JP3142738B2 - ラジアル空気タイヤ - Google Patents

ラジアル空気タイヤ

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JP3142738B2 JP07095521A JP9552195A JP3142738B2 JP 3142738 B2 JP3142738 B2 JP 3142738B2 JP 07095521 A JP07095521 A JP 07095521A JP 9552195 A JP9552195 A JP 9552195A JP 3142738 B2 JP3142738 B2 JP 3142738B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の要旨は、車輛用ラジアル
空気タイヤに関し、更に詳細には改良ベルトパッケージ
の設計及び形体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のタイヤは、耐久性があり、良好な
性能を持ち、摩耗に対する抵抗が大きく、軽量であり、
且つ安価に製造できなければならない。高速で作動で
き、コーナリング時の安定性が優れているという車輛の
性質は、消費者にとって望ましい特徴である。タイヤ
は、この性能を得るため、更に大きな力を発生しなけれ
ばならないと同時に滑らかな乗り心地を提供しなければ
ならず、道路の凹凸や孔からの衝撃荷重を吸収しなけれ
ばならない。タイヤの別の望ましい特徴は、ベルト内へ
の水の侵入に抵抗する特徴である。ベルト内に侵入した
水は強化材料を腐蝕させてしまう。
【0003】従来のラジアルタイヤは、車輛の性能を得
るため、鋼製強化材料を含む多数のベルトプライを使用
する。多くの用途について、タイヤは二つの鋼製ベルト
プライを使用することによって十分に強くなっている。
しかしながら、これらの鋼製強化ベルトプライは質量が
大きく、衝撃荷重を良好には吸収せず、高度の腐蝕が加
わる。タイヤの重量を軽くし、その衝撃吸収性能を改善
し、腐蝕に対する抵抗を更に大きくするための一つの解
決策は、一つ又はそれ以上のベルトプライの強化部材に
引張弾性率の高いコードを使用することである。幾つか
のタイヤでは、鋼製強化部材に代えて芳香族ポリアミド
製コード材料を使用したが、うまくいかなかった。剛
性、快適な乗り心地、低い製造費用、タイヤ重量、耐蝕
性、及びベルト縁部間隔における改善が種々の設計で取
り上げられた。しかしながら、タイヤに加えられるこれ
らの改善、特にタイヤの高速及び衝撃に対する耐久性を
高め、タイヤの耐蝕性を増大し、タイヤが良好な摩耗速
度を維持するのを維持し、タイヤを比較的軽量に維持す
るといった改善を更に大きなものとする必要が残ってい
る。
【0004】少なくとも一つのプライに芳香族ポリアミ
ド製強化部材が含まれる多数のベルトプライを持つタイ
ヤは、米国特許第3,851,693号、米国特許第
4,184,529号、米国特許第4,184,530
号、及び米国特許第4,407,347号、並びにフラ
ンス特許第2,536,018号及び日本国特許第90
/136,304号に開示されている。これらの特許に
よって二つ以上のベルトプライが開示される。このよう
な構造は、ベルトプライ強化体について芳香族ポリアミ
ド材料を使用することを示しているため、当該技術分野
で注目されている。
【0005】米国特許第4,184,529号には、重
量のある車輛で使用されるオフロードタイヤ用のベルト
パッケージが教示されている。このベルトパッケージ
は、鋼線で強化した三本のベルトプライを有し、合成織
物製強化部材の使用の可能性が言及されている。
【0006】米国特許第4,184,530号の強化ベ
ルトパッケージは、芳香族ポリアミド製強化部材を持つ
単一の内ベルトプライ、金属製強化体を持つ単一の外ベ
ルトプライ、及び織物製強化部材を持つ二つのベルト縁
ストリップを含む。芳香族ポリアミド製ベルトプライ強
化体の中央平面からの角度は、鋼製ベルトプライ強化体
の角度よりも小さい。他の特許にも芳香族ポリアミド製
強化材料を持つ内ベルトが開示されている。米国特許第
4,407,347号では、二つの内ベルトプライが、
好ましくは、15°乃至30°で配置された芳香族ポリ
アミド製強化部材を有し、外ベルトが60°乃至90°
で配置された鋼製強化部材を有する。ベルトパッケージ
は、鋼製強化ベルトプライを両縁部で接合する二つの横
ストリップを更に有する。
【0007】補助層即ちカバープライを持つベルトパッ
ケージを有する二つの追加の特許は、フランス特許第
2,536,018号及び日本国特許第90/136,
304号である。これらの特許は、鋼製強化部材を持つ
内ベルトプライ、芳香族ポリアミド製強化部材を持つ中
央ベルトプライ、及び0°乃至10°のナイロン製又は
ポリエステル製の強化材料でできた外キャッププライを
使用する。二つの内プライの各々の強化材料には0°乃
至35°の広範な角度が付けてあり、夫々のプライの角
度は同じではない。日本国特許第90/136,304
号の特許請求の範囲を以下で更に論じる。
【0008】一つ又はそれ以上のベルトプライを折重ね
てベルトパッケージの耐久性を改善した芳香族ポリアミ
ド製強化部材からなるベルトプライを使用することが多
くの特許に開示されている。これらの特許には、米国特
許第3,949,797号及び米国特許第4,854,
360号、フランス国特許第2,235,810号及び
フランス国特許第2,472,484号が含まれる。折
重ねたベルトを使用することによって特定の性能を改善
できるが、折重ねたベルトパッケージを備えたタイヤの
製造費用は、比較的複雑な構造を必要とするため、高い
ものとなる。更に、これらのタイヤは、折重ねたベルト
プライのため、重量の重いものとなる。
【0009】折り重ねられていない二つのベルトプライ
だけをベルトパッケージに有し、一方のベルトプライが
強化材料として芳香族ポリアミドを有する多くの特許が
例示されている。フランス国特許第2,248,161
には、鋼製強化部材を持つ単一の外ベルトプライ及び芳
香族ポリアミド(アラミド)製強化部材を持つ単一の内
ベルトプライを持つベルトパッケージが開示されてい
る。強化部材の角度は、これらの開示には「垂直」値で
あると簡単に言及されており、これ以上の定義はない。
アラミド製ベルトプライは、この開示では、鋼製ベルト
プライよりも広幅である。米国特許第4,936,36
6号では、単一の折り重ねられていない芳香族ポリアミ
ド製強化ベルトプライは内ベルトプライであってもよい
し外ベルトプライであってもよく、このことは他方の折
り重ねられていない鋼製強化ベルトプライについてもい
える。この特許は、鋼製強化部材の角度が芳香族ポリア
ミド製強化部材の角度よりも1°乃至6°大きいことを
必要とする。この角度関係は二つのベルトプライ間の曲
げ剛性を実質的に等しくするように特定されている。剛
性のこの関係のため、二つのベルトプライは相互交換自
在である。鋼製強化部材の角度は18°乃至25°であ
り、芳香族ポリアミド製強化部材の角度は17°乃至2
4°である。内ベルトプライの幅は外ベルトプライの幅
と等しいのがよく、これらの両方はトレッド幅と同じで
あるか或いはトレッド幅よりも僅かに大きい。2×0.
