JPS6026629B2 - 消耗電極式ア−ク溶接法および装置 - Google Patents

消耗電極式ア−ク溶接法および装置

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JPS6026629B2
JPS6026629B2 JP11973574A JP11973574A JPS6026629B2 JP S6026629 B2 JPS6026629 B2 JP S6026629B2 JP 11973574 A JP11973574 A JP 11973574A JP 11973574 A JP11973574 A JP 11973574A JP S6026629 B2 JPS6026629 B2 JP S6026629B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、消耗電極を連続的に溶接部に送給して行う消
耗電極式アーク溶接法およびその装置に関するものであ
る。
〔従来技術〕
従来から、この種の溶接法は、銅、アルミニウム、銅等
の各種金属およびこれらの合金の溶接に広く適用されて
おり、消耗電極と被溶接物(以下母材という)間に溶後
電源の出力を印加してアークを発生させ、消耗電極を溶
接部に送給することによって溶接が行なわれている。
したがって、この種の溶接法によって得られる溶接ビー
ドの断面形状は、一般に第1図および第IA図に示され
るように、電極の熔融金属が母材移行して形成された断
面頚SIの溶着部分と母材側の断面積S2の溶融部分と
で構成される。同図のP,Wおよび日はそれぞれ、溶込
み深さ、ビード中および余盛高さを示している。一般に
、短絡とア−クとをくり返すような溶接条件の範囲にお
いては、溶接電圧および溶接電流の波形は、それぞれ第
3図a及びbに示すように時間とともに、変化すること
が知られている。
同図において、laおよびVaはそれぞれアーク継続期
間ma中の電流および電圧の瞬時値(以下それぞれアー
ク電流の瞬時値、アーク電圧の瞬時値という。)を示し
、lsおよびVsはそれぞれ短絡継続期間町s中の瞬時
値(以下それぞれ短絡電流の瞬時値、短絡電圧の瞬時値
という。)を示している。このようなくり返し波形が見
られる範囲では、短絡継続期間中の電流lsは、電極先
端部の抵抗発熱として電極の溶融に寄与することはあっ
ても、アークが発生していないために直接に母村の溶融
に寄与することはない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
理論的考案 通常、電極先端付近と母村表面付近とではアーク柱の断
面積が異なるために、電流密度に差が生じ、その差によ
って溶融金属を押しさげようとするアーク力が働く。
このアーク力は、通常、溶接電流の平均値lava展値
に比例することが知られている。しかし、短絡とア−ク
とをくり返すような場合には、アーク力は通常考えられ
ているように溶接電流の平均値lavの2乗例に比例す
るものではなく、短絡継続期間中の電流を除くアーク継
続期間中に流れる電流(アーク電流)の瞬時値laの2
乗値、即ちlaと関係があることになる。
さらに正確に述べると、単位時間(Ta十Ts)に働く
アーク力の大きさは、′も1・la2dt/(Ta+T
s)(以下、{(la)eff}2で示す。)に関係す
る。即ち、単位時間(Ta+Ts)に働くアーク力の大
きさはアーク電流の瞬時値laの2案値の全期間(Ta
+Ts)に対する平均値(以下、アーク電流の2案の平
均値という。){(la)eff}2に関することにな
る。実験による確認 そこで本発明者らは、実験により、溶接電流の平均値l
avをパラメータとしてアーク力の大きさにより定まる
母村の港込み深さPとアーク電流lsの2乗の平均値{
(la)eff}2 に対応する値との関係を調べた。
第2図は、アルミニウムの消耗電極式アーク溶接法にお
いて、溶接電圧の平均値Vav〔V〕(横軸)と母村の
藩込み深さP〔職〕(縦軸)との関係を示す線図であり
