JP3146900B2 - 溶接品質補償エキスパートシステム - Google Patents

溶接品質補償エキスパートシステム

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JP3146900B2
JP3146900B2 JP00325595A JP325595A JP3146900B2 JP 3146900 B2 JP3146900 B2 JP 3146900B2 JP 00325595 A JP00325595 A JP 00325595A JP 325595 A JP325595 A JP 325595A JP 3146900 B2 JP3146900 B2 JP 3146900B2
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welding
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bead width
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英樹 井原
哲 印南
静波 王
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワイヤを自動送給して溶
接を行う消耗電極式アーク溶接法において溶接速度の変
化に対して溶接品質の向上を図る溶接品質補償エキスパ
ートシステムに関するものである。特に、第1の発明は
ワイヤの溶着量を一定かつ安定に保持する溶接品質補償
エキスパートシステムである。また、第2〜3の発明は
ビード幅あるいは溶け込み深さを一定に保持する溶接品
質補償エキスパートシステムである。また第4〜5の発
明はビード幅あるいは溶け込み深さを一定にする保持条
件を複数得てその中でビード外観の最も良好な条件を選
択する溶接品質補償エキスパートシステムである。また
第6の発明はビード幅を一定にする保持条件を複数得て
その中でビード外観が最も良好でかつ余盛り高さがほぼ
一定になる条件を選択する溶接品質補償エキスパートシ
ステムである。また第7〜8の発明は予め入力したビー
ド幅あるいは溶け込み深さを一定にする保持条件を複数
得てその中でビード外観の最も良好な条件を選択する溶
接品質補償エキスパートシステムである。
【0002】
【従来の技術】消耗電極式アーク溶接機においてはビー
ド幅、脚長、溶け込み深さ等の形状パラメータが所定の
仕様を満足するようにワイヤ送給速度、溶接電圧を設定
している。しかし、一旦設定したワイヤ送給速度、溶接
電圧で溶接しても溶接中に溶接速度が変化すれば、形状
パラメータの仕様を満足できなくなるので、ワイヤ送給
速度あるいは溶接電圧を変更しなければならない。
【0003】従来は形状パラメータの安定化を図るため
に図9のような構成で対応していた。構成は以下の通り
で、溶接電流を指示する電流指示器5と、電流指示器5
に指示された電流値に対応したワイヤ送給速度をワイヤ
送給モータ2に指示するモータ制御器7と、溶接電圧を
指示する電圧指示器6と、電圧指示器6に指示された電
圧値より出力電圧を制御する出力制御器8とで構成さ
れ、溶接者は必要に応じてその都度、電流指示器によっ
てワイヤ送給速度を、または電圧指示器によって溶接電
圧を経験的に変更しなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は溶接中の溶接速度の変化に対し変更したワイヤ送給速
度、溶接電圧で形状パラメータが所定の仕様を満足して
いるかどうかをリアルタイムに判断することやワイヤ送
給速度、溶接電圧変更に伴うビード外観の変化あるいは
悪化について考慮することは極めて困難である。従っ
て、どうしても溶接速度を変化させなければならない溶
接施工への適応にはある程度の限界があり、溶接速度の
変化に対する溶接品質に悪影響を与えていた。
【0005】本発明は溶接中の溶接速度の変化に対し、
ワイヤの溶着量あるいは形状パラメータあるいは形状パ
ラメータとビード外観とを一定あるいは均一に保持する
ことができる電流、電圧を算出あるいは選択し、ワイヤ
送給速度、溶接電圧を自動的且つ溶接作業を阻害するこ
となく行い、溶接速度の変化に対し溶接品質の向上を図
ることを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の手段としての溶接品質補償エキスパ
ートシステムは、溶接電流を指示する電流指示器と、溶
接電圧を指示する電圧指示器と、溶接速度を検出する溶
接速度検出器と、溶接開始時に溶接速度検出器からの溶
接速度を記憶する溶接速度記憶器と、前記溶接速度記憶
器が記憶した溶接速度と溶接中に溶接速度検出器が検出
した溶接速度を比較し溶接速度の差分を求める比較器
と、前記比較器により求められた溶接速度の差分より電
流、電圧の補正量を算出する算出器と、算出された補正
量より電流指示器が指示する電流値を補正する電流補正
器と、算出された補正量より電圧指示器が指示する電圧
値を補正する電圧補正器と、電流補正器からの出力に対
応し、ワイヤの溶着量を一定とするように変更されたワ
イヤ送給速度をワイヤ送給モータに対して指示するモー
タ制御器と、電圧補正器からの出力より溶接電圧を制御
する出力制御器とを備えたものである。
【0007】本発明の第2の手段としての溶接品質補償
エキスパートシステムは、溶接中の溶接速度の変化に対
しビード幅を一定に保持することで溶接品質の向上を図
るもので、溶接電流を指示する電流指示器と、溶接電圧
を指示する電圧指示部と、溶接速度を検出する溶接速度
検出器と、トリガ入力時に溶接速度検出器からの溶接速
度を記憶する溶接速度記憶器と、前記溶接速度記憶器が
記憶した溶接速度と溶接中に溶接速度検出器が検出した
溶接速度を比較し溶接速度の差分を求める比較器と、電
流指示器に指示された電流値と電圧指示器に指示された
電圧値と溶接速度記憶器が記憶する基準となる溶接速度
とワイヤ径とを入力とするビード幅算出器と、トリガ入
力時前記ビード幅算出器が算出したビード幅を基準とな
るビードとして記憶するビード幅記憶器と、溶接中の
溶接速度と基準となるビード幅とワイヤ径とを入力とす
る等ビード幅電流電圧算出器と、送給するワイヤの直径
を入力するワイヤ径入力器と、等ビード幅電流電圧算出
器からの出力に対応したワイヤ送給速度をワイヤ送給モ
ータに対して指示するモータ制御器と、等ビード幅電流
電圧算出器からの出力より溶接電圧を制御する出力制御
器とを備えたものである。
【0008】本発明の第3の手段としての溶接品質補償
エキスパートシステムは、溶接中の溶接速度の変化に対
し溶け込み深さを一定に保持することで溶接品質の向上
を図るもので、第2の手段のビード幅算出器に代えて電
流指示器に指示された電流値と電圧指示器に指示された
電圧値と溶接速度記憶器が記憶する基準となる溶接速度
とワイヤ径とを入力とする溶け込み深さ算出器に置き換
え、等ビード幅電流電圧算出器に代えて溶接中の溶接速
度と基準となる溶け込み深さとワイヤ径とを入力とする
等溶け込み深さ電流電圧算出器に置き換え、またビード
幅記憶器に代えて基準となる溶け込み深さを記憶する溶
け込み深さ記憶器に置き換えたものである。
【0009】本発明の第4の手段としての溶接品質補償
エキスパートシステムは、溶接中の溶接速度の変化に対
しビード幅を一定にする保持条件を複数得てその中でビ
ード外観の最も良好な条件を選択することにより溶接品
質の向上を図るもので、溶接電流を指示する電流指示器
と、溶接電圧を指示する電圧指示器と、溶接速度を検出
する溶接速度検出器と、トリガ入力時に溶接速度検出器
からの溶接速度を記憶する溶接速度記憶器と、前記溶接
速度記憶器が記憶した溶接速度と溶接中に溶接速度検出
器が検出した溶接速度を比較し溶接速度の差分を求める
比較器と、電流指示器に指示された電流値と電圧指示器
に指示された電圧値と溶接速度記憶器が記憶する基準と
なる溶接速度とワイヤ径とを入力とするビード幅算出器
と、トリガ入力時前記ビード幅算出器が算出したビード
幅を基準になるビード幅として記憶するビード幅記憶器
と、溶接中の溶接速度と基準となるビード幅とワイヤ径
とを入力とする等ビード幅電流電圧算出器と、前記等ビ
ード幅電流電圧算出器が算出したすべての電流、電圧の
組を記憶する等ビード幅条件記憶器と、前記等ビード幅
条件記憶器が記憶するすべての電流、電圧の組と溶接中
の溶接速度とワイヤ径とを入力とするビード幅に関する
ビード状態選択器と、送給するワイヤの直径を入力する
ワイヤ径入力器と、ビード幅に関するビード状態選択器
からの出力に対応したワイヤ送給速度をワイヤ送給モー
タに対して指示するモータ制御器と、ビード幅に関する
ビード状態選択器からの出力より溶接電圧を制御する出
力制御器とを備えたものである。
【0010】本発明の第5の手段としての溶接品質補償
エキスパートシステムは、溶接中の溶接速度の変化に対
し溶け込み深さを一定にする保持条件を複数得てその中
でビード外観の最も良好な条件を選択することにより溶
接品質の向上を図るもので、第4の手段のビード幅算出
器に代えて電流指示器に指示された電流値と電圧指示器
に指示された電圧値と溶接速度記憶器が記憶する基準と
なる溶接速度とワイヤ径とを入力とする溶け込み深さ算
出器に置き換え、ビード幅記憶器に代えてトリガ入力時
溶け込み深さ算出器が算出した溶け込み深さを基準とな
る溶け込み深さとして記憶する溶け込み深さ記憶器に置
き換え、等ビード幅電流電圧算出器に代えて溶接中の溶
接速度と基準となる溶け込み深さとワイヤ径とを入力と
する等溶け込み深さ電流電圧算出器に置き換え、等ビー
ド幅条件記憶器に代えて等溶け込み深さ電流電圧算出器
が算出したすべての基準となる溶け込み深さを得るため
の電流、電圧の組を記憶する等溶け込み深さ条件記憶器
に置き換え、ビード幅に関するビード状態選択器に代え
て溶接速度検出器の出力である溶接中の溶接速度と溶け
込み深さ記憶器が記憶する溶け込み深さと等溶け込み深
さ条件記憶器が記憶するすべての電流、電圧の組とワイ
ヤ径とを入力とする溶け込みに関するビード状態選択器
に置き換えたものである。
【0011】本発明の第6の手段としての溶接品質補償
エキスパートシステムは、溶接中の溶接速度の変化に対
しビード幅を一定にする保持条件を複数得てその中から
ビード外観が最も良好でかつ余盛り高さがほぼ一定にな
る条件を選択することにより溶接品質の向上を図るもの
で、溶接電流を指示する電流指示器と、溶接電圧を指示
する電圧指示器と、ワイヤの直径を入力するワイヤ径入
力器と、溶接速度を検出する溶接速度検出器と、トリガ
入力時に溶接速度検出器からの溶接速度を記憶する溶接
速度記憶器と、前記溶接速度記憶器が記憶した溶接速度
と溶接中に溶接速度検出器が検出した溶接速度を比較し
溶接速度の差分を求める比較器と、電流指示器に指示さ
れた電流値と電圧指示器に指示された電圧値と溶接速度
記憶器が記憶する基準となる溶接速度とワイヤ径とを入
力とするビード幅算出器と、トリガ入力時前記ビード幅
算出器が算出したビード幅を基準になるビード幅として
記憶するビード幅記憶器と、溶接中の溶接速度と基準と
なるビード幅とワイヤ径とを入力とする等ビード幅電流
電圧算出器と、前記等ビード幅電流電圧算出器が算出し
たすべての電流、電圧の組を記憶する等ビード幅条件記
憶器と、前記等ビード幅条件記憶器が記憶するすべての
電流、電圧の組と溶接中の溶接速度とワイヤ径とを入力
とするビード幅に関するビード状態選択器と、電流指示
器が指示する電流値をワイヤ送給速度に変換する送給速
度変換器と、基準となる溶接速度または溶接中の溶接速
度と送給速度変換器が出力するワイヤ送給速度と送給す
るワイヤ径とを入力とする余盛り高さ比率算出器と、ト
リガ入力時に基準となる余盛り高さ比率を記憶する余盛
り高さ比率記憶器と、ビード幅に関するビード状態選択
器が選択したすべての電流、電圧の組を入力として余盛
り高さ比率算出器が算出したすべての余盛り高さ比率と
その余盛り高さ比率を得るためのすべての電流、電圧の
組を記憶する等ビード幅余盛り高さ比率記憶器と、ビー
ド幅に関するビード状態選択器が選択したすべての電
流、電圧の組と基準となる余盛り高さ比率とを入力とす
る余盛り高さ比率選択器と、余盛り高さ比率選択器から
の出力に対応したワイヤ送給速度をワイヤ送給モータに
対して指示するモータ制御器と、余盛り高さ比率選択器
からの出力より溶接電圧を制御する出力制御器とを備え
たものである。
【0012】本発明の第7の手段としての溶接品質補償
エキスパートシステムは、溶接速度の変化に対し予め入
力したビード幅を一定にする保持条件を複数得てその中
でビード外観の最も良好な条件を選択することにより溶
接品質の向上を図るもので、基準となる溶接速度と基準
となるビード幅を入力するビード幅に関する溶接パラメ
ータ入力器と溶接電流を指示する電流指示器と、溶接電
圧を指示する電圧指示器と、溶接速度を検出する溶接速
度検出器と、トリガ入力時に溶接速度検出器からの溶接
速度を記憶する溶接速度記憶器と、前記溶接速度記憶器
が記憶した溶接速度と溶接中に溶接速度検出器が検出し
た溶接速度を比較し溶接速度の差分を求める比較器と、
電流指示器に指示された電流値と電圧指示器に指示され
た電圧値と溶接速度記憶器が記憶する基準となる溶接速
度とワイヤ径とを入力とするビード幅算出器と、トリガ
入力時前記ビード幅算出器が算出したビード幅を基準に
なるビード幅として記憶するビード幅記憶器と、溶接中
の溶接速度と基準となるビード幅とワイヤ径とを入力と
する等ビード幅電流電圧算出器と、前記等ビード幅電流
電圧算出器が算出したすべての電流、電圧の組を記憶す
る等ビード幅条件記憶器と、前記等ビード幅条件記憶器
が記憶するすべての電流、電圧の組と溶接中の溶接速度
とワイヤ径とを入力とするビード幅に関するビード状態
選択器と、送給するワイヤの直径を入力するワイヤ径入
力器と、ビード幅に関するビード状態選択器からの出力
に対応したワイヤ送給速度をワイヤ送給モータに対して
指示するモータ制御器と、ビード幅に関するビード状態
選択器からの出力より溶接電圧を制御する出力制御器と
を備えたものである。
【0013】本発明の第8の手段としての溶接品質補償
エキスパートシステムは、溶接中の溶接速度の変化に対
し予め入力した溶け込み深さを一定にする保持条件を複
数得てその中でビード外観の最も良好な条件選択する
