JP3147757B2 - 電線支持具 - Google Patents
電線支持具Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤーハーネ
スを組み立てる際の布線作業時において、布線される電
線を支持するための電線支持具に関するものである。
スを組み立てる際の布線作業時において、布線される電
線を支持するための電線支持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多数の電線を含むワイヤーハーネスは、
一般に、次のようにして組み立てられる。すなわち、複
数の電線支持具を布線板上の所定位置に立設配置し、各
電線をそれぞれ予め定められた所定の電線支持具に沿わ
せて配線する。このような配線作業を布線作業という。
布線作業によって所定の枝形状を有する電線束が形成さ
れ、システマチックに配線されたワイヤーハーネスが組
み立てられてゆく。
一般に、次のようにして組み立てられる。すなわち、複
数の電線支持具を布線板上の所定位置に立設配置し、各
電線をそれぞれ予め定められた所定の電線支持具に沿わ
せて配線する。このような配線作業を布線作業という。
布線作業によって所定の枝形状を有する電線束が形成さ
れ、システマチックに配線されたワイヤーハーネスが組
み立てられてゆく。
【0003】ところで、布線作業の際に、あるいは布線
作業の後に、形成された電線束の所要の範囲に結束テー
プを巻き付けて電線束を束ねる必要がある。通常、結束
テープは、電線束の外周部に、電線束の布線方向に沿っ
て螺旋状に巻き付けられるため、従来から次のような問
題があった。すなわち、電線支持具は、布線される電線
を受け止めるようになっているから、電線支持具によっ
て受け止められた位置を含む範囲にテープ巻きをする必
要がある場合には、電線支持具が邪魔になって作業がし
ずらいという問題である。
作業の後に、形成された電線束の所要の範囲に結束テー
プを巻き付けて電線束を束ねる必要がある。通常、結束
テープは、電線束の外周部に、電線束の布線方向に沿っ
て螺旋状に巻き付けられるため、従来から次のような問
題があった。すなわち、電線支持具は、布線される電線
を受け止めるようになっているから、電線支持具によっ
て受け止められた位置を含む範囲にテープ巻きをする必
要がある場合には、電線支持具が邪魔になって作業がし
ずらいという問題である。
【0004】この問題を解消すべく、いわゆるダウナ治
具と呼ばれる電線支持具が提案された。ダウナ治具と呼
ばれる電線支持具は、電線を受け止める電線受け部が上
下に移動することができるようになっている。つまり、
布線作業を行うときは、電線受け部を上方に配置し、テ
ープ巻き作業をするときは、下方に配置する。電線受け
部を下方に配置することによって電線支持具を電線束か
ら離し、当該電線支持具がテープ巻き作業の邪魔になら
ないようにしたものである。
具と呼ばれる電線支持具が提案された。ダウナ治具と呼
ばれる電線支持具は、電線を受け止める電線受け部が上
下に移動することができるようになっている。つまり、
布線作業を行うときは、電線受け部を上方に配置し、テ
ープ巻き作業をするときは、下方に配置する。電線受け
部を下方に配置することによって電線支持具を電線束か
ら離し、当該電線支持具がテープ巻き作業の邪魔になら
ないようにしたものである。
【0005】また、上記問題を解消すべく、いわゆる折
れ治具と呼ばれる電線支持具も提案された。折れ治具と
呼ばれる電線支持具は、電線受け部を布線板に対して起
立した状態と、布線板に沿って倒伏した状態とに起伏変
位させることができるようになっている。つまり、テー
プ巻き作業をするときは電線受け部を倒伏させ、電線支
持具を電線束から離し、当該電線支持具がテープ巻き作
業の邪魔にならないようにしたものである。
れ治具と呼ばれる電線支持具も提案された。折れ治具と
呼ばれる電線支持具は、電線受け部を布線板に対して起
立した状態と、布線板に沿って倒伏した状態とに起伏変
位させることができるようになっている。つまり、テー
プ巻き作業をするときは電線受け部を倒伏させ、電線支
持具を電線束から離し、当該電線支持具がテープ巻き作
業の邪魔にならないようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダウナ
治具は、テープ巻き作業をするときに一旦電線受け部を
下方へ下げなければならず、しかも、テープ巻き作業終
了後に次の布線作業を進めるため、再び電線受け部を上
方へ戻さなければならず、作業者にとって面倒な操作を
しなければならないという問題がある。このことは、折
れ治具についても同様である。また、両治具共に機構が
複雑となるため、電線支持具が高価なものになってしま
うという問題もある。
治具は、テープ巻き作業をするときに一旦電線受け部を
下方へ下げなければならず、しかも、テープ巻き作業終
了後に次の布線作業を進めるため、再び電線受け部を上
方へ戻さなければならず、作業者にとって面倒な操作を
しなければならないという問題がある。このことは、折
れ治具についても同様である。また、両治具共に機構が
複雑となるため、電線支持具が高価なものになってしま
うという問題もある。
【0007】そこで、この発明の目的は、面倒な操作を
することなく、電線束へのテープ巻き作業およびこれに
続く布線作業を円滑且つ迅速に行うことができる安価な
電線支持具を提供することである。
することなく、電線束へのテープ巻き作業およびこれに
続く布線作業を円滑且つ迅速に行うことができる安価な
電線支持具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ため、請求項1に係る電線支持具は、布線される電線束
を受け止めて支持する電線受け部と、上端が電線受け部
に連結され、下端部に布線板への取付部が形成された支
柱と、支柱に備えられた、電線束の布線方向に、支柱の
変形を自動的に復元可能な状態で許容する変形許容手段
とを有することを特徴とするものである。
ため、請求項1に係る電線支持具は、布線される電線束
を受け止めて支持する電線受け部と、上端が電線受け部
に連結され、下端部に布線板への取付部が形成された支
柱と、支柱に備えられた、電線束の布線方向に、支柱の
変形を自動的に復元可能な状態で許容する変形許容手段
とを有することを特徴とするものである。
【0009】この構成によれば、電線支持具によって支
持されている電線束の位置が、テープ巻きを施す必要の
ある範囲内に含まれていても、テープ巻き作業時に支柱
が変形することによって、電線受け部がテープの巻き方
向へ逃げるように変位する。これにより、電線支持具
は、テープ巻き作業の邪魔になることがない。しかも、
支柱の変形は復元するから、テープ巻き作業が終了する
と、電線受け部が自動的に元の位置に戻り、布線された
電線束を再び支持する。また、変形許容手段の、変形を
復元させるための機構として、弾性部材等の既知の手段
を採用することができるので、変形復元機構を簡素化す
ることが可能である。
持されている電線束の位置が、テープ巻きを施す必要の
ある範囲内に含まれていても、テープ巻き作業時に支柱
が変形することによって、電線受け部がテープの巻き方
向へ逃げるように変位する。これにより、電線支持具
は、テープ巻き作業の邪魔になることがない。しかも、
支柱の変形は復元するから、テープ巻き作業が終了する
と、電線受け部が自動的に元の位置に戻り、布線された
電線束を再び支持する。また、変形許容手段の、変形を
復元させるための機構として、弾性部材等の既知の手段
を採用することができるので、変形復元機構を簡素化す
ることが可能である。
【0010】本発明の目的を達成するため、請求項2に
係る電線支持具は、請求項1記載の電線支持具におい
て、変形許容手段は、支柱の一部を構成する弾性部材を
含むことを特徴とするものである。この構成によれば、
上記請求項1に係る発明の作用に加えて、支柱を弾性部
材を用いて構成することができ、これにより、電線支持
具全体の構造を極めて簡単にすることができる。
係る電線支持具は、請求項1記載の電線支持具におい
て、変形許容手段は、支柱の一部を構成する弾性部材を
含むことを特徴とするものである。この構成によれば、
上記請求項1に係る発明の作用に加えて、支柱を弾性部
材を用いて構成することができ、これにより、電線支持
具全体の構造を極めて簡単にすることができる。
【0011】本発明の目的を達成するため、請求項3に
電線支持具は、請求項1または2記載の電線支持具にお
いて、電線受け部は、略V字状に形成されていることを
特徴とするものである。この構成によれば、上記請求項
1または2に係る発明の作用に加えて、電線受け部が略
V字状に形成されていることから、支柱の変形が復元す
るときに、電線受け部が電線束を受け止める状態に戻り
やすい。
電線支持具は、請求項1または2記載の電線支持具にお
いて、電線受け部は、略V字状に形成されていることを
特徴とするものである。この構成によれば、上記請求項
1または2に係る発明の作用に加えて、電線受け部が略
V字状に形成されていることから、支柱の変形が復元す
るときに、電線受け部が電線束を受け止める状態に戻り
やすい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発
明の一実施形態に係る電線支持具1,2を有する組立図
板3を用いてワイヤーハーネス4を組み立てている状態
を示す要部斜視図である。組立図板3は、布線板5と、
上記電線支持具1,2を含む複数の電線支持具とを有し
ている。なお、図1では、簡略化のため電線支持具1,
2のみ図示しているが、実際には、もっと多数の電線支
持具が配置されている。
て添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発
明の一実施形態に係る電線支持具1,2を有する組立図
板3を用いてワイヤーハーネス4を組み立てている状態
を示す要部斜視図である。組立図板3は、布線板5と、
上記電線支持具1,2を含む複数の電線支持具とを有し
ている。なお、図1では、簡略化のため電線支持具1,
2のみ図示しているが、実際には、もっと多数の電線支
持具が配置されている。
【0013】布線板5は、各電線6を布線する際の作業
台となるものである。電線支持具1,2を含む各電線支
持具は、布線板5に立設されている。各電線支持具は、
布線板5上で布線される各電線6を受け止めて支持する
ものであって、布線板5上の所定の位置に配置されてい
る。そして、各電線6は、予め定められた電線支持具に
沿って配線され、要所をテープ8によって束ねられる。
これにより、各電線6からなる電線束7は、所定の枝形
状を有する形態に形成され、ワイヤーハーネス4が組み
立てられるようになっている。なお、参照符号9は、所
定の電線6の端部に取り付けられたコネクタを示してい
る。
台となるものである。電線支持具1,2を含む各電線支
持具は、布線板5に立設されている。各電線支持具は、
布線板5上で布線される各電線6を受け止めて支持する
ものであって、布線板5上の所定の位置に配置されてい
る。そして、各電線6は、予め定められた電線支持具に
沿って配線され、要所をテープ8によって束ねられる。
これにより、各電線6からなる電線束7は、所定の枝形
状を有する形態に形成され、ワイヤーハーネス4が組み
立てられるようになっている。なお、参照符号9は、所
定の電線6の端部に取り付けられたコネクタを示してい
る。
【0014】本実施形態の特徴は、電線支持具1は、図
中白抜き矢印の方向に弾性変形できるようになっている
点にある。そして、電線束7のテープ8を巻き付ける必
要のあるところに電線支持具1を配置し、当該電線支持
具1によって電線束7を支持することによって、テープ
巻き作業を容易且つ迅速に行えることである。図2は、
電線支持具1の拡大斜視図である。図2を参照して、電
線支持具1について説明する。
中白抜き矢印の方向に弾性変形できるようになっている
点にある。そして、電線束7のテープ8を巻き付ける必
要のあるところに電線支持具1を配置し、当該電線支持
具1によって電線束7を支持することによって、テープ
巻き作業を容易且つ迅速に行えることである。図2は、
電線支持具1の拡大斜視図である。図2を参照して、電
線支持具1について説明する。
【0015】電線支持具1は、布線板5上で布線される
電線束7を受け止めて支持する電線受け部10と、支柱
11とを有している。電線受け部10は、たとえば丸棒
を略U字状に湾曲形成することによって構成することが
できる。支柱11は、支持棒部17と、ばね部18とを
有している。このばね部18は、支持棒部17の途中に
挿入された状態となっている。支持棒部17の上端に、
電線受け部10が支持されている。支持棒部17の下部
には、固定用ワッシャ12が形成されたナット13が取
り付けられている。このナット13から下方にかけて雄
ねじ14が形成されている。雄ねじ14が形成された部
分は、布線板5に設けられた取付孔15に挿通される。
そして、この雄ねじ14部分に、布線板5の下面側から
締結ナット16をかけることによって、電線支持具1
