JP3630766B2 - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、レーザービームにより感光体を走査して、電子写真プロセス、銀塩写真プロセスなどにより、画像を形成する複写機、プリンタ或いはファクシミリといった画像形成装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
また、本発明は、特にハイライト画像を忠実に再現する必要のあるフルカラー複写機或いはプリンタ等において好適に適用しうる。
【0003】
【従来の技術】
従来より、レーザービームにより感光体を走査することにより潜像を形成し、電子写真方式、或いは銀塩写真方式を用いて可視画像を得る複写機、プリンタが知られている。更に、最近では高解像かつ高階調な画像出力を可能とするレーザービームの変調方式として、発光時間変調方式又は発光強度変換方式を用いた複写機或いはプリンタといった画像形成装置が普及している。
【0004】
このような、変調方式を採用することにより、例えば400dpi、256階調といった記録信号を有した高解像かつ高階調な画像出力が可能となり、特に、フルカラー複写機或いはプリンタに適用することにより、ピクトリアルなフルカラー画像をより忠実に出力することが可能となった。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】
上述したごとき変調方式を用いた複写機或いはプリンタは好適に動作するものだが、ハイライト画像の再現等に対して問題があった。以下、時間変調方式を例にとり説明する。
【0006】
一般に感光体をラスタスキャンにより走査して潜像を形成する際に、レーザービーム出力を温度変化に対して安定化するようにした画像形成装置が知られている。このような画像形成装置では、レーザービーム出力をレーザー近傍で光出力検出回路により1水平走査に1度検出し、次にこの検出出力信号をレーザー駆動回路にフィードバックし、レーザービーム強度を制御してレーザー出力が設定値と常に等しくなるようにする制御、即ちオートパワーコントロール(APC)を行っていた。更に、このレーザービームを画像信号に応じて変調することにより画像形成が行われる。
【0007】
一般にレーザービームの時間変調は、レーザー駆動信号を画像信号に応じてパルス幅変調することによって行われている。図7は一般に用いられる8bitの入力画像信号に対してパルス幅変調されたレーザー駆動信号に従って、レーザービームをON/OFFさせた場合の入力画像信号レベルに応じたレーザービームの平均光量をそれぞれ示したものである。図7を参照すると理解されるように、変調回路及びレーザー駆動回路の特性により、入力画像信号のレベルに対してレーザービームの発光光量はリニアーに増加せず、特に微小発光光量域の立ち上がりが遅くなる。また、微小発光光量域はレーザーの温度或いは回路の温度変化等に対して非常に影響を受けやすく、発光光量が不安定で変動しやすい。
【0008】
前述したごとき特性により、特にピクトリアルな画像品質において重要な出力画像のハイライト領域の濃度再現が不足で、かつ不安定なものとなり、全体の画像品質を低下させるという問題があった。
【0009】
また、このような問題点を解決する目的で、入力画像信号のレベル変換テーブルを用いて、ハイライト領域の画像信号レベルを高めることを行った場合、ハイライト領域の濃度は向上するものの、変換テーブルを用いることは画像信号レベルの欠落により、上述のハイライト領域における階調再現、色再現の不連続性が顕著となり、それらの再現性が低下するという問題点があった。
【0010】
同様に、不安定、かつ非線形な微小発光領域を使用せず、入力画像信号の最小レベルに対応した変調量を大きく設定した場合、感光体の光減衰が増加し、結果として地かぶりの増加をもたらすといった問題があった。
【0011】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、感光体の感度及び環境条件が変化しても、可視画像部については安定かつ連続的な濃度階調再現を実現し、非画像部については地かぶりのない良好な画像を形成することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は以下の構成を備える。
