項3においては、前記案内片は、前記第1側壁と前記第2側壁の隣接する側辺がなす角の仮想の二等分線上まで延出されており、前記第1側壁と前記第2側壁とが前記底板に対して立設された状態において、前記第1側板と前記第2側板との間で、前記水密フィルムは二つ折りにされるものである。
請求項4においては、前記案内片は、前記第1側壁と前記第2側壁の隣接する側辺がなす角の仮想の二等分線を越えて延出されており、前記第1側壁と前記第2側壁とが前記底板に対して立設された状態において、前記第1側板と前記第2側板との間で、前記水密フィルムは二つ折りにされるものである。
請求項5においては、前記案内片は、前記第2側壁の前記第4側板の側辺に連設されるとともに、前記第1側壁の前記第1側板と前記第2側板とが重合され、前記第2側壁の前記第3側板と前記第4側板とが重合された状態で、前記第1側板と前記第2側板とに挟持されるものである。
請求項6においては、前記第1側板と前記第2側板との間に前記案内片と前記水密フィルムとが挿入された状態で、前記水密フィルムの一部が前記案内片から剥離された状態であるものである。
請求項7においては、前記第2側壁における前記第4側板の側辺に、連結片が連設され、前記連結片は、前記第1側壁の前記第1側板と前記第2側板とが重合され、前記第2側壁の前記第3側板と前記第4側板とが重合された状態で、前記第1側板と前記第2側板とに挟持されるものである。
請求項8においては、前記第1側壁における前記第2側板の側辺に、連結片が連設され、前記連結片は、前記第1側壁の前記第1側板と前記第2側板とが重合され、前記第2側壁の前記第3側板と前記第4側板とが重合された状態で、前記第3側板と前記第4側板とに挟持されるものである。
請求項9においては、前記水密フィルムは、前記第1側壁の前記第1側板と前記第2側壁の前記第3側板との間に張設されるものである。
請求項10においては、前記水密フィルムは、複数の隣接する側壁間に張設される一枚のフィルムからなるものである。
本考案の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、隣接する側壁のうちの第1側壁は、底板に連設された第1側板と第1側板に連設された第2側板とが重合される構成であり、隣接する側壁のうちの第2側壁は、底板に連設された第3側板の側辺に、水密フィルムが定着された案内片が連設される構成であり、底板に対して第1側壁と第2側壁とが立設されるにあたり、第1側板と第2側板との間に、案内片と水密フィルムとが挿入される。
このため、案内片は、水密フィルムをともなって、重合された第1側板と第2側板との間に挿入されることとなる。
したがって、重合された第1側板と第2側板との間に水密フィルムを容易に挿入することができ、立設した隣接する側壁間から水密フィルムがはみ出ることなく、水密容器の水密性を確保することができる。
請求項2においては、第二側壁は、底板に連設された第3側板と第3側板に連設された第4側板とが重合される構成であり、第3側板または第4側板の第1側壁側の側辺に案内片が連設される。
したがって、重合された第1側板と第2側板との間に水密フィルムを容易に挿入することができ、立設した隣接する側壁間から水密フィルムがはみ出ることなく、水密容器の水密性を確保することができる。また、当該水密容器の組み立てを容易に行うことができる。
請求項3においては、案内片は、第1側壁と第2側壁の隣接する側辺がなす角の仮想の二等分線上まで延出されており、第1側壁と第2側壁とが底板に対して立設された状態において、第1側板と第2側板との間で、水密フィルムは二つ折りにされる。
したがって、重合された第1側板と第2側板との間に水密フィルムを容易に挿入することができ、立設した隣接する側壁間から水密フィルムがはみ出ることなく、水密容器の水密性を確実に確保することができる。
請求項4においては、案内片は、第1側壁と第2側壁の隣接する側辺がなす角の仮想の二等分線を越えて延出されており、第1側壁と第2側壁とが底板に対して立設された状態において、第1側板と第2側板との間で、水密フィルムは二つ折りにされる。
したがって、重合された第1側板と第2側板との間に水密フィルムを容易に挿入することができ、立設した隣接する側壁間から水密フィルムがはみ出ることなく、水密容器の水密性を確実に確保することができる。
請求項5においては、案内片は、第2側壁の第4側板の側辺に連設されるとともに、第1側壁の第1側板と第2側板とが重合され、第2側壁の第3側板と第4側板とが重合された状態で、第1側板と第2側板とに挟持される。
このため、案内片は、底板に対して複数の側壁を立設させていくと同時に、重合された第1側板と第2側板との間に挿入されていくこととなる。
したがって、重合された第1側板と第2側板との間に水密フィルムを確実にまた容易に挿入することができ、立設した隣接する側壁間から水密フィルムがはみ出ることなく、水密容器の水密性を確保することができる。また、当該水密容器の組み立てを容易に行うことができる。
請求項6においては、第1側板と第2側板との間に案内片と水密フィルムとが挿入された状態で、水密フィルムの一部が案内片から剥離された状態となる。
このため、重合された第1側板と第2側板との間内で、水密フィルムは二つ折りにされることとなる。
