JP5917224B2 - 包装用箱 - Google Patents

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Description

この発明は、商品包装用の箱であって、商品展示用のディスプレイ箱としても使用できる包装用箱に関する。
従来、この種の包装用箱として、特許文献1に開示されているように、商品包装用の組み立て状態で矩形の六面体を形成し、商品展示用に組み立てた状態で、宣伝用の文字や絵柄等を表示した表示板を箱体の側面位置に保持するディスプレイ兼用カートンがある。このディスプレイ兼用カートンは、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片から成り、正面板の上辺延長上に表示板と係止板とを順に連設し、正面板の下辺から上辺側に離れた位置に下辺と平行な表示部下端横折線を設け、表示板下端横折線に係止溝を刻設し、表示部下端横折線の両端から正面板の上辺に向かって平行に刻設した一対の切目線と表示部下端横折線とで区切られた表示部重合部を形成されている。商品展示用に組み立てるときは、一対の切目線が破断され、表示部重合部が表示部下端横折線で外側に折り返され、表示板が正面板の上辺位置で内側に折り返され、さらに係止板が基端位置で内側に折り返され、係止板が係止溝に深く差し込まれ、表示板が保持される。係止溝に差し込まれた係止板は、係止板の左右側端に設けた一対の係止突起が係止溝の内側端に干渉することによって抜け止めされている。
また、特許文献2に開示されている包装容器は、上記のディスプレイ兼用カートンとほぼ同様の構成を有しているが、商品展示用の組み立て状態で、表示板(第2部位の下部)を保持する際、係止板(第2部位の上部)を正面板(前壁)に固定する構造が異なり、ここでは、複数の構造が開示されている。第一の構造は、一対の切目線(切断案内線)が下方に向かって次第に小さく設けられ、切目線を破断して表示板を抜き出した開口部の両側辺の下端部に、表示板と係止板との境界部を挟み込んで固定することにより、表示板が保持される構造である。第二の構造は、正面板に、表示部下端横折線(第一折曲案内線)の両端から下方向かって延出され、途中で切目線と交差する方向へ屈曲する一対の切り込みが設けられ、この切り込みの内側部分に形成される一対の係止部と正面板との間に係止板を差し込んで挟持し、表示板が保持される構造である。
特開2011−230778号公報 特開平11−348973号公報
しかし、特許文献1に開示されたディスプレイ兼用カートンの場合、商品展示用に組み立てるとき、係止板の係止突起の突出長が長すぎると係止片を係止溝に差し込みにくくなり、短すぎると差し込んだ後の抜け止め効果が弱くなる。従って、差し込みやすく抜けにくいという相反する性能を実現するのが容易ではなかった。
また、特許文献2に開示された包装容器の第一の構造の場合、商品展示用に組み立てるとき、正面板の開口部に表示板又は係止板を進入させるとき、開口部の両側辺が擦れたり変形したりして見栄えが悪くなり、ディスプレイ箱として使えなくなることがあった。また、第二の構造の場合、係止板を係止部と正面板との間に差し込むのは比較的容易であるが、差し込んだ後の抜け止め効果が弱く、係止板が抜けやすいものであった。
この発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、展示用のディスプレイ箱として使用でき、組み立てが容易で商品宣伝用の表示板が確実に保持される包装用箱を提供することを目的とする。
この発明は、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片から成り、前記箱体形成片には、第一側面板、正面板、第二側面板、背面板が順に互いに平行な折罫線を介して連接され組み立て状態で筒状体を形成し、前記第一側面板、前記正面板、前記第二側面板及び背面板の連接方向に対して直角な一端部に底板片が設けられ、前記筒状体の下端を前記底板片が閉鎖し、前記筒状体の開口端から商品の出し入れが可能な包装用箱であって、前記正面板内に設けられ、前記連接方向に延びた第一折罫線、及び当該第一折罫線の両端から前記筒状体の上端に至る一対の開封用切込線により区切られた裏板と、前記正面板内の前記第一折罫線の下方に設けられたU字状切込線の内側部分であって、先端部が前記筒状体の上端側を向き、その基端部の幅が互いに近づく方向に狭くなっているU字突片と、前記裏板の前記第一折罫