JPH0372385B2 - - Google Patents

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JPH0372385B2
JPH0372385B2 JP19313581A JP19313581A JPH0372385B2 JP H0372385 B2 JPH0372385 B2 JP H0372385B2 JP 19313581 A JP19313581 A JP 19313581A JP 19313581 A JP19313581 A JP 19313581A JP H0372385 B2 JPH0372385 B2 JP H0372385B2
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current
pulse
welding
signal
arc
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Hideyuki Yamamoto
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Daihen Corp
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Publication date
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Publication of JPH0372385B2 publication Critical patent/JPH0372385B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/09Arrangements or circuits for arc welding with pulsed current or voltage
    • B23K9/091Arrangements or circuits for arc welding with pulsed current or voltage characterised by the circuits

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arc Welding Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は消耗性電極(以下、ワイヤという)を
予め定めた略一定速度で送給して溶接するパルス
アーク溶接方法および溶接装置に関するものであ
る。
ワイヤを設定した略一定速度で送給して溶接す
るパルスアーク溶接方法は、一般に溶融したワイ
ヤ先端から離脱する溶滴を細粒化して円滑に移行
させ、かつ、アーク長を一定に維持することによ
つて、安定したアークを発生させて均一な溶接結
果を得るとともにスパツタの発生の少ない溶接物
を得ようとするものである。この場合、ワイヤが
設定した略一定速度で送給されているので、変動
するアーク長を略一定値に保つために、従来か
ら、ベース電源を定電圧特性とパルス電源を定電
流特性又は多少の傾斜を有する垂下特性とする第
1の方式と、逆にベース電源を定電流特性としパ
ルス電源を定電圧特性とする第2の方式とが広く
採用されている。しかし、両者にはそれぞれ得失
がある。そこで、アーク長が変動しても溶接電流
の変化を小さくして均一な溶接結果を得るととも
に、小電流域で溶接するためにベース電流値を小
電流に設定した場合であつてもアーク切れを生じ
ることのないようにした第3の方式が、本特許出
願人によつて提案された。この第3の方式におい
ては、パルス電流値を略一定にするとともに、ベ
ース電源を定電流特性とし、かつ検出したアーク
電圧に相当する信号とアーク電圧設定信号とを比
較してその差の信号に応じて溶接電流の平均値を
制御することによつてアーク長を増減させてアー
ク電圧を略一定値に維持するように構成されてい
る。この第3の方式を基盤として本特許出願人
は、さらに、溶接電流範囲の小電流域から大電流
域に至るまで、適正な溶接電流の設定が一元的に
行えるように検討を加えた。
ここで、パルスアーク溶接における溶接電流の
基本パラメータの関係について、時間の経過tに
対する溶接電流の変化を示す第1図を参照して、
つぎのとおり定義する。
Ib:ベース電流通電期間中の瞬時値(以下、ベー
ス電流値という) Ip:パルス電流通電期間中の瞬時値(以下、パル
ス電流値という) Tb:ベース電流の通電期間(以下、ベース電流
期間という) Tp:パルス電流の通電期間(以下、パルス継続
時間という) T:パルスの繰り返し周期であつてT=Tb+Tp f:パルス周波数であつてf=1/T 溶接電流=(ベース電流)+(パルス電流) Ia:溶接電流の平均値 Ia=(Ib・Tb+Ib・Tb)/T =f・Tp(Ip−Ib)+Ib …(1) 上記(1)式において、パルス電流値Ip、パルス継
続時間Tpおよびベース電流値Ibを一定に設定し、
さらに、アーク電圧を設定値に維持するためにア
ーク電圧をフイードバツクしてパルス周波数fを
増減させるように構成されている場合、Ibが一定
であるために、Iaはfに正比例せず、特に小電流
域ではfをかなり小さくしなければならないため
にアークが不安定になる。この小電流域でのアー
クの不安定をなくすために、Ibを比較的小さな一
定値に設定しておくと、大電流域ではfが過大と
なり、アーク音が高く、またアーク力も強大にな
るので、溶融池の不安定現象(パツカリング)
や、気孔の発生が生じやすい欠点が生じる。ま
た、上記のように使用する溶接電流の全電流範囲
でIbが一定値に設定されると、fはIaの値によつ
て一義的に定まつてしまうために、希望する溶接
結果を得るための適切な周波数fを選定すること
ができない。
これらの関係について第2図を参照して説明す
る。同図の実線は、パルス電流値Ip=450〔A〕、
パルス継続時間Tp=1〔ms〕として、ベース電
流値Ibをパラメータ(0,100,200,300および
400〔A〕)としたときの溶接電流の平均値Ia〔A〕
(横軸)とパルス周波数f(縦軸)との関係を示す
線図である。平均値Ia〔A〕は、パルス電流値Ip
〔A〕とベース電流値Ib〔A〕との間、すなわちIb
<Ia<Ipの関係がある。したがつて、Ibが大なる
とき、例えばIb=400〔A〕のとき、Ip=450〔A〕
に設定されているのでIb<Ia<Ipは、400<Ia
450となり、溶接電流の平均値Iaの可変範囲は50
〔A〕であつて狭くなる。逆に、Ibが小なるとき、
例えば、Ib=100〔A〕のとき、同様に100<Ib
450となり、Iaの可変範囲は350〔A〕であつて広
いが、Iaが大なるとき、例えばIa=400〔A〕なる
ときパルス周波数f≒850〔Hz〕であつて過大に
なつて、前述したような欠点が生じる。
同様にして、上記(1)式において、パルス電流値
Ip、パルス周波数fおよびベース電流値Ibを一定
に設定し、さらに、アーク電圧をフイードバツク
してパルス継続時間Tpを増減させることにより、
アーク電圧を設定値に維持させるように構成され
ている場合においても、以下のような欠点が生じ
る。すなわち、(1)式において、Ibとfとが一定で
あるために、TpはIaとともに変化する。特に小電
流域ではTpはかなり小さくなるので1回のパル
スの力が不足するために溶滴が移行することがで
きず、スプレー移行が得られなくなる。また、小
電流域でのアークの不安定をなくすために、Ib
小電流値の一定値に設定しておくと、大電流域で
はTpが過大となり、1回のパルスで数個の溶滴
が移行するためアーク長が長くなりアーク力も強
大となるので、溶融池の不安定現象(パツカリン
グ)や気孔の発生が生じやすい欠点が生じる。ま
た、上記のように使用する溶接電流の全電流範囲
でIbが一定値に設定されると、TpはIaの値によつ
て一義的に定まつてしまうために、希望する溶接
結果を得るための適切なパルス通電時間Tpを選
定することができない。
これらの関係について第3図を参照して説明す
る。同図の実線はパルス電流値Ip=450〔A〕、パ
ルス周波数f=200〔Hz〕として、ベース電流値
Ibをパラメータ(0,100,200,300および400
〔A〕)としたときの溶接電流の平均値Ia〔A〕(横
軸)とパルス継続期間Tp(縦軸)との関係を示す
線図である。平均値Ia〔A〕は、パルス電流値Ip
〔A〕とベース電流値Ib〔A〕との間、すなわちIb
<Ia<Ipの関係がある。したがつて、Ibが大なる
とき例えばIb=400〔A〕のとき、Ipは450〔A〕に
設定されているので、Ib<Ia<Ipは、400<Ia
450となり、溶接電流の平均値Iaの可変範囲は50
〔A〕であつて狭くなる。逆に、Ibが小なるとき
例えばIb=100〔A〕のとき、同様に100<Ia<450
となり、Iaの可変範囲は350〔A〕であつて広い
が、Iaが小なるとき、例えばIa=150〔A〕ではTp
=0.7〔ms〕となりTpは過少となり、Iaが大なる
とき例えばIa=400〔A〕なるとき、Tp=4〔ms〕
であつて過大になつて、前述したような欠点が生
じる。
上記のような欠点を防ぐために、パルス周波数
fをIaに比例的に増加させるようにプリセツトす
る方法がある。第3図の点線は、Ip=450〔A〕一
定とし、f=a・Ia(a=1.0Hz/A)の関係を満
足する場合に、ベース電流Ibをパラメータ
(0100,200,300および400〔A〕)としてIaとTp
関係を示す線図である。図に見るように、この場
合Iaが大電流域では、Tpはほぼ一定となるが、小
電流ではTpが過少となつて前述と同様の欠点点
が生じる。
以下、本発明のパルスアーク溶接方法および装
置について説明する。まず、本出願の第1の発明
は、ワイヤを予め設定した略一定速度で送給し、
設定した略一定尖頭値のパルス電流と定電流特性
のベース電流とから成る溶接電流をワイヤに通電
すること、検出したアーク電圧に相当する信号と
アーク電圧設定信号とを比較してその差の信号に
応じて溶接電流の平均値Iaを制御すること、およ
びワイヤ送給速度に相当する信号Vf′に対応させ
てベース電流値Ibを連続的又は段階的に変化させ
ることによつて、広範囲に溶接電流を変化させて
も全電流範囲にわたつて安定したアークおよび適
切なアーク力を得ることができるパルスアーク溶
接方法を提案したものである。
本出願の第2の発明は、ワイヤを予め設定した
略一定速度Vfで送給するワイヤ送給装置7と、
設定した略一定尖頭値Ipのパルス電流および定電
流特性のベース電流とをワイヤに通電する溶接電
源1および2と、アーク電圧に相当する信号Ea
とアーク電圧設定信号Ebとを比較してその差の
信号に応じてパルス電流のパルス周波数f又はパ
ルス継続時間Tpを制御するためのパルス電流制
御回路20と、ワイヤ送給速度に相当する信号
V′fに対応させてベース電流値Ibを制御するため
のベース電流制御回路14とを備えて、広範囲に
溶接電流を変化させても全電流範囲にわたつて安
定したアークおよび適切なアーク力を得ることが
できるパルスアーク溶接装置を提供したものであ
る。
以下、本発明の溶接方法について説明する。前
述した第2図において、溶接電流の平均値Ia(横
軸)とパルス周波数f(縦軸)との関係において、
Iaの変化に対応するfの変化を小さくし、かつIa
が小なる範囲まで変化可能なようにすれば、Ia
大きく変化してもfの変化を小さくすることがで
き、Iaが小電流であつても安定したアークが得ら
れるとともに、Iaが大電流になつてもアーク力が
過大とならない。すなわち、同図において、Ia
変化に対するfの変化を、例えば、一点鎖線のa
=2、a=1又はa=0.5とすることによつて、
Iaが大きく変化してもfの変化を抑えることが可
能である。例えば、Iaに対するfの関係を、同図
の一点鎖線が示すように、任意の比例定数aで定
まる正比例関係を有するようにするためには、前
述した(1)式、すなわち Ia=f・Tp(Ip−Ib)+Ib および f=a・Ia …(2) の両式を満足する式、すなわち Ib=Ia(1−a・Tp・Ip)/(1−a ・Tp・Ia) …(3) が成立することが必要である。
上記(3)式が成立する場合において、Ip=450
〔A〕、Tp=1〔ms〕およびa=0.5、1又は2と
したときの溶接電流の平均値Ia〔A〕(横軸)とベ
ース電流値Ib〔A〕との関係を第4図に示す。同
図においては、IaとIbとは、(3)式においてTpおよ
びIpを一定にすると、 Ib=Ia(1−a・K1)/(1−a ・K2Ia)=F(Ia,a) …(4) すなわち、IbはIaとaとを変数する関数Fで表
わされる。
また、通常、ワイヤ溶融速度Vmは、溶接電流
の平均値Iaに略比例し、他方、略一定のアーク長
を維持させるためには、ワイヤ溶融速度Vmに対
応させたワイヤ送給速度Vfでワイヤが送給され
る。したがつて、 Vm=Vf=K0Ia …(5) (K0は定数) なる関係がある。この(5)式のIa=Vf/K0を後述
するワイヤ送給速度に相当する信号Vf′として(4)
式に代入すると、 Ib=Vf′(1−a・K1)/(1−a ・K2・Vf′)=F(V′f,a) …(6) なる関係が成立する。この(6)式は、ワイヤ送給速
度度Vf、すなわちワイヤ送給速度度設定信号
Vf1、ワイヤ送給速度検出信号Vf2等のワイヤ送給
速度に相当する信号Vf′に対応させてベース電流
値Ibを変化させる本発明のパルスアーク溶接方法
の根拠を示すものである。また、ワイヤ先端から
の溶滴の移行が、パルスに同期して行なわれると
すれば、単位時間(例えば1秒)当りに、ワイヤ
先端から離脱して移行した溶滴の総体積Vdは、
(7)式に示されるように、単位時間内に送給される
ワイヤ送給量に等しい。
Vd=4/3π(Dn/2)3×f=π(Df/2)2×Vf
(7) ただし、Dnは、ワイヤ先端から移行する1個
の溶滴の直径、 fは、単位時間内(例えば1秒)のパルス数、
すなわちパルス周波数、Dfは、送給するワイヤ
の直径Vfは、ワイヤ送給速度、 を示す。(7)式より、 Dn 3=3/2・(Vf/f)・Df 2 …(7)′ なる関係が得られるが、一方、本発明の溶接方法
においては、(2)式および(5)式より f=a・Ia≒a・(Vf/K0) (ただしK0は定数) Vf/f≒K0/a …(8) (7)′および(8)式より Dn 3=K2・Df 2/a(K2は定数) …(9) なる関係が成立する。この(9)式は、本発明の溶接
方法の効果の一つを示すものであつて、ワイヤ先
端から移行する一個の溶滴の直径Dnが、設定し
た溶接電流の平均値Iaに無関係になり、溶接電流
値の全範囲にわたつてパルスに同期して略均一な
大きさの溶滴移行が行われるので、溶滴の粗大化
による移行時の過度的な短絡を防止して安定なア
ークが得られる。つぎに、これらの溶接電流の平
均値Iaと溶滴の直径Dnとの関係について実験に
より求めた結果を第5図に示す。同図には、直径
Df=1.6〔mm〕のアルミワイヤを用いて、パルス電
流値Ip=450〔A〕、パルス継続時間Tp=1〔ms〕
とした場場合の溶接電流の平均値Ia(横軸)と溶
滴の直径Dn(縦軸)との関係が示されている。点
線の曲線Ib=100は、従来の溶接方法のようにベ
ース電流値Ibを100〔A〕の一定値に固定した場合
であつて、この場合には、溶接電流の平均値Ia
減少に伴つて溶滴の直径Dnが増加しており、特
にIa=200〔A〕以下では、溶滴の直径Dnが急激
に増加しているので、円滑なスプレー移行が妨げ
られる。これに対して、直線a=0.5,a=1お
よびa=2は、(9)式においてa=0.5、a=1お
よびa=2とした場合の溶接電流の平均値Iaと溶
滴の直径Dnとの関係を示すもので、溶接電流の
