JP3144176B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP3144176B2 JP23053993A JP23053993A JP3144176B2 JP 3144176 B2 JP3144176 B2 JP 3144176B2 JP 23053993 A JP23053993 A JP 23053993A JP 23053993 A JP23053993 A JP 23053993A JP 3144176 B2 JP3144176 B2 JP 3144176B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左右の日射量に基づい
て車室内における左右の空調バランスを制御する制御手
段を備えた車両用空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車室内の左右の日射量を検出する検出手
段として、図3および図4に示すように、車両の進行方
向に対し、右側上方へ向けて設置される右側日射センサ
49と、車両の進行方向に対し、左側上方へ向けて設置
される左側日射センサ50とを用いている。この右側日
射センサ49および左側日射センサ50の勾配を、例え
ば30°、開き角を60°(前方中心から側方への開き
角)に設定し、光源(太陽)を正面0°から右側90°
へ変化させた場合の出力特性を図5に示す。なお、太陽
の仰角は30°、日射量は1000W/m2 で、開き角
0°でそれぞれのセンサ出力が500Wの出力を発生す
るように調節されている。
【0003】この図5に示されるように、太陽が低仰角
(30°)で、且つ右側に位置すると、右側日射センサ
49の出力TRが図中実線に示すように変化するのに対
し、左側日射センサ50の出力TLが図中破線に示すよ
うに、太陽が右側に移動するに従って非常に小さくな
る。これは、左側日射センサ50の受光面が、左側日射
センサ50自身の影となってしまうためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、太陽が低仰角
(30°)で、右側へ変化させた場合、右側乗員に太陽
が与える熱負荷QRと、左側乗員に太陽が与える熱負荷
QLを、図中に示す。そして、左右の日射量に基づいて
左右の空調バランスを制御する場合は、太陽が左右の乗
員に与える熱負荷QR、QLに基づいて左右の空調バラ
ンスを制御するのが望ましい。しかるに、実際の空調制
御は、左右日射センサ49、50の出力を用いて左右の
空調バランスを制御する。このため、太陽が低仰角で、
且つ左右に位置する際は、左右日射センサ49、50の
出力差が大きく、結果的に左右の空調差が大きくなり、
車両乗員に違和感を与えてしまう不具合を有していた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、太陽が低仰角で、且つ左右に位置
しても、乗員に違和感を与えることなく左右の空調バラ
ンスを調節できる車両用空気調和装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用空気調和
装置は、上記の目的を達成するために、次の技術的手段
を採用した。車両用空気調和装置は、車両の進行方向に
対し、右側上方へ向けて設置された右側日射センサと、
車両の進行方向に対し、左側上方へ向けて設置された左
側日射センサと、車室内の右側席へ向けて空気を吹き出
す右側空気通路と、車室内の左側席へ向けて空気を吹き
出す左側空気通路と、前記右側空気通路を流れる空気の
空調量を調節する右側空調量調節手段と、前記左側空気
通路を流れる空気の空調量を調節する左側空調量調節手
段と、前記右側日射センサが検出する日射量に基づいて
前記右側空調量調節手段を制御し、前記左側日射センサ
が検出する日射量に基づいて前記左側空調量調節手段を
制御する制御手段とを備える。そして、前記制御手段
は、前記右側日射センサが検出する日射量と前記左側日
射センサが検出する日射量との出力比が所定値以上とな
るときに、前記出力比が所定範囲内となるように前記両
日射量の一方を補正するリミッター手段を備える
【0007】
【発明の作用】左右の日射センサの出力比が所定値以上
となるときに、その出力比が所定範囲内となるように両
日射量の一方が制御手段のリミッター手段によって補正
されるため、太陽が低仰角で、かつ左右に位置し、右側
日射センサと左側日射センサの出力が大きくても、
右の空調量調節手段による左右の空調差所定の範囲内
なる
【0008】
【発明の効果】本発明の車両用空気調和装置は、太陽が
低仰角で、かつ太陽が左右に位置して、右側日射センサ
と左側日射センサの出力比が大きくても、センサ出力の
