JP3144197B2 - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP3144197B2
JP3144197B2 JP33744693A JP33744693A JP3144197B2 JP 3144197 B2 JP3144197 B2 JP 3144197B2 JP 33744693 A JP33744693 A JP 33744693A JP 33744693 A JP33744693 A JP 33744693A JP 3144197 B2 JP3144197 B2 JP 3144197B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷装置にかかり、特
に、端末やワークステーション等の複数の情報処理装置
において共同で使用するプリンタ等の印刷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、技術の進歩に伴ってコンピュータ
等の情報処理装置の複数導入が増加している。これら各
情報処理装置は印刷等の出力を要するが印刷装置の専有
時間を考えると、情報処理装置毎に印刷装置を備える必
要がないので少ない印刷装置を効率よく利用するべく、
複数の情報処理装置を1台の印刷装置に接続し、印刷装
置を複数の情報処理装置で共有して使用するようになっ
てきている。
【0003】ところで、印刷装置による印刷は一義的で
あるため、複数の情報処理装置からの印刷データを同時
に処理できない。このため、物理的、あるいは論理的に
情報処理装置と印刷装置とを1対1に設定するための切
り換え処理や装置が必要である。この装置の例として
は、情報処理装置と印刷装置とを1対1にスイッチによ
って切り換えるプリンタ切替器が広く知られている。ま
た、切り換え操作を無人化すべく、自動化や容易化する
印刷装置がある。例えば、複数の装置に対応してインタ
ーフェースを備え、印刷時の入力があるインターフェー
ス以外の入力を禁止すると共に同時に印刷データが入力
されたときには予め付与された優先順位に従った装置に
対する印刷を行う印刷装置や、優先順位が付与されたイ
ンターフェースにおいて、優先順位が高いインターフェ
ースの有無をチェックする印刷装置がある(特開平3−
219325号公報、特開平3−239576号公報参
照)。また、プリンタスイッチの論理を切り換えるとき
にプリンタの出力中のビジー信号を監視する印刷装置も
ある(特開平4−14129号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
印刷装置では入力側において切り換え処理が行われるた
め、1つの情報処理装置からの印刷データを受信(印
刷)している最中は、他の情報処理装置からの印刷デー
タを受信することができないことになる。すなわち、通
常、複数の情報処理装置の各々は、互いに独立して動作
しており、印刷を要求するタイミングはまちまちであ
る。従って、情報処理装置間で待ち合わせが必要とな
り、1つの情報処理装置から大量の印刷データが出力さ
れると、他の情報処理装置が少量の印刷データであって
も出力を待たされることになる。このように、印刷装置
を共有化して資源の有効利用を図るためには操作性を犠
牲にせざるをえなかった。
【0005】本発明は、上記事実を考慮して、複数の情
報処理装置と共有化して資源の有効利用を図り、操作性
を向上させることができる印刷装置を得ることが目的で
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の印刷装置は、複数の情報処理装置の各々に対
応して設けられ、各々入力された印刷データを出力する
と共に1ページ分に相当する印刷データの出力が完了し
たときに出力した印刷データの少なくとも位置及び大き
さを含んだ印刷属性情報と該印刷データが属する情報処
理装置を表すID情報とからなるページ管理情報を生成
し通知すると共に、該印刷データの出力が完了したとき
が印刷ジョブの境界のときには少なくとも該印刷ジョブ
の先頭ページのページ管理情報の位置及び該印刷ジョブ
の属性情報を含んだ入力情報を生成し通知する複数の入
力制御手段と、前記入力制御手段に対応し、前記入力制
御手段から出力された印刷データをページ単位で記憶す
る複数の第1の記憶手段と、前記入力制御手段に対応
し、前記入力制御手段から通知されたページ管理情報を
記憶する複数の第2の記憶手段と、複数の前記入力制御
手段から通知された何れか1つの入力情報を指示すると
共に、前記入力制御手段の何れか1つから入力情報が通
知されたときに該通知された入力情報に基づいて現在指
示している入力情報に対応する印刷ジョブより通知され
た入力情報に対応する印刷ジョブの優先度が高いか否か
を判断して通知された印刷ジョブの優先度が高いときに
該優先度が高い印刷ジョブに対応する入力情報を指示す
る出力管理手段と、前記出力管理手段により指示された
入力情報に対応するページ管理情報を前記第2の記憶手
段から読み出し読み出したページ管理情報に含まれるI
D情報に対応する出力トレイを指定すると共に該ページ
管理情報に対応する印刷ジョブの印刷データを前記第1
の記憶手段から読み出して出力する処理をすると共に、
現在処理中の先行印刷ジョブがあるときには該先行印刷
ジョブの処理を中断して指示された入力情報に対応する
印刷ジョブについて処理をし該処理が完了したときに中
断した先行印刷ジョブの処理を再開する出力制御手段
と、印刷媒体を排紙するための出力トレイを少なくとも
前記入力制御手段の数備え、入力された印刷データに基
づいて印刷すると共に指定された出力トレイに該印刷媒
体を排紙するプリンタエンジンと、を備えている。
