JP3306872B2 - 電子写真作像装置 - Google Patents

電子写真作像装置

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JP3306872B2
JP3306872B2 JP03272891A JP3272891A JP3306872B2 JP 3306872 B2 JP3306872 B2 JP 3306872B2 JP 03272891 A JP03272891 A JP 03272891A JP 3272891 A JP3272891 A JP 3272891A JP 3306872 B2 JP3306872 B2 JP 3306872B2
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density
developing
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bias voltage
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一之 福井
孝信 山田
芳一 内藤
秀明 児玉
好弘 服部
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル複写機やデジ
タルプリンタ等に用いられる電子写真作像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル値に変換された画像データに基
づいてレーザ手段を駆動し、画像を再現するレーザプリ
ンタ等の電子写真式画像形成装置は種々実用化されてお
り、写真等のいわゆる中間調画像を忠実に再生するため
のデジタル画像形成法も種々提案されている。この種の
デジタル画像形成法としては、ディザマトリクスを用い
た面積階調法やレーザのパルス幅(発光時間)もしくは
発光強度を変化させて、レーザ光量(=発光時間×強
度)を変化させることによって印字される1ドットに対
する階調を表現する多値化レーザ露光法(パルス幅変調
方式、強度変調方式)等が知られており(例えば、特開
昭62−91077号公報、特開昭62−39972号
公報、特開昭62−188562号公報および特開昭6
1−22597号公報参照)、さらには、ディザとパル
ス幅変調方式あるいは強度変調方式とを組み合わせた多
値化ディザ法も知られている。
【0003】ところで、この種の階調法によれば、再現
すべき画像データの階調度に一対一に対応した階調を有
する画像濃度を原理的には再現し得る筈であるが、実際
には感光体の感光特性、トナーの特性、使用環境等種々
の要因が複雑に絡み合って、再現すべき原稿濃度と再現
された画像濃度(以下、単に画像濃度という)とは正確
には比例せず、図5に図式的に示すように、本来得られ
るべき比例特性Aからずれた特性Bを示す。このような
特性は一般にγ特性と呼ばれ、特に中間調原稿に対する
再現画像の忠実度を低下させる大きな要因となってい
る。従って、再現画像の忠実度を向上させるために、従
来より、読み取った原稿濃度を所定のγ補正用変換テー
ブルを用いて変換し、変換した原稿濃度に基づいてデジ
タル画像を形成することにより、原稿濃度と画像濃度と
がリニアな関係(特性A)を満足するようにする、いわ
ゆるγ補正が行われている。このように、通常はγ補正
を施すことにより、原稿濃度の高低に応じて画像を忠実
に再現することができる。
【0004】ところで一方、画像濃度に影響を与える他
の要因として感光体およびトナーの特性から、温度・湿
度等の外部環境の変化によって、現像の際に感光体のト
ナー付着量が変化するという現象がある。一般的には、
高温高湿の環境ではトナーの付着量が増え、γ特性の傾
きが大きくなって再現画像が濃くなり、また、低温低湿
の環境ではトナーの付着量が減少し、γ特性の傾きが小
さくなって再現画像が薄くなることが知られている。こ
のように環境の変化によって再現画像の濃度が変化する
といった問題があり、この問題を解決して画像濃度を安
定させるために、一般の電子写真式の複写機やプリンタ
においては、最大画像濃度を一定に制御する濃度コント
ロールが行われている。
【0005】上記濃度コントロールとして一般的に採用
されている方法について、図6の感光体ドラム41と現
像器ローラ45rとを含む画像形成部のブロック図を参
照して説明する。図6に示すように、感光体ドラム41
には、放電電位VCの帯電チャージャ43が対向して設
置される。帯電チャージャ43のグリッドにはグリッド
電圧発生ユニット214によりグリッド電圧VGが印加
されている。感光体ドラム41表面の電位VOのコント
ロールはVOセンサ44による電位VOの検出値に基づ
き、グリッド電位VGを加減することによって行われ
る。まず、レーザ露光前において、帯電チャージャ43
によって感光体ドラム41には負の表面電位VOが、ま
た、かぶり現象防止のために現像バイアス発生ユニット
215により現像器ローラ45rには低電位の負の現像
バイアス電圧VB(|VO|<|VB|)が与えられる。
即ち、現像スリーブ表面電位もVBである。レーザ露光
によって感光体ドラム41の電位が低下して表面電位V
Oから最大光量による露光時の静電潜像電位VIへ遷移す
る。静電潜像電位VLが現像バイアス電圧VBよりも低電
位になると、感光体ドラム41上にトナーが付着する。
トナー付着量はこれら現像バイアス電圧VBと静電潜像
電位VLの差が大きいほど多くなる。従って、表面電位
Oおよび現像バイアス電圧VBを変化すれば、現像バイ
アス電圧VBと静電潜像電位VLとの差が変化するので、
トナー付着量を変えることができ、濃度をコントロール
することができる。
【0006】この種の濃度コントロールは、上記各電位
O,VBをマニュアル的又は自動的に変化させることに
よって最大濃度を一定にするという形で行われている。
自動濃度コントロールでは、まず感光体ドラム41の表
面に濃度コントロールの基準となる基準トナー像を形成
し、感光体ドラム41近傍に設けられたAIDCセンサ
203によって、基準トナー像からの反射光量を検出す
る。このAIDCセンサ203によって検出された検出
値はプリンタ制御部201に入力され、このAIDCセ
ンサ203からの検出値と所定の数値との比較結果に応
じて、プリンタ制御部201はVG発生ユニット214
及びVB発生ユニット215を駆動する。以上の動作が
トナーの付着量が所定値になるまで繰り返される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に再現画像の濃度を一定とさせるために濃度コントロー
ルを行って、感光体ドラム表面電位VOおよび現像バイ
アスVBを変化させるとγ特性は大きく影響を受けてし
まう。この一例を図7に示す。図7は、基準環境におけ
る現像特性NNおよび低温低湿環境における現像特性L
Lを示すグラフある。実線が基準環境現像特性NNであ
り、破線が低温低湿環境現像特性LLを示している。基
準環境における基準電位設定としては、(VO,VB)=
(−700V,−500V)である。この電位設定のま
まで、環境が低温低湿に変化すると、現像特性NNがL
Lに変動し、現像特性曲線と感光体表面電位VIとの交
点で表される最大濃度がC1からC2へと低下する。そ
のために、濃度コントロールを行わない場合に環境が低
温低湿になれば再現画像の濃度は薄くなってしまう。
【0008】ここで、環境が低温低湿に変化した場合
に、最大濃度を一定に補償するためには、(VO,VB
=(−800V,−600V)に設定を変更する。そう
すれば、破線で示される低温低湿環境の現像特性LL
は、図7において矢印で示すように、左方にシフトして
一点鎖線で示される現像特性LL’になるので、感光体
表面電位VIにおける交点が一致して、最大濃度レベル
については補償が行われる。図7において図示していな
いが、環境が高温高湿に変化した場合は、LLの場合と
は反対にトナー付着量が増加して画像濃度は濃くなるの
で、最大濃度を一定に補償するためには、例えば、高温
高湿の場合は(VO,VB)=(−600V,−400
V)のように電位設定を低くして、特性曲線を右にシフ
トさせる必要がある。ところが、図7から明らかなよう
に、最低濃度から最大濃度に至る曲線形状が、基準環境
現像特性NNと最大濃度補償後の低温低湿環境現像特性
LL’とでは、大きく異なる。即ち、VO,VBを変化さ
せて画像濃度の補償を行えば、γ特性が変動してしま
う。
【0009】低温低湿環境LL、高温高湿環境HHおよ
び高温高湿環境SHHにおける最大画像濃度補償後のそ
れぞれのγ特性を、基準環境NNのγ特性とともに図8
に示す。また、図9は、図8に示されたそれぞれのγ特
性に対応したγ補正を行うべく、レーザの発光強度を非
線形に制御した強度変調方式による発光強度特性曲線の
グラフを示す。
【0010】以上のように、使用環境に応じて濃度コン
トロールを行った場合には、γ特性自体が変化するた
め、正確なγ補正を行うには、例えば、強度変調方式で
は、図9に示すように、レーザの発光強度を各々のγ特
性に応じて非線形制御する必要が生ずる。しかしなが
ら、従来のように基準環境NNのγ特性に対応する単一
のγ補正用変換テーブルによってγ補正を行ったとする
と、図10に示すように、基準環境NN以外の環境では
正しいγ補正が行えないことになる。従って、当該装置
の環境条件が変化しても適正な画像濃度の再現画像を作
像できることが所望される。
【0011】また、感光体の帯電量、上記感光体への照
射光量、現像手段に印加するバイアス値の少なくとも1
つを変更することに伴って、上記変更された値に基づい
てγ補正を行なう補正手段を調整することを特徴とした
「画像形成装置」が、特開平1−196347号公報に
開示されている。
【0012】この従来例の「画像形成装置」は、画像デ
ータを入力し、可視画像を形成する画像形成装置におい
て、入力した画像データを可視画像形成特性に応じて補
正する補正手段と、補正された画像データを処理してパ
ルス幅変調信号を形成するパルス幅変調手段と、上記パ
ルス幅変調信号に基づいて光を感光体に照射して静電潜
像を形成する潜像形成手段と、上記静電潜像を現像する
ための、バイアスを印加した現像手段と、上記感光体の
帯電量、上記感光体への照射光量、上記現像手段に印加
するバイアス値の少なくとも1つを変更する変更手段
と、変更された値に基づいて上記補正手段を調整する調
整手段とを備えることを特徴としている。この従来例の
「画像形成装置」においては、感光体の表面電位VO
は現像バイアス電圧VBの変更に伴ってγ補正テーブル
を変更しているが、この従来例の「画像形成装置」を特
にディザ法により画像を形成する装置に適用した場合、
リニアな階調特性を得ることが非常にむずかしく、すな
わち安定した画像再現特性を得ることがむずかしいとい
う問題点があった。
【0013】さらに、デジタル画像形成装置、特にフル
カラー画像形成装置においては、形成すべき画像の背景
に薄い画像が形成される、いわゆる「かぶり」の除去は
重大な課題である。このかぶりの発生原因としては感光
体ドラム41の感光特性の劣化による未露光時の表面電
位V0の低下、及び現像剤の劣化が考えられる。前者の
かぶり対策としてはグリッド電位VGを上昇させ、表面
電位V0を初期の値とほぼ同一にする方法がある。しか
しながら、後者の原因による生じたかぶりを除去するた
めには、グリッド電位VGを上昇させても、かぶりの除
去効果は少ないことが知られており、対策としては、現
像剤を交換することによってかぶりを除去することがで
きる。この場合においても、感光体の表面電位V0の変
化、現像バイアス電位VBの変化、又は感光体の感度特
性の変化などによって、画像再現特性が大きく変化する
という問題点があった。
【0014】本発明の第1の目的は、以上の問題点を解
決し、例えばデジタルカラー複写機などの電子写真方式
の画像形成装置に備えられ、当該装置の環境条件が変化
しても、原稿に対して常に適正な画像濃度の再現画像を
作像することができる電子写真作像装置を提供すること
にある。本発明の第2の目的は、以上の問題点を解決
し、例えばデジタルカラー複写機などの電子写真方式の
画像形成装置に備えられ、ディザ法を用いる装置に適用
した場合であっても、原稿に対して常に適正な画像濃度
の再現画像を作像することができる電子写真作像装置を
提供することにある。本発明の第3の目的は、以上の問
題点を解決し、例えばデジタルカラー複写機などの電子
写真方式の画像形成装置に備えられ、現像剤の状態が変
化しても、原稿に対して常に適正な画像濃度の再現画像
を作像することができる電子写真作像装置を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の電子写真作像装置は、感光体と、上記感光体を所定
の初期電位に帯電させる帯電手段と、上記初期電位に帯
電された上記感光体を露光し静電潜像を形成する露光手
段と、形成すべき画像の各画素の濃度を示す画像濃度信
号に基づいて上記露光手段から上記感光体に照射される
光の露光量を制御する露光制御手段と、内部に現像剤を
収納し、上記感光体上に形成された上記静電潜像を上記
現像剤を用いて現像してトナー像を形成する現像手段
と、上記現像手段に所定のバイアス電圧を印加する電圧
印加手段と、上記バイアス電圧が変化するように上記電
圧印加手段を制御するバイアス制御手段と、上記現像手
段の現像時間を検出する検出手段と、上記バイアス電圧
