JP3142960U - 高さ調節可能な折畳み机 - Google Patents

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Abstract

【課題】脚部を延長可能にするとともに折畳み可能にし、かつ、脚部の長さを調節する際、外周の基脚と中の延長脚との嵌合間隙を程よく減少させることによって延長脚を摺動し易くし、かつ、一旦脚部の長さを調節し、固定した後は”ガタつき”が無く、しかも、天板の揺れの無い折畳み机を提供することを目的とする。
【解決手段】天板の裏面の四隅部に、基脚5を起立または折畳み可能に設け、かつ、基脚5に延長脚9が連結される折畳み机であって、基脚5は中空パイプ材からなり、基脚5の中空部に延長脚9が嵌入され、かつ、基脚5の略先端部にロックピンを設けるとともに、このロックピンによって延長脚9が基脚5に固設され、かつ、基脚5の外周面に所定長の凹み58が形成されることを特徴とする折畳み机である。
【選択図】図8

Description

この考案は、机の高さを調節可能にするとともに脚部を折畳み可能にし、かつ、脚部の”ガタつき”又は天板の揺れの無い折畳み机に関する。詳しくは、脚の長さをワンタッチ操作により伸縮可能とし、使用目的に応じて机の高さを多段階に調節し、かつ、不使用時には脚を折り畳むことによって嵩高を減らしてコンパクトにすることによって、収納あるいは運搬を容易にした折畳み机に関し、しかも机の高さを調節し、固定した後、脚部の”ガタつき”又は天板の揺れの無い折畳み机関する。
従来、事務机、座卓や経机等は通常は天板裏面に長さが固定した脚が設けられており、立ち机又は座り机として専用されている。しかしながら、このような固定脚を有する机は使用時には座りが安定しているが、机を使用しないときには脚の長さの分大きな収納スペースを必要とする。かかる収納スペースを確保できない団地等では、机の他収容すべき物を収納することができなくなったり、居住空間が狭められたりする。あるいは、机の運搬通路が狭い場合、机の嵩張るため机の脚を壁等にぶつけて脚や壁を傷付けるようなこともある。
このように、固定脚を有する机は片付ける場合には場所をとる。そこで脚を折畳む構造にし、あるいは脚を天板にネジ締め螺着し、かつ、螺着をゆるめて脚を外す。ところで、この種の構造のものでは、脚の付け根と天板との間に蝶番を設け、脚の折り倒し方向を互いに対抗する脚に向けた方向として内側に折り倒す。この場合、折り倒し方向の天板の長さが十分に長ければ、折り倒した対抗する脚同士が重なり合うことはないが、仮に天板の大きさに比し脚が長い場合、折り倒した脚が対抗する脚と重なり合うこととなるので折り倒すことが出来なくなる。また、折畳み机の場合、天板から下の四本脚の間が開放されるので、必要に応じて布切れ等を使って目隠しをするが見栄えが悪い。
ところで、折畳み机については数々の構造のものが提案されており、本件出願人も、先に、足の高さを固定した折畳み机に関する考案を提案している(例えば、特許文献1参照)。この折畳み机は、天板の裏面において、この天板の対向する長辺に沿って一対のケタを固設するとともに、これらのケタの両端近傍に高さを固定した脚を設け、かつ、これらの脚を折畳み又は起立可能に設けた折畳み机であって、前記脚と前記脚との間に着脱可能に幕板を跨設したことを特徴とする。更に、本件出願人は脚部の高さを伸縮可能にした折畳み机に関する考案を提案している(例えば、特許文献2参照)。この折畳み机は、天板の裏側に四本の基脚を夫々折畳み又は起立可能に設けた折畳み机であって、前記四本の基脚の略先端部に夫々ロックピンを設け、これらのロックピンによって前記四本の基脚に夫々延長脚を連結することを特徴とする。
実用新案登録第3130823号公報 実用新案登録第3141129号公報
以上の通りであって、特許文献1に代表されるように、従来の机には次のような問題点がある。
即ち、従来の机の問題点の第一は、固定脚を有する机は使用時には安定していが、机を使用しないときには大きな収納スペースを必要とし、たとえば事務所や店頭等における受付、あるいは、団地等では収納スペースが狭いので机の保管場所を確保するのが大変である。
第二に、従来の折畳み机は脚の長さが固定なので、立ち机又は座り机用として夫々の用途が限定される。また、天板から下方の四本脚の間が開放されるのでカウンター等で使用する場合は中が丸見えとなり好ましくない。
問題点の第三に、従来の折畳み机は脚部の長さを伸縮可能であるが、机の高さを調節した後、脚部の”ガタつき”によって筆記中に天板が揺れるので書き難い。この従来の折畳み机の構造の詳細は以下の通りである。四本の基脚の略先端部に夫々ロックピンを設け、これらのロックピンによって前記四本の基脚に夫々延長脚を連結するものである。この場合、基脚は中空パイプ材が使用されており、この基脚の空洞部に延長脚を嵌入して連結する構造なので、中空パイプ材からなる基脚における空洞部の内周面と中の延長脚の外周面との間に間隙が生じる。この間隙が大きければ延長脚を容易に伸縮できる反面、間隙が大きい分脚部に”ガタつき”が生じて天板が揺れる。一方、この間隙が小さい場合、”ガタつき”が無く机が揺れない半面、中の延長脚を摺動させ難い。即ち、この間隙は大きからず、小さからず程々の寸法が良いが規格の中空角パイプを使用するので適正な間隙寸法を得ることは困難である。例えば、基脚の中空角パイプの外辺寸法は26mmで、肉厚が1mmの場合、内辺寸法は24mmである。一方、中空角パイプの延長脚の外辺寸法は24mm弱である。従って、基脚の内辺と延長脚の外辺との間隙はゼロに近いので、基脚の断面内側に延長脚を嵌入できても、その中を摺動させることは困難である。
そこで、本考案の高さ調節可能な折畳み机は、このような従来の抱える問題点を解決するためになされたもので、脚部を延長可能にするとともに折畳み可能にし、かつ、脚部の長さを調節する際、外周の基脚と中の延長脚とが嵌合する時の間隙を程よく減少させることによって延長脚を摺動し易くし、かつ、一旦脚部の長さを調節し、固定した後は”ガタつき”が無く、しかも、天板の揺れの無い折畳み机を提供することを目的としている。そして、脚部を起こして天板の下方の脚間に幕板を着脱可能に設けることにより、幕板によって脚間の目隠しをし、かつ、幕板を外すとともに脚を折畳んで容易に収納できるようにした折畳み机を提供することを目的としている。
そこで、本考案者は、基脚の内周面とのこの中に嵌入する延長脚の外周面との間隙寸法を減少させることに着目し、そのためには中空パイプ材の外周面を凹ませる着想へと展開し、これに基づき机を試作したところ脚部の”ガタつき”又は天板の揺れの無い机が得られるという知見を得た。本考案者の高さ調節可能な折畳み机はかかる知見を基に具体化したもので、請求項1の考案は、天板の裏面の四隅部に、基脚を起立または折畳み可能に設け、かつ、前記基脚に延長脚が連結される折畳み机であって、前記基脚は中空パイプ材からなり、前記基脚の中空部に前記延長脚が嵌入され、かつ、前記基脚の略先端部にロックピンを設けるとともに、このロックピンによって前記延長脚が前記基脚に固設され、かつ、前記基脚の外周面に所定長の凹みが形成されることを特徴とする折畳み机である。また、請求項2の考案は、請求項1の考案の上記特徴に加えて、前側の左右前記基脚間において、前記所定長の凹み同士が対向するとともに、後側の左右前記基脚間において、前記所定長の凹み同士が対向し、かつ、前記基脚における所定長の凹みの背面と、前記延長脚の外周面との間に間隙を設けることを特徴とする折畳み机である。