ことにより溶接品質の向上を図るもので、第7の手段の
ビード幅に関する溶接パラメータ入力器に代えて基準と
なる溶接速度と基準となる溶け込み深さを入力する溶け
込み深さに関する溶接パラメータ入力器に置き換え、ビ
ード幅算出器に代えて電流指示器に指示された電流値と
電圧指示器に指示された電圧値と溶接速度記憶器が記憶
する基準となる溶接速度とワイヤ径とを入力とする溶け
込み深さ算出器に置き換え、ビード幅記憶器に代えてト
リガ入力時前記溶け込み深さ算出器が算出した溶け込み
深さを基準になる溶け込み深さとして記憶する溶け込み
深さ記憶器に置き換え、等ビード幅電流電圧算出器に代
えて溶接中の溶接速度と基準となる溶け込み深さとワイ
ヤ径とを入力とする等溶け込み深さ電流電圧算出器に置
き換え、等ビート幅条件記憶器に代えて前記等溶け込み
深さ電流電圧算出器が算出したすべての電流、電圧の組
を記憶する等溶け込み深さ条件記憶器に置き換え、ビー
ド幅に関するビード状態選択器に代えて前記等溶け込み
深さ条件記憶器が記憶するすべての電流、電圧の組と溶
接中の溶接速度とワイヤ径とを入力とする溶け込み深さ
に関するビード状態選択器に置き換えたものである。
【0014】
【作用】上記第1の手段は、予め電流指示器に指示され
た溶接電流によりモータ制御器は指示された溶接電流に
対応するワイヤ送給速度をワイヤ送給モータに指示し、
電圧指示器に指示された溶接電圧により出力制御器は指
示された電圧を出力することにより溶接が開始される。
この時、溶接速度検出器が検出した溶接速度を基準とな
る溶接速度として、トリガ入力により溶接速度記憶器が
記憶する。そして比較器により溶接中に溶接速度検出器
が検出した溶接速度と前記溶接速度記憶器が記憶する基
準となる溶接速度が逐次比較され両溶接速度の差分が求
められる。そして、前記比較器により求められた両溶接
速度の差分より算出器は補正量を算出し、算出した補正
量より電流補正器は電流指示器が指示する電流値を補正
し、モータ制御器によって補正された電流値に対応する
ワイヤ送給速度がワイヤ送給モータに指示される。また
同じく前記算出器が算出した補正量より電圧補正器は電
圧指示器により指示された電圧値を補正し、出力制御器
によって補正された電圧値が出力されることによりワイ
ヤの溶着量が一定かつ安定に保つことにより溶接品質の
向上を図る。
【0015】また、第2の手段は、ビード幅算出器によ
り基準となるビード幅が算出され、ビード幅記憶器に記
憶される。そして溶接中の溶接速度の変化に対し等ビー
ド幅電流電圧算出器により基準となるビード幅に等しく
なるビード幅が得られる一組の電流、電圧が算出され、
算出された一組の電流、電圧から電流補正器ならびに電
圧補正器により指示電流、電圧が補正され、そしてモー
タ制御器ならびに出力制御器により補正された電流値に
対応したワイヤ送給速度と補正された電圧値に対応した
溶接電圧が出力されることにより溶接中の溶接速度の変
化に対しビード幅を一定に保つことにより溶接品質の向
上を図る。
【0016】また、第3の手段は、溶け込み深さ算出器
により基準となる溶け込み深さが算出され、溶け込み深
さ記憶器に記憶される。そして溶接中の溶接速度の変化
に対し等溶け込み深さ電流電圧算出器により基準となる
溶け込み深さに等しくなる溶け込み深さが得られる一組
の電流、電圧が算出され、算出された一組の電流、電圧
から電流補正器ならびに電圧補正器により指示電流、電
圧が補正され、そしてモータ制御器ならびに出力制御器
により補正された電流値に対応したワイヤ送給速度と補
正された電圧値に対応した溶接電圧が出力されることに
より溶接中の溶接速度の変化に対し溶け込み深さを一定
に保つことにより溶接品質の向上を図る。
【0017】また、第4の手段は、等ビード幅電流電圧
算出器が溶接中の溶接速度の変化に対して算出した基準
となるビード幅を一定に保つためのすべての電流、電圧
の組を等ビード幅条件記憶器が記憶し、ビード条件記憶
器が記憶したビード幅を一定に保つすべての電流、電圧
の組の中からビード幅に関するビード状態選択器によっ
て最もビード外観の良好なものを選択出力することによ
り溶接中の溶接速度の変化に対しビード幅を一定に保ち
かつビード外観を良好に保つことにより溶接品質の向上
を図る。
【0018】また、第5の手段は、等溶け込み深さ電流
電圧算出器が溶接中の溶接速度の変化に対して算出した
基準となる溶け込み深さを一定に保つためのすべての電
流、電圧の組を等溶け込み深さ条件記憶器が記憶し、溶
け込み深さ条件記憶器が記憶した溶け込み深さを一定に
保つすべての電流、電圧の組の中から溶け込み深さに関
するビード状態選択器によって最もビード外観の良好な
ものを選択出力することにより溶接中の溶接速度の変化
に対し溶け込み深さを一定に保ちかつビード外観を良好
に保つことにより溶接品質の向上を図る。
【0019】また、第6の手段は、ビード幅に関するビ
ード状態選択器が選択したすべての電流、電圧の組にお
いて、各電流、電圧の組のうち余盛り高さ比率が基準と
なる余盛り高さ比率に最も近いあるいは等しいものを余
盛り高さ比率選択器によって選択出力することにより溶
接中の溶接速度の変化に対しビード幅一定かつビード断
面形状もほぼ一定に保ち、なおかつビード外観を良好に
保つことにより溶接品質の向上を図る。
【0020】また、第7の手段は、ビード幅に関する溶
接パラメータ入力器を用いて基準となる溶接速度と基準
となるビード幅を入力することによって設計仕様で定め
られたビード幅をビード外観を良好に保ちながら一定に
保つことにより溶接品質の向上を図る。
【0021】また、第8の手段は、溶け込み深さに関す
る溶接パラメータ入力器を用いて基準となる溶接速度と
基準となるビード幅を入力することによって設計仕様で
定められた溶け込み深さをビード外観を良好に保ちなが
ら一定に保つことにより溶接品質の向上を図る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の第1の手段の実施例について
図1に沿って説明する。
【0023】図1においてワイヤ1はワイヤ送給モータ
2によって母材4の溶接箇所に向かって送給される。そ
して送給されたワイヤ1は出力制御器8からの出力を電
極3で給電され、そのエネルギーで溶融し母材4に移行
する。このようにして溶接が行われる。
【0024】電流指示器5は溶接電流値の指示を行う。
また電圧指示器6は溶接電圧の指示を行う。溶接速度検
出器9は溶接速度の検出を行う。溶接速度記憶器10に
は基準となる溶接速度をトリガ入力時に記憶される。比
較器11は溶接中に溶接速度検出器9により検出された
溶接速度と溶接速度記憶器10に記憶された基準となる
溶接速度が入力され、溶接中の溶接速度と基準となる溶
接速度を比較し、両者に違いがあれば算出器12に対し
両者の差分を出力する。算出器12は比較器11より入
力された基準となる溶接速度と溶接中の溶接速度の差分
により、単位ビード長当たりのワイヤ溶着量を一定に保
つための電流、電圧の補正量を算出する。電流補正器1
3は電流指示器5が指示する電流値を算出器12により
算出入力された補正量によって補正する。モータ制御器
7は電流補正器13により補正入力された電流値からワ