平均値Iaのいかんにかかわらず溶滴の直径Dn
略一定であることを示している。また、(9)式にお
いて、パルス電流値Ipおよびパルス継続時間Tp
略一定値に設定しておいて、前述した定数aを変
化させることによつて、溶滴の直径Dn、すなわ
ち溶滴の大きさを任意に選定することもできる。
前述した第5図において、溶接電流の平均値Ia
300〔A〕とした場合、(9)式においてa=0.5、a
=1およびa=2とすると、動作点は、それぞれ
A0,A1およびA2となるので、溶滴の直径Dn〔mm〕
はそれぞれ略1.6,1.3および1.0となり、aの値を
適宜に選定することによつて、溶滴の直径Dn
適切な値に制御することができることを示してい
る。
つぎに、本発明の溶接方法を実施するための装
置の実施例について、第6図を参照して説明す
る。同図において、1は略定電流特性を有しワイ
ヤ送給速度Vfに応じて設定した略一定のベース
電流Ibを送給するベース電源、2は設定した略一
定のパルス電流Ipを供給するパルス電源であつ
て、これら両者の溶接電源を構成する。3はベー
ス電流Ibとパルス電流Ipとが重畳された溶接電流
Iaをワイヤ4に通電する溶接トーチ内の給電チツ
プ、5は被溶接物、6はアークであつて4乃至6
が溶接負荷となる。7はワイヤ4を設定された略
一定速度Vfで送給するワイヤ送給装置、8はワ
イヤ送給装置7を制御するワイヤ送給制御回路で
ある。11はワイヤ送給速度設定回路であつて、
ワイヤ送給速度設定信号Vf1をワイヤ送給速度制
御回路8に供給する。12はワイヤ送給速度設定
信号Vf1、ワイヤ送給速度検出信号Vf2等のワイヤ
送給速度に相当する信号V′fを入力として、ベー
ス電流設定信号Sbを演算するベース電流演算回路
である。この演算回路の出力信号Sbと入力信号号
V′fとは、溶接方法の説明中で述べたようにつぎ
の関係がある。ベース電流値Ibとベース電流設定
信号Sbとは、Sb=K3・Ib(K3は定数)なる関係が
あるので、(6)式より Sb=K3・Ib =K3・V′f(1−a・K1)/(1−a・K2
V′f) …(10) なる関係がある。しかし、実用的には、近似式、
例えば、 Sb=K4・F(V′f,a)=K4・(V′fn …(11) (ただし、K4,nは定数) で置換した式によつて演算した信号を用いてもよ
い。また、ワイヤ送給速度に相当する信号V′f
対して演算回路12の出力信号Sbを段階的に変化
させても略同様の効果が得られる。第8図aは、
上記(11)式においてn=1,2および3としたとき
のV′f(横軸)に対してSb(縦軸)を連続的に変化
させた場合を示し、又第8図bは、V′f(横軸)に
対してSb(縦軸)を段階的に変化させるようにし
た場合を示している。
13は、前述した(9)式において定数aを任意に
設定することによつて溶滴の直径Dnを制御する
溶滴径制御回路である。14は、演算回路12の
出力信号Sbを入力としてベース電源2の出力Ib
設定するベース電流設定回路である。20は、パ
ルス電流制御回路であつて、パルス電流値Ipおよ
び継続時間Tpの設定回路21aとパルス周波数
制御回路22aから構成されている。23は、ア
ーク電圧設定回路であつて、この回路に、アーク
電圧を単独に又はワイヤ送給速度に相当する信号
V′fと連動させてアーク長を制御する。このアー
ク長は、アーク電圧に相当する信号Eaとアーク
電圧設定回路の出力信号Ebとの差の信号が周波
数制御回路22aに供給される。この回路22a
は、アーク長が大になつてアーク電圧が大になる
と、Ea−Ebが大となり、fが小になるような信
号をパルス電源2に供給する。その結果、fが小
すなわち、Iaが小になるので、溶融速度が低下し
てアーク長が減少してアーク長が復帰する。逆
に、アーク長が小になると上記の逆の動作によつ
てアーク長が増加して復帰する。
つぎに、前記第6図の装置の動作について説明
する。被溶接物の板厚、材質、溶接姿勢等によつ
て、ワイヤの材質、直径、シールドガス成分、溶
