JP3147461B2 - デジタル画像形成法 - Google Patents

デジタル画像形成法

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JP3147461B2
JP3147461B2 JP02292192A JP2292192A JP3147461B2 JP 3147461 B2 JP3147461 B2 JP 3147461B2 JP 02292192 A JP02292192 A JP 02292192A JP 2292192 A JP2292192 A JP 2292192A JP 3147461 B2 JP3147461 B2 JP 3147461B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法において強
度変調露光を用いたデジタル画像形成法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法を用いたデジタルプリンタな
どでは、一様に帯電した感光体を、画像データで変調し
たレーザビームで露光する。こうして得られた静電潜像
をトナーで現像し、さらにこのトナー像を紙に転写し
て、画像が紙に印字される。デジタル画像形成法の中に
は、レーザ強度を画像データで変調して階調を表現する
レーザ強度変調法がある。この方法では、レーザビーム
径は一定に保ち、画像データに対応してレーザビームの
強度を変調する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】レーザビームを用いて
形成された潜像は、アナログ像であり、階調特性は、レ
ーザビーム径に大きく依存する。レーザビーム径はレー
ザ半導体の使用環境などにより変化する。したがって、
レーザビーム径の変化に対応して階調特性を調整するこ
とが望ましい。また、ビーム径の検出についても、感光
体上に結像されるスポット形状と同じ状態を、ビーム径
検出のために感光体以外の場所で作る場合、必ずしも同
じ形状にならないという問題があった。
【0004】本発明の目的は、ビーム径を検出せずにビ
ーム径の変動の階調特性への影響を補正できるデジタル
画像形成法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のデジ
タル画像形成法は、感光体と、レーザ光を射出するレー
ザ光源と、このレーザ光源から射出されたレーザ光をビ
ームにして感光体を露光する光学系と、この光学系を制
御して前記感光体上でのレーザビーム系を変更するビー
ム系変更手段と、所定光量で発光するようにレーザ光源
を制御する制御手段と、上記所定光量で露光された感光
体の表面電位を検出する表面電位検出手段とを備え、上
記の制御手段は、表面電位検出手段の検出値に基づきビ
ーム径変更手段によりビーム径を変更することを特徴と
する。好ましくは、上記のビーム径の変更による補正に
おいて、光量分布定数が目標値になるようにビーム径を
変更する。本発明に係る第2のデジタル画像形成法は、
感光体と、レーザ光を射出するレーザ光源と、このレー
ザ光源から射出されたレーザ光をビームにして感光体を
露光する光学系と、この光学系を制御して前記感光体上
でのレーザビーム系を変更するビーム系変更手段と、所
定光量で発光するようにレーザ光源を制御する制御手段
と、上記所定光量の露光によって感光体の表面に形成さ
れた静電潜像を現像し、トナー像を形成する現像手段
と、現像された上記トナー像の画像濃度を検出する画像
濃度検出手段とを備え、上記の制御手段は、画像濃度検
出手段の検出値に基づきレーザビームの光量を増加した
ときにトナーが付着しはじめる開始光量が目標値になる
ようにビーム径変更手段によりビーム径を変更すること
を特徴とする。また、好ましくは、上記の制御手段は、
ビーム径の変更の次に、現像効率の影響を補正する。こ
こに、現像効率とは、トナー付着量と現像電圧との比で
ある。
【0006】
【作用】強度変調露光方式のデジタル画像形成法におい
て、階調特性は、感光体の残留電位VR,感度定数k及
び光学系の光量分布最大値aによって決定され、光量分
布最大値aは、ビーム径によって影響を受ける。しか
し、本発明者は、ビーム径の影響は、他の影響と分離し
て補正できることを見いだした。すなわち、本発明で
は、感光体の表面電位特性を測定し、それらの測定値を
用いて作像電位条件と露光量の補正を行った後、その状
態でビーム径の変動の影響を補正して安定した階調特性
を得る。具体的には、本発明の実施例では、(1)感光
体の潜像電位を各種状態で測定し、表面電位V0、光量
分布最大値a、感度定数k、残留電位VRを求める。次
に、(2)表面電位V0の測定値からグリッド電位VG
変更してV0−VRを一定にし、(3)感度定数kの測定
値からレーザ光量を変更し、感度定数kの変動の影響を
補正し、(4)残留電位VRの測定値から現像バイアス
電位VBを変更して、残留電位VRの変動の影響を補正し
て階調再現性を安定化し、最後に、(5)ビーム径の変
動の影響を補正する。このビーム径調整(5)において
は、好ましくは、第1の方法では、光量分布最大値aが
目標値になるまでビーム径を変更する。また、所定光量
での潜像電位が目標値になるようにビーム径を変更して
もよい。また、ビーム径調整(5)の第2の方法では、
ビーム径調整の精度をあげるため、レーザビームの光量
を増加したときにトナーが付着し始める画像再現開始光
量が目標値になるまでビーム径を調整する。さらに、ビ
ーム径の調整後に、現像効率の影響を補正する。これに
より階調特性がさらに安定化される。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を次の
順序で説明する。 (a)強度変調露光と階調補正 (b)階調特性とビーム径 (c)自動濃度調整 (d)ビーム径調整 (d−1)第1ビーム径調整法 (d−2)第2ビーム径調整法 (d−3)現像効率決定 (e)デジタルカラー複写機の構成 (f)画像信号処理 (g)プリンタ制御のフロー (g−1)メインフロー (g−2)センサ入力処理 (g−3)ビーム調整の第1方法 (g−4)ビーム調整の第2方法
【0008】(a)強度変調露光と階調補正 中間調画像の複写においては、階調特性を考慮しなけれ
ばならない。一般に感光体の感光特性、トナーの特性、
使用環境等の種々の要因がからみ合って、光強度変調方
式で階調を制御する場合、再現すべき原稿の読取濃度レ
ベルとレーザ光の発光強度レベル(従って再現された画
像濃度レベル)とは正確には比例せず、本来得られるべ
き比例特性からずれた特性を示す。このような特性は一
般にγ特性(階調特性)と呼ばれ、特に中間調原稿に対す
る印字された再現画像の忠実度が低下する大きな要因と
なっている。
【0009】以下に、レーザ強度変調露光の下での階調
特性が、感光体の残留電位VR,感度定数k及び光学系
の光量分布最大値aによって決定されることを説明す
る。一様露光下での感光体の電位Vconstの光減衰曲線
は、一般に次の数式(1)により表される。
【数1】 ここに、iは平均露光量、V0は帯電電位、VRは残留電
位、kは感度定数を表す。感度定数kは、光による帯電
電位V0の減衰を示す。
【0010】これに対し、強度変調露光下では、感光体
ドラム41を回転してレーザビームを主走査方向xに連
続して走査し、副走査方向にたとえば300dpiのピ
ッチで走査したときには図1に示される様な露光分布を
生ずる。このような強度変調露光下での感光体の潜像分
布は、単に、感度定数kが変わるだけでなく、副走査方