、実線で示された曲線群は、溶接電流の平均値lavを
それぞれ、予め設定したlav,=350〔A〕、la
v2=250〔A〕およびlav3=180〔A〕とし
て、溶接電圧の平均値Vavを変化させた場合のそれぞ
れの溶込み深さP〔剛〕を示している。同図において、
曲線lav,上の境界点A,点よりも右側ではアーク長
が長く短絡を生じることがないが、A,点よりも左側で
はアーク長が短かく短絡とアークとがくり返される。曲
線lav2およびlav3についても、それぞれA,と
同様の境界点んおよびA3が存在する。また、一点鎖線
A,A′は、上記ぶ,点、A2点およびん点を結んだ曲
線である。曲線A,A′より右側の溶接電圧の高い側で
はアーク長が長く短絡を生じない範囲であるが、溶接電
圧の平均値Vavの増加に伴い、アーク最も増大するの
で、機材2の表面に作用するアーク力は小となり、溶込
み深さPも次第に減少している。曲線A,A′より左側
の溶接電圧の低い側は、電極の先端位置が溶融値の上面
に近くなるので、短絡とアークとがくり返される範囲で
ある。この範囲では、lav,,lav2,……のいず
れの曲線についても、曲線A,A′よりわずかに左側の
部分のM,.M2又はM3点では、短絡期間が短いため
に、母材へのアーク入熱が最大となり、溶込み深さPが
最大値となっている。さらに同図の曲線A,A′より左
側の部分で、溶接電流の平均値lavが一定であるにも
かかわらず溶込み深さPが減少しているのはアーク力{
(la)eff}2 に関連するアーク継続期間中の電
流laの2乗の平均値が減少しているためであると考え
られる。
そこで、本発明者は溶接電圧の平均値Vavの減少にと
もなって、溶接電流の実効値を増加させることによって
、第2図の破線で示すとおり、ァーク電流の瞬時値の2
案の平均値{(la)eff,}2 ,{(la)ef
f2}2 及び{(la)eff3}2 を、それぞれ
一定に保持し、その結果、母材の溶込み深さPを溶接電
圧の平均値Vavの変化にかかわらずほぼ一定にするこ
とができることを実験によって確認した。
上記で説明した第2図は、アルミニウムについての実験
結果を示したが、第8図に、鋼板を炭酸ガスァーク熔接
した場合の実験結果を示す。
同図において、曲線lav4は、溶接電流の平均値Va
vを150〔A〕、溶接速度を25〔仇/min〕にし
た場合の溶接電圧の平均値Vav〔V〕と母材の溶込み
深さP〔肌〕との関係を示し、A4点より右側では短絡
を生じないが、左側では短絡とアークとがくり返され、
第2図のアルミニウム板の場合と同じ頃向が得られる。
要約 以上の理論的考察及び実験での確認によると、短絡とア
ークをくり返す消耗電極式アーク溶薮法において、母材
の港込み深さPをさめる最も主要な因子は、短絡継続期
間Ts中の電流lsを除くアーク継続期間Ta中の電流
値、すなわちアーク電流の2乗の平均値{(la)ef
f}2であることがわかった。
したがって、溶接中に生じる種々の外乱によってアーク
長が変化したり、単位時間たとえば1秒間の短絡回数が
変化した場合にも、上記の{(la)eff}2が変動
しないように制御すれば、溶込み深さPの変動を最小限
に止めることができる。〔問題点を解決するための手段
〕本発明は上記の点に着目してなされたもので、消耗電
極式アーク溶接法において、溶接中に短絡とフークとを
くり返す場合に、この短絡している期間を検出し、短絡
継続期間卵s中の短絡電流lsを除き、アーク継続期間
Taのアーク電流の2案の平均値{(la)eff}2
をあらかじめ設定された一定値になるようにすること
によって、アーク長の変化、短絡回数または短絡継続期
間Tsが変動しても、常に安定した所望の母村の溶込み
深さPを得ることができるようにした溶接法およびその
装置を提供したものである。
〔実施例及び作用〕
第4図は、本発明の溶接法を実施する装置の一例を示す
構成図であって、先ず同図において各部は実線矢印で示
したように接続されているものとする。