イヤ送給モータ2のワイヤ送給速度を制御する。電圧補
正器14は電圧指示器6が指示する電圧値を算出器12
により算出入力された補正量によって補正する。出力制
御器8は電圧補正器14により補正入力された電圧値か
ら電圧を出力する。
【0025】以上のように構成される溶接品質補償エキ
スパートシステムについて、その動作を説明する。
【0026】溶接速度検出器9によって溶接開始時の溶
接速度が検出される。この時トリガが入力され溶接開始
時の溶接速度は基準となる溶接速度として溶接速度記憶
器10に記憶される。また、溶接開始時のワイヤ送給速
度はモータ制御器7に電流指示器5が指示する電流値が
入力され決定される。この時電流補正器13は電流指示
器5が指示する電流値を補正しない。また、溶接開始時
の溶接電圧は出力制御器8に電圧指示器6が指示する電
圧値が入力され決定される。この時電圧補正器14は電
圧指示器6が指示する電圧値を補正しない。このように
して溶接が開始される。
【0027】比較器11は溶接中に基準となる溶接速度
と溶接中の溶接速度を逐次比較し、その差分を求める。
求められた両溶接速度の差分より算出器12は補正量を
算出する。なお、算出器12は溶接電流とワイヤ送給速
との関係と実験的に求めたワイヤ送給速度と溶接速度
と正規化された溶接電圧との関数より補正値を算出す
る。次に電流補正器13によって算出器12が算出した
補正量から電流指示器5が指示する電流値が補正され、
そしてモータ制御器7は補正された電流値に対応するワ
イヤ送給速度をワイヤ送給モータ2に指示する。また電
圧補正器14によって算出器12が算出した補正量から
電圧指示器6が指示する電圧が補正され、そして出力制
御器8は補正された電圧値に対応する溶接電圧を出力す
る。
【0028】以上のような動作を溶接中に繰り返し行う
ことにより、溶接速度の変化に対してワイヤの溶着量を
一定に保つことができる。
【0029】図2は第2の手段の実施例を示すものであ
る。なお、電流指示器5、電圧指示器6、モータ制御器
7、出力制御器8、溶接速度検出器9、溶接速度記憶器
10、比較器11は前記実施例と同じ構成であり詳細な
記載を省略する。
【0030】ビード幅算出器15は電流指示器5に指示
された電流値と電圧指示器6に指示された電圧値と溶接
速度記憶器10が記憶する基準となる溶接速度とワイヤ
径とを入力としビード幅を算出する。ビード幅記憶器1
6は算出されたビード幅を記憶する。等ビード幅電流電
圧算出器17は溶接中の溶接速度と基準となるビード幅
とワイヤ径とを入力としビード幅を一定に保つ電流、電
圧の組を一組求める。ワイヤ径入力器18はワイヤ径の
入力を行う。
【0031】以上のように構成される溶接品質補償エキ
スパートシステムについて、その動作を説明する。
【0032】ビード幅算出器15はトリガの入力により
基準となる溶接速度と電流指示器5が指示する電流値と
電圧指示器6が指示する電圧値とワイヤ径入力器18に
よって入力されたワイヤ径からビード幅を算出する。こ
の四者の関係は実験的に(数1)で表すことができる。
【0033】
【数1】
【0034】ここでWはビード幅、aはビード幅に関す
る定数、bはビード幅に関する電流、電圧の関数F1
(I,V)、cはビード幅に関する電流、電圧の関数F
2(I,V)、dはビード幅に関する溶接速度の関数g
(v)、eはビード幅に関するワイヤ径の関数R(Y
r)を表している。なおIは電流、Vは電圧、vは溶接
速度を表している。この実験式よりビード幅を算出する
ことができる。算出されたビード幅は基準となるビード
幅としてビード幅記憶器16に記憶される。そして比較
器11により求められた両溶接速度の差分が0でない場
合は等ビード幅電流電圧算出器17によって基準となる
ビード幅と溶接中の溶接速度とワイヤ径より現在の溶接
速度において基準となるビード幅を保持するために必要
な一組の電流、電圧が算出される。なお、基準となるビ
ード幅を保持するために必要な一組の電流、電圧を算出
する方法の一例として実験的に(数2)に表す式を用い
て計算する。
【0035】
【数2】
【0036】ここで、Vは電圧、Wはビード幅、f1
(I),f2(I),f3(I)はビード幅に関する電
流の関数、g(v)はビード幅に関する溶接速度の関
数、aはビード幅に関する定数を表している。なおIは
電流、vは溶接速度を表している。この計算により電流
毎にビード幅が一定になる電圧を求め、最終的にビード
幅が一定となる最大の電流とそのときの電圧をビード幅
を一定に保つことができる電流と電圧とする。この時計
算に使われる電流の範囲は予め指定されるので、この範
囲内においてのみ計算が行われる。また式の解としての
電圧の範囲も予め指定されるので範囲外の解の場合はビ
ード幅は一定に保てないものとして除外する。そして算
出が終了すると算出終了信号が出力され、これがトリガ
となり指示された電流、電圧に換わって算出された電流
がモータ制御器7に、電圧は出力制御器8にそれぞれ入
力される。なお「比較器11によって求められる両溶接
速度の差分が0でない場合」という部分は「比較器11
によって求められる両溶接速度の差分が±数値以内でな
い場合」とある程度裕度を持ったものに置き換えること
ができる。
【0037】以上のような動作を溶接中に繰り返し行う
ことにより、溶接速度の変化に対してビード幅を一定に
保つことができる。
【0038】図3は第3の手段の実施例を示すものであ
る。この実施例では前記第2の手段の実施例のビード幅
算出器15を溶け込み深さ算出器19に置き換え、ビー
ド幅記憶器16を溶け込み深さ記憶器20に置き換え、
等ビード幅電流電圧算出器17を等溶け込み深さ電流電
圧算出器21に置き換えたものである。
【0039】以上のように構成される溶接品質補償エキ
スパートシステムについて、その動作を説明する。
【0040】溶け込み深さ算出器19はトリガの入力に
より基準となる溶接速度と電流指示器5が指示する電流
値と電圧指示器6が指示する電圧値とワイヤ径入力器1
8によって入力されたワイヤ径から溶け込み深さを算出
する。この四者の関係は実験的に(数3)で表すことが
できる。
【0041】
【数3】
【0042】ここでDは溶け込み深さ、a′は溶け込み
深さに関する定数、b′は溶け込み深さに関する電流、
電圧の関数F1′(I,V)、c′は溶け込み深さに関
する電流、電圧の関数F2′(I,V)、d′は溶け込
み深さに関する溶接速度の関数g′(v)、e′は溶け
込み深さに関するワイヤ径の関数R′(Yr)を表して
いる。なおIは電流、Vは電圧、vは溶接速度を表して
いる。この実験式より溶け込み深さを算出することがで
きる。算出された溶け込み深さは基準となる溶け込み深
さとして溶け込み深さ記憶器20に記憶される。そして
比較器11により求められた両溶接速度の差分が0でな
い場合は等溶け込み深さ電流電圧算出器21によって基
準となる溶け込み深さと溶接中の溶接速度とワイヤ径よ
り現在の溶接速度において基準となる溶け込み深さを保
持するために必要な一組の電流、電圧が算出される。な
お、基準となる溶け込み深さを保持するために必要な一
組の電流、電圧を算出する方法の一例として実験的に