向にもつ露光分布によって決定される。
【0011】以下では、レーザビームスポットの強度分
布がガウス分布を有しているとして、強度変調露光下で
の中間調濃度での潜像分布を求める。強度変調露光下で
のハーフトーンの潜像は、(1)副走査方向にのみ露光
量分布が存在する、(2)変調によるレーザスポットの
形状の変化はない、という点で、解析が容易である。
【0012】平均光量iを与えたときの主走査方向x、
副走査方向yの光量分布ρ(i,x,y)は、次の数式
(2)によって簡単に表される。
【数2】 ここに、ρaは正規化された副走査方向の光量分布であ
る。潜像電位の分布は、数式(2)を数式(1)に代入
して、次のように求められる。
【数3】
【0013】図2は、副走査方向yの光量分布、図3は
潜像電位分布をそれぞれ計算した結果を示している。
【0014】図3の潜像電位分布を平均し、平均光量に
ついてプロットすると、図4において一点鎖線で示すよ
うになる。また、同じく図4において実際に表面電位計
で観測された値を三角形のドットで示す。すなわち、平
均電位と観測された光減衰曲線とは一致しない。これに
対して図4の破線は、表面(潜像)電位分布の最大値と
最小値の中間値Vob(i)を平均光量iについてプロッ
トしたグラフであり、三角形のドットで示す観測値と非
常によく一致した。このことは、感光体の個体差、レー
ザビームにおけるスポット径の差に対しても、成立する
ことが確認され、強度変調露光で観測される「みかけ
の」光減衰曲線は、次の数式(4)でよく近似される。
【数4】 ここに、a,bは、副走査方向での光量分布ρa(y)
の最大値、最小値を表し、レーザスポット径により決定
される。なお、図4において、実線は、一様露光の場合
の光減衰曲線である。
【0015】一方、強度変調露光では、ハーフトーンが
テクスチャを持たないことから、ハーフトーン濃度は、
トナー付着量によってのみ決定される。トナー付着量を
決定するパラメータとしては、「みかけの」光減衰曲線
から求めた現像電圧(VI−VB)よりも、電位分布の平
均値から求めた現像電圧のほうが、図5に示すように、
原点を通る直線となる点で適していた。
【0016】潜像電位分布の平均値から求められる光減
衰曲線を「実効」光減衰曲線と呼び、次の数式(5)で
定義した。
【数5】 ここに、dは副走査ピッチである。光量分布関数を最大
値aから最小値bまでのフラットな分布として近似する
と、次の数式(6)も近似式としてよく成立する。
【数6】
【0017】レーザ強度変調露光において分布をもった
潜像に対してトナー付着量は次の様に決定される。
(1)露光後に潜像電位V(i,y)が現像バイアス電
位VBを越えた領域では、現像電圧V(i,y)−VB
比例したトナーが付着する。(2)V(i,y)がVB
を越えない領域ではトナーは付着しない。すなわち、現
像電圧は0であるに等しい。(1)、(2)により実効
光減衰曲線から現像電圧分布を決定したものを実効現像
電圧ΔVefと定義する。実効現像電圧が現像トナー量を
決める。現像が開始されるのは、露光量の極大値aiに
おける電位が現像バイアス電位VBを下回ったときから
であり、露光量の極小値biの電位が現像バイアス電位
Bを下回るまでの間は、現像バイアス電位VBを越えた
部分にだけトナーが付着する。
【0018】すなわち、実効現像電圧ΔVefは、V
(c)=VBとなる光量をcとして、次の数式(7)か
ら数式(9)で表される。c>aiのとき、
【数7】 ai>c>biのとき、
【数8】 bi>cのとき、
【数9】
【0019】感光体の表面電位V0、現像バイアス電位
Bを変化させて、階調再現性を、上記数式(7)から
数式(9)により求めた実効現像電圧ΔVefとみかけの
現像電圧について比較してみると、実効現像電圧ΔVef
は、現像トナー量を決定するパラメータとして良好なパ
ラメータであることがわかった。特にコントラストの高
い反転現像系においても、低濃度部の階調の傾きを滑ら
かに再現させる効果がある。そして、数式(1)及び数
式(7)ないし数式(9)から、実効現像電圧ΔV
efは、光量分布の最大値a、最小値b、感光体の感度定
数k及び残留電位VRの関数となっている。ここで最大
値aと最小値bはレーザビーム径によって決定され、両
者の関係はb≒1−(a−1)の近似式が広い範囲で成
立するので光学式のパラメータはaのみによって代表さ
れる。このように、強度変調下での感光体の階調特性
は、残留電位VR,感度定数k及び光量分布最大値aに
よって決定される。このうち、残留電位VRと感度定数
kは感光体の感度特性を規定する。また、光量分布最大
値aはレーザビーム径の関数である。
【0020】(b)階調特性とビーム径 階調特性は、ビーム径によっても変化する。ビーム径が
大きいと、低濃度が再現されなくなり、かつ、べた部
(濃度一定部分)のトナー付着量が多くなる。すなわ
ち、いわゆる「ガンマが立つ」現象が発生する。これ
は、レーザ強度変調方式の潜像形成の特徴に起因するも
のである。図6は、低濃度部で、異なったビーム径で同
じ露光エネルギーを与えたときの潜像電位分布と反転現
像系におけるトナー付着状況を示す。ここに、VBは、
現像バイアス電圧を表す。副走査方向に3点で同じ露光
エネルギーでレーザビームを照射している。このとき、
潜像電位分布の振幅がビーム径によって異なってくる。
電位分布は、中心からはずれると指数関数的に変化す
る。したがって、同じ露光エネルギーを与えるとき、ビ
ーム径が細い方が、電位の谷が深く、また、指数関数的
分布が現れやすい。そこで、図6の右側に示すレーザビ
ーム径が細い場合の方が、より小さい露光エネルギーを
与えたときからトナーが付着しはじめる。これに対し、
左側に示すレーザ径が太い場合は、同じ露光エネルギー
が与えられているが、まだトナーは付着していない。図
7は、図6の場合よりレーザパワーが高い場合の潜像電
位分布とトナー付着状況を示す。ビーム径が太い左側の
場合の方が均一に露光できるので、トナーが多く付着す
る。右側に示すビーム径が細い場合は、指数関数的分布
による潜像電位の山が現れ、その部分ではトナー付着量
が少なくなり、全体としてトナー付着量が少なくなる。
【0021】図8は、ビーム径W1/2を変化したときの
露光量と画像濃度の関係(階調特性)を示すグラフであ
る。ビーム径は、45μmから75μmまで7段階で変
化された。このとき、光量が低い領域と高い領域でビー
ム径により濃度が変化する。しかし、中間の光量では、
濃度がビーム径によりほとんど変化しない所(光量7
2)もある。ビーム径が細いと、低濃度での立ち上がり
は早くなるが、最大濃度は小さくなる。図9は、後述の
AIDCセンサ210を用いて最大トナー付着量を一定
に制御した場合の階調特性のグラフを示す。このとき、
高光量での階調特性の変化は当然小さくなるが、低光量
での立ち上がりがビーム径によって著しく影響されるこ
とがわかる。
【0022】(c)自動濃度調整 次に、自動濃度調整について説明する。自動濃度調整で
は、基準トナー像を作像し、そのトナー付着量をAID
Cセンサで検出して、その検出量が一定になるように濃
度を制御する。階調補正は、トナー付着量(濃度)の自
動的補正と、動作上関連が深い。図10は、感光体ドラ
ム41のまわりの帯電チャージャ43と現像器45rの
配置を図式的に示す。ここで、感光体41には、放電電
位VGの帯電チャージャ43が対向して設置される。帯
電チャージャ43のグリッドには、グリッド電位発生ユ
ニット243により負のグリッド電位VGが印加されて
いる。グリッド電位VGと感光体ドラムの表面電位V0