本考案の高さ調節可能な折畳み机はワンタッチ操作のロックピンを基脚に設けることにより、一人作業によってでも脚部の長さを伸縮することが可能であり、使用目的に応じて机の高さを段階的に変えることができる。この場合、外の基脚と中の延長脚との間隙を適正な寸法にしたので、嵌入した延長脚を上下に摺動させ易く、天板の高さを調節し易い。しかも、脚部の高さを固定した後、脚部の”ガタつき”が少ないので天板の揺れが無く、書類に文字を書き易い。そして、不使用時には脚を折り畳むことによって嵩高を減らしてコンパクトにし、収納又は運搬を容易にする。また、折畳み机を立脚して使用する場合は天板の下の脚間を幕板によって目隠しできるので、事務所や店頭等におけるカウンターとして使用する場合に外観上見栄えが良く好ましい。また、不使用時に、収納する際は幕板を外し、かつ、脚を折畳むことができるので、保管場所の確保が容易である。詳しくは、机から幕板を外し、かつ、脚を折畳んで嵩高を減らし、これらをコンパクトにまとめて収納、又は持ち運びが容易である。一方、例えば国税局等の役所によっては、確定申告の時期を境にカウンター机の使用頻度に応じて、あるいは、カウンター机の経費節減のため、机をリースで借りるというニーズが高い。このような場合、不使用時の机の保管場所を必要とせず、かつ、経費削減の効果も期待できる。
本考案の実施の形態を、添付図面に示した本考案の実施例に基づいて以下に具体的に説明
する。
先ず、実施例について、図1〜図9を参照しながら説明する。図1は、本考案における高さ調節可能な折畳み机の全体斜視図である。図2は、同上、側面図である。図3は、同上、天板表側から見た一部断面図である。図4は、同上、基脚に延長脚を継ぎ足す前の状態を示す一部斜視図である。図5は、同上、基脚に延長脚を連結した後の状態を示す一部斜視図である。図6は、同上、ロックピンの詳細を示す部品図である。図7は、同上、ロックピンの作用を示す説明図である。図8は、同上、前側の左右基脚に夫々延長脚を嵌入した状態を示す説明図である。図9は、同上、脚部に幕板を装着した状態を示す折畳み机の全体斜視図である。
本実施例の高さ調節可能な折畳み机の天板は脚の高さに比して比較的横幅が小さく、天板は長辺1800mmで短辺450mm又は短辺600mmが標準のサイズである。脚部を起立させた状態を図1に示すように、折畳み机Dは、長方形の木製の化粧板からなる天板1を有し、この天板1の裏面11の四隅部に鉄製の基脚5を、天板1の裏側へ折畳み可能、かつ、起立可能に設ける。以下、折畳み机Dは天板1の長辺に沿って左右方向と称し、短辺に沿って前後方向と称する。天板1の裏面11において、長辺に沿って棒状鉄製のケタ2、2を、夫々天板1と一体的に固設する。これらのケタ2の左右両端近傍に、コの字部品51、51を備える。そして、基脚5を内側へ折り曲げ可能にコの字部品51下端にリベット52を設ける。また、ケタ2と基脚5とを連結するステー3が設けられ、基脚5側にリベット53とケタ2側にリベット21とこれらの間にリベット31を備える。即ち、ステー3は、リベット31、21、53によって、これらのリベットを支点として回動するようにリンク機構として構成される。更に、天板1の裏側に棚4が長辺に沿って設けられ、両側のステー3、3のリベット31、31と連結する。折畳み机を立ち机として使用する時は、ステー3は真直ぐに突っ張ってケタ2と基脚5との間を直角に保持するように作用する。一方、折畳み机を折畳む時は、ステー3はリベット31を中にして、くの字状に折れ曲がり、同時に基脚5はリベット52を支点としてケタ2側へ折れ曲がる。本考案では、四本の基脚5の下方に夫々延長脚9を連結する。側方から見た図2からも判るように、夫々延長脚9はロックピン6を介して夫々の基脚5の先端に継ぎ足し連結される。これらの延長脚9によって脚部の長さが伸縮され、本考案の折畳み机Dの高さは950mm、900mm及び700mmの三段階に調節される。なお、基脚5におけるロックピン6の上方に、幕板止め金具55を設け、この金具に机の前方にL字状に突出したフック551を備える。この、幕板止め金具55は、断面コの字形部材にフックを形成する加工を施し、これを基脚5に嵌め込んで溶接したものである。そして、後述する図9に示すように、前方に突出したフック551の部位に正面幕板7を装着する。折畳机Dの後側に備える幕板止め金具55についても同様な使い方をする。