(数4)に表す式を用いて計算する。
【0043】
【数4】
【0044】ここで、Vは電圧、Dは溶け込み深さ、f
1′(I),f2′(I),f3′(I)は溶け込み深
さに関する電流の関数、g′(v)は溶け込み深さに関
する溶接速度の関数、a′は溶け込み深さに関する定数
を表している。なおIは電流、vは溶接速度を表してい
る。この計算により電流毎に溶け込み深さが一定になる
電圧を求め、最終的に溶け込み深さが一定となる最大の
電流とそのときの電圧を溶け込み深さを一定に保つこと
ができる電流と電圧とする。この時計算に使われる電流
の範囲は予め指定されるので、この範囲内においてのみ
計算が行われる。また式の解としての電圧の範囲も予め
指定されるので範囲外の解の場合は溶け込み深さは一定
に保てないものとして除外する。そして算出が終了する
と算出終了信号が出力され、これがトリガとなり指示さ
れた電流、電圧に換わり、算出された電流がモータ制御
器7に、電圧は出力制御器8にそれぞれ入力される。な
お「比較器11によって求められる両溶接速度の差分が
0でない場合」という部分は「比較器11によって求め
られる両溶接速度の差分が±数値以内でない場合」とあ
る程度裕度を持ったものに置き換えることができる。
【0045】以上のような動作を溶接中に繰り返し行う
ことにより、溶接速度の変化に対して溶け込み深さを一
定に保つことができる。
【0046】図4は第4の手段の実施例を示すものであ
る。なお、電流指示器5、電圧指示器6、モータ制御器
7、出力制御器8、溶接速度検出器9、溶接速度記憶器
10、比較器11は実施例1と同じ構成であり、またビ
ード幅算出器15、ビード幅記憶器16、等ビード幅電
流電圧算出器17、ワイヤ径入力器18は実施例2と同
じ構成であるので詳細な記載を省略する。この実施例
は、等ビード幅電流電圧算出器17が算出したすべての
電流、電圧の組を記憶する等ビード幅条件記憶器22
と、前記等ビード幅条件記憶器22が記憶するすべての
電流、電圧の組と溶接中の溶接速度とワイヤ径を入力と
するビード幅に関するビード状態選択器23とを備えて
なるものである。
【0047】以上のように構成される溶接品質補償エキ
スパートシステムについて、その動作を説明する。
【0048】等ビード幅条件記憶器22は等ビード幅電
流電圧算出器17が算出した基準となるビード幅を得る
ためのすべての電流、電圧の組を記憶し、記憶されたす
べての電流、電圧の組と溶接中の溶接速度を入力とする
ビード幅に関するビード状態選択器23は図10に示す
ように実験的に求められた縦軸溶接電圧、横軸溶接速度
のビード幅に関するビード外観領域図を各電流値毎に内
蔵しており、入力された電流、電圧の組と溶接速度を指
標としてビード外観の最も良好な電流、電圧の組を選択
する。そして選択が終了すると選択終了信号が出力さ
れ、これがトリガとなり指示された電流、電圧に換わっ
て選択された電流がモータ制御器7に、電圧は出力制御
器にそれぞれ入力される。
【0049】以上のような動作を溶接中に繰り返し行う
ことにより、溶接速度の変化に対してビード幅を一定に
保ちかつビード外観を良好に保つことができる。
【0050】図5は第5の手段の実施例を示すものであ
る。この実施例では前記第4の手段のビード幅算出器1
5を溶け込み深さ算出器19に置き換え、ビード幅記憶
器16を溶け込み深さ記憶器20に置き換え、等ビード
幅電流電圧算出器17を等溶け込み深さ電流電圧算出器
21に置き換え、等ビード幅条件記憶器22を等溶け込
み深さ条件記憶器24に置き換え、ビード幅に関するビ
ード状態選択器23を溶け込み深さに関するビード状態
選択器25に置き換えたものである。
【0051】以上のように構成される溶接品質補償エキ
スパートシステムについて、その動作を説明する。
【0052】等溶け込み深さ条件記憶器24は等溶け込
み深さ電流電圧算出器21が算出した基準となる溶け込
み深さを得るためのすべての電流、電圧の組を記憶し、
記憶されたすべての電流、電圧の組と溶接中の溶接速度
を入力とする溶け込み深さに関するビード状態選択器2
5は図10に示すように実験的に求められた縦軸溶接電
圧、横軸溶接速度の溶け込み深さに関するビード外観領
域図を各電流値毎に内蔵しており、入力された電流、電
圧の組と溶接速度を指標としてビード外観の最も良好な
電流、電圧の組を選択する。そして選択が終了すると選
択終了信号が出力され、これがトリガとなり指示された
電流、電圧に換わって選択された電流がモータ制御器7
に、電圧は出力制御器8にそれぞれ入力される。
【0053】以上のような動作を溶接中に繰り返し行う
ことにより、溶接速度の変化に対してビード幅を一定に
保ちかつビード外観を良好に保つことができる。
【0054】図6は第6の手段の実施例を示すものであ
る。なお、電流指示器5、電圧指示器6、モータ制御器
7、出力制御器8、溶接速度検出器9、溶接速度記憶器
10、比較器11は実施例1と同じ構成であり、またビ
ード幅算出器15、ビード幅記憶器16、等ビード幅電
流電圧算出器17、ワイヤ径入力器18は、実施例2と
同じ構成であり、また等ビード幅条件記憶器22、ビー
ド幅に関するビード状態選択器23は実施例4と同じ構
成であるので詳細な記載を省略する。この実施例は電流
指示器5が指示する電流値をワイヤ送給速度に変換する
送給速度変換器26と、ワイヤ送給速度と送給するワイ
ヤ径と溶接中の溶接速度または基準となる溶接速度と基
準となるビード幅とを入力とする余盛り高さ比率算出器
27と、基準となる余盛り高さ比率を記憶する余盛り高
さ比率記憶器28と、ビード幅に関するビード状態選択
器23が選択したすべての電流、電圧の組を入力として
余盛り高さ比率算出器27が算出した電流、電圧の組に
対応するすべての余盛り高さ比率を記憶する等ビード幅
余盛り高さ比率記憶器29と、ビード幅に関するビード
状態選択器23が選択したすべての電流、電圧の組と基
準となる余盛り高さ比率と等ビード幅余盛り高さ比率記
憶器29が記憶するすべての余盛り高さ比率とを入力と
する余盛り高さ比率選択器30とを備えてなるものであ
る。
【0055】以上のように構成される溶接品質補償エキ
スパートシステムについて、その動作を説明する。
【0056】余盛り高さ比率算出器27はトリガ入力
時、送給速度変換器26が変換出力したワイヤ送給速度
と送給するワイヤ径より基準となる余盛り高さ比率を算
出する。この二者の関係は(数5)に表すことができ
る。
【0057】
【数5】
【0058】ここで、hは余盛り高さ比率、Rrはワイ
ヤ送給ローラー径、Yrはワイヤ径、Wはビード幅、
vはワイヤ送給速度、vは溶接速度、πは円周率を表わ
している。算出された基準となる余盛り高さ比率は余盛
り高さ比率記憶器28に記憶される。そして、等ビード
幅余盛り高さ比率記憶器29に溶接中にビード幅に関す
るビード状態選択器が選択したすべての電流、電圧の組
を入力として余盛り高さ比率算出器が算出したすべての
余盛り高さ比率とその余盛り高さ比率に対応する電流、
電圧の組を記憶し、余盛り高さ比率選択器30によって
記憶された余盛り高さ比率の中から基準となる余盛り高
さ比率に等しいあるいは最も近い余盛り高さ比率を得る