は、布線板5に固定される。
電線束7を受け止めて支持する電線受け部10と、支柱
11とを有している。電線受け部10は、たとえば丸棒
を略U字状に湾曲形成することによって構成することが
できる。支柱11は、支持棒部17と、ばね部18とを
有している。このばね部18は、支持棒部17の途中に
挿入された状態となっている。支持棒部17の上端に、
電線受け部10が支持されている。支持棒部17の下部
には、固定用ワッシャ12が形成されたナット13が取
り付けられている。このナット13から下方にかけて雄
ねじ14が形成されている。雄ねじ14が形成された部
分は、布線板5に設けられた取付孔15に挿通される。
そして、この雄ねじ14部分に、布線板5の下面側から
締結ナット16をかけることによって、電線支持具1
は、布線板5に固定される。
【0016】一方、ばね部18は、上述のように、支持
棒部17の中間部分に形成されている。すなわち、支柱
11の一部がばね部18により構成されている。本実施
形態では、ばね部18には、コイルばねが用いられてい
る。従って、この電線支持具1は、布線板5と平行な面
内において、電線受け部10が全方向に弾性変位するこ
とができるようになっている。
棒部17の中間部分に形成されている。すなわち、支柱
11の一部がばね部18により構成されている。本実施
形態では、ばね部18には、コイルばねが用いられてい
る。従って、この電線支持具1は、布線板5と平行な面
内において、電線受け部10が全方向に弾性変位するこ
とができるようになっている。
【0017】本実施形態の電線支持具1は、布線された
電線束7の、テープ8を巻き付ける必要のあるところに
配置される。このテープ8を巻き付ける必要のあるとこ
ろとは、具体的には、たとえば電線束7から別の電線束
10が分岐される分岐点を含む区間である(図1参
照)。そして、各電線6を電線支持具1,2を含む各電
線支持具に沿って布線し、電線束7を形成する。この状
態で、電線支持具1は、電線束7を支持しているから、
電線受け部10は、電線束7の布線方向(白抜き矢印の
方向)にのみ弾性的に変位可能となっている。
電線束7の、テープ8を巻き付ける必要のあるところに
配置される。このテープ8を巻き付ける必要のあるとこ
ろとは、具体的には、たとえば電線束7から別の電線束
10が分岐される分岐点を含む区間である(図1参
照)。そして、各電線6を電線支持具1,2を含む各電
線支持具に沿って布線し、電線束7を形成する。この状
態で、電線支持具1は、電線束7を支持しているから、
電線受け部10は、電線束7の布線方向(白抜き矢印の
方向)にのみ弾性的に変位可能となっている。
【0018】次いで、上記区間にテープ8を巻き付け
る。テープ8は、電線束7の布線方向に沿って螺旋状に
巻き付ける。なお、本実施形態では、電線束10との分
岐部分19および電線束10の布線方向にもテープ8を
巻き付ける。このとき、たとえばテープ巻き作業をして
いる作業者の手が当たる等して、ばね部18が撓み、電
線受け部10が電線束7の布線方向に移動する。すなわ
ち、電線受け部10が、テープ8を巻く方向に逃げるよ
うに変位する。
る。テープ8は、電線束7の布線方向に沿って螺旋状に
巻き付ける。なお、本実施形態では、電線束10との分
岐部分19および電線束10の布線方向にもテープ8を
巻き付ける。このとき、たとえばテープ巻き作業をして
いる作業者の手が当たる等して、ばね部18が撓み、電
線受け部10が電線束7の布線方向に移動する。すなわ
ち、電線受け部10が、テープ8を巻く方向に逃げるよ
うに変位する。
【0019】従って、布線された電線束7にテープ8を
巻き付ける際に、電線支持具1によって電線束7を支持
している位置がテープ巻きが必要な範囲内に含まれてい
ても、テープ巻き作業中に支柱11を変形させることに
よって、電線支持具1自体がテープ巻き作業の邪魔にな
ることがない。また、支柱11は復元するから、テープ
巻き作業が終了すると、電線受け部10が自動的に元の
位置に戻り、電線束7を再び支持する。これにより、テ
ープ巻き作業およびこれに続く布線作業等を円滑且つ迅
速に、しかも容易に行うことができる。加えて、本実施
形態では、支柱11の弾性変形を許容するためにコイル
ばねを用いているから、電線支持具1全体の構造を極め
て簡単にすることができ、電線支持具1を安価に製造す
