JP3147148B2 - 半導体レーザの製造方法 - Google Patents

半導体レーザの製造方法

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JP3147148B2 JP33220796A JP33220796A JP3147148B2 JP 3147148 B2 JP3147148 B2 JP 3147148B2 JP 33220796 A JP33220796 A JP 33220796A JP 33220796 A JP33220796 A JP 33220796A JP 3147148 B2 JP3147148 B2 JP 3147148B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は単一横モード制御型
半導体レーザを高歩留まりで製造する方法に関し、特に
Alx Ga1-x As/Iny Ga1-y As系半導体レー
ザの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Alx Ga1-x As/Iny Ga1-y
s系半導体レーザは短波長領域で発振する特徴を有する
が、特に980nm帯の半導体レーザはエルビウムドー
プファイバーアンプ(EDFA)における励起光源とし
て重要である。従来の技術による980nm帯レーザの
作製法は、例えばエレクトロニクスレターズ(1991
年第27巻22番2032頁〜2033頁)に記載され
ている。以下、図4を参照して従来例を用いた980n
m帯半導体レーザの作製方法について説明する。まず、
常圧MBE(分子ビーム結晶成長)装置を用いて、n型
GaAs基板51の上に、1μm厚のn型Al0.22Ga
0.78As内部クラッド層52、200nm厚のGaAs
光ガイド層53(無添加)、井戸厚10nmのIn0.2
Ga0.8 As単一量子井戸活性層54(無添加)、20
0nm厚のGaAs光ガイド層55(無添加)、130
nm厚のp型Al0.22Ga0.78As内部クラッド層5
6、3nm厚のAlAsエッチングストップ層57(無
添加)、870nm厚のp型Al0.22Ga0.78As外部
クラッド層58、100nm厚のp型GaAsキャップ
層59(Be{ベリリウム}を添加)を順に形成する
(図2(a))。結晶成長時の基板温度は、In0.2
0.8 As単一量子井戸活性層、GaAs層、Al0.22
Ga0.78As内部クラッド層、AlAsエッチングスト
ップ層の各層に対し、それぞれ530℃、600℃、6
50℃、650℃とする。導波路となる領域はフォトリ
ソグラフィーによりストライプ状に形成したSiO2
スク60で被覆する(図4(a))。次にエッチング液
を用意する。エッチング液は、200gの琥珀酸を1リ
ットルの水に溶かし、水酸化アンモニウムを添加してp
Hを5に調整し、この琥珀酸、水酸化アンモニウム溶液
15に対して30%の過酸化水素水1を加えて作製す
る。つづいて、このエッチング液を用いてメサストライ
プ形成のためのエッチングを行い、100nm厚のp型
GaAsキャップ層、及び870nm厚のp型Al0.22
Ga0.78As外部クラッド層を選択的にエッチングす
る。エッチングは3nm厚のAlAsエッチングストッ
プ層で停止する。次にウェハの全面をスパッタ法により
SiO2 電流ブロック層61で被覆し、メサストライプ
の頂上を開口する。p側にTi(チタニウム)、Au
(金)の順で電極62を形成し、n側にAu、Sn(ス
ズ)の順で電極63を形成する(図4(c))。最後に
ウェハを劈開することにより共振器を形成し、各々の素
子を切り分けることによりレーザ素子が完成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】半導体レーザに求めら
れる性能の一つに、高い基本横モード出力がある。特に
980nm帯の半導体レーザは、エルビウムドープファ
イバアンプへ高い光出力を供給することが求められるこ
とから、レーザの出力を光ファイバに効率よく結合させ
るため、半導体レーザは高い光出力時まで基本横モード
を保つことが重要となる。半導体レーザの基本横モード
出力はメサストライプ底部幅と、メサストライプ内外の
