JP3147858U - 使用済油精製装置 - Google Patents

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俊治 上村
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Abstract

【課題】 使用する濾材が少量で足りる使用済油精製装置を提供すること。【解決手段】 底部が液通可能に構成された凹部を底面に有する上部開口状の上容器と、上容器に嵌合する上部開口状の下容器とからなり、上容器の底面の凹部に濾材を配置することで、上容器の上方から注ぎ込んだ使用済油を濾過し、自然落下した精製油を下容器に回収するようにしたことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本考案は、使用する濾材が少量で足りる使用済油精製装置に関する。
例えば天ぷらやフライなどの揚げ物加工に使用される食用油は、繰返し使用すると、次第に劣化して酸化されたり、着色したりする。このため、使用済食用油を、活性炭、活性白土、珪藻土などからなる濾材で濾過することで、その精製を行い、使用耐久性を向上させることが広く行われており、例えば使用済油精製装置の1つとして、底面全体に多数のパンチング孔が設けられた上部開口状の上容器と、上容器に嵌合する上部開口状の下容器とからなり、上容器の底面全体にわたって濾材を袋詰めしたものを配置することで、上容器の上方から注ぎ込んだ使用済油を濾過し、自然落下した精製油を下容器に回収するようにしたものが知られている。
上記のような使用済油精製装置は、簡易な構成で効率よく使用済油の精製が行える点で優れているが、袋詰めされた濾材が上容器の底面全体にわたって必要であることから、濾材の使用量が多い点で改良の余地があった。
そこで本考案は、使用する濾材が少量で足りる使用済油精製装置を提供することを目的とする。
上記の点に鑑みてなされた本考案の使用済油精製装置は、請求項1記載の通り、底部が液通可能に構成された凹部を底面に有する上部開口状の上容器と、上容器に嵌合する上部開口状の下容器とからなり、上容器の底面の凹部に濾材を配置することで、上容器の上方から注ぎ込んだ使用済油を濾過し、自然落下した精製油を下容器に回収するようにしたことを特徴とする。
本考案の使用済油精製装置は、上容器の底面に設けた底部が液通可能に構成された凹部に濾材を配置して使用済油の精製を行うので、使用する濾材が少量で足りる。
以下、本考案の使用済油精製装置を図面に基づいて説明するが、本考案の使用済油精製装置は以下の記載に限定して解釈されるものではない。
図1は、本考案の使用済油精製装置の一実施形態の分解断面図であり、図2はその使用態様の一例の断面図である。この使用済油精製装置1は、ステンレス製であり、上部開口状の上容器2と、上容器に嵌合する上部開口状の下容器3とからなる。上容器2は、底部が多数のパンチング孔が設けられていることで液通可能に構成された凹部4をその底面に有している(凹部4の底部自体が金網でできていてもよい)。この使用済油精製装置1を使用する際には、凹部4にその形状に沿うように濾紙5を配し、濾紙5で形成される区画に濾材6(例えば活性炭、活性白土、珪藻土などからなる粉体や粒子の形態のものが挙げられる)を敷設して凹部4の窪みを濾材6で満たし、上容器2の上方から使用済油を注ぎ込んで濾材6で使用済油を濾過して精製する。濾材6の上面には、例えば多数のパンチング孔が設けられていることにより液通可能に構成された押え板7を配することが望ましい。濾材6の表面に押え板7を配することで、使用済油を上容器2に注ぎ込んだ際の濾材6の舞い上がりを効果的に防止することができる。また、濾材の種類によっては使用済油の精製時に気泡が発生する場合があり、こうした場合には気泡が使用済油中を上昇する際に濾材も一緒に舞い上がってしまう現象が起こるが、濾材6の表面に押え板7を配することで、このような現象を防止することもできる。さらに、図2に示したように濾紙5の端部を折り畳んで濾材6の表面を覆うようにすれば、使用済油中への濾材6の舞い上がりをより効果的に防止することができる。なお、使用済油の精製を行っている間は、上容器2の開口部を上蓋8で閉じて内部にゴミや異物が混入しないようにすることが望ましい。精製された油は、凹部4の底部のパンチング孔から自然落下して下容器3に貯留された後、回収される。なお、凹部4の底部と濾紙5との間に凹部4の底部を覆う大きさの濾紙を別途に配することで、濾紙5で形成された区画からこぼれ出た濾材が精製油とともに下容器3に落下することをより確実に防止することができる。使用済油の精製をこのようにして行うことで、上容器の底面全体にわたって袋詰めされた濾材が必要なこれまでに知られている使用済油精製装置よりも濾材の使用量を減らすことができる他、袋を使用しないのでその分だけ実施コストを下げることができるといった効果や、使用する濾材の量を自由に設定できるといった効果を得ることができる。また、濾材6の取替えは、濾紙5の両端部をつまんで凹部4から取り外すことによって容易に行うことができ、上容器1の洗浄も簡単である。
なお、上記の説明は、袋詰めしていない濾材を用いて使用済油の精製を行う場合のものであるが、凹部4の窪みに袋詰めした濾材を配置してもよい。この場合には、凹部4の底部から濾材が精製油とともに下容器3に落下することがないので、濾紙5はなくてもよい。また、押え板7が存在しなくても、使用済油を上容器2に注ぎ込んだ際などに濾材が舞い上がることがないので、押え板7はなくてもよい。
本考案は、使用する濾材が少量で足りる使用済油精製装置を提供することができる点において産業上の利用可能性を有する。
本考案の使用済油精製装置の一実施形態の分解断面図である。 同、使用態様の一例の断面図である。
符号の説明
1 使用済油精製装置
2 上容器
3 下容器
4 凹部
5 濾紙
6 濾材
7 押え板
8 上蓋


Claims (1)

  1. 底部が液通可能に構成された凹部を底面に有する上部開口状の上容器と、上容器に嵌合する上部開口状の下容器とからなり、上容器の底面の凹部に濾材を配置することで、上容器の上方から注ぎ込んだ使用済油を濾過し、自然落下した精製油を下容器に回収するようにしたことを特徴とする使用済油精製装置。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011025214A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Ishiyama Akihisa 天ぷら油2重濾過器

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