の関係は、ほぼV0=VGとみなせるので、感光体ドラム
41表面での電位V0は、グリッド電位VGによって制御
できる。なお、表面電位V0は、表面電位計であるV0
ンサ44により検知される。
【0023】まず、レーザ露光前において、帯電チャー
ジャ43によって感光体ドラム41には負の表面電位V
0が、また、現像バイアス発生ユニット244により現
像器45rのローラには、低電位の負のバイアス電圧V
B(|VB|<|V0|)が与えられる。すなわち、現像
器45rの現像スリーブ電位はVBである。レーザ露光
によって感光体ドラム41上の照射位置の電位が低下し
て表面電位V0から静電潜像の減衰電位VIへ遷移する。
減衰電位VIが現像バイアス電位VBよりも低電位になる
と、現像器45rのスリーブ表面に運ばれて来た負電位
のトナーが感光体ドラム41の上に付着する。V0とVB
の差は大きすぎると非露光部へのキャリア付着が発生
し、小さすぎるとトナーかぶりを生じるため、大きすぎ
ても小さすぎてもよくない。トナー付着量は、現像電圧
ΔV=|VB−VI|が大きいほど多い。一方、減衰電位
Iは、同じ露光量であっても表面電位V0が変化するに
つれ変化する。そこで、V0とVBの差をある程度の範囲
内に維持しつつ、たとえば差を一定にしつつ、表面電位
0および現像電圧VBを変化すれば、VBとVIの差が変
化するので、トナー付着量を変えることができ、濃度を
制御することができる。一方、所定の露光量での画像へ
のトナー付着量は、AIDCセンサ210により検出さ
れる。すなわち、濃度制御の基本となる基準トナー像を
感光ドラム41上の画像領域外に形成し、感光体ドラム
41の近傍に設けられたAIDCセンサ210によって
検出する。この検出値に対応して、現像バイアス電位V
Bとグリッド電位VGを変化させれば最大濃度レベルでの
トナー付着量を一定に保つ自動濃度制御を行うことがで
きる。
【0024】次に、濃度制御動作について説明する。本
実施例の反転現像系電子写真プロセスにおいては、画像
再現濃度は、感光体ドラム41の表面電位V0と現像バ
イアス電位VBにより自動的に制御される。なお、本実
施例では、感光体ドラム41の表面電位V0は、グリッ
ド電位VGにより制御しているが、これには限定されな
い。一方、所定の露光量での画像へのトナー付着量はA
IDCセンサ210により検出される。たとえば、グリ
ッド電位VG=660V、現像バイアス電位VB=420
V、LD露光量レベル=100の条件(以下、基準トナ
ー像の作像条件という。このとき、レーザ露光後の表面
電位VI=300Vであり、現像電圧ΔV=VB−VI
100Vである。)の下で、感光体ドラム41の濃度制
御の基準となる基準トナー像を形成し、感光体ドラム4
1近傍に設けられたAIDCセンサ210によって、基
準トナー像の正反射光と散乱反射光とを検出し、それぞ
れの検出信号はプリンタ制御部201に入力され、ここ
で両検出信号の差からトナー付着量が求められる。そし
て、このトナー付着量から上記基準トナー像の濃度が測
定される。
【0025】階調補正と自動濃度制御を同時に行うた
め、トナー付着量の検出値に対応して、感光体ドラム4
1の表面電位V0すなわちグリッド電位VGと現像バイア
ス電位VBを変化させ、最大濃度レベルでのトナー付着
量を一定に保つ。ここで、本実施例では、感光体ドラム
41の感度を測定して、基準トナー像の作像条件も、そ
の特性に合わせて変えることにより、自動濃度制御動作
に対する信頼性を改善している。
【0026】トナー付着量に対応して設定される
(VB,VG)の組のデータの例を表1に示す。なお、本
実施例において、現像バイアス電位VBとグリッド電位
Gは負であるが、表1では、簡単のため絶対値で示さ
れる。
【0027】
【表1】
【0028】表1において、「検出されたトナー付着
量」は、基準トナー像の作像条件のもとで作像された基
準トナー像についてAIDCセンサ210によって測定
されたトナー付着量であり、「現像効率」はこのトナー
付着量を現像電圧で割った除算値で定義される。また、
目標のトナー付着量を得るために必要な現像電圧ΔVd
(以下、設定現像電圧という。)は、目標のトナー付着
量を現像効率で割った除算値で定義される。本実施例に
おいては、目標のトナー付着量は、1mg/cm2であ
り、表1において、このときの設定現像電圧ΔVdを示
している。表1に示すように、AIDCセンサ210の
検出値は、その大きさを基に、最左欄に示す0〜11の
濃度検出レベルLBAに対応させられ、各濃度検出レベ
ルLBAに対応して、グリッド電位VGを500Vから
1000Vまで変化させ、また、現像バイアス電位VB
を280Vから710Vまで変化させるとともに、各濃
度検出レベルLBAに対応して、それぞれ、低濃度部の
γ特性が改善されたγ補正テーブルT0〜T11を用意
する。γ補正テーブルは、原稿読取による露光レベルに
対応した出力レベルを表す階調特性のデータを表すテー
ブルである。
【0029】(d)ビーム径調整 以上の説明では、階調特性に対するビーム径の影響につ
いては説明していないが、階調特性は、ビーム径によっ
ても大きく影響される。図11は、感光体表面電位の検
出値がビーム径の差により変化する状況の1例を示す。
表面電位のレーザ露光レベルに対する依存性が、ビーム
径を45μmから75μmまで変化したとき大きく変化
することがわかる。ここで、ビーム径調整により実現す
べき階調特性カーブは、ビーム径60μmに対応するカ
ーブである。ビーム径の変動の階調特性に対する影響
は、感光体の特性変動と現像特性の変動とによる変動の
影響と分離して補正できる。ここで、ビーム径の影響を
補正するために、ビーム径を検出する必要はない。先に
説明したように、強度変調下での感光体の階調特性は、
残留電位VR,感度定数k及び光量分布定数(最大値
a)によって決定される。このうち、残留電位VRと感
度定数kは感光体の感度特性を規定する。また、光量分
布最大値aはレーザビームを入射する光学系の関数であ
る。本実施例では、露光や現像がされた感光体の表面電
位を測定してこれらの量を求め、それらの測定値を基に
階調特性が補正される。
【0030】(d−1)第1ビーム径調整法 ビーム径調整のため、以下に説明するように、感光体の
電位をV0センサ44で測定し、残留電位VR,感度定数
k及び光量分布最大値aを求める(図12参照)。すな
わち、ビーム径調節のための第1の調整法では、感度定
数kが変動すると、表面電位によるビーム径の調節が困
難になるので、次の手順をとり、感度定数kの変化をレ
ーザ露光量の最大値で補正してからビーム径の変更を行
なう(図23参照)。 (A1)V0、VRからグリッド電位VGを変更して、V0
−VRを一定にする。 (A2)感度定数kからレーザ光量を変更して感度定数
kの変動の影響を補正する。 (A3)残留電位VRから現像バイアス電位VBを変更し
て、残留電位VBの変動を補正する。以上の処理で、階
調再現性を安定化する。次に、 (A4)最大値aからビーム径を変更する(図24参
照)。
【0031】ここで、最大値aによりビーム径を変えな
がら感光体の感度特性の変化を読むため、まず、露光量
0、露光量小、露光量最大のときの表面電位V0、V
1,Vi2を測定し、帯電チャージャ43の電圧を0に
して残量電位VRを測定する。(なお、図12は、表面
電位の各種測定状況を分かりやすく示す図である。)そ
して、数式(10)より感度定数kを求め、数式(1
1)より光分布定数(最大値a)を求める。
【数10】 ここに、I1は、小さい露光量を表す。なお、I1値
は、測定される表面電位がビーム径の影響を受けない領
