JP2804703B2 - 消耗電極式アーク溶接制御装置 - Google Patents

消耗電極式アーク溶接制御装置

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JP2804703B2 JP5205451A JP20545193A JP2804703B2 JP 2804703 B2 JP2804703 B2 JP 2804703B2 JP 5205451 A JP5205451 A JP 5205451A JP 20545193 A JP20545193 A JP 20545193A JP 2804703 B2 JP2804703 B2 JP 2804703B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接トーチのチップか
らのワイヤ突出し長さの変動に対し、溶接ワイヤ送給速
度を調整して溶接電流を所定の設定値に制御すると共
に、アーク長も所定値に制御する消耗電極式アーク溶接
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の消耗電極式アーク溶接制御装置に
おいては、出力溶接電流の設定値と、出力溶接電流の検
出値との差信号を積分し、その積分信号により溶接ワイ
ヤ送給速度を決定して溶接電流の設定値に合致する溶接
電流を出力する(特公平3-30468)。
【0003】図7はこの従来の消耗電極式アーク溶接制
御装置を示すブロック図である。消耗電極式溶接ワイヤ
(以下、溶接ワイヤという)3は、ローラ4により駆動
されてコンタクトチップ2に向けて送給される。コンタ
クトチップ2と溶接母材6との間には溶接電源1が接続
されており、この溶接電源1により所定の電圧の溶接電
流がチップ2と溶接母材6との間に供給される。この溶
接電源1から供給される電流によりコンタクトチップ2
を挿通するワイヤ3の先端と溶接母材6との間でアーク
が発生し、溶接母材6が溶接される。
【0004】溶接電流設定器10は溶接電流を設定する
ためのものであり、この電流設定器10に設定された溶
接電流設定値は、電圧制御回路8及び比較器9に入力さ
れる。溶接電流検出器7は溶接ワイヤ3及び溶接母材6
に流れる電流を検出する。比較器9はこの溶接電流検出
器7から入力された溶接電流検出値と電流設定器10か
ら入力された溶接電流設定値との差分をとり、この差分
を積分する。この比較器9の出力がワイヤ送給モータ5
に入力され、モータ5はこの積分信号によるワイヤ送給
速度に基いてワイヤ3を送給すべくローラ4を駆動す
る。
【0005】一方、電圧設定器11は溶接電圧を設定す
るものであり、この電圧設定器11に設定された溶接電
圧設定値は電圧制御回路8に入力される。電圧制御回路
8においては、溶接電源1の出力電圧及び電流特性が記
憶されており、電流設定器10に設定された出力電流又
は溶接電流検出器7により検出された出力電流に対応す
る電圧電流特性により電圧設定器11からの出力電圧指
令値を演算し、この演算出力電圧指定値を溶接電源1に
出力する。これにより、溶接電源1の出力電圧を電圧設
定器11の電圧設定値に一致させている。
【0006】この従来技術によれば、溶接電源1の出力
電流及び出力電圧は、夫々他方の影響を受けることなく
独立して設定できる。このため、手振れ等の外乱により
チップと母材との間の距離Lが変動しても、常に設定値
どおりの出力が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
消耗電極式アーク溶接制御装置においては、半自動溶接
における手振れ又は自動溶接における溶接トーチ指向方
向の被溶接材の位置変化等に起因して、溶接トーチのチ
ップ2と被溶接材6との間のワイヤ突出し長さの変動が
生じた場合に、アーク長さが変動し、アークが不安定に
なるか又は溶接品質が劣化するという問題点がある。即
ち、ワイヤ突出し長さが変動した場合に、いま、図8
(a)に示すように、電流及び電圧の設定値を調整して
適正な出力電流及び電圧で溶接がなされている状態であ
るとする。このとき、ワイヤ3の突き出し部分の電圧降
下がVW1、アーク12の電圧降下、即ちアーク電圧がV
A1であるとし、従って、チップ2と、溶接母材6との間
の電圧降下がV(=VW1+VA1)であるとする。
【0008】この状態から、手振れ又はワーク形状の変
化等の原因により、図8(b)に示すように、チップ−
母材間距離が長くなった場合、出力電流が小さくなるの
で、出力電流設定値に一致するまでワイヤ送給速度を増
加させる。結果的に、出力電流及び出力電圧は元の値と
一致するが、ワイヤ突き出し長さが長い状態で安定して
しまう。チップ2と溶接母材6との間の電圧はVのまま
一定であるので、ワイヤ3での電圧降下VW2が、アーク
12での電圧降下WA2に比べて相対的に大きくなり、逆
にアーク電圧VA2が小さくなる。このため、アーク長が
短くなり過ぎて、適正な溶接条件から外れてアークが不
安定となり、作業性が悪くなる。アーク不安定が激しく
なると、ハンピングビード又は凸ビードとなり、所望の
溶接結果が得られない。
【0009】逆に、チップ−母材間距離が短かくなる
と、出力電流が大きくなるので、ワイヤ送給速度を低下
させて出力電流を設定値に一致させる。そうすると、前
述の場合と逆に、ワイヤ突き出し部分の電圧降下が小さ
くなり、アーク電圧が大きくなる。このため、アーク長
が長くなって、同様に適正な溶接条件から外れ、作業性
及び溶接ビードに悪影響を及ぼす。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、ワイヤ突き出し長さが変動した場合に、溶
接電流がその設定値に一致するようにワイヤ送給速度を
制御することができると共に、アーク長さもワイヤ突き
出し長さの変動前のものに維持でき、溶接状態の変動を
防止して安定なアークを得ることができると共に、良好
な溶接品質を得ることができる消耗電極式アーク溶接制
御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る消耗電極式
アーク溶接制御装置は、溶接ワイヤと溶接母材との間に
溶接電圧を供給する溶接電源と、この溶接電源から出力
される溶接電流を設定する電流設定器と、前記溶接ワイ
ヤ及び溶接母材に流れる溶接電流を検出する電流検出器
と、前記電流設定器に設定された電流設定値と前記電流
検出器から出力された電流検出値との差に基いて溶接ワ
イヤ送給速度指令値を出力するワイヤ送給速度指令値制
御回路と、前記溶接ワイヤ送給速度指令値に基いて前記
溶接ワイヤを前記溶接母材に向けて送給する溶接ワイヤ
駆動手段と、前記電流設定器に設定された電流設定値及
び前記電流検出器から出力された電流検出値の両値、前
記溶接ワイヤ送給速度指令値、又は溶接ワイヤ送給速度
検出値のいずれかを基に溶接電源の出力電圧の設定値を
求め、この出力電圧設定値を前記溶接電源に出力する出
力電圧制御回路とを有し、前記ワイヤ送給速度指令値制
御回路は、前記電流検出値が前記電流設定値より大きい
場合は前記ワイヤ送給速度指令値を減少させ、前記電流
検出値が前記電流設定値より小さい場合は前記ワイヤ送
給速度指令値を増加させるものであり、前記出力電圧制
御回路は、前記電流検出値が前記電流設定値より大きい
場合は前記出力電圧設定値を減少させ、前記電流検出値
が前記電流設定値より小さい場合は前記出力電圧設定値
を増加させるものであるか、又は前記ワイヤ送給速度指
令値若しくは前記ワイヤ送給速度の増減に対応して前記
出力電圧設定値を増減させるものであることを特徴とす
る。
【0012】
【作用】本発明においては、ワイヤ送給速度指令値制御
回路が、電流設定器からの電流設定値と電流検出器から
の電流検出値との差を基に両者を一致させるためのワイ
ヤ送給速度を演算し、又はテーブルから選択する。溶接
ワイヤ駆動手段はこのワイヤ送給速度指令値制御回路か
ら入力されたワイヤ送給速度指令値に基いて溶接ワイヤ
を溶接母材に向けて送給駆動する。
【0013】また、出力電圧制御回路は、前記電流設定
値と前記電流検出値とを入力してその差に基いて溶接電
圧に出力する溶接電圧の設定値を変更し、アーク長をワ
イヤ突き出し長さが変動する前のアーク長に維持する。
即ち、出力電圧制御回路は、チップ−母材間距離が大き
く、溶接電流検出値が溶接電流設定値より小さくなった
場合は、出力電圧の設定値を高くし、逆にチップ−母材
間距離が小さく、溶接電流検出値が溶接電流設定値より
大きくなった場合は、出力電圧の設定値を低くする。こ
れにより、チップ−母材間距離の変動に拘らず、アーク
電圧を一定に保持することができ、アークを安定に保つ
ことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付の図面を
参照して具体的に説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施例に係る消耗電
極式アーク溶接制御装置を示すブロック図である。図1
において、図7と同一物には同一符号を付してその詳細
な説明を省略する。
【0016】本実施例においては、電流検出器7の出力
(溶接電流検出値IF)はワイヤ送給速度制御回路15
と電圧制御回路17とに入力される。また、溶接電流設