ることができる。
巻き付ける際に、電線支持具1によって電線束7を支持
している位置がテープ巻きが必要な範囲内に含まれてい
ても、テープ巻き作業中に支柱11を変形させることに
よって、電線支持具1自体がテープ巻き作業の邪魔にな
ることがない。また、支柱11は復元するから、テープ
巻き作業が終了すると、電線受け部10が自動的に元の
位置に戻り、電線束7を再び支持する。これにより、テ
ープ巻き作業およびこれに続く布線作業等を円滑且つ迅
速に、しかも容易に行うことができる。加えて、本実施
形態では、支柱11の弾性変形を許容するためにコイル
ばねを用いているから、電線支持具1全体の構造を極め
て簡単にすることができ、電線支持具1を安価に製造す
ることができる。
【0020】また、この発明は、上記一実施形態に限ら
れず、次のような種々の変更を加えることができる。先
ず、図2を参照して、ばね部18は、支持棒部17の中
間部分のみに限られず、支持棒部17の、ナット13か
ら上方をすべてコイルばねによって形成することもでき
る。これにより、電線受け部10をより滑らかに変位さ
せることができ、テープ巻き作業を一層容易にすること
ができる。
れず、次のような種々の変更を加えることができる。先
ず、図2を参照して、ばね部18は、支持棒部17の中
間部分のみに限られず、支持棒部17の、ナット13か
ら上方をすべてコイルばねによって形成することもでき
る。これにより、電線受け部10をより滑らかに変位さ
せることができ、テープ巻き作業を一層容易にすること
ができる。
【0021】また、図3に示すように、電線受け部20
を略V字状に形成することもできる。これにより、支柱
11が変形していない状態では、電線受け部20は、上
方へ漸次広がった状態となる。従って、支柱11が復元
したときに、電線受け部20によって電線束7を確実に
受け止めることができ、その後の布線作業を一層円滑に
進めることができる。
を略V字状に形成することもできる。これにより、支柱
11が変形していない状態では、電線受け部20は、上
方へ漸次広がった状態となる。従って、支柱11が復元
したときに、電線受け部20によって電線束7を確実に
受け止めることができ、その後の布線作業を一層円滑に
進めることができる。
【0022】さらに、図4に示すように、ばね部18を
一対のコイルばね21,22を用いて構成することもで
きる。なお、この場合、一対のコイルばね21,22
は、上下一対の板部材23,24を用いて連結すること
ができる。このようにすれば、電線束7を支持する際
に、電線受け部10のぐらつきを抑えることができる。
また、図5に示すように、ばね部18を板ばねによって
構成することもできる。このようにすれば、電線束7を
支持している状態で、電線受け部10が、電線束7の布
線方向と交差する方向へ変位することを防ぐことがで
き、確実に電線束7を支持することができる。その他、
この発明の範囲内で種々の設計変更を施すことができ
る。
一対のコイルばね21,22を用いて構成することもで
きる。なお、この場合、一対のコイルばね21,22
は、上下一対の板部材23,24を用いて連結すること
ができる。このようにすれば、電線束7を支持する際
に、電線受け部10のぐらつきを抑えることができる。
また、図5に示すように、ばね部18を板ばねによって
構成することもできる。このようにすれば、電線束7を
支持している状態で、電線受け部10が、電線束7の布
線方向と交差する方向へ変位することを防ぐことがで
き、確実に電線束7を支持することができる。その他、
この発明の範囲内で種々の設計変更を施すことができ
る。
【0023】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、布線され
た電線束に結束テープを巻き付ける際に、テープ巻き作
業の邪魔になる電線支持具を支柱の変形により電線束か
ら離すことができ、また、テープ巻き作業の終了後に、
支柱が復元することによって電線束を再び支持すること
ができる。つまり、布線された電線束へのテープ巻き作
業を円滑に行うことができ、しかも、それに続く布線作
業をも迅速に行うことができる。加えて、構造を簡素化
することも容易であり、安価に電線支持具を提供するこ
とが可能である。
た電線束に結束テープを巻き付ける際に、テープ巻き作
業の邪魔になる電線支持具を支柱の変形により電線束か