域で設定するのが望ましい。みかけの光減衰特性の数式
(11)は、I1≪kの領域においてexp(−I1/k)
が直線近似可能な範囲では数式(10)になり、aの値
には依存せず、したがって、ビーム径の影響を受けな
い。この直線的関係は、表面電位がV0から70%減少
するまで成立する。その範囲はおおむねI1<0.36
kである。
【数11】 ここに、I2は、最大露光量を表す。
【0032】次に、V0,VR値から、表2よりグリッド
電位補正データSVを求め、k値から、表3より光量修
正値SPを求め、残留電位VRから、表4より現像バイ
アス電位補正値SBを求める。
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】次に、光量分布の最大値a値を目標値aa
と比較し、a値が目標値aaより大きければ、ビームは
小さいので、ビームを太らせる方向に変化させるとし、
逆に、a値が目標値aaより小さければ、ビームは太い
ので、ビームを絞る方向に変化させるとする。次に、補
正データSV,SPに基づいて、グリッド電位VG’、
レーザ光量の最大値を変更する。
【0036】さらに、修正されたグリッド電位VG’を
出力して、修正後の表面電位V0を読み、V0’とする。
そして、レーザ光量レベル(図11では128)を設定
し、V0’,k,VR,最大値aから計算したそのレーザ
光量レベルで露光したときの露光後電位の目標値Vi3
aを数式(12)より求める。
【数12】 ここに、Imaxは、補正後の最大露光量を表す。数式
(12)は数式(11)のV0,a,I2にV0’,a
a,(128/256)Imaxを代入したものである。
【0037】次に、その光量レベルで露光して露光後電
位Vi3を読む。このとき、|Vi3|>|Vi3a|な
らば、ビーム径は目標値より小さいことになり、|Vi
3|<|Vi3a|ならば、ビーム径は目標値より大きい
ことになる。この判定がa値による上述の判定とくいち
がう場合は、ビーム径が目標値とさほど大きく変わって
いないときなので、ビーム径の変更は行わない。くいち
がいがない場合は、ビーム径を変更するビームエキスパ
ンダ268のピントを調節するステッピングモータ26
7を1ステップずつ移動させてはVi3を読み、目標値
Vi3aになるまで繰り返す。
【0038】ここで、ビーム径調節時の光量レベルを1
28としている理由は次の通りである。ビーム径の変化
に対して最も電位変動の大きいのは、図11のグラフで
もわかるとおり、最大露光量(256)のときであるか
ら、最大露光のときの電位を見ながらの方がよいと考え
られがちである。しかし、最初にa,k,VRを求めた
ときに、最大露光量を使ったので、違う光量レベルで合
わせれば、2カ所で判定を行ったことになり、結果的に
誤動作が少なく、精度が向上する。また、ビーム径の変
更がわずかな径変化のたびに何度も行われると、かえっ
てビーム径が不安定に制御されてしまうので、少しくら
いの差であれば、かえって変更しない方が画像の変動が
少なく、ユーザに好まれる。そこで、2重に判断基準を
持つことによって変更頻度を少なくしたのである。
【0039】(d−2)第2ビーム径調整法 光量を増加していくときにトナーが付着し始める画像再
現開始光量asを見ながらビーム径を変更すると、さら
にビーム径調整の精度が上がるとともに、実際の再現性
を見ながらビーム径を調整するので、確実に階調性の補
正が可能である。すなわち、この方法では、ビーム径の
調整と階調性の補正が同時に精度よく確実に行える。画
像再現開始光量とそれ以上の光量でのγ特性カーブでの
濃度の立ち上がりを変化させる要因には、次のものがあ
る。 ・ビーム径 (開始光量と立ち上がり方) ・V0(VB) (開始光量) ・現像効率 (立ち上がり方) ・感度定数 (開始光量と立ち上がり方)
【0040】特に、γ特性カーブの立ち上がり方に関し
てそれぞれの要因の影響には、図13〜図16に示すよ
うに、それぞれ特有のパターンがある。図13に示すビ
ーム径の場合は、ビームが太くなるにつれ、画像再現開
始光量asが大きくなり、立ち上がり(傾斜)が急にな
る。図14に示すV0の場合は、V0が大きくなるにつ
れ、画像再現開始光量asは大きくなるが、立ち上がり
方は変わらない。図15に示す現像効率の場合は、現像
効率が低くなるにつれ、画像再現開始光量asは変わら
ないが、立ち上がり方は、小さくなる。図16に示す感
度定数の場合は、感度が悪くなるにつれ、再現開始光量
は大きくなり、立ち上がりは小さくなる。したがって、
4つの変動要因が重なった場合、階調性だけで原因をつ
きとめることは難しい。そこで、以下に説明するように
他の測定方法と組み合わせて判断する方が確かな結論が
得られる。これにより、ビーム径の影響を他の因子の影
響と分離して補正できる。
【0041】この第2のビーム径調整法においては、ま
ず、V0センサ44を用いて、表面電位と感度定数kの
変動は、先に補正しておく。すなわち、 (B1)V0、VRからグリッド電位VGを変更して、V0
−VRを一定にする。 (B2)感度定数kからレーザ光量を変更して感度定数
kの変動の影響を補正する。 (B3)残留電位VRから現像バイアス電位VBを変更し
て、残留電位VBの変動を補正し、階調再現性を安定化
する。こうして、先に説明した第1のビーム径調整法と
同様にV0、感度が補正される。 次に、(B4)この状態で画像再現開始光量asを目標
値asmに設定すると、ビーム径が調整できる。 (B5)ビーム径が調整されると、最後に現像効率が立
ち上がりの傾きから求められるので、現像効率の影響を
補正すると、安定した階調性が得られる。ここでasm
は目標のビーム径における画像再現開始光量であり、光
量asmでの露光量分布の最大値asm・aaを式
(1)のiに代入して得られる電位がVBに等しくなる
光量である。
【0042】(d−2−1)上述の画像再現開始光量a
sによるビーム径の調整(B4)には、2つの方法があ
る。始めに第1の方法を説明する(図25〜図26のフ
ロー参照)。まず、目標の画像再現開始光量asmより
も少し高い光量assを設定する。次に、感光体の露光
されていない地肌の部分の濃度をAIDCセンサ210
によって検出し、その出力電圧Vsoに基づき、トナー
の付着が始まるスレショルドレベルVss=Vso+d
Vsを決める。dVsはAIDCセンサのS/N特性を
考慮して、誤動作が起こらないレベルに設定する。次
に、光量assで露光したパターンを現像した後のトナ
ー付着量をAIDCセンサ210によって検出し、セン
サからの出力Vsを読み取る。出力Vsがスレッショル
ドレベルVss以上であれば、ビーム径を太らせる方向
にビーム径調整用のビームエキスパンダ268のピント
を合わすモータ267を1ステップ動かす。逆に、出力
VsがスレッショルドレベルVss以下であれば、ビー
ム径を細らせる方向に1ステップ動かす。これをスレシ
ョルド値が得られるまで続け、ビーム径の調整を終了す
る。なお、目標値に応じてステップ数を変えると早く調
整できる。この方法は、現像効率の変化によりスレショ
ルド光量と画像再現光量の関係が変化する(立ち上がり
の傾きが変化する)という影響を受けるので、精度面で
やや不安がある。しかし、レーザ径の調整は早い。
【0043】(d−2−2)次に説明するビーム径調整
(B4)の第2の方法(図28〜図30のフロー参照)
は、現像効率の影響を受けないので大変精度がよい。ま
ず、目標の画像再現光量asmよりも低い光量aseを
設定する。次に、感光体下地の検出レベルVsoを読ん
で、現像のスレショルドレベルVss=Vso+dVs
を決める。次に、光量を一定ステップずつ増加していっ
て、トナー付着量を順次読み込む。そして、スレショル
ドレベルを超えた光量から2〜3ステップ過ぎたところ
で、露光を終了する。次に、画像再現開始光量を越えた
光量以降のデータから画像再現開始光量asを求める。
次に、目標の画像再現光量asmと画像再現開始光量a
sとの差を求め、この差に応じて、ビームエキスパンダ
268のピントを合わすステッピングモータ268の移
動量を決める。この過程を、ステッピングモータ267
を動かしてビーム径を変えて、光量が目標値asmにな
るまで繰り返す。目標値asmになると、ビーム径の調
節を終了する。
【0044】(d−3)現像効率決定 先に説明したようにビーム径が調整されて画像再現光量
の補正が行われた後で、現像効率を立ち上がりの傾きか
ら求めることができる。次に、現像効率を立ち上がりの
傾きから求める方法を説明する。既に図15に示したよ
うに、現像効率が変化したとき、画像再現開始光量as
dは変わらないが、立ち上がりの傾きは変化する。そこ
で、現像効率は、画像再現開始光量asdを越えた光量
でのセンサ出力の傾きから求めることができる。現像効
率の定義は、トナー付着量(mg)/現像電圧(V)で
あるから、センサ出力をトナー付着量に換算し、光量の
差を現像電圧の差に換算すれば、現像効率が、求められ
る。ここで、光量と現像電圧の関係は、スレッショルド
レベル近傍に限定すれば、直線近似できる。一例では、
次の関係が得られた。
【数13】 現像電圧=光量レベル差×147/64(V) また、センサの出力特性も、低付着量領域では直線近似
でき、上記の例では、次の関係が得られた。
【数14】トナー付着量=センサ出力電位差×(0.5
/2.9)(mg/cm2) したがって、現像効率は、次の式で表せる。
【数15】現像効率=(センサ出力電位差/光量レベル
差)×(0.5×64)/(2.9×147) (mg
/cm2・V) すなわち、現像効率は、センサ出力の傾きから求められ
る。現像効率が求まると、次に、トナー付着量の補正
が、先に説明したAIDC動作と同様に、テーブルを用
いて行われる。
【0045】上述のセンサ出力の傾きは、次のように求
められる。最も間単な方法では、開始光量Vss以上の
出力特性を持つ2点の光量IA、IBでの測定値Vs
(IA)、Vs(IB)を測定して、次の式からセンサ
出力の傾きを求める。
【数16】センサ出力の傾き=(Vs(IA)−Vs
(IB))/(IA−IB) さらに精度を向上させるには、測定点をさらに多くと
り、Vs(I)=A×I+Bの1次式に回帰させればよ
い。実用的には、開始光量Vssを含めて3点程度で充
分である。
【0046】(e)デジタルカラー複写機の構成 図17は、本発明の実施例に係るデジタルカラー複写機
の全体構成を示す断面図である。デジタルカラー複写機
は、原稿画像を読み取るイメージリーダ部100と、イ
メージリーダ部で読み取った画像を再現する複写部20
0とに大きく分けられる。イメージリーダ部100の構
成は従来と同様である。ここに、スキャナ10は、原稿
を照射する露光ランプ12と、原稿からの反射光を集光
するロッドレンズアレー13、及び集光された光を電気
信号に変換する密着型のCCDセンサ14を備えてい
る。スキャナ10は、原稿読取時にはモータ11により
駆動されて、矢印の方向(副走査方向)に移動し、プラテ
ン15上に載置された原稿を走査する。露光ランプ12
で照射された原稿面の画像は、CCDセンサ14で光電
変換される。CCDセンサ14により得られたR,G,B
の3色の多値電気信号は、読取信号処理部20により、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)のいずれかの8ビットの階調データに変換され、同
期用バッファメモリ30に記憶される。
【0047】次いで、複写部200において、プリント
ヘッド部31は、入力される階調データに対して感光体
の階調特性に応じた階調補正(γ補正)を行った後、補正
後の画像データをD/A変換してレーザダイオード駆動
信号を生成して、この駆動信号により半導体レーザ26
4(図19,図22参照)を発光させる。ビーム径調節
のために、図22に示すビームエキスパンダ268(た
とえば特開昭60−68316号公報参照)を用いる。
ビームエキスパンダ268において、半導体レーザ26
4から出射された平行光束のレーザビームは、リング2
69に入射して拡大される。ビーム拡大率は、ステッピ
ングモータ267でリング269を回転することにより
調整される。ビームエキスパンダ268を出たレーザビ
ームは、ポリゴンミラー270に入射して偏向される。
すなわち、階調データに対応して発光強度を変調してプ
リントヘッド部31から発生されるレーザビームは、ビ
ームエキスパンダ268、ポリゴンミラー270,fθ
レンズ271を経て、図17に示すように、反射鏡37
を介して、回転駆動される感光体ドラム41を露光す
る。感光体ドラム41は、1複写ごとに露光を受ける前
にイレーサランプ42で照射され、帯電チャージャ43
により一様に帯電されている。この状態で露光をうける
と、感光体ドラム41上に原稿の静電潜像が形成され
る。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのトナー現
像器45a〜45dのうちいずれか一つだけが選択され、
感光体ドラム41上の静電潜像を現像する。一方、複写
紙は用紙カセット50より給紙され、転写ドラム51上
に巻きつけられる。現像されたトナー像は、転写チャー
ジャ46により複写紙に転写される。上記印字過程は、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブ
ラック(K)の4色について繰り返して行われる。この
とき、感光体ドラム41と転写ドラム51の動作に同期
してスキャナ10はスキャン動作を繰り返す。その後、
複写紙は、分離爪47を作動させることによって転写ド
ラム51から分離され、定着装置48を通って定着さ
れ、排紙トレー49に排紙される。
【0048】複写部200には、複写動作一般の制御を
行うプリンタ制御部201が備えられる。図18と図1
9は、プリンタ制御部のブロック図を示す。CPUを備
えるプリンタ制御部201には、制御用のプログラムが
格納された制御ROM202と各種データ(階調補正デ
ータなど)が格納されたデータROM203とが接続さ
れる。プリンタ制御部201は、これらROMのデータ
によってプリント動作の制御を行う。プリンタ制御部2
01には、V0センサ44とAIDCセンサ210から
のアナログ信号が入力される。また、操作パネル221
でのキー入力によって、パラレルI/O222を介し
て、プリンタ制御部201に各種データが入力される。
プリンタ制御部201は、各センサ44、210、操作
パネル221およびデータROM203からのデータに
よって、制御ROM202の内容に従って、複写制御部
231と表示パネル232とを制御し、さらに、パラレ
ルI/O241およびドライブI/O242を介して帯
電チャージャ43のグリッド電位VGを発生するVG発生
用高圧ユニット243および現像器45a〜45dの現像
バイアス電位VBを発生するVB発生用高圧ユニット24
4を制御する。プリンタ制御部201は、また、イメー
ジリーダ部100の画像信号処理部20と画像データバ
スで接続されており、画像データバスを介して入ってく
る画像濃度信号を基にして、γ補正テーブルの格納され
ているデータROM203の内容を参照して発光レベル
