JPH0653309B2 - ア−ク溶接の最適制御方法 - Google Patents

ア−ク溶接の最適制御方法

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JPH0653309B2
JPH0653309B2 JP59193538A JP19353884A JPH0653309B2 JP H0653309 B2 JPH0653309 B2 JP H0653309B2 JP 59193538 A JP59193538 A JP 59193538A JP 19353884 A JP19353884 A JP 19353884A JP H0653309 B2 JPH0653309 B2 JP H0653309B2
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/06Arrangements or circuits for starting the arc, e.g. by generating ignition voltage, or for stabilising the arc
    • B23K9/073Stabilising the arc
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/12Automatic feeding or moving of electrodes or work for spot or seam welding or cutting

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はCO2およびMAG溶接等、アーク溶の最適制御方法
に関する。
〔発明の背景〕
CO2およびMAG溶接では、良好な溶接が行なえる電圧値は
使用する電流値によつて異なる。又、電圧を適正値に設
定しても、アーク状態は電流値によつて異なる。したが
つて、各電流値ごとに適正な電圧値の設定を行うために
は、作業者の相当な経験・技量等が必要である。しか
し、作業者による設定は、作業者自身の経験、技量、好
み等によつて決まる定性的なものであり、優秀な作業者
であればあるほどその設定は正しいと言えるが、一般に
個人差があり、統一的な基準を求めることは不可能であ
る。
一方、電流値ごとに適正な電圧設定ができる調整ツマミ
位置を表示する方法、あるいは、前もつて電流値に応じ
た適正電圧値をプリセットしておき作業者の設定する電
圧値と一致した場合にランプ点灯させる方法等により、
未熟練作業者でも条件設定ができるようになつているも
のもある。しかし、これらの適正電圧値は、熟練作業者
がある一定の作業環境のものに規準作業を行つて求めた
値であり、種々広範囲な実際の溶接作業条件・環境にお
いても、すべて満足する値とは限らない。すなわち、適
正値とされている電圧が、実際の作業では、高電圧側に
ずれていたり、低電圧側にずれていたりすることがあ
る。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、自
動的に最適な溶接条件を設定してCO2あるいはMAG溶接の
最適制御を行うことにある。
〔発明の概要〕
本発明は、CO2あるいはMAG溶接における電流・電圧波形
データ(短絡時間、アーク時間、短絡期間の電流の平均
値、アーク期間の電流の平均値等)から溶接性を定量的
に把握する指数を算出し、その値によつて、溶接電源の
出力あるいはワイヤ送給量を制御するものである。
〔発明の実施例〕
一般にCO2やMAG溶接は短絡とアークを繰り返して溶接が
実施される。第1図はその時の溶接電圧波形と溶接電流
波形を示したもので、Tsは短絡時間、Taはアーク時間、
Tは短絡から次の短絡までの1周期、Imaxは最大電
流、Iminは最小電流、Is・aveは短絡平均電流、I
a・aveはアーク平均電流、Vjは後述する閾値電圧を示