線と反対側の端部に延設され、第二折罫線で区切られた表示板と、前記表示板の前記第二折罫線と反対側の端部に延設され、第三折罫線で区切られた係合片と、前記係合片の前記第三折罫線と反対側の端部に形成され、開口部から奥部にかけて幅がハの字状に広くなっている係合部とを備え、前記係合部は、前記開口部の幅が、前記U字突片の前記基端部が通過可能に広く、かつ前記U字突片の前記先端部の幅よりも狭くなっており、前記一対の開封用切込線と前記U字状切込線とが破断され、前記U字突起が前記正面板の内側に押し出され、前記裏板が前記第一折罫線で外側に逆折りされ、前記表示板が前記第二折罫線で正折りされるとともに、前記係合片が前記第三折罫線で正折りされ、前記係合片が前記正面板と前記U字突起との間に挟まれて位置し、前記U字突起が前記係合部の奥部に収まって係合することにより、前記表示板が保持される包装用箱である。
前記U字突片の前記先端部の幅が、前記係合部の前記奥部の幅と等しく形成されているものである。
前記正面板の上端から前記係合片の突端までの寸法が、前記正面板の下端から上端までの寸法よりも長く、前記裏板の、前記正面板の上端位置に、前記裏板を区切る第四折罫線が設けられ、前記第四折罫線と前記第三折罫線との間隔が、前記正面板の下端から上端までの寸法と等しいものである。
前記表示板の前記第一折罫線と平行な方向の幅が、前記正面版の幅と等しいものである。又は、前記表示板の前記第一折罫線と平行な方向の幅が、前記一対の開封用切込線の間隔と等しいものである。
前記第一折罫線と前記第二折罫線との間隔が、前記第二折罫線と前記第三折罫線との間隔以上に形成されているものである。
この発明の包装用箱は、商品を包装する際に組み立てやすく、商品展示用のディスプレイ箱にする操作も容易である。特に、係合片を正面板とU字突起との間に差し込んで係合部をU字突起に係合させる操作を、無理なくスムーズに行うことができ、しかも、一旦係合すると係合片が抜けにくく、表示板が確実に保持される。
また、比較的低背の箱体に適用する場合でも、所定の位置に第一乃至第四折罫線を設けることにより、商品包装用の組み立て状態で、裏板、表示板及び係合部が商品収容部の内壁に重なって収まり、商品収容のじゃまにならない。
この発明の第一実施形態の包装用箱を商品包装用に組み立てた状態を示す平面図(a)、正面図(b)、右側面図(c)である。 この実施形態の包装用箱の箱体形成片を表面側から見た展開図である。 図2の正面板の拡大図である。 図1の包装用箱の天板を開いた状態を示す平面図(a)、正面図(b)、右側面図(c)である。 図4の包装用箱のA−A断面図である。 この実施形態の包装用箱を商品展示用に組み立てた状態を示す斜視図である。 この実施形態の包装用箱を商品展示用に組み立てる際の、係合板の係合部とU字突片とが係合する動作を説明する模式図(a),(b),(c)である。 この発明の包装用箱の第二実施形態の箱体形成片を表面側から見た展開図である。 第二実施形態の包装用箱を商品展示用に組み立てた状態を示す斜視図である。 この発明の包装用箱の第三実施形態の箱体形成片を表面側から見た展開図である。 第三実施形態の包装用箱を商品展示用に組み立てた状態を示す斜視図である。 この発明の包装用箱の第四実施形態の箱体形成片を表面側から見た展開図である。 図12の正面板及の拡大図である。 第四実施形態の包装用箱を商品包装用に組み立てた状態を示す部分縦断面図である。 第四実施形態の包装用箱を商品展示用に組み立てた状態を示す部分縦断面図である。
以下、この発明の包装用箱の第一実施形態について、図1〜図7に基づいて説明する。図1はこの実施形態の包装用箱10を商品収納用に組み立てた状態を示したものであり、包装用箱10は、図2に示す箱体形成片12を組み立てることによって形成されている。
箱体形成片12は、厚紙等の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成され、第一側面板14、正面板16、第二側面板18、背面板20が順に連接されている。さらに、組み立て状態で背面板20の内側に糊付けされる糊付片22が、第一側面板14の側方に連接されている。糊付片22、第一側面板14、正面板16、第二側面板18、背面板20は、各々折罫線24,26,28,30で区切られ、組み立て状態で断面矩形の筒状体を形成する。