【0013】
即ち、入力された記録信号に基づいて変調発光された記録ビームにより感光体を走査することにより画像記録を行う画像形成装置において、前記感光体の感度及び環境条件に応じて変化するコントラスト電圧に基づいて前記記録ビーム強度を制御する制御手段と、前記記録信号が最小記録信号の場合は前記記録ビームの発光量を0とし、前記記録信号が最小記録信号以外の場合は、前記制御手段で制御される記録ビームの強度に応じて前記記録ビームの発光量を変化させるためのオフセット及びゲインの設定値を変化させて前記記録ビームの発光量特性がリニアな特性となるように記録ビームを発光させる発光量制御手段とを備える。
【0014】
また、本発明による画像形成装置の制御方法は以下の工程を有する。
【0015】
即ち、入力された記録信号に基づいて変調発光された記録ビームにより感光体を走査することにより画像記録を行う画像形成装置の制御方法において、前記感光体の感度及び環境条件に応じて変化するコントラスト電圧に基づいて前記記録ビーム強度を制御する制御工程と、前記記録信号が最小記録信号の場合は前記記録ビームの発光量を0とし、前記記録信号が最小記録信号以外の場合は、前記制御手段で制御される記録ビームの強度に応じて前記記録ビームの発光量を変化させるためのオフセット及びゲインの設定値を変化させて前記記録ビームの発光量特性がリニアな特性となるように記録ビームを発光させる発光量制御工程とを有する。
【0017】
【実施例】
以下、図面を参照しながら本発明に係る好適な一実施例を詳細に説明する。
(第1実施例)
まず、第1実施例におけるプリンタの構成及び動作について説明する。
<プリンタ構成>
図3は、第1実施例におけるプリンタの構造を示す断面図である。尚、本発明は図3に示すプリンタに限らず、白黒電子写真プリンタ等他のプリンタにも適用可能である。
【0018】
図3において、301はポリゴンスキャナーであり、後述するビデオ処理部にて生成されたレーザー光を感光ドラム上に走査させる。302は初段のマゼンタ(M)の画像形成部であり、303、304、305はシアン(C),イエロー(Y),ブラック(K)の各色について同様に構成された画像形成部である。
【0019】
ここでは、マゼンタの画像形成部302を例にその構成を説明する。318は感光ドラムであり、レーザー光の露光により潜像を形成する。313は現像器であり、ドラム318上にトナー現像を行う。314は現像器313内のスリーブであり、現像バイアスを印加し、トナー現像を行う。315は1次帯電器であり、感光ドラム318を所望の電位に帯電させる。317はクリーナであり、転写後のドラム318の表面を清掃する。316は補助帯電器であり、クリーナ317で清掃されたドラム318の表面を除電し、1次帯電器315にて良好な帯電が得られるようにする。330は前露光ランプであり、ドラム318上の残量電化を消去する。319は転写帯電器であり、306に示す転写ベルトの背面から放電を行い、ドラム318上のトナー画像を転写部材に転写する。
【0020】
309及び310はカセットであり、転写部材を収納する。308は給紙部であり、カセット309及び310から転写部材を供給する。311は吸着帯電器であり、給紙部308により給紙された転写部材を転写ベルト306に吸着させる。312は転写ベルトローラであり、転写ベルト306の回転に用いられると同時に、吸着帯電器311と対になって転写ベルト306に転写部材を吸着帯電させる。
【0021】
324は除電帯電器であり、転写部材を転写ベルト306から分離しやすくするためのものである。325は剥離帯電器であり、転写部材が転写ベルト306から分離する際の剥離放電による画像の乱れを防止する。326、327は定着前帯電器であり、分離後の転写部材のトナーの吸着力を補い、画像の乱れを防止する。322、323は転写ベルト除電帯電器であり、転写ベルト306を除電し、転写ベルト306を静電的に初期化するためのものである。328はベルトクリーナであり、転写ベルト306の汚れを除去する。
【0022】
307は定着器であり、転写ベルト306から分離され、定着前帯電器326、327で再帯電された転写部上のトナー画像を転写部材上に熱定着させる。
【0023】