30mmの高力鋼製強化部材の開示の破断強度は、167
0×3の芳香族ポリアミド製強化部材よりも僅かに小さ
い。更に、米国特許第4,936,366号の鋼製強化
部材のペース(間隔)は、芳香族ポリアミド製強化部材
のペースよりも小さいと開示されている。
【0010】米国特許第3,851,693号では、明
細書(図面ではない)中に記載された全ての例が、二つ
の従来の鋼強化層及び一つの織物製強化層(レーヨン又
は芳香族ポリアミド)からなる三つのベルトプライに関
する。鋼製強化部材は、中央平面から15°で配置され
ており、織物製強化部材はこの同じ平面から32°で配
置されている。本明細書中の下文での議論について、角
度は、中央平面に対して計測したものとする。
【0011】二つの特許には、二つ以上のベルトプライ
を持つベルトパッケージが例示されているが、ベルトプ
ライを二つしか持たないタイヤしか特許請求されていな
い。米国特許第3,851,693号には、二つの鋼製
強化ベルトプライ及び一つの芳香族ポリアミド製強化ベ
ルトプライが記載されており、例において比較されてい
る。特許請求の範囲第1項には、5°乃至25°の角度
を持つ鋼製強化部材を備えた単一の鋼製ベルトプライが
特許請求してあり、他方のプライは、0°乃至45°の
角度を持つ芳香族ポリアミド製強化部材を有する。例に
おいて使用された角度は、鋼製部材については15°で
あり、芳香族ポリアミド部材については32°である。
鋼製ケーブル捩じれ係数についての特定の値、強化部材
のモジュラス、及び300%伸びでのゴムのモジュラス
は、高速性能を得るための特許請求されたパラメータで
ある。芳香族ポリアミド製強化部材についての靱性、モ
ジュラス、及び捩じれ係数もまたこの特許請求された発
明の一部である。このような材料パラメータの範囲は、
両材料の性質及び各ベルトプライの単位幅当たりの強化
部材の数を変化させることによる剛性の変化を使用する
場合の非常に広範に亘る範囲と比べて狭い。二つのベル
トプライの個々の剛性の値又はこれらのベルトプライ間
の剛性の相対的値は、この文献のタイヤについて使用さ
れた設計パラメータでない。
【0012】日本国特許第90/136,304号に
も、ナイロン製強化部材を持つキャッププライを含む三
つのベルトプライを持つタイヤの例しか開示されていな
い。この特許には、二つのプライを持ち、これらのプラ
イのうちの一方のプライが鋼製部材で強化された単一の
内ベルトプライであり、他方のプライが単一の芳香族ポ
リアミド製強化ベルトプライである、ベルトパッケージ
が特許請求されている。鋼製強化部材の第1角度は0°
乃至30°であり、芳香族ポリアミド製強化部材の第2
角度は第1角度よりも大きく設定されており、この角度
もまた0°乃至30°の範囲内にある。一つの例で使用
された角度は鋼製強化部材については22°であり、芳
香族ポリアミド製強化部材については30°である。こ
の特許では、強化部材のペースについては何ら言及され
ておらず、プライは、芳香族ポリアミド製強化ベルトプ
ライの平面内剛性及び平面外剛性がこれに代わる鋼製強
化ベルトプライの同じ剛性以下であるように設計されて
いる。これを補償し、ベルトパッケージの平面内曲げ剛
性を維持するため、鋼製強化部材の角度を芳香族ポリア
ミド製強化部材の角度以下にする。更に、ベルトパッケ
ージの剛性は、例において使用されたナイロンキャップ
プライによって可能とされた「三角形トラス構造」に左
右される。
【0013】これに対し、技術では強化部材の角度は値
の広範な範囲に亘ると定義されているが、特定のベルト
プライの強度及び剛性の値及び二つのプライ間のパラメ
ータ上の関係を達成するためのベルト強化部材の密度
(ペース)には特定の情報は提供されていない。タイヤ
が二つの鋼製強化ベルトを持つタイヤよりも軽量であり
且つこうしたタイヤと同様の又はそれ以上の性能を発揮
し続けるように、鋼製強化内ベルトプライの構造上のパ
ラメータを芳香族ポリアミド製強化外ベルトプライとと
もに十分に詳細に決定する必要が存在する。これには、
ベルト強化体及びゴム母材の物理的性質並びに各プライ
の強化部材の密度、タイヤの中央平面からの角度、及び
二つのベルトプライ及びベルトパッケージについての剛
性の値を決定することが含まれる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、二つ
の金属強化ベルトプライを備えたベルトパッケージを持
つ標準的な安価なタイヤと耐久性が等しいか或いはそれ
以上のラジアル空気タイヤ用低質量ベルトパッケージを
提供することである。このタイヤは、折り重ねたベルト
及びキャッププライを持たないため、経済的に製造でき
る。
【0015】本発明の別の目的は、夫々のプライ間の単
位幅当たりの強度の関係の均衡がとれており且つ高衝撃
耐久性を改善する剛性の値を有し、耐蝕性に優れたベル
トパッケージを提供するため、ベルトパッケージの金属
強化第1ベルトプライ及び芳香族ポリアミド強化第2ベ
ルトプライの強化部材の密度及び角度をどのように使用
するかを教示することである。
【0016】本発明の更に別の目的は、タイヤの摩耗寿
命を劣化させることなく従来技術のタイヤと比べて速度
定格が改善された低質量のタイヤを提供することであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】特定的に述べると、本発
明は、第1ビード部分から軸線方向にずれた第2ビード
部分まで延びる少なくとも一つの強化プライを備えたド
ーナッツ状カーカースを有するラジアル空気タイヤであ
る。このタイヤは、カーカースのクラウン部分の半径方
向外方に配置された周方向に延びる地面係合トレッド部
分を更に有する。サイドウォール部分がトレッド部分の
各軸線方向縁部から半径方向内方に夫々のビード部分ま
で延び、トレッド部分とクラウン部分との間に予め決定
