JP3146831B2 - 自動変速機の変速比制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速比制御装置

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JP3146831B2
JP3146831B2 JP3218594A JP3218594A JP3146831B2 JP 3146831 B2 JP3146831 B2 JP 3146831B2 JP 3218594 A JP3218594 A JP 3218594A JP 3218594 A JP3218594 A JP 3218594A JP 3146831 B2 JP3146831 B2 JP 3146831B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転者の加速意図を反
映した変速比制御を行なう自動変速機の変速比制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機の変速比制御装置とし
ては、例えば、特開平5−26338号公報に記載のも
のが知られている。
【0003】上記従来公報には、スロットル弁開度の変
化量をパラメータとして検出し、このスロットル弁開度
の変化量に対応する補正値を求め、その補正値の時間的
変化により運転者の加速要求を推定して、変速判断を行
っている自動変速機の変速制御装置が示されている。
【0004】すなわち、図6に示すように、スロットル
弁操作変化量演算装置101にはスロットル弁開度セン
サの出力(スロットル弁開度)が入力され、この演算装
置101で演算されたスロットル弁操作変化量はスロッ
トル弁開度補正装置102に入力される。そして、この
補正装置102で補正されたスロットル弁開度は、車速
とともに自動変速機コントローラ103に入力され、こ
こで、自動変速機を何速にするべきかが決定され、その
信号は自動変速機本体104に出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動変速機の変速比制御装置にあっては、下
記のような問題が存在していることが否めない。
【0006】すなわち、ドライバの操作特性によってア
クセル操作速度と加速要求の関係が異なることが考えら
れる。例えば、急加速,急停止を頻繁に行うドライバに
とっては、特に強い加速要求がなくても、かなり速い踏
み込み速度でアクセル操作をするため、単にアクセル操
作速度もしくはスロットル弁開度変化量を所定の値と比
較して、所定値より大きい時には変速要求が存在すると
してダウンシフト等を行うと、ドライバの意図に反して
変速が行われることになる。
【0007】よって、ドライバの加速要求をアクセル操
作速度もしくはスロットル弁開度変化量から一律に判断
することはできず、これを無視して加速要求を一律にア
クセル操作速度もしくはスロットル弁開度変化量から判
断すると、ドライバの意図に反した変速が頻繁に発生
し、極めて運転性を損ねる結果となる。
【0008】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、第1の目的とするところは、アクセル操
作速度により変速制御に参照されるアクセル操作量情報
を補正する自動変速機の変速比制御装置において、各ド
ライバのアクセル操作特性を観測するアクセル操作速度
平均値に基準値を持たせることで、容易に適切なアクセ
ル操作補正量の設定を行なうと共に、各ドライバのアク
セル操作特性のばらつきにかかわらずドライバの期待に
反した変速の発生を防止し、運転性の向上を図ることに
ある。
【0009】
【0010】第の目的は、第1の目的に加え、アクセ
ル操作速度に対するアクセル操作補正量をマップ化する
ことで、容易なマップ選択処理により適切なアクセル操
作補正量を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1記載の第1の発明の自動変速機の変速
比制御装置では、図1のクレーム対応図に示すように、
車速を検出する車速検出手段aと、アクセル操作量を検
出するアクセル操作量検出手段bと、車速情報とアクセ