したがって、重合された第1側板と第2側板との間に水密フィルムを確実にまた容易に挿入することができ、立設した隣接する側壁間から水密フィルムがはみ出ることなく、水密容器の水密性を確実に確保することができる。
請求項7においては、第2側壁における第4側板の側辺に、連結片が連設され、連結片は、第1側壁の第1側板と第2側板とが重合され、第2側壁の第3側板と第4側板とが重合された状態で、第1側板と第2側板とに挟持される。
このため、連結片は、底板に対して複数の側壁を立設させていくと同時に、重合された第1側板と第2側板との間に挿入されていくこととなる。
したがって、重合された第1側板と第2側板との間に水密フィルムを容易に挿入することができ、立設した隣接する側壁間から水密フィルムがはみ出ることなく、水密容器の水密性を確保することができる。また、当該水密容器の組み立てを容易に行うことができる。
請求項8においては、第1側壁における第2側板の側辺に、連結片が連設され、連結片は、第1側壁の第1側板と第2側板とが重合され、第2側壁の第3側板と第4側板とが重合された状態で、第3側板と第4側板とに挟持される。
このため、連結片は、底板に対して複数の側壁を立設させていくと同時に、重合された第3側板と第4側板との間に挿入されていくこととなる。
したがって、重合された第3側壁と第4側壁との間に水密フィルムを容易に挿入することができ、立設した隣接する側壁間から水密フィルムがはみ出ることなく、水密容器の水密性を確保することができる。また、当該水密容器の組み立てを容易に行うことができる。
請求項9においては、水密フィルムは、第1側壁の第1側板と第2側壁の第3側板との間に張設される。
このため、第1側板と第2側板もしくは第3側板と第4速板とを重合させた際における、水密フィルムの不要な折れ曲がりを回避して、重合された第1側板と第2側板との間に水密フィルムを確実にまた容易に挿入することができ、立設した隣接する側壁間から水密フィルムがはみ出ることなく、水密容器の水密性を確実に確保することができる。
請求項10においては、水密フィルムは、複数の隣接する側壁間に張設される一枚のフィルムからなる。
したがって、重合された第1側板と第2側板との間に水密フィルムを容易に挿入することができ、立設した隣接する側壁間から水密フィルムがはみ出ることなく、水密容器の水密性を確保することができる。また、当該水密容器を容易に製造することができる。
次に、本考案に係る水密容器の第一実施形態について図1から図6を用いて以下に説明する。
図1に示す如く、本実施形態に係る水密容器1Aは、ボール紙素材の表面に、耐水性を備えたPP素材からなる水密フィルムをラミネート手段により定着した素材からなり、展開形成体として截断され、後述する各折線を折ること等によって組み立てられるものである。水密容器1Aは、主に、底板10、側壁20・30、水密フィルム40、案内片50aを具備するものである。なお、以下では、便宜上、図1の底板10を中心として、図示上下方向を上下とし、図示左右方向を左右として説明する。
底板10は多角形状、具体的には、上下方向を長手方向とする四角形状に形成されている。底板10の各辺には、底板10に対して立設される複数の側壁20・30が連設されている。具体的には、底板10の図示上下の辺には第1側壁20が連設され、底板10の図示左右の辺には第2側壁30が連設されている。なお、底板10の図示上下の側壁を第1側壁20とし、底板10の図示左右の側壁を第2側壁30としたのは説明の便宜上であり、上下と左右を入れ替えた位置に第1側壁20と第2側壁30が連設されてもよい。
第1側壁20は、第1側板21と、第2側板22とからなり、第1側板21と第2側板22とは、水密容器1Aの組み立て時において重合される構成である。第1側板21は、上下の辺が平行で、且つ、当該平行な辺のうち一方の短い辺が底板10における上下の辺と同一の長さである台形状に形成されており、短い辺が、底板10の上方もしくは下方の辺に連設される。第2側板22は、第1側板21と上下対称の形状に形成される。即ち、第2側板22は、上下の辺が平行で、且つ、当該平行な辺のうち一方の短い辺が底板10における上下の辺と同一の長さである台形状に形成される。第2側板22の長い辺は、第1側板21の上方もしくは下方の一方の長い辺に連設される。
第2側壁30は、第3側板31と、第4側板32とからなり、第3側板31と第4側板32とは、水密容器1Aの組み立て時において重合される構成である。第3側板31は、左右の辺が平行で、且つ、当該平行な辺のうち一方の短い辺が底板10における左右の辺と同一の長さである台形状に形成されており、短い辺が、底板10の左方もしくは右方の辺に連設される。第4側板32は、第3側板31と左右対称の形状に形成される。即ち、第4側板32は、左右の辺が平行で、且つ、当該平行な辺のうち一方の短い辺が底板10における左右の辺と同一の長さである台形状に形成される。第4側板32の長い辺は、第3側板31の左方もしくは右方の一方の長い辺に連設される。
第1側壁20と第2側壁30の間の二等分線2は、第1側壁20と第2側壁30の隣接する側辺の間に形成される仮想の二等分線上を示すものである。具体的には、二等分線2は、第1側板21の図示左右の側辺である側辺21aと、これに隣接する第3側板31の図示上下の側辺である側辺31aとの間に位置し、側辺21aとこれに隣接する側辺31aとがなす角の仮想の二等分線に相当する位置を示すものである。