折畳み机Dを折畳んで積み重ねる際に、下段の天板1を傷付けることの無いように、基脚5の付け根に近い部位に緩衝パッキン54を備える。また、天板1の短辺方向に基脚5、5間を補強するように、脚連結材56、56を上下二段に設ける。また、延長脚9の下方先端部に、水平の微調節用のアジャストボルト97を夫々設ける。
本実施例の特徴とするところは、脚の長さを調節可能にするために延長脚を継ぎ足して机の高さを可変にすることにあり、その際延長脚を固定するために主要なロックピンの構成について図6を参照しながら説明する。中央の6図(a)は、ロックピン6を後述するスプリングに抗して伸長させた状態を示し、分割面Pを境にして左の基部61と右の固着部62が対面する。そして、これらの中を右方から太いノック棒63aが左方の一段細いノック棒基部63bへと貫通している。細いノック棒基部63bは左端部で止めネジ66によって内方で基部61に固設されている。一方、右方の固着部62の先端はロックピン6を
基脚5に固設するためにネジ64が刻まれている。なお、固着部62に分割面P寄りにスパナ掛け67を示し、内方にはスプリングが伸縮自在に設けられている。分割面PにおけるC−C矢示図を6図(b)として左に示し、E−E矢示図を6図(c)として右に示す。左の図(b)では基部61の中央に左右方向に窪んだ切欠き溝68を設け、その中心に貫通するノック棒基部63bを示す。右の6図(c)では固着部62の中央に前記切欠き溝68とは直角方向にスパナ掛け67を設け、この中央に貫通するノック棒基部63bを示す。
以上に加えて、本考案の高さ調節可能な折畳み机には更に工夫を凝らしている。即ち、折畳み机Dの天板1の下方脚部を覆うために、前方に正面幕板と、左右に側面幕板を設ける。図9に正面に正面幕板7を示し、これは略矩形状の薄い木製の化粧板である。正面幕板7の長辺は略天板1の長辺と略同じ長さであり、短辺寸法は天板1の下方を覆うスペースによって決まる。図示のとおり、正面幕板7は左右前方の基脚5、5の下端部に設けた幕板止め金具55の上に載置される。一方、左右に側面幕板8、8を示し、これらも略矩形状の薄い木製化粧板である。側面幕板8の短辺は、天板1の短辺と略同じ長さであり、長辺は天板1の下方を覆う高さスペースによって決まる。これらの側面幕板8、8も正面幕板7と同様に図示しない金具の上に載置される。
以上のように構成され、次に本実施の形態にかかわる高さ調節可能な折畳み机の組み立ておよび収納或いは本考案を構成する部材の作用ついて説明する。
先ず、脚部を継ぎ足して延長する手段について、図4及び5図を参照しながら説明する。図4には上方に基脚側と下方に延長脚側とを切り離して示し、図5に上下を連結した状態を示す。上方鉄製の基脚5は、天板1に折畳み、かつ、起立可能に設けられている。基脚5は中空角パイプ材からなり、この空洞部に一回り小さい中空角パイプ材からなる延長脚9を下方から挿入する。延長脚9の机の前後方向の外周面には、天板1の裏側のコの字部品51に設けたリベット52の部位を通過可能に逃げとなるスリット94を設けている。このスリット94の下方に上から穴91、92及び93が穿孔され、夫々机の高さが950mm、900mm及び700mmになるように位置決めされている。図5に示すように、上方の基脚の空洞部へ下方の延長脚を嵌入した後に、外周の基脚に内周の延長脚を固定するためにロックピン6が設けられる。なお、机の高さを調節する目安として、図1に示すように机の左右方向で基脚5の内側に、夫々三か所の矢印マーク95が穴の下近くに刻まれている。この矢印マーク95は、延長脚の表面の穴91、92、93の近傍に目印として刻む他、矢印マークを描いた小片を貼着することでもよい。