す。なお、Is・ave,Ia・aveはそれぞれ短絡時間Tsおよ
びアーク時間Taの電流を矩形波に置き換えた場合の値で
ある。短絡とアークの切り換わりは極く短時間に行わ
れ、通常、Tsは数ms程度、Taは10〜50ms程度の値で
ある。溶接時の作業性(溶接性)の良否は、アーク状態
の均一性、アーク切れ発生の程度およびアークの燃え上
り度を総合した状態で判定される。
(i)アーク状態の均一性 CO2溶接等に用いる電源は、定電流特性であり、その出
力電圧は制御されているが、出力電流、短絡およびアー
クとなる時間は制御因子ではなく、ワイヤの送給量、電
源特性およびアーク特性に応じて決まる値である。しか
し、出力電流、短絡およびアークとなる時間は、アーク
状態と極めて密接な関係にあり、これらの値の変動は、
アーク状態の均一性に大きい影響を与える。すなわち、
アーク状態の均一性は、短絡時間Ts、アーク時間Ta、短
絡期間の電流の平均値Is・aveおよびアーク期間の電流
の平均値Ia・aveの変動の程度に関係し、簡便的には、
これらの因子の標準偏差σTs,σTa,σIs・aveおよびσ
Ia・ave、を用いて表わすことができる。
上記4個の因子のうち、どれか1つでも変動量が大きく
なると、アーク状態の均一性は損なわれるから、アーク
状態の均一性Warcは下記のように表わすことができ
る。
arc=σTs・σTa・σIs・ave・σIa・ave…(1) ここでσTs,σTa,σIs・ave,σIa・aveはそれぞれTs
Ta,Is・ave,Ia・aveの標準偏差である。なお、短絡と
アークの区別は、アークから短絡、短絡からアークへの
移行時に電圧は第1図のように急変するため、所定の電
圧Vj(一般に10〜20V程度)より電圧値が高いか低
いかで判別することができる。
(ii)アーク切れ発生の程度 各電流値ごとに、最適電圧とされている電圧値に電圧設
定して溶接を行い、アーク期間中の抵抗の平均値Riを求
めると、第2図のようであり、下記のように溶接電流I
の2次式で回帰できる。
Ri=a・I+bI+C(a,b,cは定数)…(2) 定数a,b,cの値は、第1表のようであり、シールド
ガス組成によつて変化する。しかし、機種、ワイヤ径が
異なつてもこれらの定数はほとんど変わらない。
抵抗は電圧と電流の商であるから、出力電圧が略一定と
なる制御を行う定電圧特性電源を用いるCO2溶接等で
は、抵抗の増加は電流の減少を意味し、溶接時のアーク
期間中の平均抵抗Ra・aveが第2図に示したRiの値より
大きいほど電流が低く、ワイヤの加熱・溶融不足を示
し、アーク切れを発生させ易いことを表わす。よつてア
ーク切れ発生の程度WRは下記のように表わせばよい。
WR=Ra・ave/Ri…(3) なお、WR<1となる場合、すなわち、Ra・aveが第2図
のRiより小さい場合は、アーク切れを考慮する必要がな
いから、WRの値は基準値の1に設定する。
(iii)アークの燃え上り度 Riと同様に、最適条件におけるアーク期間中の電力Piを
求めると、第3図のようであり、自然数eを底とする電
流Iの指数関数で回帰できる。
Pi=h・eg・I(g,hは定数)…(4) 定数g,hの値は、第2表のようであり、シールドガス
組成によつて異なる。しかし、Riの場合と同様に、機
種、ワイヤ径が異つても定数の値はほゞ一定である。
アーク期間中の電力Paは、短絡によつて溶融池に移行す
る溶滴の生成・成長に関係する因子であり、Paの値が第
3のPiの値より大きいほどワイヤの加熱・溶融過多を意
味し、アークの燃え上りを生じ易いことを表わす。よつ
てアークの燃え上り度Wpは下記のように表わせばよい。
WP=Pa/Pi…(5) なお、WP<1の場合は、アークの燃え上りを考慮する必
要がないため、WRの場合と同様に、WPの値を基準値の1
とする。
上記のようにして求めたWarc,WR,WPのうち、どれか一
つでも大きい値を示せば示すほど、溶接作業性は悪くな
るため、溶接性指数Wは下記のように表わすことができ
る。
W=(Warcα・(WRβ・(WPγ…(6) (α,β,γはそれぞれの因子の重づけのための定数) ある基準溶接条件、例えば、φ1.2ワイヤを用いたCO
2溶接で最も良好な溶接性を示すとされている条件(溶
接電流130A、溶接電圧約19V程度)で溶接を行つ
た場合に得られるWarcの値を定数Kとして、 WA=Warc/K…(7) とすると、(6)式の定数α,β,γは簡素化され、Wは
下記のように表わすことができる。
W=WA・(WR・WP =(σTs・σTaσIs・ave・σIa・ave/K)・(Ra・ave
Ri・(Pa/Pi)…(8) このWの値は、最大値と最小値の差が極めて大きくなる
ため、右辺を対数化し、次のようにすると、より実用的
となる。
W=LN(WA)+2・LN(WR)+LN(WP) =-k+LN(σTs・σTa・σIs・ave・σIa・ave)+2・LN(R
a・ave/Ri)+LN(Pa/Pi)…(9) 〔但し、k=LN(K)〕 第4図乃至第7図は、それぞれ、溶接電流を130A、
200A、250Aおよび300Aに設定し、φ1.2
ワイヤのCO2溶接を行い、溶接電圧を変化させた場合の
溶接性指数Wを(9)式によつて算出した結果である。図
中4の種類の記号は、機種の違いであり、4種類の溶接
電源についての結果であることを示す。たゞし、k=
7.93、Ri=5.55×10−6・I−3.13×
10−3 ・I+0.553、Pi=1.79e
0.018Iとした。いずれの機種、電流値について
も、Wの値は下に凸の最小値を持つた曲線となり、その
最小値を示す電圧値は、最良の溶接性が得られる電圧値
すなわち最適電圧と一致する。
第8図は、溶接電流を100Aに設定し、φ0.9ワイ
ヤのCO2溶接を行つた場合のWの値である。φ1.2ワ
イヤの場合と同様に、Wの最小値を示す電圧値と最適電
圧が一致する。
第9図及び第10図は、φ1.2ワイヤを用い、シール
ドガス組成を変化させて、溶接電流130Aおよび25
0Aで溶接を行つた場合のWの値である。CO2溶接の場
合と同様にWの最小値を示す電圧値と最適電圧が一致す
る。
以上のように、(9)式により算出した溶接性指数Wは、
溶接電流、機種、シールドガス組成、ワイヤ径が変化し
ても、溶接電圧が最適電圧に設定された場合に最小値を
示す。よつて、溶接電源の出力をWの値が最小となるよ
うに制御すれば、作業条件・環境が変化しても、それに
応じた最適条件の設定を自動的に行うことができる。
第11図は本発明の一実施例のブロック図である。図に
おいて、溶接電源1は所定の電圧をワイヤ2と母材4の
間に印加せしめる。ワイヤ2は母材4を溶接するため、
送給ローラ3によつて所定速度で送給される。このワイ
ヤ2の送り速度に溶接電流がほゞ比例する。図では省略
されているが、ワイヤ2の先端部にはトーチがあり、ワ
イヤの送りとともにCO2やMAGガスが噴出するように
なつている。5は溶接電流を測定するための分流器、6
および7はそれぞれ溶接電流、溶接電圧を測定し、所定
のレベルに増幅するための電流検出器、電圧検出器であ
る。電流検出器6と電圧検出器7の出力はアナログ・デ
イジタル変換器(A/D変換器)8によつて所定の間隙
でサンプリングされてデイジタル信号に変換され、順
次、中央処理装置(CPU)9に入力される。CPU9
では、入力された電流データ、電圧データにより溶接性
指数を算出して溶接電圧の変更の可否を判断し、変更す
る必要のある場合はその電圧データを出力する。CPU
9から出力される電圧データはデイジタル・アナログ変
換器(D/A変換器)12でタナログ信号に変換され、
該アナログ信号を受け取つて出力制御回路13が溶接電
源1の出力電圧を増減する。10はCPU9の処理プロ
グラム、入出力データ、演算の途中データ、各種の定数