329は給紙部308により転写ベルト306上に給紙された転写部材の先端を検知する紙先端センサであり、紙先端センサからの検出信号はプリンタ部からリーダ部に送られ、リーダ部からプリンタ部に画像信号(以下、ビデオ信号)を送る際の副走査同期信号として用いられる。
<プリンタ主要ブロック構成>
図1は、第1実施例におけるプリンタ部の構成を示すブロック図である。図1において、116はビデオ処理部であり、図示しない原稿読み取り装置又は外部I/Fを介して送られてきたM,C,Y,Kのビデオ信号を処理し、PWM変調されたレーザー光信号を生成する。117はプリンタ制御部であり、図3に示されたプリンタを動作させる図示しない各種モータやソレノイド、クラッチなどのプリンタシーケンスをコントロールすると共に、現像スリーブ314へ供給する現象バイアスや、転写帯電器319などを各種帯電器へ供給する帯電電圧などを生成する。そして、118はプリンタ全体の制御を行うCPU部である。
<ビデオ処理部>
ここで、ビデオ処理部116の構成及び動作を以下に説明する。
【0024】
例えば、図示しないリーダ部から、プリンタ部に入力されたM,C,Y,Kのビデオ信号MRV,CRV,YRV,KRVが(以下、RVと略す)、フリップフロップ(FF)101でラッチされた後、各色独立にあるLUT105に入力される。LUT105は、例えばCPU部118によって予め所望の入出力特性が得られるようなプリンタガンマ特性が書き込まれたRAMで構成され、LUT105に入力された各色のビデオ信号が各色独立にガンマ補正される。
【0025】
LUT105でガンマ補正されたM,Cのビデオ信号はFiFoメモリ106、107に、またY,KはLiFoメモリ108、109にそれぞれ入力される。リーダ部の主走査同期信号RLSYNC*がLowのとき、FiFoメモリ又はLiFoメモリの書き込みアドレスカウンタがリセットされ、リーダ部の主走査ビデオイネーブル信号RLVE*がLowのとき、リーダ部の各ビデオ信号の画素がクロツクRCLKに同期してFiFoメモリ106、107又はLiFoメモリ108、109にそれぞれ書き込まれる。
【0026】
次に、プリンタ部の各色独立な主走査同期信号PLSYNC*がLowのとき、それに対応する色のFiFoメモリ、LiFoメモリの読み出しアドレスカウンタがリセットされ、プリンタ部の各色独立なビデオイネーブル信号PVE*がLowのとき、プリンタ部の各色独立なビデオ信号に対応した画素クロツクPCLKに同期して各色独立のビデオ信号PVが対応する色のFiFoメモリ106、107或いはLiFoメモリ108、109から読み出される。ここでM,Cについては正像イメージで、Y,Kについては鏡像イメージで読み出され、各色のビデオ信号がレーザ制御部111に入力される。
【0027】
次に、第1実施例におけるレーザー制御部111の概略構成を図2に示す。
【0028】
レーザー制御部111に入力された各色のビデオ信号は、各色独立な後続のD/A変換器141により、M,C,Y,Kのアナログビデオ信号MAV,CAV,YAV,KAVに変換される。同時に各色のビデオ信号はゼロデータ判定回路142に入力される。
【0029】
アナログビデオ信号に変換された画像信号MAV,CAV,YAV,KAVは2値化回路144によって2値化される。図4は、2値化回路144の2値化に関する部分の構成を示す図である。
【0030】
図4において、図1に示す同期制御部110から出力されるPCLK信号51に基づいて三角波発生回路144−1が三角波信号を発生する。この三角波信号はそのゲイン、オフセットレベルがそれぞれ144−2,144−4で示す回路によって設定される。そして、コンパレータ144−6により回路144−4の出力信号とアナログ画像信号144−1とを比較することによってパルス幅変調(PWM変調)が行われる。
【0031】
図2に戻り、ゼロデータ判定回路142は8bitのビデオ信号PVに対応したNOR回路で構成されており、入力されたビデオ信号PVの値が“0”レベルか“1”レベル以上かを判定し、“0”レベルの場合にレーザーのパルス発光をOFFする各色独立のPWMOFF*信号を生成する。
【0032】
一方、上述の2値化回路144によってパルス幅変調された画像信号は、OR回路145でブランキング信号と論理和がとられた後、AND回路146に入力される。また、ゼロデータ判定回路142から出力されたPWMOFF*信号はAND回路147でレーザーオフ信号(LOFF*)と論理積がとられた後、AND回路146に入力される。