と、上記検出手段によって検出された上記現像手段の現
像時間とに対応して上記感光体の初期電位を変更する帯
電制御手段と、複数の階調補正データを記憶する記憶手
段と、上記感光体の初期電位に基づいて、所望の画像再
現特性が得られるように上記記憶手段に記憶されている
複数の階調補正データのうちの1つを選択する選択手段
とを備え、上記露光制御手段は、上記選択手段によって
選択された階調補正データに基づいて上記露光量を制御
すること特徴とする。また、本発明に係る請求項2記載
の電子写真作像装置は、感光体と、上記感光体を所定の
初期電位に帯電させる帯電手段と、上記初期電位に帯電
された上記感光体を露光し静電潜像を形成する露光手段
と、形成すべき画像の各画素の濃度を示す画像濃度信号
に基づいて上記露光手段から上記感光体に照射される光
の露光量を制御する露光制御手段と、内部に現像剤を収
納し、上記感光体上に形成された上記静電潜像を上記現
像剤を用いて現像してトナー像を形成する現像手段と、
上記現像手段に所定のバイアス電圧を印加する電圧印加
手段と、上記バイアス電圧が変化するように上記電圧印
加手段を制御するバイアス制御手段と、上記現像剤の濃
度を検出する検出手段と、上記バイアス電圧と、上記検
出手段によって検出された上記現像剤の濃度とに対応し
て上記感光体の初期電位を変更する帯電制御手段と、複
数の階調補正データを記憶する記憶手段と、上記感光体
の初期電位に基づいて、所望の画像再現特性が得られる
ように上記記憶手段に記憶されている複数の階調補正デ
ータのうちの1つを選択する選択手段とを備え、上記露
光制御手段は、上記選択手段によって選択された階調補
正データに基づいて上記露光量を制御すること特徴とす
る。
【0016】さらに、本発明に係る請求項3記載の電子
写真作像装置は、感光体と、上記感光体を所定の初期電
位に帯電させる帯電手段と、上記初期電位に帯電された
上記感光体を露光し静電潜像を形成する露光手段と、形
成すべき画像の各画素の濃度を示す画像濃度信号に基づ
いて上記露光手段から上記感光体に照射される光の露光
量を制御する露光制御手段と、内部に現像剤を収納し、
上記感光体上に形成された上記静電潜像を上記現像剤を
用いて現像してトナー像を形成する現像手段と、上記現
像手段に所定のバイアス電圧を印加する電圧印加手段
と、上記バイアス電圧が変化するように上記電圧印加手
段を制御するバイアス制御手段と、上記現像剤の帯電量
を検出する検出手段と、上記バイアス電圧と、上記検出
手段によって検出された上記現像剤の帯電量とに対応し
て上記感光体の初期電位を変更する帯電制御手段と、複
数の階調補正データを記憶する記憶手段と、上記感光体
の初期電位に基づいて、所望の画像再現特性が得られる
ように上記記憶手段に記憶されている複数の階調補正デ
ータのうちの1つを選択する選択手段とを備え、上記露
光制御手段は、上記選択手段によって選択された階調補
正データに基づいて上記露光量を制御すること特徴とす
る。
【0017】またさらに、本発明に係る請求項4記載の
電子写真作像装置は、感光体と、上記感光体を所定の初
期電位に帯電させる帯電手段と、上記初期電位に帯電さ
れた上記感光体を露光し静電潜像を形成する露光手段
と、形成すべき画像の各画素の濃度を示す画像濃度信号
に基づいて上記露光手段から上記感光体に照射される光
の露光量を制御する露光制御手段と、内部に現像剤を収
納し、上記感光体上に形成された上記静電潜像を上記現
像剤を用いて現像してトナー像を形成する現像手段と、
上記現像手段に所定のバイアス電圧を印加する電圧印加
手段と、上記バイアス電圧が変化するように上記電圧印
加手段を制御するバイアス制御手段と、上記現像剤の流
動性を検出する検出手段と、上記バイアス電圧と、上記
検出手段によって検出された上記現像剤の流動性戸に対
応して上記感光体の初期電位を変更する帯電制御手段
と、複数の階調補正データを記憶する記憶手段と、上記
感光体の初期電位に基づいて、所望の画像再現特性が得
られるように上記記憶手段に記憶されている複数の階調
補正データのうちの1つを選択する選択手段とを備え、
上記露光制御手段は、上記選択手段によって選択された
階調補正データに基づいて上記露光量を制御すること特
徴とする。
【0018】またさらに、本発明に係る請求項5記載の
電子写真作像装置は、感光体と、上記感光体を所定の初
期電位に帯電させる帯電手段と、上記初期電位に帯電さ
れた上記感光体を露光し静電潜像を形成する露光手段
と、形成すべき画像の各画素の濃度を示す画像濃度信号
に基づいて上記露光手段から上記感光体に照射される光
の露光量を制御する露光制御手段と、内部に現像剤を収
納し、上記感光体上に形成された上記静電潜像を上記現
像剤を用いて現像してトナー像を形成する現像手段と、
上記現像手段に所定のバイアス電圧を印加する電圧印加
手段と、上記バイアス電圧が変化するように上記電圧印
加手段を制御するバイアス制御手段と、上記現像剤の状
態を検出する検出手段と、上記感光体の耐刷数を計数す
る計数手段と、上記バイアス電圧と、上記検出手段によ
って検出された上記現像剤の状態と、上記計数手段によ
って計数された耐刷数とに対応して上記感光体の初期電
位を制御する帯電制御手段と、複数の階調補正データを
記憶する記憶手段と、上記感光体の初期電位に基づい
て、所望の画像再現特性が得られるように上記記憶手段
に記憶されている複数の階調補正データのうちの1つを
選択する選択手段とを備え、上記検出手段は、上記現像
手段によって実行される現像回数を計数して上記現像剤
の状態を検出し、上記露光制御手段は、上記選択手段に
よって選択された階調補正データに基づいて上記露光量
を制御することを特徴とする。
【0019】
【0020】
【0021】
【作用】以上のように構成された請求項1記載の電子写
真作像装置においては、上記帯電制御手段は、上記バイ
アス電圧と、上記検出手段によって検出された上記現像
手段の現像時間とに対応して上記感光体の初期電位を変
更し、上記選択手段は、上記感光体の初期電位に基づい
て、所望の画像再現特性が得られるように上記記憶手段
に記憶されている複数の階調補正データのうちの1つを
選択する。さらに、上記露光制御手段は、上記選択手段
によって選択された階調補正データに基づいて上記露光
量を制御する。従って、上記現像手段の現像時間が変化
しても、原稿に対して常に適正な画像濃度を有する再現
画像を作像することができる。また、請求項2記載の電
子写真作像装置においては、上記帯電制御手段は、上記
バイアス電圧と、上記検出手段によって検出された上記
現像剤の濃度戸に対応して上記感光体の初期電位を変更
し、上記選択手段は、上記感光体の初期電位に基づい
て、所望の画像再現特性が得られるように上記記憶手段
に記憶されている複数の階調補正データのうちの1つを
選択する。さらに、上記露光制御手段は、上記選択手段
によって選択された階調補正データに基づいて上記露光
量を制御する。従って、上記現像剤の濃度が変化して
も、原稿に対して常に適正な画像濃度を有する再現画像
を作像することができる。さらに、請求項3記載の電子
写真作像装置においては、上記帯電制御手段は、上記バ
イアス電圧と、上記検出手段によって検出された上記現
像剤の帯電量とに対応して上記感光体の初期電位を変更
し、上記選択手段は、上記感光体の初期電位に基づい
て、所望の画像再現特性が得られるように上記記憶手段
に記憶されている複数の階調補正データのうちの1つを
選択する。さらに、上記露光制御手段は、上記選択手段
によって選択された階調補正データに基づいて上記露光
量を制御する。従って、上記現像剤の帯電量が変化して
も、原稿に対して常に適正な画像濃度を有する再現画像
を作像することができる。
【0022】また、請求項4記載の電子写真作像装置に
おいては、上記帯電制御手段は、上記バイアス電圧と、
上記検出手段によって検出された上記現像剤の流動性と
に対応して上記感光体の初期電位を変更し、上記選択手
段は、上記感光体の初期電位に基づいて、所望の画像再
現特性が得られるように上記記憶手段に記憶されている
複数の階調補正データのうちの1つを選択する。さら
に、上記露光制御手段は、上記選択手段によって選択さ
れた階調補正データに基づいて上記露光量を制御する。
従って、上記現像剤の流動性が変化しても、原稿に対し
て常に適正な画像濃度を有する再現画像を作像すること
ができる。
【0023】さらに、請求項5記載の電子写真作像装置
においては、上記帯電制御手段は、上記バイアス電圧
と、上記検出手段によって検出された上記現像剤の状態
と、上記計数手段によって計数された耐刷数とに対応し
て上記感光体の初期電位を制御し、上記選択手段は、上
記感光体の初期電位に基づいて、所望の画像再現特性が
得られるように上記記憶手段に記憶されている複数の階
調補正データのうちの1つを選択する。ここで、上記検
出手段は、上記現像手段によって実行される現像回数を
計数して上記現像剤の状態を検出し、上記露光制御手段
は、上記選択手段によって選択された階調補正データに
基づいて上記露光量を制御する。従って、上記現像剤の
状態が変化しても、原稿に対して常に適正な画像濃度を
有する再現画像を作像することができる。
【0024】
【0025】
【0026】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本発明に係る実
施例について説明する。
【0027】 <第1の実施例> (a)デジタルカラー複写機の構成 図1は、本発明に係る第1の実施例のデジタルカラー複
写機の全体構成を示す縦断面図である。デジタルカラー
複写機は、原稿画像を読み取るイメージリーダ部100
と、イメージリーダ部で読み取った画像を再現する本体
部200とに大きく分けられる。
【0028】図1において、スキャナ10は、原稿を照
射する露光ランプ12と、原稿からの反射光を集光する
ロッドレンズアレー13、及び集光された光を電気信号
に変換する密着型のCCDカラーイメージセンサ14を
備えている。スキャナ10は、原稿読取時にはモータ1
1により駆動されて、矢印の方向(副走査方向)に移動
し、プラテン15上に載置された原稿を走査する。露光
ランプ12で照射された原稿面の画像は、イメージセン
サ14で光電変換される。イメージセンサ14により得
られたR,G,Bの3色の多値電気信号は、読取信号処
理部20により、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(K)のいずれかの3ビットの階
調データに変換される。次いで、プリントヘッド部31
は、入力される階調データに対してこの感光体の階調特
性に応じた補正(γ補正)および必要に応じてディザ処
理を行った後、補正後の画像データをデジタル/アナロ
グ変換(以下、D/A変換という。)してレーザダイオ
ード駆動信号を生成して、この駆動信号によりレーザダ
イオード221を駆動させる。
【0029】階調データに対応してレーザダイオード2
21から発生するレーザビームは、図1に示すように、
反射鏡37を介して、回転駆動される感光体ドラム41
を露光する。これにより感光体ドラム41の感光体上に
原稿の画像が形成される。感光体ドラム41は、1複写
ごとに露光を受ける前にイレーサランプ42で照射さ
れ、帯電チャージャ43により帯電されている。この一
様に帯電した状態で露光を受けると、感光体ドラム41
上に静電潜像が形成される。イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックのトナー現像器45a乃至45dのうちい
ずれか一つだけが選択され、感光体ドラム41上の静電
潜像を現像する。現像された像は、転写チャージャ46
により転写ドラム51上に巻きつけられた複写紙に転写
される。また、現像されるトナー像濃度は、AIDCセ
ンサ203により光学的に検知される。
【0030】上記印字過程は、イエロー、マゼンタ、シ
アン及びブラックについて繰り返して行われる。このと
き、感光体ドラム41と転写ドラム51の動作に同期し
てスキャナ10はスキャン動作を繰り返す。その後、分
離爪47を作動させることによって複写紙は転写ドラム
51から分離され、定着装置48を通って定着され、排
紙トレー49に排紙される。なお、複写紙は用紙カセッ
ト50より給紙され、転写ドラム51上のチャッキング
機構52によりその先端がチャッキングされ、転写時に
位置ずれが生じないようにしている。
【0031】図2及び図3に、第1の実施例のデジタル
カラー複写機の全体ブロック図を示す。
【0032】イメージリーダ部100はイメージリーダ
制御部101により制御される。イメージリーダ制御部
101は、プラテン15上の原稿の位置を示す位置検出
スイッチ102からの位置信号とによって、ドライブ入
出力装置(以下、ドライブI/Oという。)103を介
して露光ランプ12を制御し、また、ドライブI/O1
03およびパラレル入出力装置(以下、パラレルI/O
という。)104を介してスキャンモータドライバ10
5を制御する。スキャンモータ11はスキャンモータド
ライバ105により駆動される。一方、イメージリーダ
制御部101は、画像制御部106とバスを介して接続
されている。画像制御部106はCCDカラーイメージ
センサ14および画像信号処理部20それぞれとバスを
介して互いに接続されている。イメージセンサ14から
の画像信号は、後に説明する画像信号処理部20に入力
されて処理される。
【0033】本体部200には、複写動作一般の制御を