ことができる電流、電圧の組を選択する。選択された電
流はモータ制御器7に、電圧は出力制御器にそれぞれ入
力される。
【0059】以上のような動作を溶接中に繰り返し行う
ことにより、溶接速度の変化に対してビード幅一定かつ
ビード断面形状もほぼ一定に保ち、なおかつビード外観
を良好に保つことができる。
【0060】図7は第7の手段の実施例を示すものであ
る。なお、電流指示器5、電圧指示器6、モータ制御器
7、出力制御器8、溶接速度検出器9、溶接速度記憶器
10、比較器11は実施例1と同じ構成であり、またビ
ード幅算出器15、ビード幅記憶器16、等ビード幅電
流電圧算出器17、ワイヤ径入力器18は、実施例2と
同じ構成であり、また等ビード幅条件記憶器22、ビー
ド幅に関するビード状態選択器23は実施例4と同じ構
成であるので詳細な記載を省略する。基準となる溶接速
度と基準となるビード幅を入力するビード幅に関する溶
接パラメータ入力器31を備えてなるものである。
【0061】以上のように構成される溶接品質補償エキ
スパートシステムについて、その動作を説明する。
【0062】溶接開始時、ビード幅に関する溶接パラメ
ータ入力器31によって予め基準となる溶接速度と基準
となるビード幅を入力する。入力された基準となる溶接
速度は溶接速度記憶器10に、また基準となるビード幅
はビード幅記憶器16に記憶され、同時に等ビード幅電
流電圧算出器17に入力される。そして、等ビード幅条
件記憶器22が等ビード幅電流電圧算出器17が算出し
た基準となるビード幅を得るためのすべての電流、電圧
の組を記憶し、記憶された基準となるビード幅を得るた
めのすべての電流、電圧の組の中からビード幅に関する
ビード状態選択器23はビード外観の最も良好なものを
選択する。選択終了すると選択終了信号が出力され、こ
れがトリガとなり指示された電流、電圧に換わって選択
された電流がモータ制御器7に、電圧は出力制御器にそ
れぞれ入力される。こうして溶接は入力したビード幅を
得る最も良好な電流、電圧で開始される。溶接開始後は
前記第4の手段の実施例と同じ経過をたどる。
【0063】以上のような動作を溶接中に繰り返し行う
ことにより、溶接速度の変化に対して予め入力したビー
ド幅を一定に保ちかつビード外観を良好に保つことがで
きる。
【0064】図8は第8の手段の実施例を示すものであ
る。この実施例では前記第7の手段の実施例のビード幅
算出器15を溶け込み深さ算出器19に置き換え、ビー
ド幅記憶器16を溶け込み深さ記憶器20に置き換え、
等ビード幅電流電圧算出器17を等溶け込み深さ電流電
圧算出器21に置き換え、等ビード幅条件記憶器22を
等溶け込み深さ条件記憶器24に置き換え、ビード幅に
関するビード状態選択器23を溶け込み深さに関するビ
ード状態選択器25に置き換え、ビード幅に関する溶接
パラメータ入力器31を基準となる溶接速度と基準とな
る溶け込み深さを入力する溶け込み深さに関する溶接パ
ラメータ入力器32に置き換えたものである。
【0065】以上のように構成される溶接品質補償エキ
スパートシステムについて、その動作を説明する。
【0066】溶接開始時、溶け込み深さに関する溶接パ
ラメータ入力器32によって予め基準となる溶接速度と
基準となる溶け込み深さを入力する。入力された基準と
なる溶接速度は溶接速度記憶器10に、また基準となる
溶け込み深さは溶け込み深さ記憶器20に記憶され、同
時に等溶け込み深さ電流電圧算出器21に入力される。
そして、等溶け込み深さ条件記憶器24が等溶け込み深
さ電流電圧算出器21が算出した基準となる溶け込み深
さを得るためのすべての電流、電圧の組を記憶し、記憶
された基準となる溶け込み深さを得るためのすべての電
流、電圧の組の中から溶け込み深さに関するビード状態
選択器25はビード外観の最も良好なものを選択する。
選択された電流はモータ制御器7に、電圧は出力制御器
にそれぞれ入力される。こうして溶接は入力した溶け込
み深さを得る最も良好な電流、電圧で開始される。溶接
開始後は前記第5の手段の実施例と同じ経過をたどる。
【0067】以上のような動作を溶接中に繰り返し行う
ことにより、溶接速度の変化に対して予め入力した溶け
込み深さを一定に保ちかつビード外観を良好に保つこと
ができる。
【0068】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、本発明
の第1の手段では溶接中の溶接速度の変化に対して常に
ワイヤの溶着量を一定に保つことができるので、溶接速
度の変化によるビードの細り等を防止し、安定した溶接
品質を得ることができる。
【0069】また、第2の手段では溶接中の溶接速度の
変化に対して常にビード幅を一定に保つことにより溶接
速度の変化によるビードの細り等が防止されるので溶接
品質の向上を図ることができる。
【0070】また、第3の手段では溶接中の溶接速度の
変化に対して常に溶け込み深さを一定に保つことにより
溶接速度の変化による溶け込み不足等が防止されるので
溶接品質の向上を図ることができる。
【0071】また、第4の手段では溶接中の溶接速度の
変化に対してビード幅を一定に保つことができると同時
にビード幅を一定に保つ電流、電圧の中から最もビード
外観の良好なものを選択出力するので、溶接速度の変化
に対し溶接品質の向上を図ることができる。
【0072】また、第5の手段では溶接中の溶接速度の
変化に対して溶け込み深さを一定に保つことができると
同時に溶け込み深さを一定に保つ電流、電圧の中から最
もビード外観の良好なものを選択出力するので、溶接速
度の変化に対し溶接品質の向上を図ることができる。
【0073】また、第6の手段では溶接中の溶接速度の
変化に対してビード幅を一定に保つことができると同時
にビード幅を一定に保つ電流、電圧の中から最もビード
外観の良好なものを選択し、またその中から余盛り高さ
のほぼ一定の電流、電圧の組を選択出力するので、溶接
中に溶接速度が変化しても、溶接開始時とほぼ同形状、
同幅、同外観または良外観のビードを得ることができる
ので、溶接品質の向上を図る上で非常に効果的である。
【0074】また、第7の手段では設計仕様で定められ
たビード幅を溶接開始時に入力すれば溶接中の溶接速度
の変化に対して溶接中のビード幅を設計仕様で定められ
たビード幅に保つことができると同時にビード幅を一定
に保つ電流、電圧の中から最もビード外観の良好なもの
を選択出力するので、溶接速度の変化に対し溶接品質の
向上を図ることができる。また、施工者は設計仕様で定
められたビード幅と基準となる溶接速度を溶接開始前に
入力すればよく、従来行っていた溶接速度の変化に応じ
た電流、電圧調整動作が溶接の終始必要でなくなるの
で、脱技能化を図ることができる。
【0075】また、第8の手段では設計仕様で定められ
た溶け込み深さを溶接開始時に入力すれば溶接中の溶接
速度の変化に対して溶接中の溶け込み深さを設計仕様で
定められたビード幅に保つことができると同時に溶け込
み深さを一定に保つ電流、電圧の中から最もビード外観
の良好なものを選択出力するので、溶接速度の変化に対
し溶接品質の向上を図ることができる。また、施工者は
設計仕様で定められた溶け込み深さと基準となる溶接速
