JP3146295B2 - 梁設置用工具 - Google Patents
梁設置用工具Info
- Publication number
- JP3146295B2 JP3146295B2 JP32846192A JP32846192A JP3146295B2 JP 3146295 B2 JP3146295 B2 JP 3146295B2 JP 32846192 A JP32846192 A JP 32846192A JP 32846192 A JP32846192 A JP 32846192A JP 3146295 B2 JP3146295 B2 JP 3146295B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pin
- bracket
- installation tool
- rotating member
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- Prior art date
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- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、梁設置用工具であっ
て、例えばその梁を接合する柱間等へ配置するためのも
のに関する。
て、例えばその梁を接合する柱間等へ配置するためのも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように、梁を柱間などへ設置して
ボルトなどによって接合するためには、クレーンなどで
吊上げた梁を、その柱間へ設置して位置決めする必要が
ある。
ボルトなどによって接合するためには、クレーンなどで
吊上げた梁を、その柱間へ設置して位置決めする必要が
ある。
【0003】図4は、柱と梁との接合方法の一例を示し
ている。図において、(1)は、角形鋼管柱であって、
その柱(1)の側面に、先端に接合用エンドプレート
(2)を備えた短尺H形鋼からなるブラケット(3)が
突設されている。他方、(4)は、そのブラケット
(3)へ接合するH形鋼からなる梁であって、その梁
(4)の端面に前記ブラケット(3)のエンドプレート
(2)と同形状のエンドプレート(5)が固着され、こ
れらのエンドプレート(2)(5)同士を互いに重ねて
ボルト(6)で接合することにより、その梁(4)の先
端を突き合わせ状に接合するようにしている。
ている。図において、(1)は、角形鋼管柱であって、
その柱(1)の側面に、先端に接合用エンドプレート
(2)を備えた短尺H形鋼からなるブラケット(3)が
突設されている。他方、(4)は、そのブラケット
(3)へ接合するH形鋼からなる梁であって、その梁
(4)の端面に前記ブラケット(3)のエンドプレート
(2)と同形状のエンドプレート(5)が固着され、こ
れらのエンドプレート(2)(5)同士を互いに重ねて
ボルト(6)で接合することにより、その梁(4)の先
端を突き合わせ状に接合するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように梁端部を
ブラケットに接合するためには、図に示されている梁
(4)の一方の端部側のブラケット(3)と、示されて
いない他方の端部側のブラケットとの間に設置する必要
がある。しかしながら、柱(1)取付け時の誤差等によ
りブラケット(3)間の間隔が、梁(4)の長さよりも
短い場合があり、このような場合には、その柱(1)間
の間隔を強制的に広げる必要があるが、通常の人力では
到底不可能であるという不都合があった。
ブラケットに接合するためには、図に示されている梁
(4)の一方の端部側のブラケット(3)と、示されて
いない他方の端部側のブラケットとの間に設置する必要
がある。しかしながら、柱(1)取付け時の誤差等によ
りブラケット(3)間の間隔が、梁(4)の長さよりも
短い場合があり、このような場合には、その柱(1)間
の間隔を強制的に広げる必要があるが、通常の人力では
到底不可能であるという不都合があった。
【0005】この発明は、上記のように、梁を設置する
柱間等の間隔が梁よりも狭い場合であっても、その間隔
を容易に広げて梁を設置できるようにした梁の設置用工
具を提供するものである。
柱間等の間隔が梁よりも狭い場合であっても、その間隔
を容易に広げて梁を設置できるようにした梁の設置用工
具を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、梁の端部を、その梁を接合する相手方
の接合部端面へ突き合わせた状態で接合するための設置
用工具であって、前記接合相手側の垂直方向の穴へ挿入
するピンと、そのピンを前記の穴に挿入した状態で前記
接合部端面の側方に位置している梁端面への当接部とを
備えた回動部材と、その回動部材を回動操作する操作棒
とからなり、上記ピンの中心と当接部との間隔を、前記
穴に挿入されたピンの中心から前記接合部端面が突出し
ている方向と平行に引いた線O上の、そのピンの中心か
ら接合部端面に対応する位置までの距離Sよりも長くし
てあることを特徴としている。
め、この発明は、梁の端部を、その梁を接合する相手方
の接合部端面へ突き合わせた状態で接合するための設置
用工具であって、前記接合相手側の垂直方向の穴へ挿入
するピンと、そのピンを前記の穴に挿入した状態で前記
接合部端面の側方に位置している梁端面への当接部とを
備えた回動部材と、その回動部材を回動操作する操作棒
とからなり、上記ピンの中心と当接部との間隔を、前記
穴に挿入されたピンの中心から前記接合部端面が突出し