ら離すことができ、また、テープ巻き作業の終了後に、
支柱が復元することによって電線束を再び支持すること
ができる。つまり、布線された電線束へのテープ巻き作
業を円滑に行うことができ、しかも、それに続く布線作
業をも迅速に行うことができる。加えて、構造を簡素化
することも容易であり、安価に電線支持具を提供するこ
とが可能である。
【0024】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、支柱を弾性部
材により構成し、全体の構造を極めて簡単にすることが
できるから、電線支持具を極めて安価に提供することが
できるという利点がある。請求項3に係る発明によれ
ば、請求項1または2に係る発明と同様の効果を奏す
る。加えて、支柱の変形が復元されたときに、電線受け
部によって電線束を確実に受け止めることができる。つ
まり、支柱が復元したときに、電線束を構成する電線が
電線受け部から外れることを防止することができ、これ
により、電線受け部から外れた電線を再び電線受け部に
戻すという面倒な作業を無くすことができる。従って、
一層円滑且つ迅速なテープ巻き作業およびこれに続く布
線作業を行うことができる。
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、支柱を弾性部
材により構成し、全体の構造を極めて簡単にすることが
できるから、電線支持具を極めて安価に提供することが
できるという利点がある。請求項3に係る発明によれ
ば、請求項1または2に係る発明と同様の効果を奏す
る。加えて、支柱の変形が復元されたときに、電線受け
部によって電線束を確実に受け止めることができる。つ
まり、支柱が復元したときに、電線束を構成する電線が
電線受け部から外れることを防止することができ、これ
により、電線受け部から外れた電線を再び電線受け部に
戻すという面倒な作業を無くすことができる。従って、
一層円滑且つ迅速なテープ巻き作業およびこれに続く布
線作業を行うことができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る電線支持具を用いて
ワイヤーハーネスを組み立てている状態を示した斜視図
である。
ワイヤーハーネスを組み立てている状態を示した斜視図
である。
【図2】電線支持具の斜視図である。
【図3】第1の変更例に係る電線支持具の斜視図であ
る。
る。
【図4】第2の変更例に係る電線支持具の斜視図であ
る。
る。
【図5】第3の変更例に係る電線支持具の斜視図であ
る。
る。
1 電線支持具 4 ワイヤーハーネス 5 布線板 6 電線 7 電線束 8 テープ 10 電線受け部 11 支柱 17 支持棒部 18 ばね部 20 電線受け部
Claims (3)
- 【請求項1】布線される電線束を受け止めて支持する電
線受け部と、 上端が電線受け部に連結され、下端部に布線板への取付
部が形成された支柱と、 支柱に備えられた、電線束の布線方向に、支柱の変形を
自動的に復元可能な状態で許容する変形許容手段とを有
することを特徴とする電線支持具。 - 【請求項2】請求項1記載の電線支持具において、 変形許容手段は、支柱の一部を構成する弾性部材を含む
ことを特徴とする電線支持具。 - 【請求項3】請求項1または2記載の電線支持具におい
て、 電線受け部は、略V字状に形成されていることを特徴と
する電線支持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32488395A JP3147757B2 (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 電線支持具 |
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-
1995
- 1995-12-13 JP JP32488395A patent/JP3147757B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
US11192685B2 (en) | 2017-07-13 | 2021-12-07 | Alporter Co., Ltd. | Assembly type pallet |
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