【0033】
そして、AND回路146から出力された画像信号は、各色それぞれレーザードライブ回路143へ入力される。レーザードライブ回路143では、各色独立なM,C,Y,Kのビデオ信号に従って4つの半導体レーザーを駆動し、M,C,Y,Kの各画像に対応したレーザー光を生成する。
【0034】
このように、ビデオ処理部116で生成されたレーザー光は、図3のポリゴンスキャナー301に照射され、M,C,Y,Kの各色独立の感光ドラム上に走査される。また、走査される各色のレーザー光はフォトダイオードなどの受光素子で構成されたレーザー検知部112〜115により検知され、M,C,Y,Kの各色独立なレーザー検知信号BDが同期制御部110に入力される。
【0035】
この同期制御部110では、入力された各色のBD信号に基づいてプリンタ部のM,C,Y,K独立な主走査同期信号PLSYNC*とM,C,Y,K独立な画素クロツクPCLKとを生成し、各BD信号に基づいてプリンタ部のM,C,Y,Kと独立な主走査イネーブル信号DVE*を生成している。
【0036】
次に、レーザービーム強度のオートパワーコントロールについて説明する。
【0037】
図10は、レーザードライブ回路の構成を示すブロック図である。図において、上述の同期制御部110にて生成されたブランキング信号BLANKにより、レーザーダイオード(LD)121の連続点灯ビームによる記録区域外の走査が行われ、その際ホトダイオード(PD)122にてレーザービームの強度が検出され、モニタ電流(IM)が出力される。モニタ電流は電流−電圧変換器123により電圧(VM)に変換され、サンプルホールド(S/H)回路124によりゲート信号133でサンプルされ、少なくとも1水平走査区間サンプルレベルがホールドされる(VB)。そして、この出力信号は定電流源126に入力され、またバイアス設定回路125の出力信号も定電流源126に入力される。
【0038】
ここで、ビーム強度が所定値よりも低い場合、モニタ電流が小さくなりS/H出力レベルも小さくなって、定電流源126ではバイアス設定回路125により設定されたバイアス電流から電流を増加させる方向に作用する。
【0039】
一方、ビーム強度が所定値よりも高い場合は、モニタ電流が大きくなりS/H出力レベルも大きくなって、定電流源126ではバイアス設定回路125により設定されたバイアス電流から電流を減少させる方向に作用する。
【0040】
このように、一水平走査毎にレーザービーム強度を検出し、レーザーダイオードバイアス電流量にフィードバックすることにより、レーザービーム強度を一定に制御することが可能である。
【0041】
次に、入力された画像信号に応じたレーザー発光の制御について説明する。
【0042】
上述の2値化回路144から出力されるパルス幅とレーザー発光光量の関係は図6に示す特性となる。実施例では、画像データは00H〜FFH(16進)の範囲の値を取るので、この特性カーブのリニアの部分をできるだけ広く使うためには、画像データの01Hを特性カーブがリニアになりはじめる時のパワーに、画像データのFFHをカーブがリニアからはずれる直前の時のパワーになるように定める。また、このような定量特性を得るためにゲイン設定回路144−8、オフセット設定回路144−9にてゲイン,オフセットの設定を行う。
【0043】
また、00Hの画像データが入力された場合は、ゼロデータ判定回路142によりPWMOFF*信号が生成され、AND回路146に入力されることによりパルス幅変調された画像データはレーザー発光OFF側に固定される。
【0044】
上述の如く変調された画像信号がスイッチング回路130に入力され、レーザー発光領域の動作電流がON−OFFされ、画像信号に応じたレーザービームがON−OFF制御され射出される。
【0045】
このように、第1実施例においては、画像データが00Hの場合にはレーザー発光をOFFし、画像データが01H〜FFHの場合には、個体差や温度変動の環境を受けることなく、変調量に応じて平均光量がリニア特性を有する範囲にてレーザーを変調発光させることができる。
【0046】
更に、第1実施例では、感光ドラムの感度及び環境条件に応じて変化する潜像コントラスト電圧に基づいて上述のレーザービーム強度の値を制御している。