された幅を持つベルトパッケージが設けられ、このベル
トパッケージは、タイヤの中央平面から第1角度で延び
る本質的に平行な金属製強化部材を有しカーカースの半
径方向外方に位置決めされた単一の折り重ねられていな
い第1ベルトプライ及びタイヤの中央平面から第2角度
で延びる本質的に平行な芳香族ポリアミド製強化部材を
有し第1ベルトプライの半径方向外方に位置決めされた
単一の折り重ねられていない第2ベルトプライを有す
る。このベルトパッケージは、更に、第1角度が第2角
度よりも少なくとも1°小さく、(1)個々の金属製強
化部材の各々の破断強度が個々の芳香族ポリアミド製強
化部材の各々の破断強度よりも大きく、(2)周方向で
の第2ベルトプライの単位幅当たりの強度が周方向での
第1ベルトプライの単位幅当たりの強度よりも0%乃至
30%大きい、ことを特徴とする。
【0018】本発明の別の実施例では、空気タイヤは、
第1ビード部分から軸線方向にずれた第2ビード部分ま
で延びる少なくとも一つの強化プライを持つドーナッツ
状カーカースを有し、周方向に延びる地面係合トレッド
部分がカーカースのクラウン部分の半径方向外方に配置
されている。サイドウォール部分がトレッド部分の各軸
線方向縁部から夫々のビード部分まで半径方向内方に延
びており、トレッド部分とカーカースのクラウン部分と
の間に予め決定された幅を持つベルトパッケージが設け
られ、このベルトパッケージは、タイヤの中央平面から
第1角度で延びる本質的に平行な金属製強化部材を有し
カーカースの半径方向外方に位置決めされた単一の折り
重ねられていない第1ベルトプライと、タイヤの中央平
面から第2角度で延びる本質的に平行な芳香族ポリアミ
ド製強化部材を有し第1ベルトプライの半径方向外方に
位置決めされた単一の折り重ねられていない第2ベルト
プライとからなる。ベルトパッケージは、更に、第1角
度が第2角度よりも少なくとも1°小さく、(1)個々
の金属製強化部材の各々の破断強度が個々の芳香族ポリ
アミド製強化部材の各々の破断強度よりも大きく、
(2)横y軸を中心とした第1ベルトプライの曲げ剛性
の値が、横y軸を中心とした第2ベルトプライの曲げ剛
性よりも約5%乃至約150%の範囲内で大きく、横y
軸は、タイヤの回転軸線と平行であることを特徴とす
る。
【0019】本発明のこの他の特徴は、本発明が関係す
る分野の当業者には、以下の説明を添付図面を参照して
読むことにより明らかになるであろう。
【0020】
【実施例】本発明のタイヤは、乗用車、スポーツカー、
軽トラック等の車輛で使用するのに適したラジアル空気
タイヤである。安価で軽量のタイヤの目的は、比較的簡
単な製造方法を使用することによって達成される。本発
明のタイヤではキャッププライは使用せず、カーカース
プライ並びにビード構造は、当該産業において標準的な
ものである。本発明のタイヤの断面図を図1に示す。タ
イヤ10は、内ライナ部分50を備えることによってそ
の空気圧を維持する。
【0021】図1に示す本発明のタイヤ10は、カーカ
ースによって形成されたドーナッツ状断面を有する。ド
ーナッツ状カーカース30は、第1ビード部分20から
軸線方向にずれた第2ビード部分22まで延びる少なく
とも一つの強化プライを有する。カーカース30の各端
は、夫々のビード20又は22に巻き付けてあり、ビー
ドから半径方向外方に延びている。半径方向は、ビード
からタイヤのトレッド60に向かって外方に延びるz軸
方向と関連した方向である。トレッド60のトレッド幅
TWは、横y軸方向のタイヤの幅方向部分であり、タイ
ヤを支持する表面と接触する。サイドウォール部分40
は、トレッド部分60の各横縁部から夫々のビード20
又は22まで半径方向内方に延びる。
【0022】ベルトパッケージ12は、図1に示すよう
に、カーカースのクラウンとトレッドとの間に配置され
ている。ベルトパッケージ12の横幅は、トレッド幅T
Wに関して一定の予め決定された値である。ベルトパッ
ケージは、カーカースのクラウンの半径方向外方に且つ
トレッド60の半径方向内方に配置された第1ベルトプ
ライ14を有する。第1ベルトプライ14の横幅の値
は、好ましくは、トレッド幅TWの約100%乃至10
5%である。ベルトパッケージ12は、第2ベルトプラ
イ16を更に有し、この第2ベルトプライは、第1ベル
トプライ14の半径方向外方にあり、トレッド60の半
径方向内方にある。第2ベルトプライの横幅の値は、好
ましくは、トレッド幅TWの約90%乃至100%であ
る。第1ベルトプライ14は、第2ベルトプライ16の
横幅よりも少なくとも5%大きい横幅を持つようにつく
ってある。内ベルトプライ14と外ベルトプライ16と
の間の縁部間距離Eを図2に示す。ベルトプライは、中
央平面Mを中心として対称であり、縁部間距離Eは両縁
部に存在する。
【0023】タイヤのトレッド側から半径方向内方に見
た図2にベルトパッケージ12の構造を示す。第1ベル
トプライ14は、タイヤの中央平面Mから第1角度A1
で配置された金属製の強化部材15を有する。隣接した
本質的に平行な金属製強化部材15間の第1間隔即ちペ
ースP1は、この図では、それらの配向を明瞭に示すた
め、誇張してある。個々の強化部材の各々の破断強度を
力t1で示す。金属製強化部材15は、好ましくは、二
本乃至四本の線からなる鋼線でできている。各線の直径
は、0.23mm乃至0.32mmであり、炭素を約0.7
0重量%乃至約0.80重量%含む炭素鋼でできてい
る。好ましい直径は、0.28mmである。鋼製強化部材
は、当該産業において、一般的には、2×0.28、3
×0.28、又は4×0.28公称強度鋼製強化部材と
表示される。当該産業での捩じれ率標準もまた使用され
る。本発明について好ましい金属製強化部材は、4×
0.28部材である。鋼製強化部材の破断強度の値は、