水密フィルム40は、隣接する側壁間に張設されるものであり、本実施形態においては、水密フィルム40は、隣接する第1側板21と第3側板31の間に張設される。具体的には、ボール紙素材の表面にフィルムを定着させる際に、隣接する側辺21aと側辺31aとの間に相当する四隅の部分においてもフィルムを張設させておく。つまり、隣接する各第1側板21と各第3側板31の間に張設される水密フィルム40は、底板10等に定着される1枚のフィルムにより連続して形成される。
案内片50aは、第2側壁30の側辺に連設されるものであり、本実施形態においては、案内片50aの基端部51aが、第4側板32の側辺32aに連設される。案内片50aは、第4側板32の左方もしくは右方の自由端側の辺を上方もしくは下方に延長させ、当該延長させた辺と側辺32aとがなす角を中心とした略扇状に形成されている。また、案内片50aは、図2及び図3に示すように、第1側板21と第2側板22とが重合された第1側壁20と、第3側板31と第4側板32とが重合された第2側壁30と、を平面視した状態で、案内片50aの他端部52aと第1側壁20とが重複する形状である。
次に、水密容器1Aの組み立てについて説明する。水密容器1Aの組み立ての概略としては、底板10に対して第1側壁20と第2側壁30とが立設されるにあたり、第1側壁20の第1側板21と第2側板22との間に、第2側壁30に連設された案内片50aと水密フィルム40とが挿入される。第1側板21と第2側板22との間に案内片50aと水密フィルム40とが挿入されることにより、底板10に対して第1側壁20と第2側壁30とが立設した状態に保持されるとともに、水密性が保持される。以下では、第1側板21と底板10との境界線を谷折線71、第2側板22と第1側板21との境界線を山折線72、第3側板31と底板10との境界線を谷折線73、第4側板32と第3側板31との境界線を山折線74、案内片50aと第4側板32の側辺32aとの境界線を山折線75として説明する。
まず、図2(a)に示すように、第2側壁30の第3側板31に対して第4側板32を折り畳み、第3側板31と第4側板32とを重合させる。具体的には、山折線74を山折りし、第3側板31と第4側板32とを重合させ、第3側板31と第4側板32とを接着剤等により固定して重合させた状態を保持する。
第3側板31と第4側板32とを重合させると、第4側板32に連設された案内片50aは、隣接する第1側板21と第3側板31の間に張設された水密フィルム40の図示裏側に重ねられ、案内片50aの他端部52aは、第1側板21と重ねられる。ここで案内片50aに対して水密フィルム40を定着させる。具体的には、図3に示すように、案内片50aと水密フィルム40とを定着部53aにおいて、接着剤等の定着手段を用いて定着させる。定着部53aは、二等分線2よりも第4側板32寄りに、かつ、二等分線2に接するように配置されるものとする。
次に、第1側壁20の第1側板21に対して第2側板22を折り畳み、第1側板21と第2側板22とを重合させる。具体的には、山折線72を山折りし、第1側板21と第2側板22とを重合させる。この時、案内片50aの他端部52aは、第1側板21と重ねられているため、図2(b)および図3に示すように、案内片50aの他端部52aは、第1側板21と第2側板22とに挟持された状態となる。重合された第1側板21と第2側板22は、左右の端部を除いて接着剤等により固定して、第1側板21と第2側板22とが重合された状態を保持する。左右の端部を除いて第1側板21と第2側板22とを接着剤等により固定することにより、第1側板21と第2側板22の端部間に側壁隙間20aを形成し、当該側壁隙間20aに案内片50aを挿入可能とする。
続いて、谷折線71・73を谷折りすることにより、第1側壁20および第2側壁30を底板10に対して立設させる。この時、同時に山折線75を山折りしながら側壁隙間20aに案内片50aを挿入していく。図4(a)および図5に示すように、案内片50aが側壁隙間20aに挿入され、定着部53aが側壁隙間20aに挿入されていくと、これに従って水密フィルム40は側壁隙間20aに挿入されていく。そして、図4(b)に示すように、案内片50aと水密フィルム40とが側壁隙間20aに完全に挿入されて第1側壁20と第2側壁30とが当接もしくは当接する程度まで、第1側壁20および第2側壁30を立設させる。以上の手順にて水密容器1Aは組み立てられる(図6参照)。
以上のように、水密容器1Aにおいては、水密フィルム40と案内片50aとは、定着部53aにおいて、接着剤等の定着手段を用いて定着されている。定着部53aは、二等分線2よりも第4側板32寄りに、かつ、二等分線2に接するように配置される。そして、第3側板31と第4側板32とを重合させた際に、水密フィルム40と案内片50aとは、定着部53aにおいて定着される。二等分線2は、第1側壁20と第2側壁30の隣接する側辺の間に形成される仮想の二等分線上を示すものである。