度を溶接開始前に入力すればよく、従来行っていた溶接
速度の変化に応じた電流、電圧調整動作が溶接の終始必
要でなくなるので、脱技能化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1手段の実施例の溶接品質エキスパー
トシステムの構成を示すブロック図
【図2】本発明第2手段の実施例の溶接品質エキスパー
トシステムの構成を示すブロック図
【図3】本発明第3手段の実施例の溶接品質エキスパー
トシステムの構成を示すブロック図
【図4】本発明第4手段の実施例の溶接品質エキスパー
トシステムの構成を示すブロック図
【図5】本発明第5手段の実施例の溶接品質エキスパー
トシステムの構成を示すブロック図
【図6】本発明第6手段の実施例の溶接品質エキスパー
トシステムの構成を示すブロック図
【図7】本発明第7手段の実施例の溶接品質エキスパー
トシステムの構成を示すブロック図
【図8】本発明第8手段の実施例の溶接品質エキスパー
トシステムの構成を示すブロック図
【図9】従来の消耗電極式アーク溶接機の構成を示すブ
ロック図
【図10】ビード幅に関するビード状態選択器23およ
び溶け込み深さに関するビード状態選択器25が電流、
電圧の組を選択する方法を示す模式図
【符号の説明】
5 電流指示器 6 電圧指示器 7 モータ制御器 8 出力制御器 9 溶接速度検出器 10 溶接速度記憶器 11 比較器 12 算出器 13 電流補正器 14 電圧補正器 15 ビード幅算出器 16 ビード幅記憶器 17 等ビード幅電流電圧算出器 18 ワイヤ径入力器 19 溶け込み深さ算出器 20 溶け込み深さ記憶器 21 等溶け込み深さ電流電圧算出器 22 等ビード幅条件記憶器 23 ビード幅に関するビード状態選択器 24 等溶け込み深さ条件記憶器 25 溶け込み深さに関するビード状態選択器 26 送給速度変換器 27 余盛り高さ比率算出器 28 余盛り高さ比率記憶器 29 等ビード幅余盛り高さ比率記憶器 30 余盛り高さ比率選択器 31 ビード幅に関する溶接パラメータ入力器 32 溶け込み深さに関する溶接パラメータ入力器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G05D 13/62 G05D 13/62 E (56)参考文献 特開 平4−75787(JP,A) 特開 昭51−68451(JP,A) 特開 平6−79458(JP,A) 特開 昭63−16864(JP,A) 特開 昭63−290685(JP,A) 特開 平2−270001(JP,A) 特開 昭64−22469(JP,A) 特開 昭49−34449(JP,A) 特公 昭46−30570(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/095 B23K 9/10 B23K 9/12 B23K 9/173 G05D 13/62

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接電流を指示する電流指示器と、溶接
    電圧を指示する電圧指示器と、溶接速度を検出する溶接
    速度検出器と、溶接開始時に溶接速度検出器からの溶接
    速度を記憶する溶接速度記憶器と、前記溶接速度記憶器
    が記憶した溶接速度と溶接中に溶接速度検出器が検出し
    た溶接速度を比較し溶接速度の差分を求める比較器と、
    前記比較器により求められた溶接速度の差分より電流、
    電圧の補正量を算出する算出器と、算出された補正量よ
    り電流指示器が指示する電流値を補正する電流補正器
    と、算出された補正量より電圧指示器が指示する電圧値
    を補正する電圧補正器と、電流補正器からの出力に対応
    、ワイヤの溶着量を一定とするように変更されたワイ
    ヤ送給速度をワイヤ送給モータに対して指示するモータ
    制御器と、電圧補正器からの出力より溶接電圧を制御す
    る出力制御器とを備えた溶接品質補償エキスパートシス
    テム。
  2. 【請求項2】 溶接電流を指示する電流指示器と、溶接
    電圧を指示する電圧指示器と、溶接速度を検出する溶接
    速度検出器と、トリガ入力時に溶接速度検出器からの溶
    接速度を記憶する溶接速度記憶器と、前記溶接速度記憶
    器が記憶した溶接速度と溶接中に溶接速度検出器が検出
    した溶接速度を比較し溶接速度の差分を求める比較器
    と、電流指示器に指示された電流値と電圧指示器に指示
    された電圧値と溶接速度記憶器が記憶する基準となる溶
    接速度とワイヤ径とを入力とするビード幅算出器と、ト
    リガ入力時前記ビード幅算出器が算出したビード幅を基
    準となるビードとして記憶するビード幅記憶器と、溶
    接中の溶接速度と基準となるビード幅とを入力とする等
    ビード幅電流電圧算出器と、送給するワイヤの直径を入
    力するワイヤ径入力器と、等ビード幅電流電圧算出器か
    らの出力に対応したワイヤ送給速度をワイヤ送給モータ
    に対して指示するモータ制御器と、等ビード幅電流電圧
    算出器からの出力より溶接電圧を制御する出力制御器と
    を備えた溶接品質補償エキスパートシステム。
  3. 【請求項3】 ビード幅算出器に代えて電流指示器に指
    示された電流値と電圧指示器に指示された電圧値と溶接
    速度記憶器が記憶する基準となる溶接速度とワイヤ径と
    を入力とする溶け込み深さ算出器に置き換え、等ビード
    幅電流電圧算出器に代えて溶接中の溶接速度と基準とな
    る溶け込み深さとを入力とする等溶け込み深さ電流電圧
    算出器に置き換え、またビード幅記憶器に代えて基準と
    なる溶け込み深さを記憶する溶け込み深さ記憶器に置き
    換えた請求項2記載の溶接品質補償エキスパートシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 溶接電流を指示する電流指示器と、溶接
    電圧を指示する電圧指示器と、溶接速度を検出する溶接
    速度検出器と、トリガ入力時に溶接速度検出器からの溶
    接速度を記憶する溶接速度記憶器と、前記溶接速度記憶
    器が記憶した溶接速度と溶接中に溶接速度検出器が検出
    した溶接速度を比較し溶接速度の差分を求める比較器
    と、電流指示器に指示された電流値と電圧指示器に指示
    された電圧値と溶接速度記憶器が記憶する基準となる溶
    接速度とワイヤ径とを入力とするビード幅算出器と、ト
    リガ入力時前記ビード幅算出器が算出したビード幅を基
    準になるビード幅として記憶するビード幅記憶器と、溶
    接中の溶接速度と基準となるビード幅とワイヤ径とを入
    力とする等ビード幅電流電圧算出器と、前記等ビード幅
    電流電圧算出器が算出したすべての電流、電圧の組を記
    憶する等ビード幅条件記憶器と、前記等ビード幅条件記
    憶器が記憶するすべての電流、電圧の組と溶接中の溶接
    速度とワイヤ径を入力とするビード幅に関するビード状
    態選択器と、送給するワイヤの直径を入力するワイヤ径