第一側面板14の、上記連接方向に対して直角な上端部(図2における上側の端部)に、台形状のフラップ32が破断線34で区切られて設けられている。第一側面板14の破断線34と反対側の下端部には、組み立て状態で底板の一部となる第一底板片36が折罫線38で区切られて設けられている。第一底板片36の折罫線38から折罫線38に対して平行な端部36aまでの長さは、正面板16、背面板20の各連接方向長さの1/2の幅に設けられている。そして、端部36aの中心から糊付片22側の部分は、端部36aよりも外側に幅広に形成された差込片40となる。また第一底板片36の正面板16側の近傍に、三角形の糊付片42が折罫線44で区切られて設けられ、折罫線44は折罫線38に対して約45度で交差する方向に設けられている
正面板16には、上端と下端のほぼ中央に形成された上記連接方向の第一折罫線46と、第一折罫線46の両端から正面板16の上端に向けて略平行に形成され、折罫線26,28と平行にやや中央よりに位置した一対の開封用切込線48とで区切られた裏板50が設けられている。開封用切込線48は、切刃などを用いて形成されている。
裏板50は、一対の開封用切込線48を延長するように正面板16の上端から突出し、その先端部に略矩形の表示板52が第二折罫線54で区切られて延設されている。表示板52の表面側には、商品宣伝用の文字や絵柄などが表示されている。表示板52の第二折罫線54と反対側の端部には、略矩形の係合片56が第三折罫線58で区切られて延設され、係合片56の第三折罫線58と反対側の端部に、第三折罫線58の方向に切り欠いて形成された係合部62が設けられている。さらに、裏板50の、正面板16の上端を延長した位置に、裏板50を区切る第四折罫線60が形成されている。以下、第四折罫線60で区切られた裏板50の正面板16側の部分を第一裏板部分50a、表示板52側の部分を第二裏板部分50bと称す。また、第一乃至第四折罫線46,54,58,60と重なる位置に、それぞれ切込線46a,54a,58a,60aが設けられている。
正面板16の中央やや下端寄りの位置には、U字状切込線64で区切られた内側部分であって、先端部66aが係合片56の側を向き、商品展示用に組み立てた状態で係合片56の係合部62と係合するU字突片66が設けられている。また、正面板16の下端部には、組み立て状態で底板の一部となる三角状の底板フラップ68が折罫線70で区切られて設けられている。
正面板16と表示板52は、図3に示すように、一対の開封用切込線48の間隔が、正面板16の上記連接方向長さよりやや狭いもので、例えば約4/5である。表示板52の幅は、一対の開封用切込線48の間隔よりも広く、正面板16の上記連接方向長さよりも僅かに短い。表示板52の幅は、正面板16の幅とほぼ等しく、表示板52の縦方向長さは、例えば正面板16の高さの約2/3である。係合片56の幅は、正面板16の端縁の一部から延出し上記連接方向長さの例えば約1/2程度である。正面板16の上端から係合片56の先端までの長さBは、正面板16の下端から上端までの長さAよりも長く、第四折罫線60と第三折罫線58との間隔Eが、正面板16の下端から上端までの長さAとほぼ等しい。また、第一折罫線46と第二折罫線54との間隔Cは、第二折罫線54と第三折罫線58との間隔Dと等しい。なお間隔Cは、第二裏板部分50bを表示板52の方向に大きくした構造であれば、間隔Dより広くしても構わない。
係合部62の凹部状の開口部62aの一対の角部、及びU字突起66の先端部66aの突端側の一対の角部は、それぞれ適当な曲率で面取りされている。係合部62は、開口部62aから奥部62bにかけて幅がハの字状に広くなっており、ハの字の角度αが約45度になっている。U字突片66は、先端部66aに対して、基端部66bの幅がハの字状に狭くなっており、ここでは、ハの字の角度βが、角度αと同様に約45度になっている。係合部62の開口部62aの幅Faは、U字突片66の基端部66bの幅Gbと等しく、かつ先端部66aの幅Gaよりも狭い。係合部62の奥部62bの幅Fbは、U字突片66の先端部66aの幅Gaと等しい。
図2に戻って、第二側面板18の、上記連接方向に対して直角な上端部には、台形状のフラップ72が破断線74で区切られて設けられている。第二側面板18の破断線74と反対側の下端部には、組み立て状態で底板の一部となる第二底板片76が折罫線78で区切られて設けられている。第二底板片76の折罫線78から折罫線78に対して平行な端部76aまでの長さは、正面板16、背面板20の各連接方向長さの1/2の幅に設けられている。そして、端部76aの中心から正面板16側の部分は、端部76aよりも外側に幅広に形成された差込片80となる。また第二底板片76の背面板20側の近傍に、三角形の糊付片82が折罫線84で区切られて設けられ、折罫線84は折罫線78に対して約45度に交差する方向に設けられている。