このため、第1側壁20および第2側壁30とを底板10に対して立設させ、側壁隙間20aに案内片50を挿入していくにあたり、案内片50aは、水密フィルム40をともなって、側壁隙間20aに挿入されることとなる。即ち、案内片50aの定着部53aによって、水密フィルム40は側壁隙間20aに挿入されることとなる。
そして、側壁隙間20aに案内片50aが挿入された際には、側壁隙間20a内で、水密フィルム40は、二等分線2で二つ折りにされた状態となる。側壁隙間20aに挿入された案内片50aは、側壁隙間20a内で、側壁20と接着剤等により接着される。
したがって、案内片50aの定着部53aによって、側壁隙間20aに水密フィルム40を容易に挿入することができ、立設した隣接する側壁20・30間から水密フィルム40がはみ出ることなく、水密容器1Aの水密性を確保することができる。
案内片50aは、第1側板21と第2側板22とが重合された第1側壁20と、第3側板31と第4側板32とが重合された第2側壁30と、を平面視した状態で、案内片50aの他端部52aと第1側壁20とが重複する形状である。水密容器1Aを組み立てる際には、第3側板31と第4側板32とを重合させ、次に第1側板21と第2側板22とを重合させた状態において、第1側板21とこれに連設される第2側板22とに、案内片50aの他端部52aが挟持された状態となる(図2(b)および図3参照)。
このため、底板10に対して複数の側壁20・30を立設させていくと同時に、重合された第1側板21とこれに連設される第2側板22とに挟持された案内片50a(他端部52a)は、側壁隙間20aに挿入されていくこととなる。
また、第1側壁20および第2側壁30とを底板10に対して立設させて、側壁隙間20aに案内片50aを挿入していく際において、案内片50aが側壁隙間20aから脱落することを防止することができる。
したがって、側壁隙間20aへの案内片50a(水密フィルム40)の挿入を確実にまた容易に行うことができ、立設した隣接する側壁20・30間から水密フィルム40がはみ出ることなく、水密容器1Aの水密性を確保することができる。また、水密容器1Aの組み立てを容易に行うことができる。
水密フィルム40は、隣接する各第1側板21と第3側板31の間に張設される。このため、第3側板31とこれに連設する第4側板32とを重合させた際における、水密フィルム40の不要な折れ曲がりを回避して、側壁隙間20aに水密フィルム40の挿入を確実にまた容易に行うことができ、立設した隣接する側壁20・30間から水密フィルム40がはみ出ることなく、水密容器1Aの水密性を確実に確保することができる。
また、隣接する各第1側板21と各第3側板31の間に張設される水密フィルム40は、底板10等に定着される1枚のフィルムにより連続して形成される。すなわち、水密フィルム40は、複数の隣接する側壁20・30間に張設される一枚のフィルムからなる。このため、水密容器1Aを容易に製造することができる。
次に、本考案に係る水密容器の第二実施形態について図7から図11を用いて以下に説明する。
なお、本実施形態における水密容器1Bは、第一実施形態における水密容器1Aと同様の構成であるため、必要な部分には符号を付して、異なる部分を中心に説明する。
水密容器1Bは、主に、底板10、側壁20・30、水密フィルム40、案内片50b、連結片60を具備するものである。
図7に示すように、案内片50bは、案内片50bの基端部51bが、第3側板31の側辺31aに連設される。案内片50bが連設される位置は、第3側板31の側辺31aにおける外側、即ち第3側板31と第4側板32との境界線によせて、第3側板31の側辺31aに案内片50bが連設されている。案内片50bの他端部52bは、二等分線2上まで延出され、また、R状に形成されている。
水密フィルム40は、ラミネート手段により案内片50bに定着されている。具体的には、前述した前記ボール紙素材の表面に前記フィルムをラミネート手段により定着させる際に、側辺21aと側辺31aに張設される水密フィルム40と、案内片50bの表面とをラミネート手段により定着させる。
連結片60は、第一側壁20の側片もしくは第2側壁30の側辺連設されるものであり、本実施形態においては、連結片60の基端部61が、第4側板32の側辺32aに連設される。連結片60は、第4側板32の左方もしくは右方の自由端側の辺を上方もしくは下方に延長させ、当該延長させた辺と側辺32aとがなす角を中心とした略扇状に形成されている。また、連結片60は、図8及び図9に示すように、第1側板21と第2側板22とが重合された第1側壁20と、第3側板31と第4側板32とが重合された第2側壁30と、を平面視した状態で、連結片60の他端部62と第1側壁20とが重複する形状である。また、係る状態において、連結片60は、連結片60の他端部62が、少なくとも案内片50bの他端部52bよりも延出するように形成されている。
次に水密容器1Bの組み立てについて説明する。水密容器1Bの組み立ての概略としては、底板10に対して第1側壁20と第2側壁30とが立設されるにあたり、第1側壁20の第1側板21と第2側板22との間に、第2側壁30に連設された案内片50bおよび連結片60と水密フィルム40とが挿入される。第1側板21と第2側板22との間に案内片50bと連結片60と水密フィルム40とが挿入されることにより、底板10に対して第1側壁20と第2側壁30とが立設した状態に保持されるとともに、水密性が保持される。以下では、連結片60と左右第2側壁の側片32aとの境界線を山折線75と、案内片50bと第3側板31の側辺31aとの境界線を谷折線76として説明する。
