JP3147396U - 快眠枕 - Google Patents

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Abstract

【課題】枕本体とウールシートにより、枕の高さと硬さを調整可能にし、この組合体を容易に挿入可能にした枕カバーを有する快眠枕を提供する。
【解決手段】隆起部6と横穴9を備える弾性素材の枕本体3と、枕上部に重ね合わせかつ底部側に巻回した長尺のウールシート4と、これらの組合体を収納する枕カバー2を備える快眠枕1であって、枕カバー2が、前記組合体が挿入されるカバー開口部と、この開口部から伸長する折返し部とを有する。さらに、横穴9の1つに挿入され、通気孔と、快眠を促す物質を収納する空間部を形成した横フレーム5を有して、使用者が枕の高さと同時に硬さを調整し、快眠を促す物質を用いて精神安定を維持する機能を両立させる。
【選択図】図2

Description

本考案は、人が睡眠の際に使用する枕に関し、特に使用者の快眠を達成するために、枕の高さおよび硬さ等を調整可能にした快眠枕に関する。
従来、一般的に使用されている枕は、布によって形成された袋の中に、籾、そばがら、綿等を詰めて所定の高さ、大きさに形成されている。こうした枕は、一旦完成すると、枕の高さや硬さ等を自由に変えることができず、場合によっては不眠症などを引き起こすことがある。
また、最近では、健康用枕と称して種々の形態の枕が販売されているが、このような枕も、高さや、硬さを自由に変更することができず、さらに、枕の高さは、使用する個人の頭の形状に関わるので、その高さ調整は、各人において異なることから、睡眠中に首の凝りや姿勢の矯正をすることはできなかった。
一方、最近の研究では、睡眠時の頭の位置や高さが、体の健康状態に大きな影響を与えることが分かってきた。たとえば、歯科医の立場から、歯のかみ合わせ等について研究をしてきた結果、患者が使用している枕の高さ、硬さ、形状等が歯のかみ合わせに大きな影響を与えることが明らかにされている。
即ち、人間は、直立時には頭を安定に支持するために、肩や首、頸椎の周囲の筋肉が緊張して頭を正しい位置に保持し続けているが、睡眠中は筋肉が弛緩する。このため、個人の体型にあっていない枕を使用した場合には、枕の高さや形などが原因で頭と肩の間に空間ができ、頸椎等が、ずれた状態で頭を保持し続け、頭を安定に保持することができない。
この結果、体型に合わない枕を長期間にわたって使用し続けると、歯のかみ合わせにも影響を与えることが証明されている。
また、他の研究によると、枕の高さが、高すぎると、首や肩の血管や神経が圧迫され、頭痛や肩こりの原因になる。また、逆に高さが低すぎると、首が伸び、あごが上がって血液が頭部に流れ、頭への刺激が増えるため、むくみや寝不足の原因になる。さらに、枕が硬いと、枕は脳を刺激して、目が覚めやすく、柔らかすぎると、筋肉を使いすぎるので、疲れやすくなる。
このような事情から、特に、枕の高さを調整できるものとして、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3等が開示されている。
特許文献1では、頭の形状に合わせた枕本体の上部または底部に、複数枚の調節パッドを配置して、枕の高さを調節できるようにした枕が開示されている。また、特許文献2では、中央に縫い目を入れた折返部を2つに折り畳んで2段重ね枕とし、枕本体と高さ調整用枕を形成し、さらに、枕の硬さを得るために複数個のパイプを数珠繋ぎにして紐を通し、枕本体を左右方向に引張ることにより、中央の凹所の周囲に凹所のへこみ量あるいは面積を調節でき、その結果、枕の高さが調整できるようになっている。また、特許文献3では、羽毛等を詰め込んで形成した、長方形の扁平筒体の一端側に、板状の芯材を出入自在に収容した袋状の芯材収容部を取り付け、これを折り重ねて所定の高さとなる肉薄の枕本体と、芯材収容部を被覆する袋状の被覆部とからなる枕が開示されている。
特開2007−000397号公報 特開平08−000419号公報 特開平10−257952号公報
上記の高さ調節用枕は、単に調節パッドを重ねるもの、あるいは、折り曲げてその間に配置される芯材等によって高さを調整するものであり、主に、枕の高さ位置の調整に重きを置くものであった。
一方、睡眠は、枕の高さ調整だけでなく、適度の硬さ、さらには、精神的な安定感を得ることが大事であり、快眠を促し、脳を休めて熟睡できることが必要である。