等価屈折率の差の2つに大きく依存し、特に200mW
以上の基本横モード出力を得るためには、メサストライ
プ底部幅を3μm以下にし、適切な屈折率差を与えるこ
とが必要である。また、メサストライプ内外の等価屈折
率の差は、エッチング後のメサストライプ脇の活性層直
上の内部クラッド層厚で決定される。
【0004】さらに、垂直方向(層厚方向)の発光スポ
ットを拡大することも重要である。発光スポットの拡大
は、垂直放射角を低減し光ファイバとの結合に用いる光
学素子(レンズ等)の有効径内により多くの光出力を集
中する効果と、発光スポット形状が円形に近付くことに
より光ファイバを伝搬する円形のフィールドとの重なり
積分を増大させる効果があり、ファイバとの結合効率の
増大につながる。そして、発光スポットを拡大するため
には、GaAsキャップ層や、GaAs基板の高屈折率
層の影響を小さくするために、低屈折率なAlGaAs
内部クラッド層の層厚を十分大きくすることが重要であ
る。
【0005】ところが、従来の製造方法では、メサスト
ライプ内外の等価屈折率の差をウェハ内で均一にする点
では優れているが、メサストライプを形成する際の選択
エッチングの際の横方向のエッチング量が大きく、3μ
m以下のメサ底部幅を有するメサストライプをウェハ全
面に形成することは、フォトリソグラフィーやエッチン
グプロセスの均一性、再現性の点から極めて困難であっ
た。また、エッチング形状の異方性が大きく横方向のエ
ッチング速度が速いために、特に、面方位(−110)
に平行で、内部クラッド層が厚いメサストライプを作成
する場合、p型GaAsキャップ層がサイドエッチング
により幅が小さくなりすぎてSiO2 マスクが脱落する
場合があった。従って、より高いファイバ光出力を有す
るモジュールを実現するために必要な、より高性能な半
導体レーザを歩留まり良く製造することは、従来の方法
ではきわめて困難であった。
【0006】本発明は、高い基本横モード出力を有し、
かつ、高いファイバ結合効率を有する半導体レーザを歩
留まり良く製造することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザの
製造方法は、基板上に活性層、内部クラッド層を含む多
層の半導体膜を形成する工程と、該半導体膜の上に少な
くともエッチングストップ層、外部クラッド層、キャッ
プ層、マスク層をこの順に形成する工程と、前記外部ク
ラッド層に到達する深さまでドライエッチングを行いメ
サストライプを形成する工程と、エッチング液により前
記外部クラッド層をさらにエッチングする工程とを含む
ことを特徴とする。このため、外部クラッド層の残り厚
を均一にすることができるので、均一な屈折率差を実現
できる。
【0008】また、本発明の半導体レーザの製造方法
は、基板上に活性層、内部クラッド層を含む多層の半導
体膜を形成する工程と、該半導体膜の上に少なくともエ
ッチングストップ層、Alx1Ga1-x1As(1≧X1
0)外部クラッド層、Alx2Ga1-x2As(1≧X2
1≧0)外部クラッド層、キャップ層、マスク層をこ
の順に形成する工程と、前記Alx1Ga1-x1As外部ク
ラッド層に到達する深さまでドライエッチングを行いメ
サストライプを形成する工程と、エッチング液により前
記Alx1Ga1-x1As外部クラッド層をさらにエッチン
グする工程とを含むことを特徴とする。このため、サイ
ドエッチングの速度を一層抑制することができ、メサス
トライプ底部の幅の均一性を更に向上させることができ
る。
【0009】本発明の半導体レーザは、基板上に活性
層、内部クラッド層を含む多層の半導体膜を有し、該半
導体膜の上に、少なくともAlx1Ga1-x1As(1≧X
1 ≧0)外部クラッド層とAl x2 Ga 1-x2 As(1≧X 2
>X 1 ≧0)外部クラッド層とがこの順に積層してなる
メサストライプを備えた半導体レーザであって、前記A
x2 Ga 1-x2 As外部クラッド層はドライエッチングに
より形成され、前記Al x1 Ga 1-x1 As外部クラッド層
はエッチング液を用いたエッチングにより形成された
とを特徴とする。このため、メサストライプ底部の幅の
均一性に優れ、また、サイドエッチングの際のマスクの