背面板20の、上記連接方向に対して直角な上端部に、組み立て状態で上蓋となる上蓋片86と差込片88とが順に連接され、それぞれ破断線90、折罫線92で区切られている。上蓋片86の破断線90から折罫線92までの長さは、第一、第二側面板14,18の連接方向長さにほぼ等しく、差込片88の折罫線92から先端までの長さは、上蓋片86の上記長さの例えば1/6程度である。
上蓋片86は、両側端から内向きに、各々所定長さの折罫線94が設けられ、折罫線94の内側の両端を起点として破断線90の方向に膨らんだ円弧状切込線96が設けられている。以下、折罫線94と切込線96とで区切られた上蓋片86の背面板20側の部分を第一上蓋部分86a、差込片88側の部分を第二上蓋部分86bと称す。第二上蓋部分86bの表面側には商品宣伝用の文字や絵柄など表示されている。
さらに、背面板20の中央部には、商品展示用に組み立てた状態で差込片88の先端部が差し込まれて係合するU字状切込線98が設けられている。また、背面板20の下端部には、組み立て状態で底板の一部となる三角状の底板フラップ100が折罫線102で区切られて設けられている。
次に、この箱体形成片12を商品包装用に組み立てる方法の一例を説明する。ここで、図2に示す箱体形成片12は表面側から見たものであり、以下、箱体形成片12の表面側が凸になる折り方を正折り、裏面側が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、折罫線38,70,78,102を正折りし、さらに、糊付片42の折罫線44と糊付片82の折罫線84をそれぞれ逆折りする。そして、糊付片82の裏面に糊を塗布し、折罫線30を正折りする。これにより、糊付片82の裏面が底板フラップ100の表面に糊付される。次に、糊付片42の裏面、及び糊付片22の表面に糊をそれぞれ塗布し、折罫線26を正折りする。これにより、糊付片42の裏面が底板フラップ68の表面に糊付され、糊付片22の表面が背面板20の裏面に糊付される。このようにして箱体形成片12は折り畳み状態となり、この折り畳んだ状態で出荷される。
次に、商品を包装する工場等において立体的形状に組み立てる。まず、折罫線24,28を各々90度に正折りし、糊付片22、第一側面板14、正面板16、第二側面板18及び背面20を四角形の筒状体にする。すると、第一底板片36は第一側面板14から底板フラップ68とともに引き起こされて折罫線38で直角に正折りされ、同時に第二底板片76は第二側面板18から底板フラップ100とともに引き起こされて折罫線78で直角に正折りされる。さらに第一底板片36の差込片40が第二底板片76の端部76aの裏面側に差し込まれ、第二底板片76の差込片80が第一底蓋片36の端部36aの裏面側に差し込まれ、互いに確実に係止されて底板を形成する。
次に、第三折罫線58を90度に逆折りし第四折罫線60を正折りすることによって第二裏板部分50b、表示板52及び係合片56を正面板16の内側に折り込む。その後、商品を筒状体の上端開口から内側に入れ、破断線34,74を90度に正折りし、フラップ32,72を内側に倒す。この状態で、包装用箱10は、図4、図5に示すように、第二裏板部分50bと表示板52が正面板16及び第一裏板部分50aの裏面に接するように重なり、係合片56が底板に接するように重なる。これは、図2で説明した寸法Aと寸法Eがほぼ等しい長さになっているからである。なお、図4、図5では、商品の記載が省略してある。
次に、折罫線92を90度に正折りし破断線90を90度に正折りして、上蓋片86で上端開口を塞ぎ、差込片88を正面板16とフラップ32,72との隙間に差し込むことによって、図1に示すような商品包装用に組み立てられた状態になる。
次に、図1の包装用箱10を開封し、図6に示す商品展示用の組み立て状態にする操作の一例を説明する。まず、正面板16の内側に差し込まれた差込片88を抜き出して上蓋片86を起立させ、折罫線94を正折りして、第二上蓋部分86bを第一上蓋部分86aに重ね、さらに折罫線92の折り曲がりを伸ばして差込片88を下向きにし、その先端部を背面板20のU字状切込線98に差し込んで係合させる。