約30daN(デカニュートン)乃至約65daNの範
囲内にある。鋼製強化部材の引張弾性率は、約120G
Pa(ギガパスカル)乃至約185GPaの範囲内にあ
る。金属製強化部材の好ましい引張弾性率は、約170
GPaである。2×0.30部材及び4×0.23部材
の部材表示を含む他のケーブルを本発明の範囲内で使用
できる。本発明の本質的な要因は、第1ベルトプライ1
4についての強度及び剛性の値を第2ベルトプライ16
に関して予め決定された値にするための鋼製強化部材の
ペースP1である。約1.00mm乃至約1.70mmの範
囲のペースP1が考えられる。鋼製強化部材の好ましい
ペースP1は、本発明の好ましいタイヤ10について約
1.60mmである。
【0024】第2ベルトプライは、中央平面Mから第1
角度A1と反対方向の第2角度A2で配置された芳香族
ポリアミド製強化部材17を有する。本質的に平行な芳
香族ポリアミド製強化部材17間の第2間隔即ちペース
P2は、夫々の配向を示すため、誇張してある。芳香族
ポリアミド製強化部材の破断強度を第2力t2で示す芳
香族ポリアミド部材は、好ましくは、二プライ構造を有
し、直径が約0.55mm乃至約0.70mmである。芳香
族ポリアミド製強化部材17は、好ましくは、長さ当た
りの質量が1500g/9000m(デニール)であ
り、一般的には1500×2デニールコードと呼ばれ
る。芳香族ポリアミド製強化部材の破断強度t2の値
は、好ましくは、約30daN乃至約50daNの範囲
内にある。ペースP2の値は、約0.90mm乃至約1.
45mmの範囲内にある。芳香族ポリアミド製強化部材の
好ましいペースP2の値は、本発明の好ましいタイヤ1
0について、約0.95mmである。1500×3である
三プライコード構造もまた本発明の範囲内にある。芳香
族ポリアミド部材の引張弾性率、これは単位歪の1%乃
至2%での割線モジュラスである、は、約20GPa乃
至約23GPaの範囲内にある。本発明の好ましいベル
トパッケージ強化部材15及び17についての破断強度
t1/t2の比の値は、好ましくは、1.05乃至1.
70の範囲内にある。即ち、1.05<t1/t2<
1.75である。
【0025】ベルトパッケージ12の夫々のベルトプラ
イ14、16の荷重の均衡をとるため、及び耐久性の高
いベルトパッケージを製造するため、「プライ強度」即
ち周方向での単位幅当たりの強度を本発明のタイヤ10
について特定する。ベルトプライの単位幅(T)当たり
の強度は、以下の等式によって表現される。
【0026】
【数1】 ここで、tは、夫々の強化部材の破断強度であり、A
は、強化部材の長手方向エクステントと中央平面Mとの
間の夫々の角度であり、Pは、強化部材の夫々の間隔で
ある。単位幅当たりの強度を第1プライ14及び第2プ
ライ16の両方について定義すると、等式は以下の通り
になる。
【0027】
【数2】 これらの等式には、各独立変数Tについて三つの独立変
数t、P、及びAがある。これらの独立変数のうちの任
意の独立変数又は全ての独立変数を変化させて単位幅当
たりの強度に影響を及ぼすことができる。変形例では、
独立変数Tを変化させずに二つ又はそれ以上の独立変数
を変化させる(即ち、角度Aを増大させると同時に間隔
Pを減少させて同じTを与える)ことができる。夫々の
角度A1及びA2のいずれかを変化させることによって
T1及びT2を変化させることができるため、夫々の破
断強度t1及びt2又は夫々の間隔P1及びP2は、本
発明の種々の強化部材について、T1の値をT2に関し
て相対的に調節できるのが重要である。改良ベルトパッ
ケージは、夫々のベルトの各々の間の単位幅当たりの相
対強度が均衡のとれた設計をもたらすことを特徴とす
る。即ち、独立変数T1の独立変数T2に関する関係を
定義することが本発明の目的を達成する上で重要であ
る。好ましくは、単位幅当たりの相対強度は、本願にお
いて各プライについて与えられた角度A1、A2の範囲
内で、T1<T2<1.3×T1である。
【0028】定義によれば、これらの値T1及びT2も
また、本明細書中に定義した破断強度t1、t2及び強
化部材の間隔P1、P2の関数である。
【0029】強化部材の中央平面Mからの角度A1及び
A2は、単位幅当たりの相対強度の値を所定限度内にす
るように選択される。これらの角度は、各ベルトプライ
の単位幅当たりの強度の値を変化させて二つのベルトプ
ライ間での単位幅当たりの相対的な値を均衡のとれた値
にするように容易に変化させることができる。二つのベ
ルトプライ間の単位幅当たりの強度の相対的な値(T1
対T2)に基づいた均衡のとれた設計は、単位幅当たり
の強度を周知の予め決定された値にすることによってタ
イヤの耐久性を改善することによって行われる。T1の
値が1cm当たり約350daNの場合によく均衡のとれ
た設計が得られるということがわかっている。
【0030】破断強度の値が本明細書中に開示した範囲
内にある強化部材を選択した場合、これらの強化部材の
角度Aは、各ベルトプライ14、16について、低価格
で製造でき且つ部材を張力が加わった状態に保持する上
で適当な値の範囲内にあるように選択される。ベルトプ
ライ強化部材は、引張力に抗する上で更に大きな耐久性
を有する。当該技術分野で教示されている大きな角度範
囲は、実際的でない。鋼製強化部材15は、中央平面M
に関する第1角度A1の値が約20°乃至約28°の範
囲内にあるように位置決めされる。芳香族ポリアミド製
強化部材17は、中央平面Mからの第2角度A2の値が
約22°乃至約29°の範囲内にあるように位置決めさ
れる。
【0031】ベルトプライの各々の強化部材のペースP
は、単位幅当たりの強度の値が好ましい値であるように
調節される。単位幅当たりの強度の第1の好ましい値T
1は、約275daN/cm乃至約400daN/cmの範
囲内にある。均衡のとれた設計については、単位幅当た