このような観点から、本考案は、使用者が自ら枕の高さと同時に硬さを調整して、頭、首の安定した姿勢を確保するとともに、使用者が必要とする快眠を促す物質の特性を利用して精神安定を維持する機能を両立させた新規な快眠枕を提供し、上記諸問題を解決することを目的とする。
また、本考案は、使用者の快眠を達成するため、長尺のウールシーツの重ね合わせによって、枕の高さと硬さを調整可能にするとともに、高さが異なる枕本体への枕カバーの装着を容易にした快眠枕を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案の快眠枕は、枕上部に少なくとも1つの隆起部を備え、これに続く中央部分にへこみが形成され、かつ底部に前記隆起部に対応して枕の長手方向に伸びる少なくとも1つの横穴が形成された弾性素材からなる枕本体、
枕の高さと硬さを調整するために、前記枕本体の外側に巻き付けて枕上部で重ね合わされる長尺のウールシーツ、及び、
前記枕本体と前記ウールシーツとの組合体が挿入されるカバー開口部と、該開口部から伸長する折返し部とを有する枕カバーを備えることを特徴とする。
また、他の実施形態によれば、本考案の快眠枕は、さらに、前記横穴の1つに挿入され、上部に複数の通気孔と、内部に快眠を促す物質を収納する空間部を形成した着脱自在の横フレームを備えている。
さらに、好ましい構成によれば、ウールシーツは、枕本体の底部から枕上部の一方側に巻回させ、この枕上部で重ね合わされるか、または、枕上部で重ね合わせ、この枕上部の一方側から底部に巻回して装着される。枕カバーは、袋形状で、かつカバー開口部の一方の幅広端から袋内に伸長する折返し部を有し、該折返し部は、前記枕本体の側部の露出面を覆うことを特徴とする。
他の実施形態の枕カバーは、その中央部分に上部が開口するカバー開口部を有する凹部を形成し、前記開口部の四辺からそれぞれ伸長する折返し部を形成し、前記折返し部を内側に折り畳んで枕に固定される。さらに、他の実施形態によれば、枕カバーは、側方から枕本体を挿入するために、側部にカバー開口部を有する凹部を形成し、前記開口部から伸長する折返し部を折り畳んで枕に固定することを特徴とする。
枕カバーの折返し部は、対向する折返し部との重なり部分に設けた面ファスナー同士、または折返し部の面ファスナーとウールシーツの対向面との結合によりに固定されることを特徴とする。
さらに、枕本体は、軟質のウレタンフォームで形成され、横フレームは、木製である。また、快眠を促す物質は、香り材料、冷却剤、保温剤、消臭剤、炭、磁石の中から選択される。前記横フレームは、扁平の半円筒形状で、両端部に向けて傾斜する傾斜部を有し、その傾斜角度が5°〜15°であることを特徴とする。
また、枕本体は、前側および後側にそれぞれ1つの隆起部を有し、さらに、枕本体の横穴は、この横穴に沿って底部側に切断溝を有する。
本考案の快眠枕によれば、個人の頭や首に合わせて、枕本体上に配置されるウールシーツを重ねて、枕本体上に配置することができ、ウールシーツの巻き付け形態により、枕の高さと硬さを、自分の好みに合わせて調整することができる。
また、枕カバーは、長尺のウールシーツを巻回して枕上部に重ね合わせた、枕本体とウールシーツの組合体を、カバー開口部より挿入し、折り返部の折り畳みにより、枕本体の露出部分を覆い、高さの異なる枕を収納することが容易である。
また、対面する折返し部同士、または折返し部とウールシーツとを面ファスナーにより固定することもできる。
さらに、快眠を促す色々な物質を枕本体の底部に配置した横フレーム内に収納できるので、自分の好きな快眠促進剤、例えば、香りまたは冷却剤等を選択して、枕底部側からポンプ効果を有する枕本体を介して自然に香るようにして、使用者の精神的な安定度を保つことができる。
このように、本考案は、枕の高さと硬さ、及び快眠を促す多機能の特性を兼ね備えて、かつ組み立て容易でかつ熟睡できる快眠枕を提供できる。
以下、図面に基づいて本考案の実施形態を説明する。
図1は、本考案の概略構成を説明するための快眠枕1の使用例を示す図であり、図2は、枕カバー2に収納された、快眠枕の断面形状を示す側面図である。図3は、本考案に係る枕本体3の概略形状を示す斜視図と要部拡大図である。
本考案の快眠枕1は、枕本体3、ウールシーツ4、及び枕カバー2の主構成からなっている。また、好ましい構成では、枕本体3に快眠を促す快眠促進剤を収納する横フレーム5を備えている。