ル操作量情報に対する変速ギア比が予め設定されている
変速パターンcと、アクセル操作速度を算出するアクセ
ル操作速度算出手段dと、アクセル操作速度平均値を算
出するアクセル操作速度平均値算出手段eと、アクセル
操作速度が大きいほどアクセル操作補正量を大きな補正
量に設定すると共に、算出されたアクセル操作速度平均
値と平均的なドライバによるアクセル操作速度平均値と
を比較し、算出されたアクセル操作速度平均値が大きい
という比較結果がでた場合の前記アクセル操作速度対応
のアクセル操作補正量は、算出されたアクセル操作速度
平均値が大きいという比較結果がでない場合の前記アク
セル操作速度対応のアクセル操作補正量よりも小さく設
定するアクセル操作補正量設定手段fと、前記アクセル
操作量検出手段bからのアクセル操作量検出値と前記ア
クセル操作補正量設定手段fにより設定されたアクセル
操作補正量により補正アクセル操作量を算出する補正ア
クセル操作量算出手段gと、前記車速検出手段aからの
車速情報と前記補正アクセル操作量算出手段gからの補
正アクセル操作量情報とを前記変速パターンcと対比し
て変速ギア比を決定する変速ギア比決定手段hと、を備
えていることを特徴とする。
【0012】
【0013】上記第の目的を達成するために請求項
記載の第の発明の自動変速機の変速比制御装置では、
請求項1記載の自動変速機の変速比制御装置において、
前記アクセル操作補正量設定手段fは、アクセル操作速
度に対するアクセル操作補正量が異なる補正量マップを
複数有し、算出されたアクセル操作速度平均値が大きい
ほど補正量の小さなマップを選択する手段であることを
特徴とする。
【0014】
【作用】第1の発明の作用を説明する。
【0015】走行時には、変速ギア比決定手段hにおい
て、車速検出手段aからの車速情報と補正アクセル操作
量算出手段gからの補正アクセル操作量情報とを、車速
情報とアクセル操作量情報に対する変速ギア比が予め設
定されている変速パターンcと対比して変速ギア比が決
定され、決定された変速ギア比とする変速制御が行なわ
れる。
【0016】この変速時における補正アクセル操作量の
算出は、アクセル操作速度算出手段dにおいて、アクセ
ル操作速度が算出され、アクセル操作速度平均値算出手
段eにおいて、アクセル操作速度平均値が算出され、ア
クセル操作補正量設定手段fにおいて、アクセル操作速
度が大きいほどアクセル操作補正量を大きな補正量に設
定されると共に、算出されたアクセル操作速度平均値と
平均的なドライバによるアクセル操作速度平均値とが比
較され、算出されたアクセル操作速度平均値が大きいと
いう比較結果がでた場合のアクセル操作速度対応のアク
セル操作補正量は、算出されたアクセル操作速度平均値
が大きいという比較結果がでない場合のアクセル操作速
度対応のアクセル操作補正量よりも小さく設定される。
そして、補正アクセル操作量算出手段gにおいて、アク
セル操作量検出手段bからのアクセル操作量検出値とア
クセル操作補正量設定手段fにより設定されたアクセル
操作補正量により補正アクセル操作量が算出される。
【0017】したがって、算出されたアクセル操作速度
平均値が平均的なドライバによるアクセル操作速度平均
値より大きいという比較結果がでた場合、つまり、速い
踏み込み速度でアクセル操作をするドライバである
合、通常のアクセル操作速度に対するアクセル操作補正
に比べて小さいアクセル操作補正量に設定されること
になる。このように、アクセル操作速度平均値の大きさ
によりドライバのアクセル操作特性が観測され、例え
ば、上記のようなドライバの場合には、強い加速要求に
基づきかなり速い踏み込み速度でアクセル操作をしない
限りダウンシフトがなされず、ドライバの期待に反した
変速が頻繁に発生することが防止され、運転性が向上す
る。また、ドライバのアクセル操作特性を観測するアク
セル操作速度平均値に基準値が設けられているため、こ
の基準値との比較により容易に適切なアクセル操作補正
量の設定を行なうことができる。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】第の発明の作用を説明する。
【0022】アクセル操作補正量を設定するにあたっ
て、アクセル操作補正量設定手段fにおいて、算出され