【0007】また、前記入力制御手段は、各々予め決め
られた優先順位を入力情報に設定し、前記出力管理手段
は入力情報に設定された優先順位に基づいて優先度を決
定することができる。
【0008】更に、前記入力制御手段は、入力された印
刷ジョブのページ数をカウントした総ページ数を入力情
報に設定し、前記出力管理手段は現在指示している印刷
ジョブの残ページ数をカウントすると共に通知された入
力情報に設定された総ページ数と該残ページ数とに基づ
いて優先度を決定することができる。
【0009】
【作用】本発明によれば、複数の情報処理装置の各々に
対応して入力制御手段が設けられている。各々の入力制
御手段は、入力された印刷データを出力すると共に1ペ
ージ分に相当する印刷データの出力が完了したときに出
力した印刷データのページ管理情報を生成し通知すると
共に、印刷データの出力が完了したときが印刷ジョブの
境界のときに入力情報を生成し通知する。この印刷ジョ
ブは、複数ページから構成される書類等の1単位の情報
を表し、印刷ジョブの境界とは、例えば内容が異なる書
類Aと書類Bを連続して印刷するときの書類Aの最終ペ
ージ及び書類Bの最初のページの間である書類Aの最終
データや書類Bの開始データにより表すことができる。
ページ管理情報は、少なくとも位置及び大きさを含んだ
印刷属性情報と該印刷データが属する情報処理装置を表
すID情報とから構成されている。入力情報は、少なく
とも該印刷ジョブの先頭ページのページ管理情報が格納
されるアドレス等で表せる位置及び該印刷ジョブの優先
度等の属性情報を含んでいる。
【0010】入力制御手段の各々には第1の記憶手段及
び第2の記憶手段が対応される。第1の記憶手段には、
入力制御手段から出力された印刷データがページ単位で
記憶される。第2の記憶手段には、入力制御手段から通
知されたページ管理情報が記憶される。
【0011】出力管理手段は、複数の入力制御手段から
通知された何れか1つの入力情報を指示する。出力制御
手段は、出力管理手段により指示された入力情報に対応
するページ管理情報を前記第2の記憶手段から読み出し
読み出したページ管理情報に含まれるID情報に対応す
る出力トレイを指定すると共にページ管理情報に対応す
る印刷ジョブの印刷データを第1の記憶手段から読み出
して出力する処理をする。プリンタエンジンは、印刷媒
体を排紙するための出力トレイを少なくとも入力制御手
段の数備えており、入力された印刷データに基づいて印
刷すると共に指定された出力トレイに該印刷媒体を排紙
する。
【0012】ここで、出力管理手段で現在入力情報を指
示しており、出力制御手段で該入力情報に基づき先行印
刷ジョブについて前記処理をしているとき、入力制御手
段の何れか1つから入力情報が通知されると、出力管理
手段は該通知された入力情報に基づいて現在指示してい
る入力情報に対応する印刷ジョブより通知された入力情
報に対応する印刷ジョブの優先度が高いか否かを判断す
る。出力管理手段は通知された印刷ジョブの優先度が高
いと判断したときには、優先度が高い印刷ジョブに対応
する入力情報を指示する。出力制御手段は、現在処理中
の先行印刷ジョブの処理を中断して指示された入力情報
に対応する指示印刷ジョブについて処理をし該処理が完
了したときに中断した先行印刷ジョブの処理を再開す
る。従って、先行して処理されている印刷ジョブがあっ
ても、優先度が低い印刷ジョブの処理終了を待つことな
く、優先度が高い印刷ジョブが通知された時点から優先
的に処理することができる。
【0013】また、請求項2に記載したように、前記入
力制御手段は、各々予め決められた優先順位を入力情報
に設定し、前記出力管理手段は入力情報に設定された優
先順位に基づいて優先度を決定すれば、印刷ジョブ単位
で優先度が高い印刷ジョブが通知された時点から優先順
に処理をすることができる。
【0014】更に、請求項3に記載したように、前記入
力制御手段は、入力された印刷ジョブのページ数をカウ
ントした総ページ数を入力情報に設定し、前記出力管理
手段は現在指示している印刷ジョブの残ページ数をカウ
ントすると共に通知された入力情報に設定された総ペー
ジ数と該残ページ数とに基づいて優先度を決定すれば、
大量のページ数の印刷ジョブを処理している間に、少量
のページ数からなる印刷ジョブを優先的に処理すること
ができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。図1には、本発明が適用可能な印刷装置
10を機能別にブロック化した概念ブロック図を示し
た。なお、本実施例では、2つの情報処理装置90A,
90Bが印刷装置10に接続された場合の例を説明す
る。
【0016】印刷装置10は、2つの情報処理装置90
A,90Bの各々と1対1に対応して、互いに独立して
同時に動作可能な入力手段12A,12Bを有してい
る。この入力手段12Aは、入力制御手段14Aを介し
て第1の記憶手段16A、第2の記憶手段18A及び出
力管理手段21に接続されている。この入力制御手段1
4Aは、入力手段12Aから入力された印刷データを第
1の記憶手段16Aに出力すると共に、印刷するための
1ページに相当する印刷データ(以下、ページデータP
Dという。)の入力が完了したときにページ管理情報I
M を生成し対応する第2の記憶手段18Aへ出力する。
この印刷データの入力が完了したときが印刷ジョブの境
界のときには、入力制御手段14Aは、少なくとも印刷
ジョブの先頭ページのページ管理情報の位置及び印刷ジ
ョブの属性情報を含んだ入力情報I X を生成して出力管
理手段21へ通知する。入力制御手段14Bも同様に、
入力手段12Bから入力された印刷データを第1の記憶
手段16Bに出力すると共に、印刷するための1ページ
に相当する印刷データの入力が完了したときにページ管
理情報IM を生成し対応する第2の記憶手段18Bへ出
力する。ページ管理情報IM は、第1の記憶手段上の印
刷データの少なくともアドレス等の位置及びサイズを含
んだ印刷属性情報と、印刷ジョブが情報処理装置90
A,90Bの何れかを示す入力手段のID情報とから構
成されている。
【0017】出力管理手段21は、入力制御手段14
A、14Bから通知された一方の入力情報IX を出力制
御手段22に指示する。ここでは、入力制御手段14A
から先行印刷ジョブが指示された場合を説明する。出力
制御手段22は、出力管理手段21により指示された入
力情報IX に対応するページ管理情報IM を第2の記憶
手段18Aから読み出す。出力制御手段22は、読み出
したページ管理情報IMに含まれるID情報に対応する
出力トレイ28A,28B,28Cの何れか(例えば、
出力トレイ28A)を指定すると共にページ管理情報I
M に対応する先行印刷ジョブの印刷データを第1の記憶
手段16Aから読み出して出力する処理をする。プリン
タエンジン24は、出力トレイ28A,28B,28C
を有する出力収納手段26を備え、入力された印刷デー
タに基づいて印刷すると共に指定された出力トレイ(例
えば、28A)に該印刷媒体を排紙する。
【0018】この先行印刷ジョブについて前記処理をし
ているとき、入力制御手段14Bから入力情報IX が通
知されると、出力管理手段21は該通知された入力情報
Xに基づいて先行印刷ジョブより通知された入力情報
に対応する指示印刷ジョブの優先度が高いか否かを判断
する。出力管理手段21は指示印刷ジョブの優先度が高
いと判断したときには、指示印刷ジョブに対応する入力
情報IX を指示する。出力制御手段22は、現在処理中
の先行印刷ジョブの処理を中断して指示印刷ジョブにつ
いて処理を開始し指示印刷ジョブの処理が完了したとき
に中断した先行印刷ジョブの処理を再開する。このと
き、出力制御手段22は、ページ管理情報IX のID情
報に対応する出力トレイ(例えば28B)を指定し、プ
リンタエンジン24が、指定された出力トレイ28Bに
印刷データに基づいて印刷した印刷媒体を排紙する。
【0019】上記で説明した概念的な構成は、図2及び
図3に示すハードウェア部30及びソフトウェア部60
により具体化できる。以下、このハードウェア部30及
びソフトウェア部60により構成された本実施例の印刷
装置10を説明する。
【0020】本実施例の印刷装置10は、電子回路等の
部品から構成されるハードウェア部30と、処理を実行
させるためのプログラム等のメモリ空間上に形成される
ソフトウェア部60とから構成されている。
【0021】ハードウエア部30は、CPU32を備え
ており、このCPU32にはROM,RAM等のメモリ
素子を含んだメモリ34が接続されている。また、CP
U32には、コマンド及びデータ等を入出力させるため
のバス44が接続されている。バス44には、インタフ
ェース回路42A,42Bが接続されると共に磁気ディ
スク36、印刷に則したパターンを発生させるためのパ
ターン発生装置38及びプリンタエンジン制御回路40
が接続されている。
【0022】なお、磁気ディスク36には、インタフェ
ース回路42Aに対応して、後述するページデータPD
を記憶するためのページデータファイル72A及びペー
ジ管理情報IM を記憶するための管理情報ファイル74
Aの各々が含まれている。この各ファイルは、予め定め
た所定フォーマットで記憶されている。同様に、インタ
フェース回路42Bに対応するページデータファイル7
2B及び管理情報ファイル74Bの各々が含まれてい
る。従って、本実施例では、ページデータファイル72
A,72Bにより第1の記憶手段を構成し、管理情報フ
ァイル74A,74Bにより第2の記憶手段を構成して
いる。
【0023】また、磁気ディスク36には、フォント、
フォーム等の様々な印刷用の資源ファイルが予め記憶さ
れており、必要に応じてメモリ34に読み出されて使用
されるようになっている。
【0024】上記のインタフェース回路42A、42B
は情報処理装置90A、90Bと1対1に接続されてお
り、互いに独立して所定のインタフェースプロトコルに
沿って情報処理装置90A、90Bからの制御コマンド
や印刷データを受信すると共に、受信した制御コマンド
や印刷データをバス44へ出力する。この制御コマンド
や印刷データは、後述する各々の入力制御処理部64
A、64B(図3)で用いられる。また、インタフェー
ス回路42A、42Bの各々は、制御コマンドや印刷デ
ータの受信の完了または転送の完了を通知するため、対
応する入力制御処理部(図3参照)に割り込みをする機
能を有している。更に、入力制御処理部が転送した制御
コマンドや印刷データの処理を終了した時点で入力制御
処理部の指示に基づき該当する情報処理装置90A、9
0Bに終了ステータスを送信する機能も有している。
【0025】なお、プリンタエンジン制御回路40は、
プリンタエンジン46に接続され、図示しない印字部を
含んだ実際的な印刷をする等のプリンタエンジン46を
制御するための回路である。このプリンタエンジン46
は、3つの出力トレイ28A,28B,28Cを含んで
いる出力収納手段26に接続されており、印刷済の媒体
(プリントシート)を印刷ジョブに該当する出力トレイ
28A,28B,28Cに振り分ける機能も有してい
る。
【0026】ソフトウエア部60は、OS部62、入力
制御処理部64A,64B、出力管理処理部67、及び
出力制御処理部68から構成される。周知のように実行
プログラム(メインルーチンやサブルーチン等のソフト