一方にリミッターをかけ、出力比を所定範囲内にするこ
とによって、左右の空調差を所定の範囲にできる。この
結果、左右の空調差により乗員に違和感を与えることな
く左右の空調バランスを調節できる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の車両用空気調和装置を、図に
示す一実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図12は本発明の実施例を
示すもので、図2は車両用空気調和装置の概略図であ
る。車両用空気調和装置1は、車室内に向けて空気を送
る空気通路をなすダクト2を備える。このダクト2は、
車室内に配置され、ダクト2の一端には、内外気切替手
段3を備えた送風機4が接続されている。
【0010】内外気切替手段3は、車室内と連通して内
気を導入する内気導入口5と、車室外と連通して外気を
導入する外気導入口6とを備える。そして、内外気切替
手段3は、内外気切替ダンパ7を備え、この内外気切替
ダンパ7により、ダクト2内に導かれる空気を、内気ま
たは外気に切り替えることができる。なお、内外気切替
ダンパ7を駆動する内外気切替用アクチュエータ8は、
後述する制御手段9によって通電制御される。
【0011】送風機4は、ファンケース10、ファン1
1、モータ12からなり、モータ12は印加電圧に応じ
てファン11を回転駆動し、内気または外気をダクト2
を介して車室内へ送る。なお、モータ12は、モータ駆
動回路13を介して後述する制御手段9によって通電制
御される。
【0012】ダクト2の上流側には、ダクト2内を通過
する空気を冷却する冷凍サイクルのエバポレータ15
が、ダクト2の全面に亘って設けられている。ダクト2
のエバポレータ15の下流は、車両の右側の乗員(以
下、ドライバー)へ向けて空気を吹き出すための右側空
気通路16と、車両の左側の乗員(以下、パッセンジャ
ー)へ向けて空気を吹き出すための左側空気通路17と
に仕壁18によって分けられている。仕壁18の上流側
には、右側空気通路16および左側空気通路17を通過
する空気を加熱するエンジンの冷却水(温水)を熱源と
したヒータコア19が、仕壁18を貫通して設けられて
いる。
【0013】右側空気通路16の上流には、ヒータコア
19を迂回する右側バイパス通路21が設けられ、ヒー
タコア19を通過する空気量と右側バイパス通路21を
通過する空気量との割合が、右側エアミックスダンパ2
2によって調節される。この右側エアミックスダンパ2
2は、本発明の右側温度可変手段で、ヒータコア19を
通過する空気量と右側バイパス通路21を通過する空気
量との割合を変化させることによって、右側空気通路1
6からドライバーへ向けて吹き出される空気の温度を変
化する。なお、右側エアミックスダンパ22を駆動する
右側温調用アクチュエータ23は、後述する制御手段9
によって通電制御される。
【0014】右側空気通路16の下流端には、右側空気
通路16を通過した空気を、ドライバーの各部へ向けて
吹き出させる吹出口が形成されている。この吹出口は、
室内前部の中央よりドライバーの頭胸部へ向けて主に冷
風を吹き出す右側センタフェイス吹出口24と、室内前
部の脇部よりドライバーの頭胸部へ向けて主に冷風を吹
き出す右側サイドフェイス吹出口25と、ドライバーの
足元へ向けて主に温風を吹き出す右側フット吹出口26
と、窓ガラスへ向けて主に温風を吹き出すデフロスタ吹
出口27とからなる。そして、右側センタフェイス吹出
口24と右側サイドフェイス吹出口25へ通じる箇所に
は、吹出口への空気流量を調節する右側フェイスダンパ
28が設けられている。また、右側フット吹出口26と
デフロスタ吹出口27へ通じる箇所には、それぞれの吹
出口への空気流量を調節する右側フットダンパ29およ
びデフロスタダンパ30が設けられている。なお、右側
フェイスダンパ28、右側フットダンパ29、デフロス
タダンパ30を駆動する右側モード切替アクチュエータ
31は、後述する制御手段9によって通電制御される。
【0015】左側空気通路17の上流にも、ヒータコア
19を迂回する左側バイパス通路32が設けられ、ヒー
タコア19を通過する空気量と左側バイパス通路32を
通過する空気量との割合が、左側エアミックスダンパ3
3によって調節される。この左側エアミックスダンパ3
3は、本発明の左側温度可変手段で、ヒータコア19を
通過する空気量と左側バイパス通路32を通過する空気
量との割合を変化させることによって、左側空気通路1
7からパッセンジャーへ向けて吹き出される空気の温度
を変化する。なお、左側エアミックスダンパ33を駆動
する左側温調用アクチュエータ34は、後述する制御手
段9によって通電制御される。
【0016】左側空気通路17の下流端には、左側空気
通路17を通過した空気を、パッセンジャーの各部へ向
けて吹き出させる吹出口が形成されている。この吹出口
は、室内前部の中央よりパッセンジャーの頭胸部へ向け
て主に冷風を吹き出す左側センタフェイス吹出口35
と、室内前部の脇部よりパッセンジャーの頭胸部へ向け
て主に冷風を吹き出す左側サイドフェイス吹出口36
と、パッセンジャーの足元へ向けて主に温風を吹き出す
左側フット吹出口37とからなる。そして、左側センタ
フェイス吹出口35と左側サイドフェイス吹出口36へ
通じる箇所には、吹出口への空気流量を調節する左側フ
ェイスダンパ38が設けられている。また、左側フット
吹出口37へ通じる箇所には、左側フット吹出口37へ
の空気流量を調節する左側フットダンパ39が設けられ
ている。なお、左側フェイスダンパ38、左側フットダ
ンパ39を駆動する左側モード切替アクチュエータ40
は、後述する制御手段9によって通電制御される。
【0017】内外気切替ダンパ7を駆動する内外気切替
用アクチュエータ8、送風機4のモータ12へ供給され
る電力を制御するモータ駆動回路13、右側フェイスダ
ンパ28、右側フットダンパ29、デフロスタダンパ3
0を駆動する右側モード切替アクチュエータ31、左側
フェイスダンパ38、左側フットダンパ39を駆動する
左側モード切替アクチュエータ40、右側エアミックス
ダンパ22を駆動する右側温調用アクチュエータ23、
左側エアミックスダンパ33を駆動する左側温調用アク
チュエータ34など、車両用空気調和装置1を作動させ
るための電気機能部品は、図1に示す制御手段9によっ
て作動が制御される。
【0018】制御手段9は、コンピュータを使用したも
ので、各種の入力信号とインプットされたプログラムに
よって各種アクチュエータを制御して空気調和状態を制
御する。制御手段9は、入力信号として、右側空気通路
16から吹き出される空気によって空気調和されるドラ
イバー側の要求温度TsetRを手動設定可能な右側温度設
定手段45、左側空気通路17から吹き出される空気に
よって空気調和されるパッセンジャー側の要求温度Tse
tLを手動設定可能な左側温度設定手段46、車室内空気
の温度(センサ出力Tr)を検出する内気センサ47、
外気温度(センサ出力Tam)を検出する外気センサ4
8、車両の進行方向に対して右側上方へ向けて設置さ
れ、右側日射量(センサ出力TR)を検出する右側日射
センサ49、車両の進行方向に対して左側上方へ向けて
設置され、左側日射量(センサ出力TL)を検出する左
側日射センサ50、エバポレータ15を通過した空気の
温度(センサ出力TE)を検出するエバ後温度センサ5
1、ヒータコア19を通過した空気の温度を検出すると
ともに、ヒータコア19に供給される冷却水の温度(セ
ンサ出力TW)を検出する水温センサ52等の信号を入
力する。
【0019】右側日射センサ49および左側日射センサ
50を、図3および図4を用いて説明する。右側日射セ
ンサ49および左側日射センサ50は、ドーム形状の紫
外線カットフィルタ53内に配置されるもので、右側日
射センサ49と左側日射センサ50のそれぞれの受光面
は勾配が30°、開き角が60°(前方中心から側方へ
の開き角)に設定されている。そして、太陽の仰角が3
0°の状態で、太陽を正面0°から右側90°へ変化さ
せた場合の出力特性は、従来技術で示した図5のように
なる。なお、太陽の仰角が30°、日射量が1000W
/m2 で、開き角0°の時にそれぞれのセンサ出力が5
00Wの出力を発生するように調節されている。
【0020】太陽が低仰角で、かつ左右に位置してそれ
ぞれのセンサ出力比が所定値以上になるときでも、左右
の空調差を所定の範囲内とするために、制御手段9に
は、上記出力比が所定範囲内となるように、出力の小さ
い側の出力値を補正するリミッター手段が設けられてい
る。制御手段9によるリミッター手段の作動を、図6の
フローチャートを用いて説明する。初めに、右側日射セ
ンサ49および左側日射センサ50の検出するセンサ出
力TR、TLを読み込む(ステップS1 )。次いで、T
R/TLをAと置く(ステップS2 )。次に、Aが6/
4より大きいか否かの判断を行う(ステップS3 )。こ
の判断結果がYES の時、ステップS1 で読み込んだ左側
日射センサ50の出力TLを、右側日射センサ49の出
力TRに4/6を乗じた値とする。これにより、左側日
射センサ50の出力TLにリミッターがかけられ、左側
日射センサ50のセンサ出力が補正されたTLとされ
る。なお、右側日射センサ49のセンサ出力は、補正さ
れずにそのままのTRである(ステップS4 )。ステッ
プS3 の判断結果がNOの場合は、Aが4/6より小さい
か否かの判断を行う(ステップS5 )。この判断結果が
YES の時、ステップS1 で読み込んだ右側日射センサ4
9の出力TRを、左側日射センサ50の出力TLに4/
6を乗じた値とする。これにより、右側日射センサ49
の出力TRにリミッターがかけられ、右側日射センサ4
9のセンサ出力が補正されたTRとされる。なお、左側
日射センサ50のセンサ出力は、補正されずにそのまま
のTLである(ステップS6 )。ステップS5 の判断結
果がNOの場合は、右側日射センサ49のセンサ出力、お
よび左側日射センサ50のセンサ出力は、補正されずに
そのままのTR、TLである(ステップS7 )。その
後、TR、TLが用いられて、空調制御が行われる(後
述する)。
【0021】このリミッター手段の作動により、例えば
太陽の仰角が30°の状態で、太陽を正面0°から右側
90°へ変化させた場合、補正されたTLは、図7に示
すように、TRに対して出力比が所定の範囲内となる。
【0022】次に、制御手段9による車両用空気調和装
置1の制御を、図8のフローチャートを用いて説明す
る。初めに、オートエアコンが選択されると(スター
ト)、各センサや設定手段などの信号の読み込みを行う
(ステップS11)。次に、上記リミッター手段の作動
(ステップS1 〜S7 )を行う(ステップS12)。
【0023】続いて、右側空気通路16より吹き出され
る空気の目標吹出温度TAOR 、および左側空気通路1
7より吹き出される空気の目標吹出温度TAOL を次式
により算出する(ステップS13)。
【数1】 TAOR =Kset ・TsetR−Kr・Tr−Kam・Tam−Ks・TR+C TAOL =Kset ・TsetL−Kr・Tr−Kam・Tam−Ks・TL+C なお、Kset は温度設定ゲイン、Krは内気温度ゲイ
ン、Kamは外気温度ゲイン、Ksは日射ゲイン、Cは補
正定数である。
【0024】次に、送風機4の印加電圧を決定する。ま
ず図9に従い、ステップS13で算出されたドライバー側
の目標吹出温度TAOR から右側印加電圧VR を算出
し、次に図10に従い、ステップS13で算出されたパッ
センジャー側の目標吹出温度TAOL から左側印加電圧
VL を算出する。そして、右側、左側印加電圧VR 、V
L を平均化し、その平均値Vを送風機4の印加電圧とす
る(ステップS14)。
【0025】次に、ドライバー側の目標吹出温度TAO
R およびパッセンジャー側の目標吹出温度TAOL をそ
れぞれ実現するために、右側エアミックスダンパ22の
目標開度SWR および左側エアミックスダンパ33の目
標開度SWL を、次の数式2によって算出する(ステッ
プS15)。
【数2】 SWR ={(TAOR −TE)/(TW−TE)}×100 SWL ={(TAOL −TE)/(TW−TE)}×100
【0026】次に、右側空気通路16から吹き出す空気
の吹出口、および左側空気通路17から吹き出す空気の
吹出口を決定する。右側空気通路16から吹き出す空気
の吹出口は、図11に従い、ドライバー側の目標吹出温
度TAOR から吹出モードを決定する。同様に、左側空
気通路17から吹き出す空気の吹出口は、図12に従
い、パッセンジャー側の目標吹出温度TAOL から吹出
モードを決定する(ステップS16)。
【0027】次に、上記ステップS14で求めた印加電圧
Vが送風機4に印加されるように、モータ駆動回路13
へ制御信号を出力する(ステップS17)。次に、上記ス
テップS15で求めた目標開度SWR が得られるように右
側エアミックスダンパ22を駆動する右側温調用アクチ
ュエータ23に制御信号を出力するとともに、目標開度
SWL が得られるように左側エアミックスダンパ33を
駆動する左側温調用アクチュエータ34に制御信号を出
力する(ステップS18)。次に、右側空気通路16から
吹き出す空気の吹出口が上記ステップS16で求めた吹出
モードとなるように、右側モード切替アクチュエータ3
1へ制御信号を出力するとともに、左側空気通路17か
ら吹き出す空気の吹出口が上記ステップS16で求めた吹
出モードとなるように、左側モード切替アクチュエータ
40へ制御信号を出力する(ステップS19)。そして、
その後リターンする。
【0028】〔実施例の作動〕 太陽の仰角が低下し、例えば太陽が車両の右側に位置し
て、左側日射センサ50の受光面に太陽光が当たらなく
なっても、リミッター手段の働きによって、日射が当た
らなくなった左側日射センサ50の出力TLが補正され
て、右側日射センサ49の出力TRとの出力比が所定の
範囲内にされる。このため、例えば右側温度設定手段4
5と左側温度設定手段46の設定温度を同じにした場
合、右側空気通路16からドライバー側へ吹き出される