接電流等が定まると、まず、ワイヤ供給速度設定
回路11によつて溶接電流の平均値Iaに対応した
ワイヤ送給度度Vfが得られるようにワイヤ送給
速度設定回路11を設定する。つぎに、パルス電
流値Ipおよびパルス継続時間Tpをパルス電流設定
回路21aに設定する。また、必要に応じて、溶
滴径制御回路13によつて適正な溶滴の直径Dn
が得られるように定数aを任意に設定する。しか
し、通常の同種類の溶接を行うときは、Ip,Tp
よびaは固定しておいてもよい。
アーク電圧設定回路23の設定値がワイヤ送給
速度設定回路11の設定値と連動していない場合
には、適正なアーク電圧になるように設定する。
以上の設定後に、ベース電源1およびパルス電源
2からワイヤ4と被溶接物5に電圧を印加し、ワ
イヤ4を設定した略一定速度で送給してアーク6
を発生させて設定したベース電流値Ib、設定した
パルス電流値Ipおよび設定したパルス継続時間Tp
で溶接を続行する。溶接中のアーク長の変動に対
しては、前述したように、パルス周波数fを制御
してアーク長を略一定値になるように維持させて
いる。
第7図は、本発明の溶接装置の構成の他の実施
例を示す図である。第6図の実施例では、パルス
電流値Ipとパルス電流継続時間Tpとを設定回路2
1aによつて設定し、アーク長が略一定値になる
ように、パルス周波数fをパルス周波数制御回路
22aによつて制御するようにしていたのに対し
て、第7図の実施例では、Ipとfとを各々の設定
回路21aおよび21cによつて設定し、さらに
アーク長が略一定になるようにパルス継続時間
Tpをパルス継続時間制御回路22bによつて制
御するようにしたものである。したがつて、溶接
中にアーク長が大きくなり過ぎると、回路22b
は、パルス継続時間Tpが小になるような信号を
パルス電源2に供給し、その結果、溶接電流の平
均値Iaが小になり、ワイヤ溶融速度が低下してア
ーク長が減少して復帰する。アーク長が小さくな
り過ぎると、上記の逆の動作によつてアーク長が
増加して復帰する。この第7図の実施例におい
て、設定回路21cによつて設定するパルス周波
数fを、この回路21cによつて単独に設定して
もよいし、またワイヤ送給速度設定回路11、溶
滴径制御回路13またはこれら両者の設定値と連
動させて一元制御してもよい。
以上のように、本発明の溶接方法または溶接装
置においては、ワイヤを予め設定した略一定速度
で送給し、設定した略一定尖頭値のパルス電流と
定電流特性のベース電流とが用いられているの
で、アーク長の変動に対して溶接電流の変化が小
さく、溶接結果が均一になるという従来の効果に
加えて、溶接電流値Iaに対応するワイヤ送給速度
Vfに対応させてベース電流値Ibをも連続的に又は
段階的に変化させているので、ワイヤ送給速度度
Vfに対応させてパルス周波数f又はパルス継続
時間Tpを大きく変化させる必要がない。したが
つて、本発明の溶接方法では、小電流でも使用で
きるように、小電流域でベース電流値を小さく設
定しておいても、大電流では、ワイヤ送給速度の
増加に伴なつてベース電流値Ibが大きくなるの
で、パルス周波数f又はパルス継続時間Tpが過
大となることがなく、したがつて、アーク力が強
大となつて溶融池に不安定現象を発生させること
がなく、広範囲にわたつて安定したアークおよび
適切なアーク力が得られる。また、本発明の溶接
方法または溶接装置においては、広範囲の溶接電
流にわたつて溶滴の直径を略均一にすることがで
きると共に、必要に応じて、溶滴の直径を適正値
に選定することもできる。さらに、本発明の溶接
方法または溶接接装置においては、被溶接物によ
つて定まる溶接電流が適正値になるようにワイヤ
送給速度を設定するだけで、広範囲の溶接電流に
対して、ベース電流値およびパルス電流の各条件
を個々に設定する必要がないので、溶接作業が容
易となり、信頼性および再現性も向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、消耗性電極パルスアーク溶接方法に