次に、フラップ32,72を上向きに伸ばして商品を取出し、底板片に重なっている係合片56を摘んで引き起こし、第四折罫線60の折り曲がりを伸ばし、第三折罫線58で係合片56約90度回動させて表示板52とほぼ平行にする。そして、U字突片66を外側から押圧し、正面板16の内側に先端部66aを僅かに突出させる。次に、第二折罫線54を正折りして、係合片56の係合部62を正面板16とU字突片66の上方に回動させる。そして、図7に示すように、係合片56を正面板16とU字突片66との間に差し込み、係合部62をU字突片66の基端部66bに係合させる。この状態で、表示板52が裏板50(第一及び第二裏板部50a,50b)に重なる。
この後、一対の開封用切込線48を破断しながら第一折罫線46を逆折りし、表示板52の表面が外側を向くように下向きに押し下げることにより、表示板52が斜めになって保持される。この時、表示板52は一対の開封用切込線48間の間隔よりも広いが、一対の開封用切込線48の外側の正面板16が弾性変形して、表示板52が外側に回動する。なお、表示板52の形成順序は、上記以外に、一対の開封用切込線48を破断した後、第二折罫線54及び第三折罫線58を正折りして、係合片56を正面板16とU字突片66との間に差し込み、係合部62をU字突片66の基端部66bに係合させても良い。
ここで、表示板52が裏板50に重なるのは、図3で説明した間隔Cと間隔Dが等しいときであるが、間隔Cを間隔Dよりも広くしても良く、その場合、表示板52と裏板50とが重ならず、第一及び第二裏板部50a,50bが第四折罫線60で屈曲して隙間が空いた状態になる。
係合片56の係合部62とU字突片66が係合する動作は、係合片56を正面板16とU字突片66との間に差し入れると、図7(a)、(b)に示すように、係合部62の開口部62aの一対の角部が正面板16とU字突片66の間に入り込み、U字突片66を徐々に内側に揺動させる。従って、係合片56の奥部62bの部分がU字突片66の先端部66aにぶつからず、滑らかに下向きに進行する。そして、係合部62の開口部62aがU字突片66の基端部66bに達すると、開口部62aの面取りされた一対の角部が基端部66bにガイドされ、基端部66bを過ぎると、図7(c)に示すように、開口部62aがU字突片66の外側に露出し、奥部62aが基端部66bに係止されて係合状態になる。一旦係合状態になると、係合片56に上向きの力が働いても、係合部62のハの字の部分とU字突片66のハの字の部分とが当接するので、係合片56が抜けにくい。特に、ハの字の部分の角度α,βがほぼ等しく約45度になっているので、抜け止め効果が大きい。
次に、折罫線34,74を正折りしてフラップ32,72を内側に倒し、それぞれ第一側面板14、第二側面板18に重ねる。
上記の操作により包装用箱10が商品展示用に組み立てられ、内側に商品を収容し直して展示する。この展示用の状態で、商品宣伝用の文字や絵柄などが印刷された正面板16の表側面が前方斜め上方を向いて保持され、同じく、第二上蓋部分86bの表側面が前向きに保持され、いずれも目立つ位置にあって周りから見やすく、商品のアピール効果が大きい。
以上説明したように、この実施形態の包装用箱10は、商品を収容して包装する際に組み立て易く、商品展示用のディスプレイ箱にする操作も容易である。特に、係合片56を正面板16とU字突起66との間に差し込んで係合部62をU字突起66に係合させる操作を、無理なくスムーズに行うことができ、しかも、一旦係合すると係合片56が抜け出しにくく、表示板52がしっかり保持される。
なお、包装用箱10を商品展示用に組み立てる際、フラップ32,72を破断線34,74で破断して除去してもよい。また、商品の展示スペースが狭く、第二上蓋部分86bを起立させることができないときなどは、上蓋片86を破断線90で破断して除去してもよい。
次に、この発明の包装用箱10の変形例である第二実施形態について、図8、図9に基づいて説明する。ここで、上記と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態の包装用箱10は、図8に示す箱体形成片104を折り曲げて組み立てられるもので、一対の開封用切込線48の位置が、折罫線26,28と一致しているものである。
これにより、組み立て状体で、図9に示すように、第一側面板14と第二側面板18の間に幅広の開口が形成され、一対の開封用切込線48を破断しながら第一折罫線46を逆折りして表示板52を引き出す操作を容易に行うことができる。
