JP2013177152A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】梱包時に糊付けを必要とせず、開封した痕跡が明確に視認できる、強度や密閉性にも優れた簡易な構成の包装箱を提供する。
【解決手段】上蓋9の第1差し込み片9aと内蓋10の第1差し込み孔19aとが対向する位置まで箱体30を平行四辺形状に変形させ、第2差し込み片9bを第2差し込み孔19bの角度に合わせて折り曲げながら、第1差し込み片9a、第2差し込み片9bを内蓋10に設けられた差し込み孔19に挿入する。そして、箱体30を矩形状に戻すことにより、第2差し込み片9bは、シート材の反発力(復元力)によって第2差し込み孔19bと重なり合わない位置に配置される。一方、第1差し込み片9aの他端に形成された切り込み9cは、第1差し込み孔19aの端縁に係合する。これにより、第1差し込み片9aの両端部が差し込み孔19に係合され、上蓋9と内蓋10とがロックされる。
【選択図】図4

Description

本発明は、製品等を梱包する包装箱に関し、特に、包装箱の対向する側板の上端に連設される内蓋と上蓋とをロックする機構に関するものである。
従来、小型の電機製品や精密機器本体、或いは交換部品等の被梱包物を梱包して出荷する際に使用される包装箱として、上蓋と内蓋とが開口部分で重ねられるように構成された包装箱が広く用いられている。このような包装箱においては、輸送時等に上蓋及び内蓋が容易に開かないようにロック機構を設けることが一般的である。
例えば、特許文献1には、アウターフラップ(上蓋)の先端に突出部を設け、この突出部が挿入される長孔をインナーフラップ(内蓋)の開閉支点部に設けるとともに、長孔の中程より下方に下側が支点となる第1の切り起こしと、第1の切り起こしの内側に上側が支点となる第2の切り起こしとを設け、第2の切り起こしが挿入される嵌合孔を突出部に設けた包装箱が開示されている。
特許文献1の構成によれば、アウターフラップの突出部をインナーフラップの開閉支点部に設けられた長孔に挿入し、第2の切り起こしの下部を箱の内側に押し込むだけで梱包できるため作業性が向上し、開梱時には第1の切り起こしの上辺を手前に引くだけでアウターフラップを容易に開放することができる。
特開平8−72867号公報
ところで、製品の流通過程において、包装箱から内容物が抜き取られるという問題が発生することがある。このとき、包装箱を開封した痕跡が残りにくければ、内容物の抜き取りを発見するのが遅れ、製品が盗難され易くなる。この対策としては、内容物が抜き取る際に包装箱を開封した痕跡が視覚的に明らかになるようにすることが挙げられる。
従来は、製品の梱包時に上蓋を糊付けし、開梱時に糊付けされた上蓋を指定箇所から引き剥し易くしておく方法が一般的であった。しかしながら、この方法では梱包時に糊(接着剤)を塗布する工程が必要となり、部材点数及び製造工数が増加して包装箱のコストアップに繋がることとなる。また、梱包時の品質を安定させるために糊付け装置等の設備が必要となる。
本発明は、上述の問題点に鑑み、梱包時に糊付けを必要とせず、開封した痕跡が明確に視認できる、強度や密閉性にも優れた簡易な構成の包装箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、底面と、該底面の四辺に立設される側板とで構成され、上面が開口した箱体と、該箱体の開口縁の一辺に折り線を介して連設される上蓋と、前記箱体の開口縁のうち前記上蓋が延設される辺と対向する辺に折り線を介して連設され、前記上蓋の内側に重なる内蓋と、前記上蓋の先端を折り曲げて形成される第1差し込み片と、該第1差し込み片の一方の側端部に折り線を介して連設される第2差し込み片とから成り、前記第1差し込み片の他方の側端部と前記上蓋との間に切り込みが設けられる差し込み片と、前記内蓋に形成され、前記第1差し込み片が挿入される第1差し込み孔と、該第1差し込み孔の一端に所定の角度をもって連続し、前記第2差し込み片が挿入される第2差し込み孔とから成る平面視略レ字状の差し込み孔と、前記差し込み片を前記上蓋から切り離す開封手段と、を有し、前記箱体を平面視矩形状に組み立てたとき、前記第1差し込み孔は、前記第1差し込み片に対向する位置から前記第1差し込み片の延在方向に所定距離だけずれた位置に形成されており、前記箱体を平面視平行四辺形状に変形させ、且つ、前記第2差し込み片を折り曲げた状態で前記差し込み片を前記差し込み孔に挿入し、前記箱体を平面視矩形状に戻すことにより前記上蓋と前記内蓋とを閉状態に固定することを特徴とする包装箱である。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記内蓋には、前記内蓋の他の部分よりも前記上蓋の連設される前記側板方向に突出する係合片が設けられており、前記箱体を平面視矩形状に組み立てたとき、前記係合片が前記上蓋の連設される前記側板に設けられた係合孔に係合することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記係合片には、前記係合片の突出方向と略直交する方向に延びる折り線が形成されていることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記箱体の前記上蓋及び前記内蓋が連設されない開口縁に延設され、前記上蓋を閉じた状態で前記上蓋の内側に重なる一対の蓋フラップが形成されており、前記箱体を平面視矩形状に組み立てたとき、少なくとも一方の前記蓋フラップの端縁が前記内蓋の端縁に沿って突き合わせ状態で配置されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記蓋フラップが連設される前記側板のうち、前記差し込み片を前記差し込み孔に挿入する際に前記上蓋に接近する側の前記側板の上端に、前記上蓋の閉状態での水平移動を規制する突出片を形成したことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記底面は、前記箱体の開口縁の対向する二辺に折り線を介して連設される一対の底板と、前記箱体の前記底板が連設されない開口縁に延設される一対の底フラップと、を係合させて形成されており、前記底板と前記底フラップとの係合は、水平方向に摺動可能であることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記第1差し込み孔と前記第2差し込み孔とのなす角度が90度以下であることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記開封手段は、前記上蓋に前記差し込み片の延在方向に沿って形成される2本の破断線と、該破断線の間の帯状部分を切り取るための把持部とで構成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記上蓋には、前記帯状部分を切り取った後に残存する部分に蓋板固定片が形成されており、前記内蓋には、前記蓋板固定片が挿入されるスリットが形成されていることを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、包装箱の組み立てが完了した状態では、第1差し込み片の一端に連設された第2差し込み片がシート材の反発力(復元力)によって第2差し込み孔と重なり合わない位置に配置される。また、第1差し込み片の他端の切り込みが差し込み孔に係合され、上蓋と内蓋とがロックされる。そして、包装箱の外部から上蓋と内蓋とのロック状態を解除することは不可能であるため、包装箱を開封するには開封手段により差し込み片を上蓋から切り離す必要がある。これにより、包装箱が開封されたか否かを一目で確認することができ、製品の流通過程において、包装箱からの内容物の抜き取りを容易に発見することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の包装箱において、内蓋の他の部分よりも上蓋の連設される側板方向に突出する係合片を内蓋に設け、箱体を平面視矩形状に組み立てたとき、係合片が上蓋の連設される側板に設けられた係合孔に係合することにより、矩形状の箱体を平行四辺形状に変形させようとしても、係合片の先端と係合孔との係合によって箱体が容易に平行四辺形状に変形しない。従って、箱体を平行四辺形状に変形させて差し込み孔の位置をずらし、包装箱を開封しようとする試みをより確実に防止できる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の包装箱において、係合片に、係合片の突出方向と略直交する方向に延びる折り線を形成することにより、包装箱の組み立て時に箱体を平行四辺形状に変形させる際、係合片が折り線に沿って山形状に折り曲げられるため、係合片の先端が係合孔と干渉せず、箱体を円滑に変形させることができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1乃至第3のいずれかの構成の包装箱において、箱体の上蓋及び内蓋が連設されない開口縁に延設され、上蓋を閉じた状態で上蓋の内側に重なる一対の蓋フラップが形成されており、箱体を平面視矩形状に組み立てたとき、少なくとも一方の蓋フラップの端縁が内蓋の端縁に沿って突き合わせ状態で配置されることにより、矩形状の箱体を平行四辺形状に変形させようとしても、蓋フラップと内蓋の端縁が干渉して箱体が容易に平行四辺形状に変形しない。