脱落を効果的に防ぐこともでき、生産性に優れる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の半導体レーザの製造方法
は、ドライエッチングによりウェハ全面に垂直メサスト
ライプを均一に形成した後、選択エッチングにより矩形
のメサストライプ形状をほとんど変形させることなく、
外部クラッド層をエッチングストップ層直上までエッチ
ングする。
【0011】本発明におけるエッチングストップ層と
は、エッチング液によるエッチングを停止させる層であ
り、AlAs層等を用いることができる。
【0012】本発明における外部クラッド層は、活性層
からみてエッチングストップ層の外側に位置するクラッ
ド層をいう。外部クラッド層の材料としては、例えばA
xGa1-xAs(1≧X≧0)を用いることができる。
外部クラッド層は2以上の層からなるものであってもよ
い。図2および図3に示すように、エッチングストップ
層30の直上にAlx1Ga1-x1As層31(1≧X1
0)、その上にAlx 2Ga1-x2As層32(1≧X2
1≧0)を配置することにより、メサストライプ底部
幅の制御性、再現性を更に向上させることができる。こ
れは以下の理由による。Alx2Ga1-x2As層32はA
x1Ga1-x1As層31よりもAl組成比が高いためク
エン酸系エッチング液を用いた場合、エッチングされに
くい。したがって、Alx1Ga1-x1As層31は、エッ
チングされにくいAlx2Ga1-x2As層32およびエッ
チングストップ層30に挟まれた構造となる。このた
め、選択エッチング時のサイドエッチングの効果を抑制
することができ、メサストライプ底部幅の制御性、再現
性を向上させることができるのである。また、この効果
は、1≧X2>0.35、0.35≧X1≧0とすればな
お顕著となり、0.55≧X2>0.45、0.2≧X1
≧0とすれば更に好ましい。
【0013】本発明におけるマスク層とは、エッチング
液に対して耐性を有し、メサストライプ側部の埋め込み
成長時に、半導体層がその上に成長しないような誘電体
層であり、通常SiO2等が用いられる。
【0014】本発明におけるドライエッチングとは、反
応性イオンビームエッチング(RIBE)、反応性イオ
ンエッチング(RIE)、エレクトロンサイクロトロン
共鳴(ECR)エッチング等のエッチング方法をいう。
【0015】本発明におけるエッチング液は、例えばコ
ハク酸、水酸化アンモニウム、過酸化水素水溶液等を用
いることができるが、内部クラッド層をAlxGa1-x
s(1≧X≧0)層とした場合には、クエン酸を含む液
とするのが良い。微妙なpHコントロールを必要とせ
ず、エッチング液の時間的な安定性も高いからである。
例えば、クエン酸と過酸化水素水の混合液を用いるのが
良い。
【0016】本発明の半導体レーザは、2以上の外部ク
ラッド層を設け、メサストライプ底部に位置する外部ク
ラッド層を、選択エッチングされにくい他の外部クラッ
ド層とエッチングストップ層とにより挟まれた構造とす
ることにより、サイドエッチングの速度を抑制し、メサ
ストライプ底部の幅の均一性を向上させたものである。
具体的には、Alx1Ga1-x1As(1≧X1≧0)外部
クラッド層と、Alx2Ga1-x2As(1≧X2>X1
0)外部クラッド層とをこの順に備えることを特徴とす
るが、特に、1≧X2>0.35、0.35≧X1≧0と
するのが好ましく、0.55≧X2>0.45、0.2
≧X1≧0とすれば更に好ましい。
【0017】
【実施例】
(実施例1)本発明に係る半導体レーザの製造方法の実
施例について、図1を参照して説明する。まず、面方位
(001)のn型GaAs基板1の上に、常圧MOVP
E(有機金属気相結晶成長)装置を用いて、2.0μm
厚のn型Al0.3 Ga0.7 As外部クラッド層2(1×
1017(cm -3)の濃度でSi{珪素}を添加)、10
0nm厚のn型Al0.45Ga0.55Asエッチングストッ
プ層3(1×1017(cm-3)の濃度でSiを添加)、
200nm厚のn型Al0.3 Ga0.7 As内部クラッド
層4(1×1017(cm -3)の濃度でSiを添加)、5
0nm厚のn型Al0.2 Ga0.8 As光ガイド層5(1
×1017(cm-3)の濃度でSiを添加)、井戸厚4.