    入力器と、ビード幅に関するビード状態選択器からの出
    力に対応したワイヤ送給速度をワイヤ送給モータに対し
    て指示するモータ制御器と、ビード幅に関するビード状
    態選択器からの出力より溶接電圧を制御する出力制御器
    とを備えた溶接品質補償エキスパートシステム。
  5. 【請求項5】 ビード幅算出器に代えて電流指示器に指
    示された電流値と電圧指示器に指示された電圧値と溶接
    速度記憶器が記憶する基準となる溶接速度とワイヤ径と
    を入力とする溶け込み深さ算出器に置き換え、ビード幅
    記憶器に代えてトリガ入力時溶け込み深さ算出器が算出
    した溶け込み深さを基準となる溶け込み深さとして記憶
    する溶け込み深さ記憶器に置き換え、等ビード幅電流電
    圧算出器は溶接中の溶接速度と基準となる溶け込み深さ
    とワイヤ径とを入力とする等溶け込み深さ電流電圧算出
    器に置き換え、等ビード幅条件記憶器に代えて等溶け込
    み深さ電流電圧算出器が算出したすべての基準となる溶
    け込み深さを得るための電流、電圧の組を記憶する等溶
    け込み深さ条件記憶器に置き換え、ビード幅に関するビ
    ード状態選択器に代えて溶接速度検出器の出力である溶
    接中の溶接速度と溶け込み深さ記憶器が記憶する溶け込
    み深さと等溶け込み深さ条件記憶器が記憶するすべての
    電流、電圧の組とワイヤ径とを入力とする溶け込みに関
    するビード状態選択器に置き換えた請求項4記載の溶接
    品質補償エキスパートシステム。
  6. 【請求項6】 溶接電流を指示する電流指示器と、溶接
    電圧を指示する電圧指示器と、ワイヤの直径を入力する
    ワイヤ径入力器と、溶接速度を検出する溶接速度検出器
    と、トリガ入力時に溶接速度検出器からの溶接速度を記
    憶する溶接速度記憶器と、前記溶接速度記憶器が記憶し
    た溶接速度と溶接中に溶接速度検出器が検出した溶接速
    度を比較し溶接速度の差分を求める比較器と、電流指示
    器に指示された電流値と電圧指示器に指示された電圧値
    と溶接速度記憶器が記憶する基準となる溶接速度とワイ
    ヤ径とを入力とするビード幅算出器と、トリガ入力時前
    記ビード幅算出器が算出したビード幅を基準になるビー
    ド幅として記憶するビード幅記憶器と、溶接中の溶接速
    度と基準となるビード幅とワイヤ径とを入力とする等ビ
    ード幅電流電圧算出器と、前記等ビード幅電流電圧算出
    器が算出したすべての電流、電圧の組を記憶する等ビー
    ド幅条件記憶器と、前記等ビード幅条件記憶器が記憶す
    るすべての電流、電圧の組と溶接中の溶接速度とワイヤ
    径とを入力とするビード幅に関するビード状態選択器
    と、電流指示器が指示する電流値をワイヤ送給速度に変
    換する送給速度変換器と、基準となる溶接速度または溶
    接中の溶接速度と送給速度変換器が出力するワイヤ送給
    速度と送給するワイヤ径とを入力とする余盛り高さ比率
    算出器と、トリガ入力時に基準となる余盛り高さ比率を
    記憶する余盛り高さ比率記憶器と、ビード幅に関するビ
    ード状態選択器が選択したすべての電流、電圧の組を入
    力として余盛り高さ比率算出器が算出したすべての余盛
    り高さ比率とその余盛り高さ比率を得るためのすべての
    電流、電圧の組を記憶する等ビード幅余盛り高さ比率記
    憶器と、ビード幅に関するビード状態選択器が選択した
    すべての電流、電圧の組と基準となる余盛り高さ比率と
    を入力とする余盛り高さ比率選択器と、余盛り高さ比率
    選択器からの出力に対応したワイヤ送給速度をワイヤ送
    給モータに対して指示するモータ制御器と、余盛り高さ
    比率選択器からの出力より溶接電圧を制御する出力制御
    器とを備えた溶接品質補償エキスパートシステム。
  7. 【請求項7】 溶接電流を指示する電流指示器と、溶接
    電圧を指示する電圧指示器と、溶接速度を検出する溶接
    速度検出器と、トリガ入力時に溶接速度検出器からの溶
    接速度を記憶する溶接速度記憶器と、前記溶接速度記憶
    器が記憶した溶接速度と溶接中に溶接速度検出器が検出
    した溶接速度を比較し溶接速度の差分を求める比較器
    と、電流指示器に指示された電流値と電圧指示器に指示
    された電圧値と溶接速度記憶器が記憶する基準となる溶
    接速度とワイヤ径とを入力とするビード幅算出器と、ト
    リガ入力時前記ビード幅算出器が算出したビード幅を基
    準になるビード幅として記憶するビード幅記憶器と、溶
    接中の溶接速度と基準となるビード幅とワイヤ径とを入
    力とする等ビード幅電流電圧算出器と、前記等ビード幅
    電流電圧算出器が算出したすべての電流、電圧の組を記
    憶する等ビード幅条件記憶器と、前記等ビード幅条件記
    憶器が記憶するすべての電流、電圧の組と溶接中の溶接
    速度とワイヤ径を入力とするビード幅に関するビード状
    態選択器と、送給するワイヤの直径を入力するワイヤ径
    入力器と、ビード幅に関するビード状態選択器からの出
    力に対応したワイヤ送給速度をワイヤ送給モータに対し
    て指示するモータ制御器と、ビード幅に関するビード状
    態選択器からの出力より溶接電圧を制御する出力制御器
    と、基準となる溶接速度と基準となるビード幅を入力す
    るビード幅に関する溶接パラメータ入力器とを備えた溶
    接品質補償エキスパートシステム。
  8. 【請求項8】 ビード幅算出器に代えて電流指示器に指
    示された電流値と電圧指示器に指示された電圧値と溶接
    速度記憶器が記憶する基準となる溶接速度とワイヤ径と
    を入力とする溶け込み深さ算出器に置き換え、ビード幅
    記憶器に代えてトリガ入力時前記溶け込み深さ算出器が
    算出した溶け込み深さを基準になる溶け込み深さとして
    記憶する溶け込み深さ記憶器に置き換え、等ビード幅電
    流電圧算出器に代えて溶接中の溶接速度と基準となる溶
    け込み深さとワイヤ径とを入力とする等溶け込み深さ電
    流電圧算出器に置き換え、等ビード幅条件記憶器に代え
    て前記等溶け込み深さ電流電圧算出器が算出したすべて
    の電流、電圧の組を記憶する等溶け込み深さ条件記憶器
    に置き換え、ビード幅に関するビード状態選択器に代え
    て前記等溶け込み深さ条件記憶器が記憶するすべての電
    流、電圧の組と溶接中の溶接速度とワイヤ径を入力とす
    る溶け込み深さに関するビード状態選択器に置き換え、
    ビード幅に関する溶接パラメータ入力器に代えて基準と
    なる溶接速度と基準となる溶け込み深さを入力する溶け
    込み深さに関する溶接パラメータ入力器に置き換えた請
    求項7記載の溶接品質補償エキスパートシステム。
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