図1〜図3において、枕本体3は、首の疲れや肩の張りを抑えるため、好ましくは、軟質のウレタンフォームの低反発素材から作られ、ウールシーツ4は、通気性と保温性が高く、巻き方を変えることで頭の高さを自在に調整でき、安眠を作り出すように構成されている。また、枕カバー2は、綿79%麻21%を使用して吸湿性を有し、さわやかさを実現し、さらに、横フレーム5は、ウッドケースとして形成され、枕本体3に挿入して、枕の硬さを保つ枕木になると同時に裏面にある挿入口からアロマや冷却剤を入れて、リラックスした眠りを実現する。
本考案に係る枕本体3の形状は、人間工学的に首や肩に合わせて、首の頚椎に無理がなく安定した姿勢が取れるように、流線型状に2つの隆起部6、7を前後上部に有し、その間にくびれを形成するへこみ8を有している。また、これらの隆起部6、7に対応して、横方向に伸びた一対の横穴または溝9を底部に有している。
また、横穴9の底部には、枕の幅全長にわたり、切れ目(切断溝)11が横方向に横穴に沿って伸び、横フレーム5の挿入を容易にしている。枕本体3は、隆起部6,7、へこみ8、横穴9、切れ目11を備えた一体形状のウレタンフォームで構成されている。
このウレタンフォームは、本実施形態では、隆起部6,7が枕本体3の前側及び後側に配置されているが、一方のみであっても良い。それゆえ、前側の隆起部6とこれに続く中央部分にへこみ8を備えて、後部は、なだらかな平面であってもよく、上記外形状によって首筋と頭へのやさしい支えを与えるものであればその形状は問わない。
ウレタンフォーム自体は、低密度で水を通すぐらいの無数の孔を有することから、弾力性と通気性が増し、空気、水分等の給排気を行うポンプ効果を生み出している。つまり、頭を動かすことによって、ウレタンフォームの中に空気が移動し、そのため、ムレにくい構造になっている。このポンプ効果は、頭部側からくる湿気や熱などを分散させる機能を有する。
また、図3(a)において、枕本体3は、前側の隆起部6の方が、後側の隆起部7よりもわずかに、例えば、1〜2cm程度高く形成されている。枕本体3のサイズは、本実施形態では、幅60cm、奥行き50cm、高さが、9.5〜11cm程度の大きさで、その形状は、頭よりも首の輪郭に合うように設計されており、2つの隆起部6,7に高さの差を設けているので、人の好みにより、枕の前後を入れ替えて、隆起部の低い方を前側にすることも可能である。
この上に層状に重ね合わされる長尺のウールシーツ4との組合体により、幾通りもの高さの選択が可能になる。
さらに、枕本体3と、この上に層状に重ね合わされる長尺のウールシーツ4との組合体により、幾通りもの高さの選択が可能になる。また、枕本体の材質は、ウレタンホーム等の低反発素材に限らず、他の構成あるいは、硬さの異なる素材を組み合わせて本考案の外形状に対応する構成とすることも可能である。
また、枕本体3の底部10に設けた横穴9は、図3(b)に示すように、半円形状であるが、これは、後述する横フレーム5が容易に挿入でき、かつ前後に移動しない寸法が良く、半円形、半楕円形状などに形成されている。
本考案の特徴の1つであるウールシーツ4は、図2および図4に示すように、枕本体3の外側に装着されて枕上部で層状に重ね合わされ、かつ枕本体3の底部側に巻回される長尺のウール製シートからなっている。ウールシーツ4の重ね合わせは、枕本体3の隆起部間のへこみ8、または、枕本体3の上部全体に層状に配置する。
ウールシーツ4の長さは、1m〜2m程度であり、幅は、枕本体3の幅60cmと同一寸法で、厚さが、0.8cm〜1.5cm程度である。このウールシーツ4は、枕本体3への高さ及び硬さ調整用として、特に、枕本体3の高さ調整用として用いられ、天然素材のウールをニードルパンチした不織布からなる。
そのため、このウールシーツ4は、羊毛の自然反発性と吸湿発散性に優れており、枕上部で、複数回を重ね合わせて層状に形成するとともに、ウールシーツ4の一端部は、枕本体3の底部に巻回され、使用時には、底部側が固定されることになる。また、ウールシーツ4は、頭と首筋の形に合わせて沈み込むウール層の厚さを自由に変え、さらに、横フレーム5との組合せにより、枕の高さを定めることができる。理想とする枕の高さは、人が横向きに寝た状態で、鼻、胸、腰の中心が一直線になるように寝る姿勢が熟睡できる形であることが証明されている。
枕の高さを決定するウールシーツの巻き方は、いろいろな方法が考えられ、例えば、図2では、枕本体3の前側から巻回されているが、図4(a)(c)のように枕本体3の後側から巻回することも可能である。また、両側から巻回して、図4(e)のように、枕本体3の底部で合わせることもできる。
このように、ウールシーツ4は、枕本体3の底部から上部後方に巻回させて枕上部で重ね合わされるか、または、前記枕上部で重ね合わせて上部前方から底部に巻回して装着される。
従って、枕本体3の上部に重ね合わされるウールシーツ4は、図4(a)〜(e)に示す配置パターンが考えられる。また、ウールシーツ4の重ね合わせは、二重から四重程度の折り畳みが最適であるが、この重ね合わせは、上側から内側に巻き込む形(図4(a)、(d))、あるいは、枕上部の下側から上段へ折り重ねる形(図4(b)、(c))等の重ね合わせであってもよく、また、枕本体3の底部側にウールシーツ4を重ね合わせることも可能である。
ウールシーツ4は、20%程度のポリエステルを混ぜて、撹拌したポリエステルの糸が溶けて冷やして、固めたものを使用すると、ウールとポリエステルが絡み合った組織となるので、弾力性を増すことができる。なお、枕本体3へのウールシーツ4の固定は、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーを用いて枕本体3とウールシーツ4が互いに貼り付くようにすることもできる。例えば、ウールシール4の長手方向端部の一方に面ファスナーを貼り付けるか、あるいは、枕本体3に貼り付けた面ファスナーとの間で直接固定することが可能である。
次に、本考案に係る枕カバー2は、上述した形態に組み立てられた枕本体3とウールシーツ4を挿入できるものであれば良く、一般的に袋形状のカバーを用いることができる。本考案では、図5に示す枕カバー2において、カバー開口部の一方の幅広端12a、すなわち、底部側に内側に伸長する折返し部13と、枕両端側に、飾り用のフリル(ひだ飾り)15,15が設けられている。
折返し部13は、フリル15の端部から枕カバー2の袋内に折り込まれているため、枕カバー内に枕本体とウールシーツの組合体を挿入した後、折返し部を外側に開くようにして折り込むと、図6の断面図で示すように、枕本体3の側部露出面3aを覆うことができる。
さらに、枕カバー2の他の実施形態が、図7及び図8に示されている。図7に示す本考案に係る第2実施形態の枕カバー2は、展開した状態(a)では、その中央部分に、枕本体3の縦横寸法に合わせて、上方にカバー開口部12を有する浅い凹部20が形成され、この凹部20の四辺からそれぞれ外側に伸長する折返し部21(a、b)、22が設けられている。
枕本体3とウールシーツ4の組合体は、枕上部を下にして凹部内に位置決めされ、側方の折返し部22,22を両側から折り畳んで、折返し部22の端部に設けた面ファスナー23を、直接、ウールシーツ4に固定する。この固定は、図7bに示すように、ウールシーツ4の毛羽立ち部分4aと面ファスナー23とが、かみ合うことにより生じる。そして、図7cにおいて、上下方向にある折返部21a、21bを重ね合わせて、折り返部の端部に設けた面ファスナー23同士、または面ファスナーと毛羽立ち部分4aを接触させて、枕本体3に枕カバー2を固定することができる。
また、図8は、枕カバー2の第3実施形態である。この例では、枕カバー2は、側部にカバー開口部12を有する凹部20が形成され、この凹部20に側方から枕本体3とウールシーツ4の組合体を挿入して、枕カバー2への位置決めが行われる。
図8bは、枕の組合体が挿入された状態を示しており、ここで、枕本体3の両側に位置する折返し部22、22に設けた面ファスナー23とウールシーツ4とが直接、接触して折返し部22の固定ができる。
また、図8aの状態から図8bに示すように、側方に伸びた折返し部21を折り畳み、凹部20上の折返し部分21cとの間で、面ファスナー23同士が接触して固定される。
この結果、面ファスナー23とウールシーツ4、さらに面ファスナー23同士の結合により、枕カバー2の折返し部21、22を四方から確実に弛みなく固定することができる。
上記第2、第3実施形態の凹部20は、組合体の側部の位置合わせと挿入を容易にするためであり、その深さは2〜5cm程度で良く、枕の厚さに影響されない。
このような構成によって、本考案の快眠枕1は、枕カバー2内に枕本体3とこれに巻きつけたウールシーツ4を収納したので、頭をウールの表面に置くとゆっくりと沈んで衝撃を吸収してくれる。ウールシーツ4は、頭の重さや首の重さを分散させる効果があり、頭から首筋を通って肩まで自然な状態を保つ。また、このウールシーツ4は、下にある横フレーム5の硬さを和らげる機能もある。硬い枕が好きな人は、このウールシーツ4の折り畳みを少なくすることによって、硬さを感じることができる。また、ウールシーツ4は、天然素材であるため、吸湿性があるので、頭や首の部分から出る湿気(水分の粒子)を吸って下のウレタンフォームの枕本体3に流れるようになっている。
さらに、本考案では、快眠を促すために、図9に示すように、枕本体3の底部に設けた横穴9に、芳香剤等を収納する横フレーム5を装着する。図9は、香り袋等を収納する横フレーム5を枕本体3に内装する状態を示した組込み構成図である。
本考案に係る横フレーム5は、木製または樹脂製のもので、内部空間24を有する棒状の筒体25からなっている。本実施形態では、この横フレーム5は、松の木で製作され、図10に、横フレーム5の上面(a)、底面(b)、及び縦断面(c)が示されている。その寸法は、幅が5cm、長さが54cm、高さが2.5cmである。また、上部には、複数個の通気孔、例えば、3つの孔5aが空いている。そして、外側上部の中心部分は、同一高さで、約23cm程度伸びており、その両側に、傾斜部26が、それぞれ残り10cm程度の長さに渡って設けられている。
また、内部空間24は、図10(c)の断面形状でわかるように、中央部分に広がった空間となっている。そして、底部中央には、引き板5bが設けられ、この引き板5bは、両側面のエッジに沿って段差部上を横方向にスライドできるようになっている。そして、この引き板5bを開いて、内部空間24に、芳香剤等を詰めた袋28(図10(b)及び図9参照)を収納する。横フレーム5の両側に設けた傾斜部26,26は、枕の使用者が、横向きで寝る場合に、両端部の硬さが、過度の硬さにならないようにするために設けられたものであり、首を横にして無理なく休め、また、就寝中に寝返りを打つ時にも不快感を生じさせないためにある。この傾斜部26は、例えば、その傾斜角度が5°〜15°の範囲となっている。
また、図9,10において、横フレーム5の内部空間に収納される袋28には、芳香剤の他に、冷却剤、保温剤、消臭剤、抗菌剤、木製チップ、炭、磁石等を用いることができる。これらの物質は、それぞれ、快眠を促すための機能を有し、健康的でかつ人の気持ちをやわらげる物質であり、その効用は、好みの高さ調整による身体的な姿勢安定確保とともに精神的安定を保って、快眠枕の相乗効果を奏するものである。
さらに、芳香剤を詰めた袋28は、芳香剤を含浸させたシート状のものとして、枕本体3とウールシーツ4との間に挿入することもできる。
以上のように構成した本考案によれば、枕本体3にウールシーツ4を重ね合わせるることにより、個人の体型にあわせて、枕1の高さと硬さを調整でき、また、ウールシーツ4の特性により、頭と首筋の形に合わせて沈み込むウール層の増減によって、フィット感と耐圧分散を得ることができる。また、睡眠中の頭の動きによって、ウレタンフォームの枕本体3は、ポンプ機能を発揮して、熱のこもりや、むれ感を軽減することができる。
また、本考案の枕カバー2により、枕本体3とウールシーツ4の組立体を容易に装着して高さの異なる枕を収納できる。横フレーム5の傾斜部26により、寝返りが容易にでき、さらに、横フレーム5に収納した快眠促進物質によって、精神安定を保ち、心地よい眠りを達成できるとともに、ウレタンフォームの内部構造と、底部の横フーレム5に収納した物質との相互作用により、吸湿性や発散あるいは保温効果を達成することができる。
また、枕1が汚れた場合には、構成部品は、単純構成であり、個々独立した部品であるため、交換が容易であり、枕本体3及びウールシーツ4を洗濯することができ、枕を常に清潔に保っておくことができる。
横穴9が半円形状の場合、横フレーム5との間の上部に空間ができる。この空間は、後述する芳香剤等が外側に拡がるようにする意味もある。なお、横フレーム5の断面形状を四角形のように異なる形状とした場合、それに対応した横穴を形成する。
また、横穴9を前後に一対設けた理由は、人の好みにより、枕の前後位置を入れ替えて、手前側を低くした場合等に利用される。
本考案の実施形態に係る枕の使用例を示す概略構成図である。 本考案に係る枕本体の上部にウールシーツを折り重ねかつ底部の横穴に横フレームを配置した状態を示す側面構成図である。 (a)は、本考案に係る枕本体の外形状を示す斜視図と、(b)は、その要部拡大図である。 本考案に係るウールシーツの重ね合わせの種々のパターン(a)〜(e)を示す側部断面図である。 本考案の枕カバーに、枕本体とウールシーツの組合体を挿入した状態を示す第1実施形態の斜視図である。 図5のA−A線に沿う断面図である。 本考案の第2実施形態における枕カバーに、組合体を挿入する手順(a)〜(c)を示す斜視図である。 本考案の第3実施形態における枕カバーに、組合体を挿入する手順(a)、(b)を示す斜視図である。 香り袋等を収納した本考案に係る横フレームを、枕本体に内装する状態を示す組込み構成図である。 本考案に係る横フレームの構成を示す、上面(a)、底面(b)、及び縦断面(c)を示す各図である。
符号の説明
1 快眠枕
2 枕カバー
3 枕本体
4 ウールシーツ
5 横フレーム
6、7 隆起部
8 へこみ
9 横穴
12 カバー開口部
20 凹部
13、21、22 折返し部
23 面ファスナー

Claims (12)

  1. 枕上部に少なくとも1つの隆起部を備え、これに続く中央部分にへこみが形成され、かつ底部に前記隆起部に対応して枕の長手方向に伸びる少なくとも1つの横穴が形成された弾性素材からなる枕本体、
    枕の高さと硬さを調整するために、前記枕本体の外側に巻き付けて枕上部で重ね合わされる長尺のウールシーツ、及び、
    前記枕本体と前記ウールシーツとの組合体が挿入されるカバー開口部と、この開口部から伸長する折返し部とを有する枕カバーを備えることを特徴とする快眠枕。
  2. 前記横穴の1つに挿入され、上部に複数の通気孔と、内部に快眠を促す物質を収納する空間部を形成した着脱自在の横フレームをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の快眠枕。
  3. 前記ウールシーツは、前記枕本体の底部から枕上部の一方側に巻回させ、この枕上部で重ね合わされるか、または、前記枕上部で重ね合わせ、この枕上部の一方側から底部に巻回して装着されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の快眠枕。
  4. 前記枕カバーは、袋形状で、かつカバー開口部の一方の幅広端から袋内に伸長する折返し部を有し、該折返し部は、前記枕本体の側部の露出面を覆うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の快眠枕。
  5. 前記枕カバーは、その中央部分に上部が開口するカバー開口部を有する凹部を形成し、前記開口部の四辺からそれぞれ伸長する折返し部を形成し、前記折返し部を内側に折り畳んで枕に固定されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の快眠枕。
  6. 前記枕カバーは、側方から前記枕本体とウールシーツとの組合体を挿入するために、側部にカバー開口部を有する凹部を形成し、前記開口部から伸長する折返し部を折り畳んで枕に固定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の快眠枕。
  7. 前記枕カバーの折返し部は、対向する折返し部との重なり部分に設けた面ファスナー同士、または折返し部の面ファスナーとウールシーツの対向面との結合によりに固定されることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の快眠枕。
  8. 前記枕本体は、軟質のウレタンフォームで形成され、横フレームは、木製であることを特徴とする請求項2記載の快眠枕。
  9. 前記快眠を促す物質は、香り材料、冷却剤、保温剤、消臭剤、炭、磁石の中から選択されることを特徴とする請求項2記載の快眠枕。
  10. 前記横フレームは、扁平の半円筒形状で、両端部に向けて傾斜する傾斜部を有し、その傾斜角度が5°〜15°であることを特徴とする請求項2記載の快眠枕。
  11. 前記枕本体は、枕上部の前側および後側にそれぞれ1つの隆起部を有することを特徴とする請求項1記載の快眠枕。
  12. 前記枕本体の横穴は、この横穴に沿って底部側に切断溝を有することを特徴とする請求項1記載の快眠枕。
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