ウェア、以下、ルーチンという。)は、OS(オペレー
ティングシステム)の管理下に置かれて処理される。特
に、本実施例のOS部62は、各々の処理部で実行され
るルーチンで使用されるデータを各ルーチン間で相互に
授受する機能(以下、プログラム間データ通信機能とい
う。)を有する他に、各入力制御処理部64A,64B
の処理ルーチン(詳細は後述)を公知のラウンドロビン
・スケジューリング等で切り換え、CPU占有時間を適
性に配分する。入力制御処理部64A,64Bは、入力
制御手段14A,14Bの各々においてなされる処理を
実行するためのソフトウェア部分である。出力管理処理
部67は、出力管理手段21においてなされる処理を実
行するためのソフトウェア部分である。出力制御処理部
68は、出力制御手段22においてなされる処理を実行
するためのソフトウェア部分である。
【0027】従って、上記で述べたCPU32を含むハ
ードウェア及び入力制御処理部64A,64Bのソフト
ウェアにより、入力制御手段14A,14Bを構成す
る。同様に、CPU32を含むハードウェアによる出力
管理処理部67のソフトウェアにより出力管理手段21
を構成し、CPU32を含むハードウェアによる出力制
御処理部68のソフトウェアにより出力制御手段22を
構成する。
【0028】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例の印刷装置10は、ハードウェア部30を使用して実
行されるソフトウェア部60の進行により、動作する。
このソフトウェア部60の処理を個別に説明する。な
お、OS部62は、周知のようにハードウェア部30の
基本的な動作と、上記で説明したように、プログラム間
データ通信機能等を用いてソフトウェア部60を管理す
るため、詳細な説明は省略する。
【0029】先ず、入力制御処理部の動作について説明
する。情報処理装置90A、90Bに対応する入力制御
処理部64A,64Bの各々では、図4に示す入力制御
処理ルーチンが実行される。なお、各入力制御処理部6
4A,64Bの入力制御処理ルーチンは同様のルーチン
であるため、以下の説明では入力制御処理部64Aの場
合を説明し、入力制御処理部64Bの説明は省略する。
また、入力制御処理ルーチンの実行と共に、メモリ34
上には、受信バッファJB、ページデータバッファP
B、及びページ管理情報バッファMBの各領域が確保さ
れる。また、メモリ34上にインクリメント可能なペー
ジカウンタPCの領域も確保され、このページカウンタ
PCをルーチンの実行と共にリセット(0)する。
【0030】図4のステップ102では、インタフェー
ス回路42Aに対し受信バッファJBへの制御コマンド
や印刷データの転送を要求する。この転送要求をインタ
フェース回路42Aが受けて、受信バッファJBの制御
コマンドや印刷データの転送を開始する。次のステップ
104では、この転送を継続的に処理し、転送が完了す
ると、インタフェース回路42Aにより割り込みがかけ
られて、転送完了信号が通知される。次のステップ10
6では、この転送完了信号の通知により、受信バッファ
JBに転送された制御コマンドや印刷データを解析しそ
の指定に従いページデータバッファPBにページデータ
PDを構成(すなわち、記憶)する。なお、ページデー
タPDはパターン発生装置38が処理しやすいように所
定の内部フォーマットに変換される。
【0031】次のステップ108では、受信した印刷デ
ータに含まれる制御コマンドが改ページコマンドである
か、あるいは受信中に改ページ制御コードであるか、す
なわち、改ページすべきか否かを判断する。肯定判断で
改ページすべきと判断した場合には、ステップ110に
おいて現在処理中のページを完結させページデータバッ
ファPBの内容を、磁気ディスク36に含まれるインタ
ーフェイス部42Aに対応するページデータファイル7
2Aの所定の領域に書き込み、次のステップ112にお
いて図5に示したページ管理情報IM を生成しページ管
理情報バッファMBに格納する。次のステップ132で
は、ページ管理情報バッファMBに格納されたページ管
理情報IM を磁気ディスク36の管理情報ファイル74
Aの所定の領域に書き込む。次のステップ134では、
ページカウンタPCをインクリメント(1加算)してス
テップ136へ進む。
【0032】上記のページ管理情報IM は、リンクポイ
ンタP、ページデータPDのアドレスADDPD、ページ
データPDのサイズSPD、及び情報処理装置90A、9
0Bに対応するインタフェース回路42A、42Bの何
れかを表すIDから構成される。リンクポインタPに
は、通常、次のページ管理情報IM の格納された位置を
表すアドレスADDR がセットされ、印刷ジョブの終了
ページでは所定値(本実施例では、0)がセットされ
る。
【0033】次のステップ136では、ページデータP
DのサイズSPD等に基づいて印刷ジョブが完結したか否
かを判断して印刷ジョブの境界か否かを判定する。肯定
判定で印刷ジョブの境界である場合には、ステップ13
8において、印刷ジョブの境界であることを示す特殊な
ページ管理情報IM 、すなわち、リンクポインタPがリ
セット(0を設定)されたページ管理情報IM をインタ
ーフェイス部42Aに対応する管理情報ファイル74A
の所定の領域に書き込む。
【0034】従って、例えば図5に示した5ページ分の
印刷ジョブに相当するページ管理情報IM1〜IM5では、
アドレスADDM1に位置する最初のページ管理情報IM1
には次のページ管理情報IM2が位置するアドレスADD
M2をリンクポインタPとして格納し、次のページ管理情
報IM2にはページ管理情報IM3が位置するアドレスAD
M3をリンクポインタPとして格納し、順次、ページ管
理情報IMiのリンクポインタPに次のページ管理情報I
Mi+1が位置するアドレスADDMi+1が格納され、印刷ジ
ョブの終了であるページ管理情報IM5のリンクポインタ
Pには0がセットされる。
【0035】次のステップ140では、図6に示す入力
情報IX を生成して、次のステップ142において生成
した入力情報IX を後述する出力管理処理部67に送信
した後に、ステップ144へ進む。なお、ステップ14
2では、ページカウンタPCをリセット(0)する。
【0036】上記の入力情報IX は、印刷ジョブのID
情報JID、優先度PR、アドレスADDJ 、及び印刷
ジョブの総ページ数JPから構成される。印刷ジョブの
ID情報JIDは、印刷ジョブを識別するためのID情
報であり、情報処理装置により印刷ジョブ単位で設定す
ることや処理の過程で自動的に定めることができる。優
先度PRは、印刷ジョブの優先度を表しており、例え
ば、インターフェース部毎に予め定めた優先順位の値、
情報処理装置側で設定した優先度の値が格納される。な
お、この優先度は演算により求めてもよい。例えば、総
ページ数が少量の印刷ジョブを優先的に処理するように
優先度を定めてもよい。アドレスADDJは、ID情報
JIDで定められる印刷ジョブの最初のページ管理情報
M の位置であるアドレスを表している。印刷ジョブの
総ページ数JPは、ページカウンタPCの値が格納され
る。
【0037】一方、ステップ136において否定判定さ
れ印刷ジョブの境界でない場合には、終了ステータスの
送信をインターフェイス回路42Aに指示し(ステップ
144)、以上の処理を印刷データが終了するまで繰り
返す(ステップ146)。
【0038】なお、上記における入力情報IX の送信は
OS部62により提供されるプログラム間データ通信機
能により実行される。
【0039】次に、出力管理処理部67の動作を説明す
る。なお、複数の印刷ジョブの処理をするときの差異を
明確にするため、必要に応じ、以下のようにする。情報
処理装置90Aからインタフェース部42Aに先行して
印刷データが入力され、所定時間後に情報処理装置90
Bからインターフェース部42Bに印刷データが入力さ
れる場合を説明する。また、インタフェース部42Aか
ら出力される印刷ジョブを先行印刷ジョブJob1とし、イ
ンタフェース部42Bから出力される印刷ジョブを優先
度PRが高い指示印刷ジョブJob2とする。また、ページ
管理情報IM 及び入力情報IX は、インタフェース部4
2AではIMA,IXAと表記し、インタフェース部42B
ではIMB,IXBと表記する。
【0040】出力管理処理部67では、図10に示した
初期化処理ルーチンと、図11に示した割り込み処理ル
ーチンとから構成される出力管理処理ルーチンが実行さ
れる。なお、出力管理処理ルーチンの実行と共に、メモ
リ34上には、上記の入力情報IX を格納するための入
力情報受信バッファRBの領域が確保されると共に、後
述する出力制御制御処理部68との共有メモリ領域とし
て、図7に示した出力管理用の待ち行列テーブルT
W 、図8に示した出力管理用のスタックテーブルTB
S 、及び図9に示した現在出力中の印刷ジョブに関する
ジョブ情報テーブルTBJ の領域が確保される。
【0041】待ち行列テーブルTBW は、入力情報IX
を格納するための複数のエントリー領域EWi(i=1,
2,・・・n)から構成される。この待ち行列テーブル
TB W には、予め定めた先頭ポインタPPF から入力情
報IX が登録された順に格納され、登録された最後の入
力情報IX の最終ポインタPPE までが待ち行列テーブ
ルTBW のサイズとなる。スタックテーブルTBS は、
後述するように、中断した印刷ジョブの中断したときの
ジョブ情報テーブルTBJ ’を格納するための複数のエ
ントリー領域ESi(i=1,2,・・・n)から構成さ
れる。このスタックテーブルTBS は、印刷ジョブを中
断したときのジョブ情報テーブルTBJ’が順次連続し
て深層になるように格納される。従って、スタックテー
ブルTB S のスタックポインタPPS には、最も最近中
断中断したときのジョブ情報テーブルTBJ ’が位置す
ることになる。ジョブ情報テーブルTBJ は、後述する
ように制御メッセージMとして転送された入力情報IX
を格納するための領域から構成される。
【0042】印刷装置の電源が投入され、出力管理処理
部が起動されると、図10の初期化処理ルーチンが実行
され、ステップ202において割り込みアドレスをOS
部62に対して登録する。次のステップ203では、待
ち行列テーブルTBW 、スタックテーブルTBS 、ジョ
ブ情報テーブルTBJ の各々を初期化する。この初期化
は、電源投入時等にノイズを消去するための処理であ
り、各テーブルの内容がクリアされる。従って、以下の
実行中は、スキップする。
【0043】上記説明した入力制御処理ルーチンからデ
ータ送信が要求されると、図11の割り込み処理ルーチ
ンが実行され、ステップ230で割り込みが一旦禁止に
される。次のステップ232では、入力制御処理ルーチ
ンで生成された入力情報IXをOS部62のプログラム
間データ通信機能により入力情報受信バッファRBに転
送する。先ず、入力情報IXAが転送され、次に入力情報
XBが転送される。次のステップ234では、待ち行列
テーブルTBW の格納の有無を判断することにより現在
出力中の印刷ジョブの有無を判定する。
【0044】入力情報IXAが転送されたときのように現
在出力中の印刷ジョブがない場合は、ステップ238に
おいて受信した入力情報IX を制御メッセージとして出
力制御処理部68に転送したのち、次のステップ242
で、次の入力情報IX を受信するために割り込み禁止状
態を解除し、割り込みルーチンを終了する。
【0045】入力情報IXBが転送されたときのように現
在出力中の印刷ジョブがあるときは、ステップ236に
おいて現在出力中の先行印刷ジョブJob1と新たに通知さ
れた指示印刷ジョブJob2との優先度PRを比較して新た
に通知された印刷ジョブの優先度PRが高いか否かを判
定する。この場合、新たに通知された指示印刷ジョブJo
b2の優先度PRが高いので肯定判定され、ステップ23
8へ進み受信した入力情報IXBを制御メッセージMとし
て出力制御処理部68に転送する。一方、否定判定さ
れ、新たに通知された印刷ジョブの優先度PRが低いと
き、ステップ240において受信した入力情報IX を出
力管理用の待ち行列テーブルTBW に登録し、ステップ
242へ進む。この入力情報IX を出力管理用の待ち行
列テーブルTBW に登録するときは、現在の待ち行列テ
ーブルTBW の最後に登録する。
【0046】次に、出力制御処理部68の動作を説明す
る。出力制御処理部68は出力管理処理部67からの制
御メッセージMの受信により動作を開始したり印刷ジョ
ブの切り換えを行う。すなわち、制御メッセージMにセ
ットされたページ管理情報I M のアドレスをもとに、磁
気ディスク36の対応する管理情報ファイル74A,7
4Bの一方からページ管理情報IM を読み出す。読みだ
したページ管理情報I M のページデータPDのアドレス
ADDPDNI基づいて磁気ディスク36の対応するペー
ジデータファイル72A,72Bの一方からページデー
タを読み出して、パターン発生装置38に転送した後パ
ターン発生装置38を起動する。また、ページ管理情報
M の内容に基づきプリンタエンジン制御回路40を制
御することにより、ID情報に対応した出力トレイを選
択し、印刷した用紙を選択した出力トレイに排紙するよ
う制御する。
【0047】詳細には、出力制御処理部68では、図1
2に示した初期化処理ルーチンと、図13に示した割り
込み処理ルーチンと、図14に示した出力処理ルーチン
とから構成される出力制御処理ルーチンが実行される。
なお、出力制御処理ルーチンの最初の実行と共に、メモ
リ34上には、上記の制御メッセージMを格納するため
の制御メッセージ受信バッファCBの領域が確保され
る。
【0048】印刷装置の電源が投入され、出力制御処理
部が起動されると、図12の初期化処理ルーチンが実行
され、ステップ302において割り込みアドレスをOS
部62に対して登録する。上記で説明した制御メッセー
ジMの送信要求がされると、図13の割り込み処理ルー
チンが実行され、ステップ304において他の割り込み
を一旦禁止にし、次のステップ306において、制御メ
ッセージMをOS部62のプログラム間データ通信機能
を用いて制御メッセージ受信バッファCBに転送する。
この転送が終了するとステップ308において割り込み
禁止状態を解除した後、割り込みルーチンを終了する。
【0049】従って、制御メッセージ受信バッファCB
には、この割り込み処理により、現時点で要求された印
刷ジョブの制御メッセージMが格納される。
【0050】次に、図14に示す出力処理ルーチンを説
明する。この出力処理ルーチンは、印刷装置10の図示
しない電源スイッチ投入と共に実行され、ステップ31
2において、制御メッセージ受信バッファCBの格納デ
ータの有無を判断することにより、出力管理処理部67
から出力される制御メッセージMを受信するまで待機す
る。制御メッセージMを受信するとステップ314へ進
み、受信した制御メッセージMを現行出力印刷ジョブに
関するジョブ情報テーブルTBJ (図9参照)にセット
し、ステップ316へ進む。
【0051】ステップ316では、ジョブ情報テーブル
TBJ の内容の有無を判断することにより既に制御メッ
セージMを受信しているか否かを判定する。肯定判定で
既に(先行印刷ジョブの)制御メッセージMを受信して
いるときには、ステップ318においてジョブ情報テー
ブルTBJ の現在の内容をスタックテーブルTBS に格
納(所謂、「PUSH」)し、次のステップ320にお
いて(指示印刷ジョブの)制御メッセージMをジョブ情
報テーブルTBJ にセットする。一方、否定判定で未だ
制御メッセージMを受信していないときには、そのまま
ステップ322へ進む。従って、既に制御メッセージM
を受信した後に、優先度が高い印刷ジョブの制御メッセ
ージを受信したときでも、これを待避して優先度が高い
印刷ジョブについての以下の処理を実行できる。
【0052】次のステップ322では、ジョブ情報テー
ブルTBJ からページ管理情報IMのアドレスADDJ
を求め、磁気ディスク36(の管理情報ファイル)から
ページ管理情報IM を読み出す。次のステップ324で
は、リンクポインタPの値を判断することにより、読み
出したページ管理情報IM が印刷ジョブの境界(切れ
目)を示す特殊なものか否かを判定し、肯定判定で印刷
ジョブの境界のときはステップ332へ進む。否定判定
でページ管理情報IM が通常のリンクポインタPを示す
ものであれば、ステップ326においてページ管理情報
M に従って該当ページを印刷処理(プリントアウト処
理)する。次のステップ328では、ジョブ情報テーブ
ルTBJ の残ページ数をデクリメント(1減算)し、次
のステップ330において、ジョブ情報テーブルTBJ
中のページ管理情報IM のアドレスを更新したジョブ情
報テーブルTBJ ’を生成した後に、ステップ316に
戻る。
【0053】一方、ステップ324で肯定判定され、印
刷ジョブの境界であるときは、ステップ332に進み、
スタックテーブルTBS 中のデータの有無を判定する。
スタックテーブルTBS 中にデータ有のときは、ステッ
プ334においてスタックテーブルTBS からデータを
取り出して、ジョブ情報テーブルTBJ に格納する(所
謂、「POP」)。一方、スタックテーブルTBS にデ
ータ無のときは、ステップ336において、待ち行列テ
ーブルTBW が空であるか否かを判定する。肯定判定の
ときは、これ以降に処理する印刷ジョブが無であるた
め、ステップ312へ戻り、処理する印刷ジョブが指示
されるまで待機する。一方、否定判定のときにはステッ
プ338において待ち行列テーブルTBW から入力情報
X を読み出しジョブ情報テーブルTBJ に設定し、ス
テップ316へ戻り、次の印刷ジョブを処理する。
【0054】次に、印刷装置10全体の動作をさらに説
明する。なお、以下、情報処理装置90Aは大型のホス
トコンピュータとして大量(10000ページ)の先行
印刷ジョブを出力すること、情報処理装置90Bはパー
ソナルコンピュータ等の小型のコンピュータとして少量
(3ページ)の指示印刷ジョブを出力することを仮定し
た場合を説明する。また、予め、情報処理装置90Aに
対応するインタフェース部42Aの優先度を、情報処理
装置90Bに対応するインタフェース部42Bより低く
設定されているものとする。ここで、先行印刷ジョブを
処理し、出力トレイ28Aにプリントシートを排紙して
いるときの1000ページ目を排紙に達した時点で、情
報処理装置90Bから指示印刷ジョブの出力要求がされ
た場合、入力制御処理部64Bは、印刷データの受信が
完了すると、出力管理処理部67に対し入力情報IXB
通知し、出力管理処理部67は現在出力中の先行印刷ジ
ョブと優先度比較を行う。この場合、後から受信した、
指示印刷ジョブの方が優先度PRが高いため、出力管理
処理部67は出力制御処理部68に対して、制御メッセ
ージMを送信する。出力制御処理部68は先行印刷ジョ
ブの1001ページ目のページ管理情報IMAのアドレス
を含んだ現行出力印刷ジョブ情報テーブルをスタックテ
ーブルTBS に「PUSH」した後、後から受信した指
示印刷ジョブを先に処理し出力トレイ28Bに排紙す
る。指示印刷ジョブの3ページの排紙が完了すると、ス
タックテーブルTB S から中断した指示印刷ジョブのペ
ージ管理情報IMAを「POP」し、中断した処理を再開
し、1001ページ目から出力トレイ28Aにプリント
シートを排紙する。
【0055】このように、本実施例では、複数の情報処
理装置の各々から印刷データが出力された時点で、優先
度を判定し、優先度が低い印刷ジョブを処理していると
きはこれを中断して優先度が高い印刷ジョブを処理して
いるので、複数の情報処理装置に対して1台の印刷装置
を共有させたシステム構成をしても、各情報処理装置の
印刷処理については、他の情報処理装置の印刷処理に影
響されることなく出力処理ができる。また、出力結果も
各情報処理装置に対応した出力トレイに排紙される。こ
のため、各々の情報処理装置に1台ずつ印刷装置が接続
されているかのように、操作することができる。従っ
て、印刷装置の共有化による資源の有効利用ができると
共に、他の情報処理装置の印刷処理を想定せずに印刷処
理をすることができ、操作性を向上させることができ
る。
【0056】なお、本実施例では、例えば、インタフェ
ース部毎に設定された優先度に従って、出力を制御して
いるが、入力された印刷ジョブの総ページ数と現在出力
中の印刷ジョブの残りページ数を比較して、少ない方を
高優先度として先に処理することも可能である。この場
合、同一の入力手段に後から入力された少量の印刷ジョ
ブを先に処理し別の出力トレイに出力させることも可能
となる。
【0057】また、上記の本実施例では、1つのCPU
上で複数の入力制御ルーチンを処理した場合を説明した
が、入力制御処理をするための情報処理装置の数が多く
なるほど、CPUに負荷が増加するため、各入力制御処
理部毎に専用のプロセッサを設けてもよい。この場合、
各入力制御処理プロセッサとページ管理情報登録ルーチ
ンとの通信は、プログラム間通信ではなく、プロセッサ
間の通信となるが、基本構成は全く同様に実現される。
【0058】また、本発明が適用可能な情報処理装置
は、印刷装置の上位装置としてのホストコンピュータに
限定されず、磁気テープ装置や光磁気ディスクなどの入
出力装置、イメージ・スキャナなどの情報入力端末、あ
るいはファクス端末等を用いてもよい。更に、これらに
接続した複合システムにも応用可能である。
【0059】また、本発明を複写機能、ファクシミリ機
能やプリンタ機能を1台の装置で実現した複合システム
に応用した場合、プリント出力動作中に、コピーを取っ
たり、ファクシミリの受信出力を同時に実行でき、プリ
ント出力結果はプリント用トレイ、コピーは複写用トレ
イ、ファクシミリ受信出力結果はファクシミリ用トレイ
にそれぞれ出力されるため、複合機能を意識することな
く、単一機能の機器と全く同様に操作することができ
る。更に、例えば、複写機能の優先度を高くしておくこ
とで、プリンタとして大量印刷を行っている最中でも、
複写の方が先に処理されるため、複合機器においてもオ
ペレータが長時間待たされることなく、複写スイッチを
押せば即座に複写することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の情報処理装置が1台の印刷装置を共有しても各情報
処理装置が他の情報処理装置に影響されることなく出力
処理ができるため、1台の印刷装置で情報処理装置の各
々に専用の印刷装置を接続したかのように印刷処理をす
ることができる、という効果がある。
【0061】また、現在処理中の印刷ジョブの残ページ
数より少ない印刷ジョブの優先度を高くするようにすれ