第4図において1は消耗電極、2は母材、3および3′
はそれぞれ電極送給用電動機およびその制御装暦、4は
出力電流の調整手段を有する溶接電源、5は電極と母材
間の電圧の瞬時値の大小によってアーク継続期間Taか
短絡継続期間Tsかを判別して信号を出力する判別回路
、6は溶接電流を検出してその瞬時値に比例した電圧を
出力する溶接電流瞬時値検出回路、6′は溶授爵流瞬時
値検出回路6で得られた電圧を2奏して出力する2案演
算回路、7は2乗演算回路6′の出力から判別回路5で
得られたァーク継続期間に対応する鰭流の瞬時値laの
2乗に比例した電圧のみを分離して出力する分離回路で
ある。また8はァーク継続期間中に流れる電流の2案の
平均値に相当する電圧を設定して出力する基準電圧設定
回路、9は分離回路7で得られたアーク継続期間中にだ
け流れる電流の瞬時値の2案に比例する出力を平均した
電圧と基準電圧設定回路8の出力電圧とを比較して分離
回路7の出力が小さい場合に溶接電源4の出力電流を増
加させる信号を出力し、また逆の場合には、溶接電源4
の出力電流を減少させる信号を出力する比較回路である
。第5図は第4図に示した装置を構成する電気回路の一
例を示したもので、第4図の各ブロックに相当する部分
には鎖線で囲んで第4図と同一符号を付してある。
第5図において、Tsfは電源に接続された変圧器、S
CR,はサィリスタ、L,は直流リアクトル、DRはダ
イオード、ZD,,ZD2は定電圧ダイオード、R,乃
至R7は抵抗器、C,,C2はコンデンサ、SHは分流
器、Tr,,Tr2はトランジスタ、Amp,乃至Am
p3は増幅器、PTはパルストランス、e,,e2は直
流電源、UJTはュニジャンクショントランジスタであ
る。第6図a,bは、それぞれ上記の実施例の装置を用
いて消耗電極式アーク溶接を行った場合の溶接電圧及び
溶接電流波形を示す。
第6図aに示した溶接電圧は判別回路5に入力され、抵
抗器R,及び定電圧ダイオードZD,を通してトランジ
スタTr,のベースに印加される。定電圧ダイオードZ
D,のッェナー電圧Vzは、アーク継続期間中の電圧す
なわちアーク電圧の各瞬時値Vaより低く、短絡継続期
間中の電圧すなわち短絡電圧の各瞬時値Vsより高い値
に選ばれている。したがって、アーク継続期間中はトラ
ンジスタTr,はオン状態になり、短絡継続期間中はオ
フ状態になって判別回路5から第6図cに示すような出
力信号が得られる。一方、溶接電流は検出回路6の分流
器SHによって検出され、増幅器Amp,を通して第6
図bに示す溶接電流の各瞬時値に比例した電圧V6が出
力される。この電圧信号はさらに2乗演算略6′で2乗
演算されて分離回路7に送られる。短絡継続期間中にお
いては、判別回路5のトランジスタTr,がオフ状態で
あるので、分離回路7のトランジスタTr2がオン状態
になる。したがって、2案演算略6′の出力電圧は、ト
ランジスタTr2によって短絡されるために、分離回路
7には出力がない。一方、アーク継続期間中はトランジ
スタTr,がオン状態になるのでトランジスタTr2が
オフ状態になるため、2黍演算路6′の出力電圧すなわ
ちアーク電流の瞬時値laの2乗値laに比例した第6
図dに示す電圧が、トランジスタTr2のェミッタコレ
クタ間に得られる。この2案演算回路6′の出力電圧は
抵抗器R4及びコンデンサC,によって平均化され、ア
ーク電流の瞬時値laの2乗の平均値に比例した電圧E
iとなる。基準電圧設定回路8の抵抗器R3を調整する
とによって、設定しようとするアーク電流の2案の平均
値に相当する基準電圧虫oが出力される。比較回路9は
、この基準電圧Eoとアーク電流の瞬時値laの2乗の
平均値に比例する分離回路7の出力電圧Eiとを比較し
て差電圧(Eo−Ei)を増中器Amp2により増幅す
る。この増幅された差電圧(Eo−Ei)を溶接電源4
に供給する。溶接電源4は、比較回路9の出力信号に応
じた位相でパルスを発生するUJTを用いたパルス発生
回路とこのパルス発生回路によって位相制御されるサィ
リスタSCR,とを備えており、比較回路9の大小に応