次に、延長脚を継ぎ足し連結する際に、固定するためのロックピンの作用について説明する。図7は図2におけるB−B矢視断面で、外側の基脚5の空洞部へ延長脚9が嵌入され、その高さ位置決め前の状態を7図(a)に示し、位置決め後の状態を7図(b)に示す。7図(a)において、左方はロックピン6の長手方向断面図、右方に空洞部の脚部高さ方向断面を示す。図示のように、外側の基脚5の外周面にナット69が溶接、固設されており、このナット69に左方からロックピン6の先端のネジ64を締め付けることによってロックピン6が基脚5に固設される。この時、ロックピン6のスパナ掛け67(図6に示す)にスパナを嵌めてナット69にきつく締め付けるので、緩むことなくロックピン6は基脚5に螺着される。ロックピン6は後述するスプリングに抗して伸長した状態にある。即ち、ノック棒63aの先端部は外側の基脚5の穴57を覗き、延長脚9の穴を貫通することなく境界面Pを境に左方の基部61と右方の固着部62とが突接した状態にある。詳しくは、図6(b)に示した左方の基部61先端面と、図6(c)に示す右方のスパナ掛け67先端面が突接している。この状態から、左方の基部61を90度回転させ、凹状の切欠き溝68が右方の凸状のスパナ掛け67に凸凹で噛み合う位置とする。この状態から、図7(b)に示すように、内側の延長脚9を矢印H方向に上げると、穴91の位置でノック棒63aがスプリング65の付勢力で右方に飛び出し穴91を貫通する。このようにして、延長脚9の位置が決まり、この穴91にノック棒63aが貫通した場合天板の高さが950mmに固定される。高さを変えるときは、図7(a)の状態まで左方の基部61をスプリング65に抗して伸長した状態に戻した後、延長脚9を矢印H方向に上げると穴92、93の位置でノック棒63aが右方に貫通して、夫々天板の高さが900mm、700mmに位置決めされる。このように、延長脚9を矢印H方向に上げて穴91、92、93がノック棒63aの位置に合うと付勢されたスプリング65によってノック棒63aが夫々の穴に貫通して脚の長さが決まる。実際の作業の際は、天板の基脚側を下にして基脚5の空洞部へ、上方から延長脚9を挿入することにより、一人作業で脚の長さを調節することができる。スプリングの付勢力によってノック棒が延長脚の穴へ貫通するので、ロックピンのワンタッチ操作によって一人作業でも机の高さ調節をすることができる。
このような高さ調節の手順によって、三段階に机の高さを調節できる。従って立ち机として、或いは座り机としての用途を拡大することができる。高さ950mm、900mmの場合税務署窓口等での立ち机として使用とし、高さ700mmの場合は座り机として使用することができる。本実施例では、三段階の高さ調節を述べたが、延長脚を長くして、かつ、穴の数を増やして脚の長さを更に多段階に調節することも可能である。即ち、延長脚9にロックピン6を挿着する穴を追加、穿孔し、上述した中間の高さ800mmに調節することも可能である。
本実施例の折畳机は、リース物件として扱われることが多いので持ち運びが頻繁である。そのため、軽量化のため基脚、延長脚とも、中空材を使用する。中空パイプ材の基脚5の空洞部に延長脚9が嵌入され、延長脚9を上下に摺動させながら脚部の長さを調節し、これらをロックすることによって天板1の高さが決まる。そして、延長脚9を鉄製とした場合、外周面には硬質クロムメッキが施されている。このメッキを施すことによって、基脚5の中へ延長脚が挿着される際に双方の脚同士が擦れ合い、或いはノック棒63aの先端によって押圧されて傷付くことを防止できる。
外側の基脚5の内周面を延長脚9が摺動可能にするために、基脚5における空洞部の内辺と延長脚9の外辺との間には間隙を設ける。本実施例の中空角パイプ材からなる基脚5の外辺寸法は26mmであり、肉厚が1.2mmなので、外側の基脚5の内辺寸法は23.6mmとなる。一方、内側の中空角パイプ材からなる延長脚9の外辺寸法は22mmである。従って、外側の基脚5の内辺寸法と内側の延長脚9の外辺寸法との間の片側間隙は0.8mmとなる。この程度の間隙であれば、内外双方の間で摩擦を生じるたり摺れることなく延長脚9が容易に上下するが、内外双方の間隙のため”ガタつき”が生じて机全体が揺れるという問題がある。そこで、内外双方の間隙を減少させるために、中空角パイプからなる基脚5の外周側から内周側へ肉厚方向に押圧することによって、基脚5の外周面に凹み58を形成する。その結果、基脚5の内周面が空洞側へ窪むので、基脚5と延長脚9との片側間隙寸法が0.8mmから0.5 mmへと減少される。延長脚9を上下に摺動可能とするためには、この程度の片側間隙寸法は、きつ過ぎず、ゆる過ぎずの適正な間隙寸法であり、かつ、天板1の揺れのためには適正な間隙寸法である。試行錯誤の上、このような間隙寸法にたどり着き、延長脚9と基脚5との間で”ガタつき”が少なく、かつ、天板の揺れの無い折畳み机が完成した。