5nm、バリア厚5nmのIn0.24Ga0.76As/Ga
As二重量子井戸活性層6(無添加)、50nm厚のp
型Al0.2 Ga0.8 As光ガイド層7(1×1018(c
-3)の濃度でMg{マグネシウム}を添加)、200
nm厚のp型Al0.3 Ga0.7 As内部クラッド層8
(1×1018(cm -3)の濃度でMgを添加)、100
nm厚のp型Al0.45Ga0.55Asエッチングストップ
層9(1×1018(cm-3)の濃度でMgを添加)、
2.0μm厚のp型Al0.3 Ga0.7 As外部クラッド
層10(1×1018(cm-3)の濃度でMgを添加)、
0.5μm厚のp型GaAsキャップ層11(1×10
18(cm-3)の濃度でMgを添加)をこの順に形成す
る。次いで選択成長の際のマスクとなるSiO2 薄膜1
2をスパッタ装置により200nm厚だけ表面に堆積
し、導波路となる領域をフォトリソグラフィーによりス
トライプ状にフォトレジスト13で被覆し、フッ素酸を
用いてパターンをSiO2 に転写する(図1(a))。
この2段マスクを用いて、光導波路となるべき領域の側
部をp型Al0.45Ga0.55Asエッチングストップ層9
の直上およそ200nmの深さまでドライエッチングを
行う(図1(b))。次に、剥離液、ブタノン、アルコ
ールをこの順に用いて超音波洗浄を施し、フォトレジス
トパターンを除去する。この後、クエン酸水溶液と過酸
化水素水を混合したエッチング液にウェハを浸し、およ
そ30秒間エッチングを行う(図1(c))。3分間の
水洗後、フッ素酸水溶液で10秒間SiO2 マスクを洗
浄し乾燥する。その後、SiO2 を選択成長マスクとし
たメサストライプ側部の選択成長埋め込みを行う。1.
6μm厚のn型Al0.45Ga0.55As低屈折率電流ブロ
ック層14(1×1017(cm-3)の濃度でSiを添
加)で埋め込み、その後同様の技術を用い、0.5μm
厚n型GaAs電流ブロック層15(1×1017(cm
-3)の濃度でSiを添加)で埋め込む。その後、SiO
2 マスク13をフッ素酸により除去し(図2(e))、
0.5μm厚のp型GaAsコンタクト層16(1×1
18(cm-3)の濃度でMgを添加)をウェハ全面に成
長する。スパッタ法によりn側にTi(チタニウム)、
Pt(白金)、Au(金)の順で電極17を形成する。
更に、ウェハを基板側から研磨し80μmの厚みにした
後、スパッタ法によりp側にAu、Ge(ゲルマニウ
ム)、Ni(ニッケル)の順で電極18を形成する(図
2(d))。最後にウェハを劈開することにより共振器
を形成し、各々の素子を切り分けることによりレーザ素
子が完成する。選択エッチングに用いるクエン酸、過酸
化水素水混合液は、Al0.32Ga0.7 As内部クラッド
層に対しておよそ800nm/minのエッチング速度
を持ち、Al0.45Ga0.55Asエッチングストップ層に
対するエッチング速度はその百分の一程度と十分な選択
比を持つ。エッチング後の表面状態は良好であり、次に
続く埋め込み成長の状態も良好である。本実施例ではア
ルミ組成の大きな層をエッチングストップ層として用い
ているが、アルミ組成の小さな層をエッチングストップ
層として用いる場合と比較して特に問題を生じることは
ない。また、活性層の近傍にエッチングストップ層を形
成しても、キャリアをトラップして活性層への注入効率
の低下を招いたり、光の分布をエッチングストップ層へ
引き寄せて、活性層の光閉じ込め率の低下を招くことは
ない。
【0018】なお、上記実施例1は、参照例である。 (実施例2) 本発明に係る半導体レーザの製造方法の実施例につい
て、図3を参照して説明する。まず、常圧MOVPE
(有機金属気相結晶成長)装置を用いて、面方位(00
1)のn型GaAs基板21の上に、2.0μm厚のn
型Al0.4 Ga0.6 As外部クラッド層22(1×10
17(cm-3)の濃度でSi{珪素}を添加)、500n
m厚のn型Al0.3 Ga0.7 As外部クラッド層23
(1×1017(cm-3)の濃度でSi{珪素}を添
加)、50nm厚のn型Al0.45Ga0.55Asエッチン
グストップ層24(1×1017(cm-3)の濃度でSi
を添加)、200nm厚のn型Al0.3 Ga0.7 As内
部クラッド層25(1×1017(cm-3)の濃度でSi
を添加)、50nm厚のn型Al0.2 Ga0.8 As光ガ
イド層26(1×1017(cm-3)の濃度でSiを添
加)、井戸厚4.5nm、バリア厚5nmのIn0.24
0.76As/GaAs二重量子井戸活性層27(無添
加)、50nm厚のp型Al0.2 Ga0.8 As光ガイド
層28(1×1018(cm-3)の濃度でMg{マグネシ
ウム}を添加)、200nm厚のp型Al0.3 Ga0.7
As内部クラッド層29(1×1018(cm-3)の濃度
でMgを添加)、50nm厚のp型Al0.45Ga0.55