従って、箱体を平行四辺形状に変形させて差し込み孔の位置をずらし、包装箱を開封しようとする試みをより確実に防止できる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1乃至第4のいずれかの構成の包装箱において、蓋フラップが連設される側板のうち、差し込み片を差し込み孔に挿入する際に上蓋に接近する側の側板の上端に、上蓋の閉状態での水平移動を規制する突出片を形成することにより、矩形状の箱体を平行四辺形状に変形させようとしても、突出片と上蓋の側端縁とが干渉して箱体が容易に平行四辺形状に変形しない。従って、箱体を平行四辺形状に変形させて差し込み孔の位置をずらし、包装箱を開封しようとする試みをより確実に防止できる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第1乃至第5のいずれかの構成の包装箱において、箱体の開口縁の対向する二辺に折り線を介して連設される一対の底板と、箱体の底板が連設されない開口縁に延設される一対の底フラップと、を係合させて箱体の底面を形成するとともに、底板と底フラップとの係合を水平方向に摺動可能とすることにより、包装箱の組み立て時に箱体を平行四辺形状に変形させる際、或いは平行四辺形状の箱体を矩形状に戻す際に、底板と底フラップとの係合が水平方向に摺動して箱体を円滑に変形させることができる。
また、本発明の第7の構成によれば、上記第1乃至第6のいずれかの構成の包装箱において、第1差し込み孔と第2差し込み孔とのなす角度を90度以下とすることにより、第2差し込み片は90度以上折り曲げられて第2差し込み孔に差し込まれる。従って、シート材の反発力によって折り曲げ状態から角度が変化した第2差し込み片と、第2差し込み孔との角度が大きくなり、内蓋と上蓋とのロック状態がより確実なものとなる。
また、本発明の第8の構成によれば、上記第1乃至第7のいずれかの構成の包装箱において、開封手段を、上蓋に差し込み片の延在方向に沿って形成される2本の破断線と、該破断線の間の帯状部分を切り取るための把持部とで構成することにより、簡単な構成で差し込み片を上蓋から切り離して包装箱を開封できる開封手段となる。
また、本発明の第9の構成によれば、上記第8の構成の包装箱において、上蓋の帯状部分を切り取った後に残存する部分に蓋板固定片が形成されており、内蓋に蓋板固定片が挿入されるスリットを形成することにより、包装箱を開封した後も上蓋と内蓋とを閉状態で保持可能となる。
本発明の一実施形態に係る包装箱100の展開図 図1の状態から、上端に開口部31を有する箱体30を組み立てた状態を示す包装箱100の斜視図 図2の状態から、蓋フラップ11、12及び内蓋10を折り曲げた状態を示す包装箱100の斜視図 図3の状態から、箱体30を平面視平行四辺形状に変形させた状態を示す包装箱100の斜視図 包装箱100を図4の上方向から見た平面図 第1差し込み片9a、第2差し込み片9bを内蓋10に設けられた差し込み孔19に挿入する状態を示す包装箱100の斜視図 図6における第2差し込み片9b周辺を斜め右方向から見た拡大図 包装箱100の組み立てが完了した状態を示す斜視図 図8の包装箱100の上面内側の平面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の包装箱100の展開図である。なお、図1においては、山折り線を破線で表示する。また、図1の縦方向(包装箱100の水平方向)をX軸方向、横方向(包装箱100の上下方向)をY軸方向と称する。
包装箱100は、段ボール紙等の一枚のシート材から形成されており、折り線を介して直列に連なる4枚の側板1、2、3、4と、側板1、3の下辺に折り線を介して連なる底板5、6と、側板2、4の下辺に折り線を介して連なる底フラップ7、8と、側板1の上辺に折り線を介して連なる上蓋9と、側板3の上辺に折り線を介して連なる内蓋10と、側板2、4の上辺に折り線を介して連なる蓋フラップ11、12とで構成されている。蓋フラップ11は平面視三角形状に形成されており、蓋フラップ12は平面視台形状に形成されている。側板1と側板3、及び側板2と側板4は、X軸方向の長さが互いに同等となるように形成されている。また、側板1の端縁には接着片1aが折り線を介して連設されている。
上蓋9の側板1に対向する辺にはミシン目からなる第1破断線13aを介して第1差し込み片9aが連設されており、第1差し込み片9aの長手方向の一端には折り線を介して第2差し込み片9bが連設されている。また、第1差し込み片9aの第2差し込み片9bと反対側の端部には、上蓋9との間に切り込み9cが設けられている。
さらに、上蓋9には第1破断線13aと略平行なミシン目からなる第2破断線13bが上蓋9をX軸方向に横断するように形成されており、上蓋9のX軸方向端部には第1破断線13aと第2破断線13bとで挟まれた部分に把持部15が設けられている。上蓋9のX軸方向略中央部には、包装箱100の開梱後に上蓋を閉状態に保持するための蓋板固定片17が形成されている。上蓋9のX軸方向の長さは側板1、3のX軸方向の長さと略同一に、Y軸方向の長さは側板2、4のX軸方向の長さと略同一に形成されている。
また、内蓋10には、側板3と内蓋10との境界(内蓋10の開閉支持線)に沿って形成される第1差し込み孔19aと、第1差し込み孔19aの一端に所定の角度(ここでは90度以下)をもって連続する第2差し込み孔19bとから成る平面視略レ字状の差し込み孔19が設けられている。第1差し込み孔19aには第1差し込み片9aが挿入され、第2差し込み孔19bには第2差し込み片9bが挿入される。第1差し込み孔19aは、包装箱100を組み立てたとき、第1差し込み片9aに対向する位置からX軸方向に所定距離だけずれた位置に形成されている。
内蓋10のX軸方向略中央部には、上蓋9の蓋板固定片17が挿入されるスリット20が形成されている。なお、スリット20のX軸方向の長さは、蓋板固定片17を挿入できるように、蓋板固定片17のX軸方向の長さよりも長く形成されている。
また、内蓋10のX軸方向の一端には、係合片21が形成されている。係合片21の先端はY軸方向において内蓋10の他の部分よりも突出しており、包装箱100を組み立てたとき、側板1の対向する部分に形成された係合孔23に係合する。係合片21には、X軸方向に延びる2本の折り線が形成されている。
さらに、側板4の上辺には、蓋フラップ12に隣接して突出片25が連設されている。突出片25の付け根部分(基端部)には折り線が設けられておらず、包装箱100を組み立てたとき、突出片25は側板4の上辺から突出する壁部を形成する。
次に、本発明の包装箱100の組み立て手順について説明する。先ず、側板1〜4間の折り線を折り曲げた後、接着片1aを側板4の内側に接着して包装箱100の胴部を形成する。そして、側板1〜4の下辺に連設された底板5、6と底フラップ7、8とを内側に折り曲げて底板6、底フラップ7、8の突起を底板5の凹部5aに係合させ、包装箱100の底面を形成する。これにより、図2に示すように底面及び側板1〜4で囲まれた、上端に開口部31を有する平面視矩形状(以下、単に矩形状という)の箱体30が形成される。
次いで、開口部31から箱体30内に被梱包物を収納した後、蓋フラップ11、12、内蓋10、及び上蓋9を、この順に折り線に沿って箱体30の内側へ折り曲げていく。蓋フラップ11、12、内蓋10、及び上蓋9を折り曲げた状態を図3に示す。このとき、図3に示すように、差し込み孔19は、第1差し込み片9a、第2差し込み片9bと対向する位置(図3に破線で表示)から第1差し込み片9aの延在方向(図3では右方向)にずれた位置にある。
そこで、差し込み孔19と第1差し込み片9a及び第2差し込み片9bとが対向するように、箱体30を変形させる。図4は、図3の状態から箱体30を変形させた状態を示す包装箱100の斜視図であり、図5は、包装箱100を図4の上方向から見た平面図である。なお、説明の便宜のため、図5では上蓋9を取り除いた状態を図示している。
図4及び図5に示すように、側板1、3を図の白矢印方向に押圧して、箱体30を平面視平行四辺形状(以下、単に平行四辺形状という)に変形させる。これにより、側板1に連設される上蓋9、及び側板3に連設される内蓋10も白矢印方向に移動する。
そして、図6に示すように、上蓋9の第1差し込み片9aと内蓋10の第1差し込み孔19aとが対向する位置まで箱体30を変形させ、第1差し込み片9a、第2差し込み片9bを内蓋10に設けられた差し込み孔19に挿入する。このとき、図7に示すように、第2差し込み片9bを第2差し込み孔19bの角度に合わせて折り曲げながら第2差し込み孔19bに挿入する。最後に、平行四辺形状に変形させていた箱体30を矩形状に戻すことにより、図8に示すような包装箱100の組み立てが完了する。
また、箱体30を平行四辺形状に変形させる際、内蓋10に形成された係合片21が、側板1の係合孔23からずれる。このとき、図4のように係合片21を折り線に沿って山形状に折り曲げることで、係合片21の先端と側板1の係合孔23とが干渉せず、箱体30を円滑に変形させることができる。
また、底板5、6と底フラップ7、8(図1参照)は、水平方向に摺動可能に係合されている。これにより、矩形状の箱体30を平行四辺形状に変形させる際、或いは平行四辺形状の箱体30を矩形状に戻す際に、箱体30を円滑に変形させることができる。
図9は、図8の包装箱100の上面内側の平面図である。図9に示すように、第1差し込み片9aの一端に連設された第2差し込み片9bは、シート材の反発力(復元力)によって折り曲げ状態(図7参照)から角度が変化するため、第2差し込み孔19bと重なり合わない位置に配置される。一方、第1差し込み片9aの他端に形成された切り込み9cは、平行四辺形状の箱体30を矩形状に戻すことで第1差し込み孔19aの端縁に係合する。即ち、包装箱100の組み立てが完了した状態では、第1差し込み片9aの両端部が差し込み孔19に係合され、上蓋9と内蓋10とがロックされている。
上蓋9と内蓋10とのロック状態を解除するためには、矩形状の箱体30を再び平行四辺形状に変形させるとともに、第2差し込み片9bを第2差し込み孔19bに重なるまで折り曲げる必要がある。しかし、第2差し込み孔19bに挿入された第2差し込み片9bを包装箱100の外部から折り曲げることはできない。
また、包装箱100の組み立てが完了した状態では、内蓋10の係合片21の先端が係合孔23に挿入されており、内蓋10の端縁10aと、蓋フラップ11の内蓋10に隣接する端縁11aとが突き合わせ状態となっている。さらに、図8に示すように、側板4の上端から突出する突出片25が上蓋9の側端縁に当接している。そのため、矩形状の箱体30は容易に平行四辺形状に変形することができない。従って、組み立て時(梱包時)と逆の手順で包装箱100を開封することは不可能である。
包装箱100を開封する際は、上蓋9に形成された把持部15を把持して第1破断線13aと第2破断線13bとの間の帯状部分33(図8のハッチング領域)を切り取ることで上蓋9と内蓋10とのロック状態を解除する。包装箱100を開封した後は、上蓋9に残存する蓋板固定片17を内蓋10のスリット20に差し込むことにより、上蓋9を閉状態に保持可能となる。
上記の構成によれば、包装箱100を開封する際は、第1破断線13aと第2破断線13bとの間の帯状部分33を切り取ることが必要となる。これにより、包装箱100が開封されたか否かを一目で確認することができ、製品の流通過程において、包装箱100からの内容物の抜き取りを容易に発見することができる。
また、梱包時に上蓋9を糊付けしないため、部材点数及び製造工数を削減できるとともに糊付け装置等の設備も不要となり、包装箱100の低コスト化に繋がる。
その他本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、本発明は、一対の底板5、6と一対の底フラップ7,8を係合させて底面を形成するB式タイプに限らず、矩形状の底板の四辺に連設された側板を上方に折り曲げるA式タイプ等、種々の組み立て方式の包装箱に適用できる。
また、係合片21と係合孔23、突出片25、及び内蓋10と蓋フラップ11との突き合わせ構造は、いずれも包装箱100の容易な変形を規制するために好ましい構造であり、本発明に必須の構成ではない。さらに、第1差し込み片9a、第2差し込み片9bの大きさや形状、第1差し込み孔19aに対する第2差し込み孔19bの角度等についても特に制限はなく、包装箱100の仕様に応じて任意に設計することができる。
本発明は、対向する側板の上端に連設される内蓋と上蓋とを有する包装箱に利用可能である。本発明の利用により、梱包時に糊付けを必要とせず、開封した痕跡が明確に視認できる、強度や密閉性にも優れた簡易な構成の包装箱を提供することができる。
1〜4 側板
5、6 底板
7、8 底フラップ
9 上蓋
9a 第1差し込み片
9b 第2差し込み片
9c 切り込み
10 内蓋
10a 端縁
11、12 蓋フラップ
13a 第1破断線(開封手段)
13b 第2破断線(開封手段)
15 把持部(開封手段)
17 蓋板固定片
19 差し込み孔
19a 第1差し込み孔
19b 第2差し込み孔
20 スリット
21 係合片
23 係合孔
25 突出片
30 箱体
33 帯状部分
100 包装箱

Claims (9)

  1. 底面と、該底面の四辺に立設される側板とで構成され、上面が開口した箱体と、
    該箱体の開口縁の一辺に折り線を介して連設される上蓋と、
    前記箱体の開口縁のうち前記上蓋が延設される辺と対向する辺に折り線を介して連設され、前記上蓋の内側に重なる内蓋と、
    前記上蓋の先端を折り曲げて形成される第1差し込み片と、該第1差し込み片の一方の側端部に折り線を介して連設される第2差し込み片とから成り、前記第1差し込み片の他方の側端部と前記上蓋との間に切り込みが設けられる差し込み片と、
    前記内蓋に形成され、前記第1差し込み片が挿入される第1差し込み孔と、該第1差し込み孔の一端に所定の角度をもって連続し、前記第2差し込み片が挿入される第2差し込み孔とから成る差し込み孔と、
    前記差し込み片を前記上蓋から切り離す開封手段と、
    を有し、
    前記箱体を平面視矩形状に組み立てたとき、前記第1差し込み孔は、前記第1差し込み片に対向する位置から前記第1差し込み片の延在方向に所定距離だけずれた位置に形成されており、前記箱体を平面視平行四辺形状に変形させ、且つ、前記第2差し込み片を折り曲げた状態で前記差し込み片を前記差し込み孔に挿入し、前記箱体を平面視矩形状に戻すことにより前記上蓋と前記内蓋とを閉状態に固定することを特徴とする包装箱。
  2. 前記内蓋には、前記内蓋の他の部分よりも前記上蓋の連設される前記側板方向に突出する係合片が設けられており、前記箱体を平面視矩形状に組み立てたとき、前記係合片が前記上蓋の連設される前記側板に設けられた係合孔に係合することを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記係合片には、前記係合片の突出方向と略直交する方向に延びる折り線が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記箱体の前記上蓋及び前記内蓋が連設されない開口縁に延設され、前記上蓋を閉じた状態で前記上蓋の内側に重なる一対の蓋フラップが形成されており、前記箱体を平面視矩形状に組み立てたとき、少なくとも一方の前記蓋フラップの端縁が前記内蓋の端縁に沿って突き合わせ状態で配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の包装箱。
  5. 前記蓋フラップが連設される前記側板のうち、前記差し込み片を前記差し込み孔に挿入する際に前記上蓋に接近する側の前記側板の上端に、前記上蓋の閉状態での水平移動を規制する突出片を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の包装箱。
  6. 前記底面は、前記箱体の開口縁の対向する二辺に折り線を介して連設される一対の底板と、前記箱体の前記底板が連設されない開口縁に延設される一対の底フラップと、を係合させて形成されており、前記底板と前記底フラップとの係合は、水平方向に摺動可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の包装箱。
  7. 前記第1差し込み孔と前記第2差し込み孔とのなす角度が90度以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の包装箱。
  8. 前記開封手段は、前記上蓋に前記差し込み片の延在方向に沿って形成される2本の破断線と、該破断線の間の帯状部分を切り取るための把持部とで構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の包装箱。
  9. 前記上蓋には、前記帯状部分を切り取った後に残存する部分に蓋板固定片が形成されており、前記内蓋には、前記蓋板固定片が挿入されるスリットが形成されていることを特徴とする請求項8に記載の包装箱。
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