JP3143468U - ヘッドライトの光軸調整装置および自動二輪車 - Google Patents

ヘッドライトの光軸調整装置および自動二輪車 Download PDF

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Abstract

【課題】容易に組立てることができるヘッドライトの光軸調整装置を提供する。
【解決手段】灯体22と、灯体22に回転自在に支持され、回転することにより光軸の上下方向の角度を変える軸部材とを備える。軸部材の後端部において、軸部材の軸線方向と直交するように噛合された歯車軸と、操作子(操作用ノブ45)と、操作子に連結され、歯車軸に操作子の回転を伝達するワイヤ44を備える。灯体22に着脱自在に取付けられたギヤケース42を更に備える。歯車軸は、ギヤケース42に回転自在に支持される。ギヤケース42には、歯車軸の軸線方向の一端側でワイヤ44を保持する保持部が設けられている。
【選択図】図4

Description

本考案は、乗員がシートに着座した状態で操作することができるヘッドライトの光軸調整装置およびこのヘッドライトの光軸調整装置を装備した自動二輪車に関するものである。
自動二輪車は、後部座席に同乗者が乗車している場合、車体の後部が下がるため運転者が一人で乗車している状態に較べてヘッドライトの光軸が上方を指向するようになる。このような場合、ヘッドライトが照射する位置が低くなるように、光軸の上下方向の角度を変えることが望ましい。
このようにヘッドライトの光軸の角度を変えるための光軸調整装置としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1に示された光軸調整装置は、ヘッドライトの灯体内に上下方向に揺動可能に設けられたリフレクタと、このリフレクタの下部にねじ機構を介して接続された軸部材と、この軸部材にギヤ結合された歯車軸と、この歯車軸に回転伝達用ワイヤを介して接続された操作子などによって構成されている。
前記リフレクタは、上部が灯体に上下方向に揺動自在に支持されており、前記軸部材を回動させることにより上下方向に揺動させることができる。このようにリフレクタを揺動させることによって、ヘッドライトの光軸の上下方向の角度を変える。前記軸部材は、軸線方向が前後方向を指向する状態で前記灯体を貫通し、灯体から後方に突出している。
この軸部材における灯体から突出した後端部は、前後方向に分割されている。この分割部分は、断面四角形の凸部と凹部との嵌合構造を採ることにより、回転トルクを伝達することができるように形成されている。軸部材における前記分割部分より車体前側の部位は、灯体に回転自在に支持され、車体後側の部位は、灯体の後方に位置するギヤケースに回転自在に支持されている。
このギヤケースは、灯体の後方に支持されており、前記歯車軸を回転自在に支持している。この歯車軸は、前記ギヤケースの上壁を上下方向に貫通している。この歯車軸におけるギヤケース内側の端部は、前記軸部材にギヤ結合され、ギヤケース外側の端部には、前記ワイヤのインナーワイヤが接続されている。
前記ギヤ結合部分は、歯が後方を指向するように形成され軸部材に設けられた第1の歯車と、この第1の歯車に後方から噛合する歯車軸上の第2の歯車とから構成されている。
前記操作子は、操向ハンドルの近傍でフェアリングの一部を構成するパネルに取付けられている。
特開昭63−64202号公報(第2−3頁、第2図)
上述したように構成された従来のヘッドライトの光軸調整装置においては、回転伝達用ワイヤの前端部を支持する構造に問題があった。すなわち、インナーワイヤの前端部は、歯車軸に接続されているためにこれに支持されるが、このインナーワイヤを通すためのアウターチューブは、ギヤケースの近傍において、ギヤケースとは別体に形成された保持部材などによってフェアリングに支持させなければならないからである。このため、上述した従来の光軸調整装置は、組立作業の工数が多くなり組立コストが嵩むという不具合があった。このような不具合は、ヘッドライトを左右一対となるように装備する場合に特に顕著になる。
本考案はこのような問題を解消するためになされたもので、組立てを容易に行えるヘッドライトの光軸調整装置およびこの光軸調整装置を備えた自動二輪車を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本考案に係るヘッドライトの光軸調整装置は、灯体と、この灯体に回転自在に支持され、回転することにより光軸の上下方向の角度を変える軸部材と、前記軸部材の後端部において、この軸部材の軸線方向と直交するように噛合された歯車軸と、操作子と、この操作子に連結され、前記歯車軸に操作子の回転を伝達するワイヤと、を備えたヘッドライトの光軸調整装置であって、前記灯体に着脱自在に取付けられたギヤケースを更に備え、前記歯車軸は、前記ギヤケースに回転自在に支持され、前記ギヤケースには、前記歯車軸の軸線方向の一端側で前記ワイヤを保持する保持部が設けられているものである。