ば、大量の印刷ジョブの処理を中断でき、少量の印刷ジ
ョブが大量の印刷ジョブの完了を待たずに出力できるた
め、操作性が飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置が適用可能な一実施例の印刷
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例にかかる印刷装置のハードウ
エア構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例にかかる印刷装置のソフトウ
エア構成を示すブロック図である。
【図4】入力制御処理ルーチンの流れを示すフローチャ
ートである。
【図5】印刷ジョブに対するページ単位のページ管理情
報のリンク構造における1つのページ管理情報の構成を
抽出した概念ブロック図である。
【図6】入力情報の構成を示す概念ブロック図である。
【図7】出力管理用待ち行列テーブルの概念構成を示す
イメージ図である。
【図8】出力管理用スタックテーブルの概念構成を示す
イメージ図である。
【図9】現行出力印刷ジョブ情報テーブルの概念構成を
示すイメージ図である。
【図10】出力管理処理ルーチンを構成する初期化処理
ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図11】出力管理処理ルーチンを構成する割り込み処
理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図12】出力制御処理ルーチンを構成する初期化処理
ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図13】出力制御処理ルーチンを構成する割り込み処
理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図14】出力制御処理ルーチンを構成する出力処理ル
ーチンの流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 印刷装置 12 入力手段 14 入力制御手段 16 第1の記憶手段 18 第2の記憶手段 21 出力管理手段 22 出力制御手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報処理装置の各々に対応して設
    けられ、各々入力された印刷データを出力すると共に1
    ページ分に相当する印刷データの出力が完了したときに
    出力した印刷データの少なくとも位置及び大きさを含ん
    だ印刷属性情報と該印刷データが属する情報処理装置を
    表すID情報とからなるページ管理情報を生成し通知す
    ると共に、該印刷データの出力が完了したときが印刷ジ
    ョブの境界のときには少なくとも該印刷ジョブの先頭ペ
    ージのページ管理情報の位置及び該印刷ジョブの属性情
    報を含んだ入力情報を生成し通知する複数の入力制御手
    段と、 前記入力制御手段に対応し、前記入力制御手段から出力
    された印刷データをページ単位で記憶する複数の第1の
    記憶手段と、 前記入力制御手段に対応し、前記入力制御手段から通知
    されたページ管理情報を記憶する複数の第2の記憶手段
    と、 複数の前記入力制御手段から通知された何れか1つの入
    力情報を指示すると共に、前記入力制御手段の何れか1
    つから入力情報が通知されたときに該通知された入力情
    報に基づいて現在指示している入力情報に対応する印刷
    ジョブより通知された入力情報に対応する印刷ジョブの
    優先度が高いか否かを判断して通知された印刷ジョブの
    優先度が高いときに該優先度が高い印刷ジョブに対応す
    る入力情報を指示する出力管理手段と、 前記出力管理手段により指示された入力情報に対応する
    ページ管理情報を前記第2の記憶手段から読み出し読み
    出したページ管理情報に含まれるID情報に対応する出
    力トレイを指定すると共に該ページ管理情報に対応する
    印刷ジョブの印刷データを前記第1の記憶手段から読み
    出して出力する処理をすると共に、現在処理中の先行印
    刷ジョブがあるときには該先行印刷ジョブの処理を中断
    して指示された入力情報に対応する印刷ジョブについて
    処理をし該処理が完了したときに中断した先行印刷ジョ
    ブの処理を再開する出力制御手段と、 印刷媒体を排紙するための出力トレイを少なくとも前記
    入力制御手段の数備え、入力された印刷データに基づい
    て印刷すると共に指定された出力トレイに該印刷媒体を
    排紙するプリンタエンジンと、 を備えた印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記入力制御手段は、各々予め決められ
    た優先順位を入力情報に設定し、前記出力管理手段は入
    力情報に設定された優先順位に基づいて優先度を決定す
    ることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記入力制御手段は、入力された印刷ジ
    ョブのページ数をカウントした総ページ数を入力情報に
    設定し、前記出力管理手段は現在指示している印刷ジョ
    ブの残ページ数をカウントすると共に通知された入力情
    報に設定された総ページ数と該残ページ数とに基づいて
    優先度を決定することを特徴とする請求項1に記載の印
    刷装置。
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