行うプリンタ制御部201とプリントヘッドの制御を行
うプリントヘッド制御部202とが備えられる。プリン
タ制御部201には、感光体ドラム41の露光直前表面
電位VOを検知するVOセンサ44、感光体ドラム41の
露光直後表面電位VLを検知するVLセンサ60、感光体
ドラム41の表面に付着するトナー像の濃度を光学的に
検出するAIDCセンサ203、現像器45a乃至45
d内におけるトナー濃度を検出するATDCセンサ20
4および温度・湿度センサ205の各種センサからのア
ナログ信号が入力される。また、操作部キー206への
キー入力によって、パラレルI/O207を介して、プ
リンタ制御部201に各種データが入力される。プリン
タ制御部201は、制御用のプログラムが格納された制
御ROM208と各種データが格納されたデータROM
209とが接続され、これらROMのデータによってプ
リンタ制御部201は、その制御を決定する。
【0034】プリンタ制御部201は、各センサ203
乃至205、操作部キー206およびデータROM20
9からのデータによって、制御ROM208の内容に従
って、複写制御部210と表示パネル211とを制御
し、さらに、AIDCセンサ203による自動、若しく
は、操作パネル206への入力によるマニュアル濃度補
償コントロールを行うため、パラレルI/O212およ
びドライブI/O213を介してVG発生用高圧ユニッ
ト214およびVB発生用高圧ユニット215を制御す
る。また、プリンタ制御部201はグリッド電圧V
G(又は露光前の表面電位VO)や現像バイアス電圧VB
の数値データをプリントヘッド制御部202に送る。
【0035】プリントヘッド制御部202は、制御RO
M216内に格納されている制御用プログラムに従って
動作し、また、イメージリーダ部100の画像信号処理
部20と画像データバスを介して接続されており、画像
データバスを介して受信される画像信号に基づいて、γ
補正用変換テーブルの格納されているデータROM21
7の内容を参照してγ補正を行い、さらに、階調表現法
として多値化ディザ法を用いる場合はディザ処理を施し
て、ドライブI/O218およびパラレルI/O219
を介してレーザダイオードドライバ220を制御してい
る。レーザダイオード221はレーザダイオードドライ
バ220によって、その発光が制御される。また、プリ
ントヘッド制御部202は、プリンタ制御部201、画
像信号処理部20およびイメージリーダ制御部101と
バスを介して接続されて互いに同期がとられる。特に本
発明では、プリンタ制御部201から送られて来るグリ
ッド電圧VG(又は露光前の表面電位VO),現像バイア
ス電圧VBの数値データに基づき、階調表現法として強
度変調方式又はパルス幅変調方式の多値化レーザ露光法
を用いている場合は、データROM217に格納されて
いる複数のγ補正用変換テーブルのうちから一つを選択
し、階調表現法として多値化ディザ法を用いている場合
はデータROM217に格納されている複数のディザの
うちから一つを選択するようにしている。
【0036】 (b)画像信号処理 図4は、CCD14から画像信号処理部20を介してプ
リントヘッド制御部202に至る画像信号の処理の流れ
を説明するためのブロック図である。これを参照して、
CCDカラーイメージセンサ14からの出力信号を処理
して階調データを出力する読取信号処理について説明す
る。
【0037】画像信号処理部202においては、CCD
カラーセンサ14によって光電変換された画像信号は、
A/D変換器21でR,G,Bの多値デジタル画像デー
タに変換される。この変換された画像データはそれぞ
れ、シェーディング補正回路22で所定のシェーディン
グ補正がされる。このシェーディング補正された画像デ
ータは原稿の反射データであるため、log変換回路2
3によってlog変換を行って実際の画像の濃度データ
に変換される。さらに、アンダーカラーリムーブ・墨加
刷回路24で、黒色の余分な発色を取り除くとともに、
真の黒色データKをR,G,Bデータより生成する。そ
して、マスキング処理回路25にて、R,G,Bの3色
のデータがY,M,Cの3色のデータに変換される。こ
うして変換されたY,M,Cデータに所定の係数を乗じ
る濃度補正処理を濃度補正回路26にて行い、空間周波
数補正処理を空間周波数補正回路27によって行った
後、プリントヘッド制御部202に出力する。
【0038】プリントヘッド制御部202においては、
画像信号処理部20によって処理された画像信号を、γ
変換部28によりデータROM217内のγ補正用変換
テーブルに基づきγ変換を行い、階調表現として多値化
ディザ法を採用している場合はディザ処理部29により
データROM217内のディザしきい値データによりデ
ィザ処理を施し、レーザダイオードドライバ220に出
力する。これらのγ変換に用いられるγ補正用変換テー
ブルまたはディザ処理に用いられるディザしきい値は、
プリンタ制御部201から送られて来るグリッド電圧V
G(又は露光前の表面電位VO)及び現像バイアス電圧V
Bの数値データに基づき、別のγ補正用変換テーブルま
たは別のディザ法に切り換えるようにしている。
【0039】 (c)階調表現法 本実施例において用いられる階調表現法である、多値化
レーザ露光法と多値化ディザ法について説明する。
【0040】 (c−1)多値化レーザ露光法 (c−1−1)強度変調方式 階調表現手段としての多値化レーザ露光法のうち強度変
調方式について説明する。強度変調方式は印字すべき1
ドットの濃度を段階的に変化させる階調表現法であり、
イメージリーダからの多値信号に応じて一定発光時間の
レーザの強度を何段階かに分けて多値化し、それぞれの
段階によって異なる光量のレーザを感光体に照射するの
で、1ドットの濃度を多値化できる。
【0041】図12は、強度変調方式によって強度を8
段階に多値化したレーザによる1ドットの潜像断面をそ
の電位によって図式的に示すものである。図12に示さ
れるように、強度変調方式による階調表現は、潜像電位
が段階的に変化するために、トナーの付着量の変化、す
なわち、画像濃度の変化によって実現されることにな
る。
【0042】 (c−1−2)パルス幅変調方式 階調表現手段としての多値化レーザ露光法のうちパルス
幅変調方式について説明する。パルス幅変調方式は印字
すべき1ドットの面積を段階的に変化させる階調表現法
であり、イメージリーダからの多値信号に応じて一定強
度のレーザの発光時間を何段階かに分けて多値化し、そ
れぞれの段階によって異なる光量のレーザを感光体に照
射するので、1ドットの印字面積を多値化できる。
【0043】図13は、パルス幅変調方式によって発光
時間を8段階に多値化したレーザによる1ドットの潜像
断面をその電位によって図式的に示すものである。図1
3に示されるように、パルス幅変調方式による階調表現
は、潜像面積が段階的に変化するために、トナーの付着
領域の変化、すなわち、再現画像面積の変化によって実
現される。
【0044】 (c−2)多値化ディザ法 上記の多値化レーザ露光法(強度変調方式又はパルス幅
変調方式)とディザ法とを組み合わせて、階調表現を行
う多値化ディザ法について説明する。この多値化ディザ
法は、例えば(N×M)個のドットを1つのブロックと
して、さらに、このブロックにおける各ドットをL個の
値に多値化し、これによって、(N×M×L+1)階調
を表現するものであり、各ドットの多値化の手段として
前記のパルス幅変調方式または強度変調方式を用いる。
従って、単にパルス幅変調方式や強度変調方式を用いた
場合にはレーザ露光による印字画像1ドットが1画素と
なり、多値化ディザ法を用いた場合にはレーザ露光によ
る印字画像(N×M)ドットの領域が1画素となる。
【0045】図14、図15、図16及び図17はそれ
ぞれ、(2×2)ドットで構成され、1ドットを8値に
多値化しているディザ1,2,3,4のしきい値パター
ン例を示す。これらのディザによって、(2×2×8+
1)の33階調を表現が可能である。
【0046】各ディザ1,2,3および4の入出力特性
を図11に示す。図11において、ディザ1の特性はL
L、ディザ2の特性はNN、ディザ3の特性はHH、デ
ィザ4の特性はSHHでそれぞれ示される。特に、ディ
ザ2はリニアな入出力特性である。図11に示される通
り、ディザのしきい値パターンを変化させると入出力特
性が変化するのがわかる。なお、図14乃至図17にお
いて、多値化ディザのしきい値を示している1乃至32
については、1ドットの多値化に強度変調方式を用いた
場合の階調表現は面積階調ではなく濃度階調であり、図
示しにくいために、便宜上図14乃至図17に示すよう
な短冊形状によって表している。
【0047】 (d)制御フロー 図18乃至図31は、本発明に係る第1の実施例のデジ
タルカラー複写機のプリンタ制御部201によって実行
される制御フローを示す。図18乃至図20は環境変化
に伴う濃度変化の補償をマニュアルによって行う場合で
あり、図21乃至図31は環境変化に伴う濃度変化をA
IDCセンサ203によって検知して、自動的に濃度の
補償を行う場合であり、いずれの場合も、濃度コントロ
ールに伴って必要なγ補正が行われる。
【0048】 (d−1)マニュアル濃度コントロールとγ補正 図18に、マニュアルによって濃度補償を行う場合のデ
ジタルカラー複写機のメインルーチンを示す。まず、パ
ラメータの初期化等の初期設定を行い(ステップS1
(以下、「ステップ」を省略する。))、内部タイマを
スタートさせる(S2)。そして、操作パネル206へ
のキー入力によってマニュアルで濃度(ID)コントロ
ールを行うルーチン(図19及び図20参照)を実行し
た(S3)後、コピー動作に入る(S4)。内部タイマ
が終了すると(S5)、S2に戻る。
【0049】 (d−1−1)テーブル切換によるγ補正 図19はマニュアル濃度コントロールルーチン(図18
のS3)であり、使用環境の変化に応じてユーザが選択
した環境コードに対応して露光前の表面電位VO,現像
バイアス電圧VBを選択すると共に、プリントヘッド制
御部202に上記各電圧VO,VBの数値データを送り、
γ補正用変換テーブルを切り換えて、適切なγ補正を行
わせることを特徴としている。本実施例では、環境コー
ドは4段階とし、それぞれ低温低湿LL、基準環境N
N、高温高湿HH、最高温高湿SHHである。
【0050】まず、操作パネル206へのキー入力によ
り温度・湿度に応じた環境コードが選択される(S1
1)。
【0051】環境コードがLLのときは(S12でYE
S)、基準環境時に比して少なくなるトナーの付着量を
補償するために、感光体ドラム41の表面電位としてV
O1(本実施例では−800V)を、現像バイアス電圧と
してVB1(本実施例では−600V)を選択する(S1
3)。上記各電圧VO1,VB1が選択されると、図8にL
Lで示すγ特性となるので、このγ特性を線形補正する
のに必要なγ補正用変換テーブル1を選択する(S1
4)。このγ補正用変換テーブル1は、強度変調方式に
おいては図9に低温低湿LLで示す発光特性のように、
中濃度側まで緩く立上がり、高濃度側で急に立上がるよ
うな非線形の特性曲線として与えられ、このγ補正用変
換テーブル1に従ってレーザ強度を変調することによ
り、図8のLLのγ特性を補正してリニアな目標階調特
性を実現する。
【0052】環境コードがNNのときは(S15でYE
S)、感光体ドラム41の表面電位として基準電位VO2
(本実施例では−700V)を、現像バイアス電圧がV
B2(本実施例では−500V)を選択する(S16)。
上記各電圧VO2,VB2が選択されると、図8にNNで示
すγ特性となるので、このγ特性を線形補正するのに必
要なγ補正用変換テーブル2を選択する(S17)。こ
のγ補正用変換テーブル2は、強度変調方式においては
図9に基準環境NNで示す発光特性のように、LLの発
光特性よりは全体に立上がりがやや急な非線形の特性曲
線として与えられ、このγ補正用変換テーブル2に従っ
てレーザ強度を変調することにより、図8のNNのγ特
性を補正してリニアな目標階調特性を実現する。
【0053】環境コードがHHのときは(S18でYE
S)、基準環境時に比して多くなるトナーの付着量を補
償するために、感光体ドラム41の表面電位としてVO3
(本実施例では−600V)を、現像バイアス電圧とし
てVB3(本実施例では−400V)を選択する(S1
9)。上記各電圧VO3,VB3が選択されると、図8にH
Hで示すγ特性となるので、このγ特性を線形補正する
のに必要なγ補正用変換テーブル3を選択する(S2
0)。このγ補正用変換テーブル3は、強度変調方式に
おいては図9に高温高湿HHで示す発光特性のように、
低濃度側では急に立上がり、中濃度側では緩やかで、高
濃度側では再び急に立上がるような非線形の特性曲線と
して与えられ、このテーブルに従ってレーザ強度を変調
することにより、図8のHHのγ特性を補正してリニア
な目標階調特性を実現する。
【0054】環境コードがSHHのときは(S21でY
ES)基準環境時に比してさらに多くなるトナーの付着
量を補償するために、感光体ドラム41の表面電位とし
てVO4(本実施例では−500V)を、現像バイアス電
圧としてVB4(本実施例では−300V)を選択する
(S22)。上記各電圧VO4,VB4が選択されると、図
8にSHHで示すγ特性となるので、このγ特性を線形
補正するのに必要なγ補正用変換テーブル4を選択する
(S23)。このγ補正用変換テーブル4は、強度変調