たアクセル操作速度平均値が大きいほど、アクセル操作
速度に対するアクセル操作補正量が異なる複数の補正量
マップの中から補正量の小さなマップが選択され、この
選択されたマップとアクセル操作速度によりアクセル操
作補正量が設定される。
【0023】したがって、アクセル操作速度に対するア
クセル操作補正量がマップ化されていることで、アクセ
ル操作速度平均値をパラメータとする演算処理によりア
クセル操作補正量を得る場合に比べ、容易なマップ選択
処理により適切なアクセル操作補正量を得ることができ
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0025】まず、構成を説明する。
【0026】図2は本発明実施例の自動変速機の変速比
制御装置が適用された変速比制御システム図である。
【0027】図2において、1は自動変速機、2はコン
トロールバルブユニット、3,4はシフトソレノイド、
5は車速センサ(車速検出手段aに相当)、6はスロッ
トル弁開度センサ(アクセル操作量検出手段bに相
当)、7はATコントローラである。
【0028】前記ATコントローラ7の変速制御系を機
能ブロックにより示すと、変速パターン7a(変速パタ
ーンcに相当)と、スロットル弁操作速度算出部7b
(アクセル操作速度算出手段dに相当)と、スロットル
弁操作速度平均値算出部7c(アクセル操作速度平均値
算出手段eに相当)と、補正量設定部7d(アクセル操
作補正量設定手段fに相当)と、補正スロットル弁開度
算出部7e(補正アクセル操作量算出手段gに相当)
と、変速ギア比決定部7f(変速ギア比決定手段hに相
当)とを備えている。
【0029】前記変速パターン7aは、図5に示すよう
に、車速VSPと補正スロットル弁開度θ* に対するギア
位置が変速線より仕切られているパターンで、ATコン
トローラ7の記憶回路に予め設定されている。
【0030】前記スロットル弁操作速度算出部7bで
は、今の時刻tにおけるスロットル弁開度θ(t)と差
分間隔δ前のスロットル弁開度θ(t−δ)との差分値
によりスロットル弁操作速度Δθ(t)を算出される。
【0031】前記スロットル弁操作速度平均値算出部7
cでは、スロットル弁操作速度算出部7bからのスロッ
トル弁操作速度Δθ(t)を入力し、所定時間内に入力
したスロットル弁操作速度Δθの平均を求める演算処理
や移動平均を求める演算処理によりスロットル弁操作速
度平均値AVEΔθが算出される。
【0032】前記補正量設定部7dには、スロットル弁
操作速度Δθ(t)に対するスロットル弁開度補正量k
の大きさが異なる補正表A,補正表Bを有し、スロット
ル弁操作速度平均値AVEΔθが所定値(平均的なドラ
イバによるアクセル操作速度平均値)と比較され、AV
EΔθ≦所定値の時には補正表Aが選択され、AVEΔ
θ>所定値の時には補正表Bが選択され、選択された補
正表とスロットル弁操作速度算出部7bから入力される
スロットル弁操作速度Δθ(t)に基づいてスロットル
弁開度補正量kが設定される。
【0033】前記補正スロットル弁開度算出部7eで
は、スロットル弁開度センサ6からのスロットル弁開度
θ(t)と、補正量設定部7dからのスロットル弁開度
補正量kとの加算により補正スロットル弁開度θ*
(t)が算出される。
【0034】前記変速ギア比決定部7fでは、前記車速
センサ5からの車速VSPと前記補正スロットル弁開度算
出部7eからの補正スロットル弁開度θ* (t)とを変
速パターン7aと対比して変速ギア位置を決定し、決定
した変速ギア位置が得られる制御指令が前記シフトソレ
ノイド3,4に出力される。
【0035】次に、作用を説明する。
【0036】[補正スロットル弁開度算出処理]図3は
ATコントローラ7で行なわれる補正スロットル弁開度
算出処理作動の流れを示すフローチャートであり、以
下、各ステップについて説明する。
【0037】ステップ31では、スロットル弁操作速度
Δθ(t)が今の時刻tにおけるスロットル弁開度θ
(t)と差分間隔δ前のスロットル弁開度θ(t−δ)
との差分値を求める下記の式により算出される。
【0038】Δθ(t)=θ(t)−θ(t−δ) ステップ32では、単位時間あたりのスロットル弁操作