りの相対強度の値(T1対T2)は、第2ベルトプライ
16の周方向での単位幅当たりの強度の第2の値T2
が、同じ周方向での第1ベルトプライ14の単位幅当た
りの強度の第1の値T1よりも0%乃至30%大きいよ
うに選択される。単位幅当たりの強度の第2の好ましい
値T2は、約390daN/cm乃至約450daN/cm
の範囲内にある。例えば、図3及び図4のグラフは、ベ
ルトパッケージについての、互いの30%内にある単位
幅当たりの相対強度の値を示す。この例では、破断強度
の値tは、本発明の強化部材を使用して周知であり、ペ
ースPは、T2の値が好ましい角度値A1及びA2の範
囲でのT1の値よりも0%乃至30%大きくなるように
選択されている。
【0032】更に、図3及び図4のグラフは、強化部材
の角度Aの変化が単位幅当たりの強度の値Tに及ぼす効
果を示す。これらのグラフでは、単位幅当たりの強度を
単に「強度」と呼ぶ。図3の曲線71は、3×0.28
鋼製強化部材を使用した、第1ベルトプライ14の周方
向での単位幅当たりの強度の第1の値T1を角度A1の
関数として示す。図4の曲線81は、好ましい4×0.
28強化部材を使用した、単位幅当たりの強度の同じ第
1の値T1を角度A1の関数として示す。図3及び図4
の両方の曲線72は、好ましい1500×2芳香族ポリ
アミド製強化部材を使用した、第2ベルトプライ16の
周方向での単位幅当たりの強度の第2の値T2を角度A
2の関数として示す。図4で両プライの単位幅当たりの
強度を等しくするためには、鋼製強化部材については、
角度A1を約21°に選択し、垂線84を曲線81に引
く。350daN/cmの値に対応する水平線86を芳香
族ポリアミド強化部材についての曲線72に引く。曲線
72との交点から線88を垂直に引き、芳香族ポリアミ
ド強化部材について約27°の角度A2を得る。従っ
て、この例については、角度差を6°にすることによっ
て、二つのベルトプライ14、16について、ベルトプ
ライの単位幅当たりの剛性が等しい完全に均衡のとれた
設計を得ることができる。この場合にも、第2ベルトプ
ライの周方向での単位幅当たりの強度の好ましい第2の
値T2は、第1ベルトプライの同じ周方向での単位幅当
たりの強度の第1の値T1よりも0%乃至30%大き
い。
【0033】本発明の別の実施例では、同じタイヤ10
は、更に、衝撃に対する耐久性が高められている。この
ような耐久性は、路上障害物、及び道路上の凹凸及びポ
ットホール等によって加えられる衝撃荷重に抗するタイ
ヤと関連している。これらの荷重状態は、タイヤの全体
としての耐久性を大きく減じ、個々のベルト並びに複合
ベルトパッケージの剛性の特定の値と関連していること
がわかっている。各ベルト及びタイヤのベルトパッケー
ジは、五つの異なる剛性の値によって特徴付けられる。
これらの値は、個々のベルトプライについて、並びに全
ベルトパッケージについて計算できる。二つの値は、伸
び剛性値であり、二つは、曲げ剛性値であり、一つは剪
断剛性値である。複合材料についてこれらの剛性値を計
算するための方法が当該技術分野で周知である。数学
は、ヘミスフェア出版社が1975年に出版したロバー
トM.ジョーンズ著の「複合材料の機構」で行列式で慨
述されている。この文献について触れたことにより、こ
の文献に開示されている内容は本明細書中に組み入れた
ものとする。
【0034】高衝撃耐久性HIEは、横y軸(図2参
照)を中心とした個々のベルトプライ間の相対曲げ剛
性、並びにx−y平面でのベルトパッケージの複合剪断
剛性と正の相関関係を持つことがわかっている。高衝撃
耐久性(HIE)についての剛性の値の関数としての関
係は、 HIE=f[(BY1−BY2),CGZ] であると決定される。ここで、独立変数はBY1−BY
2及びCGZである。パラメータBY1は、横y軸を中
心とした第1ベルトプライの曲げ剛性であり、パラメー
タBY2は、横y軸を中心とした第2ベルトプライの曲
げ剛性であり、パラメータCGZは、x−y平面での
(z軸を中心とした)ベルトパラメータの複合剪断剛性
である。HIEの値は、高衝撃耐久性試験中にタイヤが
破損するまでに移動する距離である。HIEは、曲げ剛
性の値の差BY1−BY2並びに複合剪断剛性CGZに
正比例する。比例定数は、各タイヤサイズ及び構造につ
いて高衝撃耐久性試験値を使用して相関分析することに
よって決定できる。例えば、図5は、HIEの予想値と
実際の値の正確な相関についての1:1曲線90を示
し、6本の試験タイヤ3A、3B、3C、4B、5A及
び5Bの結果が正確な相関曲線に対してプロットしてあ
る。図示の高衝撃耐久性の大きさは、値が100のタイ
ヤ4Bについてである。この試験について、一連の六本
のタイヤについて比例定数が得られる。標準R×R信頼
要因は、この高衝撃試験例について0.97であり、実
際の試験データが、HIEについての関数関係によって
予想された値と非常によく相関している。高衝撃耐久性
の値の相対的な大きさは、HIE関数関係によって正確
に予想される。
【0035】上述の高衝撃耐久性関数関係HIE=f
(BY1、BY2、CGZ)から、曲げ剛性の差BY2
−BY1が負であり、この項がHIEの大きさを増大す
る場合に耐久性が改善されるということに着目された
い。即ち、横y軸を中心とした第1ベルトプライの曲げ
剛性BY1は、同じ横y軸を中心とした第2ベルトプラ
イの曲げ剛性BY2よりも大きくなければならない。C
GZに関するBY2−BY1の値を最適にして、高衝撃
耐久性HIEの値を最大にすることができる。種々のタ
イヤ設計について、曲げ剛性BY1の値が曲げ剛性BY
2よりも約5%乃至約150%大きいのが最適であると
決定される。好ましくは、横y軸を中心とした第1ベル
トプライの曲げ剛性BY1は、横y軸を中心とした第2
プライの曲げ剛性BY2よりも少なくとも45%大き