ている方向と平行に引いた線O上の、そのピンの中心か
ら接合部端面に対応する位置までの距離Sよりも長くし
てあることを特徴としている。
【0007】上記において、当接部をが回動部材より突
設する突起で構成することが考えられる。
設する突起で構成することが考えられる。
【0008】
【作用】ピンを接合の相手方の穴へ挿入し、当接部をそ
の相手方接合部の側方に位置させた梁の端面等へ当接さ
せて、操作棒で前記当接部側へ回動させると、梃子の原
理により梁が相対的に後退させられるので、これによっ
て無理なくその梁端面を接合部端面側へ移動させること
ができる。また、当接部が突起であるような場合には、
その当接部を梁の側面に当接させてより正確な位置まで
梁を移動させることができる。
の相手方接合部の側方に位置させた梁の端面等へ当接さ
せて、操作棒で前記当接部側へ回動させると、梃子の原
理により梁が相対的に後退させられるので、これによっ
て無理なくその梁端面を接合部端面側へ移動させること
ができる。また、当接部が突起であるような場合には、
その当接部を梁の側面に当接させてより正確な位置まで
梁を移動させることができる。
【0009】
【実施例】図3は、この発明の設置用工具の全体を示し
ている。図において(11)は帯板状の回動部材であり、
その回動部材(11)の上面部中央に、操作棒(12)の一
端が固着されている。回動部材(11)の裏面部には、そ
の一方の端部に回動支点となるピン(13)が、他方の端
部に、この発明の当接部となる突起(14)が突設されて
いる。
ている。図において(11)は帯板状の回動部材であり、
その回動部材(11)の上面部中央に、操作棒(12)の一
端が固着されている。回動部材(11)の裏面部には、そ
の一方の端部に回動支点となるピン(13)が、他方の端
部に、この発明の当接部となる突起(14)が突設されて
いる。
【0010】次に、上記の工具を用いた梁の設置方法を
図1及び図2に基づいて説明すると、まず図1で示すよ
うに、柱(1)の互いに直角な側面に、それぞれブラケ
ット(3)(3)が突出している場合において、梁
(4)を接合しようとするブラケット(3)とは直角な
方向の別のブラケット(3)上面のボルト穴(15)を利
用して(図4参照)、そのボルト穴(15)に、前記ピン
(13)を上部側から挿し込んで取付ける。次に、梁
(4)を、その接合しようとするブラケット(3)の側
方部分に位置させるとともに、この状態で、回動部材
(11)の先端の突起(14)を、その梁(4)端部のエン
ドプレート(5)の面へ当接させる。このとき、図1の
ように、ピン(13)と突起(14)を結ぶ線Lが、接合側
のブラケット(3)と平行な方向の線Oに対して、突起
(14)側がその接合側のブラケット(3)に対して遠ざ
かる方向に傾斜した位置に配置しておく。そして、ピン
(13)の中心から、突起(14)の当接部までの距離R
は、接合側のブラケット(3)の接合部端面の突出方向
と平行にピン(13)の中心から引いた線O上の、そのピ
ン(13)の中心からエンドプレート(5)端面に対応す
る位置までの距離Sよりも長くなっており、それゆえ、
この状態で、ピン(13)を支点として回動部材(11)を
接合側のブラケット(3)側に向けて回動させると、突
起(14)によって、接合しようとする梁(4)がピン
(13)に対して遠ざかる方向に押し出され、このエンド
プレート(5)の接合面が、相手方ブラケット(3)の
エンドプレート(2)の接合面よりも、柱(1)側にあ
った場合でも、そのように後退させられた状態でブラケ
ット(3)のエンドプレート(2)接合面側へ移動させ
られることになる。
図1及び図2に基づいて説明すると、まず図1で示すよ
うに、柱(1)の互いに直角な側面に、それぞれブラケ
ット(3)(3)が突出している場合において、梁
(4)を接合しようとするブラケット(3)とは直角な
方向の別のブラケット(3)上面のボルト穴(15)を利
用して(図4参照)、そのボルト穴(15)に、前記ピン
(13)を上部側から挿し込んで取付ける。次に、梁
(4)を、その接合しようとするブラケット(3)の側
方部分に位置させるとともに、この状態で、回動部材
(11)の先端の突起(14)を、その梁(4)端部のエン
ドプレート(5)の面へ当接させる。このとき、図1の
ように、ピン(13)と突起(14)を結ぶ線Lが、接合側
のブラケット(3)と平行な方向の線Oに対して、突起
(14)側がその接合側のブラケット(3)に対して遠ざ
かる方向に傾斜した位置に配置しておく。そして、ピン
(13)の中心から、突起(14)の当接部までの距離R
は、接合側のブラケット(3)の接合部端面の突出方向
と平行にピン(13)の中心から引いた線O上の、そのピ
ン(13)の中心からエンドプレート(5)端面に対応す
る位置までの距離Sよりも長くなっており、それゆえ、
この状態で、ピン(13)を支点として回動部材(11)を
接合側のブラケット(3)側に向けて回動させると、突
起(14)によって、接合しようとする梁(4)がピン
(13)に対して遠ざかる方向に押し出され、このエンド
プレート(5)の接合面が、相手方ブラケット(3)の
エンドプレート(2)の接合面よりも、柱(1)側にあ
った場合でも、そのように後退させられた状態でブラケ
ット(3)のエンドプレート(2)接合面側へ移動させ
られることになる。
【0011】そして、上記のようにして、梁(4)をあ
る程度の位置まで移動させて、そのエンドプレート
(5)を相手方のエンドプレート(2)面へ当接した後
は、図2で示すように、回動部材(11)のピン(13)
を、この接合側のブラケット(3)における上面のボル
