JP3145716B2 - ビニル系重合体の製造方法及びビニル系単量体重合用開始剤 - Google Patents
ビニル系重合体の製造方法及びビニル系単量体重合用開始剤Info
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Description
量体重合用開始剤に関する。本発明の製造方法によれ
ば、従来のアニオン重合法に比べて高単量体濃度かつ高
温の反応条件下であるにもかかわらず、重合反応時に発
生する熱による自己加速反応や移動反応・停止反応を起
こすことなく、制御可能な温度範囲でリビング重合を進
行させることができる。
からラジカル重合法により工業的に生産されてきた。し
かし、ラジカル重合法は周知の通り、成長ラジカルの再
結合反応等による停止反応又は溶媒や単量体へのラジカ
ルの移動反応が起こるため、ポリマーの構造制御、例え
ば分子量分布やポリマー末端構造の制御が困難であっ
た。また、ラジカル重合法はリビング重合でないため、
ブロックポリマーや星型ポリマーを製造することもでき
なかった。
ブタジエンに代表される単量体のリビングアニオン重合
法がある。例えば、汎用的な開始剤であるブチルリチウ
ムを使って行うスチレンのアニオン重合においては、移
動反応及び停止反応のないいわゆるリビング重合が進行
するので、極めて単分散性のポリマーが得られる。ま
た、リビングポリマーの生長末端の反応性を利用するこ
とにより、ブタジエンとのブロックポリマーを始め、本
来ラジカル重合法では得られない構造制御された様々な
ポリマーを得ることができる。しかし、スチレンのリビ
ングアニオン重合法は、このように非常に魅力的な樹脂
材料が得られるにもかかわらず、特殊な例を除いて、こ
れまで工業的に利用されなかった。この理由の一つとし
て、リビングアニオン重合が溶液重合であるため、生産
収率が低いこと、及び大掛かりな溶媒回収プロセスが必
要となることから製造コストが従来のラジカル重合法に
比べ高くなってしまい、工業的利用価値がほとんど無か
ったことが挙げられる。
は、重合時に使用する溶媒の量を少なくし、生産性を向
上させ、かつ溶媒回収の負荷を極力抑える必要がある。
しかし、溶媒の使用量を少なくすると、重合系の粘度が
極度に上昇するため、重合温度は従来の溶液重合よりか
なり高温にしなければならない。
ウムを用いてスチレンを重合すると、次の問題点が生じ
るので、そのような重合は実用的ではない。
急激に重合反応熱が生じ、それにより多くの場合、充分
な除熱ができず重合系内の温度が急上昇し、自己加速反
応、いわゆる暴走反応(反応速度の制御が不可能な状
態)が起こる。
オンが不安定となり、溶媒やポリマー主鎖への移動反
応、β位の水素引き抜き反応による停止反応等が多発し
てリビングポリマーの活性が極度に低下する。
を開始剤に用いる重合では、開始剤の量を少なくするこ
とによって重合速度を抑制して上記の問題を解決する
ことはできるが、得られるポリマーの分子量が大きくな
るという問題が生じる。有機アルキル金属を用いるアニ
オン重合で得られるポリマーの数平均分子量Mnは、次式 Mn=[単量体]/[有機アルキル金属]X(単量体の分
子量)([]:モル濃度)で表されるように、単量体と
アルキル金属との量比で決まるため、少量の開始剤では
ポリマーが高分子量化し、低分子量のポリマーを得たい
ときは多くの開始剤が必要となる。従って、暴走反応を
抑制しなければならないという操作上の制約のために、
目的の分子量のポリマーを自由自在に得ることは困難で
あった。
が成長反応に対して極めて速く進行するため、多くの場
合得られるポリマーの分子量分布は極めて単分散であ
る。しかし、樹脂材料の観点から、分子量分布が単分散
であることが成形加工性と物性のバランスに対して不都
合となる場合がある。したがって、分子量分布を多分散
化するためには開始剤を徐々に添加するか、又は滞留時
間分布のある連続リアクター内で重合を行わざるを得
ず、重合反応を行うだけで分子量分布を自由にコントロ
ールできるリビングアニオン重合系の発見が望まれてい
た。
ニル系単量体のアニオン重合を、自己反応熱による暴走
反応を引き起こすことなく制御可能な重合速度で進行さ
せ、高温下でも移動反応や停止反応のない、従来技術で
は達成できなかったリビング重合が可能となり、分子量
分布の制御されたビニル系重合体を与える新規な製造方
法を提供することを第一の目的とする。
た結果、スチレン、ブタジエンに代表されるビニル系単
量体のアニオン重合を、有機マグネシウム化合物と特定
のアルキル金属化合物とからなる開始剤を用いて行う
と、極めて驚くべきことに高単量体濃度かつ高温の条件
下においても、重合反応が暴走を起こすことなく、また
極端に重合速度が遅くなることもなく、除熱制御が十分
可能な反応速度でリビング重合が進行し、分子量分布の
制御が可能となることを見出し、この知見に基づき本発
明を完成した。
から選ばれる1種又は2種以上のビニル系単量体の重合
成長末端の炭素アニオンと対になっているカチオンの金
属がMgであるか、又はMg及びM1(M1は、Li,Na及びKか
らなる群から選ばれる少なくとも1種類のアルカリ金属
であり、MgとM1の金属モル濃度が[Mg]/[M1]≧4な
る関係を満たす)であるアニオン重合を、重合温度45℃
以上250℃以下、スチレン系単量体及び共役ジエン系単
量体から選ばれる1種又は2種以上のビニル系単量体の
重合溶媒に対する濃度が45wt%〜100wt%の条件下で行
うことからなるビニル系重合体の製造方法に関する。
化水素基)を単独で用いる上記ビニル系重合体の製造方
法に関する。
及び/又はR1OM1(R1、R2は炭化水素基、Oは酸素原
子、M1は、Li、Na及びKからなる群から選ばれる少なく
とも1種類のアルカル金属)で表される有機金属化合物
であって、MgとM1の金属モル濃度が[Mg]/[M1]≧4