い。曲げ剛性BY2−BY1の相対的な大きさが、複合
剪断剛性CGZの値を比較的高く維持しながら高衝撃耐
久性を改善するための重要な要因である。複合剪断剛性
の好ましい値は、約2500MPamm以上である。
【0036】図6の棒グラフは、ベルトパッケージ構造
の異なる四本の試験タイヤ3C、3A、TT1、及びT
T2のベルトプライの相対的曲げ剛性BY2−BY1を
示す。
【0037】同じペース(1.60mm)の同じ鋼製強化
部材(4×0.28)を各タイヤの各第1ベルトプライ
で使用し、同じペース(0.94mm)の同じ芳香族ポリ
アミド強化部材(1500×2)を各タイヤの各第2ベ
ルトプライで使用する。棒の各組の左側の棒は、第1プ
ライ14を示し、右側の棒はベルトパッケージ12の第
2ベルトプライを示す。タイヤ3C及び3Aは、図5に
示すタイヤと同じタイヤである。S24と表示された棒
は、鋼製強化部材がタイヤ10の中央平面Mから24°
の角度をなした第1ベルトプライ14を示す。A28と
表示された棒は、芳香族ポリアミド製強化部材が中央平
面Mから28°の角度をなした第2ベルトプライ16を
示す。グラフにおいて「剛性」と表示した曲げ剛性の相
対的な値は0乃至100の範囲の値に基づいて与えられ
る。鋼製強化部材が24°で芳香族ポリアミド製強化部
材が28°の、本発明の試験タイヤTT2を使用する
と、相対曲げ剛性BY2−BY1が更に大きくなるとい
うことに着目されたい。更に、高衝撃耐久性HIE関数
関係は、z軸を中心とした複合剪断剛性CGZと相関す
る。複合剪断剛性の高いタイヤ10は、他の要因が全て
同じである場合には、高衝撃耐久性が更に大きいタイヤ
を提供する。タイヤ3Aの相対曲げ剛性BY2−BY1
は、図6のタイヤ3Cと同じであるが、タイヤ3Aの複
合剪断剛性はタイヤ3Cよりも大きく、タイヤ3Aの全
高衝撃耐久性HIEはタイヤ3C(図5参照)よりも大
きい。
【0038】単位幅当たりの強度の関係を均衡のとれた
ものにするパラメータは、更に、高衝撃耐久性をもたら
す。本発明の好ましい強化材料について、鋼製強化部材
の角度A1を芳香族ポリアミド製強化部材の角度A2以
下にすることが重要である。角度差A2−A1の値の範
囲は、約1°乃至約8°であるのがよい。好ましい角度
差A2−A1は、約3°である。
【0039】ベルトプライの剛性は、強化部材の引張弾
性率、強化部材の間隔即ちペースP、及び中央平面Mか
らの強化部材の角度Aの関数であるばかりでなく、各ベ
ルトプライ内のゴム母材の厚さ及び材料特性の関数でも
ある。10%の単位歪でのゴム母材18、19の弾性率
の値の範囲は、約5MPa乃至約25MPaである。1
0%の単位歪でのゴムの好ましい弾性率は、本発明のタ
イヤ10について、11MPaである。ベルトパッケー
ジの強化部材の各々の各側に設けられた未硬化のゴムス
キムの厚さの値は、約0.35mm乃至約0.90mmであ
る。鋼製強化部材15の各側に設けられた未硬化のゴム
スキムの厚さは、好ましくは、0.65mmであり、芳香
族ポリアミド製強化部材17の各側に設けられた未硬化
のゴムスキムの厚さは、好ましくは、0.40mmであ
る。スキムの厚さの他の値もまた本発明の範囲内で可能
である。ゴムの材料特性及びスキムの厚さの値は、本発
明の安価で軽量の耐久性のあるタイヤを与えるように選
択される。
【0040】実験的証拠 本発明のタイヤは、周方向での単位幅当たりの強度の関
係が各ベルトプライ間で均衡がとれており、横y軸を中
心とした二つのベルトプライ間の曲げ剛性が大きく異な
っており、ベルトプライの平面でのベルトパッケージの
複合剪断剛性が比較的大きい。実験的証拠によれば、こ
のタイヤ10は高衝撃耐久性であるばかりでなく走行時
の耐久性が改善されている。このタイヤは、第2プライ
に芳香族ポリアミド製強化部材を使用することによって
比較的低質量になっている。更に、芳香族ポリアミド製
強化部材のペースが小さくしてあるため、鋼製の第1ベ
ルトプライが食い込み難くなっている。
【0041】鋼製強化部材を有する第1プライ及び芳香
族ポリアミド製強化部材(アラミドコード)を有する第
2プライを持つ乗用車用タイヤを、両プライが鋼製強化
部材からなる対照タイヤと比較する。両タイヤは、同じ
P185/65 R14サイズ及び構造である。鋼強化
ベルトプライは、全て、角度A1が20°の4×0.2
8鋼製強化部材で強化されており、芳香族ポリアミド強
化ベルトプライは、角度A2が23°の1500/2芳
香族ポリアミド製強化部材で強化されている。鋼製部材
のペースは1.60mmであり、芳香族ポリアミド製強化
部材のペースP2は0.95mmである。以下の表は物理
的パラメータの比較を示す。 パラメータ 対照タイヤ 鋼−アラミドタイヤ 鋼強化第1プライ 鋼強化第1プライ 鋼強化第2プライ 芳香族ポリアミド強化第2プライ 質量(kg) 7.1 6.8 高速限度(相対) 100 114 UTQG温度(相対) 100 108 最摩耗リブの摩耗速度(相対)100 75 他の性能パラメータは、この試験比較では本質的に同じ
である。タイヤの取扱い及び快適さもまたほぼ同じであ
る。第2ベルトプライの芳香族ポリアミド製強化部材の
中央平面からの角度A2が第1ベルトプライの鋼製強化
部材の配置角度A1よりも1°乃至8°大きい場合、パ
ラメータが更に改善される。図6のタイヤTT2の高衝
撃耐久性HIEにおける改善は、対照タイヤよりも少な
くとも10%大きいと考えられる。
【0042】図6の二つのタイヤTT1及びTT2を、
鋼製強化部材の角度A1の芳香族ポリアミド製強化部材
の角度A2に対する関係が異なっていることを除き、同
じ構造を持つとする。A1>A2のタイヤTT1の複合
剪断剛性CGZは、A1<A2のタイヤTT2よりも4
%大きい。しかしながら、タイヤTT2の高衝撃耐久性
HIEは、タイヤTT1のHIEよりも6.2%大きい