等を格納するメモリ、11はCPU9での処理に必要と
する各種の定数、初期データ等を入力するのに用いるキ
ーボードである。
第11図におけるCPU9を中心とする処理フローを第
12図に示す。
初め、概略の溶接電流I0、溶接電圧V0、サンプリングを
行うデータ数N、溶接電圧のサンプリング間隔S、短絡
/アークの判定電圧Vj、溶接指数算出のための初期デー
タn、W0等をキーボード11より入力する(ステツプ1
01)。サンプリングデータ数Nは、大きければ大きい
程正確なデータを得ることができるが、その分サンプリ
ングに時間がかかり、かつメモリ容量も大きくしなけれ
ばならないため、500〜1000程度にすればよい。
サンプリング間隔Sは、短ければ短かい程正確なデータ
が得られるが、やはりメモリ容量にも関係するため、小
電流域では0.1ms程度、大電流域では0.2ms程度に
すれば、実用上問題とはならない。短絡/アークの判定
電圧Vjは電流値に関係なく約10V程度の値としてもよ
いが、電流値に応じて、短絡電圧、溶滴の移行形態等が
変化するため、たとえば I≦200Aの場合 Vj=10V 200A<I≦250Aの場合 Vj=15V 250A<Iの場合 Vj=20V のように、電流値に応じて多少変化させるほうが良い結
果を得ることができる。
次に溶接を開始するとともに(ステツプ102)、n=
n+1として(ステツプ103)、以下のように溶接性
指数の算出処理を実行する。なお、nは算出する溶接性
指数の番号を表わす。
まず、電流検出器6、電圧検出器7で検出された溶接電
流I、溶接電圧VをA/D変換器8により、所定の間隔
Sでサンプリングした後、デイジタル変換して電流デー
タI(i)、電圧データV(i)(iはサンプリング番号を示
す)を得、該電流データI(i)、電圧データV(i)をCP
U9を通してメモリ10へ記憶する(ステツプ104〜
106)。サンプリング点iの電流データI(i)電圧デ
ータV(i)をメモリ10へ記憶する毎に、i=Nの判定
を行い(ステツプ107)、i=Nでなければi=i+
1として(ステツプ108)、ステツプ104〜106
の処理を繰り返す。
所定数(i=N)の溶接電流データI(i)及び溶接電圧
データV(i)のサンプリングを完了すると、メモリ10
よりV(i)を順次読み出し、Vjと比較して各短絡開始点
S(R)とアーク開始点T(R)を求め、そのデータ番号iを
メモリ10に記憶する(ステツプ109)。第18図は
溶接電圧の変化と短絡開始点、アーク開始点の関係を示
したものである。第18図に示すように、V(i)は短絡期
間ではVjより低く、アーク期間ではVjの大小を順次比較
することにより、短絡開始点S(R)はV(i)がVi>Vjから
V(i)<Vjに変化する点として、アーク開始点T(R)は逆
にV(i)がV(i)<VjからV(i)>Vjに変化する点として求ま
る。
次に、短絡開始点S(R)、アーク開始点T(R)、溶接電流
データI(i)及び溶接電圧データV(i)を用いて1周期毎
に波形データ、即ち、短絡時間(第1図のTs)、アーク
時間(第1図のTa)、短絡平均電流(第1図の
Is・ave)、アーク平均電流(第1図のIa・ave)、アーク
平均抵抗(式(3)のRa・ave)、アーク電力(式(5)のPa)
の各データを求め(ステツプ110)、それらのデータ
の平均値を算出する(ステツプ111)。さらに、短絡
時間、アーク時間、短絡平均電流及びアーク平均電流に
ついては、その標準偏差も算出する(ステツプ11
2)。
溶接性指数Wnの算出に必要なデータの算出が完了する
と、Wnの値を計算し(ステツプ113)、メモリ10に
記憶する(ステツプ114)。
このようにして、溶接指図Wnが求まると、これを前回求
めたWn-1と比較し(ステツプ115)、Wn<Wn-1であれ
ば、溶接電圧Vを所定量(実施例では0.5V)増加さ
せた後(ステツプ116)、ステツプ103以降の処理