【0047】
プリンタ部の入力画像データに対する出力画像濃度は、レーザービーム強度の変調特性(以下、変調特性)、感光体の光減衰特性(以下、E−V特性)、コントラスト電圧に対する現像γ特性(以下、V−D特性)によって決まる。即ち、図11に示すように明部電位と暗部電位で規格化したE−V特性はドラムの感度、コントラスト電圧によって変化する。また、現像γ特性も図12に示すように環境特性によって変化し、所望の最大画像濃度(以下、Dmax)を得るためのコントラスト電圧(以下、Vcont)も変化する。
【0048】
第1実施例では、上述のようなE−V特性、V−D特性の変化によるプリンタの入出力特性を補正するためにレーザービーム強度を可変とし、ドラム感度及び環境条件に応じて設定されるVcontに基づいて値を変化させている。即ち、プリンタの入出力特性がほぼリニアとなるように、ドラム感度が低い場合には、レーザービーム強度を強く設定し、またVcontが低くなるに従ってレーザービーム強度がゆるやかに弱くなるように設定している。
【0049】
上述のレーザービーム強度の制御は、図10に示すように、設定されたVcontに応じてCPU118によりレーザーパワー切換制御信号がビーム強度切換回路132に送られ、更にバイアス設定部125にて所望のビーム強度が得られる半導体レーザーを駆動するバイアス電流値が設定され、定電流源126の出力電流を変化させることによって行われる。
【0050】
ところが、上述のようにレーザービーム強度を変化させた場合、図13に示すように記録信号のパルス幅とレーザー光量の特性のリニアリティーが画像データの00H及びFFH付近で変化してしまう。そこで、第1実施例では、最小記録信号である00Hに対してはレーザービーム変調量を“0”とすることに加え、レーザービーム強度の設定値に応じて2値化回路144のオフセットとゲインの設定値を変化させ、レーザービーム強度の設定値いかんにかかわらず、常に変調特性のリニアな領域を十分に使えるようになっている。この制御は、設定されたビーム強度に応じてCPU118よりオフセット制御信号及びゲイン制御信号が2値化回路144内のオフセット設定部144−8及びゲイン設定部144−9に送られ、D−A変換された制御信号によりオフセット値、ゲイン値が決定されることによって行われる。図14は、設定されたVcontに応じて設定されたビーム強度毎の入力データに対する光量特性を示す図である。
【0051】
このように、第1実施例においては、画像データが00Hの場合にはレーザー発光をOFFし、画像データが01H〜FFHの場合にはレーザービーム強度に応じて変調範囲を適正化し、リニアな特性を有する範囲にてレーザーを変調発光させることができる。
【0052】
よって、可視画像部については安定なレーザー発光による安定、かつ連続的な濃度階調再現を実現し、非画像部については地かぶり等のない良好な画像形成が可能となる。
(第2実施例)
次に、図面を参照しながら本発明に係る第2実施例を詳細に説明する。
【0053】
以下、第2実施例として、1つのレーザー走査系及び感光ドラムを有し、面順次に異なる色のトナー像を形成することにより画像を形成するフルカラー複写機、若しくはプリンタに適用した場合を例にとり説明する。
【0054】
図5は、第2実施例におけるカラー複写機の制御系の概略構成を示すブロック図である。また、図8は第2実施例におけるカラー複写機の構造を示す断面図である。
【0055】
図5及び図8において、入力画像データMRV,CRV,YRV,KRVは、プリンタ部500のビデオ処理部510に入力される。このビデオ処理部510には、リーダ部501の画像クロツクとプリンタ部500の画像クロツクの速度とが異なるため、それらの同期をとる機能と、画像データをプリンタ部500の色再現濃度に対応させる機能とを有している。
【0056】
まず、リーダ部501よりビデオ処理部510に入力されたカラー画像データは、PWM処理が施され、最終的にレーザーを駆動する。画像データに対応して変調されたレーザー光は、高速回転するポリゴンミラー889により走査され、ミラー890に反射されて感光ドラム891の表面に画像に対応したドット露光を行う。レーザー光の1水平走査は、画像の1水平走査に対応し、第2実施例では400LPIの幅である。
【0057】
この感光ドラム891の主走査方向に添って前述のレーザー光走査が行われ、副走査方向へ感光ドラム891が定速回転することにより、感光ドラム891の表面に逐次平面画像が形成される。感光ドラム891は、露光に先立って帯電器897による一様帯電がなされており、帯電された感光体が上述のレーザー光により露光されることによって潜像を形成する。各色信号により形成された潜像は各色に対応した回転現像器870によって顕像化される。
【0058】
例えば、カラーリーダにおける第1回目の原稿露光走査に対応して考えると、まず感光ドラム891上に原稿のイエロー成分のドットイメージが露光され、イエローの現像器892により現像される。次に、このイエローのイメージは転写ドラム896上に捲回された用紙上に感光ドラム891と転写ドラム896との接点にて、転写帯電器898によってイエローのトナー画像が転写形成される。これと同一の過程をM(マゼンタ),C(シアン),Bk(ブラック)の各色について繰り返し、用紙上に各画像を重ね合わせることにより、4色トナーによるカラー画像が形成される。
【0059】
このように、リーダ部501からプリンタ部500に順次入力されたY,M,C,Kのビデオ信号RVは、前述した実施例と同様に、同期調整、ガンマ補正が行われた後、レーザー制御部508に入力される。
【0060】
ここで、第2実施例におけるレーザー制御部の概略構成を図9に示す。
【0061】
図示するように、レーザー制御部に入力されたビデオ信号PVは、まず高速のD/A変換器941によりアナログビデオ信号AVに変換される。同時にビデオ信号PVはゼロデータ判定回路942にも入力される。
【0062】
そして、アナログ変換されたビデオ信号AVは2値化回路944により2値化される。一方、ゼロデータ判定回路942は8bitのビデオ信号PVに対応したNOR回路で構成されており、入力されたビデオ信号PVの値が“0”レベルか“1”レベル以上かを判定し、“0”レベルの場合にレーザーのパルス発光をOFFする各色独立のPWMOFF*信号を生成する。
【0063】
次に、上述の2値化回路944によってパルス幅変調された画像信号は、OR回路945でブランキング信号と論理和がとられた後、AND回路946に入力される。また、ゼロデータ判定回路942から出力されたPWMOFF*信号はAND回路947でレーザーオフ信号と論理積がとられた後、AND回路946に入力される。
【0064】
そして、AND回路946から出力された画像信号は、レーザードライブ回路948へ入力され、画像データに対応したレーザー光が生成される。
【0065】
また、第2実施例においても、前述した第1実施例と同様、感光ドラムの感度、Vcontの値に基づいてレーザービーム強度を変化させるように制御する。更に、レーザードライブ回路、レーザービーム強度のオートパワーコントロールについても同様である。
【0066】
また、第2実施例においても、第1実施例と同様、00Hの画像データが入力された場合には、ゼロデータ判定回路942よりPWMOFF*信号が生成され、AND回路946に入力されることにより、パルス幅変調された画像データはレーザー発光のOFF側に固定される。
【0067】
また、第1実施例と同様、最小記録信号の00Hに対してレーザービーム変調量を“0”とすることに加え、レーザービーム強度の設定値に応じて2値化回路944のオフセットとゲインの設定値を変化させ、レーザービーム強度の設定値いかんにかかわらず、常に変調特性のリニアな領域も十分に使えるようになっている。この制御は第1実施例と同様、設定されたビーム強度に応じてCPUよりオフセット制御信号及びゲイン制御信号が2値化回路944内のオフセット設定部及びゲイン設定部に送られ、D−A変換された制御信号によりオフセット値、ゲイン値が決定されることによって行われる。
【0068】
このように、第2実施例においても、画像データが00Hの場合にはレーザー発光をOFFし、画像データが01H〜FFHの場合には、レーザービーム強度に応じて変調範囲を適正化して、リニアな特性を有する範囲にてレーザーを変調発光させることができる。
【0069】
よって、可視画像部については安定なレーザー発光により安定、かつ連続的な濃度階調再現を実現し、非画像部については地かぶり等のない良好な画像形成が可能となる。
【0070】