定器10の出力(溶接電流設定値IR)もワイヤ送給速
度制御回路15及び電圧制御回路17に入力される。
【0017】ワイヤ送給速度制御回路15は溶接電流検
出値IF及び溶接電流設定値IRを入力し、両者が一致す
るようにワイヤ送給速度指令値Fを演算する。即ち、ワ
イヤ送給速度制御回路15はIRとIFとの差信号の積分
項を含む演算式により、ワイヤ送給速度指令値Fを算出
する。この演算式は、基本的には、IF<IRの場合はF
を大きくし、IF>IRの場合はFを小さくするようにF
を算出するものである。この演算により、IRとIFとを
一致させるためのワイヤ送給速度指令値Fが求められ、
ワイヤ送給速度制御回路15は、これをモータドライバ
16に出力する。モータドライバ16はこのワイヤ送給
速度指令値Fに従ってワイヤ3が送給されるようにモー
タ5を駆動する。
【0018】図2は電圧制御回路17の具体的構成を示
すブロック図である。電圧制御回路17は、溶接電流設
定値IRを演算器21により関数fに基いて電圧基準値
Rに変換する。この関数fは、例えば、変数IRの一次
式で表されるものであり、IRの増加と共に、VRも比例
して増加する。しかし、関数fは一次式に限らず、チッ
プ−母材間距離が標準的な長さのときに、ある出力電流
に対して安定したアークが得られる適正電圧となるよう
な関係の関数であればよい。
【0019】一方、溶接電流設定値IRと溶接電流検出
値IFとは、関数gが設定された演算器22に入力さ
れ、IRとIFとの差分が関数gにより電圧補正値VE
変換される。関数gは積分又は比例積分等の演算式で表
わされる。
【0020】電圧基準値VRと電圧補正値VEとは演算器
23に入力され、演算器23にて両者が加算されて溶接
電圧設定値Vとして溶接電圧制御回路17から溶接電源
1に出力される。
【0021】次に、上述の如く構成された消耗電極式ア
ーク溶接制御装置の動作について説明する。いま、チッ
プ母材間距離が標準長で溶接されており、出力電流が電
流設定値IROで、出力電圧が関数fで決まる電圧基準値
ROであるとする。送給速度指令値はFOとする。そし
て、この状態からチップ母材間距離が手振れ等、何らか
の影響で長くなったとする。そうすると、図3(a),
(b)に示すように、出力電流はIAに減少する。
【0022】ワイヤ送給速度制御回路15は、電流検出
値IFがIAとなったので、IROに一致するまで、ワイヤ
送給速度指令値を増加させ、図3(a)に示すように、
これをFOからF1にする。この制御と同時に電圧制御回
路17は、出力電流がIAとなった時点からIROに復帰
する迄の間、正の電流の差信号が積分されて、電圧補正
値VEが0からVE1に大きくなり、図3(b)に示すよ
うに、電圧指令値はVR O+VE1となる。
【0023】結果的には、出力電流がIROとなり電流設
定値どおりとなり、出力電圧は、VRO+VE1と大きくな
り、チップ母材間距離が長くなった分、ワイヤでの電圧
降下の増加を考慮して出力電圧を増加させるため、アー
ク長が適正に保たれて、安定した溶接を続行することが
できる。
【0024】逆に、チップ−母材間距離が、短かくなっ
た場合は、出力電流が増加する。そうすると、ワイヤ送
給速度制御回路15は、電流設定値IROに一致するよう
に送給速度を小さくする。この間、電圧制御回路17
は、負の電流差信号が積分されて電圧補正値VEが−V
E1となる。
【0025】結果的には、出力電圧はVRO−VE1と小さ
くなり、チップ−母材間距離が短くなった分、出力電圧
を小さくするため、アーク長が適正に保持され、安定し
て溶接できる。
【0026】次に、本発明の第2の実施例について図4
及び図5を参照して説明する。図5は図4に示すワイヤ
送給速度制御回路30の具体的構成を示すブロック図で
ある。本実施例は、溶接電圧設定値の決定に、ワイヤ送
給速度制御回路の出力を利用するものである。図4にお
いて図1と同一物には同一符号を付してその詳細な説明
は省略する。
【0027】本実施例においては、電流検出器7の溶接
電流検出値IF及び電流設定器10の溶接電流設定値IR
が入力されるワイヤ送給速度制御回路30は、その演算
出力Fをモータドライバ16に入力させると共に、溶接
電圧制御回路31にも入力させる。溶接電圧制御回路3
1はこのワイヤ送給速度指令値Fを基に溶接電圧の設定
値Vを求め、これを溶接電源1に出力する。
【0028】ワイヤ送給速度制御回路30は、図5に示
すように、溶接電流設定値IRが入力され、このIRに略
比例したワイヤ送給速度の基準値FRを出力する演算器
32aと、溶接電流設定値IRと溶接電流検出値IFとが
入力され、両者の差から演算したワイヤ送給速度の補正