じて出力電流を増加又は減少させるようになっている。
上記の装置において、所定時間例えば1秒間の短絡回数
または短絡継続期間msが増加してアーク継続期間Ta
中の電流、すなわちアーク電流la2乗値の全期間(T
a+Ts)に対する平均値が減少して分離回路7の出力
Eiが減少すると、比較回路9から溶接電源4に供給さ
れる電圧(Eo−Ei)が大きくなるため、サィリスタ
SCR,の点弧位相が進み、溶接電源の出力電流が増大
する。これによりアーク電流の2乗の平均値の減少が防
止され、このアーク電流の2秦の平均値が略一定値に保
たれる。逆に所定時間内の短絡回数または短絡継続期間
msが減少し、アーク電流laの2乗値の全期間(Ta
+Ts)に対する平均値が増加して電圧Eiが増加する
と、溶接電源の出力電流が減少してァーク電流の増加が
防止され、アーク電流の2乗の平均値が略一定に保たれ
る。第5図に示した実施例では、第4図に示す構成図に
おいて、実線の矢印のように接続した場合、すなわち溶
接電流瞬時値検出回路6の出力を2乗演算回路6′によ
って2乗して分離回路7に供給し、その出力を比較回路
9に供給した場合について説明したものであるが、第4
図に破線の矢印で示したように、熔接電流瞬時値検出回
路6の出力を直接、分離回路に供給し、その出力を演算
路6′で2乗して比較回路9に供給するようにしても全
く同一の効果を得ることができる。
なお、上記実施例では、溶接電流瞬時値検出回路6に分
流器を使用したが、この検出回路は直流変流器などの溶
接電流の瞬時値を検出できる部品をを使用した回路であ
ればよい。
また上記の例では、溶接電流から短絡継続期間中の電流
を除くために必要な信号を出力する判別回路5において
、実施例では溶嬢電圧の瞬時値を検出し、その瞬時値の
大小によってアーク継続期間中であるか短絡継続期間中
であるかを判別してトランジスタTr,をオンまたはオ
フさせたが、抵抗器R,、定電圧ダイオードZD,およ
びトランジスタTr,のかわりにフオトトランジスタを
用いて、アーク継続期間中にフオトトランジス夕を導通
させるようにして短絡継続期間中であるかアーク継続期
間中であるかを判別してもよい。さらに、溶接電源4と
しては、サィリスタSCR.による単相半波位相制御回
路を示したが、3相半波整流回路、3相全波整流回路、
二重星形相間リアクトル付整流回路などいずれの整流回
路を使用してもよい。
また出力電流の調整は、サィリスタによる位相制御のほ
か、磁気増幅器による位相制御を行ってもよく、溶接用
変圧器に設けたタップをサィリスタなどの電子的スイッ
チ素子できりかえて行ってもよい。さらに、出力電流の
調整は1台の溶接用変圧器で行うかわりに、一定の出力
電流を供給する変圧器と比較回路9の出力に応じて出力
電流を調整できる変圧器とを組み合わせて行ってもよい
。すなわち熔接電源4は、比較回路9から出力される信
号に応じて出力電流を調整できる電源であればいかなる
構成のものでもよい。また上記実施例において比較回路
9は、検出分離したアーク継続期間中の電流の瞬時値の
2乗に比例した電圧を入力として、その平均電圧Eiと
、基準電圧設定回路で設定されたアーク継続期間中の電
流の2乗の平均値に対応する一定電圧Eoとを入力とし
たが、検出分離したアーク継続期間中の電流の瞬時値の
2乗の平均値に比例した電圧を平方根演算路に供給し、
この出力すなわちアーク継続期間中だけ流れる電流の2
乗の平均値の平方根の値に相当する電圧Eiと、基準電
圧設定回路で設定されたアーク継続期間中の電流の2乗
の平均値の平方根の値に相当する一定電圧忍oとを入力
としても、実施例と同じ効果を得ることができる。
ただし、平方根演算回路を挿入することによって、基準
電圧設定回路の高出力値の目盛が、平方根演算回路を使
用しない場合により均等化される。したがって、比較回
路9の入力は、検出分離したァーク継続期間中のアーク
電流の瞬時値の2案の平均値に比例した電圧または、こ
の平均値の平方根{(la)eff}に比例した電圧の