方式においては図9に最高温高湿SHHで示す発光特性
のように、低濃度側ではHHの発光特性よりもさらに急
に立上がり、中濃度側では緩やかで、高濃度側で再び急
に立上がるような非線形の特性曲線として与えられ、こ
のテーブルに従ってレーザ強度を変調することにより、
図8のSHHのγ特性を補正してリニアな目標階調特性
を実現する。一方、環境コードが上記のいずれでもない
ときは、やり直しのため、S11に戻る。
【0055】以上のルーチンの説明は階調表現として強
度変調方式を用いる場合であり、複数のγ補正用変換テ
ーブルを選択することによってレーザ強度を非線形制御
しているが、パルス幅変調方式を用いる場合において
は、同様の複数のγ補正用変換テーブルによって、レー
ザの発光時間を非線形制御することになる。
【0056】 (d−1−2)ディザパターン切換によるγ補正 図20はマニュアル濃度コントロールルーチン(図18
のS3)であり、γ補正用変換テーブルを一つしか用意
せず、使用環境に応じてユーザが選択した環境コードに
対応して各電圧VO,VBを選択すると共に、プリントヘ
ッド制御部202に各電圧VO,VBの数値データを送
り、異なるしきい値パターンを持つ複数のディザのうち
から一つを選択して、環境変化によってγ特性に変動が
生じて、単一のγ補正用変換テーブルに基づいてγ補正
を行ったことによって発生するずれを補償させることを
特徴としている。本実施例では、図19の場合と同様、
環境コードは4段階とし、それぞれ低温低湿LL、基準
環境NN、高温高湿HH、最高温高湿SHHである。
【0057】まず、操作パネル206へのキー入力によ
り温度・湿度に応じた環境コードが選択される(S3
1)。
【0058】環境コードがLLのときは(S32でYE
S)、基準環境時に比して少なくなるトナーの付着量を
補償するために、感光体ドラム41の表面電位としてV
O1(本実施例では−800V)を、現像バイアス電圧と
してVB1(本実施例では−600V)を選択する(S3
3)。上記各電圧VO1,VB1が選択されると、図8にL
Lで示すγ特性となり、このγ特性を線形補正するγ補
正用変換テーブルは、多値化ディザ法における1ドット
の多値化手段として強度変調方式を採用する場合には図
9に基準環境NNで示す発光特性の特性曲線として与え
られているが、このテーブルに従ってレーザ強度を変調
すると、図8のLLのγ特性に対しては完全に補正でき
ず、図10のLLの階調特性のように、リニアな階調特
性NNに比して特に低濃度側から中濃度側にかけての立
上がりが急な階調特性になってしまい、図8のLLで示
す階調特性より線形に近づいているが、なおも非線形な
階調特性のままであるので、さらに補正を行う必要があ
る。従って、図11のLLで示される入出力特性となる
しきい値パターンを有するディザ1(図14参照)を選
択する(S34)。このディザ1の入出力特性は入力の
低域側においては緩く立上がり、中域側から高域側にか
けてリニアな入出力特性のNNに次第に近づくものであ
り、図10にLLで示す階調特性を補正してリニアな目
標階調特性を実現する。
【0059】環境コードがNNのときは(S35でYE
S)、感光体ドラム41の表面電位として基準電位VO2
(本実施例では−700V)を、現像バイアスとしてV
B2(本実施例では−500V)を選択する(S36)。
上記各電圧VO2,VB2が選択されると、図8にNNで示
すγ特性となり、このγ特性を線形補正するγ補正用変
換テーブルは、多値化ディザ法における1ドットの多値
化手段として強度変調方式を採用する場合には図9に基
準環境NNで示す発光特性の特性曲線として与えられて
いるので、このテーブルに従ってレーザ強度を変調すれ
ば、図8のNNのγ特性に対して完全に補正できて、図
10のNNで示すリニアな階調特性になる。従って、も
はや、ディザによるγ補正は必要なく、図11のNNで
示されるリニアな入出力特性のしきい値パターンを有す
るディザ2(図15参照)を選択する(S37)。この
ディザ2の入出力特性はリニアであり、図10にNNで
示す階調特性に対して何等影響を与えるものではない。
【0060】環境コードがHHのときは(S38でYE
S)、基準環境時に比して多くなるトナーの付着量を補
償するために、感光体ドラム41の表面電位としてVO3
(本実施例では−600V)を、現像バイアス電圧とし
てVB3(本実施例では−400V)を選択する(S3
9)。上記各電圧VO3,VB3が選択されると、図8にH
Hで示すγ特性となり、このγ特性を線形補正するγ補
正用変換テーブルは、多値化ディザ法における1ドット
の多値化手段として強度変調方式を採用する場合には図
9に基準環境NNで示す発光特性の特性曲線として与え
られているが、このテーブルに従ってレーザ強度を変調
すると、図8のHHのγ特性に対しては完全に補正でき
ず、図10のHHの階調特性のように、リニアな階調特
性NNに比して特に低濃度側から中濃度側にかけての立
上がりが緩い階調特性になってしまい、図8のHHで示
す階調特性より線形に近づいているとはいうものの、な
おも非線形な階調特性のままであるので、さらに補正を
行う必要がある。従って、図11のHHで示される入出
力特性となるしきい値パターンを有するディザ3(図1
6参照)を選択する(S40)。このディザ3の入出力
特性は入力の低域側においては急に立上がり、中域側か
ら高域側にかけてリニアな入出力特性のNNに次第に近
づくものであり、図10にHHで示す階調特性を補正し
てリニアな目標階調特性を実現する。
【0061】環境コードがSHHのときは(S41でY
ES)、基準環境時に比してさらに多くなるトナーの付
着量を補償するために、感光体ドラム41の表面電位と
してVO4(本実施例では−500V)を、現像バイアス
電圧としてVB4(本実施例では−300V)を選択する
(S42)。上記各電圧VO4,VB4が選択されると、図
8にSHHで示すγ特性となり、このγ特性を線形補正
するγ補正用変換テーブルは、多値化ディザ法における
1ドットの多値化手段として強度変調方式を採用する場
合には図9に基準環境NNで示す発光特性の特性曲線と
して与えられているが、このテーブルに従ってレーザ強
度を変調すると、図8のSHHのγ特性に対しては、図
10のSHHの階調特性のように、階調特性HHよりも
さらに低濃度側から中濃度側にかけての立上がりが緩い
階調特性になってしまい、γ補正の効果があるとは言え
ず、リニアな特性とは相当にかけ離れた非線形な階調特
性であるので、さらに補正を行う必要がある。従って、
図11のSHHで示される入出力特性となるしきい値パ
ターンを有するディザ4(図17参照)を選択する(S
43)。このディザ4の入出力特性は入力の低域側にお
いてディザ3の入出力特性であるHHよりもさらに急に
立上がり、中域側から高域側にかけてリニアな入出力特
性のNNに次第に近づくものであり、図10にSHHで
示す階調特性を補正してリニアな目標階調特性を実現す
る。
【0062】環境コードが上記のいずれでもないとき
は、やり直しのためS31に戻る。
【0063】以上のルーチンの説明は、多値化ディザ法
における1ドットの階調表現として強度変調方式を用い
る場合であり、単一のγ補正用変換テーブルによってレ
ーザ強度を非線形制御しているが、パルス幅変調方式を
用いる場合においては、同様の単一のγ補正用変換テー
ブルによって、レーザの発光時間を非線形制御すること
になる。
【0064】 (d−2)AIDC濃度コントロールとγ補正 図21に、AIDCセンサ203による濃度補償を行う
場合のデジタルカラー複写機のメインルーチンを示す。
まず、パラメータの初期化等の初期設定を行い(S5
1)、内部タイマをスタートさせる(S52)。そし
て、AIDCセンサ203によって自動的に濃度(I
D)コントロールを行うルーチン(図22乃至図31参
照)を実行した(S53)後、コピー動作に入る(S5
4)。内部タイマが終了すると(S55)、S52に戻
る。
【0065】 (d−2−1)テーブル切換によるγ補正 図22及び図23は、AIDCセンサ203による自動
濃度コントロールルーチン(図21のS53)の第1例
のフローチャートであり、環境変化による濃度変化を検
知して基準濃度に補償する各電圧VO,VBを選択すると
共に、プリントヘッド制御部202に各電圧VO,VB
数値データを送りγ補正用変換テーブルを切り換えて、
適切なγ補正を行わせることを特徴としている。
【0066】まず、コピー開始キーがオンされたかどう
かをチェックして、オンされれば、即ち、コピー開始キ
ーがオンエッジであれば(S61でYES)、自動濃度
コントロールを行うためのAIDCフラグFを1にセッ
トし(S62)、感光体ドラム41の表面に濃度検出用
の基準トナー像を形成するための各設定電圧VO,VB
してVO2=−700V,VB2=−500Vを用い(S6
3)、さらに、この設定電位の下での最大濃度となるよ
うにレーザダイオードを最大光量で発光させて、基準ト
ナー像を形成する(S65)。
【0067】また、コピー開始キーがオンエッジでない
が(S61でNO)、前回のこのルーチンのS62でフ
ラグFが1にセットされていれば(S64でYES)、
前回設定された電位に基づき基準トナー像を作成する
(S65)。一方、コピー開始キーがオンエッジでなく
(S61でNO)、さらに、フラグFが0であれば(S
64でNO)、自動濃度コントロールは行わない。
【0068】上記の基準トナー像がAIDCセンサ20
3の検出位置に到達したかどうかをタイマにより判定し
て、到達すれば(S66でYES)、AIDCセンサ2
03は基準トナー像の濃度を検出して、プリンタ制御部
201にその数値を入力する(S67)。トナー像がA
IDCセンサ203の検出位置に未だ到達していなけれ
ば(S66でNO)、そのままリターンする。
【0069】S68乃至S77では、S67で検出され
た最大濃度(検出濃度)が基準濃度と等しいか否かを判
別して、検出濃度が基準濃度より濃ければ、このフロー
の次回ループにおける基準パターンの濃度を薄くするた
めに、設定電位を1段階下げ、検出濃度が基準濃度より
薄ければ、このフローの次回ループにおける基準パター
ンの濃度を濃くするために、設定電位を1段階上げる動
作を行う。もちろん、検出濃度が基準濃度と等しけれ
ば、その設定電位による最大濃度補償が適切に行われる
ので、電位の設定は終了して、この設定電位に基づきγ
補正を適切に行うためのγ補正用変換テーブルを選択す
る。
【0070】AIDCセンサ203による検出濃度が、
基準濃度より濃い場合に(S68でYES)、各設定電
圧がVO2,VB2の場合は(S69でYES)、VO3(=
−600V),VB3(=−400V)を選択し(S7
0)、各設定電圧がVO3,VB3の場合は(S71でYE
S)、VO4(=−500V),VB4(=−300V)を
選択して(S72)、リターンする。一方、AIDCセ
ンサ203による検出濃度が、基準濃度より薄い場合に
(S73でYES)、各設定電圧がVO2,VB2の場合は
(S74でYES)、VO1(=−800V),VB1(=
−600V)を選択して(S75)、リターンする。
【0071】AIDCセンサ203による検出濃度が、
基準濃度よりも大きくなく(S68でNO)、また、検
出濃度が基準濃度よりも小さくなければ(S73でN
O)、検出濃度は基準濃度と等しいと判定し、γ変換テ
ーブル選択ルーチン(図24参照)において、現在設定
されている各電圧VO,VBに応じたγ変換テーブルを選
択し(S76)、フラグFを0にリセットして(S7
7)、リターンする。
【0072】以上の実施例において、この図22及び図
23のフローでは設定電位を4段階としているため、基
準パターン濃度を最も薄くする各設定電位VO4,VB4
選択されているにもかかわらず検出濃度が基準濃度より
さらにまだ濃い場合や、基準パターン濃度を最も濃くす
る各設定電圧VO1,VB1が選択されているにもかかわら
ず検出濃度が基準濃度よりさらにまだ薄い場合には、そ
れぞれ、VO4,VB4又はVO1,VB1のまま電位設定を終
了して、プリント動作(S54)に入るようにしている
が、本発明はこのフローに限定されるものではなく、こ
れで不都合が生じる場合は、電位をさらに細かく設定で
きるようにすればよい。
【0073】図24は、図23のS76に示されたγ変
換テーブル選択ルーチンの詳細なフローチャートであ
り、以下に説明する。なお、このフローにおける感光体
ドラム41の表面電位VOと現像バイアス電圧VBとによ
って選択されるγ補正用変換テーブルは図19において
説明したものと同じであるから、選択されたγ補正用変
換テーブルの詳しい説明は省略する。
【0074】感光体ドラム41の表面電位としてV
O1(=−800V)、現像バイアス電圧としてVB1(=
−600V)が選択されたときは(S80でYES)、
環境が低温低湿LLであると判断されたのと同じであ
り、γ補正のための変換テーブル1を選択する(S8
1)。また、感光体ドラム41の表面電位としてV
O2(=−700V)、現像バイアス電圧としてVB2(=
−500V)が選択されたときは(S82でYES)、
環境が基準環境NNであると判断されたのとの同じであ
り、γ補正のための変換テーブル2を選択する(S8
3)。さらに、感光体ドラム41の表面電位としてVO3
(=−600V)、現像バイアス電圧としてVB3(=−
400V)が選択されたときは(S84でYES)、環
境が高温高湿HHであると判断されたのと同じであり、
γ補正のための変換テーブル3を選択する(S85)。
またさらに、感光体ドラム41の表面電位としてV
O4(=−500V)、現像バイアス電圧としてVO4(=
−300V)が選択されたときは(S80,S82,S
84全てNO)、環境が最高温高湿SHHであると判断
されたのと同じであり、γ補正のための変換テーブル4
を選択する(S86)。
【0075】以上の図22乃至図24のルーチンの説明
は階調表現として強度変調方式を用いる場合であり、複
数のγ補正用変換テーブルを選択することによってレー
ザ強度を非線形制御しているが、パルス幅変調方式を用
いる場合においては、同様の複数のγ補正用変換テーブ
ルによって、レーザの発光時間を非線形制御することに
なる。
【0076】図25及び図26は、AIDCセンサ20
3による自動濃度コントロールルーチン(図21のS5
3)の第2例のフロチャートであり、環境変化による濃
度変化を検知して基準濃度に補償する各電圧VO,VB
選択すると共に、プリントヘッド制御部202に各電圧
O,VBの数値データを送りγ補正用変換テーブルを切
り換えて、適切なγ補正を行わせることを特徴としてい
る。
【0077】まず、コピー開始キーがオンされたかどう
かをチェックして、オンされれば、即ち、コピー開始キ
ーがオンエッジであれば(S151でYES)、自動濃
度コントロールを行うためのAIDCフラグFを1にセ
ットし(S152)、感光体ドラム41の表面に濃度検
出用の基準トナー像を形成するための各設定電位VO
BとしてVO2=−700V,VB2=−500Vを用い
(S153)、さらに、この設定電位の下での最大濃度
となるようにレーザダイオードを最大光量で発光させ
て、基準トナー像を形成する(S155)。また、コピ
ー開始キーがオンエッジでなくとも(S151でN
O)、前回のこのルーチンのS152でフラグFが1に
セットされていれば(S154でYES)、前回設定さ
れた電位に基づき基準トナー像を作成する(S15
5)。コピー開始キーがオンエッジでなく(S151で
NO)、さらに、フラグFが0であれば(S154でN
O)、自動濃度コントロールは行わない。
【0078】上記の基準トナー像がAIDCセンサ20
3の検出位置に到達したかどうかをタイマにより判定し
て、到達すれば(S156でYES)、AIDCセンサ
203は基準トナー像の濃度を検出して、プリンタ制御
部201にその数値を入力する(S157)。トナー像
がAIDCセンサ203の検出位置に未だ到達していな
ければ(S156でNO)、そのままリターンする。
【0079】続いて、AIDCセンサ203により検出
された濃度と予め設定されている基準濃度によって環境
を示す環境コードを選択する(S158)。即ち、検出
濃度が基準濃度より薄ければ環境コードはLLとなり、
検出濃度が基準濃度と等しければ環境コードはNNとな
り、検出濃度が基準濃度より濃ければ環境濃度はHHと
なり、検出濃度が基準濃度よりさらに濃ければ環境コー
ドはSHHとなる。S159乃至S169では、S15
8で選択された環境コードにより、濃度補償のために感
光体ドラム41の表面電位VOと現像バイアス電圧VB
の適切な設定を行うとともに、γ補正のために適切なγ
補正用変換テーブルを選択するものである。なお、この
フローで選択される感光体ドラム41の表面電位VO
現像バイアス電圧VBとγ補正用変換テーブルとは図1
9において説明したものと同じであるから、選択された
γ補正用変換テーブルの詳しい説明は省略する。
【0080】環境が低温低湿であると判断されたとき、
即ち、環境コードがLLのときは(S159でYE
S)、感光体ドラム41の表面電位としてVO1(=−8
00V)、現像バイアス電圧としてVB1(=−600
V)が選択され(S160)、さらにγ補正のための変
換テーブル1が選択される(S161)。
【0081】環境が基準環境であると判断されたとき、
即ち、環境コードがNNのときは(S162でYE
S)、感光体ドラム41の表面電位としてVO2(=−7
00V)、現像バイアス電圧としてVB2(=−500
V)が選択され(S163)、さらにγ補正のための変
換テーブル2が選択される(S164)。
【0082】環境が高温高湿であると判断された、即
ち、環境コードがHHのときは(S165でYES)、
感光体ドラム41の表面電位としてVO3(=−600
V)、現像バイアス電圧としてVB3(=−400V)が
選択され(S166)、さらにγ補正のための変換テー
ブル3が選択される(S167)。
【0083】環境が最高温高湿であると判断された、即
ち、環境コードがSHHのときは(S159,S16
2,S165において全てNO)、感光体ドラム41の
表面電位としてVO4(=−500V)、現像バイアス電
圧としてVB4(=−300V)が選択され(S16
8)、さらにγ補正のための変換テーブル4が選択され
る(S169)。
【0084】各電位VOおよびVB並びにγ補正用変換テ
ーブルの選択が終了すれば、自動濃度コントロールが終
了したことを示すために、フラグFを0にリセットして
(S170)、以上のルーチンを終了する。
【0085】以上の図25及び図26のルーチンの説明
は階調表現として強度変調方式を用いる場合であり、複
数のγ補正用変換テーブルを選択することによってレー
ザ強度を非線形制御しているが、パルス幅変調方式を用
いる場合においては、同様の複数のγ補正用変換テーブ
ルによって、レーザの発光時間を非線形制御することに
なる。
【0086】 (d−2−2)ディザパターン切換による補償 図27及び図28は、AIDCセンサ203による自動
濃度コントロールルーチン(図21のS53)の第3例
のフローチャートであり、γ補正用変換テーブルを一つ
しか用意せず、環境変化による濃度変化を検知して基準
濃度に補償する各電圧VO,VBを選択すると共に、プリ
ントヘッド制御部202に各電圧VO,VBの数値データ
を送り、異なるしきい値パターンを持つ複数のディザの
うちから一つを選択して、環境変化によってγ特性に変
動が生じて、単一のγ補正用変換テーブルに基づいてγ
補正を行ったことによって発生するずれを補償させるこ
とを特徴としている。なお、このフローチャートにおけ
るS96を除くS81乃至S97の全てのステップは、
すでに説明した図23におけるS76を除くS61乃至
S77と全く同じ内容であり、説明を省略する。また、
S96は、選択された各電圧VO,VBの値に基づき、最
適なディザを選択するルーチンであり、図29に詳細に
示される。以下に、図29の説明を行う。なお、図29
において、S100乃至S106のステップにおける感
光体ドラム41の表面電位VOと現像バイアス電圧VB
によって選択されるディザは図20において説明したも
のと同じであるから、選択されたディザの詳しい説明は
省略する。
【0087】感光体ドラム41の表面電位としてV
O1(=−800V)、現像バイアス電圧としてVB1(=
−600V)が選択されたときは(S100でYE
S)、ディザ1を選択する(S101)。また、感光体
ドラム41の表面電位としてVO2(=−700V)、現
像バイアス電圧としてVB2(=−500V)が選択され
たときは(S102でYES)。ディザ2が選択される
(S103)。さらに、感光体ドラム41の表面電位と
してVO3(=−600V)、現像バイアス電圧としてV
B3(=−400V)が選択されたときは(S104でY
ES)、ディザ3を選択する(S105)。またさら
に、感光体ドラム41の表面電位としてVO4(=−50
0V)、現像バイアス電圧としてVB4(=−300V)
が選択されたときは(S100,S102,S104に
おいて全てNO)、ディザ4を選択する(S106)。
【0088】以上のルーチンの説明は、多値化ディザ法
における1ドットの階調表現として強度変調方式を用い
る場合であり、単一のγ補正用変換テーブルによってレ
ーザ強度を非線形制御しているが、パルス幅変調方式を
用いる場合においては、同様の単一のγ補正用変換テー
ブルによって、レーザの発光時間を非線形制御すること
になる。
【0089】図30及び図31は、AIDCセンサ20
3による自動濃度コントロールルーチン(図21のS5
3)の第4例のフローチャートであり、γ補正用変換テ
ーブルを一つしか用意せず、環境変化による濃度変化を
検知して基準濃度に補償する各電圧VO,VBを選択する
と共に、プリントヘッド制御部202に各電圧VO,VB
の数値データを送り、異なるしきい値パターンを持つ複
数のディザのうちから一つを選択して、環境変化によっ
てγ特性に変動が生じて、単一のγ補正用変換テーブル
に基づいてγ補正を行ったことによって発生するずれを
補償させることを特徴としている。
【0090】なお、このフローチャートにおけるS18
1乃至S188のステップでは、所定の値に設定された
電圧で基準パターン像を形成し、この基準パターン像の
濃度によって環境コードを選択するものであり、すでに
説明した図25及び図26におけるS151乃至S15
8と全く同じ内容であり、説明を省略する。以下、残り
のS189乃至S200のステップについて説明する。
【0091】環境が低温低湿であると判断されたとき、
即ち、環境コードがLLのときは(S189でYE
S)、感光体ドラム41の表面電位としてVO1(=−8
00V)、現像バイアス電圧としてVB1(=−600
V)が選択され(S190)、さらにγ補正のためのデ
ィザ1が選択される(S191)。また、環境が基準環
境であると判断されたとき、即ち、環境コードがNNの
ときは(S192でYES)、感光体ドラム41の表面
電位としてVO2(=−700V)、現像バイアス電圧と
してVB2(=−500V)が選択され(S193)、さ
らにγ補正のためのディザ2が選択される(S19
4)。さらに、環境が高温高湿であると判断されたと
き、即ち、環境コードがHHのときは(S195でYE
S)、感光体ドラム41の表面電位としてVO3(=−6
00V)、現像バイアス電圧としてVB3(=−400
V)が選択され(S196)、さらにγ補正のためのデ
ィザ3が選択される(S197)。またさらに、環境が
最高温高湿であると判断されたとき、即ち、環境コード
がSHHのときは(S189,S192,S195全て
NO)、感光体ドラム41の表面電位としてVO4(=−
500V)、現像バイアス電圧としてVB4(=−300
V)が選択され(S198)、さらにγ補正のためのデ
ィザ4が選択される(S199)。
【0092】各電圧VOおよびVB並びにγ補正用のディ
ザの選択が終了すれば、自動濃度コントロールが終了し
たことを示すために、フラグFを0にリセットして(S
200)、以上のルーチンを終了する。
【0093】以上のルーチンの説明は、多値化ディザ法
における1ドットの階調表現として強度変調方式を用い
る場合であり、単一のγ補正用変換テーブルによってレ
ーザ強度を非線形制御しているが、パルス幅変調方式を
用いる場合においては、同様の単一のγ補正用変換テー
ブルによって、レーザの発光時間を非線形制御すること
になる。
【0094】以上の第1の実施例においては、環境変化
による濃度補償を自動的に行う場合に、AIDCセンサ
203を用いて、環境変化を検知するのではなく、環境
変化によって生じるトナー付着量の変化を検知すること
で行っている実施例について説明しているが、本発明は
これに限らず、直接環境の変化を温度・湿度センサ20
5を用いて検知して、濃度補償を行うようにしてもよい
し、また、AIDCセンサ203と温度・湿度センサ2
05とを組合わせて濃度補償を行わせてもよい。この変
形例については、第2の実施例において詳細後述する。
さらに、以上の第1の実施例において、環境変化を4段
階にしたが、本発明はこれに限定されることはなく、上
記環境変化の段階の数をもっと多くしてもよい。この場
合は、γ補正用変換テーブルまたはディザパターンの種
類を増やせばよく、これによって、よりきめ細かな階調
補償が可能になる。
【0095】 <第2の実施例>以下、本発明に係る第2の実施例のデ
ジタルカラー複写機について説明する。この第2の実施
例のデジタルカラー複写機は、図1乃至図4に図示した
第1の実施例の装置構成を有し、強度変調方式により印
字を行い、温度・湿度センサ205から出力される各出
力電圧とAIDCセンサ203から出力される濃度検出
レベルLBAに基づいて、複数のγ補正テーブルのうち
の1つを選択して上記選択されたγ補正テーブルに基づ
いてγ補正することを特徴としている。
【0096】図32は、第2の実施例のデジタルカラー
複写機の温度・湿度センサ205のうち温度センサの温
度−出力電圧特性を示すグラフであり、図33は、その
湿度センサの温度−出力電圧特性を示すグラフである。
図32から明らかなように、本実施例では、感光体ドラ
ム41の周辺の温度が15°C未満のときは低温度Lと
判断し、15°C以上であって25°C未満のときは基
準温度Nと判断し、25°C以上のときは高温度Hと判
断する。また、図33から明らかなように、感光体ドラ
ム41の周辺の湿度が25%RH未満であるときは低湿
度Lと判断し、25%RH以上であって75%RH未満
のときは基準湿度Nと判断し、75%RH以上のときは
高湿度Hと判断する。以下、高温度Hであって高湿度H
のときの環境コードをHHとし、基準温度Nであって高
湿度Hのときの環境コードをNHとし、基準温度Nであ
って基準湿度NHのときの環境コードをNNとし、高温
度Hであって基準湿度Nのときの環境コードをHNと