値FEを出力する演算器32bと、基準値FRと補正値F
Eとを加算してワイヤ送給速度指令値Fを出力する演算
器33とにより構成されている。
【0029】基準値FRは溶接電流設定値IRの関数であ
り、チップ母材間距離が標準的長さのときに、出力電流
が電流設定値IRに一致するようなワイヤ送給速度に定
めておく。演算器32bは積分又は比例積分等の演算式
に従って補正値FEを算出する。このように、演算式に
積分要素を加えることにより、出力電流を電流設定値と
完全に一致させることができる。
【0030】本実施例においては、電圧制御をワイヤ送
給速度制御回路30のワイヤ送給速度指令値Fにより行
う。即ち、ワイヤ突き出し長さが変動すると、溶接電流
検出値IRが変動し、従って、図3(a)に示すよう
に、ワイヤ送給速度指令値Fが変動する。このため、こ
のワイヤ送給速度指令値FがF0からF1へ変動したとき
に、図3(b)に示すように、出力電圧設定値VをVRO
からVRO+VE1に変更すればよい。
【0031】なお、ワイヤ送給速度指令値Fと適正な出
力電圧設定値Vとの間には前述の如く相関関係があるの
で、FとVとの間の関係として関数fVを溶接電圧制御
回路31に記憶させておく。そして、溶接電圧制御回路
31はワイヤ送給速度制御回路30からワイヤ送給速度
の指令値Fを入力すると、関数fVに従って、適正な溶
接電圧設定値Vを演算し、これを溶接電源1に出力す
る。
【0032】次に、図6を参照して本発明の第3の実施
例について説明する。図6において、図4と同一物には
同一符号を付してその詳細な説明は省略する。本実施例
においては、溶接電圧制御回路34に、溶接電流設定器
10の出力である溶接電流設定値IR、溶接電流検出器
7の出力である溶接電流検出値IF、ワイヤ送給速度制
御回路15の出力であるワイヤ送給速度指令値F及びモ
ータドライバ16の出力であるワイヤ送給速度の実値F
Fが入力されている。
【0033】溶接電圧制御回路34には、ワイヤ送給速
度WFRと、適正出力電圧Vaとの関係が、関数又は条件
表として、各出力電流毎にテーブルに記憶されている。
【0034】即ち、出力電流を複数の範囲に分割し、各
範囲に属する出力電流にとって適正な関係又は条件表が
溶接電圧制御回路34に設定されている。このWFRとV
aとの関係は、WFRが大きくなると、Vaも大きくなるよ
うなものである。即ち、WF Rはチップ母材間距離に略比
例する関数で表わされるため、WFRが大きい場合は、チ
ップ母材間距離が大きく、WFRが小さい場合は、チップ
母材間距離が小さい。
【0035】出力電流は、溶接電流の設定値IR又は検
出値IFにより把握する。ワイヤ送給速度WFRはワイヤ
送給速度の指令値F又は実値(検出値)FFにより把握
する。
【0036】本実施例においては、溶接電圧制御回路3
4は先ず溶接電流の設定値IR又は検出値IFにより、そ
の溶接電流に対応する関数又は条件表を読み出す。次い
で、溶接電圧制御回路34はワイヤ送給速度の指令値F
又は実値(検出値)FFに対応した電圧Vaを前記関数又
は条件表から求め、これを電圧指令値Vとして溶接電源
1に出力する。
【0037】別の形態として、出力溶接電流と適正出力
電圧Vaとの関係を関数又は条件表として、各ワイヤ送
給速度WFR毎にテーブルに記憶しても良い。
【0038】なお、溶接電圧制御回路34に記憶される
データ(関数又は条件表)は、ワイヤ径、ワイヤ材質又
は使用ガス等の溶融特性に関与する要素のいずれか1つ
又はその組み合わせにより適切なものを設定される。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
手振れ及びワークの形状変化等の何らかの外乱によりチ
ップ−母材間の距離が変動しても、ワイヤ送給速度を適
切に制御して出力電流を一定にすることができると共
に、出力電圧をチップ−母材間の距離の変動に対応させ
て増減制御するので、常にアーク長を適正なものに維持
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る消耗電極式アーク
溶接制御装置を示すブロック図である。
【図2】同じくその溶接電圧制御回路17の具体的構成
を示すブロック図である。
【図3】同じく本実施例の動作を示すグラフ図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る消耗電極式アーク
溶接制御装置を示すブロック図である。
【図5】同じくそのワイヤ送給速度制御回路30の具体
的構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係る消耗電極式アーク