なる関係を満たす有機金属化合物を用いる上記ビニル系
重合体の製造方法に関する。
10〜100なる関係を満たす上記ビニル系重合体の製造方
法に関する。
は(R3)2NH(R1、R2、R3は炭化水素基、Oは酸素原
子、Nは窒素原子、M1は、Li、Na及びKからなる群から
選ばれる少なくとも1種類のアルカリ金属)で表される
化合物を、 [Mg]>[M1]及び 2x[Mg]+[M1]>[R3OH]+[(R3)2NH]なる関
係を満たすように混合して用いる上記ビニル系重合体の
製造方法に関する。
0〜70%の領域において重合温度が45℃以上200℃以下
である上記ビニル系重合体の製造方法に関する。
において、R1及びR2の炭化水素基の金属に結合している
炭素の少なくとも1つが2級炭素及び/又は3級炭素で
あり、しかも2級炭素及び/又は3級炭素のR1及びR2の
総量[R1,2]が[R1,2]≧[Mg]である上記ビニル系
重合体の製造方法に関する。
において、R1及びR2の炭化水素基の少なくとも1つがポ
リマー炭素アニオンである上記ビニル系重合体の製造方
法に関する。
NH(R2、R3は炭化水素基、Oは酸素原子、Nは窒素原
子)で表される化合物を2x[Mg]>[R3OH]+[(R3)
2NH]なる関係を満たすように混合して用いる上記ビニ
ル系重合体の製造方法に関する。
記ビニル系重合体の製造方法;実質的にビニル系単量体
の重合溶媒に対する濃度が100wt%である上記ビニル系
重合体の製造方法;重合反応を押出機中で行う上記ビニ
ル系重合体の製造方法に関する。
は(R3)2NH(R1、R2、R3は炭化水素基、Oは酸素原
子、Nは窒素原子、M1は、Li、Na及びKからなる群から
選ばれる少なくとも1種類のアルカリ金属)で表される
化合物を含み、[Mg]>[M1]及び2x[Mg]+[M1]>
[R3OH]+[(R3)2NH]なる関係を満たすビニル系単
量体重合用開始剤に関する。
NH(R2、R3は炭化水素基、Oは酸素原子、Nは窒素原
子)で表される化合物を含み、2x[Mg]>[R3OH]+
[(R3)2NH]なる関係を満たすビニル系単量体重合用
開始剤に関する。
高分子量体の重合率(Conv.)と数平均分子量(Mn)と
の関係を示すグラフである。
高分子量体の重合時間(Time)と重合率(Conv.)との
関係を示すグラフである。
る。
均分子量(Mn)と重合初期条件である単量体とBu2Mgの
濃度比([SM]/[Mg])との関係を示すグラフであ
る。
均分子量(Mn)と重合初期条件であるBu2MgとBuLiとの
濃度比([Mg]/[Li])との関係を示すグラフであ
る。
平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/M
n)と、重合初期条件であるBu2MgとBuLiとの濃度比
([Mg]/[Li])との関係を示すグラフである。
単量体及び共役ジエン系単量体から選ばれる1種又は2
種以上のビニル系単量体のことをいう。
置換スチレン、核アルキル置換スチレン等が挙げられ
る。それらの具体例としては、α−メチルスチレン、α
−メチル−p−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
m−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−エチレ
ンスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルス
チレン、p−イソプロピルスチレン、2,4,6−トリメチ
ルスチレン等が挙げられる。
イソプレン、2、3−ジメチルブタジエン、2−エチル
−1、3−ブタジエン、1、3−ペンタジエン等が挙げ
られる。
を得る目的で2種類以上の組み合わせで使用してもよ
い。
40℃以下、更に好ましくは60℃以上230℃以下である。
重合温度の下限は、少なくとも目標とする重合時間内に
重合が完結する重合速度をある程度保持する温度でなけ
ればならない。45℃より低い温度でも重合は進行する
が、本発明に係る重合系においてはその重合が極めて遅
く進行するため、工業生産的見地からは、好ましくない
と判断される。重合温度が250℃以上になると移動反応
や停止反応等の副反応が頻繁に起こり、高分子量のポリ
マーを得ることが困難となるとともにポリマーが着色す
る。
要はなく、重合反応の進行に従い任意の速度で上昇させ
てもかまわない。特に、単量体の濃度が高い重合反応の
初期段階においては、反応速度が速く発生する熱量が多
いため低い温度から重合反応を始め、単量体の濃度が低
くなるにつれて徐々に温度を上昇させる方法でもよい。
ビニル単量体の重合率が0〜70%の領域では、45℃〜20
0℃の温度範囲で重合を行うことが好ましく、単量体が
少なくなった重合率70%以上の領域では、200℃以上250
℃以下の温度領域で重合を行うことが好ましい。ただ
し、重合反応系の粘度が低く、重合温度を必要以上に上
げる必要がなければ、重合率70%〜100%の領域での重
合を200℃以下で行ってもかまわない。
上100wt%以下、好ましくは50wt%以上100wt%以下であ
る。溶媒の回収を考えれば、単量体の濃度は高いほど好
ましいが、得られる重合体の種類によっては温度と重合
系の粘度との関係から、ある程度の溶媒量が必要となる
場合がある。しかし、必要以上に濃度が希薄になれば、
重合反応が遅くなるばかりでなく、高温時に溶媒への移
動反応が起こり易くなるため、リビング重合性の効率の
観点から濃度は少なくとも45wt%である。
0wt%であるとは、開始剤溶液由来の溶媒以外に使用す
る溶媒が存在しないことをいう。重合溶媒を使用しない
単量体濃度100%の重合は、溶媒への移動・停止反応が
なく、開始剤の使用効率が高いこと、生産性が高いこ
と、さらに重合停止後の工程での溶媒回収プロセスが不
要となることから、工業的には最も理想的な重合条件で
ある。
つ重合体と相溶性のある溶媒をいい、一般的にリビング
アニオン重合に使われるものであれば何でもよく、その
種類は特に制限はない。好ましい重合溶媒としては、移
動反応、停止反応の起こりにくい比較的極性の低い芳香
族系炭化水素化合物又は脂環式炭化水素化合物である。
それらの例として、例えば、エチルベンゼン、トルエ
ン、イソプロピルベンゼン、ベンゼン、シクロヘキサン
等が挙げられる。また、これらの溶媒中に本発明の目的
を超えない範囲で、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
トリオキサン等のエーテル系化合物、テトラメチルエチ
レンジアミン等の3級アミンやピリジン等の窒素系化合
物、ペンタン、n−ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノ
ナン、デカン等の脂肪族飽和炭化水素化合物、トリエチ
ルアルミニウム、ジエチル亜鉛等の弱ルイス酸を少量含
有させてもよい。
ネシウム化合物とは、Mgに炭化水素基が結合している化
合物である。炭化水素基としては、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、t−ブチル基、sec−ブチル基、アミル基、ヘキシ
ル基等のCH3(CH2)n−で表される(直鎖又は分枝)ア
ルキル基が好ましい。具体的なマグネシウム化合物とし
ては、ジ−n−ブチルマグネシウム、ジ−t−ブチルマ
グネシウム、ジ−sec−ブチルマグネシウム、n−ブチ
ル−sec−ブチルマグネシウム,n−ブチルエチルマグネ
シウム、n−アミルマグネシウム等が好ましい。これら
の化合物は1種類で、又は2種類以上の併用で用いても
よい。
ビニル系単量体の重合が開始しないこと、さらにヘキサ
メチルホスホルアミド(HMPA)等の極性化合物を添加し
ない限り重合が開始しないことが知られている。しかし
本発明者は、極性化合物を添加せず、(R2)2Mg化合物
単独で、しかも無極性の炭化水素系溶媒中においても、
特定の温度条件下ではビニル系単量体の重合が開始し、
さらにその重合がリビング重合であることを見出した。
下限温度は100℃以上、好ましくは110℃以上、更に好ま
しくは120℃以上である。100℃以下では重合が極めて遅
く進行するか、又は重合が開始しない。
応及び成長反応を促進するためには、(R2)2MgにR1M1
及び/又はR1OM1(R1、R2は炭化水素基、Oは酸素原
子、M1は、Li、Na及びKからなる群から選ばれる少なく
とも1種類のアルカル金属)で表される有機金属化合物
を添加することが好ましい。
なる開始剤は従来から知られてはいたが、下記に示すよ
うな問題点があり、満足のいくものではなかった。
3,716,495には、本発明と同様にジブチルマグネシウム
及びブチルリチウム、ジアミルマグネシウム及びブチル
リチウムからなる重合開始剤を使って50℃又は70℃でス
チレンの重合、ブタジエンの重合、スチレンとブタジエ
ンとの共重合の例が開示されている。しかし、重合溶媒
であるシクロヘキサンに対する単量体の濃度が約11%と
低く、しかも金属濃度比が[Mg]<[Li]の領域であ
る。本発明者の知見によれば、[Mg]<[Li]なる領域
では、重合成長末端の金属がMgにはならず、重合速度、
ポリマーの分子量、分子量分布をそれぞれ独立に制御す
ることができない。また。上記の引例の開始剤を用いる
と、単量体の濃度が11%と低い領域では、50℃又は70℃
で暴走反応を起こさずにリビング重合を行うことはでき
るが、本発明のような単量体の濃度及び温度領域では、
暴走反応を起こしてしまい重合速度の制御ができない。
ミルカリウム又はアミロキシカリウムからなる重合開始
剤が開示されている。しかし、この重合開始剤について
も[Mg]<[K]の領域であり、単量体濃度も約10%〜
25%と低く、同様に重合成長末端がMgにはならず、重合
速度、ポリマーの分子量、分子量分布をそれぞれ独立に
制御することができない。しかも、本発明のような濃度
及び温度領域では暴走反応を起こして重合速度の制御が
できない。
ック共重合体を製造する方法が開示されている。その実
施例34には、ジブチルマグネシウム及びブチルリチウム
からなる重合開始剤を[Mg]/[Li]=2.5なる金属濃
度比で使って、65℃でスチレンを重合し、次いでブタジ
エンをブロックさせている例が開示されている。しか
し、重合溶媒であるシクロヘキサンに対する単量体濃度
が20%と低く、暴走反応はしないがリビングポリマーの
活性が低下し、そのため後段のブタジエンのブロック重
合において未反応のポリスチレンが残り、しかも得られ
る分子量Mnも8,900と低い。
る重合開始剤が、特定の金属モル濃度比[Mg]/[M1]
≧4([]はモル濃度)なる関係を満たすと、高温かつ
高単量体濃度の重合条件下でも暴走反応を起こすことな
く、しかもリビング重合が進行し、分子量、重合速度及
び分子量分布を独立に制御することができることを見出
した。
量、重合速度及び分子量分布をそれぞれ独立に制御する
ことができなかったので、本発見は極めて驚くべきこと
であり、本発明は従来の技術からは到底予測できなかっ
たものである。
される。
よる重合では高温下において不安定となる炭素アニオン
が、安定な結合を形成する金属で下式(1)のようにキ
ャッピングされ、さらに式(1)の構造と相互作用しう
る化合物が炭素アニオンと対カチオン金属との結合力を
弱めて炭素アニオンを活性化すると考えられる(式
(2)参照)。さらに重合温度下において式(1)の構
造が休止状態(dormant)、式(2)の構造が活性(act
ive)となり、式(1)と式(2)の構造は平衡状態に
ある。このような反応機構をとる重合系においては、高
温状態になる程平衡を左側に偏らせて(dormant状態を
増やして)安定状態を増やせば、リビング重合系を形成
しやすいと推定される。また、Mgが重合の成長末端に必
ず存在することからポリマーの分子量はMg量に支配さ
れ、M1が活性化して重合を進行させることから重合速度
は[Mg]/[M1]比に支配され、さらに、平衡の偏りと
RM1の他のdormant末端への交換速度から分子量分布も
[Mg]/[M1]比に支配されると推定される。
この活性化剤をも含めて重合開始剤ということもある)
としては、R1M1及び/又はR1OM1(R1、R2は炭化水素
基、Oは酸素原子、M1は、Li、Na及びKからなる群から
なる少なくとも1種類のアルカリ金属)で表される有機
金属化合物を用いることが好ましい。具体的には、R1M1
のR1は炭化水素基であり、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−
ブチル基、sec−ブチル基、アミル基、ヘキシル基等のC
H3(CH2)n−で記述される直鎖状又は分枝状アルキル
基が好ましい。具体的なR1M1の例としては、メチルリチ
ウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t
−ブチルリチウム、iso−プロピルリチウム、n−プロ
ピルリチウム、iso−プロピルリチウム、ベンジルリチ
ウム、フェニルリチウム、ヘキシルリチウム、ブチルナ
トリウム、ブチルカリウム、クミルカリウム等が挙げら
れる。これらの化合物は1種類で、又は2種類以上の併
用で用いてもよい。
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、t−ブチル基、sec−ブチル基、アミル基、ヘキシ
ル基等のCH3(CH2)n−で記述される直鎖状又は分枝状
アルキル基、フェニル基、アルキル置換フェニル基が好
ましい。具体的なR1OM1の例としては、メトキシリチウ
ム、メトキシナトリウム、メトキシカリウム、エトキシ
リチウム、エトキシナトリウム、エトキシカリウム、プ
ロポキシリチウム、プロポキシナトリウム、プロポキシ
カリウム、イソプロポキシリチウム、イソプロポキシナ
トリウム、イソプロポキシカリウム、n−ブトキシリチ
ウム、n−ブトキシナトリウム、n−ブトキシカリウ
ム、sec−ブトキシリチウム、sec−ブトキシナトリウ
ム、sec−ブトキシカリウム、tert−ブトキシリチウ
ム、tert−ブトキシナトリウム、tert−ブトキシカリウ
ム、アミロキシリチウム、アミロキシナトリウム、アミ
ロキシカリウム、tert−アミロキシリチウム、tert−ア
ミロキシナトリウム、tert−アミロキシカリウム、ヘキ
シロキシリチウム、ヘキシロキシナトリウム、ヘキシロ
キシカリウム、フェノキシリチウム、フェノキシナトリ
ウム、フェノキシカリウム、2,4−ジ−tert−ブチルフ
ェノキシリチウム、2,4−ジ−tert−ブチルフェノキシ
ナトリウム、2,4−ジ−tert−ブチルフェノキシカリウ
ム、2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシリチウム、2,6−
ジ−tert−ブチルフェノキシナトリウム、2,6−ジ−ter
t−ブチルフェノキシカリウム、3,5−ジ−tert−ブチル
フェノキシリチウム、3,5−ジ−tert−ブチルフェノキ
シナトリウム、3,5−ジ−tert−ブチルフェノキシカリ
ウム、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ
リチウム、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノ
キシナトリウム、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチル
フェノキシカリウム等が挙げられる。これらの化合物は
1種類で、又は2種類以上の併用で用いてもよい。
は併用して使用してもかまわない。
g]/[M1]≧4([]はモル濃度)なる関係を満たす
ように使用する。好ましくは[Mg]/[M1]≧4.5、さ
らに好ましくは[Mg]/[M1]≧5である。[Mg]/
[M1]が1より小さいと重合物に生じるリビングポリマ
ーの重合成長末端の炭素アニオンと対になっているカチ
オン金属の一部がM1金属単独となってしまい、Mgの存在
により反応性を制御することができなくなる。したがっ
て、本発明の重合温度及び単量体濃度の範囲では暴走反
応を起こし、安定なリビング重合系を形成しなくなる。
1≦[Mg]/[M1]<4の領域では、本発明における重
合濃度と温度領域の下限付近で暴走反応を起こさせずに
リビング重合が進行するが、重合溶媒をほとんど使用し
ない極めて高濃度の条件でしかも100℃以上の高温で重
合を行った場合は、暴走反応を引き起こしてしまいリビ
ングポリマーの活性も低下する。また、その場合、分子
量分布が単分散に近いポリマーしか得られない。成形樹
脂材料には、その成形時の流動性と機械物性とのバラン
スから、ある程度の割合で低分子量成分と高分子量成分
が混在しているポリマー、即ち分子量分布が単分散性よ
り多分散性のポリマーの方が好ましい用途がある。
条件下において、[Mg]/[M1]の比率を変えてビニル
系単量体の重合すると驚くべきことに、[Mg]/[M1]
≧4の領域で分子量分布が急激に広がることを見出し
た。これは、単量体濃度が高い領域では重合の進行につ
れて反応系の粘度が上昇し、重合開始剤の活性化剤の交
換反応速度が見かけ上低下するためと推定される。
上の高温下での重合が好ましく、その領域で暴走反応を
起こさずにリビング重合を進行させるためには、[Mg]
/[M1]≧10であることが好ましい。また、本発明者は
その比率をさらに増大させるにつれて分子量分布が連続
的に広がることも見出した。しかし、必要以上にこの比
類を増大させると分子量分布が広くなりすぎて、低分子
量成分、例えばダイマーやトリマーを含むオリゴマー成
分の存在量が増大し、好ましくない。従って、10≦[M
g]/[M1]≦100の領域が最も好ましい。
g]>[M1])に、本来アニオン重合停止剤となり得るR
3OH及び/又は(R3)2NH(R3は炭化水素基、Oは酸素原
子、Nは窒素原子)で表される化合物を、ある特定の比
率で添加すると、驚くべきことにビニル系単量体の重合
が開始し、しかも高温、高濃度の重合条件下でリビング
重合が進行することを見出した。
素基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、se
c−ブチル基、アミル基、ヘキシル基等のCH3(CH2)n
−で記述される直鎖状又は分枝状アルキル基、フェニル
基、アルキル置換フェニル基、CH3(OCH2CH2)n−で記
述される炭化水素系のエーテル化合物基、(CH3)2N(C
H2CH2)n−が好ましい。具体的なR3OHの例としては、
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、アミルアルコール、ヘキ
シルアルコール、フェノール、2,4−ジ−tert−ブチル
フェノール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、3,5−
ジ−tert−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル
−4−メチルフェノール、2−メトキシエタノール、2
−(2−メトキシエトキシ)エタノール等が挙げられ
る。具体的な(R3)2NHの例としてはN、N−ジメチル
エタノールアミン、ジメチルアミン、N−エチルメチル
アミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチル
アミン、ジヘキシルアミン、ジオクチルアミン、ジデシ
ルアミン、N,N,N′−トリメチルエチレンジアミン、N,
N,N′,N′−テトラメチルジエチレントリアミン等が挙
げられる。これらの化合物は1種類で、又は2種類以上
の併用系で用いてもよい。
[R3OH]+[(R3)2NH]となる関係を満たすことが必
要である。逆に、2x[Mg]+[M1]>[R3OH]+
[(R3]2NH]とすれば重合が開始しない。
金属化合物について鋭意研究を重ねた結果、R1及びR2の
炭化水素基の金属に結合している炭素の少なくとも1つ
が2級炭素及び/又は3級炭素であり、しかも2級炭素
及び/又は3級炭素のR1及びR2の総量[R1,2]が[R
1,2]≧[Mg]の関係を満たす有機金属化合物をビニル
系単量体の重合に用いると、(R2)2Mgの重合開始剤効
率が高くなり(開始反応点が増加し)、しかも重合速度
が遅くなることを見出した。これは、1級炭素のR1、R2
よりも2級炭素及び3級炭素を有するR1、R2からの重力
の方が開始しやすいため、[R1,2]≧[Mg]のとき、M
gは[R1,2]−[Mg]に相当する量だけ2官能性開始剤
となり、開始剤効率が上昇するものと推定される。従っ
て、1級炭素及び2級炭素及び/又は3級炭素を有する
R1、R2が混在していれば、必ずポリマーの開始末端には
2級炭素及び/又は3級炭素のR1、R2のみが結合してい
て、分子量も単量体と2級炭素及び/又は3級炭素の
R1、R2の量比で決まる。また。重合成長末端は2種類の
構造、(A)〜ポリマー〜−Mg−R2、と(B)〜ポリマ
ー〜−Mg−〜ポリマー〜が混在し、(B)の方が重合反
応性が低い、すなわち重合速度が遅いと推定される。し
たがって、(A)と(B)の存在比率により重合速度を
制御することが可能となる。
金属化合物において、R1及びR2の炭化水素系化合物の少
なくとも1つがポリマー炭素アニオンであってもよい。
ポリマー炭素アニオンとは、ビニル系単量体のリビング
重合により得られるリビングポリマーアニオンのことを
言い、その重合度は1以上であれば特に制限はない。
温、高単量体濃度下でビニル系単量体の重合が開始し、
しかもリビング重合が進行するが、さらにR1M1、R1OM1
を添加する代わりにR3OH及び/又は(R3)2NH(R2、R3
は炭化水素基、Oは酸素原子、Nは窒素原子)で表され
る化合物を混合することによっても、高温・高濃度下で
暴走反応を起こさずにリビング重合が進行することを見
出した。R3OH及び/又は(R3)2NHの添加効果は、
(R2)2Mg単独添加の場合の重合速度を増大させること
であり、その添加量を増加することによって重合速度は
増大する。ただし添加量は、2x[Mg]>[R3OH]+
[(R3)2NH]なる関係を満たす領域に限られる。逆
に、2x[Mg]+[M1]≦[R3OH]+[(R3)2NH]とす
れば重合が進行しない。
量体濃度領域で進行することから重合系の粘度はかなり
高くなることが予想され、そのため重合反応の均一性を
考えて重合反応器は押出機であることが好ましい。押出
機とは、スクリュー及び/又はニーディングディスクの
ついた単軸又は2軸の押出機をいう。
極めて少ない領域でもリビング重合が起こるため、重合
終了後の溶媒回収プロセスが不要となり、押出機途中の
脱気工程だけで溶媒を除去できるという極めて経済的な
プロセスとなり得る。
なく、一般的なアニオン重合法の停止方法を用いればよ
い。例えば、水、アルコール、カルボン酸等のプロトン
酸化合物や二酸化炭素などを重合溶液に添加することで
重合を停止する。
が、本発明はそれら実施例により制限されるものではな
い。
使用した。また、使用した有機金属化合物、アルコー
ル、2級アミン、及びその他の試薬は、以下の通りであ
る。
でスチレンを1回減圧蒸溜し、脱気処理後乾燥窒素下に
封入した。
薬工業社製、特級試薬をCaH2下で1回減圧蒸溜し、脱気
処理後モレキュラーシーブスを入れ乾燥窒素下に封入し
た。
Mのn−ヘキサン溶液 (4)sec−ブチルリチウム(sBuLi):関東化学社製1.
0Mのシクロヘキサン溶液 (5)tert−ブチルリチウム(tBuLi):関東化学社製
1.6Mのn−ヘプタン溶液 (6)ジブチルマグネシウム(Bu2Mg):Aldrich社製1.0
Mのヘプタン溶液、n−ジブチルマグネシウムとsec−ジ
ブチルマグネシウムの1:1混合溶液 (7)n−ブチルアルコール(nBuOH)、sec−ブチルア
ルコール(sBuOH)、tert−ブチルアルコール(tBuO
H)、ジ−n−ブチルアミン(Bu2NH):関東化学社製、
特級試薬、CaH2下で蒸留精製後脱気処理後、モレキュラ
ーシーブスを入れ乾燥窒素下に封入した。
トキシカリウム(tBuOK):Aldrich社製 (9)重合停止剤:テトラハイドロフラン(THF)とメ
タノール(MeOH)を90/10(vol比)で混合したものを使
用した。
子量分布は次の方法で測定した。
ィー(GC)により条件1で測定し、次式により重合率
(転換率)を求めた。
度])/[仕込みSM濃度]x100 (11)数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)及び
Mw/Mnの測定は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(GPC)を用いて測定した。
℃まで昇温インジェクション及びディテクター温度:230
℃ 内部標準試薬:EB (条件2) 測定器:島津製作所GC14B カラム:TC−1(内径0.25mm、厚み0.25μm、長さ30m:G
Lサイエンス社製) キャリアーガス:窒素、流量50ml/min 検出器:FID カラム温度:50℃で5分保持、20℃/minで320℃まで昇温 インジェクション温度:260℃ ディテクター温度:330℃ 内部標準試薬:アントラセン [GPCの測定条件] 測定器:東ソーHLC−8020(示差屈折率検出器内蔵) カラム:東ソーTSKgel−GMHXLを2本使用 温度:38℃ 溶媒:テトラヒドロフラン(THF) サンプル濃度:0.1wt/v% サンプリングピッチ:1/0.4(回/秒) 分子量計算:東ソーTSK標準ポリスチレンの分子量と溶
出時間の関係を3次回帰曲線として検量線を作成し、算
出した。
い限りすべての重合操作法は次の手順で行った。
射器と単量体、溶媒、試薬を窒素グローブ内に入れた。
窒素グローブは、(有)栄興商会社製のVDB−SA−Q型
を使用した。窒素グローブ内は、モレキュラーシーブス
で脱水乾燥した窒素で充分置換された環境下にある。50
mlの耐圧ガラス瓶に単量体、溶媒を注射器で所定量入
れ、さらに所定量の重合開始剤を添加した。重合開始剤
の濃度が高い場合は、あらかじめエチルベンゼンで希釈
後単量体溶液に添加した。重合溶液はすべて10mlとし
た。仕込み終了後、耐圧瓶にニトリルゴムで栓をし、そ
の後窒素グローブから取り出して金属の王冠で打栓し
た。耐圧瓶を所定温度のオイルバス中に入れ、入れた時
間を0時間とした。適宜耐圧瓶を振って反応溶液を攪拌
した。所定の時間が経過したら耐圧瓶をオイルバスから
取り出し、直ちに水中に入れ室温まで冷却した。冷却後
空気が入らないよう停止剤を5ml打ち込み、素早く耐圧
瓶を振って停止剤を均一分散させた。重合溶液をTHFで
希釈し、その溶液をGC及びGPCの測定溶液とした。
に入れBu2Mgを希釈した。SMとEBの混合溶液を表1に記
載の濃度になるよう耐圧瓶に仕込み、その後希釈した開
始剤溶液を所定量の濃度になるよう添加し、重合溶液を
よく振り混ぜた。全く同一の重合溶液を3本作り、表1
に示す重合時間に到達したら停止剤を添加し重合を止め
た。各ポリマーの分析結果を表1に示す。
は重合率(Conv.)に比例して直線的に増加する。本発
明の重合系における実施例1〜3のMn対Conv.のグラフ
を図1に示す。実施例に示した重合系は、いずれも直線
的にMnがConv.に比例して増加し、リビング重合系であ
ることを示した。また、図2に示すように実施例1〜3
の重合速度は、暴走反応を引き起こすことなく、適度な
速度で進行した。
ように用い、開始剤を入れた耐圧瓶を液体窒素内に入れ
重合が開始しないように、窒素グローブから取り出した
後、120℃のオイルバスに入れた以外は実施例1と同様
の操作を行った。数分で重合溶液が突沸し重合が完結し
た(暴走反応した)。
同様の操作を行った。重合は暴走反応を行わずに進行し
たが、図1の結果から、Conv.の増加に伴い、Mnの増加
傾向は直線性からはずれリビング重合活性が低下した。
以外は実施例1と同様の操作を行った。
に、この重合系(従来の熱ラジカル重合系である)は重
合の進行に関係なく分子量は一定であった。しかも、Mw
/Mnが2.2の広い分子量分布を有するポリマーしか得られ
なかった。
であり、本来熱ラジカル重合が起こる条件である。しか
し、GPCの分析結果から比較例3に示されているような
分子量のピークは全く観測されなかった。すなわち、熱
ラジカル重合は実施例1〜3では起こっておらず、アニ
オン重合のみ起こっていると判断される。
に示した混合比率になるようそれぞれ作った。SMとEBを
混ぜた溶液に希釈開始剤溶液を表3の濃度になるように
入れ、よくかき混ぜた。その溶液を各10mlずつ耐圧瓶に
分け、表3に示した温度及び時間で重合に付した。
わらず、暴走反応なしに重合が進行した。
量が増加し、リビング重合が進行したことが分かる。Co
nv.の増加とともに分子量分布が増加しているが、これ
はリビング性が低下して広くなったのではなく、重合系
の粘度の上昇及び成長速度と重合活性点(Mg)及び重合
活性化剤(Li)の交換反応速度の比率の上昇などで分子
量分布が広くなっていったものと考えられる。図5に実
施例8−1と8−2の分子量分布を示す。重合の進行に
伴い分子量分布は全体的にシフトしていて失活したポリ
マーが存在しないことが分かる。
で重合を行った。重合は暴走反応せずに進行したが、重
合の進行とともに分子量分布が広くなった。GPC測定結
果から、重合の進行とともに低分子両側に大きくテーリ
ングした分子量分布が得られ、重合中に活性点が徐々に
失活した(リビング重合活性の低下)と考えられる。
進行した。
始剤で表4に示す方法で同様に重合を行った。Conv.が7
0%以下の領域で80℃で4時間重合を行い、その後120℃
に上げて30分後に重合を停止した重合はすでに終了して
いた。ただし、実施例12だけは重合時間4時間で重合が
完結していた。得られたポリマーのMnと[SM]/[Mg]
比の関係を図6に示す。
始剤で表7に示す方法で同様に重合を行った。Conv.が7
0%以下の領域で50℃で重合を行い、その後80℃に上げ
て重合を完結させた。ただし、比較例8は重合初期に若
干内部温度がオイルバスの温度より高めになって重合が
進行した。得られたポリマーのMnと[SM]/[Mg]比の
関係を図6に示す。
のMnは、「SM]/[Mg]比で決まることが明らかであ
る。
[Li]の領域ではポリマーのMnは、[Mg]/[Li]比に
関係せずに一定値を示すが、[Mg]<[Li]の領域では
逆に分子量が低下する。
13のNMRを測定した結果、ポリマーの末端に係合してい
るブチル基がsec−ブチル基であり、その数が重合停止
末端のベンジルプロトン量と同量であること及びsec−
ブチル基の量から計算したMnの値がGPCで求めたMnとほ
ぼ一致することを確認した。このことから重合活性点の
炭素アニオンと対になって金属カチオンはMgであること
が確認できた。
び表7に示す条件で重合を行った。いずれも240分で重
合が完結する条件で重合を行った。
v.が95%以上のポリマー)の分子量分布と[Mg]/[L
i]比の関係を示す。[Mg]/[Li]比≦2では分子量
分布が狭いが、[Mg]/[Li]≧4から大きく分子量分
布が増大した。
るように混ぜた。その溶液に表5を示す[Mg]/[Li]
比となるようにnBuLiを添加し、これを重合開始剤とし
て用いて重合を行った。重合溶媒はEBである。
が1:1になるように混ぜた。その溶液に表5に示す[M
g]/[Li]比となるようにnBuLiを添加し、これを重合
開始剤として用いた重合を行った。重合溶媒はEBであ
る。
混ぜた。さらに別の容器にEB中、Bu2MgとnBuOHをそのモ
ル比が1:1になるように混ぜた。それぞれの溶液を表6
に示す[Mg]/[Li]比となるように混ぜて、これを重
合開始剤として用いて重合を行った。重合溶媒はEBであ
る。
混ぜた。その溶液に表6に示す[Mg]/[Li]比となる
ようにnBuLiを添加し、これを重合開始剤として用いて
重合を行った。重合溶媒はEBである。
Mgを表6に示す[Mg]/[M1]比となるように混ぜた。
これを重合開始剤として用いて重合を行った。重合溶媒
はEBである。
g/BuLiの開始剤と同様に、暴走反応を起こすことなくリ
ビング重合が進行した。
H]}/{2x[Mg]+[M1]}比が5倍になるように入
れた混合物を調製したが、いずれも重合は開始しなかっ
た。
溶液を表8に示した混合比率になるようにそれぞれ作っ
た。重合溶媒はEBである。表8の条件で重合を行った。
遅くなり、しかも得られる分子量は若干低くなった。sB
uLiとtBuLiは全く同一の重合挙動を示した。図9と図10
にそれぞれの重合結果を示す。
る比率で添加した。すばらくすると褐色に変化した。そ
の後、Bu2Mgを[Mg]/[Li]=4になるよう添加して
開始剤溶液を作った。表8に示す条件で重合を行った。
重合結果はBu2Mg/nBuLiで開始したものと全く同一であ
った。
混ぜた。これを重合開始剤に用いて表8に示す条件で重
合を行った。暴走反応することなくリビング重合が進行
した。
ように混ぜた。これを重合開始剤に用いて表8に示す条
件で重合を行った。暴走反応することなくリビング重合
が進行した。
[sBuOH]/[Bu2Mg]=10、[(Bu)2NH]/[Bu2Mg]
=10になるように入れた混合物も同時に調製し、重合を
試みたが、いすれも重合は開始しなかった。
合反応しているにも関わらず、全くラジカル重合由来の
分子量ピークは観測されなかった。
の高温、バルク重合を押出機内で行った。押出機はWern
er社製、ZSK25(L/D=47)を使用した。
度を次のように設定した。ブロック1(室温)、ブロッ
ク2(120℃)、ブロック3、4(140℃)、ブロック5
及び6(160℃)、ブロック7及び8(200℃)、ブロッ
ク9〜11(220℃)。ブロック8と9の間に液体添加装
置があり、そこから重合停止剤(BuOHとEBの混合液)を
圧入した。精製脱水したSM、EMとEBで希釈したBu2Mg/nB
uLi(10/1)の開始剤をそれぞれ密閉窒素雰囲気下の容
器に貯蔵した。各容器からはギアポンプで3Lの攪拌翼の
付いたタンクにフィードでき、さらにそこからギアポン
プで押出機のゾーン1にフィードできる構造となってい
る。押出機内を乾燥窒素で充分置換しておき、そこへEB
と開始剤の混合溶液をまずフィードして押出機内を洗浄
した。その後徐々にSM濃度を上げていき、最終的にはSM
濃度を100にした。SMのフィード量は100ml/minとした。
開始剤の量は[SM]/[Mg]=1,000のなる比率になる
ようにフィードした。ダイスから出てきたポリマーは、
直ちに水中下で冷却し、ペレットとして得た。得られた
ポリマーの分子量及び分子量分布は、Mn=91000、Mw/Mn
=3.5であった。
20%濃度になるように溶解し、蒸溜水で金属残渣の一部
を抽出した。それぞれの金属含有量を表9に示す。洗浄
後のポリマー溶液にメタノールを入れてポリマーを析出
させた後、80℃で真空乾燥した。得られたポリマーをガ
ラス管に0.2g入れ、真空下で封管した。ガラス管を280
℃のオイルバスに入れ10分、20分、40分で取り出した。
取り出したガラス管は水中に入れ冷却した。ガラス管を
粉砕し、それをTHFに入れ溶解させた。アントラセンを
一定量入れ内部標準としてガスクロで単量体の生成速度
を求めた。
押出発泡実験を行った。得られた発泡体の連続気泡率を
ASTM−2856に準拠して求めた。また、得られた発泡体に
含有している単量体も測定した。結果を表11、12に示
す。
を溶媒にしてSM濃度50vol%で重合を行った。重合温度
は、145℃まで上昇した。得られたポリマー溶液をドラ
ムドライヤーで溶媒を除去した。ポリマーをさらにシリ
ンダー温度220℃の押出機内に入れ、残りのEBのベント
から除去した。ポリマーはペレット状で回収した。結果
を表11、12に示す。
押出発泡させ、得られた発泡体の連続気泡率と単量体含
有量を調べた。結果を表11、12に示す。
出願第8−084474号、1996年10月30日に日本で出願され
た日本国特許出願第8−303483号及び1996年10月30日に
日本で出願された日本国特許出願第8−303484号に基づ
いており、それらの内容は全て本明細書中に参照するこ
とにより導入されている。
Claims (14)
- 【請求項1】スチレン系単量体及び共役ジエン系単量体
から選ばれる1種又は2種以上のビニル系単量体の重合
成長末端の炭素アニオンと対になっているカチオンの金
属がMgであるか、又はMg及びM1(M1は、Li,Na及びKか
らなる群から選ばれる少なくとも1種類のアルカリ金属
であり、MgとM1の金属モル濃度が[Mg]/[M1]≧4な
る関係を満たす)であるアニオン重合を、重合温度45℃
以上250℃以下、スチレン系単量体及び共役ジエン系単
量体から選ばれる1種又は2種以上のビニル系単量体の
重合溶媒に対する濃度が45wt%〜100wt%の条件下で行
うことからなるビニル系重合体の製造方法。 - 【請求項2】重合開始剤として(R2)2Mg(R2は炭化水
素基)を単独で用いる請求項1記載のビニル系重合体の
製造方法。 - 【請求項3】重合開始剤として、(R2)2Mg及びR1M1及
び/又はR1OM1(R1、R2は炭化水素基、Oは酸素原子、M
1は、Li、Na及びKからなる群から選ばれる少なくとも
1種類のアルカル金属)で表される有機金属化合物であ
って、MgとM1の金属モル濃度が[Mg]/[M1]≧4なる
関係を満たす有機金属化合物を用いる請求項1記載のビ
ニル系重合体の製造方法。 - 【請求項4】前記金属モル濃度が[Mg]/[M1]=10〜
100なる関係を満たす請求項1又は3記載のビニル系重
合体の製造方法。 - 【請求項5】重合開始剤として、(R2)2Mg及びR1M1及
びR3OH及び/又は(R3)2NH(R1、R2、R3は炭化水素
基、Oは酸素原子、Nは窒素原子、M1は、Li、Na及びK
からなる群から選ばれる少なくとも1種類のアルカリ金
属)で表される化合物を、[Mg]>[M1]及び2x[Mg]
+[M1]>[R3OH]+[(R3)2NH]なる関係を満たす
ように混合して用いる請求項1記載のビニル系重合体の
製造方法。 - 【請求項6】スチレン系単量体及び共役ジエン系単量体
から選ばれる1種又は2種以上のビニル系単量体の重合
率(転換率)が0〜70%の領域において重合温度が45℃
以上200℃以下である請求項1に記載のビニル系重合体
の製造方法。 - 【請求項7】(R2)2Mg及びR1M1の有機金属化合物にお
いて、R1及びR2の炭化水素基の金属に結合している炭素
の少なくとも1つが2級炭素及び/又は3級炭素であ
り、しかも2級炭素及び/又は3級炭素のR1及びR2の総
量[R1,2]が[R1,2]≧[Mg]である請求項3又は請
求項5に記載のビニル系重合体の製造方法。 - 【請求項8】(R2)2Mg及びR1M1の有機金属化合物にお
いて、R1及びR2の炭化水素基の少なくとも1つがポリマ
ー炭素アニオンである請求項7記載のビニル系重合体の
製造方法。 - 【請求項9】重合開始剤として、(R2)2Mg及びR3OH及
び/又は(R3)2NH(R2、R3は炭化水素基、Oは酸素原
子、Nは窒素原子)で表される化合物を2x[Mg]>[R3
OH]+[(R3)2NH]なる関係を満たすように混合して
用いる請求項1に記載のビニル系重合体の製造方法。 - 【請求項10】重合溶媒が炭化水素系化合物である請求
項1記載のビニル系重合体の製造方法。 - 【請求項11】実質的にスチレン系単量体及び共役ジエ
ン系単量体から選ばれる1種又は2種以上のビニル系単
量体の重合溶媒に対する濃度が100wt%である請求項1
記載のビニル系重合体の製造方法。 - 【請求項12】重合反応を押出機中で行う請求項1記載
のビニル系重合体の製造方法。 - 【請求項13】(R2)2Mg及びR1M1及びR3OH及び/又は
(R3)2NH(R1、R2、R3は炭化水素基、Oは酸素原子、
Nは窒素原子、M1は、Li、Na及びKからなる群から選ば
れる少なくとも1種類のアルカリ金属)で表される化合
物を含み、[Mg]>[M1]及び2x[Mg]+[M1]>[R3
OH]+[(R3)2NH]なる関係を満たすビニル系単量体
重合用開始剤。 - 【請求項14】(R2)2Mg及びR3OH及び/又は(R3)2NH
(R2、R3は炭化水素基、Oは酸素原子、Nは窒素原子)
で表される化合物を含み、2x[Mg]>[R3OH]+
[(R3)2NH]なる関係を満たすビニル系単量体重合用
開始剤。
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