速度Δθ(t)の平均値AVEΔθが算出される。
【0039】ステップ33では、スロットル弁操作速度
平均値AVEΔθが平均的なドライバによるアクセル操
作速度平均値である所定値と比較される。
【0040】ステップ34では、AVEΔθ≦所定値の
時には実験的に得られた補正表Aが選択され、選択され
た補正表Aとスロットル弁操作速度Δθ(t)に基づい
てスロットル弁開度補正量k(A) が設定される。
【0041】ここで、補正表Aは、図4に示すように、
スロットル弁操作速度Δθ(t)が大きいほど大きくな
る補正量k(A) を与えるように設定されている。
【0042】ステップ35では、AVEΔθ>所定値の
時には実験的に得られた補正表Bが選択され、選択され
た補正表Bとスロットル弁操作速度Δθ(t)に基づい
てスロットル弁開度補正量k(B) が設定される。
【0043】ここで、補正表Bは、補正表Aによる補正
量k(A) よりも小さな補正量k(B) を与える特性で、例
えば、図4のk(B) 特性に示すように、スロットル弁操
作速度Δθ(t)がある速度まではk(B) =0でそれよ
り大きくなるとスロットル弁操作速度Δθ(t)に対し
比例的に大きくなる補正量k(B) を与えるように設定さ
れている。
【0044】ステップ36では、スロットル弁開度セン
サ6からのスロットル弁開度θ(t)と、補正量設定部
7dからのスロットル弁開度補正量kとを加算する下記
の式により補正スロットル弁開度θ* (t)が算出され
る。
【0045】θ* (t)=θ(t)+k ステップ37では、ステップ36で求められた補正スロ
ットル弁開度θ* (t)が変速ギア比決定部7fに出力
される。
【0046】[アクセル操作が比較的穏やかなドライバ
の場合]アクセル操作が比較的穏やかなドライバの場
合、スロットル弁操作速度平均値AVEΔθが所定値以
下となることで、図3の補正スロットル弁開度算出処理
フローチャートで、ステップ31→ステップ32→ステ
ップ33→ステップ34→ステップ36→ステップ37
へと進む流れとなり、ステップ34では、図4に示す補
正表Aによりスロットル弁開度補正量k(A) が設定さ
れ、ステップ36では、スロットル弁開度θ(t)にこ
のスロットル弁開度補正量k(A) を加算した値が補正ス
ロットル弁開度θ* (t)とされる。
【0047】したがって、通常はアクセル操作が比較的
穏やかなドライバが、加速意志に基づいて速いアクセル
操作を行なった場合には、大きな値によるスロットル弁
開度補正量k(A) を加算した値が補正スロットル弁開度
θ* (t)とされることで、図5に示すように、補正を
受けないスロットル弁開度θ(t)では変速線を横切る
ことなく変速されないが、補正を受けた補正スロットル
弁開度θ* (t)では変速線を横切ることでダウンシフ
ト変速が実行されることになり、ドライバの加速期待に
応答良く応えることができる。
【0048】[アクセル操作が比較的激しいドライバの
場合]アクセル操作が比較的激しいドライバの場合、ス
ロットル弁操作速度平均値AVEΔθが所定値より大き
くなることで、図3の補正スロットル弁開度算出処理フ
ローチャートで、ステップ31→ステップ32→ステッ
プ33→ステップ35→ステップ36→ステップ37へ
と進む流れとなり、ステップ35では、図4に示す補正
表Bによりスロットル弁開度補正量k(B) が設定され、
ステップ36では、スロットル弁開度θ(t)にこのス
ロットル弁開度補正量k(B) を加算した値が補正スロッ
トル弁開度θ* (t)とされる。
【0049】したがって、通常からアクセル操作が比較
的激しいドライバであることで、加速意志がなくともあ
る程度速いアクセル操作となるが、この場合、補正表B
によりゼロもしくは小さな値によるスロットル弁開度補
正量k(B) を加算した値が補正スロットル弁開度θ*
(t)とされることで、図5に示すように、補正を受け
た補正スロットル弁開度θ* (t)であっても変速線を
横切ることなく、ドライバの意志に反したダウンシフト
は実行されないことになる。
【0050】しかし、通常からアクセル操作が比較的激
しいドライバであっても、加速意志に基づきかなり速い
踏み込み速度でアクセル操作をした場合には、大きな値
によるスロットル弁開度補正量k(B) とされることで、
補正を受けた補正スロットル弁開度θ* (t)が変速線
を横切り、加速意志に応答するダウンシフトが実行され
ることになる。
【0051】次に、効果を説明する。
【0052】(1)スロットル弁操作速度平均値AVE
Δθの大きさによりドライバのアクセル操作特性を観測
し、AVEΔθが所定値以下の場合には大きな値による
スロットル弁開度補正量k(A) を与え、AVEΔθが所
定値より大きい場合には小さな値によるスロットル弁開
度補正量k(B) を与え、実際のスロットル弁開度θ
(t)にこのスロットル弁開度補正量k(A) またはk
(B) を加算した補正スロットル弁開度θ* (t)を変速
制御で参照するスロットル弁開度情報として用いる装置
としたため、各ドライバのアクセル操作特性のばらつき
にかかわらずドライバの期待に反した変速の発生を防止
し、運転性の向上を図ることができる。
【0053】(2)スロットル弁開度補正量k(A) また
はk(B) を設定するにあたって、スロットル弁操作速度
平均値AVEΔθが平均的なドライバによるアクセル操
作速度平均値である所定値と比較され、この比較結果で
スロットル弁開度補正量k(A)またはk(B) を設定する
装置としたため、ドライバのアクセル操作特性を観測す
るスロットル弁操作速度平均値AVEΔθに基準値が設
けられることになり、この基準値との比較により容易に
適切なスロットル弁開度補正量k(A) またはk(B) の設
定を行なうことができる。
【0054】(3)スロットル弁開度補正量k(A) また
はk(B) を設定するにあたって、補正量設定部7dに
は、予めスロットル弁操作速度Δθ(t)に対するスロ
ットル弁開度補正量kの大きさが異なる補正表A,補正
表Bを設定しておき、算出されたスロットル弁操作速度
平均値AVEΔθが小さいとスロットル弁操作速度Δθ
(t)に対するスロットル弁開度補正量の大きな補正表
Aが選択され、スロットル弁操作速度平均値AVEΔθ
が大きいとスロットル弁操作速度Δθ(t)に対するス
ロットル弁開度補正量の小さな補正表Bが選択される装
置としたため、スロットル弁操作速度平均値AVEΔθ
をパラメータとする演算処理によりスロットル弁開度補
正量を得る場合に比べ、容易なマップ選択処理により適
切なスロットル弁開度補正量k(A) またはk(B) を得る
ことができる。
【0055】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0056】例えば、実施例では、スロットル弁操作速
度平均値AVEΔθと所定値との比較と、2つの補正表
A,補正表Bの中からの選択によりスロットル弁開度補
正量k(A) またはk(B) を設定する例を示したが、スロ
ットル弁開度補正量をスロットル弁操作速度平均値AV
EΔθとスロットル弁操作速度Δθ(t)の関数の形で
算出式を設定しておき、演算処理により得るようにして
も良い。
【0057】また、スロットル弁操作速度平均値AVE
Δθがある値よりも大きな時には、スロットル弁開度補
正量をゼロとし、補正をやめるようにしても良い。
【0058】実施例では有段の自動変速機への適用例を
示したが、車速とアクセル開度により変速比が決定され
る無段変速機の変速制御装置にも本発明を適用すること
ができる。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の第1の発明にあっては、
アクセル操作速度により変速制御に参照されるアクセル
操作量情報を補正する自動変速機の変速比制御装置にお
いて、アクセル操作速度平均値を算出するアクセル操作
速度平均値算出手段と、アクセル操作速度が大きいほど
アクセル操作補正量を大きな補正量に設定すると共に、
算出されたアクセル操作速度平均値と平均的なドライバ
によるアクセル操作速度平均値とを比較し、算出された
アクセル操作速度平均値が大きいという比較結果がでた
場合の前記アクセル操作速度対応のアクセル操作補正量
は、算出されたアクセル操作速度平均値が大きいという
比較結果がでない場合の前記アクセル操作速度対応のア
クセル操作補正量よりも小さく設定するアクセル操作補
正量設定手段と、アクセル操作量検出手段からのアクセ