し、低温度Lであって低湿度Lのときの環境コードをL
Lとする。
【0097】表1に、本実施例で用いる、各トナー付着
量に対応する各濃度検出レベルLBA及び各環境コード
に対して設定するグリッド電圧VG及び現像バイアス電
圧VB並びにγ補正テーブルを示す。なお、表1におい
て、現像バイアス電圧VBとグリッド電圧VGは負である
が、表1では簡単化のために絶対値で示される。
【0098】
【表1】
【0099】表1において、「検出されたトナー付着
量」は詳細後述する所定の作像条件のもとで作像された
基準トナー像についてAIDCセンサ203によって測
定されたトナー付着量である。表1に示すように、AI
DCセンサ203の検出値は、その大きさを基に最左欄
に示す0乃至9の濃度検出レベルLBAに対応させら
れ、各濃度検出レベルLBAに対応して、グリッド電圧
Gを200Vから900Vまで変化させ、また現像バ
イアス電圧VBを100Vから700Vまで変化させる
とともに、各濃度検出レベルLBA及び温度・湿度セン
サ205によって測定された環境コードに対応してそれ
ぞれ、γ補正テーブルGC00乃至GC04、GC10
乃至GC14、GC20乃至GC24、…、GC50乃
至GC54、…、GC90乃至GC94を用いてγ補正
処理を行う。すなわち、本実施例においては、濃度検出
レベルLBAが0から9までに対応しかつ5個の環境コ
ードに対応した合計50個のγ補正テーブルが予めデー
タROM217に格納される。
【0100】図34に濃度検出レベルLBAが0のとき
のγ補正特性の一例を示し、図36に濃度検出レベルL
BAが5のときのγ補正特性の一例を示し、図38に濃
度検出レベルLBAが9のときのγ補正特性の一例を示
す。また、図35、図37及び図39にそれぞれ、図3
4、図36及び図38の各γ補正特性を用いてγ補正し
たときの画像再現特性を示す。
【0101】図34、図36及び図38から明らかなよ
うに、各γ補正特性は詳細前述した第1の実施例の強度
変調方式のときのγ補正特性と同様に各環境に応じて設
定され、しかも、濃度検出レベルLBAが小さくなるに
つれて低濃度領域におけるγ補正特性の傾きが大きくな
りかつ高濃度領域におけるγ補正特性の傾きが小さくな
るように設定され、これによって、環境の変化によって
も所望のリニアなγ特性を得ることができるように設定
されている。
【0102】以下、本実施例のデジタルカラー複写機に
ついて本発明に係る濃度コントロール動作について説明
する。本実施例の反転現像系電子写真プロセスにおいて
は、従来例と同様に、画像再現濃度はグリッド電位VG
と現像バイアス電位VBにより自動的に制御される。一
方、所定の露光量での画像へのトナー付着量はAIDC
センサ203により検出される。すなわち、本実施例に
おいては、グリッド電位VG=−600V、現像バイア
ス電位VB=−400V、レーザ露光量レベルEXL=
120の条件(以下、基準トナー像の作像条件という。
このとき、レーザ露光後の表面電位VI=300Vであ
り、現像電圧ΔV=│VB−VI│=100Vである。)
のもとで、感光体ドラム41の濃度制御の基準となる基
準トナー像を形成し、感光体ドラム41近傍に設けられ
たAIDCセンサ203によって、基準トナー像の正反
射光と散乱反射光とを検出し、それぞれの検出信号はプ
リンタ制御部201に入力され、ここで両検出信号の差
からトナー付着量が求められ、このトナー付着量から上
記基準トナー像の濃度が測定される。そこで、この検出
値に対応して、感光体ドラム41の表面電位VO、すな
わちグリッド電位VGと現像バイアス電位VBを変化させ
れば最大濃度レベルでのトナー付着量を一定に保持する
ことができる。
【0103】図40は、第2の実施例のデジタルカラー
複写機のメイン制御ルーチンのフローチャートである。
図40に示すように、第2の実施例のメイン制御ルーチ
ンのS251乃至S255においては、S253を除い
て第1の実施例の図21のS51乃至S55と同様に実
行される。
【0104】図41は、図40のS253に図示した自
動濃度コントロールルーチンのフローチャートである。
【0105】図41に示すように、まず、コピー開始キ
ーがオンされたかどうかをチェックして、オンされれ
ば、即ち、コピー開始キーがオンエッジであれば(S2
61でYES)、自動濃度コントロールを行うためのA
IDCフラグFを1にセットし(S262)、感光体ド
ラム41の表面に濃度検出用の基準トナー像を形成する
ための上記VG,VBの作像条件を設定し(S263)、
さらに、この設定電位の下での最大濃度となるようにレ
ーザダイオードを最大光量で発光させて、基準トナー像
を形成する(S265)。一方、コピー開始キーがオン
エッジでないが(S261でNO)、前回のこのルーチ
ンのS262でフラグFが1にセットされていれば(S
264でYES)、前回設定された電位に基づき基準ト
ナー像を作成する(S265)。さらに、コピー開始キ
ーがオンエッジでなく(S261でNO)、さらに、フ
ラグFが0であれば(S264でNO)、自動濃度コン
トロールは行わず、メイン制御ルーチンに戻る。
【0106】S266において上記の基準トナー像がA
IDCセンサ203の検出位置に到達したかどうかをタ
イマにより判定して、到達すれば(S266でYE
S)、AIDCセンサ203は基準トナー像の濃度を検
出してプリンタ制御部201にその数値を入力し(S2
67)、次いで、温度・湿度センサ205は感光体ドラ
ム41の周辺の温度及び湿度に対応する各出力電圧をプ
リンタ制御部201に入力した後(S268)、γ変換
テーブル及びVG,VB選択ルーチンが実行される(S2
69)。この選択ルーチンにおいては、基準トナー像の
濃度検出レベルLBAと温度・湿度センサ205の各出
力電圧に基づいて、上述の表1を用いてグリッド電圧V
G及び現像バイアス電圧VBを選択するとともに、1つの
γ補正テーブルを選択する。この選択された各電圧
G,VB及びγ補正テーブルに基づいて前述のコピー動
作ルーチン(S254)においてコピー動作が実行され
る。S269の選択ルーチンの後、フラグFが0にリセ
ットされた(S270)後、メイン制御ルーチンに戻
る。なお、トナー像がAIDCセンサ203の検出位置
に未だ到達していなければ(S266でNO)、そのま
まメイン制御ルーチンにリターンする。
【0107】以上の第2の実施例においては、表1に示
すように、各環境コードHH,NH,NN,HN,LL
のときであって各濃度検出レベルLBAのときのγ補正
テーブルを備えているが、環境コードが低温度L高湿度
HであるLH、又は高温度H低湿度LであるHLである
ときの各濃度検出レベルLBAのときのγ補正テーブル
を備えてもよい。
【0108】以上の第2の実施例においては、基準トナ
ー像の濃度検出レベルLBAと温度・湿度センサ205
の各出力電圧に基づいて、上述の表1を用いてグリッド
電圧VG及び現像バイアス電圧VBを選択するとともに、
1つのγ補正テーブルを選択しているが、本発明はこれ
に限らず、基準トナー像の濃度検出レベルLBAに基づ
いて現像バイアス電圧VBもしくはグリッド電圧VG又は
露光前の感光体ドラム41の表面電位VOを選択して、
上記選択された各電圧と温度・湿度センサ205の各出
力電圧に基づいて1つのγ補正テーブルを選択するよう
に構成してもよい。また、現像バイアス電圧VBもしく
はグリッド電圧VG又は露光前の感光体ドラム41の表
面電位VOの設定は、AIDCセンサ203によって測
定された基準トナー像の濃度レベルに基づいて自動的に
行なうことに限らず、例えば各電圧のの設定スイッチを
設け手動で切り換えるようにしてもよい。
【0109】 <第3の実施例>以下、本発明に係る第3の実施例のデ
ジタルカラー複写機について説明する。この第3の実施
例のデジタルカラー複写機は、図1乃至図4に図示した
第1の実施例の装置構成を有し、強度変調方式により印
字を行い、AIDCセンサ203から出力される濃度検
出レベルに対応する各色の基準トナー像のトナー付着
量、各現像器45a乃至45dを用いて印刷したプリン
ト枚数(以下、現像器の耐刷数という。)、並びに感光
体ドラム41を用いて印刷したプリント枚数(以下、感
光体ドラムの耐刷数という。)に基づいて、複数のγ補
正テーブルのうちの1つを選択して上記選択されたγ補
正テーブルに基づいてγ補正することを特徴としてい
る。なお、本実施例においては、プリンタ制御部201
において、感光体ドラム41の耐刷数カウンタ(図示せ
ず。)と、各色の現像器の耐刷数カウンタ(図示せ
ず。)と、感光体ドラム41の耐刷数カウンタの初期化
スイッチ(図示せず。以下、Np初期化スイッチとい
う。)と、各色の現像器の耐刷数カウンタに対応する各
現像器カウンタ初期化スイッチ(図示せず。)を備え
る。以下、感光体ドラム41の耐刷数カウンタの計数値
をNpとし、各色の現像器の耐刷数カウンタの各計数値
をそれぞれNY,NM,NC,NKとする。
【0110】表2に、本実施例で用いる、各トナー付着
量、現像器の耐刷数、及び感光体ドラム41の耐刷数に
対応する現像バイアス電圧VB、グリッド電圧VG、感光
体ドラム41の露光前の表面電位VO、及びγ補正テー
ブルを示す。なお、表2においては、トナー付着量が
0.2mg/cm2までについて示しているが、実際上
は、第2の実施例と同様に、それ以上のトナー付着量に
ついての各テーブルを用いる。また、なお、表2におい
て、現像バイアス電圧VBとグリッド電圧VGと表面電位
Oは負であるが、表2では簡単化のために絶対値で示
される。
【0111】
【表2】
【0112】表2において、「トナー付着量」は詳細後
述する所定の作像条件のもとで作像された基準トナー像
についてAIDCセンサ203によって測定されたトナ
ー付着量である。表2に示すように、各トナー付着量に
対応して現像バイアス電圧VBを500Vから400V
まで変化させ、さらに、上記トナー付着量、現像器の耐
刷数及び感光体ドラムの耐刷数に応じてグリッド電圧V
Gを600Vから1000Vまで変化させ、これによっ
て感光体ドラム41の露光前の表面電位VOを500V
から700Vまで変化させるとともに、γ補正テーブル
GM11乃至GM13、及びGM21乃至GM23を用
いてγ補正処理を行う。なお、このγ補正テーブルは予
めデータROM217に格納される。
【0113】図42に、本実施例で用いる各γ補正テー
ブルGM11乃至GM13、及びGM21乃至GM23
のγ補正特性を示す。図42から明らかなように、トナ
ー付着量が多くなるにつれて低濃度部の傾きが小さくな
りかつ高濃度部の傾きが大きくなり、また、現像器の耐
刷数が多くなるにつれて低濃度部の傾きが小さくなりか
つ高濃度部の傾きが大きくなり、さらに、感光体ドラム
41の耐刷数が多くなるにつれて低濃度部の傾きが小さ
くなりかつ高濃度部の傾きが大きくなるように、各γ補
正特性を設定している。これによって、各現像器の現像
剤の状態が変化しても、もしくは感光体ドラムの感光体
の表面電位VOが低下しても、所望のリニアなγ特性を
得ることができるように設定されている。
【0114】以下、本実施例のデジタルカラー複写機に
ついて本発明に係る濃度コントロール動作について説明
する。本実施例の反転現像系電子写真プロセスにおいて
は、従来例と同様に、画像再現濃度はグリッド電位VG
と現像バイアス電位VBにより自動的に制御される。一
方、所定の露光量での画像へのトナー付着量はAIDC
センサ203により検出される。すなわち、本実施例に
おいては、グリッド電位VG=−600V、現像バイア
ス電位VB=−400V、レーザ露光量レベルEXL=
120の条件(以下、基準トナー像の作像条件という。
このとき、レーザ露光後の表面電位VI=300Vであ
り、現像電圧ΔV=│VB−VI│=100Vである。)
のもとで、感光体ドラム41の濃度制御の基準となる基
準トナー像を形成し、感光体ドラム41近傍に設けられ
たAIDCセンサ203によって、基準トナー像の正反
射光と散乱反射光とを検出し、それぞれの検出信号はプ
リンタ制御部201に入力され、ここで両検出信号の差
からトナー付着量が求められ、このトナー付着量から上
記基準トナー像の濃度が測定される。そこで、この検出
値に対応して、感光体ドラム41の表面電位VO、すな
わちグリッド電位VGと現像バイアス電位VBを変化させ
れば最大濃度レベルでのトナー付着量を一定に保持する
ことができる。
【0115】図43は、第3の実施例のデジタルカラー
複写機のメイン制御ルーチンのフローチャートである。
【0116】図43に示すように、まず、パラメータの
初期化等の初期設定を行った(S301)後、Np初期
化スイッチがオンエッジであるか否かが判断され(S3
02)、オンされてオンエッジであるとき(S302で
YES)計数値Npを0にリセットした後(S303)
S304に進む。一方、Np初期化スイッチがオンエッ
ジでないとき(S302でNO)そのままS304に進
む。次いで、各色の現像器カウンタ初期化スイッチがオ
ンエッジであるか否かが判断され(S304)、オンさ
れてオンエッジであるとき(S304でYES)オンエ
ッジである対応する現像器カウンタの計数値を0にリセ
ットした後(S305)、S306に進む。一方、オン
エッジでないとき(S304でNO)そのままS306
に進む。
【0117】次いで、内部タイマをスタートさせた(S
306)後、自動濃度コントロールルーチン(図44)
を実行し(S307)、VG,VB選択ルーチン(図4
5)を実行し(S308)、さらに、コピー動作ルーチ