sエッチングストップ層30(1×1018(cm-3)の
濃度でMgを添加)、500nm厚のp型Al0.3 Ga
0.7 As外部クラッド層31(1×1017(cm-3)の
濃度でMgを添加)、2.0μm厚のp型Al0.3 Ga
0.7 As外部クラッド層32(1×1018(cm-3)の
濃度でMgを添加)、0.5μm厚のp型GaAsキャ
ップ層33(1×1018(cm-3)の濃度でMgを添
加)を順に形成する。選択成長マスクとなるSiO2
膜34をスパッタ装置により約200nm厚に表面に堆
積し、導波路となる領域をフォトリソグラフィーにより
ストライプ状にフォトレジスト35で被覆し、フッ素酸
を用いてパターンをSiO2 に転写する(図3
(a))。この2段マスクを用いて、光導波路となるべ
き領域の側部をp型Al0.45Ga0.55Asエッチングス
トップ層30の直上およそ200nmの深さまでドライ
エッチングを行う(図3(b))。次に、剥離液、ブタ
ノン、アルコールをこの順に用いて超音波洗浄を施しフ
ォトレジストパターンを除去する。この後、クエン酸水
溶液と過酸化水素水を混合したエッチング液にウェハを
浸し、およそ30秒間エッチングを行う(図3
(c))。3分間の水洗後、フッ素酸水溶液で10秒間
SiO2 マスクを洗浄し乾燥する。その後、SiO2
選択成長マスクとしたメサストライプ側部の選択成長埋
め込みを行う。1.6μm厚のn型Al0.45Ga0.55
s低屈折率電流ブロック層36(1×1017(cm-3
の濃度でSiを添加)で埋め込み、その後同様の技術を
用い0.5μm厚n型GaAs電流ブロック層37(1
×1017(cm-3)の濃度でSiを添加)で埋め込む
(図(d))。その後、SiO2 マスク34をフッ素
酸により除去し、0.5μm厚のp型GaAsコンタク
ト層38(1×1018(cm-3)の濃度でMgを添加)
をウェハ全面に成長する。スパッタ法によりn側にTi
(チタニウム)、Pt(白金)、Au(金)の順で電極
39を形成する。更に、ウェハを基板側から研磨し80
μmの厚みにした後、スパッタ法によりp側にAu、G
e(ゲルマニウム)、Ni(ニッケル)の順で電極40
を形成する(図3(d))。最後にウェハを劈開するこ
とにより共振器を形成し、各々の素子を切り分けること
によりレーザ素子が完成する。
【0019】本実施例では、メサストライプ底部の幅を
決定するAl0.3 Ga0.7 As外部クラッド層が、選択
エッチング時にエッチングされないAl0.45Ga0.55
sエッチングストップ層とAl0.4 Ga0.6 As外部ク
ラッド層により挟まれた構造となっている。このため、
エッチング液によるサイドエッチングの速度が一層抑制
され、メサストライプ底部の幅の均一性を向上させるこ
とができるとともに、より厚い内部クラッド層を実現す
ることができる。また、面方位(−110)に平行で内
部クラッド層が厚いメサストライプを作成する場合、サ
イドエッチングによりp型GaAsキャップ層33の幅
が狭くなりすぎることによるSiO2 マスク34の脱落
を防ぐこともできる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ドラ
イエッチングにより矩形メサストライプを均一に形成し
た後、エッチング液を用いて外部クラッド層を更にエッ
チングするため、矩形メサストライプの形を大きく変化
させることなく、メサストライプ底部の幅の均一性を向
上させることができる。また、外部クラッド層の残り厚
を均一にすることができるので、均一な屈折率差を実現
できる。特に、2以上の外部クラッド層を設け、メサス
トライプ底部に位置する外部クラッド層を、選択エッチ
ングされにくい他の外部クラッド層とエッチングストッ
プ層とにより挟まれた構造とすることにより、サイドエ
ッチングの速度を一層抑制することができ、メサストラ
イプ底部の幅の均一性を更に向上させることができる。
【0021】従って、本発明の半導体レーザの製造方法
によれば、外部クラッド層を厚くすることを可能とし、
縦方向の発光スポットの拡大を図ることができる。ま
た、サイドエッチングの際のマスクの脱落を効果的に防
ぐこともできる。このため、高い基本モード出力、高い
ファイバ結合効率を有する半導体レーザ素子を歩留まり
良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体レーザの製造方法の一例を示す
模式的工程断面図である。
【図2】本発明の半導体レーザの一例を示す模式的断面
図である。
【図3】本発明の半導体レーザの製造方法の一例を示す
模式的工程断面図である。
【図4】従来の半導体レーザの製造方法の一例を示す模
式的工程断面図である。
【符号の説明】