ル操作量検出値とアクセル操作補正量設定手段により設
定されたアクセル操作補正量により補正アクセル操作量
を算出する補正アクセル操作量算出手段とを備えた装置
としたため、各ドライバのアクセル操作特性を観測する
アクセル操作速度平均値に基準値を持たせることで、容
易に適切なアクセル操作補正量の設定を行なうことがで
きると共に、各ドライバのアクセル操作特性のばらつき
にかかわらずドライバの期待に反した変速の発生を防止
し、運転性の向上を図ることができるという効果が得ら
れる。
【0060】
【0061】請求項記載の第の発明にあっては、請
求項1記載の自動変速機の変速比制御装置において、ア
クセル操作補正量設定手段は、アクセル操作速度に対す
るアクセル操作補正量が異なる補正量マップを複数有
し、算出されたアクセル操作速度平均値が大きいほど補
正量の小さなマップを選択する手段としたため、上記効
果に加え、アクセル操作速度に対するアクセル操作補正
量をマップ化することで、容易なマップ選択処理により
適切なアクセル操作補正量を得ることができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速機の変速比制御装置を示すク
レーム対応図である。
【図2】実施例の自動変速機の変速比制御装置が適用さ
れた変速比制御システム図である。
【図3】実施例装置のATコントローラで行なわれる補
正スロットル弁開度算出処理作動の流れを示すフローチ
ャートである。
【図4】実施例装置の補正量設定部に予め設定されてい
る補正表を示す図である。
【図5】実施例装置のスロットル弁開度補正による変速
作用を説明する変速マップ図である。
【図6】従来の自動変速機の変速制御装置を示す概略ブ
ロック図である。
【符号の説明】
a 車速検出手段 b アクセル操作量検出手段 c 変速パターン d アクセル操作速度算出手段 e アクセル操作速度平均値算出手段 f アクセル操作補正量設定手段 g 補正アクセル操作量算出手段 h 変速ギア比決定手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速を検出する車速検出手段と、 アクセル操作量を検出するアクセル操作量検出手段と、 車速情報とアクセル操作量情報に対する変速ギア比が予
    め設定されている変速パターンと、 アクセル操作速度を算出するアクセル操作速度算出手段
    と、 アクセル操作速度平均値を算出するアクセル操作速度平
    均値算出手段と、アクセル操作速度が大きいほどアクセル操作補正量を大
    きな補正量に設定すると共に、算出されたアクセル操作
    速度平均値と平均的なドライバによるアクセル操作速度
    平均値とを比較し、算出されたアクセル操作速度平均値
    が大きいという比較結果がでた場合の前記アクセル操作
    速度対応のアクセル操作補正量は、算出されたアクセル
    操作速度平均値が大きいという比較結果がでない場合の
    前記アクセル操作速度対応のアクセル操作補正量よりも
    小さく設定する アクセル操作補正量設定手段と、 前記アクセル操作量検出手段からのアクセル操作量検出
    値と前記アクセル操作補正量設定手段により設定された
    アクセル操作補正量により補正アクセル操作量を算出す
    る補正アクセル操作量算出手段と、 前記車速検出手段からの車速情報と前記補正アクセル操
    作量算出手段からの補正アクセル操作量情報とを前記変
    速パターンと対比して変速ギア比を決定する変速ギア比
    決定手段と、 を備えていることを特徴とする自動変速機の変速比制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動変速機の変速比制御
    装置において、 前記アクセル操作補正量設定手段は、アクセル操作速度
    に対するアクセル操作補正量が異なる補正量マップを複
    数有し、算出されたアクセル操作速度平均値が大きいほ
    ど補正量の小さなマップを選択する手段であることを特
    徴とする自動変速機の変速比制御装置。
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