と計算される。
【0043】当業者は、本発明の好ましい実施例につい
ての以上の記載から、改良、変更及び変形を思いつくで
あろう。このような改良、変更及び変形は、添付の特許
請求の範囲に含まれるものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による、二つのベルトプライを有するベ
ルトパッケージを示すタイヤの断面図である。
【図2】各プライの強化部材を示す、本発明のベルトパ
ッケージの平面図である。
【図3】本発明の一実施例のベルトパッケージの二つの
プライの単位幅当たりの相対強度を示すグラフである。
【図4】本発明の好ましいベルトパッケージの二つのプ
ライの単位幅当たりの相対強度を示すグラフである。
【図5】6本の試験タイヤについての高衝撃耐久性の実
際の値と予想値とのグラフである。
【図6】四つの可能なベルトパッケージ形体についての
各ベルトプライの曲げ剛性を示す棒グラフである。
【符号の説明】
10 タイヤ 12 ベルトパッケージ 14 第1ベルトプライ 15 金属製強化部材 16 第2ベルトプライ 17 芳香族ポリアミド製強化部材 18、19 ゴム母材 20 第1ビード部分 22 第2ビード部分 30 ドーナッツ状カーカース 40 サイドウォール部分 50 内ライナ部分 60 トレッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−314606(JP,A) 特開 平2−136304(JP,A) 特開 昭62−85702(JP,A) 実開 昭62−105805(JP,U) 実開 昭61−47703(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 9/18 - 9/20

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラジアル空気タイヤにおいて、 第1ビード部分から軸線方向にずれた第2ビード部分ま
    で伸びる少なくとも一つの強化プライを持つドーナッツ
    状カーカース、 前記カーカースのクラウン部分の半径方向外方に配置さ
    れた周方向に伸びる地面係合トレッド部分、 前記トレッド部分の各軸線方向縁部から夫々のビード部
    分まで半径方向内方に延びるサイドウォール部分、及び
    中央平面から第1角度で延びる本質的に平行な金属製強
    化部材を有し前記カーカースの半径方向外方に位置決め
    された単一の折り重ねられていない第1ベルトプライ及
    び前記中央平面から第2角度で延びる本質的に平行な芳
    香族ポリアミド製強化部材を有し前記第1ベルトプライ
    の半径方向外方に位置決めされた単一の折り重ねられて
    いない第2ベルトプライからなる、前記トレッド部分と
    前記カーカースの前記クラウン部分との間に設けられ
    た、予め決定された幅を有するベルトパッケージであっ
    て、前記第1角度が前記第2角度よりも少なくとも1°
    小さく、(1)個々の金属製強化部材の各々の破断強度
    が個々の芳香族ポリアミド製強化部材の各々の破断強度
    よりも大きく、(2)周方向での前記第2ベルトプライ
    の単位幅当たりの強度が周方向での前記第1ベルトプラ
    イの単位幅当たりの強度よりも0%乃至30%大きい、
    ベルトパッケージを有する、ラジアル空気タイヤ。
  2. 【請求項2】前記パッケージは、前記横y軸を中心とし
    た前記第1ベルトプライの曲げ剛性が横y軸を中心とし
    た前記第2ベルトプライの曲げ剛性よりも約5%乃至約
    150%の範囲で大きいことを特徴とする、請求項1に
    記載のラジアル空気タイヤ。
  3. 【請求項3】前記第1ベルトプライの前記金属製強化部
    材の破断強度の、前記第2ベルトプライの前記芳香族ポ
    リアミド製部材の破断強度に対する比の値が約1.05
    乃至約1.75の範囲内にある、請求項1に記載のラジ
    アル空気タイヤ。
  4. 【請求項4】前記ベルトパッケージの前記予め決定され
    た幅は、前記第1ベルトプライの第1幅が前記タイヤの
    トレッド幅の約100%乃至約105%の範囲内にあ
    り、前記第2ベルトプライの第2幅が前記トレッド幅の
    約90%乃至約100%の範囲内にあり、前記第1幅が
    前記第2幅よりも少なくとも前記トレッド幅の5%だけ
    大きいことを特徴とする、請求項1に記載のラジアル空
    気タイヤ。
  5. 【請求項5】前記金属製強化部材は、炭素含有量が約
    0.7重量%乃至約0.8重量%の範囲の鋼製ワイヤか
    らなる多数のストランドでできており、前記金属製強化
    部材の引張弾性率を約120GPa乃至約185GPa
    の範囲内にする、請求項1に記載のラジアル空気タイ
    ヤ。
  6. 【請求項6】前記芳香族ポリアミド製強化部材は二プラ
    イ構造を有し、直径が約0.55mm乃至約0.70mmの
    範囲内にあり、1%乃至2%歪での割線モジュラスが約
    20GPa乃至約23GPaの範囲内にある、請求項1
    に記載のラジアル空気タイヤ。
  7. 【請求項7】前記金属製強化部材は、前記第1角度が約
    20°乃至約28°の範囲内にあるように位置決めされ
    ており、前記芳香族ポリアミド製強化部材は、前記第2
    角度が約22°乃至約29°の範囲内にあるように位置
    決めされており、前記第1角度は中央周面に関して前記
    第2角度とは反対方向である、請求項1に記載のラジア
    ル空気タイヤ。
  8. 【請求項8】第1破断強度の値は約35daN乃至約6
    5daNの範囲内にあり、第2破断強度の値は約30d
    aN乃至約50daNの範囲内にある、請求項1に記載
    のラジアル空気タイヤ。
  9. 【請求項9】前記ベルトパッケージは、ゴム母材の10
    %の単位歪での引張弾性率の値が約5MPa乃至約25
    MPaの範囲内にあり、未硬化のゴムスキムの厚さの値
    が約0.35mm乃至約0.90mmの範囲内にあることを
    特徴とする、請求項1に記載のラジアル空気タイヤ。
  10. 【請求項10】ラジアル空気タイヤにおいて、 第1ビード部分から軸線方向にずれた第2ビード部分ま
    で伸びる少なくとも一つの強化プライを持つドーナッツ
    状カーカース、 前記カーカースのクラウン部分の半径方向外方に配置さ
    れた周方向に伸びる地面係合トレッド部分、 前記トレッド部分の各軸線方向縁部から夫々のビード部
    分まで半径方向内方に延びるサイドウォール部分、及び
    中央平面から第1角度で延びる本質的に平行な金属製強
    化部材を有し前記カーカースの半径方向外方に位置決め
    された単一の折り重ねられていない第1ベルトプライ及
    び前記中央平面から第2角度で延びる本質的に平行な芳
    香族ポリアミド製強化部材を有し前記第1ベルトプライ
    の半径方向外方に位置決めされた単一の折り重ねられて
    いない第2ベルトプライからなる、前記トレッド部分と
    前記カーカースの前記クラウン部分との間に設けられ
    た、予め決定された幅を有するベルトパッケージであっ
    て、前記第1角度が前記第2角度よりも少なくとも1°
    小さく、(1)個々の金属製強化部材の各々の破断強度
    が個々の芳香族ポリアミド製強化部材の各々の破断強度
    よりも大きく、(2)横y軸を中心とした前記第1ベル
    トプライの曲げ剛性の値が、前記横y軸を中心とした前
    記第2ベルトプライの曲げ剛性よりも約5%乃至約15
    0%の範囲内で大きく、前記横y軸は、前記タイヤの回
    転軸線と平行であるベルトパッケージを有する、ラジア
    ル空気タイヤ。
  11. 【請求項11】前記ベルトパッケージは、各ベルトプラ
    イについての周方向での単位幅当たりの強度を特徴と
    し、前記第2ベルトプライについての周方向での単位幅
    当たりの強度は、前記第1ベルトプライについての周方
    向での単位幅当たりの強度よりも0%乃至30%大き
    い、請求項10に記載のラジアル空気タイヤ。
  12. 【請求項12】前記第1ベルトプライの金属製強化部材
    の破断強度の、第2ベルトプライの芳香族ポリアミド製
    強化部材の破断強度に対する比の値が約1.05乃至約
    1.75の範囲内にあり、第1破断強度の値が約35d
    aN乃至約65daNの範囲内にあり、第2破断強度の
    値が約30daN乃至約50daNの範囲内にある、請
    求項10に記載のラジアル空気タイヤ。
  13. 【請求項13】前記ベルトパッケージの前記予め決定さ
    れた幅は、前記第1ベルトプライの第1幅が前記タイヤ
    のトレッド幅の約100%乃至約105%の範囲内にあ
    り、前記第2ベルトプライの第2幅が前記トレッド幅の
    約90%乃至約100%の範囲内にあり、前記第1幅が
    前記第2幅よりも少なくとも前記トレッド幅の5%だけ
    大きいことを特徴とする、請求項10に記載のラジアル
    空気タイヤ。
  14. 【請求項14】前記金属製強化部材は、炭素含有量が約
    0.7重量%乃至約0.8重量%の範囲内の鋼製ワイヤ
    からなる多数のストランドでできており、前記金属製強
    化部材の引張弾性率を約120GPa乃至約185GP
    aの範囲内にする、請求項1に記載のラジアル空気タイ
    ヤ。
  15. 【請求項15】前記芳香族ポリアミド製強化部材は二プ
    ライ構造を有し、直径が約0.55mm乃至約0.70mm
    であり、1%乃至2%歪での割線モジュラスが約20G
    Pa乃至約23GPaである、請求項10に記載のラジ
    アル空気タイヤ。
  16. 【請求項16】前記金属製強化部材は、前記第1角度が
    前記中央平面から約20°乃至約28°の範囲内にある
    ように位置決めされており、前記芳香族ポリアミド製強
    化部材は、前記第2角度が中央平面から約22°乃至約
    29°の範囲内にあるように位置決めされており、前記
    第1角度は中央周面に関して前記第2角度とは反対方向
    である、請求項10に記載のラジアル空気タイヤ。
  17. 【請求項17】前記第1ベルトプライの単位幅当たりの
    強度の値は約275daN/cm乃至約400daN/cm
    の範囲内にあり、前記第2ベルトプライの単位幅当たり
    の強度の値は約390daN/cm乃至約450daN/
    cmの範囲内にある、請求項10に記載のラジアル空気タ
    イヤ。
  18. 【請求項18】前記ベルトパッケージは、ゴム母材の1
    0%の単位歪での引張弾性率の値が約5GPa乃至約2
    5GPaの範囲内にあり、未硬化のゴムスキムの厚さの
    値が約0.40mm乃至約0.90mmの範囲内にあること
    を特徴とする、請求項10に記載のタイヤ、請求項10
    に記載のラジアル空気タイヤ。
  19. 【請求項19】前記ベルトパッケージの複合剪断剛性
    は、約2500MPamm以上である、請求項1に記載の
    ラジアル空気タイヤ。
  20. 【請求項20】前記ベルトパッケージの複合剪断剛性
    は、約2500MPamm以上である、請求項10に記載
    のラジアル空気タイヤ。
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