以上述べた天板の揺れ防止対策について別の角度から、図8を参照しながら説明する。先に、図1で説明したように、折畳み机Dは天板1の長辺に沿って左右方向と称し、短辺に沿って前後方向と称する。折畳み机Dの前後方向は左右脚部の上方に脚連結材56、56が架設され、かつ、同様に下方に、前後方向に脚連結材96、96が架設される。従って、前後の脚部間はこれらの脚連結材によって補強されるので、天板1は前後に揺れない。しかしながら、左右方向は長尺のため脚部間は大きく、しかも、脚連結材による補強が無いので天板1が揺れる。図8では図1における左右のA−A矢視断面を天板の下方に模式的に付加し、夫々前側の左脚部L及び前側の右脚部Rとして示した。夫々の脚部は基脚9が折畳み或いは起立可能に天板1に設けられ、これらの基脚5、5の中に延長脚9、9が嵌入されている。そして、中空角パイプ材からなる基脚5の外周面に所定長の凹み58が上下方向に形成される。この時、凹み58は基脚5の内周面が空洞側へ突出した状態に形成される。この凹み58の背面側を延長脚9が上下に摺動しながら脚部の高さが調節され、所定の高さで内外の脚がロック、固定される。凹み58が形成される、基脚5における外周面の辺の部位は、機能的には折畳み机Dの左右外側に向いた辺でもよいが、外観的な見栄えのうえから折畳み机Dの左右内側に向いた辺の方がよい。即ち、図示のように基脚5の凹み58、58が形成される四辺の部位は、左右の脚部間で対向するように設けられることが好ましい。この場合、上述したように、基脚5の凹み58の背面と延長脚9の外周面との片側間隙G1の寸法が保持され、略0.5mmとなる。反対側の片側間隙G2も略0.5mmに保持される。一方、反対側の片側間隙G2も略0.5mmに保持される。同様に、折畳み机Dの後側の左脚部L及び前側の右脚部Rの脚部間でも凹み58、58が夫々が対向するように形成されるとともに、凹み58の背面と延長脚9の外周面との片側間隙も同程度の寸法が保持される。この程度の間隙G1、G2の寸法が保持されるなら延長脚9が上下に摺動し、かつ、脚部の”ガタつき”が少なくなり、天板1の揺れが無くなる。ここで、机の高さを調節する際、延長脚9がすべての高さ位置において必ず凹み58の背面を摺動するように、凹み58の高さ位置を決めることが”ガタつき”を少なくするうえで大事である。本実施例の折畳み机Dは、書類等を書く机として使用されることが多く、天板の揺れが無いので文字を書くうえで問題は無い。
その他に、折畳み机の組み立て作業についたては以下の通りである。図1に示す机の天板1を下にして基脚5が上になるように置く。先ず、ケタ2に折り重なっている四本の基脚5をリベット52の部位を支点として回動して立てる。同時に、くの字状に折れ曲がったステー3をリベット31の部位から直線状に伸ばしたところで、止めに、ステー3を突っ張って基脚5とケタ2との間を直角に保持する。次いで、基脚5とケタ2との間がロックされたことをステー3の真直具合によって目視で確認した後、天板1を上にして基脚5が下になるようにする。次に、正面幕板7を天板1の長辺に沿って基脚5、5の間に跨設する。正面幕板7の下方長辺を基脚5、5に設けたL字状の基金具55、55の上に載せる。図示しないマグネット等で鉄製の基脚に正面幕板を装着する。側面幕板8も必要に応じて基脚に正面幕板を装着する。このようにして、折畳み机Dの組み立てが完了し、図9に示す。