溶接制御装置を示すブロック図である。
【図7】従来の消耗電極式アーク溶接制御装置を示すブ
ロック図である。
【図8】同じくその問題点を説明する模式図である。
【符号の説明】
1;溶接電源 2;コンタクトチップ 3;溶接ワイヤ 5;ワイヤ送給モータ 6;溶接母材 7;溶接電流検出器 10;溶接電流設定器 17,31,34;溶接電圧制御回路 15,30;ワイヤ送給速度制御回路 32a,32b,33;演算器
フロントページの続き (72)発明者 樋田 幸雄 愛知県豊橋市三弥町字中原1番地2 株 式会社神戸製鋼所豊橋FA・ロボットセ ンター内 (72)発明者 本間 正浩 愛知県豊橋市三弥町字中原1番地2 株 式会社神戸製鋼所豊橋FA・ロボットセ ンター内 (72)発明者 佐藤 英市 愛知県豊橋市三弥町字中原1番地2 株 式会社神戸製鋼所豊橋FA・ロボットセ ンター内 (56)参考文献 特開 昭60−177962(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 9/073 B23K 9/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接ワイヤと溶接母材との間に溶接電圧
    を供給する溶接電源と、この溶接電源から出力される溶
    接電流を設定する電流設定器と、前記溶接ワイヤ及び溶
    接母材に流れる溶接電流を検出する電流検出器と、前記
    電流設定器に設定された電流設定値と前記電流検出器か
    ら出力された電流検出値との差に基いて溶接ワイヤ送給
    速度指令値を出力するワイヤ送給速度指令値制御回路
    と、前記溶接ワイヤ送給速度指令値に基いて前記溶接ワ
    イヤを前記溶接母材に向けて送給する溶接ワイヤ駆動手
    段と、前記電流設定器に設定された電流設定値及び前記
    電流検出器から出力された電流検出値の両値、前記溶接
    ワイヤ送給速度指令値、又は溶接ワイヤ送給速度検出値
    のいずれかを基に溶接電源の出力電圧の設定値を求め、
    この出力電圧設定値を前記溶接電源に出力する出力電圧
    制御回路とを有し、前記ワイヤ送給速度指令値制御回路
    は、前記電流検出値が前記電流設定値より大きい場合は
    前記ワイヤ送給速度指令値を減少させ、前記電流検出値
    が前記電流設定値より小さい場合は前記ワイヤ送給速度
    指令値を増加させるものであり、前記出力電圧制御回路
    は、前記電流検出値が前記電流設定値より大きい場合は
    前記出力電圧設定値を減少させ、前記電流検出値が前記
    電流設定値より小さい場合は前記出力電圧設定値を増加
    させるものであるか、又は前記ワイヤ送給速度指令値若
    しくは前記ワイヤ送給速度の増減に対応して前記出力電
    圧設定値を増減させるものであることを特徴とする消耗
    電極式アーク溶接制御装置。
  2. 【請求項2】 前記出力電圧制御回路は、電流設定値I
    Rの関数fで決定される電圧基準値VRと、電流設定値I
    Rと電流検出値IFとの差分の関数gにより演算した演算
    結果VEとを加算した値VR+VEを出力電圧指令値とし
    て出力することを特徴とする請求項1に記載の消耗電極
    式アーク溶接制御装置。
  3. 【請求項3】 前記出力電圧制御回路には、予め、溶接
    電流及び溶接ワイヤ送給速度に対応した適正な溶接電圧
    のテーブルが記憶されており、前記出力電圧制御回路
    は、溶接電流設定値又は溶接電流検出値と、溶接ワイヤ
    送給速度指令値又は溶接ワイヤ送給速度検出値を入力
    し、前記テーブルから適正な溶接電圧を選択してこれを
    溶接電圧指令値として出力することを特徴とする請求項
    1に記載の消耗電極式アーク溶接制御装置。
  4. 【請求項4】 前記関数f,gは、ワイヤ径、ワイヤ材
    質及び使用ガスの少なくともいずれか1つに基いて選択
    されるものであることを特徴とする請求項2に記載の消
    耗電極式アーク溶接制御装置。
  5. 【請求項5】 前記テーブルは、ワイヤ径、ワイヤ材質
    及び使用ガスの少なくともいずれか1つに基いて選択さ
    れるものであることを特徴とする請求項3に記載の消耗
    電極式アーク溶接制御装置。
JP5205451A 1993-08-19 1993-08-19 消耗電極式アーク溶接制御装置 Expired - Fee Related JP2804703B2 (ja)

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