まず、図8(a)に示すように、第2側壁30の第3側板31に対して第4側板32を折り畳み、第3側板31と第4側板32とを重合させる。具体的には、山折線74を山折りし、第3側板31と第4側板32とを重合させ、第3側板31と第4側板32とを接着剤等により固定して重合させた状態を保持する。
第3側板31と第4側板32とを重合させると、第4側板32に連設された連結片60は、隣接する第1側板21と第3側板31の間に張設された水密フィルム40の図示裏側に重ねられ、連結片60の他端部62は、第1側板21と重ねられる。
次に、第1側壁20の第1側板21に対して第2側板22を折り畳み、第1側板21と第2側板22とを重合させる。具体的には、山折線72を山折りし、第1側板21と第2側板22とを重合させる。この時、連結片60の他端部62は、第1側板21と重ねられているため、図8(b)および図9に示すように、連結片60の他端部62は、第1側板21と第2側板22とで挟持された状態となる。重合された第1側板21と第2側板22は、左右の端部を除いて接着剤等により固定して、第1側板21と第2側板22とが重合された状態を保持する。左右の端部を除いて第1側板21と第2側板22とを接着剤等により固定することにより、第1側板21と第2側板22の端部間に側壁隙間20aを形成し、当該側壁隙間20aに連結片60を挿入可能とする。
続いて、谷折線71・73を谷折りすることにより、第1側壁20および第2側壁30を底板10に対して立設させる。この時、同時に山折線75を山折りしながら、側壁隙間20aに連結片60を挿入していく。更にこの時、谷折線76は谷折に折られながら、側壁隙間20a内に案内片50bは挿入されていくこととなる。図10(a)および図11に示すように、案内片50aが側壁隙間20aに挿入されていくと、これに従って水密フィルム40は側壁隙間20aに挿入されていく。そして、図10(b)に示すように、案内片50bと連結片60と水密フィルム40とが側壁隙間20aに完全に挿入されて第1側壁20と第2側壁30とが当接もしくは当接する程度まで、第1側壁20および第2側壁30を立設させる。以上の手順にて水密容器1Bは組み立てられる。
なお係る状態の際に、側壁隙間20a内で、水密フィルム40は二等分線2で二つ折りにされた状態となる。これは、案内片50bの他端部52bが、二等分線2上まで延出されているためである(図10(b)参照)。
前述した如く、第一実施形態における水密容器1Aにおける定着部53aの位置は、二等分線2よりも第4側板32寄りに、かつ、二等分線2に接するような位置に配置される。しかしながら、定着部53aの当該位置については、水密容器1Aが自動製箱装置等によって組み立てられる中、製品ごとによって位置ズレが生じる可能性がある。このような定着部53aの位置ズレは、水密容器における水密性等の性能について、製品ごとのバラツキを生じさせる可能性がある。具体的には、二等分線2よりも第2側板側寄りに、定着部53aの位置が配置される場合には、定着部53aを介して水密フィルム40によって案内片50aが引っ張られ、側壁隙間20aに案内片50aが充分に挿入されない可能性がある。また、第4側板32に寄りすぎて、二等分線2に接するような位置に、定着部53aが配置されない場合には、水密フィルム40は、二つ折りにされた状態で側壁隙間20aに挿入されず、立設した隣接する側壁20・30間から水密フィルム40がはみ出てしまう可能性がある。
しかしながら、水密容器1Bにおいては、案内片50bは、その基端部51bが第3側板31の側辺31aに連設され、また、その他端部52bが二等分線2上まで延出されており、水密フィルム40と案内片50bとはラミネート手段により定着されている。
このため、第1側壁20および第2側壁30とを底板10に対して立設させ、案内片50bを側壁隙間20aに挿入する際には、水密フィルム40をともなって案内片50bは側壁隙間20aに挿入されていくこととなる。即ち、側壁隙間20aに案内片50bが挿入されることによって水密フィルム40は側壁隙間20aに挿入される。そして、側壁隙間20aに案内片50bが挿入された状態で、側壁隙間20a内で、水密フィルム30は、より確実に二等分線2で二つ折りにされた状態となる。
つまり、水密容器1Bにおいては、案内片50bの他端部52bが延出する位置を所定の位置に形成することができる裁断機によってボール紙素材を截断すれば、案内片50bの他端部52bの位置ズレによる問題が生じることはない。
したがって、側壁隙間20aへの案内片50b(水密フィルム40)の挿入を容易に行うことができ、立設した隣接する側壁20・30間から水密フィルム40がはみ出ることなく、水密容器1Bの水密性を確実に確保することができる。