を定め、ドライブI/O261およびパラレルI/O2
62を介して半導体レーザドライバ263を制御してい
る。半導体レーザ264は半導体レーザドライバ263
によって、その発光が駆動される。階調表現は、半導体
レーザ264の発光強度の変調により行う。
【0049】(f)画像信号処理 図20は、CCDカラーイメージセンサ14から画像信
号処理部20を介してプリンタ制御部201に至る画像
信号の処理の流れを説明するための図である。これを参
照して、CCDセンサ14からの出力信号を処理して階
調データを出力する読取信号処理について説明する。画
像信号処理部20においては、CCDセンサ14によっ
て光電変換された画像信号は、A/D変換器21でR,
G,Bの多値デジタル画像データに変換される。この変
換された画像データはそれぞれ、シェーディング補正回
路22でシェーディング補正される。このシェーディン
グ補正された画像データは原稿の反射光データであるた
め、log変換回路23によってlog変換を行って実際の画
像の濃度データに変換される。さらに、アンダーカラー
除去・墨加刷回路24で、余計な黒色の発色を取り除く
とともに、真の黒色データKをR,G,Bデータより生成
する。そして、マスキング処理回路25にて、R,G,B
の3色のデータがY,M,Cの3色のデータに変換され
る。こうして変換されたY,M,Cデータにそれぞれ所定
の係数を乗じる濃度補正処理を濃度補正回路26にて行
い、空間周波数補正処理を空間周波数補正回路27にお
いて行った後、プリンタ制御部201に出力する。
【0050】図21は、プリンタ制御部201における
画像データ処理のブロック図である。ここで、画像信号
処理部20からの画像データ(8ビット)は、インターフ
ェース部251を介して、ファーストイン・ファースト
アウトメモリ(以下FIFOメモリという)252に入力
される。このFIFOメモリ252は、主走査方向の所
定の行数分の画像の階調データを記憶することができる
ラインバッファメモリであり、イメージリーダ部100
と複写部200との動作クロック周波数の相違を吸収す
るために設けられる。FIFOメモリ252のデータ
は、次にγ補正部253に入力される。データROM2
03のγ補正データがプリンタ制御部201によりγ補
正部253に送られ、γ補正部253は、入力データ
(ID)を補正して発光レベルをD/A変換部254に
送る。なお、データROM203には、各種階調補正デ
ータ(γテーブル、各種修正値など)も格納されてい
る。D/A変換部254で発光レベル(デジタル値)か
ら変換されたアナログ電圧は、次に、ゲイン切換部25
5において、プリンタ制御部201からのゲイン設定値
に対応してゲイン切換信号発生回路部256によりスイ
ッチSW1,SW2,…(異なったパワーP1,P2,…に対
応)を切り換えて設定されたゲインで増幅された後、ド
ライブI/O261を介して半導体レーザドライバ26
3に送られ、半導体レーザ264をその値の光強度で発
光させる。一方、プリンタ制御部201は、クロック切
換回路257に信号を送って、クロック発生回路258
又は259を選択し、そのクロック発生回路の発生する
クロック信号をパラレルI/O262を介して半導体レ
ーザドライバ263に送り、画像データをそのクロック
で変調させる。又、ビームエキスパンダ用のステッピン
グモータ267はパラレルI/O265とドライブI/
O266を通してプリンタ制御部により制御される。
【0051】(g)プリンタ制御のフロー (g−1)メインフロー 図23は、プリンタ制御部201のメインフローを示
す。まず、初期設定を行った後(S1)、操作パネル2
21の入力処理を行い(S2)、操作パネル221のス
タートキーが押下されるのを待機する(S3)。スター
トキーが押下されると、後で詳細に説明するセンサ入力
処理(S4、図24参照)が行われる。ここで、ビーム
径が調整される。次に、ディップスイッチと操作パネル
221の各種スイッチからの入力信号がプリンタ制御部
201内のRAM内に取り込まれる(S5)。次に、ス
テップS4で得たSP値によって、表3によって、半導
体レーザ264の光量レベルを設定する(S6)。次
に、AIDC処理が実行される(S7)。このAIDC
処理においては、グリッド電位VGと現像バイアス電位
Bをそれぞれ修正された標準値に設定した後、感光体
ドラム41上に修正された光量で検出画像パターンを作
像して、その画像パターンのトナー付着量により画像再
現濃度をAIDCセンサ210によって測定し、プリン
タ制御部201内のRAMに取り込む。そして、測定さ
れたトナー付着量に対応する濃度検出レベルLBAに基
づいて、表1からγ補正テーブルを選択する。次に、ス
テップS4にて得たSB値により、表4に従い、現像バ
イアス電位VBを標準値からSB段切り換え、また、上
記ステップS4にて得たSV値により、表2に従い、グ
リッド電位VGを標準値からSV段切り換える(S
8)。次に、上記ステップS7にて選択されたγ補正テ
ーブルの種類コードSS(=0〜11)によって、γ補
正テーブルTssをROM203から取り込む(S
9)。次に、選択されたグリッド電位VGと現像バイア
ス電位VBとγ補正テーブルTssに基づいて公知の電
子写真法による複写動作を、終了するまで行う(S1
0,S11)。
【0052】(g−2)センサ入力処理 図24は、センサ入力処理(S4)のフローを示す。ま
ず、露光量=0で表面電位V0を求める(S71)。次
に、露光量小で表面電位Vi1を求める(S72)。次
に、最大露光量で表面電位Vi2を求める(S73)。
さらに、帯電チャージャ43の電圧を0にして残留電位
Rを求める(S74)。次に、既に述べた数式(1
0)に基づいて測定値Vi1より感度定数kを求める
(S75)。次に、数式(11)に基づいて測定値Vi
2より光量分布最大値aを求める(S76)。次に、上
で求めた感度定数kから、テーブル(表3)により光量
修正値SPを選択し、k値の変動を補正する(S7
7)。次に、残留電位VRの測定値から現像バイアス電
位VBの修正データSBをテーブル(表4)により選択
して、残留電位VRの変動を補正し、階調再現性を安定
化する(S78)。次に、表面電位V0,残留電位VR
測定値からグリッド電位VGの修正データSVをテーブ
ル(表2)により選択して、V0−VRを一定にする(S
79)。次に、後で詳細に説明するように、ビーム径を
調整する(S80、図25、図26、図28、図29参
照)。最後に、現像効率が測定される(S81)。(な
お、この現像効率測定処理は、第1のビーム径調整法で
は不必要である。)これにより、センサ入力処理を終了
してリターンする。
【0053】ここで、ステップS75において、測定値
Vi1を得る露光量として用いる、充分小さい露光量I
1は、この場合、最大階調数を255として、(32/
255)×最大露光量以下とする。感度曲線が直線近似
できる領域で式(11)がビーム径の変化の影響を受け
ないことを利用したものである。正確さを要するなら
ば、もっと多くの光量測定点にて多元的な解析をすれ
ば、正確な値を求めることができるが、このように簡略
化しても、充分な精度を得ることができ、プログラムも
短くてすむ。
【0054】(g−3)ビーム調整の第1方法 図25は、(d−1)節で説明した第1のビーム径調整
(S81)のフローを示す。まず、光量分布の最大値a
値を目標値aaと比較し、a値が目標値aaより大きけ
れば、ビームは小さいので、ビームを太らせる方向に変
化させるとして、フラグD1を1とし、逆に、a値が目
標値aaより小さければ、ビームは太いので、ビームを