請求項2記載のヘッドライトの光軸調整装置は、請求項1に記載したヘッドライトの光軸調整装置において、軸部材は、灯体の外に突出する突出部を有し、前記軸部材と歯車軸の噛合部分は、前記軸部材の突出部に設けられた第1の歯車と、前記歯車軸の軸線方向の他端側で連結され、前記第1の歯車に噛合する第2の歯車とからなるものである。
請求項3に記載したヘッドライトの光軸調整装置は、請求項1に記載したヘッドライトの光軸調整装置において、ギヤケースは、開口を形成する箱体であり、前記開口は灯体により閉塞されるものである。
請求項4に記載したヘッドライトの光軸調整装置は、請求項1に記載したヘッドライトの光軸調整装置において、保持部には、灯体に向けて開放されるU字部が形成され、このU字部には、ワイヤが嵌合されているものである。
請求項5に記載したヘッドライトの光軸調整装置は、請求項1に記載したヘッドライトの光軸調整装置において、ワイヤにおける保持部に保持される部位は、ギヤケースの開口側から挿入された接続用筒体であり、この接続用筒体の外周部には前記ギヤケースに嵌合する係止部が形成されているものである。
請求項6に記載した自動二輪車は、請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載したヘッドライトの光軸調整装置と、ヘッドライトの周囲を覆うフロントカウルと、フロントカウルの裏側に装着されたコンソールパネルとを備えた自動二輪車であって、操作子は、コンソールパネルに取付けられているものである。
請求項7に記載した自動二輪車は、請求項6に記載した自動二輪車において、ヘッドライトは、左右一対のヘッドライト本体からなり、コンソールパネルは、左右一対のパネルからなり、前記ヘッドライト本体は、それぞれ光軸調整装置を備え、この光軸調整装置の操作子は、左右一対の前記パネルにそれぞれ取付けられているものである。
本考案によれば、ギヤケースに設けられた保持部によってワイヤを保持することができる。このため、本考案に係るヘッドライトの光軸調整装置では、ワイヤをギヤケース近傍で支持するための部材が不要となる。したがって、従来の装置に較べて組立工数が低減され、組立作業が容易なヘッドライトの光軸調整装置を提供することができる。
また、本考案によれば、歯車軸とワイヤがギヤケースによって保持されているから、これらの部材を灯体とは別体の組立体として組立てることができる。したがって、本考案によれば、前記組立体を灯体に取付けることによって、歯車軸とワイヤの灯体への組付作業が完了するから、組立作業をより一層容易に行うことができる。
請求項2記載の考案によれば、歯車軸は、ワイヤの保持と軸部材との噛合を兼ねることができる。このため、この考案によれば、構造が簡単なヘッドライトの光軸調整装置を提供することができる。
請求項3記載の考案によれば、灯体は、ギヤケースの開口を閉塞する蓋体として利用できる。このため、専ら前記開口を閉塞する蓋部材を使用する場合に較べて部品数が低減されるとともに、ギヤケースをコンパクトに形成することができる。したがって、この考案によれば、組立作業のより一層の簡略化とコストダウンとを図ることができる。
請求項4記載の考案によれば、ワイヤを容易に保持部に組付けることができる。このため、より一層組立が容易なヘッドライトの光軸調整装置を提供することができる。
請求項5記載の考案によれば、ワイヤをギヤケースから抜けることがないように保持することができる。このため、ねじなどの締結用の部材が不要になる。
請求項6記載の考案によれば、操作子の操作性に優れたヘッドライトの光軸調整装置を提供することができる。
請求項7記載の考案によれば、左右一対のヘッドライト本体において光軸の角度調整を別々に行うことができる。
以下、本考案に係るヘッドライトの光軸調整装置の一実施の形態を図1ないし図13によって詳細に説明する。
図1は本考案に係る光軸調整装置を装備した自動二輪車の側面図、図2はヘッドライト部分の正面図、図3は同じく背面図、図4は灯体と光軸調整装置の側面図、図5は灯体の縦断面図、図6はギヤケースの背面図である。