ンを実行し(S309)、現像回数計数処理ルーチンを
実行する(S310)。そして、内部タイマの計時が終
了したとき(S311でYES)S306に戻る。な
お、現像回数計数処理ルーチンにおいては、下記の数1
乃至数10の通り、数1から数10までの順序で現像回
数の計数処理が行われる。
【0118】
【数1】
【0119】
【数2】
【0120】
【数3】
【0121】
【数4】
【0122】
【数5】
【0123】
【数6】
【0124】
【数7】
【0125】
【数8】
【0126】
【数9】
【0127】
【数10】
【0128】図44に、自動濃度コントロールルーチン
(図43のS307)のフローチャートを示す。
【0129】図44に示すように、まず、コピー開始キ
ーがオンされたかどうかをチェックして、オンされれ
ば、即ち、コピー開始キーがオンエッジであれば(S3
21でYES)、自動濃度コントロールを行うためのA
IDCフラグFを1にセットし(S322)、感光体ド
ラム41の表面に濃度検出用の基準トナー像を形成する
ための上記VG,VBの作像条件を設定し(S323)、
さらに、この設定電位の下での最大濃度となるようにレ
BR>ーザダイオードを最大光量で発光させて、各色の基
準トナー像を形成する(S325)。一方、コピー開始
キーがオンエッジでないが(S321でNO)、前回の
このルーチンのS322でフラグFが1にセットされて
いれば(S324でYES)、前回設定された電位に基
づき基準トナー像を作成する(S325)。さらに、コ
ピー開始キーがオンエッジでなく(S321でNO)、
さらに、フラグFが0であれば(S324でNO)、自
動濃度コントロールは行わず、メイン制御ルーチンに戻
る。
【0130】S326において上記の各色の基準トナー
像がAIDCセンサ203の検出位置に到達したかどう
かをタイマにより判定して、到達すれば(S326でY
ES)、AIDCセンサ203は基準トナー像の濃度を
検出してプリンタ制御部201にその数値を入力し(S
327)、次いで、AIDC検出が終了したか否かが判
断され(S328)、終了しているときは(S328で
YES)フラグFを0にリセットした後(S329)メ
イン制御ルーチンに戻る。一方、AIDC検出が終了し
ていないとき(S328でNO)そのままメイン制御ル
ーチンに戻る。なお、トナー像がAIDCセンサ203
の検出位置に未だ到達していなければ(S326でN
O)、そのままメイン制御ルーチンにリターンする。
【0131】図45にVG,VB選択ルーチン(図43の
S308)のフロチャートを示す。図45に示すよう
に、まず、画像を形成すべき色の切り換えが行われたか
否かが判断され(S331)、切り換えが行われたとき
は(S331でYES)、AIDCセンサ203の検出
数値に対応するトナー付着量に応じて表2を用いて現像
バイアス電圧VBを選択し(S332)、現像器の耐刷
数カウンタの計数値及び感光体ドラムの耐刷数カウンタ
の計数値に応じて表2を用いてグリッド電圧VGを選択
する(S333)とともにγ補正テーブルを選択した
(S334)後、メイン制御ルーチンに戻る。一方、色
の切り換えが行われていないときは(S331でNO)
そのままメイン制御ルーチンに戻る。
【0132】以上の第3の実施例においては、AIDC
センサ203から出力される濃度検出レベルに対応する
各色の基準トナー像のトナー付着量、各現像器の耐刷
数、並びに感光体ドラムの耐刷数に基づいて、複数のγ
補正テーブルのうちの1つを選択して上記選択されたγ
補正テーブルに基づいてγ補正しているが、本発明はこ
れに限らず、各現像器の現像時間、現像剤の密度、現像
剤の帯電量、現像剤の流動性などの現像剤の状態を検出
し、検出された現像剤の状態に基づいて予め設定された
γ補正テーブルを選択するように構成してもよい。ま
た、現像バイアス電圧VBの設定は、AIDCセンサ2
03によって測定された基準トナー像の濃度レベルに基
づいて自動的に行なうことに限らず、例えば現像バイア
ス電圧の設定スイッチを設け手動で切り換えるようにし
てもよい。
【0133】 <第4の実施例>以下、本発明に係る第4の実施例のデ
ジタルカラー複写機について説明する。この第4の実施
例のデジタルカラー複写機は、図1乃至図4に図示した
第1の実施例の装置構成を有し、強度変調方式により印
字を行い、AIDCによる自動濃度コントロールを行う
ときに、絶対値の電圧レベルが低いグリッド電圧VG
び現像バイアス電圧VBを選択したとき、すなわち現像
効率が比較的高いとき、低濃度においてレーザダイオー
ドの露光量レベルEXLを従来例に比較し高く設定した
γ補正特性を用いてγ補正を行なうことを特徴としてい
る。
【0134】従来例のデジタルカラー複写機において
は、転写効率の変化によって再現画像に影響を与えると
いう問題点がある。すなわち、転写効率の変化は湿度に
依存しており、これは、複写紙の吸湿によって当該複写
紙の抵抗値が変化し、感光体ドラム41から複写紙への
トナー像の転写時の転写電流がトナー像の転写に有効に
働かなくなるからである。
【0135】図46に、従来例のデジタルカラー複写機
における湿度−転写効率特性を示し、図47に、従来例
のデジタルカラー複写機における現像電圧−トナー付着
量特性を示す。図46から明らかなように、湿度が上昇
するにつれて転写効率Etが低下していることがわか
る。また、図47から明らかなように、湿度が上昇した
ときに一定量のトナーを感光体ドラム41上に残してト
ナー像が複写紙に転写されるということがわかる。
【0136】さらに、図48に、従来例のデジタルカラ
ー複写機における光量−現像電圧特性、画像再現特性、
γ補正特性及び画像読取特性を含むセンシトメトリを示
す。なお、図48において、IDuは原稿の下地の濃度
を示し、以下の図面においても同様である。図48の画
像再現特性から明らかなように、湿度が高い転写不良時
には、ハイライト部すなわち低濃度部のトナー像が複写
紙に転写されず、ハイライト部の画像の「とび」が生じ
る。
【0137】従って、本実施例では、高湿度時に転写効
率が低下するとともにトナー帯電量が低下し現像効率が
高くなることに着目し、現像効率が高いときに選択され
るγ補正テーブルほど転写効率が悪いことを予想し、こ
のときにハイライト部の画像再現性を高めるγ補正特性
を用いてγ補正を行なう。これによって、高湿度時の転
写不良による画像の「とび」を抑えて安定した画像再現
特性を得ることができるという利点がある。
【0138】例えば現像効率を環境条件を変化して測定
すると、図49に示すように、高湿度ほど現像効率が高
く、転写効率が悪いということがわかる。なお、図49
において各特性曲線が原点を通過しないのは、転写効率
が大幅に低下しているためである。この測定結果に基づ
いて作成した本実施例のγ補正特性を図51に示し、比
較のため従来例のγ補正特性を図50に示す。図50及
び図51から明らかなように、グリッド電圧VG及び現
像バイアス電圧VBの絶対値が高いときすなわち現像効
率が低いときのγ補正特性は、従来例と本実施例とでほ
ぼ同一であるが、現像効率が高いときの本実施例のγ補
正特性においては、D51で示すように従来例に比較
し、低濃度部におけるレーザダイオードの露光量レベル
EXLが高く設定され、濃度の再現をしやすい状態に設
定している。
【0139】図52に、従来例と本実施例のデジタルカ
ラー複写機における光量−現像電圧特性、画像再現特
性、γ補正特性及び画像読取特性を含むセンシトメトリ
を示す。図52においては、転写効率Etが100%の
ときの設定されるγ補正特性(従来例)と、転写効率E
tが85%のときに設定されるγ補正特性(本実施例)
とを用いた場合に、転写効率Etが80%から90%ま
で変化したときの画像再現特性を示しており、これよ
り、転写効率Etが低下した場合であっても安定した画
像再現特性が得られることがわかる。また、本発明者の
実験によれば、実際上は図46に示すように、転写効率
Etは約80%まで低下するが、図52の画像再現特性
からわかるように、転写効率Etの低下を大めに見積も
った場合、原稿濃度よりもかえって濃く再現されること
を示している。
【0140】本実施例では1つの現像バイアス電圧VB
に1つのグリッド電圧VGを対応させ、(VB,VG)の設定
値をAIDCセンサ203の検出値に対応した濃度検出
レベルLBAに対応させて変化させる。表3に、このよ
うにして設定される(VB,VG)の組のデータの例を示
す。なお、本実施例において、現像バイアス電位VB
グリッド電位VGは負であるが、表3では簡単化のため
絶対値で示される。
【0141】
【表3】
【0142】表3において、「検出されたトナー付着
量」は、上記基準トナー像の作像条件のもとで作像され
た基準トナー像についてAIDCセンサ203によって
測定されたトナー付着量であり、「現像効率」はこのト
ナー付着量を現像電圧ΔVで除算したものであり、ここ
で、目標のトナー付着量を得るために必要な現像電圧Δ
Vd(以下、設定現像電圧という。)は、目標のトナー
付着量を現像効率で除算したものである。本実施例にお
いては、目標のトナー付着量は1mg/cm2であり、
表3において、このときの設定現像電圧ΔVdを示して
いる。さらに、VImは、最大露光量時の感光体ドラム
41の上の表面電位を示している。なお、表3における
γ補正テーブルの符号は図50及び図51のγ補正特性
の符号に対応している。
【0143】表3に示すように、AIDCセンサ203
の検出値は、その大きさを基に最左欄に示す0乃至11
の濃度検出レベルLBAに対応させられ、各レベルLB
Aに対応して現像バイアス電圧VBを280Vから71
0Vまで変化させ、また、グリッド電圧VGを470V
から1030Vまで変化させる。また、上記グリッド電
圧VGと現像バイアス電圧VBの組み合わせに応じて、従
来例と同様に、目標の画像再現特性に基づいてγ補正テ
ーブルT0P乃至T11Pが設定される。
【0144】以上説明したように、本実施例において
は、高湿度時に転写効率が低下するとともにトナー帯電
量が低下し現像効率が高くなることに着目し、現像効率
が高いときにハイライト部の画像再現性を高めるγ補正
特性を用いてγ補正を行ない、これによって、高湿度時
の転写不良による画像の「とび」を抑えて安定した画像
再現特性を得ることができるという利点がある。
【0145】
【0146】
【0147】
【0148】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る電子写
真作像装置によれば、現像手段に印加されるバイアス電
圧と、現像手段の現像時間、現像剤の濃度、現像剤の帯
電量、現像剤の流動性又は現像回数のいずれかである現
像手段の現像剤の状態とに対応して感光体の初期電位を
変更し、上記感光体の初期電位に基づいて所望の画像再
現特性が得られるように階調補正データを選択し、上記
選択された階調補正データに基づいて上記感光体への露
光量を制御するので、上記現像剤の状態が変化しても、
原稿に対して常に適正な画像濃度を有する再現画像を作
像することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施例のデジタルカラー
複写機の全体の構成を示す縦断面図である。
【図2】 図1に図示したデジタルカラー複写機の全体
の第1の部分のブロック図である。
【図3】 図1に図示したデジタルカラー複写機の全体
の第2の部分のブロック図である。
【図4】 図1に図示したデジタルカラー複写機の画像
信号処理の過程を示すブロック図である。
【図5】 γ特性の一例を示すグラフである。
【図6】 感光体表面電位および現像バイアスの変化に
よる画像濃度調節を説明するためのブロック図である。
【図7】 基準となる温度・湿度環境および低温低湿環
境における現像特性の違いを示すグラフである。
【図8】 環境変化によって画像濃度の補償を行った後
のそれぞれのγ特性と基準環境におけるγ特性とを比較
するためのグラフである。
【図9】 図8に図示された各環境におけるγ特性を線
形に補正するためのγ補正用変換テーブルによって強度
が非線形制御されたレーザの発光特性を示すグラフであ
る。
【図10】 図9の基準環境NNの発光特性のレーザを
用いて図8の4つのγ特性に対してγ補正を行った結果
を示す画像再現特性のグラフである。
【図11】 図10に図示された4つの階調特性を線形
に補正することのできるディザ処理部の入出力特性を示
すグラフである。
【図12】 強度変調方式によって、強度が8段階に多
値化されたレーザによる感光体における1ドットの静電
潜像の電位を図式的に示すグラフである。
【図13】 パルス幅変調方式によって、発光時間が8
段階に多値化されたレーザによる感光体における1ドッ
トの静電潜像の電位を図式的に示すグラフである。
【図14】 1ドットを8値に多値化し2×2ドットで
階調を表現する多値化ディザ法に用いるディザの閾値パ
ターンの一例を示す図である。
【図15】 1ドットを8値に多値化し2×2ドットで
階調を表現する多値化ディザ法に用いるディザの閾値パ
ターンの一例を示す図である。
【図16】 1ドットを8値に多値化し2×2ドットで
階調を表現する多値化ディザ法に用いるディザの閾値パ
ターンの一例を示す図である。
【図17】 1ドットを8値に多値化し2×2ドットで
階調を表現する多値化ディザ法に用いるディザの閾値パ
ターンの一例を示す図である。
【図18】 第1の実施例のデジタルカラー複写機のマ
ニュアルで濃度コントロールを行う場合のメイン制御ル
ーチンのフローチャートである。
【図19】 図18に図示されたデジタルカラー複写機
の第1例のマニュアル濃度コントロールルーチンのフロ
ーチャートである。
【図20】 図18に図示されたデジタルカラー複写機
の第2例のマニュアル濃度コントロールルーチンのフロ
ーチャートである。
【図21】 第1の実施例のデジタルカラー複写機のA
IDCセンサを用いて自動的に濃度コントロールを行う
場合のメイン制御ルーチンのフローチャートである。
【図22】 図21に図示されたデジタルカラー複写機
の第1例の自動濃度コントロールルーチンの第1の部分
のフローチャートである。
【図23】 図21に図示されたデジタルカラー複写機
の第1例の自動濃度コントロールルーチンの第2の部分
のフローチャートである。
【図24】 図23に図示されたγ変換テーブル選択ル
ーチンのフローチャートである。
【図25】 図21に図示されたデジタルカラー複写機
の第2例の自動濃度コントロールルーチンの第1の部分
のフローチャートである。
【図26】 図21に図示されたデジタルカラー複写機
の第2例の自動濃度コントロールルーチンの第2の部分
のフローチャートである。
【図27】 図21に図示されたデジタルカラー複写機
の第3例の自動濃度コントロールルーチンの第1の部分
の第3のフローチャートである。
【図28】 図21に図示されたデジタルカラー複写機
の第3例の自動濃度コントロールルーチンの第2の部分
の第3のフローチャートである。
【図29】 図28に図示されたディザ選択ルーチンの
フローチャートである。
【図30】 図21に図示されたデジタルカラー複写機
の第4例の自動濃度コントロールルーチンの第1の部分
のフローチャートである。
【図31】 図21に図示されたデジタルカラー複写機
の第4例の自動濃度コントロールルーチンの第2の部分
のフローチャートである。
【図32】 本発明に係る第2の実施例のデジタルカラ
ー複写機の温度センサの温度−出力電圧特性を示すグラ
フである。
【図33】 第2の実施例のデジタルカラー複写機の湿
度センサの温度−出力電圧特性を示すグラフである。
【図34】 第2の実施例のデジタルカラー複写機にお
いて濃度検出レベルLBAが0であるときのγ補正特性
のグラフである。
【図35】 第2の実施例のデジタルカラー複写機にお
いて濃度検出レベルLBAが0であるときの画像再現特
性のグラフである。
【図36】 第2の実施例のデジタルカラー複写機にお
いて濃度検出レベルLBAが5であるときのγ補正特性
のグラフである。
【図37】 第2の実施例のデジタルカラー複写機にお
いて濃度検出レベルLBAが5であるときの画像再現特
性のグラフである。
【図38】 第2の実施例のデジタルカラー複写機にお
いて濃度検出レベルLBAが9であるときのγ補正特性
のグラフである。
【図39】 第2の実施例のデジタルカラー複写機にお
いて濃度検出レベルLBAが9であるときの画像再現特
性のグラフである。
【図40】 第2の実施例のデジタルカラー複写機のメ
イン制御ルーチンのフローチャートである。
【図41】 図40に図示された自動濃度コントロール
ルーチンのフローチャートである。
【図42】 本発明に係る第3の実施例のデジタルカラ
ー複写機のγ補正特性を示すグラフである。
【図43】 第3の実施例のデジタルカラー複写機のメ
イン制御ルーチンのフローチャートである。
【図44】 図43に図示された自動濃度コントロール
ルーチンのフローチャートである。
【図45】 図43に図示されたVG,VB選択ルーチン
のフローチャートである。
【図46】 従来例のデジタルカラー複写機における湿
度−転写効率特性を示すグラフである。
【図47】 従来例のデジタルカラー複写機における現
像電圧−トナー付着量特性を示すグラフである。
【図48】 従来例のデジタルカラー複写機における光
量−現像電圧特性、画像再現特性、γ補正特性及び画像
読取特性を含むセンシトメトリを示すグラフである。
【図49】 従来例のデジタルカラー複写機において各
種環境下の現像特性を示すグラフである。
【図50】 従来例のデジタルカラー複写機におけるγ
補正特性を示すグラフである。
【図51】 本発明に係る第4の実施例のデジタルカラ
ー複写機におけるγ補正特性を示すグラフである。
【図52】 従来例と第4の実施例のデジタルカラー複
写機における光量−現像電圧特性、画像再現特性、γ補
正特性及び画像読取特性を含むセンシトメトリを示すグ
ラフである。
【符号の説明】
20…画像信号処理部、41…感光体ドラム、44…V
Oセンサ、45r…現像ローラ、101…イメージリー
ダ制御部、106…画像制御部、201…プリンタ制御
部、202…プリンタヘッド制御部、203…AIDC
センサ、205…温度・湿度センサ、206…操作パネ
ル、208,216…制御ROM、209,217…デ
ータROM、210…複写制御部、214…VG発生ユ
ニット、215…VB発生ユニット、220…レーザダ
イオードドライバ、221…レーザダイオード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内藤 芳一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会 社内 (72)発明者 児玉 秀明 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会 社内 (72)発明者 服部 好弘 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会 社内 (56)参考文献 特開 昭63−177154(JP,A) 特開 昭63−177653(JP,A) 特開 昭63−177158(JP,A) 特開 平1−196347(JP,A) 特開 昭61−53874(JP,A) 特開 昭56−54456(JP,A) 特開 平1−271769(JP,A) 特開 平3−88573(JP,A) 特開 平3−88574(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/407 H04N 1/46 H04N 1/60 G03G 15/00 303

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体と、 上記感光体を所定の初期電位に帯電させる帯電手段と、 上記初期電位に帯電された上記感光体を露光し静電潜像
    を形成する露光手段と、 形成すべき画像の各画素の濃度を示す画像濃度信号に基
    づいて上記露光手段から上記感光体に照射される光の露
    光量を制御する露光制御手段と、 内部に現像剤を収納し、上記感光体上に形成された上記
    静電潜像を上記現像剤を用いて現像してトナー像を形成
    する現像手段と、 上記現像手段に所定のバイアス電圧を印加する電圧印加
    手段と、 上記バイアス電圧が変化するように上記電圧印加手段を
    制御するバイアス制御手段と、 上記現像手段の現像時間を検出する検出手段と、 上記バイアス電圧と、上記検出手段によって検出された
    上記現像手段の現像時間とに対応して上記感光体の初期
    電位を変更する帯電制御手段と、 複数の階調補正データを記憶する記憶手段と、 上記感光体の初期電位に基づいて、所望の画像再現特性
    が得られるように上記記憶手段に記憶されている複数の
    階調補正データのうちの1つを選択する選択手段とを備
    え、 上記露光制御手段は、上記選択手段によって選択された
    階調補正データに基づいて上記露光量を制御すること特
    徴とする電子写真作像装置。
  2. 【請求項2】 感光体と、 上記感光体を所定の初期電位に帯電させる帯電手段と、 上記初期電位に帯電された上記感光体を露光し静電潜像
    を形成する露光手段と、 形成すべき画像の各画素の濃度を示す画像濃度信号に基
    づいて上記露光手段から上記感光体に照射される光の露
    光量を制御する露光制御手段と、 内部に現像剤を収納し、上記感光体上に形成された上記
    静電潜像を上記現像剤を用いて現像してトナー像を形成
    する現像手段と、 上記現像手段に所定のバイアス電圧を印加する電圧印加
    手段と、 上記バイアス電圧が変化するように上記電圧印加手段を
    制御するバイアス制御手段と、 上記現像剤の濃度を検出する検出手段と、 上記バイアス電圧と、上記検出手段によって検出された
    上記現像剤の濃度とに対応して上記感光体の初期電位を
    変更する帯電制御手段と、 複数の階調補正データを記憶する記憶手段と、 上記感光体の初期電位に基づいて、所望の画像再現特性
    が得られるように上記記憶手段に記憶されている複数の
    階調補正データのうちの1つを選択する選択手段とを備
    え、 上記露光制御手段は、上記選択手段によって選択された
    階調補正データに基づいて上記露光量を制御すること特
    徴とする電子写真作像装置。
  3. 【請求項3】 感光体と、 上記感光体を所定の初期電位に帯電させる帯電手段と、 上記初期電位に帯電された上記感光体を露光し静電潜像
    を形成する露光手段と、 形成すべき画像の各画素の濃度を示す画像濃度信号に基
    づいて上記露光手段から上記感光体に照射される光の露
    光量を制御する露光制御手段と、 内部に現像剤を収納し、上記感光体上に形成された上記
    静電潜像を上記現像剤を用いて現像してトナー像を形成
    する現像手段と、 上記現像手段に所定のバイアス電圧を印加する電圧印加
    手段と、 上記バイアス電圧が変化するように上記電圧印加手段を
    制御するバイアス制御手段と、 上記現像剤の帯電量を検出する検出手段と、 上記バイアス電圧と、上記検出手段によって検出された
    上記現像剤の帯電量とに対応して上記感光体の初期電位
    を変更する帯電制御手段と、 複数の階調補正データを記憶する記憶手段と、 上記感光体の初期電位に基づいて、所望の画像再現特性
    が得られるように上記記憶手段に記憶されている複数の
    階調補正データのうちの1つを選択する選択手段とを備
    え、 上記露光制御手段は、上記選択手段によって選択された
    階調補正データに基づいて上記露光量を制御すること特
    徴とする電子写真作像装置。
  4. 【請求項4】 感光体と、 上記感光体を所定の初期電位に帯電させる帯電手段と、 上記初期電位に帯電された上記感光体を露光し静電潜像
    を形成する露光手段と、 形成すべき画像の各画素の濃度を示す画像濃度信号に基
    づいて上記露光手段から上記感光体に照射される光の露
    光量を制御する露光制御手段と、 内部に現像剤を収納し、上記感光体上に形成された上記
    静電潜像を上記現像剤を用いて現像してトナー像を形成
    する現像手段と、 上記現像手段に所定のバイアス電圧を印加する電圧印加
    手段と、 上記バイアス電圧が変化するように上記電圧印加手段を
    制御するバイアス制御手段と、 上記現像剤の流動性を検出する検出手段と、 上記バイアス電圧と、上記検出手段によって検出された
    上記現像剤の流動性とに対応して上記感光体の初期電位
    を変更する帯電制御手段と、 複数の階調補正データを記憶する記憶手段と、 上記感光体の初期電位に基づいて、所望の画像再現特性
    が得られるように上記記憶手段に記憶されている複数の
    階調補正データのうちの1つを選択する選択手段とを備
    え、 上記露光制御手段は、上記選択手段によって選択された
    階調補正データに基づいて上記露光量を制御すること特
    徴とする電子写真作像装置。
  5. 【請求項5】 感光体と、 上記感光体を所定の初期電位に帯電させる帯電手段と、 上記初期電位に帯電された上記感光体を露光し静電潜像
    を形成する露光手段と、 形成すべき画像の各画素の濃度を示す画像濃度信号に基
    づいて上記露光手段から上記感光体に照射される光の露
    光量を制御する露光制御手段と、 内部に現像剤を収納し、上記感光体上に形成された上記
    静電潜像を上記現像剤を用いて現像してトナー像を形成
    する現像手段と、 上記現像手段に所定のバイアス電圧を印加する電圧印加
    手段と、 上記バイアス電圧が変化するように上記電圧印加手段を
    制御するバイアス制御手段と、 上記現像剤の状態を検出する検出手段と、 上記感光体の耐刷数を計数する計数手段と、 上記バイアス電圧と、上記検出手段によって検出された
    上記現像剤の状態と、上記計数手段によって計数された
    耐刷数とに対応して上記感光体の初期電位を制御する帯
    電制御手段と、 複数の階調補正データを記憶する記憶手段と、 上記感光体の初期電位に基づいて、所望の画像再現特性
    が得られるように上記記憶手段に記憶されている複数の
    階調補正データのうちの1つを選択する選択手段とを備
    え、 上記検出手段は、上記現像手段によって実行される現像
    回数を計数して上記現像剤の状態を検出し、 上記露光制御手段は、上記選択手段によって選択された
    階調補正データに基づいて上記露光量を制御することを
    特徴とする電子写真作像装置。
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