JP3146546B2 - スクータの冷却装置 - Google Patents

スクータの冷却装置

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JP3146546B2
JP3146546B2 JP22900091A JP22900091A JP3146546B2 JP 3146546 B2 JP3146546 B2 JP 3146546B2 JP 22900091 A JP22900091 A JP 22900091A JP 22900091 A JP22900091 A JP 22900091A JP 3146546 B2 JP3146546 B2 JP 3146546B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はスクータの冷却装置に
係り、特にスイングユニット式エンジンのベルト室に外
部から冷却空気を取り入れてベルト変速伝導機構を冷却
するスクータの冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スクータ型の自動二輪車には、エンジン
と一体的に設けられたスイングユニット内のベルト室に
備えたベルト変速伝導機構によりエンジンの回転を後輪
に変速して伝達する構造を有するものがある。このベル
ト変速伝導機構を内蔵するベルト室は、外部から水や泥
が侵入しないようにするため密閉された構造とされてお
り、そのため内部に冷却空気を導入してベルト変速伝導
機構を冷却する必要がある。
【0003】従来では、ベルト室内にできるだけきれい
な空気を取り入れるため、車体の前部に空気取入口を設
け、この空気取入口から取り入れた空気をフレームチュ
ーブ内あるいはホース等を通じてベルト室へ導入するよ
うにされたもの、もしくは車体の後部上方のフレームカ
バーの下面付近から空気を取り入れ、ホース等によりベ
ルト室へ導くようになされたものなどが用いられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構造では、空気取入口からベルト室まで空気
を導くための通気経路が長く、それに要する部品が多く
必要となってコストが高くなると同時に部品の配置スペ
ースを広く必要とし、レイアウト上の自由度が低かっ
た。また、通気経路が長くなると通気抵抗が増大してベ
ルト室内の冷却効率が悪くなるという問題があった。
【0005】一方、特開昭59−77924号公報に示
されるように、スイングユニットの上方に設置されたエ
ンジン用のエアクリーナボックスの内部を区画して専用
のエアクリーナ室を形成し、このエアクリーナ室をダク
トでスイングユニットに連結したものもあるが、この構
成ではエンジン用のエアクリーナボックスの内部容量が
犠牲になってエンジン出力の低下を及ぼす恐れがあるば
かりか、フレームカバー内にこもりがちなエンジンの熱
気を吸入してスイングユニット内に供給することになる
ので効果的な冷却が望めない。
【0006】また、実開昭61−143980号公報に
示されるように、エンジンおよびスイングユニットの側
方を覆うフレームカバーの側面に冷却風導入口を設け、
この冷却風導入口とスイングユニットとの間をジャバラ
管で接続したものもあるが、ここではジャバラ管を車幅
方向に延ばすことによりスイングユニットとフレームカ
バーの間の相対移動を吸収しているため、フレームカバ
ーとスイングユニットとの間に大きなスペースを必要と
し、スクータの車幅寸法が大きくなるという難点があ
る。さらに、水分、塵埃、泥等の異物がスイングユニッ
ト内に侵入しやすいという欠点もある。
【0007】この発明は、上述した問題点を解決するた
めになされたものであり、空気取入口からベルト室まで
の通気経路長を最短にし、それにまつわる部品の使用量
を少なくしてコストダウンと通気抵抗の減少を図り、冷
却効率の向上とレイアウトや設計上の自由度を高めると
同時に、スクータの車幅寸法をコンパクト化することが
できるスクータの冷却装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るスクータの冷却装置は、エンジンと、
その後方に一体的に設けられて後端に後輪が軸支され、
内部に画成されたベルト室内に収容されたベルト変速伝
導機構によって上記エンジンの動力を上記後輪に伝達す
るスイングユニットとがシートの下方にて車体フレーム
に連結され、上記シートから上記エンジンの両側付近に
かけてフレームカバーで覆われたスクータにおいて、上
記スイングユニットの近傍となるフレームカバーの側面
に、外側方に向かって開口する空気取入口を設け、この
空気取入口の内面側に、内部にエアフィルタを有するフ
ィルタボックスを取り付け、このフィルタボックスのエ
アフィルタ後流側と、スイングユニットのベルト室との
間をホース等の通気経路により連通し、上記通気経路を
フィルタボックスの上面から上方に延びてから後方かつ
下方に湾曲してベルト室に繋がる逆U字状に配設したこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成に基づくスクータの冷却装置におい
て、スクータが走行すると、フレームカバーの空気取入
口から走行風が流入し、この空気がフィルタボックス内
でエアフィルタを通過して水分、塵埃、泥等の異物を除
去された後、通気経路を通ってベルト室へ入り、清浄な
冷却空気としてベルト室内のベルト変速伝導機構を冷却
する。
【0010】このように構成した場合、空気取入口とベ
ルト室とを結ぶ通気経路を最短距離で形成可能になるの
で、通気通路を構成するに要するホース等の部材が最少
ですみ、コストダウンと併せて通気抵抗の減少とレイア
ウト自由度の向上を図ることができる。
【0011】通気経路は、フィルタボックスの上面から
上方に延びてから後方かつ下方に湾曲してベルト室に繋
がる逆U字状であるため、通気経路の湾曲部によりスイ
ングユニットとフィルタボックス間の相対移動が吸収さ
れる。そして、通気経路の湾曲方向が車体の前後方向に
沿うことから、車幅方向でフィルタボックスをスイング
ユニットに近付けることができ、これによりスクータの
車幅寸法のコンパクト化が可能になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を基に
説明する。
【0013】図1はこの発明を実施したスクータ1の一
例を示すもので、このスクータ1は、車体フレーム2の
前部に前輪3のステアリングシャフト4を支持し、車体
フレーム2の後部にエンジン5が搭載され、このエンジ
ン5の後方にスイングユニット7が一体的に備えられ、
スイングユニット7の後端に後輪6が軸支されている。
スイングユニット7の内部に画成されたベルト室内には
Vベルトを用いた図示しないベルト変速伝導機構が収容
され、このベルト変速伝導機構によってエンジン5の動
力が後輪6に伝達される。
【0014】一方、車体フレーム2は、前部から後方上
部のシート8の下部にかけてフレームカバー9により覆
われ、このフレームカバー9はエンジン5の左右両側付
近までを覆っている。なお、エンジン5とスイングユニ
ット7はシート8の下方に配置され、シート8とエンジ
ン5およびスイングユニット7との間にヘルメットa等
を収容可能な大容量の物品収納室bが設けられている。
【0015】ところで、エンジン5とスイングユニット
7は、リンクcを介して車体フレーム2の下部に連結さ
れて後輪6と共に上下に揺動可能であり、スイングユニ
ット7の後部と物品収納室bの後部との間が伸縮可能な
ショックアブソーバーdで連結されている。スクータ1
の走行時には、走行路面の凹凸に応じてエンジン5とス
イングユニット7と後輪6がリンクcを支点に上下に揺
動し、この揺動がショックアブソーバーdの伸縮により
減衰される。
【0016】さて、上記スイングユニット7の近傍とな
るフレームカバー9の側面には、図2に示すように前方
から後方に向かって次第に深さを増す凹部11が形成さ
れ、この凹部11の車両前方に向く面には、外側方に向
かって開口するベルト室冷却用の空気取入口12が設け
られている。
【0017】上記空気取入口12の内面側には、図3に
外観を、図4に縦断面を示すようなフィルタボックス1
3が取り付けられている。このフィルタボックス13
は、その開口部周縁にフランジ14を有し、このフラン
ジ14がフレームカバー9の内面に密着して取り付けら
れるようになっており、図5に示すようにフレームカバ
ー9から突出する複数本のボス15にネジ16により固
着されるようになっている。
【0018】フィルタボックス13には、エアフィルタ
17が収容され、このエアフィルタ17は図6にも示す
ように、例えばフィルタボックス13の内面から突出し
てくし状に並んだリブ18と、フィルタボックス13の
天板19とに挾まれて支持されている。
【0019】上記天板19は、エアフィルタ17の後流
側となり、この天板19には空気取出口21が開口され
ている。この空気取出口21には空気の通気経路となる
ホース22が接続され、このホース22の他端がスイン
グユニット7の前部に接続され、ベルト室内に連通して
いる。ホース22は、空気取出口21から上方に延びた
後に後方に湾曲し、さらに下方に湾曲してスイングユニ
ット7に接続されるように配設され、側面視で逆U字状
となっている。なお、フィルタボックス13の下端には
水抜き穴23が開口されている。
【0020】従って、スクータ1が走行すると、走行風
はフレームカバー9の側面で前方に向いて開口されてい
る空気取入口12から流入し、その空気はフィルタボッ
クス13内に入る。フィルタボックス13内に入った空
気はエアフィルタ17を通過して水分、塵埃、泥等の異
物を除去された後、ホース22を通ってスイングユニッ
ト7のベルト室内に入り、清浄な冷却空気としてベルト
変速伝導機構およびその付帯機器を冷却する。
【0021】なお、雨天走行時などにおいて、フィルタ
ボックス13内に水が入った場合、この水は水抜き穴2
3より外部に流下する。このときエアフィルタ17およ
び空気取出口21はフィルタボックス13の上部にある
ため、水分がホース22に浸入してベルト室に達する恐
れはない。
【0022】以上のように構成された冷却装置によれ
ば、空気取入口12とスイングユニット7内のベルト室
との間を最短距離にでき、その間を結ぶホース22の長
さが最少で済むので、コストダウンと併せて通気抵抗の
減少とレイアウトや設計上の自由度の向上を図ることが
できる。
【0023】また、ホース22は、フィルタボックス1
3の上面から上方に延びてから後方かつ下方に湾曲して
ベルト室に繋がる逆U字状であるため、ホース22の湾
曲部によりスイングユニット7とフィルタボックス13
との間の相対移動が吸収される。このホース22の湾曲
方向は、スクータ1の車体の前後方向に沿っており、ホ
ース22が車幅方向に延びる区間が無いことから、車幅
方向でフィルタボックス13をスイングユニット7に近
付けることができ、これによりエンジン5の左右両側付
近におけるフレームカバー9の張り出し寸法を小さくし
てスクータ1の車幅寸法をコンパクトにすることができ
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスク
ータの冷却装置によれば、ベルト室冷却用の空気取入口
をベルト室に近い位置に開口することができるので、空
気取入口からベルト室までの通気経路長を最短にし、そ
れにまつわる部品の使用量を少なくしてコストダウンと
通気抵抗の減少を図り、冷却効率の向上とレイアウトや
設計上の自由度を高めると同時に、スクータの車幅寸法
をコンパクト化することができる。さらに、フレームカ
バーの内面にフィルタボックスを取り付けるだけでよい
ので外面に表われず、デザインに影響を与えることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したスクータの一例を示す側面
図。
【図2】同主要部の拡大図。
【図3】フィルタボックスの斜視図。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面で、本発明の一
実施例を示す、フィルタボックスの縦断面図。
【図5】フィルタボックスの取付部の断面図。
【図6】エアフィルタの取付部の斜視図。
【符号の説明】
1 スクータ 2 車体フレーム 5 エンジン 7 スイングユニット 9 フレームカバー 11 凹部 12 空気取入口 13 フィルタボックス 17 エアフィルタ 22 ホース 23 水抜き穴

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、その後方に一体的に設けら
    れて後端に後輪が軸支され、内部に画成されたベルト室
    内に収容されたベルト変速伝導機構によって上記エンジ
    ンの動力を上記後輪に伝達するスイングユニットとがシ
    ートの下方にて車体フレームに連結され、上記シートか
    ら上記エンジンの両側付近にかけてフレームカバーで覆
    われたスクータにおいて、上記スイングユニット(7)
    の近傍となるフレームカバー(9)の側面に、外側方に
    向かって開口する空気取入口(12)を設け、この空気
    取入口(12)の内面側に、内部にエアフィルタ(1
    7)を有するフィルタボックス(13)を取り付け、こ
    のフィルタボックス(13)のエアフィルタ(17)後
    流側と、スイングユニット(7)のベルト室との間をホ
    ース(22)等の通気経路により連通し、上記通気経路
    をフィルタボックス(13)の上面から上方に延びてか
    ら後方かつ下方に湾曲してベルト室に繋がる逆U字状に
    配設したことを特徴とするスクータの冷却装置。
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