前述した第1及び第2実施例は、レーザーの発光時間を変調するパルス幅変調方式について述べたが、本発明はこれに限定されることなく、例えばレーザーの発光光量を変調する強度変調方式等他の変調方式においても好適に適用することができる。
【0071】
尚、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても1つの機器から成る装置に適用しても良い。
【0072】
また、本発明はシステム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることは言うまでもない。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、感光体の感度及び環境条件が変化しても、可視画像部については安定かつ連続的な濃度階調再現を実現でき、非画像部については地かぶりのない良好な画像を形成できる
【0074】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例におけるプリンタ部の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例におけるレーザー制御部111の概略構成を示す図である。
【図3】第1実施例におけるプリンタの構造を示す断面図である。
【図4】2値化回路144の2値化に関する部分の構成を示す図である。
【図5】第2実施例におけるカラー複写機の制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図6】実施例における駆動パルス幅とレーザー発光量の関係を示す特性図である。
【図7】駆動パルス幅とレーザー発光量の関係を示す特性図である。
【図8】第2実施例におけるカラー複写機の構造を示す断面図である。
【図9】第2実施例におけるレーザー制御部の概略構成を示す図である。
【図10】レーザードライブ回路の構成を示すブロック図である。
【図11】ドラム感度、コントラスト電圧が変わった場合の規格化したE−V特性を示す図である。
【図12】現像特性の環境変化を示す図である。
【図13】レーザービーム強度によるパルス幅変調特性の変化を示す図である。
【図14】レーザービーム強度に応じた入力データに対するレーザー変調光量特性を示す図である。
【符号の説明】
111 レーザー制御部
116 ビデオ処理部
121 レーザーダイオード
122 フォトダイオード
141 D/A変換器
142 ゼロデータ判定回路
143 レーザードライブ回路
144 2値化回路
302 画像形成部
313 現像器
318 感光ドラム

Claims (2)

  1. 入力された記録信号に基づいて変調発光された記録ビームにより感光体を走査することにより画像記録を行う画像形成装置において、
    前記感光体の感度及び環境条件に応じて変化するコントラスト電圧に基づいて前記記録ビーム強度を制御する制御手段と、
    前記記録信号が最小記録信号の場合は前記記録ビームの発光量を0とし、前記記録信号が最小記録信号以外の場合は、前記制御手段で制御される記録ビームの強度に応じて前記記録ビームの発光量を変化させるためのオフセット及びゲインの設定値を変化させて前記記録ビームの発光量特性がリニアな特性となるように記録ビームを発光させる発光量制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 入力された記録信号に基づいて変調発光された記録ビームにより感光体を走査することにより画像記録を行う画像形成装置の制御方法において、
    前記感光体の感度及び環境条件に応じて変化するコントラスト電圧に基づいて前記記録ビーム強度を制御する制御工程と、
    前記記録信号が最小記録信号の場合は前記記録ビームの発光量を0とし、前記記録信号が最小記録信号以外の場合は、前記制御手段で制御される記録ビームの強度に応じて前記記録ビームの発光量を変化させるためのオフセット及びゲインの設定値を変化させて前記記録ビームの発光量特性がリニアな特性となるように記録ビームを発光させる発光量制御工程とを有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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