図7は図6におけるVII−VII線断面図、図8は操作子の縦断面図、図9は図6におけるIX−IX線断面図、図10は図6におけるX−X線断面図、図11は図6におけるXI−XI線断面図、図12は図6におけるXII−XII線断面図、図13はギヤケースが取付けられた灯体の一部と、操作子が取付けられたコンソールパネルとを示す斜視図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による自動二輪車を示す。
この自動二輪車1は、車体の前部を覆うカウリング2を装備するとともに、運転者用メインシート3と、同乗者用タンデムシート4とを装備している。図1において、5は前輪を示し、6はフロントフォーク、7は操向ハンドル、8は燃料タンク、9後輪、10はリヤアーム、11はエンジンをそれぞれ示す。
前記カウリング2は、ヘッドライト12が露出するとともにスクリーン13を有するフロントカウリング14と、このフロントカウリング14の両側部から下方に延びるサイドカウリング15などによって構成されている。
前記フロントカウリング14は、図2に示すように、前方から見てヘッドライト12の周囲を覆うように形成されている。このフロントカウリング14の裏側には、図3に示すように、コンソールパネル16が装着されている。このコンソールパネル16は、左右一対のパネル16a,16bからなり、フロントカウリング14の後方に装備された部材を後方から覆うためのものである。
ヘッドライト12は、図2に示すように、左右一対のヘッドライト本体12a,12bによって構成されている。これらのヘッドライト本体12aは、図4に示すように、レンズ21と灯体22とから構成され、左右一対となるように形成されている。この実施の形態においては、車体左側のヘッドライト本体12aのレンズ21と、車体右側のヘッドライト本体12bのレンズ21とは一体に形成されている。また、車体左側のヘッドライト本体12aの灯体22と、車体右側のヘッドライト本体12bの灯体22とは一体に形成されている。
左側の灯体22と右側の灯体22には、図2〜図5に示すように、バルブ23と、リフレクタ24とが設けられるとともに、本考案に係る光軸調整装置25が設けられている。この実施の形態による車体右側の灯体22の上端部には、図2〜図4に示すように、外気温センサ26が取付けられている。この外気温センサは、エンジン11の燃焼系を制御するために用いられるもので、灯体22と、フロントカウリング14と、コンソールパネル16とによって囲まれた略閉空間となるような位置に配設されている。
前記リフレクタ24は、図5に示すように、後方に延びる上側アーム31と、下側アーム32と、左右方向調整用のアーム(図示せず)とを備え、これらのアームを介して灯体22の内部に支持されている。前記上側アーム31は、リフレクタ24の上部であって車幅方向の外側に立設されており、前記灯体22に立設された支柱33に軸受部材34を介して上下方向と左右方向とに揺動自在に接続されている。この軸受部材34は、支柱33の先端部に設けられた球体33aに摺動自在に嵌合しており、上側アーム31に固定されている。
下側アーム32は、リフレクタ24の下部であって車幅方向の外側に立設されており、後述する光軸調整装置25の一部を構成する軸部材35にナット部材36を介して接続されている。左右方向調整用アームは、図示してはいないが、リフレクタ24の上部であって車幅方向の内側に立設されており、後端部にナット部材を備えている。このナット部材は、灯体22の後壁に回転自在に支持されたねじ部材37(図3および図13参照)が螺合している。
前記下側アーム32に接続された前記軸部材35は、軸線方向が車体の前後方向と平行になる状態で灯体22の後壁22aを貫通し、この後壁22aに回転自在に支持されている。前記後壁22aの内面には、軸部材35の軸線方向への移動を規制するためのストッパープレート38が取付けられている。このストッパープレート38は、軸部材35に形成された環状溝35aに回転自在に係入している。
軸部材35における灯体22の後方に突出した突出部35bには、後述する第1の歯車39が固着している。この第1の歯車39は、車体の後方に向けて開放するカップ状に形成されており、その開口縁に歯39aが車体の後方を指向するように形成されている。この軸部材35に螺合した前記ナット部材36は、ゴムブッシュ40によって下側アーム32に弾性支持されている。
前記光軸調整装置25は、上述した軸部材35を遠隔操作により回動させることによって、リフレクタ24を上下方向に揺動させ、ヘッドライト12の光軸の上下方向の角度を変更するものである。この光軸調整装置25は、図4および図5に示すように、前記軸部材35と、この軸部材35を回動させる駆動手段41とから構成されている。
駆動手段41は、図2〜図4、図7および図13に示すように、前記灯体22の後壁22aに着脱可能に取付けられたギヤケース42と、このギヤケース42内に前記軸部材35とは軸線方向が直交する状態で回転自在に支持された歯車軸43と、この歯車軸43の軸線方向の一端部に接続されかつギヤケース42から上方に延びる回転伝達用のワイヤ44と、このワイヤ44の上端部に取付けられた操作用ノブ45とによって構成されている。この操作用ノブ45によって、本考案でいう操作子が構成されている。
ワイヤ44は、従来からよく知られている構造のもので、図7および図8に示すように、可撓性を有するアウターチューブ46と、このアウターチューブ46の中に通されたインナーワイヤ47とを備えている。アウターチューブ46の一端部(下端部)には、ギヤケース42に接続するための接続用筒体48が固着してあり、他端部には、前記コンソールパネル16に固定するための固定用筒体49が取付られている。
前記ギヤケース42は、図6〜図12に示すように、開口42aを有する箱体からなり、プラスチックによって形成されたケース本体51と、このケース本体の両側部に突設された取付用フランジ52,53とから構成されている。このギヤケース42は、開口側が灯体の22の後壁22aに取付けられている。このため、ケース本体51の開口は、灯体22の後壁22aによって閉塞されている。この実施の形態によるギヤケース42は、図3および図13に示すように、前記後壁22aの外面における車幅方向の外側の下部に取付けられている。
ギヤケース42の灯体22への取付けは、図13に示すように、前記取付用フランジ52,53に形成された合計四箇所の貫通孔55〜57のうち、左側フランジ52の上側の貫通孔54に挿通させた取付用ねじ58と、右側フランジ53の下側の貫通孔57に挿通させた取付用ねじ59とを灯体22に螺着させることによって行われている。取付用フランジ52,53の他の二つの貫通孔55,56には、図10および図12に示すように、灯体22の後壁22aに突設されたピン60が嵌合している。
ケース本体51の下端部と、長手方向の途中には、図10および図12に示すように、歯車軸43を回転自在に支持するための横壁61,62が立設されている。これらの横壁61,62どうしの間には、図7および図11に示すように、前記第1の歯車39を収容するための相対的に幅が広いギヤ室63が形成されている。
前記歯車軸43は、図7に示すように、前記両横壁61,62のうち下側に位置する横壁62に支持された小径部43aと、この小径部43aから上方に延び、前記上側に位置する横壁61に支持された大径部43bとからなる棒状に形成されている。この歯車軸43の前記小径部43a、すなわちワイヤ44とは軸線方向の反対側の端部には、前記第1の歯車39に後方から噛合する第2の歯車64が固着している。また、この歯車軸43の上端部には、後述するワイヤ44のインナーワイヤ47が嵌合する接続用の穴65が穿設されている。この穴65の開口形状は、図9および図10に示すように、断面四角形のインナーワイヤ47が嵌合する形状に形成されている。
前記両横壁61,62には、図10および図12に示すように、歯車軸43が回転自在に嵌合する円形孔66,67と、この円形孔66,67から灯体22へ向けて延びるスリット68,69とが形成されている。このスリットは、円形孔内に歯車軸43を嵌合させる際にガイドとなるもので、灯体22側から円形孔66,67に向かうにしたがって次第に幅が狭くなるように形成されている。これらのスリット68,69の最も幅が狭くなる部分の幅は、円形孔66,67の内径より小さくなるように形成されている。すなわち、スリット68,69内に歯車軸43を挿入し、これらのスリット68,69の最も狭い部分に歯車軸43が接触した状態でこの歯車軸43を円形孔66,67側へ押圧することによって、横壁61,62の弾性変形によりスリット68,69の幅が拡がり、歯車軸43が円形孔66,67内に係入する。歯車軸43が円形孔66,67内に嵌合した後、スリット68,69の幅が初期の幅に戻るために、歯車軸43は円形孔66,67内に保持される。
前記ケース本体51における前記上側の横壁61の上方には、図7に示すように、歯車軸43の軸線方向の一端側(図7においては上側)においてワイヤ44のアウターチューブ46を保持するための保持部71が設けられている。この保持部71には、図9および図10に示すように、前記アウターチューブ46の外周部(前記接続用筒体48)が嵌合する断面U字状に形成されている。アウターチューブ46の接続用筒体48には、図7に示すように、先端部に二つの大径部72,73が形成されている。これらの大径部72,73によって、本考案でいう接続用筒体の係止部が構成されている。
前記保持部71には、図7および図9に示すように、灯体22に向けて開放されるU字部71aが形成されている。このU字部71aには、後述するようにワイヤ44が嵌合されている。U字部71aには、前記二つの大径部72,73どうしの間に形成された環状溝74内に嵌合する横断面U字状の突条75(図9参照)と、接続用筒体48の軸線方向の中央部に位置する相対的に細い基部76が嵌合する平面視U字状の穴77(図7参照)とが形成されている。詳述すると、このU字部71aを有する保持部71と前記接続用筒体48との嵌合部は、前記接続用筒体48の外周部に形成された環状溝74(凹部)と、この環状溝74に嵌合する前記突条75(凸部)と、接続用筒体48の基部が嵌合する穴77(凹部)とによって構成されている。このように接続用筒体48の外周部の周方向に延びるように形成された凹部と凸部との嵌合により接続用筒体48が保持部71に保持されることによって、接続用筒体48は、軸線方向への移動が規制されることになる。
接続用筒体48を保持部71に嵌合させるに当たっては、予めインナーワイヤ47に歯車軸43を嵌合させて取付けておき、歯車軸43とともにギヤケース42の開口内に挿入することによって行う。なお、歯車軸43には、インナーワイヤ47に接続する以前に第2の歯車64を組付けておく。接続用筒体48と歯車軸43とをギヤケース42内に組込むときは、接続用筒体48の環状溝74内にギヤケース42の突条75を嵌合させるとともに、接続用筒体48の基部をギヤケース42の穴に嵌合させる。一方、歯車軸43を、上述したようにスリット68,69を通して円形孔66,67内に係入させる。
前記操作用ノブ45は、図8に示すように、ワイヤ44のインナーワイヤ47が嵌合した接続用軸81に固定用ねじ82によって固定されており、図3、図4および図13に示すように、コンソールパネル16の各パネル16a,16bに設けられたノブ用取付座16cにそれぞれ取付けられている。
前記接続用軸81は、前記固定用筒体49の内部に回転自在に支持されている。固定用筒体49は、アウターチューブ46の接続用パイプ46aにねじ部材83によって取付けられており、コンソールパネル16の前記取付座16cを上下方向に貫通している。固定用筒体49の取付座16cへの固定は、固定用筒体49に突設された取付用フランジ49aと、固定用筒体49の先端部に螺合されたロックナット84とによりコンソールパネル16を挾持することによって行っている。
操作用ノブ45を取付ける取付座16cは、図3に示すように、左右一対のコンソールパネル16の車体内側の下部に後上方を指向するように形成されている。この取付座16cに取付けられた操作用ノブ45は、メインシート3に着座した乗員が手を伸ばすことによって操作することができる。
上述したように構成された光軸調整装置25によれば、メインシート3に着座した乗員が操作用ノブ45を回転させることにより、この回転がインナーワイヤ47と、ギヤケース42内の歯車軸43と、第1および第2の歯車39,64とを介して軸部材35に伝達される。そして、この軸部材35が回転することにより、ナット部材36が下側アーム32とともに前後方向に移動し、この移動によりリフレクタ24が上下方向に揺動し、光軸の上下方向の角度を変える。
この実施の形態による光軸調整装置25によれば、ギヤケース42に設けられた保持部71によってワイヤ44のアウターチューブ46の先端部を保持することができる。このため、ワイヤ44をギヤケース42の近傍で支持するための部材が不要となる。
また、この実施の形態による光軸調整装置25によれば、歯車軸43とワイヤ44の接続用筒体48とがギヤケース42に保持されているから、これらの部材を灯体22とは別体の組立体として組立てることができる。このため、この実施の形態による光軸調整装置25においては、前記組立体を灯体22に取付けることによって、歯車軸43とワイヤ44の灯体22への組付作業を簡単に行うことができる。
この実施の形態による歯車軸43は、一端部にワイヤ44が接続され、他端部に第2の歯車64が設けられており、ワイヤ44の保持と軸部材35との噛合を兼ねる構成が採られている。このため、この光軸調整装置25は、ワイヤ44の回転を軸部材35に伝達するための構造が簡便なものとなる。
この実施の形態によるヘッドライトの光軸調整装置25においては、灯体22は、ギヤケース42の開口42aを閉塞する蓋体として利用することができる。このため、専ら前記開口42aを閉塞する蓋部材を使用する場合に較べて部品数が低減されるとともに、ギヤケースをコンパクトに形成することができる。
この実施の形態によるヘッドライトの光軸調整装置25においては、ギヤケース42の保持部71にU字部71aが形成されているから、ワイヤ44を容易に保持部71に組付けることができる。
この実施の形態によるヘッドライトの光軸調整装置25においては、ギヤケース42の保持部71にワイヤ44の大径部72,73(係止部)が係合しているから、ワイヤ44をギヤケース42から抜けることがないように保持することができる。このため、ねじなどの締結用の部材が不要になる。
この実施の形態によるヘッドライトの光軸調整装置25においては、操作用ノブ45がコンソールパネル16に設けられているから、操作を容易に行うことができる。しかも、操作用ノブ45は、左右一対のヘッドライト本体12a,12b毎に設けられているから、左右一対のヘッドライト本体12a,12bの光軸の角度調整を別々に行うことができる。
本考案に係る光軸調整装置を装備した自動二輪車の側面図である。 ヘッドライト部分の正面図である。 ヘッドライト部分の背面図である。 灯体と光軸調整装置の側面図である。 灯体の縦断面図である。 ギヤケースの背面図である。 図6におけるVII−VII線断面図である。 操作子の縦断面図である。 図6におけるIX−IX線断面図である。 図6におけるX−X線断面図である。 図6におけるXI−XI線断面図である。 図6におけるXII−XII線断面図である。 ギヤケースが取付けられた灯体の一部と、操作用ノブが取付けられたコンソールパネルとを示す斜視図である。
符号の説明
12…ヘッドライト、12a,12b…ヘッドライト本体、16…コンソールパネル、16a…パネル、16c…取付座、22…灯体、24…リフレクタ、25…光軸調整装置、32…下側アーム、35…軸部材、35b…突出部、39…第1の歯車、42…ギヤケース、43…歯車軸、44…ワイヤ、45…操作用ノブ、46…アウターチューブ、47…インナーワイヤ、48…接続用筒体、64…第2の歯車、71…保持部、72,73…大径部、74…環状溝、75…突条、77…穴。

Claims (7)

  1. 灯体と、
    この灯体に回転自在に支持され、回転することにより光軸の上下方向の角度を変える軸部材と、
    前記軸部材の後端部において、この軸部材の軸線方向と直交するように噛合された歯車軸と、
    操作子と、
    この操作子に連結され、前記歯車軸に前記操作子の回転を伝達するワイヤと、
    を備えたヘッドライトの光軸調整装置であって、
    前記灯体に着脱自在に取付けられたギヤケースを更に備え、
    前記歯車軸は、前記ギヤケースに回転自在に支持され、
    前記ギヤケースには、前記歯車軸の軸線方向の一端側でワイヤを保持する保持部が設けられていることを特徴とするヘッドライトの光軸調整装置。
  2. 請求項1記載のヘッドライトの光軸調整装置において、
    軸部材は、灯体の外に突出する突出部を有し、
    前記軸部材と歯車軸の噛合部分は、軸部材の突出部に設けられた第1の歯車と、
    前記歯車軸の軸線方向の他端側で連結され、前記第1の歯車に噛合する第2の歯車とからなるヘッドライトの光軸調整装置。
  3. 請求項1記載のヘッドライトの光軸調整装置において、
    ギヤケースは、開口を形成する箱体であり、
    前記開口は灯体により閉塞されるヘッドライトの光軸調整装置。
  4. 請求項1記載のヘッドライトの光軸調整装置において、
    保持部には、灯体に向けて開放されるU字部が形成され、
    このU字部には、ワイヤが嵌合されているヘッドライトの光軸調整装置。
  5. 請求項1記載のヘッドライトの光軸調整装置において、
    ワイヤにおける保持部に保持される部位は、ギヤケースの開口側から挿入された接続用筒体であり、
    この接続用筒体の外周部にはギヤケースに嵌合する係止部が形成されているヘッドライトの光軸調整装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載のヘッドライトの光軸調整装置と、
    ヘッドライトの周囲を覆うフロントカウルと、
    フロントカウルの裏側に装着されたコンソールパネルと、
    を備えた自動二輪車であって、
    操作子は、コンソールパネルに取付けられた自動二輪車。
  7. 請求項6記載の自動二輪車において、
    ヘッドライトは、左右一対のヘッドライト本体からなり、
    コンソールパネルは、左右一対のパネルからなり、
    前記ヘッドライト本体は、それぞれ光軸調整装置を備え、
    この光軸調整装置の操作子は、左右一対の前記パネルにそれぞれ取付けられている自動二輪車。
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