空気の温度と、左側空気通路17からパッセンジャー側
へ吹き出される空気の温度とが、所定の範囲内になる。
【0029】〔実施例の効果〕 本発明の車両用空気調和装置は、上記の作用で示したよ
うに、太陽が低仰角で、かつ太陽が左右に位置して、右
側日射センサ49と左側日射センサ50の出力比が大き
くても、センサ出力の低い側にリミッターをかけること
によって、左右の温度差(空調差の一例)が所定の範囲
内になる。このため、右側日射センサ49と左側日射セ
ンサ50の出力比により、左右の温度差が大きくなるこ
とが防がれる。この結果、左右の温度差により乗員に違
和感を与えることなく左右の吹出し温度バランスを調節
できる。
【0030】〔変形例〕 記の実施例では、空調差の一例として、左右の吹出し
温度差を所定の範囲に制御した例を示したが、左右の風
量を変化可能な空気調和装置であれば、左右の風量差を
所定の範囲としたり、左右の吹出しモードを所定の範囲
内(例えば、一方がヒータモードあるいはフェイスモー
ドの時、他方がバイレベルモードなど、左右で共通の吹
出口が開口するモード)としても良い。さらに、右側空
気通路より吹き出される空気をドライバーへ向け、左側
空気通路より吹き出される空気をパッセンジャー側へ向
けた空気調和装置を例に示したが、例えばバス車両な
ど、右側空気通路より通路右側の乗員へ吹き出す空調状
態と、左側空気通路より通路左側の乗員へ吹き出す空調
状態とを変化させる空気調和装置に本発明を適用しても
良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御手段のブロック図である。
【図2】車両用空気調和装置の概略図である。
【図3】日射センサの上面図である。
【図4】日射センサの側面断面図である。
【図5】日射センサの出力特性を示すグラフである。
【図6】リミッター手段の作動を示すフローチャートで
ある。
【図7】補正された日射センサの出力特性を示すグラフ
である。
【図8】制御手段の作動を示すフローチャートである。
【図9】右側の目標吹出温度TAOR と右側印加電圧V
R との関係を示すグラフである。
【図10】左側の目標吹出温度TAOL と左側印加電圧
VL との関係を示すグラフである。
【図11】右側の目標吹出温度TAOR と右側吹出モー
ドとの関係を示すグラフである。
【図12】左側の目標吹出温度TAOL と左側吹出モー
ドとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 車両用空気調和装置 9 制御手段(リミッター手段) 49 右側日射センサ 50 左側日射センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 祐次 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 伊藤 裕司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 杉 光 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−78610(JP,A) 実開 平4−29408(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の進行方向に対し、右側上方へ向けて
    設置された右側日射センサと、 車両の進行方向に対し、左側上方へ向けて設置された左
    側日射センサと、車室内の右側席へ向けて空気を吹き出す右側空気通路
    と、 車室内の左側席へ向けて空気を吹き出す左側空気通路
    と、 前記右側空気通路を流れる空気の空調量を調節する右側
    空調量調節手段と、 前記左側空気通路を流れる空気の空調量を調節する左側
    空調量調節手段と、 前記右側日射センサが検出する日射量に基づいて前記右
    側空調量調節手段を制御し、前記左側日射センサが検出
    する日射量に基づいて前記左側空調量調節手段を制御す
    る制御手段と を備える車両用空気調和装置において、 前記制御手段は、前記右側日射センサが検出する日射量
    と前記左側日射センサが検出する日射量との出力比が所
    定値以上となるときに、前記出力比が所定範囲内となる
    ように前記両日射量の一方を補正するリミッター手段を
    備えることを特徴とする車両用空気調和装置。
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JPH0781371A (ja) 1995-03-28

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