1 n−GaAs基板 2 n−Al0.3 Ga0.7 As外部クラッド層 3 n−Al0.45Ga0.55Asエッチングストップ層 4 n−Al0.3 Ga0.7 As内部クラッド層 5 n−Al0.2 Ga0.8 As光ガイド層 6 In0.24Ga0.76As/GaAs活性層 7 p−Al0.2 Ga0.8 As光ガイド層 8 p−Al0.3 Ga0.7 As内部クラッド層 9 p−Al0.45Ga0.55Asエッチングストップ層 10 p−Al0.3 Ga0.7 As外部クラッド層 11 p−GaAsキャップ層 12 SiO2 マスク 13 フォトレジストマスク 14 n−Al0.45Ga0.55As低屈折率電流ブロッ
ク層 15 n−GaAs電流ブロック層 16 p−GaAsコンタクト層 17 TiPtAu電極 18 AuGeNi電極 21 n−GaAs基板 22 n−Al0.4 Ga0.6 As外部クラッド層 23 n−Al0.3 Ga0.7 As外部クラッド層 24 n−Al0.45Ga0.55Asエッチングストップ
層 25 n−Al0.3 Ga0.7 As内部クラッド層 26 n−Al0.2 Ga0.8 As光ガイド層 27 In0.24Ga0.76As/GaAs活性層 28 p−Al0.2 Ga0.8 As光ガイド層 29 p−Al0.3 Ga0.7 As内部クラッド層 30 p−Al0.45Ga0.55Asエッチングストップ
層 31 p−Al0.3 Ga0.7 As外部クラッド層 32 p−Al0.4 Ga0.6 As外部クラッド層 33 p−GaAsキャップ層 34 SiO2 マスク 35 フォトレジストマスク 36 n−Al0.45Ga0.55As低屈折率電流ブロッ
ク層 37 n−GaAs電流ブロック層 38 p−GaAsコンタクト層 39 TiPtAu電極 40 AuGeNi電極 51 n−GaAs基板 52 n−Al0.22Ga0.78As内部クラッド層 53 n−GaAs光ガイド層 54 In0.2 Ga0.8 As単一量子井戸活性層 55 p−GaAs光ガイド層 56 p−Al0.22Ga0.78As内部クラッド層 57 AlAsエッチングストップ層 58 p−Al0.22Ga0.78As外部クラッド層 59 p−GaAsキャップ層 60 SiO2 マスク 61 SiO2 電流ブロック層 62 TiAu電極 63 AuSn電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に活性層、内部クラッド層を含む
    多層の半導体膜を形成する工程と、該半導体膜の上に少
    なくともエッチングストップ層、Alx1Ga1-x1As
    (1≧X1≧0)外部クラッド層、Alx2Ga1-x2As
    (1≧X2 >X1≧0)外部クラッド層、キャップ層、
    マスク層をこの順に形成する工程と、前記Alx1Ga
    1-x1As外部クラッド層に到達する深さまでドライエッ
    チングを行いメサストライプを形成する工程と、エッチ
    ング液により前記Alx1Ga1-x1As外部クラッド層を
    さらにエッチングする工程とを含むことを特徴とする半
    導体レーザの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体レーザの製造方
    法において、1≧X2>0.35、0.35≧X1≧0で
    ある半導体レーザの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記エッチング液がクエン酸を含む液で
    ある請求項1または2に記載の半導体レーザの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 基板上に活性層、内部クラッド層を含む
    多層の半導体膜を有し、該半導体膜の上に、少なくとも
    Alx1Ga1-x1As(1≧X1≧0)外部クラッド層と
    Alx2Ga1-x2As(1≧X2>X1≧0)外部クラッド
    層とがこの順に積層してなるメサストライプを備えた半
    導体レーザであって、 前記Al x2 Ga 1-x2 As外部クラッド層はドライエッチ
    ングにより形成され、 前記Al x1 Ga 1-x1 As外部クラッド層はエッチング液
    を用いたエッチングにより形成された ことを特徴とする
    半導体レーザ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の半導体レーザにおい
    て、1≧X 2 >0.35、0.35≧X 1 ≧0である半導
    体レーザ。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の半導体レーザ
    において、前記エッチング液がクエン酸を含むことを特
    徴とする半導体レーザ。
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