絞る方向に変化させるとして、フラグD1を0にする
(S51)。次に、補正データSVに基づいて、グリッ
ド電位VG’を変更する(S52)。さらに、修正され
たグリッド電位VG’を出力して、修正後の表面電位V0
を読み、V0’とする(S53)。そして、レーザ光量
レベル(図11では128)を設定し、V0’,k,
R,最大値aから計算したそのレーザ光量レベルで露
光したときの露光後電位の目標値Vi3aを数式(1
2)より求める(S54)。次に、補正データSPに基
づいて、レーザ光量を変更する(S55)。次に、その
光量でビーム径調整用パターンを露光して(S56)、
露光後の電位Vi3を読む(S57)。そして、目標値
Vi3aとVi3とを比較する。|Vi3|>|Vi3a|
ならば、ビーム径は目標値より小さいことになり、フラ
グD2を0とし、|Vi3|<|Vi3a|ならば、ビー
ム径は目標値より大きく、フラグD2を1にする(S5
8)。この判定がa値による上述の判定(S51)とく
いちがう場合は(S59でNO)、ビーム径が目標値と
さほど大きく変わっていないときなので、ただちにリタ
ーンし、ビーム径の変更は行わない。判定のくいちがい
がない場合は(S59でYES)、ビーム径を変更する
ビームエキスパンダのピントを調節するステッピングモ
ータを1ステップずつ移動させては(S60)、Vi3
を読み(S61)、目標値Vi3aになる(S62でY
ES)までこの過程を繰り返す。目標値になれば、目的
のレーザ径に調整されたので、ビーム調整を終了する。
【0055】(g−4)ビーム調整の第2方法 (g−4−1)図26は、(d−2−1)節で説明した
ビーム径調整(S80)のフローを示す。まず、電位条
件を設定する。すなわち、グリッド電圧VG’=VG(S
+SV)としてV0を出力し(S101)、現像バイア
ス電圧VB’=VB(S+SV)として現像バイアス電圧
を出力する(S102)。ここに、Sは、初期値であ
る。次に、2枚目以降であると判定されると(S103
でNO)、すでにビーム径が調整されているので、処理
を終了する。次に、光量Iを目標の画像再現開始光量a
smよりも少し高い光量assとして(S104)、露
光条件を設定する。次に、画像再現光量を測定する。す
なわち、上述の条件で露光を行い(S105)、下地レ
ベルVsoを測定し(S106)、現像のスレショルド
レベルVss=Vso+dVsを設定する(S10
7)。次に、光量assで露光したパターンを現像し、
トナー付着量をAIDCセンサ210によって測定し、
その出力値Vsを読み込む(S108)。次に、ビーム
径判定のためVssとVsが等しいか否かが判定され
(S109)、等しくないと判定されるとビーム径を調
整して(S110、図26参照)、S108に戻る。こ
の過程が、トナー付着量が目標値に等しくなるまで繰り
返される。
【0056】ビーム径調整(S110)においては、図
27のフローに示すように、Vmove=Vs−Vss
を求め(S131)、Vmoveよりビームエキスパン
ダのモータ駆動量を決定する(S132)。ここで、ト
ナー付着量が目標値以上であれば、ビーム径を太らせる
方向に1ステップ動かす。逆に、トナー付着量が目標値
以下であれば、ビーム径を細らせる方向に1ステップ動
かす。そして、このモータ駆動量を基にモータを駆動す
る(S133)。
【0057】図28は、現像効率測定(S82)のフロ
ーを示す。まず、VG、VBが設定され(S151)、光
量Iをassに設定する(S152)。次に、光量を5
増加し(S153)、露光を行う(S154)。そし
て、タイマーをリセットし(S155)、タイマーが所
定値tになるのを待って(S156でYES)、光量が
ass+10であるかを判定する(S157)。否であ
れば、ステップS153に戻りもう一度露光を行う。2
回目の露光であれば(S157でYES)、露光を停止
し(S158)、パターンを検出し測定値Vs(IA)
を得る(S159)。そして、タイマーをリセットし
(S160)、タイマーが所定値tになるのを待って
(S161でYES)、露光を停止し(S162)、パ
ターンを検出し測定値Vs(IB)を得る(S16
3)。こうして、計算に必要な数の検出値が得られたの
で、数式(16)によりセンサ出力差を求め、数式(1
5)から現像効率を計算する。。
【0058】(g−4−2)図29と図30は、(d−
2−2)節で説明した第3のビーム径調整(S80)の
フローを示す。まず、電位条件を設定する。すなわち、
グリッド電圧VG’=VG(S+SV)としてV0を出力
し(S201)、現像バイアス電圧VB’=VB(S+S
V)として現像バイアス電圧を出力する(S202)。
ここに、Sは初期値である。次に、2枚目以降であると
判定されると(S203でNO)、すでにビーム径が調
整されているので、直ちにリターンして処理を終了す
る。次に、L=0とした後(S204)、光量Iを目標
の画像再現開始光量asmよりも低い光量aseとして
(S205)、露光条件を設定する。次に、画像再現光
量を測定する。すなわち、光量をI+2に増加し(S2
06)、上述の条件で露光を行い(S207)、タイマ
ーをリセットする(S208)。そして、光量Iがas
e+4になる(S209でNO)まで、下地レベルVs
oを測定する(S210)。すなわち、露光と検知の間
の時間差を利用して最初のパターンが読まれる前に下地
レベルを読む。一方、光量がase+4以上になると
(S209でYES)、次に、光量Iで露光したパター
ンを現像し、トナー付着量を測定し、トナー付着量に対
応するレベルVs(L)を決定する(S211)。
【0059】次に、タイマーがtになるのを待って(S
212でYES)、Lをインクリメントし(S21
3)、Lが10になっていなければ(S214)、S2
06に戻り、光量を増加して、Vs(L)を決定する。
Lが10になると(S214でYES)、露光を停止す
る(S215)。露光−検知間の時間差があるため、露
光停止後もパターンの読取を続ける。すなわち、光量I
で露光したパターンを現像し、トナー付着量を測定し、
トナー付着量に対応するレベルVs(9)を決定する
(S216)。次に、タイマーをリセットし(S21
7)、タイマーがtになるのを待って(S218でYE
S)、光量Iで露光したパターンを現像し、トナー付着
量を測定し、トナー付着量に対応するレベルVs(1
0)を決定する(S219)。次に、トナー付着量の測
定値Vs(L)がスレッショルドレベルVss=Vso
+Vsdを越えたときの光量Iに基づいて画像再現開始
光量asdを求め(S220)、ビーム径判定のためa
sdとasmが等しいか否かが判定され(S221)、
等しくないと判定されるとビーム径を調整して(S22
2、図31参照)、S204に戻る。この過程が、トナ
ー付着量が目標値に等しくなるまで繰り返される。
【0060】図31は、ビーム径調整(S222)のフ
ローを示す。まず、ad=asd−asmを求め(S2
31)、adよりビームエキスパンダのモータ駆動量を
決定する(S232)。ここで、トナー付着量が目標値
以上であれば、ビーム径を太らせる方向に1ステップ動
かす。逆に、トナー付着量が目標値以下であれば、ビー
ム径を細らせる方向に1ステップ動かす。そして、この
モータ駆動量を基にモータを駆動する(S233)。
【0061】上述のフローでは、モータを1ステップず
つ動かしたが、画像再現光量との差aが大きいほどステ
ップ数を大きく決めておけば、さらに効率的にビーム径
制御が行える。表5は、モータ駆動量adを決定するテ
ーブルを示す。adが正であると、ビーム径が太いの