連結片60は、第1側板21と第2側板22とが重合された第1側壁20と、第3側板31と第4側板32とが重合された第2側壁30と、を平面視した状態で、連結片60の他端部62と第1側壁20とが重複する形状である。水密容器1Bを組み立てる際には、第3側板31と第4側板32とを重合させ、次に第1側板21と第2側板22とを重合させた状態において、第1側板21とこれに連設される第2側板22とに、連結片60の他端部62は挟持された状態となる(図8(b)および図9参照)。
このため、底板10に対して複数の側壁20・30を立設させていくと同時に、重合された第1側板21とこれに連設される第2側板22とに挟持された連結片60(他端部62)は、側壁隙間20aに挿入されていくこととなる。
また、第1側壁20および第2側壁30とを底板10に対して立設させ、側壁隙間20aに案内片50aを挿入していく際において、連結片60が側壁隙間20aから脱落することを防止することができる。
したがって、側壁隙間20aへの連結片60(案内片50b・水密フィルム40)の挿入を容易に行うことができ、立設した隣接する側壁20・30間から水密フィルム40がはみ出ることなく、水密容器1Bの水密性を確保することができる。また、水密容器1Bの組み立てを容易に行うことができる。
案内片50bの他端部52bは、二等分線2上まで延出される。また、連結片60の他端部62は、第3側板31と第4側板32とが重合された状態で、少なくとも案内片50bの他端部52bよりも延出するように形成されている。第3側板31と第4側板32とを重合させ、次に第1側板21と第2側板22とを重合させた状態では、連結片60の他端部62が側壁隙間20aに既に挿入された状態となっている。係る状態において、案内片50bの外側に連結片60は配置されている(図8および図9参照)。
このため、底板10に対して第1側壁20と第2側壁30とを立設させる際には、案内片50bの他端部52bが連結片60を外側に押しながら、案内片50bは、側壁隙間20aに挿入されることとなる。即ち、連結片60が、側壁隙間20aへの案内片50bを挿入する際のガイドなって、側壁隙間20aへ案内片50bを容易に挿入することができる。
したがって、側壁隙間20aへの水密フィルム40の挿入を容易に行うことができ、立設した隣接する側壁20・30間から水密フィルム40がはみ出ることなく、水密容器1Bの水密性を確保することができる。また、水密容器1Bの組み立てを容易に行うことができる。
案内片50bが連設される位置は、第3側板31の側辺31aにおける外側、即ち第3側板31と第4側板32との境界線に寄せて、第3側板31の側辺31aに連結片60は連設されている。このため、側壁隙間20aに案内片50bを挿入する際に、面積が大きく側壁隙間20aに押し込まれにくい水密フィルム40の外側の部分を案内片50bによって押し込むこととなる。
したがって、側壁隙間20aに水密フィルム40を確実に挿入することができる。
案内片50bは、第3側板31の側辺31aに連設されている。また、連結片60は、第4側板32の側辺32aに連設されている。このため、一枚の水密フィルム40であっても複雑な形状にすることなく、また、隣接する第1側板21と第3側板31との間に水密フィルム40を容易に張設することができる。また、連結片60と側壁30との連設を複雑なものにすることなく、第1側板21と第2側板22とが重合された第1側壁20と、第3側板31と第4側板32とが重合された第2側壁30と、を平面視した状態で、連結片60の他端部62と第1側壁20とが重複する形状に、連結片60を形成することができる。
したがって、隣接する第1側板21と第3側板31との間に水密フィルム40を張設して、側壁隙間20aに水密フィルム40を容易に挿入することができ、立設した隣接する側壁20・30との間から水密フィルム40がはみ出ることなく、水密性を確保した水密容器1Bを、容易に製造することができる。
案内片50bの他端部52bは、R状に形成されている。このため、側壁隙間20aに案内片50bを挿入する際に、案内片50bの他端部52bは側壁隙間20aの側辺21a・22aに引っかかり難く、側壁隙間20aに案内片50bを容易に挿入することができる。したがって、水密容器1Bの組み立てを容易に行うことができる。
次に、本考案に係る水密容器の第三実施形態について図12および図13を用いて以下に説明する。
なお、本実施形態における水密容器1Cは、第二実施形態における水密容器1Bと同様の構成であるため、必要な部分には符号を付して、異なる部分を中心に説明する。
水密容器1Cは、主に、底板10、側壁20・30、水密フィルム40、案内片50b、連結片60を具備するものである。
図12に示すように、案内片50cは、案内片50cの基端部51cが、第3側板31の側辺31aに連設される。案内片50cが連設される位置は、第3側板31の側辺31aにおける外側、即ち第3側板31と第4側板32との境界線によせて、第3側板31の側辺31aに案内片50cは連設されている。また、案内片50cの他端部52cは、二等分線2を越えて延出されている。より具体的には、案内片50cの他端部52cは、二等分線2と側壁隙間20aとの略中間位置に延出されている。
案内片50cと水密フィルム40とは、ラミネート手段により定着されている。当該ラミネート手段による定着力は、上方にフィルムを持ち上げる程度で、案内片50cから水密フィルム40が剥離する程度の定着力である。即ち、当該ラミネート手段による定着力は、側壁隙間20aに案内片50cを挿入していき、当該挿入方向と略反対方向に水密フィルム40が牽張された際に、案内片50cから水密フィルム40が剥離されながら、側壁隙間20aに案内片50cを挿入することができる程度の定着力である。このため、第1側壁20および第2側壁30とを底板10に対して立設させ、案内片50cが側壁隙間20aに挿入されるにあたり、案内片50cにラミネート手段により定着された水密フィルム40の一部が案内片50cから剥離され、案内片50cは挿入隙間20aに挿入されることとなる(図13(a)、(b)参照)。そして、案内片50cが側壁隙間に挿入された状態で、側壁隙間20a内で、水密フィルム40の一部が、連結片50cから剥離された状態となる(図13(c)参照)。
つまり、以上のように案内片50cと水密フィルム40とのラミネート手段による定着箇所が、二等分線2を越えた箇所で定着されていれば、側壁隙間20aに案内片50cが挿入された状態で、側壁隙間20a内で、水密フィルム40は、より確実に、二等分線2で二つ折りにされた状態となる。
したがって、側壁隙間20aへの水密フィルム40の挿入を確実にまた容易に行うことができ、立設した隣接する側壁20・30間から水密フィルム40がはみ出ることなく、水密容器1Cの水密性を確実に確保することができる。
また、案内片50cの他端部52cに位置ズレが生じるような場合であっても、係るズレが水密容器1Cの水密性能に影響を及ぼすことなく、水密容器1Cの水密性を確実に確保することができる。
なお、底板10は、上下方向を長手方向とする四角形状であることに限定するものではない。
第1側板21、第2側板22、第3側板31、および、第4側板32は、台形状に形成されることに限定するものではない。
第2側壁30は、第4側板32が第2側壁30の構成に含まれない構成、即ち、底板10に連設される第3側板31と、第3側板31の側辺31aに案内片50b・50cとが連設される構成としても良いものとする。
水密フィルム40は、PP素材から透明のフィルムであることに特に限定するものではない。
水密フィルム40を案内片50a・50b・50cに定着させる手段を、接着剤やラミネート手段により定着させる手段に特に限定するものではない。
第1側壁20と第2側壁30とは、折線71・72をそれぞれ山折りに折り畳み、第1側板21と第2側板22とを重合させ、また、第3側板31と第4側板32とを重合させることによって、第1側壁20、第2側壁30をなすものであるが、折線71・72をそれぞれ谷折りに折り畳むことによって、第1側壁20、第2側壁30をなすようにしても良いものとする。
水密容器1Aについては、案内片50aは、第4側板32の側辺32aに連設されているが、第3側板31の側辺31a、第1側板21の側辺21a、もしくは、第2側板22の側辺22aに連設されていても良いものとする。
水密容器1B・1Cについては、案内片50b・50cは、第3側板31の側辺31aに連設されているが、案内片50b・50cは、第4側板32の側辺32a、第1側板21の側辺21a、もしくは、第2側板22の側辺22aに連設されていても良いものとする。
水密容器1B・1Cについては、連結片60は、第4側板32の側辺32aに連設されているが、連結片60は、第1側壁20における第2側板22の側片22aに連設され、第1側壁20における第1側板21と第2側板22とが重合された状態で、連結片60の他端部62と第2側壁30(いずれか一方の側壁)とが平面視において重複する形状であり、かつ、重合させた第2側壁30における第3側板31と第4側板32とに挟持される構成としてもよいものとする。
係る構成とした場合において、底板10に対して複数の側壁20・30を立設させていくと同時に、重合された第3側板31とこれに連設される第4側板32とに挟持された連結片60(他端部62)は、当該重合された第3側板31と第4側板32との間に挿入されていくこととなる。
また、第1側壁20および第2側壁30とを底板10に対して立設させて、重合された第3側板31とこれに連設される第4側板32との間に案内片50aを挿入していくにあたり、当該重合された第3側板31と第4側板32との間から連結片60が脱落することを防止することができる。
したがって、当該重合された第3側板31と第4側板32との間への連結片60(案内片50b・水密フィルム40)の挿入を容易に行うことができ、立設した隣接する側壁20・30間から水密フィルム40がはみ出ることなく、水密容器1Bの水密性を確保することができる。また、水密容器1Bの組み立てを容易に行うことができる。
また、連結片60は、第3側板31の側辺31a、もしくは、第1側板21の側辺21aに連設されていても良いものとする。