よつて溶接したときの時間tに対する溶接電流の
変化を示す図、第2図は、パルス電流値Ipおよび
パルス継続時間Tpを略一定値に設定しておいて
ベース電流値Ipをパラメータとして溶接電流の平
均値Ia(横軸)とパルス周波数f(縦軸)との関係
を示す線図、第3図は、パルス電流値Ipおよびパ
ルス周波数fを略一定値に設定しておくか、又は
パルス電流値Ipを略一定値に設定しておき周波数
fを溶接電流の平均値Iaと連動させておいてベー
ス電流値Ibをパラメータとして溶接電流の平均値
Ia(横軸)とパルス継続時間Tp(縦軸)との関係を
示す図、第4図は、本発明の溶接方法において、
Ip=450〔A〕、Tp=1〔ms〕および定数a=0.5、
1又は2としたときの溶接電流の平均値Ia(横軸)
とベース電流値Ip(縦軸)との関係を示す線図、
第5図は、第4図と同じ条件における溶接電流の
平均値Ia(横軸)とワイヤ先端から離脱する溶滴
一個の直径Dnとの関係を示す線図、第6図は、
本発明の溶接方法を実施するための装置の構成の
実施例を示す図であつて、アーク電圧をフイード
バツクしてパルス周波数fを制御する方式を示す
図、第7図は、本発明の溶接方法を実施するため
の他の装置の構成の実施例を示す図であつて、ア
ーク電圧をフイードバツクしてパルス継続時間
Tpを制御する方式を示す図、第8図aおよびb
は、それぞれワイヤ送給速度に相当する信号V′f
を変化させてベース電流値Ibの設定信号Sbを連続
的又は段階的に変化させた場合の両信号の関係を
示す線図である。 V′f……ワイヤ送給速度に相当する信号、Ip
…パルス電流値、Ib……ベース電流値、Tp……パ
ルス継続時間、Ia……溶接電流の平均値、Ea……
アーク電圧に相当する信号、Eb……アーク電圧
設定信号、1および2……溶接電源(1……ベー
ス電源、2……パルス電源)、11……ワイヤ送
給速度設定回路、14……ベース電流設定回路、
20……パルス電流制御回路,21a……Ipおよ
びTpの設定回路、22a……パルス周波数制御
回路、21b……Ipの設定回路、21c……fの
設定回路、22b……パルス継続時間制御回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 設定した一定速度で消耗性電極を送給して溶
    接するパルスアーク溶接方法において、設定した
    一定尖頭値のパルス電流と定電流特性のベース電
    流とから成る溶接電流を消耗性電極に通電し、前
    記消耗性電極の送給速度に相当する信号に対応さ
    せてベース電流値を連続的に又は段階的に変化さ
    せるとともに、検出したアーク電圧に相当する信
    号とアーク電圧設定信号とを比較してその差の信
    号に応じてパルス電流の周波数または継続時間を
    制御することによつて溶接電流の全範囲にわたつ
    てパルスに同期して均一な大きさの溶滴移行を行
    わせるパルスアーク溶接方法。 2 消耗性電極を送給して溶接するパルスアーク
    溶接装置において、消耗性電極を予め設定した一
    定速度で送給するワイヤ送給装置と、アーク電圧
    に相当する信号とアーク電圧設定信号とを比較し
    てその差の信号に応じてパルス周波数またはパル
    ス継続時間を制御するパルス電流制御回路と、ワ
    イヤ送給速度の相当する信号に対応させてベース
    電流値を設定するベース電流設定回路と、前記パ
    ルス電流制御回路の出力信号を入力して一定尖頭
    値のパルス電流を消耗性電極に通電するパルス電
    源と、前記ベース電流設定回路の出力信号を入力
    として定電流特性のベース電流を消耗性電極に通
    電するベース電源とを備えたパルスアーク溶接装
    置。
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