を実行し、再度、溶接性指数を求める。又、Wn<Wn-1
なければ、溶接電圧Vを所定量(実施例では、同じく
0.5V)減少させた後(ステツプ117)、Wnを前々
回求めたWn-2と比較し(ステツプ118)、Wn=Wn-2
なければ、同様にステツプ103以降の処理を実行し、
再度、溶接性指数を求める。
以上の処理をWn=Wn-2、即ち、Wnが最小値となるまで繰
り返し、Wが最小となるようにD/A変換器12、出力
制御回路13の径路で溶接電源1の出力電圧の増減を行
う。
溶接性指数Wnの最小値が求まると、溶接電圧Vをその時
の値に固定し(ステツプ119)、引き続いてWnの算出
を行うかどうか判定して(ステツプ120)、継続する
場合にはm=n−1とした後(ステツプ121)、ステ
ツプ103に戻り、Wnの算出を停止する場合には溶接を
停止して終了とする(ステツプ122)。
なお、Wn=Wn-2の判定条件をWn=Wn-2+0.5のように
して、溶接電圧Vが適正領域にあれば、Wnの最小値を示
す電圧値と異つてもVの値を変化させないといつた方法
を用いてもよい。ステツプ103以降の動作を繰り返
す。一方、引き続きWの算出を行わない場合には溶接を
停止し、処理を終了とする(ステツプ115)。
第13図は第12図におけるステツプ109の短絡/ア
ーク判定処理を行うサブルーチン(SUB1)の詳細である。
第13図では短絡開始点S(R)を求めることから処理が
始まるとしている。まず、i=0、R=0とした後(ス
テツプ201、202)、メモリ10より最初のサンプ
リング点(i=0)の溶接電圧データV(0)を読み出
し、Vjと比較する(ステツプ203)。そして、V(0)
>Vjであればステツプ206に行くが、V(0)≦Vjであ
れば、i=1にして(ステツプ204)、次のサンプリ
ング点(i=1)のV(1)を読み出し、Vjと比較する
(ステツプ205)。V(j)≦Vjの間、ステツプ20
4、205の処理を繰り返す。第18図より、V(i)≦V
jは短絡期間を意味する。V(i)>Vjになると、i=i+
1としてi<Nを判定し(ステツプ206、207)、
i>Nであると該サブルーチン処理を終了するが、i<
Nの場合は、V(i)を読み出してV(i)>Vjを判定する
(ステツプ208)。そして、V(i)>Vjの間、ステツ
プ206〜208の処理を繰り返す。第18図より、V
(i)>Vjはアーク期間を意味する。ステツプ206〜2
08の処理を繰り返し、V(i)≦Vjになると、その点が
短絡開始点S(R)を意味する。このS(R)に対応するサン
プリング点(i)をメモリ13の所定番地に格納する(ス
テツプ209)。次に、i=i+1としてi<Nを判定
し(ステツプ210、211)、i>Nであると該サブ
ルーチン処理を終了するが、i<Nの場合は、V(i)を
読み出してV(i)≦Vjを判定する(ステツプ212)。
そして、V(i)≦Vjの間、ステツプ210〜212の処
理を繰り返す。このようにしてV(i)>Vjになると、そ
の点がアーク開始点T(R)を意味する。このT(R)に対応
するサンプリング点(i)メモリ14に格納する(ステツ
プ213)。その後、R=R+1として(ステツプ21
4)、ステツプ206以降の処理を繰り返すことによ
り、S(R)、T(R)が次々に求まる。そして、i>Nなつ
た時点で該サブルーチン処理を終了とする。
第14図は第12図におけるステツプ110の波形デー
タ算出処理を行うサブルーチン(SUB2)の詳細である。第
14図において、S(P)、T(P)は第13図のS(R)、T
(R)と同じ意味である。まずP=0とした後(ステツプ
301)、アーク開始点T(P)と短絡開始点S(P)の差U
(S)、短絡開始点S(P+1)とアーク開始点T(P)の差
U(A)をそれぞれ求める(ステツプ302、303)。
即ち、U(S)はT(P)のサンプリング点とS(P)のサンプ
リング点の差をとることにより、又、U(A)はS(P+
1)のサンプリング点とT(P)のサンプリング点の差を
とることにより求める。次に、U(S)にサンプリング間
隔Sを乗じて短絡時間A(P)を算出し(ステツプ30
4)、A(S)に同じくサンプリング間隔Sを乗じてアー
ク時間B(P)を算出する(ステツプ305)。これによ
り、最初の1周期におけるA(P)、B(P)が求まつたこと
になる。次に、この周期における短絡平均電流C(P)、
アーク平均電流D(P)、アーク平均抵抗E(P)、アーク電
力F(P)を順次求める。即ち、S(P)〜T(P)間の各サン
プリング点のI(k)(=I(i))およびU(S)を用いてC
(P)を算出し(ステツプ306)、T(P)〜S(P+1)
間のI(k))(=I(i))およびU(A)を用いてD(P)を算
出する(ステツプ307)。また、T(P)〜S(P+
1)間のV(k)(=V(i))とI(k)(=I(i))およびU
(A)を用いてE(P)を算出する(ステツプ308)。さら
に、T(P)〜S(P+1)間のV(k)(=V(i))とI(k)
(=I(i))およびサンプリング間隔Sを用いてF(P)を
算出する(ステツプ309)。その後、P=P+1とし
(ステツプ310)。P<Rの判定を行つて(ステツプ
311)、P≧Rであれば該ルーチンの処理を終了とす
るが、P<Rであればステツプ302以降の処理を繰り
返し、各周期毎のA(P)、B(P)、C(P)、D(P)、E
(P)、F(P)を求める。
第15図は第12図におけるステツプ111の平均値算
出処理を行うサブルーチン(SUB3)の詳細である。短絡時
間の平均値Aaは、各周期の短絡時間A(r)(=A(P))の
総和を求め、それをデータ数Pで割ることによつて得る
(ステツプ401)。同様にして、アーク時間B(r)
(=B(P))の平均値Ab、短絡平均電流C(r)(=C
(P))の平均値Ac、アーク平均電流D(r)(=D(P))の
平均値Ad、アーク平均抵抗E(r)(=E(P))の平均値A
e、アーク電力F(r)(=F(P))の平均値Afを順次算出
する(ステツプ402〜406)。
第16図は第12図におけるステツプ112の標準偏差
算出処理を行うサブルーチン(SUB4)である。即ち、標
準偏差の一般算出式に第14図、第15図で求めたデー
タにより、短絡時間、アーク時間、短絡平均電流および
アーク平均電流の標準偏差Ga(=σTs)、Gb(=
σTa)、Gc(=σIs・ave)、Gd(=σIa・ave)を算出す
る(ステツプ501〜504)。
第17図は第12図におけるステツプ113の溶接性指
数算出処理を行うサブルーチン(SUB5)である。第17
図中のRi,Piはそれぞれ既述のRa・ave、Paの回帰式
(2)、(4)の値である。まず、Ga,Gb,Gc,Gdを用いてア
ークの均一度WAを求め(ステツプ601)、次にAe,Ri
を用いてアーク切れ発生度WRを求める(ステツプ60
2)。次にWR<0の判定を行い(ステツプ603)、WR
<0であれば直ちにステツプ605に行くが、WR<0の
場合はWR=0とした部(ステツプ604)、ステツプ6
05に行く。ステツプ605ではAfとPiを用いてアーク
燃え上り度WPを求める。次にWP<0を判定し(ステツプ
606)、WP<0であればWP=0とする(ステツプ60
7)。このようにして求めたWA,WR,WPを用いて溶接性
指数Wを算出する(ステツプ608)。
上記実施例では、Wの最小値を得るために、溶接電源に
おける出力電圧の増減を行なつたが、電圧を増加させる
代わりに、ワイヤ送給量の減少を、電圧を減少させる代
わりにワイヤ送給量の増加を行うようにしても、同様の
効果が得られるのは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明は、短絡時間、アーク時間、短絡期
間の溶接電流の平均値、アーク期間の溶接電流の平均
値、アーク期間の抵抗の平均値、アーク期間の電力か