いずれでもよく、要するに、アーク継続期間中のアーク
電流の瞬時値の2乗の平均値またはその平方根であれば
よい。第7図は本発明の装置を構成する溶接電源4の外
部特性の一例を示したもので、同図において曲線B,,
B2,及び&はそれぞれ第5図の基準電圧設定回路8の
基準電圧Eoを一定とした場合の溶接電源の出力電流l
avと出力電圧Vavとの関係を示している。
また一点鎖線A,A′は短絡とアークとがくり返すかく
り返さないかの境界の電圧と電流によって定まる直線を
示し、この直線は溶接条件によって定まるものである。
直線A,A′より上側の高い熔接電圧範囲では、短絡が
生じないため、アーク電流の2案の平均値の平方根の値
(la)effは、溶接電流すなわち溶接電源の出力電
流の平均値lavとほぼ等しくなって外部特性曲線は垂
直な直線で与えられる。直線A,A′より低い溶接電圧
の範囲では、例えば所定時間内の短絡回数または短絡継
続時間の増加したことによってアーク電流の2案の平均
値{(la)eff}2が減少した場合には、比較回路
9の出力信号によって溶接電流の平均値、すなわち溶接
電源の出力電流lavを増加させることによりアーク電
流の2案の平均値{(la)eff}2をほぼ一定に維
持させている。〔発明の効果〕本発明の消耗電極式アー
ク溶接法によれば、短絡継続期間の長短にかかわらず、
アーク電流の2乗の平均値{(広)eff}2を常に一
定に維持させているため、母村の港込み深さPの変化が
なく、したがって溶接中に生じる外乱、例えばワイヤ送
給速度の変動、母材表面の汚れ具合によっていまいま生
じる短絡継続期間の変化に対しても溶込み深さPを安定
に維持することができる。
特に、立向き、横向き等の雛姿勢溶接においては溶接ビ
ードのたれ落ち防止のために、また厚板の多層盛溶接で
は落着量の増加のために、さらに薄板の溶接においては
入熱制限のために、短絡とアークとがくり返す比較的短
かし、アーク長で溶接が行なわれることが多い。このよ
うな場合、本発明の溶接法によれば、融合不良、溶込み
不足等の溶接欠陥の生じる可能性を著しく減ずることが
できるので、特に熟練を要しないで良好な溶接結果を得
ることができる。さらに、本発明の溶接法を不活性ガス
を主成分とするシールドガスを用いた消耗電極式アーク
溶接法(MIG溶接法)に適用した場合には、アーク継
続期間Ta中の電流、すなわちアーク電流の2乗の平均
値{(la)eff}2をあらかじめ設定した略一定植
に制御するようにしておいて、板厚、材質等の溶接条件
に応じて電極ワイヤの送給速度の設定値を変化させるこ
とによって、アーク長が短かくなっても電極ワイヤの溶
融速度が増加するというアーク固有の自己制御作用があ
るために、電極ワイヤの溶融不足により母材に突き立ち
が防止され、広い範囲で溶融断面積を略一定に維持する
ための安定なアーク状態が得られる。
即ち短絡が生じにくいアーク長の範囲から短絡とアーク
とをくり返す短絡移行形アークの範囲まで略同一のアー
ク状態を維持させることができる。したがって、従来の
略定電圧特性電源を用いるMIG溶接法のように、設定
電圧とワイヤ送給速度と同時に調整する必要がなく、母
材の板厚、材質等によって定まるワイヤ送給速度を設定
するだけで広範囲の溶接電圧の範囲までアークを安定さ
せることができるため、溶接条件の設定を一元化できる
利点がある。また潜孤溶接法のように通常、略定電流特
性、または垂下特性の電源を用いて、溶接電圧の変化に
応じて電極ワイヤ送給速度を変化させる可変送給方式の
港援法においても、上記略定電流特性または垂下特性の
電源のかわりに本発明による電源装置を用いると、短絡
回数または短絡継続時間が増加してもァーク電流の実効
値を略一定値を保つように溶接電源の出力電流が自動的
に増加して消耗電極が母材へ突き立つのを防止すること
ができるので、溶接の中断等による手直し作業が減少し
、作業能率の向上が期待される。
【図面の簡単な説明】
第1図は消耗電極式アーク溶接法によって得られる溶接
ビードの断面形状を示す説明図、第IA図は同熔接ビー
ドの金属組織を示す写真、第2図はアルミニウムの消耗
電極式アーク溶接法において溶接速度を一定とした場合
の母村の溶込み深さと溶接電圧の平均値との関係を示す
線図、第3図aおよびbはそれぞれ第2図の一点鎖線A
,A′より左側の部分の短絡とアークとがくり返す範囲
の溶接電圧および溶接電流の波形を示す線図、第4図は
本発明の溶接法を実施する装置の構成を示すブロック図
、第5図は第4図に示した装置の具体的な実施例を示す
電気接続図、第6図aないしdはそれぞれ第5図に示す
実施例の装置を用いて消耗電極式アーク溶接を行った場
合の溶接電圧波形、溶接電流波形、判別回路5の出力波
形、および分離回路7の出力波形を示す線図、第7図は
本発明の装置を構成する熔接電源4の外部特性を示す線
図、第8図は銅の炭酸ガスアーク溶接法において溶接速
度を一定とした場合の熔接電圧の平均値と母村の溶込み
深さとの関係を示す線図である。 1・・…・消耗電極、2・・・・・・母材、3・・・・
・・電極送給用電動機、3′・・・・・・電極送給用制
御装置、4・・・・・・溶接電源、5・・・・・・判別
回路、6・・・・・・溶接電流瞬時値検出回路、6′・
・・…2乗演算回路、7・・・・・・分離回路、8……
基準電圧設定回路、9・・・・・・比較回路。 第1図 第3図 第IA図 第2図 第4図 第6図 図 山 球 第7図 第8図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被溶接物2の接合部に消耗電極1を連続的に送給し
    て行う消耗電極式アーク溶接法において、溶接中に前記
    電極と前記被溶接物間に生じる短絡とアークとのくり返
    しを検出して短絡断続期間Ts中であるかアーク断続期
    間Ta中であるかを判別し、全期間(Ta+Ts)中に
    流れる溶接電流から短絡断続期間中に流れる電流Isを
    除き、アーク断続期間中に流れる電流の瞬間値Iaの2
    乗値の全期間(Ta+Ts)に対する平均値、すなわち
    ∫^T^a_oIa_2dt/(Ta+Ts)またはそ
    の平方根の値を、あらかじめ設定された略一定値に維持
    させて溶接を行う消耗電極式アーク溶接法。 2 出力電流値の調整手段を有する溶接電流4と、溶接
    電流を検出してその瞬時値に比例した電圧を出力する溶
    接電流瞬時値検出回路6と、溶接電圧の大小又はアーク
    光の有無によりアーク断続期間Taか短絡断続期間Ts
    かを判別して信号を出力する判別回路5と、入力される
    電圧の瞬時値を2乗した値の電圧を出力する演算回路6
    ′と、前記演算回路6′又は前記検出回路6の出力と前
    記判別回路5の出力とを入力として短絡継続期間中を除
    くアーク継続期間中だけに流れる電流に相当する電圧の
    みを分離して出力する分離回路7と、アーク継続期間中
    だけに流れる電流値の2乗の平均値またはその平均値の
    平方根の値に相当する電圧を設定して出力する基準電圧
    設定回路8と、アーク継続期間中だけに流れる電流値の
    2乗の平均値またはその平均値の平方根の値に相当する
    電圧と前記基準電圧設定回路8の出力電圧との差の電圧
    を前記溶接電源4の出力電流の調整手段に供給する比較
    回路9とを具備し、アーク継続期間中に流れる電流の瞬
    時値Iaの2乗値の全期間(Ta+Ts)に対する平均
    値、すなわち∫^T^a_oIa^2dt/(Ta+T
    s)または平方根の値が前記基準電圧設定回路8で設定
    された略一定値になるように前記溶接電流4の出力電流
    を調整する溶接装置。
JP11973574A 1974-10-17 1974-10-17 消耗電極式ア−ク溶接法および装置 Expired JPS6026629B2 (ja)

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