で、ビーム径を細くする方向にステップ数が決定され
る。また、adが負であると、ビーム径が細いので、ビ
ーム径を太くする方向にステップ数が決定される。そこ
で、ステップS232において、表5のテーブルを参照
してステップ数を決定すればよい。
【表5】
【0062】現像効率測定(S82)においては、すで
に、光量開始光量以上のセンサ出力値が最低3個は測定
されているので、こうして得られたデータから現像効率
が計算される。
【0063】
【発明の効果】ビーム径のふれを補正できて、安定した
画像再現が可能になった。特に、階調特性曲線の低濃度
部の立ち上がりについて、正確な補正ができるため、色
にごりや擬輪郭がなくなる。また、ビーム径を最適化で
きることで低濃度部のきめがよくなる。ビーム径制御の
ためにビーム径を直接に検出しなくても、より好ましい
階調特性の画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光体ドラム上での光量分布の図式的な図であ
る。
【図2】感光体ドラム上の計算による副走査方向の光量
分布曲線である。
【図3】感光体ドラム上の計算による副走査方向の潜像
電位分布曲線である。
【図4】種々の近似による光減衰曲線である。
【図5】現像特性のグラフである。
【図6】低濃度部で、異なったビーム径で同じ露光エネ
ルギーを与えたときの潜像電位分布と反転現像系におけ
るトナー付着状況を示す図である。
【図7】図6の場合より高濃度でのトナー付着状況を示
す図である。
【図8】ビーム径W1/2を変化したときの露光量と画像
濃度の関係(階調特性)を示すグラフである。
【図9】AIDCセンサを用いて最大トナー付着量を一
定に制御した場合の階調特性のグラフである。
【図10】感光体ドラムのまわりの帯電チャージャと現
像器の配置を図式的に示す図である。
【図11】感光体感度がビーム径の差により変化する状
況の1例を示すグラフである。
【図12】表面電位の各種測定状況を示すための図であ
る。
【図13】階調特性に対するビーム径の影響を示すグラ
フである。
【図14】階調特性に対する表面電位V0の影響を示す
グラフである。
【図15】階調特性に対する現像効率の影響を示すグラ
フである。
【図16】階調特性に対する感光体の感度の影響を示す
グラフである。
【図17】デジタルカラー複写機の全体構成を示す断面
図である。
【図18】デジタルカラー複写機の制御系の1部を示す
断面図である。
【図19】デジタルカラー複写機の制御系の1部を示す
断面図である。
【図20】画像信号処理の流れを示す図である。
【図21】プリンタ制御部における画像データ処理のブ
ロック図である
【図22】光学系の斜視図である。
【図23】プリンタ制御部のメインフローの図である。
【図24】センサ入力処理のフローチャートである。
【図25】第1のビーム調整法のフローチャートであ
る。
【図26】第2のビーム調整法のフローチャートであ
る。
【図27】ビーム径変更のフローチャートである。
【図28】現像効率測定のフローチャートである。
【図29】第3のビーム径調整の1部のフローチャート
である。
【図30】第3のビーム径調整の1部のフローチャート
である。
【図31】ビーム径変更のフローチャートである。
【符号の説明】
14…CCDセンサ、 41…感光体ドラム、44…
0センサ、 201…プリンタ制御部、 203…デ
ータROM、210…AIDCセンサ、 264…半導
体レーザ、268…ビームエキスパンダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児玉 秀明 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会 社内 (56)参考文献 特開 平1−289979(JP,A) 特開 平3−253873(JP,A) 特開 昭62−49315(JP,A) 特開 昭61−66465(JP,A) 特開 昭60−67921(JP,A) 特開 昭63−135965(JP,A) 特開 平1−292372(JP,A) 特開 平4−37777(JP,A) 特開 平2−63848(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/04 - 15/04 120 G03G 15/00 303 G03G 21/00 370 - 500 B41J 2/44 H04N 1/23 - 1/31

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体と、 レーザ光を射出するレーザ光源と、 このレーザ光源から射出されたレーザ光をビームにして
    感光体を露光する光学系と、 この光学系を制御して前記感光体上でのレーザビーム径
    を変更するビーム径変更手段と、 所定光量で発光するようにレーザ光源を制御する制御手
    段と、 上記所定光量で露光された感光体の表面電位を検出する
    表面電位検出手段とを備え、 上記の制御手段は、表面電位検出手段の検出値に基づき
    ビーム径変更手段によりビーム径を変更することを特徴
    とするデジタル画像形成法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたデジタル画像形成
    法において、 上記のビーム径の変更による補正において、上記の制御
    手段は、感光体上のレーザビームの光量分布の最大値が
    目標値になるようにビーム径を変更することを特徴とす
    るデジタル画像形成法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されたデジタル画像形成
    法において、 上記の制御手段は、ビーム径変更手段によりビーム径を
    変更する前に、表面電位検出手段の検出値に基づき、帯
    電電位Voと残留電位VRとの差を一定にし、露光量iで
    の感光体の表面電位の光減衰を表わす関数exp(−i
    /k)における感度定数kを決定して、感度定数kに対
    して予め定められている修正値によりレーザ光量を変更
    し、さらに、残留電位VRに対して予め定められている
    修正値により現像バイアス電位を変更することを特徴と
    するデジタル画像形成法。
  4. 【請求項4】 感光体と、 レーザ光を射出するレーザ光源と、 このレーザ光源から射出されたレーザ光をビームにして
    感光体を露光する光学系と、 この光学系を制御して前記感光体上でのレーザビーム径
    を変更するビーム径変更手段と、 所定光量で発光するようにレーザ光源を制御する制御手
    段と、 上記所定光量の露光によって感光体の表面に形成された
    静電潜像を現像し、トナー像を形成する現像手段と、 現像された上記トナー像の画像濃度を検出する画像濃度
    検出手段とを備え、 上記の制御手段は、画像濃度検出手段の検出値に基づき
    レーザビームの光量を増加したときにトナーが付着しは
    じめる開始光量が目標値になるようにビーム径変更手段
    によりビーム径を変更することを特徴とするデジタル画
    像形成法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載されたデジタル画像形成
    法において、 上記の制御手段は、ビーム径の変更の後で、現像効率を
    決定することを特徴とするデジタル画像形成法。
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