ト穴(16)へ(図4参照)挿入し、当接部である突起
(14)を、その梁(4)の外側面に当接させて、このピ
ン(16)を支点として、図の矢印方向に回動させると、
突起(14)によって、梁(4)がそのまま水平方向にス
ライドして、各エンドプレート(2)(5)同士が相互
に合致するような位置まで移動させられることになる。
る程度の位置まで移動させて、そのエンドプレート
(5)を相手方のエンドプレート(2)面へ当接した後
は、図2で示すように、回動部材(11)のピン(13)
を、この接合側のブラケット(3)における上面のボル
ト穴(16)へ(図4参照)挿入し、当接部である突起
(14)を、その梁(4)の外側面に当接させて、このピ
ン(16)を支点として、図の矢印方向に回動させると、
突起(14)によって、梁(4)がそのまま水平方向にス
ライドして、各エンドプレート(2)(5)同士が相互
に合致するような位置まで移動させられることになる。
【0012】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、回動
部材のピンを、例えば、接合相手側のボルト穴等へ挿入
して、当接部を梁の端面に当接させて回動させることに
より、この梁を後退させて相手方ブラケット等の接合面
側へ移動させることができるため、従来のように梁を位
置決めするのに手間取ることなく、容易に位置決めを行
うことができるという効果がある。しかも、ピンをボル
ト穴等を利用して挿し込んで当接部を梁へ当接させるだ
けで良く、工具自体の設置作業も容易である。
部材のピンを、例えば、接合相手側のボルト穴等へ挿入
して、当接部を梁の端面に当接させて回動させることに
より、この梁を後退させて相手方ブラケット等の接合面
側へ移動させることができるため、従来のように梁を位
置決めするのに手間取ることなく、容易に位置決めを行
うことができるという効果がある。しかも、ピンをボル
ト穴等を利用して挿し込んで当接部を梁へ当接させるだ
けで良く、工具自体の設置作業も容易である。
【図1】この発明の設置用工具を設置して、梁を移動さ
せる前の状態を示す平面図である。
せる前の状態を示す平面図である。
【図2】この発明の設置用工具の取付け位置を変えて、
梁を所定の位置までスライドさせる前の状態を示す平面
図である。
梁を所定の位置までスライドさせる前の状態を示す平面
図である。
【図3】この発明の設置用工具の斜視図である。
【図4】梁と柱との接合部の一例を示す要部分解斜視図
である。
である。
(3) 接合用ブラケット (4) 梁 (11) 回動部材 (12) 操作棒 (13) ピン (14) 突起(当接部)
Claims (2)
- 【請求項1】 梁の端部を、その梁を接合する相手方の
接合部端面へ突き合わせた状態で接合するための設置用
工具であって、前記接合相手側の垂直方向の穴へ挿入す
るピンと、そのピンを前記の穴に挿入した状態で前記接
合部端面の側方に位置している梁端面への当接部とを備
えた回動部材と、その回動部材を回動操作する操作棒と
からなり、上記ピンの中心と当接部との間隔を、前記穴
に挿入されたピンの中心から前記接合部端面が突出して
いる方向と平行に引いた線O上の、そのピンの中心から
接合部端面に対応する位置までの距離Sよりも長くして
あることを特徴とする梁設置用工具。 - 【請求項2】 当接部が回動部材より突設する突起から
なることを特徴とする請求項1の梁設置用工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32846192A JP3146295B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 梁設置用工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32846192A JP3146295B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 梁設置用工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06146599A JPH06146599A (ja) | 1994-05-27 |
JP3146295B2 true JP3146295B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=18210529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32846192A Expired - Fee Related JP3146295B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 梁設置用工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3146295B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6317186B2 (ja) * | 2014-06-06 | 2018-04-25 | 大和ハウス工業株式会社 | 隙間拡げ装置 |
-
1992
- 1992-11-13 JP JP32846192A patent/JP3146295B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06146599A (ja) | 1994-05-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |