JP3145070B2 - 穀粒排出用オーガの制御装置 - Google Patents
穀粒排出用オーガの制御装置Info
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Description
ンクを備えた走行車体における穀粒排出用オーガの制御
装置に関するものである。
えば、特開昭63−222617号公報等に記載されて
いるように、コンバインに搭載した穀粒タンクに隣接し
て立設した第1スクリューコンベヤと、その上端に上下
起伏自在に連設した第2スクリューコンベヤとからな
り、第1スクリューコンベヤと第2スクリューコンベヤ
との間に装架した油圧シリンダにて、第2スクリューコ
ンベヤをその先端が上下揺動するように構成する。ま
た、第1スクリューコンベヤの筒体を穀粒タンクの下端
放出筒体に対して縦軸線回りに水平回動可能に取付け、
ベベルギヤ対と油圧シリンダとにより第1スクリューコ
ンベヤの筒体を左右に回動させる等して、第2スクリュ
ーコンベヤの先端側(排出口側)の位置がコンバイン上
に位置したり、別の穀粒移送用トラックの荷台上等に配
置できるように構成している。
行技術においては、1つの操作レバーの左右及び前後回
動操作にて前記2つの油圧シリンダを作動させて、第2
スクリューコンベヤの左右方向の向きと起伏状態と変更
操作する一方、他方の操作レバーの操作にて、第1スク
リューコンベヤの筒体の左右回動を阻止するためのブレ
ーキ手段(回止め具)と、穀粒タンク底部のスクリュー
コンベヤへの動力伝達のON・OFFとを連動させる構
成であるため、穀粒を穀粒タンクから排出する作業をオ
ペレータが実行するとき、特に第1スクリューコンベヤ
の左右方向の向きを少しだけ変更しながら穀粒移送用ト
ラックの荷台上に排出する操作では、スクリューコンベ
ヤの起伏及び左右旋回のための操作レバーと、穀粒排出
のON・OFFとブレーキの作動・非作動とを連動操作
する他方の操作レバーとを、順次もしくは同時に操作し
なければならず、迅速且つ的確に操作し得ないという問
題があった。
排出用オーガによる穀粒排出操作が容易となる穀粒排出
用オーガの制御装置を提供することを目的とするもので
ある。
め、本発明の穀粒排出用オーガの制御装置は、コンバイ
ン等の走行車体に搭載した穀粒タンクからの穀粒を搬送
排出する縦軸線回りに回動可能で且つ起伏揺動自在なス
クリューコンベヤを設けた穀粒排出用オーガにおいて、
スクリューコンベヤを左右旋回させるための左右旋回用
アクチュエータと、スクリューコンベヤの旋回位置を保
持するためのブレーキ手段と、ブレーキ手段用アクチュ
エータとを設け、操作部からの穀粒排出操作指令によ
り、穀粒排出クラッチをONしてスクリューコンベヤへ
の動力伝達を実行すると、ブレーキ手段用アクチュエー
タを作動状態に切り換えて、ブレーキ作動するように制
御する と共に、操作部からの旋回操作指令により、前記
ブレーキ手段用アクチュエータを非作動状態に保持する
ように制御する電子式制御装置を備えたことを特徴とす
るものである。
らの複数の操作指令にて、電子式制御装置が左右旋回用
アクチュエータと昇降アクチュエータとブレーキ手段用
アクチュエータとをコントロールするものであって、穀
粒排出操作指令があると、穀粒排出を実行するのに連動
して、前記左右旋回用アクチュエータを非作動状態に切
り換え、且つブレーキ手段が作動状態となり、スクリュ
ーコンベヤの左右の向きは、設定した状態に保持され
る。
ンベヤを左右に旋回させるときには、自動的にブレーキ
手段が非作動状態を保持できるから、誤ってブレーキを
かけた状態で旋回用アクチェータを作動させて、ブレー
キの焼きつきやアクチュエータへの無理な外力が掛かる
ことなどを防止できるという効果を奏する。
インに適用した場合の図面に従って説明する。図におい
て符号1はコンバインを示し、該コンバイン1は、クロ
ーラ走行装置2によって支持された走行車体3に、圃場
に植立する穀稈を刈り取る刈取前処理装置4と、該刈取
前処理装置4で刈り取った穀稈を脱穀選別装置5に搬送
するフイードチェン6と、脱穀選別装置5で脱穀した穀
粒を入れる穀粒タンク7と、前記脱穀選別装置5で脱穀
した後の排藁を切断するための排藁カッター装置8とを
搭載したものに構成されている。
に貯えられた穀粒をトラックの荷台10等に排出するた
めの穀粒排出用オーガ9を左右旋回自在、且つ起伏自在
に設ける。該穀粒排出用オーガ9は、スクリュー12の
軸線が略垂直方向となるように立設した第1スクリュー
コンベヤ13と、その上端に連設して横方向軸線の引継
ぎスクリュー14を内蔵する引継ぎ部ケース15と、該
引継ぎ部ケース15の一側に設けた継手部16箇所で起
伏回動自在に連結された第2スクリューコンベヤ17と
からなる。
的な下筒体11bに対して図示しない継手部を介して上
筒体11aがその軸線回りに回動可能に装着されてお
り、支持部材18にて支持されている。正逆回転可能な
駆動モータ等の旋回用アクチェータ19に取付く駆動ギ
ヤ20から上筒体11aの外周に固着した従動ギヤ21
に動力伝達して前記第2スクリューコンベヤ17が左右
に旋回できる。
コンベヤ22のスクリュー軸23の先端が穀粒タンク7
から突出した箇所には排出クラッチ24を介してエンジ
ン25の出力軸に接続されている。底スクリューコンベ
ヤ22の他端は前記第1スクリューコンベヤ13の下筒
体11bの下部側面に連通し、スクリュー軸23から伝
動部(図示せず)を介して第1スクリューコンベヤ13
のスクリュー軸12aに動力伝達する。
コンベヤ13におけるスクリュー12の上端には、引継
ぎスクリュー14方向に穀粒を跳ねるための羽根車26
を設けてあり、スクリュー12の軸12aと引継ぎスク
リュー14の軸14aとをベベルギヤ対27,28を介
して動力伝達する。前記軸14aの他端は、内部にベベ
ルギヤを備えた継手管29に軸支持されている。また、
第2スクリューコンベヤ17内の端部スクリュー30と
長手スクリュー31とは前記継手管29内のベベルギヤ
を介して図4の矢印方向に回動して、筒体32内の穀粒
は先端の排出口33に搬送される。
起伏駆動させるための昇降用アクチェータとしての油圧
シリンダで、該油圧シリンダ34は単動型であり、油圧
シリンダ34の一端を第1スクリューコンベヤ13にお
ける上筒体11aの外面に固定した支持ブラケット35
に、他端を第2スクリューコンベヤ17における筒体3
2の外面にそれぞれピン36,37を介して回動可能に
枢着されている。
3の水平回動を阻止して位置決めするためのブレーキ手
段で、上筒体11aの外周に固着した水平鍔状のブレー
キ板39と、該ブレーキ板39の両面に挟持するブレー
キ用アクチェータ40とからなり、該ブレーキ用アクチ
ェータ40はブレーキ板39の両面を押圧するブレーキ
シュー付きの油圧シリンダユニットにより構成されてお
り、ブレーキ用アクチェータ40は前記支持ブラケット
35に取付く。
ータである油圧シリンダ34とブレーキ用アクチェータ
40とを作動制御するための油圧回路で、油圧ポンプ4
2と油圧シリンダ34のための手動制御弁43とブレー
キ用アクチェータ40のための電磁ソレノイド45a,
45b付き制御弁44とを備える。符号46は運転席4
8の近傍等に設けた電子式の制御装置、符号47は前記
穀粒タンク7における底スクリューコンベヤ22に動力
伝達を継断する排出クラッチ24をON・OFF作動さ
せるためのアクチェータ、符号49は前記運転席48に
設けたボタンスイッチ式等の穀粒排出操作部、符号50
は穀粒排出用オーガ9の左右旋回用アクチェータ19に
関連させて設けたロータリエンコーダ等の回動角度等の
方向検出器をそれぞれ示す。そして、穀粒排出操作部4
9の操作にて、前記底スクリューコンベヤ22、第1ス
クリューコンベヤ13,第2スクリューコンベヤ17を
駆動すべく排出クラッチ24をONにするとき、前記ブ
レーキ用アクチェータ40が作動して、旋回位置(第2
スクリューコンベヤ17の水平旋回位置)を固定し位置
保持すべく、ブレーキ作動するように連動させる。
トラックの荷台10に排出するには、図2の二点鎖線、
及び図1の実線で示すように収納位置にある第2スクリ
ューコンベヤ17の先端を上昇させるべく、手動制御弁
43を操作して油圧シリンダ34に油圧を送る。所定角
度θだけ第2スクリューコンベヤ17を上向き回動させ
てその位置を保持する。次いで、穀粒排出操作部49の
ボタンスイッチ等を押下して駆動モータ等の旋回アクチ
ェータ19を作動させ、第1スクリューコンベヤ13の
上筒体11aを所定角度αだけ旋回し、第2スクリュー
コンベヤ17の排出口33が荷台10の上位置に来るよ
うにする(図2実線状態参照)。次いで、第2スクリュ
ーコンベヤ17の排出口33が荷台10上の適宜高さに
来るように再度手動制御弁43を操作してその高さ位置
を保持する。ここまでは前記ブレーキ用アクチェータ4
0は非作動状態を保持する。
作にて穀粒の排出を実行すべく、排出クラッチ24のア
クチェータ47をONにすると、エンジン25から動力
伝達され、底スクリューコンベヤ22、第1スクリュー
コンベヤ13、第2スクリューコンベヤ17の各軸は連
動して回転し、穀粒タンク7内の穀粒が排出口33から
荷台10上に排出される。このとき同時に、前記ブレー
キ用アクチェータ40が作動状態となり、第2スクリュ
ーコンベヤ17の左右の向きは、前記設定した状態に保
持される。従って、コンバインが傾斜地で停止し、その
影響で第2スクリューコンベヤ17が横方向(左右方
向)に回動しようとしても、前記ブレーキ手段38によ
り阻止される結果、作業者や荷台10等が第2スクリュ
ーコンベヤ17に接触したりする事故を防止できて安全
であり、また、穀粒の排出位置が確実に設定できるの
で、排出する穀粒が荷台10外にこぼれ落ちる等の不都
合も防止できるのである。
操作指令にて、電子式制御装置が左右旋回用アクチュエ
ータと昇降アクチュエータとブレーキ手段用アクチュエ
ータとをコントロールするものであって、穀粒排出操作
指令があると、穀粒排出を実行するのに連動して、前記
左右旋回用アクチュエータを非作動状態に切り換え、且
つブレーキ手段が作動状態となり、スクリューコンベヤ
の左右の向きは、設定した状態に保持される。 他方、旋
回操作指令により、スクリューコンベヤを左右に旋回さ
せるときには 、自動的にブレーキ手段が非作動状態を保
持できるから、誤ってブレーキをかけた状態で旋回用ア
クチェータを作動させて、ブレーキの焼きつきやアクチ
ュエータへの無理な外力が掛かることなどを防止できる
という効果を奏する。さらに、第1スクリューコンベヤ
13を左右に旋回させる駆動モータ等の旋回用アクチェ
ータ19等の旋回駆動手段やその動力伝達機構にも無理
な外力が作用せず、安全である。
駆動のための各アクチェータと、油圧回路並びに制御装
置の関連を示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 コンバイン等の走行車体に搭載した穀粒
タンクからの穀粒を搬送排出する縦軸線回りに回動可能
で且つ起伏揺動自在なスクリューコンベヤを設けた穀粒
排出用オーガにおいて、スクリューコンベヤを左右旋回
させるための左右旋回用アクチュエータと、スクリュー
コンベヤの旋回位置を保持するためのブレーキ手段と、
ブレーキ手段用アクチュエータとを設け、 操作部からの穀粒排出操作指令により、穀粒排出クラッ
チをONしてスクリューコンベヤへの動力伝達を実行す
ると、ブレーキ手段用アクチュエータを作動状態に切り
換えて、ブレーキ作動するように制御すると共に、操作
部からの旋回操作指令により、前記ブレーキ手段用アク
チュエータを非作動状態に保持するように制御する 電子
式制御装置を備えたことを特徴とする穀粒排出用オーガ
の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05187898A JP3145070B2 (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 穀粒排出用オーガの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05187898A JP3145070B2 (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 穀粒排出用オーガの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10201356A JPH10201356A (ja) | 1998-08-04 |
JP3145070B2 true JP3145070B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=12899151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05187898A Expired - Fee Related JP3145070B2 (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 穀粒排出用オーガの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3145070B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2388347A (en) * | 2002-05-11 | 2003-11-12 | Ford New Holland Nv | Endless track tension system |
-
1998
- 1998-03-04 JP JP05187898A patent/JP3145070B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10201356A (ja) | 1998-08-04 |
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