次に、この発明の包装用箱10の他の変形例である第三実施形態について、図10、図11に基づいて説明する。ここで、上記と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態の包装用箱10は、図10に示す箱体形成片106を折り曲げて組み立てられるもので、一対の開封用切込線48の位置が、上記第一実施形態と同様であり、表示板52の幅も一対の開封用切込線48の間隔と等しいものである。この構造の場合も、表示板52が一対の開封用切込線48の間を通過しやすく、破断しながら第一折罫線46を逆折りして表示板52を引き出す操作を容易に行うことができる。しかも、表示板52を外側に折り曲げた後も正面板16の両側角部に正面板16の一部が残り、第一側面板14と第二側面板18の折罫線26,28側端部が安定し、商品を良好に保持する。
次に、この発明の包装用箱10の第四実施形態について、図12〜図15に基づいて説明する。ここで、上記と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態の包装用箱は、上記の包装用箱10の商品収容部を深くしたものであり、商品収納状態及び商品展示用の組み立て状態は、図1及び図6とほぼ同様である。
この実施形態の包装用箱10は、図2の箱体形成片12に代えて、図11に示す箱体形成片108を組み立てることによって形成される。箱体形成片104は、上記の箱体形成片12と比較して、糊付片22、第一側面板14、正面板16、第二側面板18、背面板20の上端から下端までの長さが長く、正面板16及びその周辺部分の構成が異なっている。以下、正面板16及びその周辺部分における構成が異なる点を中心に説明する。
正面板16には、図12に示すように、上端と下端のほぼ中央に形成された上記連接方向の第一折罫線46、及び第一折罫線46の両端から正面板16の上端までの略平行な一対の開封用切込線48により区切られた裏板50が設けられている。裏板50は、一対の開封用切込線48に挟まれた部分のみであり、その先端部に、略矩形の表示板52が第二折罫線54で区切られて延設されている。すなわち、正面板16の上端位置に第二折罫線54が設けられている。さらに、表示板52の第二折罫線54と反対側の端部に、略矩形の係合片56が第三折罫線58で区切られて延設され、係合片56の第三折罫線58と反対側の端部に、前記第三折罫線の方向に切り欠いて形成された係合部62が設けられている。裏板50を区切る第四折罫線は設けられていない。
正面板16は、図13に示すように、その上端から係合片56の先端までの長さBが、正面板16の下端から上端までの長さAよりも短く、第一折罫線46と第二折罫線54との間隔Cが、第二折罫線54と第三折罫線58との間隔Dと等しい。その他、係合片56及び係合部62、係合突部66の形状は同様である。
この箱体形成片12を商品包装用に組み立てる方法は上記とほぼ同様であり、商品を収容する直前の状態で、図14に示すように、裏板50全体が正面板16と一体であり、第二折罫線54で正折りされた表示板52、及び表示板52から真っ直ぐに伸びた係止片56が、正面板16及び裏板50の裏面に重なる。すなわち、この変形例の場合、寸法Bが寸法Aよりも短いので、図5に示すように第三折罫線58を90度に折り曲げる必要がない。
商品包装用の組み立て状態から商品展示用に組み立てる操作も上記とほぼ同様であり、展示用に組み立てた状態で、図15に示すように、表示板52が第二折罫線54で正折りされて裏板50に重なり、係合片56とU字突片66との係合により表示板52が斜めに保持される。
以上説明したように、この実施形態は、本発明の技術的思想を、商品収容部の深い包装用箱10に適用したものであり、図1〜図7で説明した商品収容部が浅い包装用箱10と同様の作用効果を得ることができる。
なお、この発明の包装用箱は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、商品展示用に組み立てた状態で、表示板が第二折罫線で正折りされ、係合片とU字突片との係合により表示板が斜めに保持される構造であれば、第一折罫線と第二折罫線との間隔が、第二折罫線と第三折罫線の間隔よりも長くてもよい。また、表示板の形状は略矩形でなくてもよく、第一乃至第四折罫線、又は第一乃至第三折罫線が互いに平行に設けられ、上記の商品展示用の組み立て状態を実現可能であれば、円形、楕円形等の任意の形状に変更することができる。
また、図3、図13で説明した角度α,βは、係合片の差し込みやすさと十分な抜け止め効果を実現する上で、互いに等しく30〜60度程度にするのが好ましいが、例えば、商品の展示後、上蓋片を閉じて再包装することが想定される場合、係合の解除のしやすさも考慮する必要がある。その場合、係合片の差し込みやすさと抜け止め効果が確保される範囲で、互いに異なる角度α,βに微調整しても良い。
また、第一側面板、正面板、第二側面板、背面板で成る筒状体の下端を底板片で閉鎖する構造は、上記の第一及び第二各底板片36,76及び底板フラップ68,70を組み合わせたワンタッチ式の構造に限定されず、例えば、上記の上蓋片18、差込片88及びフラップ32,27を組み合わせた構造、その他の公知の構造に変更することができる。また、上記の上蓋片86の第二上蓋部分86bを商品宣伝表示用に使用する構造は、例えば、円弧状の部分を他の形状に変更できることは言うまでもなく、円弧状切込線96を省略し、商品包装用の上蓋としてのみ機能する上蓋片にしてもよい。
また、上記実施形態における各折罫線を破断線にしたり、各破断線を折罫線にしたり、折罫線に重ねた切込線を削除したりすることは自由であり、商品包装用の組み立てやすさ、商品展示用の組み立てやすさ、廃棄時の分解のしやすさ等を考慮して、適宜変更することができる。
10 包装用箱
12 箱体形成片
14 第一側面板
16 正面板
18 第二側面板
20 背面板
46 第一折罫線
48 開封用切込線
50 裏板
52 表示板
54 第二折罫線
56 係合片
58 第三折罫線
60 第四折罫線
62 係合部
62a 開口部
62b 奥部
64 U字状切込線
66 U字突片
66a 先端部
66b 基端部

Claims (6)

  1. 一枚の箱体形成片から成り、前記箱体形成片には、第一側面板、正面板、第二側面板、背面板が順に互いに平行な折罫線を介して連接され組み立て状態で筒状体を形成し、前記第一側面板、前記正面板、前記第二側面板及び背面板の連接方向に対して直角な一端部に底板片が設けられ、
    前記筒状体の下端を前記底板片が閉鎖し、前記筒状体の開口端から商品の出し入れが可能な包装用箱において、
    前記正面板内に設けられ、前記連接方向に延びた第一折罫線、及び当該第一折罫線の両端から前記筒状体の上端に至る一対の開封用切込線により区切られた裏板と、
    前記正面板内の前記第一折罫線の下方に設けられたU字状切込線の内側部分であって、先端部が前記筒状体の上端側を向き、その基端部の幅が互いに近づく方向に狭くなっているU字突片と、
    前記裏板の前記第一折罫線と反対側の端部に延設され、第二折罫線で区切られた表示板と、
    前記表示板の前記第二折罫線と反対側の端部に延設され、第三折罫線で区切られた係合片と、
    前記係合片の前記第三折罫線と反対側の端部に形成され、開口部から奥部にかけて幅がハの字状に広くなっている係合部とを備え、
    前記係合部は、前記開口部の幅が、前記U字突片の前記基端部が通過可能に広く、かつ前記U字突片の前記先端部の幅よりも狭くなっており、
    前記一対の開封用切込線と前記U字状切込線とが破断され、前記U字突起が前記正面板の内側に押し出され、前記裏板が前記第一折罫線で外側に逆折りされ、前記表示板が前記第二折罫線で正折りされるとともに、前記係合片が前記第三折罫線で正折りされ、前記係合片が前記正面板と前記U字突起との間に挟まれて位置し、前記U字突起が前記係合部の奥部に収まって係合することにより、前記表示板が保持されることを特徴とする包装用箱。
  2. 前記U字突片の前記先端部の幅が、前記係合部の前記奥部の幅と等しく形成されている請求項1記載の包装用箱。
  3. 前記正面板の上端から前記係合片の突端までの寸法が、前記正面板の下端から上端までの寸法よりも長く、前記裏板の、前記正面板の上端位置に、前記裏板を区切る第四折罫線が設けられ、
    前記第四折罫線と前記第三折罫線との間隔が、前記正面板の下端から上端までの寸法と等しい請求項1乃至3の何れか記載の包装用箱。
  4. 前記表示板の前記第一折罫線と平行な方向の幅が、前記正面版の幅と等しい請求項1又は2記載の包装用箱。
  5. 前記表示板の前記第一折罫線と平行な方向の幅が、前記一対の開封用切込線の間隔と等しい請求項1又は2記載の包装用箱。
  6. 前記第一折罫線と前記第二折罫線との間隔が、前記第二折罫線と前記第三折罫線との間隔以上に形成されている請求項4記載の包装用箱。
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