本考案の第一実施形態における水密容器の展開状態を示した平面図。 (a)は本考案の第一実施形態における水密容器を組み立てる状態を示した平面図、(b)は本考案の第一実施形態における水密容器を組み立てる状態を示した平面図。 本考案の第一実施形態における水密容器を組み立てる状態を示した底面図。 (a)は本考案の第一実施形態における水密容器を組み立てる状態を示した正面図、(b)は本考案の第一実施形態における水密容器を組み立てる状態を示した正面図。 本考案の第一実施形態における水密容器を組み立てる状態を示した斜視図。 本考案の水密容器を組み立てた状態を示した斜視図。 本考案の第二実施形態における水密容器の展開状態を示した平面図。 (a)は本考案の第二実施形態における水密容器を組み立てる状態を示した平面図、(b)は本考案の第二実施形態における水密容器を組み立てる状態を示した平面図。 本考案の第二実施形態における水密容器を組み立てる状態を示した底面図。 (a)は本考案の第二実施形態における水密容器を組み立てる状態を示した正面図(b)は本考案の第二実施形態における水密容器を組み立てる状態を示した正面図。 本考案の第二実施形態における水密容器を組み立てる状態を示した斜視図。 本考案の第三実施形態における水密容器の展開状態を示した平面図。 (a)は本考案の第三実施形態における水密容器を組み立てる状態を示した正面図、(b)は本考案の第三実施形態における水密容器を組み立てる状態を示した正面図、(c)は本考案の第三実施形態における水密容器を組み立てる状態を示した正面図。
符号の説明
1A 水密容器
1B 水密容器
1C 水密容器
10 底板
20 第1側壁
21 第1側板
22 第2側板
30 第2側壁
31 第3側板
32 第4側板
40 水密フィルム
50a 案内片
50b 案内片
50c 案内片
60 連結片

Claims (10)

  1. 多角形状の底板と、
    前記底板の各辺に連設され、前記底板に対して立設される複数の側壁と、
    隣接する前記側壁間に張設された水密フィルムと、
    を具備する水密容器であって、
    前記隣接する側壁のうちの第1側壁は、前記底板に連設された第1側板と前記第1側板に連設された第2側板とが重合される構成であり、
    前記隣接する側壁のうちの第2側壁は、前記底板に連設された第3側板の側辺に、前記水密フィルムが定着された案内片が連設される構成であり、
    前記底板に対して前記第1側壁と前記第2側壁とが立設されるにあたり、前記第1側板と前記第2側板との間に、前記案内片と前記水密フィルムとが挿入される、水密容器。
  2. 前記第2側壁は、前記底板に連設された第3側板と前記第3側板に連設された第4側板とが重合される構成であり、前記第3側板または前記第4側板の側辺に前記案内片が連設されることを特徴とする請求項1に記載の水密容器。
  3. 前記案内片は、前記第1側壁と前記第2側壁の隣接する側辺がなす角の仮想の二等分線上まで延出されており、前記第1側壁と前記第2側壁とが前記底板に対して立設された状態において、前記第1側板と前記第2側板との間で、前記水密フィルムは二つ折りにされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水密容器。
  4. 前記案内片は、前記第1側壁と前記第2側壁の隣接する側辺がなす角の仮想の二等分線を越えて延出されており、前記第1側壁と前記第2側壁とが前記底板に対して立設された状態において、前記第1側板と前記第2側板との間で、前記水密フィルムは二つ折りにされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水密容器。
  5. 前記案内片は、前記第2側壁の前記第4側板の側辺に連設されるとともに、前記第1側壁の前記第1側板と前記第2側板とが重合され、前記第2側壁の前記第3側板と前記第4側板とが重合された状態で、前記第1側板と前記第2側板とに挟持されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の水密容器。
  6. 前記第1側板と前記第2側板との間に前記案内片と前記水密フィルムとが挿入された状態で、前記水密フィルムの一部が前記案内片から剥離された状態であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の水密容器。
  7. 前記第2側壁における前記第4側板の側辺に、連結片が連設され、
    前記連結片は、前記第1側壁の前記第1側板と前記第2側板とが重合され、前記第2側壁の前記第3側板と前記第4側板とが重合された状態で、前記第1側板と前記第2側板とに挟持されることを特徴とする請求項1から請求項4または請求項6のいずれか1項に記載の水密容器。
  8. 前記第1側壁における前記第2側板の側辺に、連結片が連設され、
    前記連結片は、前記第1側壁の前記第1側板と前記第2側板とが重合され、前記第2側壁の前記第3側板と前記第4側板とが重合された状態で、前記第3側板と前記第4側板とに挟持されることを特徴とする請求項2から請求項4または請求項6のいずれか1項に記載の水密容器。
  9. 前記水密フィルムは、前記第1側壁の前記第1側板と前記第2側壁の前記第3側板との間に張設されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の水密容器。
  10. 前記水密フィルムは、複数の隣接する側壁間に張設される一枚のフィルムからなることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の水密容器。
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