ら、総合的に溶接性を定量的に把握する指数を算出し
て、溶接電流の出力あるいはワイヤ送給量を制御するも
ので、次のような効果が得られる。
(1)作業条件・環境が変化しても、それに応じた最適条
件を正確に設定することができ、良好な溶接を行うこと
が可能となる。
(2)最適条件の設定が自動化される。
(3)最適条件を設定するために必要とされていた、作業
者の経験・技量が不要となる。
(4)シールドガス組成、ワイヤ径等により微妙に異なる
溶接条件の記憶が不要となる。
(5)作業者の好み等により多少異なつていた溶接条件を
統一することができ、溶接継手の品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はアーク溶接の電流・電圧波形の説明図、第2図
はアーク平均抵抗の説明図、第3図はアーク電力の説明
図、第4図乃至第10図は溶接性指数の説明図、第11
図は本発明の一実施例のブロック図、第12図は第11
図の動作を説明する全体のフロー図、第13図は短絡/
アーク判定処理のフロー図、第14図は波形データ算出
処理のフロー図、第15図は波形データの平均値算出処
理のフロー図、第16図は波形データの標準偏差算出処
理のフロー図、第17図は溶接性指数算出処理のフロー
図、第18図は短絡開始点とアーク開始点の説明図であ
る。 1……溶接電源、2……ワイヤ、3……送給ローラ、4
……母材、5……分流器、6……溶接電流検出器、7…
…溶接電圧検出器、8……A/D変換器、9……CPU、
10……メモリ、11……キーボード、12……D/A
変換器、13……出力制御回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】短絡とアークを繰り返して溶接が実施され
    るアーク溶接において、 短絡時間Ts、アーク時間Ta、短絡期間の電流の平均
    値Is・ave、アーク期間の電流の平均値Ia・ave、ア
    ーク期間の抵抗の平均値Ra・ave及びアーク期間の電
    力Paから、溶接性を定量的に把握する指数(以下、溶
    接性指数と称す)W、 W=(σTs・σTa・σIs・ave・σIa・ave/K)・ (Ra・ave/R・(P/P) σTs;Tsの標準偏差 σTa;Taの標準偏差 σIs・ave;Is・aveの標準偏差 σIa・ave;Ia・aveの標準偏差 K;基準溶接条件でのσTs,σTa, σIs・ave,σIa・aveの積 Ri;最適条件におけるRa・aveの回帰式 Pi;最適条件におけるPaの回帰式 を算出し、該溶接性指数が最小となるように溶接電源の
    出力あるいはワイヤ送給量を制御することを特徴とする
    アーク溶接の最適制御方法。
  2. 【請求項2】短絡とアークを繰り返して溶接が実施され
    るアーク溶接において、 短絡時間Ts、アーク時間Ta、短絡期間の電流の平均
    値Is・ave、アーク期間の電流の平均値Ia・ave、ア
    ーク期間の抵抗の平均値Ra・ave及びアーク期間の電
    力Paから、溶接性を定量的に把握する指数(以下、溶
    接性指数と称す)W、 W=LN(σTs・σTa・σIs・ave・σIa・ave/K)+ 2・LN(Ra・ave/R)+LN(P/P) σTs;Tsの標準偏差 σTa;Taの標準偏差 σIs・ave;Is・aveの標準偏差 σIa・ave;Ia・aveの標準偏差 K;基準溶接条件でのσTs,σTa, σIs・ave,σIa・aveの積 Ri;最適条件におけるRa・aveの回帰式 Pi;最適条件におけるPaの回帰式 を算出し、該溶接性指数が最小となるように溶接電源の
    出力あるいはワイヤ送給量を制御することを特徴とする
    アーク溶接の最適制御方法。
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