一方、折畳み机を分解して収納する場合は、基本的には以上と逆の手順によればよい。先ず、折畳み机Dの側面幕板8、8を基脚5から外し、同様に、正面幕板7も基脚5から外す。このようにして、正面幕板7、左右の側面幕板8、8が別体として分離され、かつ、折畳み机Dの四本の基脚5が内側へ折り曲げられ、しかも夫々の脚部は互いに重なることが無いので、折畳み机Dの嵩高を減らすことができる。必要に応じて延長脚9を基脚5から外し、分解してコンパクトにまとめることができるので、折畳み机Dは狭いスペースに収納することができる。あるいは、使用者がリースで一時的に借りた場合、車での運搬等が容易であり使い勝手が良い。
なお、本実施例では折畳机の軽量化のため基脚、延長脚とも、鉄、真鍮或いはステンレス等からなる中空角パイプ材を使用した。しかしながら多少重くはなるが、内側の延長脚は中空材でなくても軽いアルミニウム材等からなる中実の角材を使用することでも機能的に可能である。ただしこの場合、脚部の高さを固定するためのロックピン6の先端のノック棒63aの先端部が嵌るように、延長脚の外周面に穴91、92、93を窪み状に形成する必要がある。
なお、本考案の高さ調節可能な折畳み机の使途は、事務所や店頭のカウンター等で使用する立ち机の他、会議で使用する座り机、座卓や経机やアイロン台や卓袱台台等の座位で使用する机として用途を拡大することができる。その他、デパート、スーパーマーケット等の店頭で、商品を陳列する棚として使用することもできる。この場合、本考案の折畳み机は高さを調節可能なので、前から後へ段々に高くした雛壇として使用することもできる。
本考案における高さ調節可能な折畳み机の全体斜視図である。 同上、側面図である。 同上、天板表側から見た一部断面図である。 同上、基脚に延長脚を継ぎ足す前の状態を示す一部斜視図である。 同上、基脚に延長脚を連結した後の状態を示す一部斜視図である。 同上、ロックピンの詳細を示す部品図である。 同上、ロックピンの作用を示す説明図である。 同上、前側の左右基脚に延長脚を嵌入した状態を示す説明図である。 同上、脚部に幕板を装着した状態を示す折畳み机の全体斜視図である。
符号の説明
D 折畳み机
G1、G2 間隙
L 左脚部
R 右脚部
P 分割面
1 天板
11 裏面
2 ケタ
21 リベット
3 ステー
31 リベット
4 棚
41 側棒
5 基脚
51 コの字部品
52、53 リベット
54 緩衝パッキン
55 幕板止め金具
551 フック
56 脚連結材
57 穴
58 凹み
6 ロックピン
61 基部
62 固着部
63a ノック棒
63b ノック棒基部
64 ネジ
65 スプリング
66 止めネジ
67 スパナ掛け
68 切欠き溝
69 ナット
7 正面幕板
8 側面幕板
9 延長脚
91、92、93 穴
94 スリット
95 矢印マーク
96 脚連結材
97 アジャストボルト

Claims (2)

  1. 天板の裏面の四隅部に、基脚を起立または折畳み可能に設け、
    かつ、前記基脚に延長脚が連結される折畳み机であって、
    前記基脚は中空パイプ材からなり、
    前記基脚の中空部に前記延長脚が嵌入され、
    かつ、前記基脚の略先端部にロックピンを設けるとともに、
    このロックピンによって前記延長脚が前記基脚に固設され、
    かつ、前記基脚の外周面に所定長の凹みが形成されることを特徴とする折畳み机。
  2. 前側の左右前記基脚間において、前記所定長の凹み同士が対向するとともに、
    後側の左右前記基脚間において、前記所定長の凹み同士が対向し、
    かつ、前記基脚における所定長の凹みの背面と、前記延長脚の外周面との間に間隙を設けることを特徴とする請求項1記載の折畳み机。
JP2008002532U 2008-04-21 2008-04-21 高さ調節可能な折畳み机 Expired - Lifetime JP3142960U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018075083A (ja) * 2016-11-07 2018-05-17 株式会社岡村製作所 什器における支持構造、および什器

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